JP3147365U - 折り畳み紙箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】種々のものを収容する紙箱であって、当該紙箱の隣接した2つの各側板によって形成される四方の各角部を、水平視紡錘形状に設け、四方の側板を外方に湾曲させ、強度を高くした折り畳み紙箱を提供する。
【解決手段】一方の相対向する各側板が開閉自在な直方体形状の折り畳み紙箱において、隣接した2つの各側板2、3、7によって形成される四方の各角部を、水平視紡錘形状に設け、当該紙箱Aを組み立てた際、四方の各側板2、3、7を外方に夫々湾曲させた。
【選択図】図1
【解決手段】一方の相対向する各側板が開閉自在な直方体形状の折り畳み紙箱において、隣接した2つの各側板2、3、7によって形成される四方の各角部を、水平視紡錘形状に設け、当該紙箱Aを組み立てた際、四方の各側板2、3、7を外方に夫々湾曲させた。
【選択図】図1
Description
この考案は、洋菓子店等において、菓子やその他の食品等の持ち運びに使用される紙箱に関するものであって、例えば、デコレーションケーキやその他のものを持ち運ぶ折り畳み紙箱に関するものである。
従来、洋菓子店において、ケーキなどの生菓子を販売する際、持ち運びに便利な紙箱を使用している。この様な紙箱の中に、デコレーションケーキを入れる、いわゆるデコケース(以下、単に『デコケース』と言う)と言うものがある。この様なデコケースの中に、上面に把手の付いたキャリータイプのものがある。
この様な紙箱は、やや、扁平な直方体であり、天板の中央に略環状の切り込みを二重に入れて、これらの切り込みを起こして立設して把手部を形成している。また、この紙箱は一方の相対向する側板が開閉自在で、この側板の一つからケーキを出し入れするようになっている。
実用新案登録第3114111号
しかしながら、この様な紙箱においては、当該紙箱内にデコレーションケーキを入れて持ち運ぶ際、不注意等により、外方、特に上方から圧力がかかり、当該紙箱の天板が凹むと、当該紙箱内のケーキが損傷する恐れがあり、この様な圧力に対して耐えられる、強い紙箱が、常に求められている。
この考案は、この様な状況に鑑みて行われたもので、前記の様なデコレーションケーキに限らず、種々のものを収容する紙箱であって、当該紙箱の隣接した2つの各側板によって形成される四方の各角部を、水平視紡錘形状に設け、四方の側板を外方に湾曲させ、強度を高くした折り畳み紙箱を提供して前記課題を解決するものである。
請求項1の考案は、一方の相対向する各側板が開閉自在な直方体形状の折り畳み紙箱において、隣接した2つの各側板によって形成される四方の各角部を、水平視紡錘形状に設け、当該紙箱を組み立てた際、四方の各側板を外方に夫々湾曲させた折り畳み紙箱とした。
請求項2の考案は、一方の相対向する各側面の板体が開閉自在な直方体形状の折り畳み紙箱において、底板の右端縁に折り目を介して第一側板を設け、当該第一側板の上端縁及び下端縁に緩やかな凹形状の折り目を介して紡錘形状の隅板片を夫々設け、これらの各隅板片の上端縁又は下端縁に緩やかな凸形状の折り目を介して折り込み板を夫々設け、当該第一側板の右端縁に天板を設け、当該天板の右端縁に折り目を介して第二側板を設け、当該第二側板の上端縁及び下端縁に緩やかな凹形状の折り目を介して紡錘形状の隅板片を夫々設け、これらの各隅板片の上端縁又は下端縁に緩やかな凸形状の折り目を介して折り込み板を夫々設け、前記第二側板の右端縁に折り目を介して貼着片を設け、前記底板又は天板の上端縁又は下端縁に折り目を介して両側縁が凹湾曲した折り込み板を夫々設ける。
前記各折り目により第一側板、第二側板、天板及び貼着片を夫々折り込み、当該貼着片を前記底板の他方の端縁に貼着して底板、第一側板、第二側板及び天板を筒型に設け、当該筒型の第一側板と第二側板の各折り込み板を折り目により、各角部に凹んだ紡錘形状の隅板片を形成して内側に折り込み、その上から前記底板又は天板の各折り込み板を折り目により内側に夫々折り込んで筒型の開口部を塞いで第一側板、第二側板及び各折り込み板を外方に湾曲させた紙箱を形成し、また、当該各折り込み板及び各隅板片を折り目により開放して筒型に設け、当該筒型の内側の対角線方向の相対向する一方の折り目により、当該筒型を扁平に折り畳んで、当該紙箱を組み立て折り畳み自在に設けた折り畳み紙箱とした。
請求項3の考案は、一方の相対向する各側面の板体が開閉自在な直方体形状の折り畳み紙箱において、前記底板の上端縁及び下端縁に折り目を介して両側縁が凹湾曲した折り込み板を夫々設け、当該底板の右端縁に折り目を介して第一側板を設け、当該第一側板の上端縁及び下端縁に緩やかな凹形状の折り目を介して紡錘形状の隅板片を夫々設け、これらの各隅板片の上端縁又は下端縁に緩やかな凸形状の折り目を介して折り込み板を夫々設け、当該第一側板の右端縁に天板を設け、当該天板の上端縁及び下端縁に折り目を介して両側縁が凹湾曲した折り込み板を夫々設け、当該天板の右端縁に折り目を介して第二側板を設け、当該第二側板の上端縁及び下端縁に緩やかな凹形状の折り目を介して紡錘形状の隅板片を夫々設け、これらの各隅板片の上端縁又は下端縁に緩やかな凸形状の折り目を介して折り込み板を夫々設け、前記第二側板の右端縁に折り目を介して貼着片を設ける。
前記各折り目により第一側板、第二側板、天板及び貼着片を夫々折り込み、当該貼着片を前記底板の他方の端縁に貼着して底板、第一側板、第二側板及び天板を筒型に設け、当該筒型の第一側板と第二側板の各折り込み板を折り目により、各角部に凹んだ紡錘形状の隅板片を形成して内側に折り込み、その上から前記底板の各折り込み板及び天板の各折り込み板を内側に夫々折り込み、当該天板の折り込み板に予め設けた係止部を底板の折り込み板に予め設けた被係止部に係止して第一側板、第二側板及び各折り込み板を外方に湾曲させた紙箱を形成し、また、当該各折り込み板及び各隅板片を折り目により開放して筒型に設け、当該筒型の内側の対角線方向の相対向する一方の折り目により、当該筒型を扁平に折り畳んで、当該紙箱を組み立て折り畳み自在に設けた折り畳み紙箱とした。
請求項4の考案は、前記水平視紡錘形状又は紡錘形状の隅板片の湾曲した相対向する両側縁の中央部を一定長直線状に設けた前記請求項1、2又は3の何れかに記載の折り畳み紙箱とした。また、請求項5の考案は、他方の相対向する各側板又は前記第一側板及び第二側板の内側面に、上端縁と下端縁を貼着したフィルム又は紙片によって水平方向から出し入れ自在なポケットを設けた前記請求項1、2、3又は4の何れかに記載の折り畳み紙箱とした。
請求項1、2及び3の各考案によれば、紙箱の隣接した2つの各側板によって形成される四方の各角部を、水平視紡錘形状に設けたので、紙箱の側板が八面となり当該紙箱の外方、特に上方から圧力がかけられても耐えられる、従来の紙箱より強い紙箱が得られる。また、四方の各側板を外方に湾曲させているので、柔らかな印象を受けると共に、角部が曲線で形成されているので、従来の単に直方体形状の紙箱と比べておしゃれな雰囲気を醸し出しており、購買意欲を刺激するものである。
また、請求項2の考案によれば、底板又は天板の上端縁又は下端縁に折り目を介して両側縁が凹湾曲した折り込み板を夫々設け、また、請求項3の考案によれば、前記底板の上端縁及び下端縁に折り目を介して両側縁が凹湾曲した折り込み板を夫々設け、天板の上端縁及び下端縁に折り目を介して両側縁が凹湾曲した折り込み板を夫々設けているので、この折り畳み紙箱を組み立てた際、各折り込み板の両側縁が各角部の凹んだ紡錘形状の隅板片側に突出すること無く、邪魔にならず、スッキリと側面に収まり、見た目も良く、紙箱として扱い易いものとなる。
また、従来の紙箱では、一方の相対向する開閉自在な側板が閉じられた状態であっても、紙製と言う原材料の性質上、開閉自在な側板が他方の相対向する側板から浮き上がり、少し開いた状態となっていることがあったが、請求項2の考案によれば、前記底板又は天板の上端縁又は下端縁に折り目を介して折り込み板を夫々設け、筒型に設けた後、第一側板及び第二側板の各隅板片及び各折り込み板を折り込み、その上から、前記底板又は天板の各折り込み板を折り込んで、外方に湾曲した折り込み板の上で底板又は天板の各折り込み板を閉じたので、各折り込み板が浮き上がったりせず、湾曲したラインに沿って隙間なく閉じられた状態となっている。これにより、当該紙箱の内外で不必要に空気が流通すること無く、紙箱内に冷気等も保持され易い。
また、同様に、請求項3の考案によれば、天板と底板の上端縁及び下端縁に折り目を介して折り込み板を夫々設け、筒型に設けた後、第一側板及び第二側板の各隅板片及び各折り込み板を折り込み、その上から、前記底板の各折り込み板及び天板の折り込み板を折り込んで、外方に湾曲した折り込み板の上で底板の折り込み板の係止部を天板の折り込み板の被係止部に係止したので、各折り込み板が浮き上がったりせず、湾曲したラインに沿って隙間なく閉じられた状態となっている。これにより、当該紙箱の内外で不必要に空気が流通すること無く、紙箱内に冷気等も保持され易い。
また、請求項4の考案によれば、前記水平視紡錘形状又は紡錘形状の隅板片の湾曲した相対向する両側縁の中央部を一定長直線状に設けたので、この折り畳み紙箱を組み立てた際、当該湾曲した各側板が他のものと接触しても凹み難く、湾曲側面を強度アップすることが出来る。
また、請求項5の考案によれば、前記湾曲した第一側板及び第二側板等の内側面に、上端縁と下端縁を貼着したフィルム又は紙片によって水平方向から出し入れ自在なポケットを夫々設けたので、紙箱内側のスペースをあまり占有すること無く、保冷材等を入れることが出来るスペースを相対向する内側面に簡単に設けることが出来る。
一方の相対向する各側面の板体が開閉自在な直方体形状の折り畳み紙箱において、前記底板の上端縁及び下端縁に折り目を介して両側縁が凹湾曲した折り込み板を夫々設け、当該底板の右端縁に折り目を介して第一側板を設け、当該第一側板の上端縁及び下端縁に緩やかな凹形状の折り目を介して紡錘形状の隅板片を夫々設け、これらの各隅板片の上端縁又は下端縁に緩やかな凸形状の折り目を介して折り込み板を夫々設け、当該第一側板の右端縁に天板を設け、当該天板の上端縁及び下端縁に折り目を介して両側縁が凹湾曲した折り込み板を夫々設け、当該天板の右端縁に折り目を介して第二側板を設け、当該第二側板の上端縁及び下端縁に緩やかな凹形状の折り目を介して紡錘形状の隅板片を夫々設け、これらの各隅板片の上端縁又は下端縁に緩やかな凸形状の折り目を介して折り込み板を夫々設け、前記第二側板の右端縁に折り目を介して貼着片を設ける。
前記各折り目により第一側板、第二側板、天板及び貼着片を夫々折り込み、当該貼着片を前記底板の他方の端縁に貼着して底板、第一側板、第二側板及び天板を筒型に設け、当該筒型の第一側板と第二側板の各折り込み板を折り目により、各角部に凹んだ紡錘形状の隅板片を形成して内側に折り込み、その上から前記底板の各折り込み板及び天板の各折り込み板を内側に夫々折り込み、当該天板の折り込み板に予め設けた係止部を底板の折り込み板に予め設けた被係止部に係止して第一側板、第二側板及び各折り込み板を外方に湾曲させた紙箱を形成し、また、当該各折り込み板及び各隅板片を折り目により開放して筒型に設け、当該筒型の内側の対角線方向の相対向する一方の折り目により、当該筒型を扁平に折り畳んで、当該紙箱を組み立て折り畳み自在に設けた。
これにより、上方から圧力がかけられても耐えられる、従来の紙箱より強い紙箱が得られる。
以下、この考案の実施例1を図に基づいて説明する。
図1は、この考案の実施例の折り畳み紙箱の斜視図である。図2は、同折り畳み紙箱の展開図である。図3は、同折り畳み紙箱の隅板片のみの拡大図である。図4は、同折り畳み紙箱の一方の側板を開放した状態の斜視図である。図5は、同折り畳み紙箱の天板の裏面から第一側板及び第二側板の内側にフィルムを貼着して水平方向から出し入れ自在なポケットを夫々に設けた状態の一部断面図である。
図1は、この考案の実施例の折り畳み紙箱の斜視図である。図2は、同折り畳み紙箱の展開図である。図3は、同折り畳み紙箱の隅板片のみの拡大図である。図4は、同折り畳み紙箱の一方の側板を開放した状態の斜視図である。図5は、同折り畳み紙箱の天板の裏面から第一側板及び第二側板の内側にフィルムを貼着して水平方向から出し入れ自在なポケットを夫々に設けた状態の一部断面図である。
この実施例の折り畳み紙箱Aを説明する。
一方の相対向する側面の板体が開閉自在な扁平な直方体形状の折り畳み紙箱Aにおいて、図2に示すように、正方形状の底板1の上端縁に折り目aを介して、左右の側縁が内側に湾曲した略長方形状の折り込み板2を設け、下端縁にも同様に折り目aを介して、左右の側縁が内側に湾曲した略長方形状の折り込み板2を設け、各折り込み板2の略中央には後述する折り込み板7の係止片7aを差し入れる切り込み2aを夫々設けている。
一方の相対向する側面の板体が開閉自在な扁平な直方体形状の折り畳み紙箱Aにおいて、図2に示すように、正方形状の底板1の上端縁に折り目aを介して、左右の側縁が内側に湾曲した略長方形状の折り込み板2を設け、下端縁にも同様に折り目aを介して、左右の側縁が内側に湾曲した略長方形状の折り込み板2を設け、各折り込み板2の略中央には後述する折り込み板7の係止片7aを差し入れる切り込み2aを夫々設けている。
前記底板1の右端縁に折り目bを介して略長方形状の第一側板3を設け、この第一側板3の上端縁及び下端縁に緩やかな凹形状の折り目c、cを介して紡錘形状の隅板片4を夫々設けている。これらの各隅板片4の上端縁又は下端縁に緩やかな凸形状の折り目d、dを介して略長方形状の折り込み板5を夫々設けている。
前記第一側板3の右端縁に折り目eを介して、前記底板1と同形同大の天板6を設けており、この天板6の略中央には、環状で相対向する二か所を除いて切り込み6aを間をあけて二重に設けて把手部6bを設けている。また、この天板6の上端縁及び下端縁に折り目f、fを介して略山形形状の折り込み板7を夫々設けている。これらの折り込み板7の左右の側縁は、夫々折り目f、fからの一定部分が内側に湾曲した形状であり、その後の各端縁は、緩やかな傾斜で中央に向かって伸び、これらの各折り込み板7の外端縁の中央部分では折り目g、gを介して突部形状の係止片7aを夫々設けている。
前記天板6の右端縁に折り目hを介して前記第一側板3と同形同大の略長方形状の第二側板8を設け、この第二側板8の上端縁及び下端縁に緩やかな凹形状の折り目i、iを介して紡錘形状の隅板片9を夫々設けている。これらの各隅板片9の上端縁又は下端縁に緩やかな凸形状の折り目j、jを介して略長方形状の折り込み板10を夫々設けている。また、前記第二側板8の右端縁に折り目kを介して細幅の貼着片11を設けている。
また、図3に示すように、前記第一側板3及び第二側板8の各隅板片4、9の湾曲した相対向する各側縁の中央部分xを夫々一定長直線状としている(図3における楕円で囲った部分)。
次に、この折り畳み紙箱Aを組み立てる。
前記各折り目b、e、h、kにより第一側板3、天板6、第二側板8及び貼着片11を夫々折り込み、この貼着片11を前記底板1の左端縁の内側に貼着して、底板1、第一側板3、天板6及び第二側板8を筒型に設ける。そして、図4に示すように(図4では、主に第一側板3側を示す)、この筒型角部の各隅板片4、9を折り目c、iにより夫々内側に折り込む。これにより、第一側板3及び第二側板8は外方へ凸湾曲する。そして、さらに、第一側板3の折り込み板5、第二側板8の折り込み板10を折り目d、jにより夫々内側に折り込んで筒型の一方の開口面を塞ぐ。これにより、各隅板片4、9は凹湾曲し、折り込み板5、10は外方へ凸湾曲する。その上から、底板1の一方の折り込み板2を折り目aにより折り上げ、その上から天板6の折り込み板7を折り目fにより折り込んで重ね、折り込み板7の係止片7aを折り込み板2の切り込み2aに差し入れて係止する。
前記各折り目b、e、h、kにより第一側板3、天板6、第二側板8及び貼着片11を夫々折り込み、この貼着片11を前記底板1の左端縁の内側に貼着して、底板1、第一側板3、天板6及び第二側板8を筒型に設ける。そして、図4に示すように(図4では、主に第一側板3側を示す)、この筒型角部の各隅板片4、9を折り目c、iにより夫々内側に折り込む。これにより、第一側板3及び第二側板8は外方へ凸湾曲する。そして、さらに、第一側板3の折り込み板5、第二側板8の折り込み板10を折り目d、jにより夫々内側に折り込んで筒型の一方の開口面を塞ぐ。これにより、各隅板片4、9は凹湾曲し、折り込み板5、10は外方へ凸湾曲する。その上から、底板1の一方の折り込み板2を折り目aにより折り上げ、その上から天板6の折り込み板7を折り目fにより折り込んで重ね、折り込み板7の係止片7aを折り込み板2の切り込み2aに差し入れて係止する。
この筒型の他方の開口面も同様にして閉じ、前記第一側板3、折り込み板5、第二側板8、折り込み板10、折り込み板2、及び折り込み板7が外方に夫々湾曲した折り畳み紙箱Aを形成する。
また、あらかじめ、前記底板1の各折り込み板2の左右の側縁の内側の湾曲の形状、及び天板6の各折り込み板7の左右の側縁の一定部分の湾曲の形状は、前記隅板片4、9の両側縁の湾曲形状と同じ形状としておく。これにより、折り畳み紙箱Aを組み立てた際、図1に示すように、各折り込み板2、7の各両側縁が隅板片4、9の面に突出すること無く、邪魔にならず、スッキリと折り込み板5、10上に収まり、見た目も良く、紙箱として扱い易いものとなる。
さらに、各折り込み板7の係止片7aは、この折り畳み紙箱Aの開口面のおよそ中央付近で各折り込み板2の切り込み2aに差し入れられるものとし、前記隅板片4、9によって、各折り込み板5、10、2、7が外方に湾曲しているので、各折り込み板5、10上に外側から沿って重なった状態にある各折り込み板2、7は、これらの各折り込み板5、10と隙間なく当接した状態となっている。
また、前記各折り込み板5、10、2、7及び各隅板片4、9を折り目d、j、a、c、f、iにより開放して筒型に設け、当該筒型の内側の対角線方向の相対向する一方の折り目e、kにより、当該筒型を扁平に折り畳んで、当該紙箱Aを組み立て折り畳み自在とする。
また、図5に示すように、前記天板6の把手部6bを起こした際、一定幅で略環状の開口部には、あらかじめ、裏面から長尺な透明なフィルムBを貼り付けておく。このフィルムBの左右の端縁は、天板6の裏面からそのまま第一側板3及び第二側板8の内側面に沿って垂らし、当該各内側面において、上端縁と下端縁を貼着して水平方向から出し入れ自在なポケットを設けている。このポケットには、保冷材Dの他、ろうそくやナプキン等の備品を入れることが出来る。
そして、この折り畳み紙箱Aを組み立てた後は、把手部6bを夫々起こして、持ち運ぶことが出来る。
従来の紙箱では、一方の相対向する開閉自在な側板が、閉じられた状態であっても、紙製と言う材料の性質上、当該側板が開口面から浮き上がり、少し開いた状態となることがある。この様な場合、当該紙箱内に配置された保冷材による冷気が外部に逃げたり、また、外部の熱い空気が内側に侵入することがあり、当該紙箱内に入れられたデコレーションケーキ等に対して好ましくない状態を招いている。
しかしながら、前述の通り、各折り込み板5、10、2、7は浮き上がったりせず、また、各折り込み板2、7は各折り込み板5、10の湾曲したラインに沿って隙間なく閉じられた状態となっている。これにより、当該紙箱Aの内外で不必要に空気が流通すること無く、紙箱A内に冷気等も保持され易い。
この実施例の紙箱は、デコレーションケーキを入れるキャリーデコの他、他の菓子等を入れる紙箱にももちろん使用出来るものである。
この実施例の紙箱は、デコレーションケーキを入れるキャリーデコの他、他の菓子等を入れる紙箱にももちろん使用出来るものである。
前記実施例では、一方の相対向する各側板が開閉自在な直方体形状の折り畳み紙箱として、具体的に記載しているが、この折り畳み紙箱としては、前記実施例のものに限らず、この考案が実施出来るものであれば、他の構成のものでも良い。また、この折り畳み紙箱Aの開閉自在な相対向する側板を形成する折り込み板5、10の外側から重ねる板体として折り込み板2、7を使用しているが、折り込み板5、10の上に重ねる板体としては、これらに限らず、1枚の板体から成るものでも良い。
また、各隅板片4、9の紡錘形状は前記実施例では両側縁の中央部を直線状に設けたが、湾曲したものでも良い。さらに、天板6に把手部6bを設けているが把手部6bは無くても良い。
また、前記天板6の裏面に透明なフィルムBを貼り付けてポケットを形成しているが、このフィルムBに換えて紙片を使用しても良い。さらに、天板6の裏面にはフィルムB又は紙片を設けず、第一側板3及び第二側板8の内側のみに設けても良い。
A 折り畳み紙箱 B フィルム D 保冷材
1 底板 2 折り込み板 2a 被係止部
3 第一側板 4 隅板片 5 折り込み板
6 天板 7 折り込み板 7a 係止部
8 第二側板 9 隅板片 10 折り込み板
11 貼着片
1 底板 2 折り込み板 2a 被係止部
3 第一側板 4 隅板片 5 折り込み板
6 天板 7 折り込み板 7a 係止部
8 第二側板 9 隅板片 10 折り込み板
11 貼着片
Claims (5)
- 一方の相対向する各側板が開閉自在な直方体形状の折り畳み紙箱において、
隣接した2つの各側板によって形成される四方の各角部を、水平視紡錘形状に設け、
当該紙箱を組み立てた際、四方の各側板を外方に夫々湾曲させたことを特徴とする、折り畳み紙箱。 - 一方の相対向する各側面の板体が開閉自在な直方体形状の折り畳み紙箱において、
底板の右端縁に折り目を介して第一側板を設け、当該第一側板の上端縁及び下端縁に緩やかな凹形状の折り目を介して紡錘形状の隅板片を夫々設け、これらの各隅板片の上端縁又は下端縁に緩やかな凸形状の折り目を介して折り込み板を夫々設け、当該第一側板の右端縁に天板を設け、当該天板の右端縁に折り目を介して第二側板を設け、当該第二側板の上端縁及び下端縁に緩やかな凹形状の折り目を介して紡錘形状の隅板片を夫々設け、これらの各隅板片の上端縁又は下端縁に緩やかな凸形状の折り目を介して折り込み板を夫々設け、前記第二側板の右端縁に折り目を介して貼着片を設け、前記底板又は天板の上端縁又は下端縁に折り目を介して両側縁が凹湾曲した折り込み板を夫々設け、
前記各折り目により第一側板、第二側板、天板及び貼着片を夫々折り込み、当該貼着片を前記底板の他方の端縁に貼着して底板、第一側板、第二側板及び天板を筒型に設け、当該筒型の第一側板と第二側板の各折り込み板を折り目により、各角部に凹んだ紡錘形状の隅板片を形成して内側に折り込み、その上から前記底板又は天板の各折り込み板を折り目により内側に夫々折り込んで筒型の開口部を塞いで第一側板、第二側板及び各折り込み板を外方に湾曲させた紙箱を形成し、
また、当該各折り込み板及び各隅板片を折り目により開放して筒型に設け、当該筒型の内側の対角線方向の相対向する一方の折り目により、当該筒型を扁平に折り畳んで、当該紙箱を組み立て折り畳み自在に設けたことを特徴とする、折り畳み紙箱。 - 一方の相対向する各側面の板体が開閉自在な直方体形状の折り畳み紙箱において、
前記底板の上端縁及び下端縁に折り目を介して両側縁が凹湾曲した折り込み板を夫々設け、当該底板の右端縁に折り目を介して第一側板を設け、当該第一側板の上端縁及び下端縁に緩やかな凹形状の折り目を介して紡錘形状の隅板片を夫々設け、これらの各隅板片の上端縁又は下端縁に緩やかな凸形状の折り目を介して折り込み板を夫々設け、当該第一側板の右端縁に天板を設け、当該天板の上端縁及び下端縁に折り目を介して両側縁が凹湾曲した折り込み板を夫々設け、当該天板の右端縁に折り目を介して第二側板を設け、当該第二側板の上端縁及び下端縁に緩やかな凹形状の折り目を介して紡錘形状の隅板片を夫々設け、これらの各隅板片の上端縁又は下端縁に緩やかな凸形状の折り目を介して折り込み板を夫々設け、前記第二側板の右端縁に折り目を介して貼着片を設け、
前記各折り目により第一側板、第二側板、天板及び貼着片を夫々折り込み、当該貼着片を前記底板の他方の端縁に貼着して底板、第一側板、第二側板及び天板を筒型に設け、当該筒型の第一側板と第二側板の各折り込み板を折り目により、各角部に凹んだ紡錘形状の隅板片を形成して内側に折り込み、その上から前記底板の各折り込み板及び天板の各折り込み板を内側に夫々折り込み、当該天板の折り込み板に予め設けた係止部を底板の折り込み板に予め設けた被係止部に係止して第一側板、第二側板及び各折り込み板を外方に湾曲させた紙箱を形成し、
また、当該各折り込み板及び各隅板片を折り目により開放して筒型に設け、当該筒型の内側の対角線方向の相対向する一方の折り目により、当該筒型を扁平に折り畳んで、当該紙箱を組み立て折り畳み自在に設けたことを特徴とする、折り畳み紙箱。 - 前記水平視紡錘形状又は紡錘形状の隅板片の湾曲した相対向する両側縁の中央部を一定長直線状に設けたことを特徴とする、前記請求項1、2又は3の何れかに記載の折り畳み紙箱。
- 他方の相対向する各側板又は前記第一側板及び第二側板の内側面に、上端縁と下端縁を貼着したフィルム又は紙片によって水平方向から出し入れ自在なポケットを設けたことを特徴とする、前記請求項1、2、3又は4の何れかに記載の折り畳み紙箱。
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JP3147365U true JP3147365U (ja) | 2008-12-25 |
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