JP3147338U - 正面カバー型通気口装置 - Google Patents

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JP3147338U JP2008007143U JP2008007143U JP3147338U JP 3147338 U JP3147338 U JP 3147338U JP 2008007143 U JP2008007143 U JP 2008007143U JP 2008007143 U JP2008007143 U JP 2008007143U JP 3147338 U JP3147338 U JP 3147338U
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JP2008007143U
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慎也 松野
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株式会社大佐
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Abstract

【課題】壁面開口の通気性を確保した上で、壁面に沿って吹き上げる風雨を受けた場合の風雨の逆流を小さく抑えて幅広い外部環境に対応することができる正面カバー型通気口装置を提供することにある。
【解決手段】正面カバー型通気口装置は、壁面開口の正面に臨む正面カバー(4)と、この正面カバー(4)を保持するベース部材であるベースプレート(3)とから構成され、下部通気口(E)の内部には板材によって形成した可動板(6)を設け、この可動板(6)を揺動可能に軸支する軸支部(7)を下部通気口(E)の内部の正面視による正面カバー(4)の外形範囲(G1,G2)内に設けるとともに、可動板(6)の下端を下部通気口(E)の内周面から離間して下垂する下垂位置(L)から下部通気口(E)を絞る展開位置(M)までを揺動範囲とする揺動規制部を設けたものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、建物等の壁面に開口する通気用ダクト口について外部からの風雨の侵入を抑えつつダクト口の通気を確保するための正面カバー型通気口装置に関するものである。
特許文献1(公報の図4)に示される通気口装置が知られている。この通気口装置は、特許文献2にもあるように、正面カバーと、その上部開口内に庇状に張り出した傾斜板とを備え、また、下部通気口を下方に開いて構成される。正面カバーはダクトの開口正面部を覆うことにより、外部からのあおりによるダクト内への吹き込みを緩衝し、また、庇状の傾斜板はダクト口の雨水侵入を防止する。このように構成される通気口装置は、上部を閉鎖したフード状の正面カバーによる通気口装置を含め、風雨環境下にあっても下部通気口によって通気性を確保することができる。
また、上記通気口装置の下部通気口内には、下部防雨板を張出して設けることにより、壁面に沿って強く吹き上げるように風雨を受けた場合の下部通気口からの風雨の吹き込みを緩衝し、ダクト口への雨水の侵入を抑えることができる。
登録実用新案第3013655号公報 意匠登録862173号公報
しかしながら、下部通気口内に張出す下部防雨板は、主たる通気流路の障害となり、その大きさに応じた圧力損失によって通気特性の低下を招くことから、一定範囲内の大きさに制限せざるを得ないという問題があった。
本考案の目的は、通気性を確保した上で、壁面に沿って吹き上げる風雨を受けた場合の風雨の逆流を小さく抑えて幅広い外部環境に対応することができる正面カバー型通気口装置を提供することにある。
請求項1に係る考案は、壁面開口の正面を覆いつつ下方に開いた下部通気口に至る通路を形成する正面カバーと、この正面カバーを壁面に保持しつつ壁面開口から通気を案内するベース部材とからなる正面カバー型通気口装置において、上記下部通気口の内部には板材によって形成した可動板を設け、この可動板を揺動可能に軸支する軸支部を下部通気口の内部の正面視による正面カバーの外形範囲内に設けるとともに、可動板の下端を下部通気口の内周面から離間して下垂する下垂位置から下部通気口を絞る展開位置までを揺動範囲とする揺動規制部を設けたことを特徴とする。
上記通気口装置は、ベース部材によって開口部壁面に保持される正面カバーが内設の可動板を含めて壁面開口の正面を覆うことから、正面から受ける風雨の侵入を抑え、このとき、壁面開口と連通して下方に開いた下部通気口から、下垂位置にある可動板に沿って通気が確保され、また、下部通気口の内部に揺動可能に軸支された可動板は、揺動規制部によって下垂位置から展開位置までの範囲で揺動可能であることから、下部通気口に吹き上げるように逆風を受けた場合に可動板が下垂位置から下部通気口を塞ぐように展開位置まで揺動される。
請求項2の考案は、請求項1の構成において、前記軸支部は、可動板に形成した吊部を支持するループ部材と、このループ部材を一体支持するために下部通気口の内部に突出する支持部材とによって形成し、この支持部材から延出して下垂位置で可動板を受ける下垂限度部を設けるとともに、可動板の一端を延出して展開位置で支持部材と干渉当接する展開限度部を形成し、これら下垂限度部と展開限度部とによって揺動規制部を形成したことを特徴とする。
上記軸支部は、支持部材によって一体支持するループ部材によって可動板の吊部を支持し、また、支持部材から延出する下垂限度部と可動板の一端の展開限度部とによって片側揺動範囲が確保される。
請求項3の考案は、請求項2の構成において、前記下垂限度部は、可動板を傾斜姿勢で下垂位置に当接保持することを特徴とする。
上記下垂限度部によって可動板が下垂位置で傾斜保持されることから、可動板に沿う通気流線が形成される。
請求項4の考案は、請求項1乃至請求項3のいずれかの構成において、前記可動板の外形形状は、展開位置で下部通気口の内周形状に沿って形成したことを特徴とする。
上記可動板の揺動により、固定側との干渉なしに、展開位置で下部通気口が広く覆われる。
請求項5の考案は、請求項1乃至請求項4のいずれかの構成において、前記可動板を複数位置に設け、互いに隣接する可動板はそれぞれの展開位置で互いに近接する外形形状に形成したことを特徴とする。
上記可動板の揺動により、複数配置した際の相互干渉なしに、展開位置で下部通気口が広く覆われる。
本考案により以下の効果を奏する。
請求項1の考案による正面カバー型通気口装置は、ベース部材によって開口部壁面に保持される正面カバーが内設の可動板とともに壁面開口の正面を覆うことから、正面から受ける風雨の侵入を抑え、このとき、壁面開口と連通して下方に開いた下部通気口から、下垂位置にある可動板に沿って通気が確保され、また、下部通気口の内部に揺動可能に軸支された可動板は、揺動規制部によって下垂位置から展開位置までの範囲で揺動可能であることから、下部通気口に吹き上げるように逆風を受けた場合に可動板が下垂位置から下部通気口を塞ぐように展開位置まで揺動されることにより、下部通気口の通気断面積が一時的に絞られて下方からの風雨の侵入を小さく抑えることができる。
請求項2の考案による正面カバー型通気口装置は、請求項1の効果に加え、軸支部が、支持部材によって一体支持するループ部材によって可動板の吊部を支持し、また、支持部材から延出する下垂限度部と可動板の一端の展開限度部とによって片側揺動範囲が確保されることから、支持部材を中心とする簡易な構成によって可動板の片側揺動動作を耐久的に確保することができる。
請求項3の考案による正面カバー型通気口装置は、請求項2の効果に加え、下垂限度部によって可動板が下垂位置で傾斜保持されることから、可動板に沿う通気流線を壁面から遠ざけることができるので、通気による壁面汚れを抑えることができる。
請求項4の考案による正面カバー型通気口装置は、請求項1乃至請求項3の効果に加え、展開位置を基準として可動板の形状を規定したことから、可動板の揺動による固定側との干渉を回避しつつ、展開位置で下部通気口の通気断面積を効率よく絞ることができる。
請求項5の考案による正面カバー型通気口装置は、請求項1乃至請求項4の効果に加え、展開位置を基準として複数の可動板の形状を規定したことから、相互干渉を防止しつつ、展開位置で下部通気口の通気断面積を効率よく絞ることができる。
本考案の実施の形態について以下に図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、通気口装置の縦断面図である。この通気口装置1は、建物等の壁面Aに開口する円形ダクトBの開口に嵌入固定するための筒部2と、その前端に一体的に取付けたフランジ状のベースプレート3と、ダクト口の正面側を覆って通路を確保する正面カバー4と、その上部開口D内で庇状に張出す傾斜板5と、下部通気口E内に揺動可能に軸支した可動板6等を備えて構成される。
筒部2とベースプレート3は、正面カバー4を壁面に保持しつつダクト口から受けた通気を案内するために、両者一体でベース部材を構成する。正面カバー4は、正面デザインの自由度を確保した上で、外部からのあおりによるダクト内への吹き込みを緩衝するために、ダクト口の正面部を覆う。傾斜板5は、上部開口Dからの雨水侵入を防止するためにダクト口を庇状に覆って構成する。
可動板6は板材によって形成し、下部通気口Eの内部で正面視による正面カバー4の外形範囲G1,G2内に形成した軸支部7によって揺動可能に軸支する。この軸支部7には揺動規制部を設け、すなわち、下部通気口Eにおける下方への通気流線Jを確保するように下垂する下垂位置Lから、下部通気口Eを塞ぐようにして通気断面積を絞る展開位置Mまでを揺動範囲とする。
軸支部7の具体例について説明すると、下垂位置Lから展開位置Mまでの動作経過の側面図(a〜c)を図2に示すように、軸支部7は、可動板6の上縁部に形成した吊部11を支持するループ部材12と、このループ部材12を一体に加締め固定するために下部通気口Eの内部に突出する支持部材13とによって形成し、この支持部材13から、部分断面表示を伴う同図(a)の如くに下方に延出して下垂位置Lの可動板6を受ける下垂限度部14を設けるとともに、可動板6の一端を、同図(c)の如くに延出して展開位置Mで支持部材13と干渉当接する展開限度部15を形成する。これら下垂限度部14と展開限度部15とによって片側揺動の揺動規制部を構成する。
この場合において、可動板6の下垂位置Lにおいて上方に向かう風を導入する背面隙間Pを確保するために、下部通気口Eの内周面から、または、近接する他の可動板から離間し、または少なくとも可動板6の下端の一部を屈曲して構成する。可動板6を両側揺動に構成する場合は、下垂限度部を設けることなく両側の展開位置と対応する展開限度部を設けることによって揺動規制部を構成する。
このように構成した通気口装置は、図3に可動板6の動作状態を左右対比して表した平面図(a)および横断面図(b)に示すように、ベースプレート3によって開口部壁面Aに保持される正面カバー4が内設の可動板6とともに壁面開口の正面を覆うことから、、正面から受ける風雨の侵入を抑える。このとき、壁面開口と連通して下方に開いた下部通気口Eにおいて、下垂位置Lにある可動板6に沿って通気が確保される。
また、下部通気口Eの内部に揺動可能に軸支された可動板6は、下垂限度部14と展開限度部15とによる揺動規制部によって下垂位置Lから展開位置Mまでの範囲に限定して揺動可能であることから、下部通気口Eに向かって吹き上げるように逆風を受けた場合に、可動板6が下垂位置Lから下部通気口Eを塞ぐように展開位置Mまで揺動されることにより、下方からの風雨の侵入を小さく抑えることができる。
この場合において、可動板6は、展開位置Mで下部通気口Eの内周形状に沿う外形形状に形成することにより、揺動動作による固定側との干渉を回避しつつ、展開位置Mで下部通気口Eの通気断面積を効率よく絞ることができる。
また、上記構成の軸支部7は、支持部材13によって一体支持したループ部材12が可動板6の吊部11を支持し、支持部材13から延出する下垂限度部14と可動板6の一端の展開限度部15とによって片側動作の揺動範囲が確保されることから、支持部材13を主たる構成要素とする簡易な構成によって可動板6の片側揺動動作を耐久的に確保することができる。
次に、別の軸支部7aの構成例について説明すると、縦断面図(a)および横断面図(b)を図4に示すように、可動板6を傾斜姿勢で下垂位置Lに当接保持するように下垂限度部14に突出部14aを形成することにより、下垂位置Lで傾斜保持された可動板6に沿って通気流線Rを壁面から遠ざけるように構成することができるので、通気による壁面汚れを抑えることができる。
また、下部通気口Eの内周面の対向位置に設けた2つの支持部材13a,13aにより、下部通気口Eを横断して軸支部7aを構成することにより、下部通気口Eを横断して可動板6aを配置することができるので、複数の可動板6,6aによってそれぞれの展開位置で下部通気口Eの通気断面積を効率よく絞ることができる。
この場合において、複数の可動板6,6aの軸支部7,7を平行配置し、かつ、下垂位置Lで互いに平行して傾斜するようにそれぞれの下垂限度部14,14の突出部14a、14aを構成することにより、下部通気口Eにおける全体の通気流線Rを揃えて壁面から遠ざけることができる。
次に、角形カバーの通気口装置21の構成例について説明すると、縦断面図(a)および横断面図(b)を図5に示すように、角形カバー22の下部通気口Eの内周に沿って複数の軸支部23a,23b,23aを列設構成し、それぞれの可動板24a、24b、24aは、展開位置で互いに干渉しない形状に構成する。このように可動板24a、24b、24aを構成することにより、相互干渉を防止しつつ近接して複数の可動板を配置できるので、展開位置で下部通気口Eの通気断面積を効率よく絞ることができる。
以上の説明のように、本考案は、壁面開口の正面側を覆う正面カバーの下部通気口Eに関するものであることから、適用範囲が上記説明の通気口装置に限られることなく、上部を閉じた形式の正面カバー、正面視が丸形を含む異形の正面カバーについても同様に適用されることが明らかなので、その説明を省略する。
通気口装置の縦断面図 軸支部の動作状態を示す側面図(a〜c) 可動板の動作状態を対比して表した平面図(a)および横断面図(b) 別の軸支部の構成例の縦断面(a)および横断面図(b) 角形カバーの通気口装置の構成例の縦断面(a)および横断面図(b)
符号の説明
1 通気口装置
3 ベースプレート(ベース部材)
4 正面カバー
6 可動板
6a 可動板
7 軸支部
7a 軸支部
11 吊部
12 ループ部材
13 支持部材
13a 支持部材
14 下垂限度部(揺動規制部)
14a 突出部(揺動規制部)
15 展開限度部(揺動規制部)
21 通気口装置
22 角形カバー
23a 軸支部
23b 軸支部
24a 可動板
24b 可動板
E 下部通気口
G1,G2 外形範囲
J 通気流線
L 下垂位置
M 展開位置
P 背面隙間
R 通気流線

Claims (5)

  1. 壁面開口の正面を覆いつつ下方に開いた下部通気口(E)に至る通路を形成する正面カバー(4)と、この正面カバー(4)を壁面(A)に保持しつつ壁面開口から通気を案内するベース部材(3)とからなる正面カバー型通気口装置において、
    上記下部通気口(E)の内部には板材によって形成した可動板(6)を設け、この可動板(6)を揺動可能に軸支する軸支部(7)を下部通気口(E)の内部の正面視による正面カバー(4)の外形範囲(G1,G2)内に設けるとともに、可動板(6)の下端を下部通気口(E)の内周面から離間して下垂する下垂位置(L)から下部通気口(E)を絞る展開位置(M)までを揺動範囲とする揺動規制部を設けたことを特徴とする正面カバー型通気口装置。
  2. 前記軸支部(7)は、可動板(6)に形成した吊部(11)を支持するループ部材(12)と、このループ部材(12)を一体支持するために下部通気口(E)の内部に突出する支持部材(13)とによって形成し、この支持部材(13)から延出して下垂位置(L)で可動板(6)を受ける下垂限度部(14)を設けるとともに、可動板(6)の一端を延出して展開位置(M)で支持部材(13)と干渉当接する展開限度部(15)を形成し、これら下垂限度部(14)と展開限度部(15)とによって揺動規制部を形成したことを特徴とする請求項1記載の正面カバー型通気口装置。
  3. 前記下垂限度部(14)は、可動板(6)を傾斜姿勢で下垂位置(L)に当接保持することを特徴とする請求項2に記載の正面カバー型通気口装置。
  4. 前記可動板(6)の外形形状は、展開位置(M)で下部通気口(E)の内周形状に沿って形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の正面カバー型通気口装置。
  5. 前記可動板(6)を複数位置に設け、互いに隣接する可動板(6)はそれぞれの展開位置(M)で互いに近接する外形形状に形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の正面カバー型通気口装置。
JP2008007143U 2008-10-10 正面カバー型通気口装置 Expired - Lifetime JP3147338U (ja)

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