JP2020084694A - 壁面用目地装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】目地カバーが躯体に衝突することなく地震による揺れ動きを吸収できる壁面用目地装置を提供する。【解決手段】上下の躯体3,4間の目地部を塞ぐ壁面用目地装置1であって、上方の躯体にその上端部付近が取り付けられ、下方の躯体にその下端部付近が取り付けられたパンタグラフ状のリンク部材5と、下方の躯体に一体又は別体に設けられた受け部6と、リンク部材の枢支部7にそれぞれ設けられた複数個の目地カバー8とで構成され、複数個の目地カバーは、隣り合う目地カバーの一部分が互いに重なり合うように設けられ、目地カバーのうち最下方に位置する目地カバーは、リンク部材の下端部付近の枢支部に設けられ、かつ、この最下方に位置する目地カバーの先端部が受け部の上面に略当接するか、又は受け部の上面と間隙を有するかのいずれかの状態となるように、リンク部材の下端部付近が支持部材14により支持されている。【選択図】図1
Description
本発明は中間層免震構造を有する躯体に用いられ、目地部を介して設けられた上下の躯体の間の目地部を塞ぐ中間層免震建物用目地装置に関する。
従来の中間層免震構造を有する建物に用いられる目地装置としては、「上下の躯体間の上方の躯体にその上端部が上部のヒンジ部材を介して取付けられ、その下端部が下方の躯体に下部のヒンジ部材を介して取り付けられた複数の枢支部を有するリンク部材と、該リンク部材の前記枢支部にそれぞれ枢支され、かつ左右方向に延びる複数のバー部材と、該複数のバー部材に一端部がそれぞれ固定され、目地部を塞ぐ複数の目地カバーとから成る壁面用目地装置」が知られている(特許文献1)。
このような壁面用目地装置では、雨水等を下方向へ流すために目地カバーは下向きの状態で配置されるが、下向きの最下方の目地カバーも下方の躯体に対して上下方向に移動するため、揺れ動き幅が大きくなった場合、下向きの最下方の目地カバーの先端部が下方の躯体や端部目地カバーに衝突するおそれがあった。
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、目地カバーが躯体に衝突することにより躯体等が損傷することを確実に防止でき、かつ、地震による揺れ動きを吸収できる壁面用目地装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の壁面用目地装置は、上下の躯体間の目地部を塞ぐ壁面用目地装置であって、前記上方の躯体にその上端部付近が取り付けられ、前記下方の躯体にその下端部付近が取り付けられたパンタグラフ状のリンク部材と、前記下方の躯体に一体又は別体に設けられた受け部と、前記リンク部材の枢支部にそれぞれ設けられた複数個の目地カバーとで構成され、前記複数個の目地カバーは、隣り合う目地カバーの一部分が互いに重なり合うように設けられ、前記目地カバーのうち最下方に位置する目地カバーは、前記リンク部材の下端部付近の枢支部に設けられ、かつ、この最下方に位置する目地カバーの先端部が前記受け部の上面に略当接するか、又は前記受け部の上面と間隙を有するかのいずれかの状態となるように、前記リンク部材の下端部付近が支持部材により支持されていることを特徴とする。
請求項2に記載の壁面用目地装置の前記リンク部材は、その上端部が前記上方の躯体にヒンジ部材を介して取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の壁面用目地装置の前記支持部材は、その上端部付近が前記リンク部材の下端部付近に取り付けられ、その下端部が前記受け部に取り付けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の壁面用目地装置の前記最下方に位置する目地カバーは、前記支持部材を兼ねることを特徴とする。
請求項5に記載の壁面用目地装置の前記支持部材は、その上端部付近が前記上方の躯体に取り付けられ、その下端部付近にストッパーを備え、該ストッパーが前記リンク部材の下端部付近を支持することを特徴とする。
請求項6に記載の壁面用目地装置の前記支持部材は、伸縮することを特徴とする。
請求項7に記載の壁面用目地装置の前記目地部の内側には止水ゴムをさらに備えることを特徴とする。
請求項3に記載の壁面用目地装置の前記支持部材は、その上端部付近が前記リンク部材の下端部付近に取り付けられ、その下端部が前記受け部に取り付けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の壁面用目地装置の前記最下方に位置する目地カバーは、前記支持部材を兼ねることを特徴とする。
請求項5に記載の壁面用目地装置の前記支持部材は、その上端部付近が前記上方の躯体に取り付けられ、その下端部付近にストッパーを備え、該ストッパーが前記リンク部材の下端部付近を支持することを特徴とする。
請求項6に記載の壁面用目地装置の前記支持部材は、伸縮することを特徴とする。
請求項7に記載の壁面用目地装置の前記目地部の内側には止水ゴムをさらに備えることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1に記載の発明においては、地震によって上方及び下方の躯体が揺れ動いても目地カバーのうち最下方に位置する目地カバーと受け部(下方の躯体)との距離が変化することがない。
したがって、目地カバーが下方の躯体等に衝突して躯体等が損傷することを確実に防止することができる。
(2)請求項2に記載の発明においても、前記(1)と同様な効果が得られるとともに、前後左右上下方向の揺れ動きを吸収することができる。
(3)請求項3に記載の発明においても、前記(1)、(2)と同様な効果が得られる。
(4)請求項4に記載の発明においても、前記(1)、(2)と同様な効果が得られるとともに、部品点数を減らすことができる。
したがって、コストを低減することができるとともに、設置に必要な工程を少なくすることができる。
(5)請求項5及び請求項6に記載の各発明においても、前記(1)、(2)と同様な効果が得られるとともに、
(6)請求項7に記載の発明においても、前記(1)、(2)と同様な効果が得られるとともに、より確実に雨水等の侵入を防止することができる。
(1)請求項1に記載の発明においては、地震によって上方及び下方の躯体が揺れ動いても目地カバーのうち最下方に位置する目地カバーと受け部(下方の躯体)との距離が変化することがない。
したがって、目地カバーが下方の躯体等に衝突して躯体等が損傷することを確実に防止することができる。
(2)請求項2に記載の発明においても、前記(1)と同様な効果が得られるとともに、前後左右上下方向の揺れ動きを吸収することができる。
(3)請求項3に記載の発明においても、前記(1)、(2)と同様な効果が得られる。
(4)請求項4に記載の発明においても、前記(1)、(2)と同様な効果が得られるとともに、部品点数を減らすことができる。
したがって、コストを低減することができるとともに、設置に必要な工程を少なくすることができる。
(5)請求項5及び請求項6に記載の各発明においても、前記(1)、(2)と同様な効果が得られるとともに、
(6)請求項7に記載の発明においても、前記(1)、(2)と同様な効果が得られるとともに、より確実に雨水等の侵入を防止することができる。
図1乃至図6は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
図7及び図8は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
図9乃至図13は本発明の第3の実施形態を示す説明図である。
図14乃至図17は本発明の第4の実施形態を示す説明図である。
図18乃至図21は本発明の第5の実施形態を示す説明図である。
第1の実施形態を示す壁面用目地装置の正面図(通常時)。
図1の2−2線に沿う断面図。
地震等によって躯体が異なる左右方向に揺れ動いた場合の動作説明図。
地震等によって躯体が異なる前後方向に揺れ動いた場合の動作説明図。
地震等によって躯体が異なる上下方向に揺れ動き、目地部が狭くなった場合の動作説明図。
地震によって躯体が異なる上下方向に揺れ動き、目地部が広くなった場合の動作説明図。
第2の実施形態の壁面用目地装置の正面図。
図7の8−8線断面図。
第3の実施形態の壁面用目地装置の正面図。
図9の10−10線断面図。
地震等によって躯体が異なる左右方向に揺れ動いた場合の動作説明図。
地震等によって躯体が異なる上下方向に揺れ動き、目地部が狭くなった場合の動作説明図。
地震によって躯体が異なる上下方向に揺れ動き、目地部が広くなった場合の動作説明図。
第4の実施形態の壁面用目地装置の正面図。
図14の15−15線断面図。
地震等によって躯体が異なる上下方向に揺れ動き、目地部が狭くなった場合の動作説明図。
地震によって躯体が異なる上下方向に揺れ動き、目地部が広くなった場合の動作説明図。
第5の実施形態の壁面用目地装置の正面図。
図18の19−19線断面図。
地震等によって躯体が異なる上下方向に揺れ動き、目地部が狭くなった場合の動作説明図。
地震によって躯体が異なる上下方向に揺れ動き、目地部が広くなった場合の動作説明図。
図7及び図8は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
図9乃至図13は本発明の第3の実施形態を示す説明図である。
図14乃至図17は本発明の第4の実施形態を示す説明図である。
図18乃至図21は本発明の第5の実施形態を示す説明図である。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1乃至図6に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は目地部2を介して設けられた上方の躯体3及び下方の躯体4間に設置された壁面用目地装置である。
なお、上下方向とは図1における上下方向であり、左右方向とは図2における左右方向であり、前後方向とは図1における左右方向をいう。
図1乃至図6に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は目地部2を介して設けられた上方の躯体3及び下方の躯体4間に設置された壁面用目地装置である。
なお、上下方向とは図1における上下方向であり、左右方向とは図2における左右方向であり、前後方向とは図1における左右方向をいう。
また、本発明において躯体とは、建物、道路、スラブ、エレベーターシャフト等の目地カバーを設置可能な建造物をいい、出入口とはドアや扉の設けられた出入口だけではなく、人や車両等が通行できる通路も含むものである。
本実施形態の壁面用目地装置1は、図1及び図2に示すように、上方の躯体3にその上端部が取り付けられたパンタグラフ状のリンク部材5と、前記下方の躯体4に設けられた受け部6と、リンク部材5の枢支部7にそれぞれ複数個設けられた目地カバー8とで構成されている。
受け部6は、本実施形態においては下方の躯体4とは別体に形成されており、下方の躯体4の上面に固定される。この受け部6は、金属製で断面視(側面視)において略クランク形状で、上面6cが傾斜面状に形成されている。この受け部6の外側の端部は、下方へ突出する誘導側壁6aを備えている。
また、内側の端部には、略垂直に立ち上がる側壁6bを備えている。
この受け部6は、所定間隔を隔てて複数個設けられた受け部取付具9を介して下方の躯体4の上面に固定される。
この受け部6は、所定間隔を隔てて複数個設けられた受け部取付具9を介して下方の躯体4の上面に固定される。
目地カバー8は側面視略クランク状の金属製の板材で、その基端部8aが前後方向に延在するバー部材10にそれぞれ固定され、このバー部材10はリンク部材5の枢支部7にそれぞれ枢支ピン11を介して取り付けられている。すなわち、複数個の目地カバー8は、バー部材10を介してリンク部材5の枢支部7に取り付けられている。
本実施形態においては、目地カバー8は上下方向に所定間隔を有して3つ設けられており、該目地カバー8のうち最下方に位置する前記目地カバー8の先端部は前記受け部6と若干の隙間を介して位置するように設けられている。
この前記複数個の目地カバー8のうち、中央の目地カバー8と下端部に位置する目地カバー8は、上下方向に移動可能に取り付けられており、この3つの目地カバー8はそれぞれ隣り合う目地カバー8と互いにその一部が重なる状態で取り付けられている。
また、この目地カバー8は上端に位置する目地カバー8が最も外側に位置するように重ねられ、下端に位置する目地カバー8が最も内側に位置するように取り付けられている。
このように取り付けることにより、雨水等が目地カバー8の表面を伝って下方へ流れ、目地カバー8の内部に入り込むことなく排出される。
このように取り付けることにより、雨水等が目地カバー8の表面を伝って下方へ流れ、目地カバー8の内部に入り込むことなく排出される。
また、本実施形態においては、目地部2の内側にゴムシート等で形成された略弓状の止水ゴム12が設けられている。この止水ゴム12は、その上端部が上方の躯体3の内側壁面に固定されており、その下端部が下方の躯体4の内側壁面又は受け部6の側壁6bに固定される。
リンク部材5は、本実施形態においては、略矩形状又は略方形状のリンク5aと対向するリンク5aの略中点部分を接続するように枢支されたアーム5bとで構成されており、矩形状のリンク5aの上下部の対角線上の枢支部7及びアーム5bの中間形成された枢支部7に目地カバー8が取り付けられる。
このリンク部材5は、前後方向に複数個、本実施形態においては、2つ設けられており、その上端部がヒンジ部材13を介して上方の躯体3に取り付けられており、その下端部付近には、先端部にヒンジ部材13を備える支持部材14を介して回転可能に取り付けられている。すなわち、リンク部材5の下端部付近は前記支持部材14により支持された状態となっている。
本実施形態において、リンク部材5はヒンジ部材13を支点として左右方向に回転可能に上下の躯体3、4に取り付けられている。また、枢支部7は、枢支ピン11により枢支状態となっているため、リンク部材5は枢支部7を支点に前後方向にも回転可能に設けられている。
支持部材14は、板状で、その上端部がリンク部材5の下端部付近の枢支部7に枢支ピン11で枢支されており、その下端部がヒンジ部材13を介して受け部6の上面6cに取り付けられている。
なお、支持部材14は枢支ピン11を用いず、リンク部材5の下端部付近に固定的に取り付けてもよい。
支持部材14の長さは、目地カバー8よりも若干長い寸法となっており、これにより最下方の目地カバー8の先端部が受け部6の上面6cに対して若干の隙間を有する状態で取り付けられる。
複数個の目地カバー8のうち、下端部(最下方)に位置する目地カバー8の先端部は、受け部6の上面6cに対して若干の隙間を有しており、本実施形態においては、この隙間を塞ぐようにシール部材15が設けられている。
なお、上端部の目地カバー8の基端部8aと上方の躯体3との間にもシール部材15が設けられている。
なお、上端部の目地カバー8の基端部8aと上方の躯体3との間にもシール部材15が設けられている。
地震で躯体3、4が左右方向に揺れ動いた場合、図3に示すように、リンク部材5が上下のヒンジ部材13を支点に回動し、地震による揺れ動きを吸収する。
地震で躯体3、4が前後方向に揺れ動いた場合、図4に示すように、リンク部材5が上下の枢支部7を支点に変形し、目地カバー8が前後方向にスライドすることにより地震による揺れ動きを吸収する。
地震で躯体3、4が前後方向に揺れ動いた場合、図4に示すように、リンク部材5が上下の枢支部7を支点に変形し、目地カバー8が前後方向にスライドすることにより地震による揺れ動きを吸収する。
地震で躯体3、4が上下方向に揺れ動き目地部2が狭くなると、図5に示すように、リンク部材5の下端部が受け部6の上面により支持部材14を介して押し上げられることで、リンク部材5が縮み、中央の目地カバー8及び下方の目地カバー8が同調して上方へ移動して地震による揺れ動きを吸収する。
このとき、最下方の目地カバー8の先端部と受け部6の上面6cとの距離は変わらないため、目地カバー8の先端部が受け部6等に衝突することがない。
地震で躯体3、4が上下方向に揺れ動き目地部2が広くなると、図6に示すように、リンク部材5が伸長し、複数個の目地カバー8の重なり幅が小さくなって地震による揺れ動きを吸収する。
なお、このように構成することにより、複合的な揺れ動き、例えば上下の躯体3、4が左右方向に揺れ動くと同時に、上下にも揺れ動くような場合であっても躯体3、4等が損傷せず、かつ、目地部2に隙間が生じることなく地震による揺れ動きを吸収することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図7乃至図21に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図7及び図8に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、略矩形状のリンク5aを2つ接続したパンタグラフ状のリンク部材5Aを用いるとともに、第1の実施形態のような別体に形成された受け部を用いずに下方の躯体4の目地部2側の上面を受け部6Aとした点で、このようなリンク部材5Aを用いた壁面用目地装置1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、図7乃至図21に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図7及び図8に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、略矩形状のリンク5aを2つ接続したパンタグラフ状のリンク部材5Aを用いるとともに、第1の実施形態のような別体に形成された受け部を用いずに下方の躯体4の目地部2側の上面を受け部6Aとした点で、このようなリンク部材5Aを用いた壁面用目地装置1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができる。
図9乃至図13に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、最下方の目地カバー8Aを支持部材14Aとして用いて、この目地カバー8Aの先端部を受け部6の上面6cにヒンジ部材13を介して取り付けた点で、このような壁面用目地装置1Bにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができる。
ところで、本実施形態においては、最下方の目地カバー8Aの先端部は受け部6の上面6cに当接状態となっている。
図14乃至図17に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、上方の躯体に一端部を固定し、下端部付近にストッパー16を備える棒状の支持部材14Bを用いるとともに、この棒状の支持部材14Bにガイドされる被ガイド部17をリンク部材5の枢支部7に形成するとともに、支持部材5Aの下端部付近に設けた被ガイド部17が前記ストッパー16により支持されるように構成した点で、このような壁面用目地装置1Cにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができる。
この支持部材5Aの上端部は、本実施形態においては、ヒンジ部材13を介して取り付けられている。なお、このヒンジ部材13はいわゆるユニバーサルジョイントのように前後左右方向に可動するものであり、本願発明におけるヒンジ部材13はこのようなユニバーサルジョイントを含むものである。
また、前記支持部材14Bは本実施形態においては丸棒状の棒材で、前記被ガイド部材17は、この支持部材14Bが貫通するリング状の部材となっている。この被ガイド部材17のうち、下端部付近の枢支部に儲けられる被ガイド部材17は、前記ストッパー16に当接しており、この被ガイド部材17がこの支持部材14Bのストッパー16によって支持される。つまり、リンク部材5の下端部付近が被ガイド部材17を介して支持部材14Bのストッパー16により支持されている。
また、本実施形態においては、最下方に位置する目地カバー8の下端部が受け部6に当接している。
このように構成した壁面用目地装置1Cにおいて、地震によって上下の躯体が上下方向に揺れ動き、目地部2が狭くなった場合には、最下方に位置する目地カバー8の先端部が受け部6により押圧され、リンク部材5が縮むことにより揺れ動きを吸収するが、被ガイド部材17が支持部材14Bにガイドされているので、目地カバー8をスムーズに上下方向に移動させることができる。
なお、本実施形態においては、目地部2が広くなった場合には、一時的に目地部2が開口してしまうが、地震による目地部2の開口は一瞬のことであるので、躯体3、4等が破損する場合に比べ、許容できるものである。
また、本実施形態においては、支持部材14Bの下端部がフリーな状態となっているので、この支持部材14Bを補強するリブ等の補強部材を設けてもよい。この補強部材は支持部材14Bを補強することができる構成であれば、どのような構成の補強部材を用いてもよい。
図18乃至図21に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための第4の形態と主に異なる点は、伸縮可能な支持部材14Cを用いた点で、このような壁面用目地装置1Dにしても、前記本発明を実施するための第4の形態と同様の作用効果を得ることができる。
ところで、本実施形態においては、ストッパー16Aの下端部(脚部16a)がヒンジ部材13を介して受け部6に取り付けられており、支持部材14Cの下端部はストッパー16Aを介して受け部6により支持されている。地震によって上下の躯体が異なる上下方向に揺れ動いた場合であっても、支持部材14Cは伸縮してその揺れ動きに追従するとともに、リンク部材5もこの支持部材14Cの動きに追従して伸縮する。
なお、本発明の実施形態においては、リンク部材をヒンジ部材、回転軸等を介して上下の躯体に取り付けたが、左右方向の揺れ動きが想定されない場所であれば、ヒンジ部材や回転軸を介さずに上下の躯体に取り付けてもよい。
また、本発明の実施形態においては、目地カバーを3つ用いるものについて説明したが、目地カバーを2つ用いるものであってもよいし、4つ以上設けるものであっても良い。目地カバーを2つ用いるものについては、下方の目地カバーのみ上下移動するように取り付け、4つ以上用いる場合には、下方の目地カバーの一部又は上端部の目地カバー以外が上下移動するように取り付ければよい。
さらに、受け部を下方の躯体とは別体に形成し、他方の躯体の上面に取り付けたものについて説明したが、他方の躯体の上面に本発明の実施形態のような受け部を一体的に形成してもよい。
本発明は壁面用目地装置を製造する産業で利用される。
1、1A、1B、1C、1D:壁面用目地装置、
2:目地部、 3:上方の躯体、
4:下方の躯体、 5、5A:リンク部材、
6、6A:受け部、 7:枢支部、
8、8A:目地カバー、 9:受け部取付具、
10:バー部材、 11:枢支ピン、
12:止水ゴム、 13:ヒンジ部材、
14、14A、14B、14C:支持部材、
15:シール部材、 16:ストッパー、
17:被ガイド部。
2:目地部、 3:上方の躯体、
4:下方の躯体、 5、5A:リンク部材、
6、6A:受け部、 7:枢支部、
8、8A:目地カバー、 9:受け部取付具、
10:バー部材、 11:枢支ピン、
12:止水ゴム、 13:ヒンジ部材、
14、14A、14B、14C:支持部材、
15:シール部材、 16:ストッパー、
17:被ガイド部。
Claims (7)
- 上下の躯体間の目地部を塞ぐ壁面用目地装置であって、前記上方の躯体にその上端部付近が取り付けられ、前記下方の躯体にその下端部付近が取り付けられたパンタグラフ状のリンク部材と、前記下方の躯体に一体又は別体に設けられた受け部と、前記リンク部材の枢支部にそれぞれ設けられた複数個の目地カバーとで構成され、
前記複数個の目地カバーは、隣り合う目地カバーの一部分が互いに重なり合うように設けられ、前記目地カバーのうち最下方に位置する目地カバーは、前記リンク部材の下端部付近の枢支部に設けられ、かつ、この最下方に位置する目地カバーの先端部が前記受け部の上面に略当接するか、又は前記受け部の上面と間隙を有するかのいずれかの状態となるように、前記リンク部材の下端部付近が支持部材により支持されている壁面用目地装置。 - 前記リンク部材は、その上端部が前記上方の躯体にヒンジ部材を介して取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の壁面用目地装置。
- 前記支持部材は、その上端部付近が前記リンク部材の下端部付近に取り付けられ、その下端部が前記受け部に略当接するように設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の壁面用目地装置。
- 前記最下方に位置する目地カバーは、前記支持部材を兼ねることを特徴とする請求項3に記載の壁面用目地装置。
- 前記支持部材は、その上端部付近が前記上方の躯体に取り付けられ、その下端部付近にストッパーを備え、該ストッパーが前記リンク部材の下端部付近を支持することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の壁面用目地装置。
- 前記支持部材は、伸縮することを特徴とする請求項5に記載の壁面用目地装置。
- 前記目地部の内側には止水ゴムをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の壁面用目地装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7240043B1 (ja) | 2022-02-22 | 2023-03-15 | ドーエイ外装有限会社 | 床用目地装置及び中央維持装置 |
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2018
- 2018-11-30 JP JP2018224400A patent/JP2020084694A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7240043B1 (ja) | 2022-02-22 | 2023-03-15 | ドーエイ外装有限会社 | 床用目地装置及び中央維持装置 |
JP2023121885A (ja) * | 2022-02-22 | 2023-09-01 | ドーエイ外装有限会社 | 床用目地装置及び中央維持装置 |
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