JP4890426B2 - 渡り通路 - Google Patents

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Description

本発明は主に免震建物と免震建物とを接続する渡り通路に関する。
従来の渡り通路は左右の建物間に目地部を有するように、渡り通路本体を左右の建物間の床面に支柱を介して固定し、渡り通路本体の両端部と左右の建物との間を地震等の揺れ動きを吸収できる目地プレートを用いた目地装置を設置していた。
このため、渡り通路本体の両端部に設置する2個の目地装置によって、構造が複雑になり、コスト高になるという欠点があった。
また、異なる前後方向に揺れ動くと、渡り通路本体、左右の建物の渡り通路用開口部の中心線がずれ、危険になるという欠点があった。
さらに、免震建物のように地震時の最大揺れ量を±600mmに設定された部位への設置は、目地プレートでその揺れ動きを吸収するには無理があった。
特になし
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、異なる前後方向に揺れ動いても、渡り通路の中心線がずれることなく、安全に使用することができるとともに、免震建物のように大きな揺れ動きにも追従でき、建物間に渡り通路本体を支持する支柱を設けないので、上下部位に複数個の設置も可能な、比較的容易に設置ができる渡り通路を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は渡り通路が形成される一方の建物の渡り通路用開口部の床躯体のほぼ中央部より外方へ突出するように設けられた渡り通路支持台と、この渡り通路支持台と対応する部位の他方の建物の渡り通路用開口部の床躯体より両建物の最大移動量よりもわずかに大きく突出させた渡り通路スライド支持台と、一端部寄りのほぼ中央部が前記渡り通路支持台のほぼ中央部に枢支ピンで枢支され、前記渡り通路スライド支持台のほぼ中央部に他端部がスライド可能に位置するように設けられた渡り通路用床プレートと、この渡り通路用床プレートの他端部に、該渡り通路用床プレートの長さ方向に所定間隔で回動可能に取り付けられた複数個のガイドレール、この複数個のガイドレールに沿ってスライド移動する複数個のスライド移動杆、この複数個のスライド移動杆の後端部を前記他方の建物の渡り通路用開口部の床躯体に枢支した渡り通路用床プレート接続部材と、この渡り通路用床プレート接続部材の前記複数個のスライド移動杆およびガイドレール上に所定間隔で配置された複数個の支持バー、この複数個の支持バーを所定間隔に保持できるように取付けられた少なくとも2個以上のパンタグラフ状の伸縮リンク、前記複数個の支持バーに後端部が固定され、先端部が隣りと重なり合う複数個の床パネルとからなる床目地装置とで渡り通路を構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)一方の建物と他方の建物とが異なる前後方向に揺れ動いても、渡り通路用床プレート、一方の建物の渡り通路用開口部、床目地装置および他方の建物の渡り通路用開口部の中心線が従来のようにずれるのを防止して、安全に使用できる。
(2)前記(1)によって、異なる前後方向に揺れた場合、床目地装置の複数個の床パネルがスライド移動して、その揺れ動きを吸収できる。
したがって、前後左右方向は勿論、それ以外の揺れ動きも確実に吸収することができる。
(3)前記(1)によって、渡り通路用床プレートを渡り通路支持台と渡り通路スライド支持台で支持するので、上下部位にでも設置することができる。
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
図1ないし図8に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は一方の免震建物2と他方の免震建物3とを接続する本発明の渡り通路で、この渡り通路1は前記一方の免震建物2の渡り通路用開口部4の床躯体5より外方へ突出するように設けられた渡り通路支持台6と、この渡り通路支持台6と対応する部位の前記他方の免震建物3の渡り通路用開口部7の床躯体8より両建物の最大移動量が±600mmと設定された場合、±1200mmよりもわずかに大きく突出させた渡り通路スライド支持台9と、一端部寄りのほぼ中央部が前記渡り通路支持台6のほぼ中央部に枢支ピン10で枢支され、他端部が前記渡り通路スライド支持台9のほぼ中央部に位置して、スライド移動可能に支持される渡り通路用床プレート11と、この渡り通路用床プレート11の上部を覆うように取付けられた側壁12、12や天板13と、前記渡り通路用床プレート11の他端部を前記他方の免震建物3の渡り通路用開口部7の床躯体8に伸縮可能で、水平方向に回動可能に取付ける渡り通路用床プレート接続部材14と、この渡り通路用床プレート接続部材14上に設けられた複数個の床パネル15によって、該部の床面を覆う床目地装置16とで構成されている。
前記渡り通路スライド支持台9は前記他方の免震建物3の渡り通路用開口部7の床躯体8と一体的に形成された渡り通路スライド支持台本体17と、この渡り通路スライド支持台本体17の上面に固定された、前記渡り通路用床プレート11を前後左右方向へスムーズに移動させるスベリ支承18とで構成されている。
前記渡り通路用床プレート11の他端部の上面には前記渡り通路用床プレート接続部材14および前記床目地装置16が取付けられる、長さが1500mmの凹部19が形成されている。
前記渡り通路用床プレート接続部材14は前記渡り通路用床プレート11の凹部19に所定間隔で他方の免震建物3側が回動可能になるように後端部が枢支ピン23でそれぞれ通路用床プレート11の凹部19に枢支された、内部にスベリ材20が固定された複数個のガイドレール21と、この複数個のガイドレール21に沿ってスライド移動する複数個のスライド移動杆22と、この複数個のスライド移動杆22の後端部が枢支ピン23でそれぞれ枢支され、前記他方の免震建物3の渡り通路用開口部7の床躯体8に固定されたスライド移動杆支持部材24とで構成されている。
前記床目地装置16は前記複数個のスライド移動杆22および複数個のガイドレール21上に所定間隔で配置された複数個の支持バー25と、この複数個の支持バー25の中央部および両端部寄りの部位で、一端部が前記渡り通路用床プレート11の凹部19の内側端部に枢支ピン26、26、26で枢支され、他端部が前記他方の免震建物3の渡り通路用開口部7の床躯体8に枢支ピン26、26、26で枢支され、かつ前記複数個の支持バー25を中央枢支部27で枢支したパンタグラフ状の伸縮リンク機構28、28、28と、前記複数個の支持バー25に後端部が固定され、先端部が隣りと重なり、スライド移動が可能な複数個の床パネル15とで構成されている。
上記構成の渡り通路1は一方の免震建物2の渡り通路用開口部4と渡り通路用床プレート11、床用目地装置16および他方の免震建物3の渡り通路用開口部7とが直線状に連通している。
地震により一方の免震建物2と他方の免震建物3とが異なる左右方向へ移動する場合、図6および図7に示すように渡り通路用床プレート11は一方の免震建物2と一体的に左右方向へ移動するため、渡り通路用床プレート11の他端部は渡り通路スライド支持台9上を左右方向にスライド移動する。この時、渡り通路用床プレート接続部材14の複数個のガイドレール21に沿って、複数個のスライド移動杆22はスライド移動してその揺れ動きを吸収し、床目地装置16はパンタグラフ状の伸縮リンク機構28、28、28が伸縮して、複数個の床パネル15で他方の免震建物3の渡り通路用開口部7と渡り通路用床プレート11の凹部19との間を隙間が生じないように覆う。
次に、一方の免震建物2と他方の免震建物3とが地震により異なる前後方向に揺れ動いた場合、図8に示すように渡り通路用床プレート11の一端部は一方の免震建物2の渡り通路用開口部4の床躯体5に固定された渡り通路支持台6に枢支ピン10で枢支されているため、枢支ピン10を支点に水平方向に回動し、渡り通路用床プレート11の渡り通路スライド支持台9に支持されている他端部は渡り通路用床プレート接続部材14の両端部が水平方向に回動してその揺れ動きを吸収する。すなわち、他方の免震建物3側の複数個のガイドレール21は水平方向に回動するとともに、他方の免震建物3の渡り通路用開口部7の床躯体8に取付けられたスライド移動杆支持部材24の枢支ピン23を支点に水平方向に回動するからである。
なお、渡り通路用床プレート接続部材14の複数個のスライド移動杆22は渡り通路用床プレート11の移動に応じて複数個のガイドレール21に沿って伸縮するとともに、床目地装置16はパンタグラフ状の伸縮リンク機構28、28、28の伸縮量が変化するため、複数個の床パネル15は扇状になるようにスライド移動して、隙間が生じることなく覆い、渡り通路の中心線がずれたりするのを確実に防止して、安全に使用できるように異なる前後方向の揺れ動きを吸収することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図9ないし図15に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図9ないし図12に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、他方の免震建物3の渡り通路用開口部7の床躯体8に凹部29を形成し、該凹部29に支持された後端部を、枢支ピン23で水平方向に回動可能に複数個のスライド移動杆22を取付けた渡り通路用床プレート接続部材14Aを用いた点で、このような渡り通路用床プレート接続部材14Aを用いて構成した渡り通路1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
図13ないし図15に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、渡り通路用床プレート11Aの他端部の底面に自在キャスターやスベリ材30を取付けるとともに、渡り通路用床プレート11Aの上面と他方の免震建物3の渡り通路用開口部7の床躯体8の上部に渡り通路用床プレート接続部材14Aおよび床目地装置16Aが位置するように取付けた点で、このように構成した渡り通路1Bにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、床目地装置16Aの両端部には渡り通路用床プレート11Aや他方の免震建物3の渡り通路用開口部7の床躯体8の上面と当接する傾斜面31、31が形成された端部床パネル34、34が両端部の支持バー25、25に取付けられている。
なお、前記本発明を実施するための各形態では一方の建物と他方の建物とが免震建物である場合について説明したが、本発明はこれに限らず、一方の建物だけが免震建物あるいは両方の建物が免震建物でない場合にも同様に使用することができる。
本発明は渡り通路を製造および設置する産業で利用される。
本発明を実施するための最良の第1の形態の正面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の平面図。 図2の3−3線に沿う断面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の渡り通路用床プレート接続部材の説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の床目地装置の説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の目地部が狭くなった動作説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の目地部が広くなった動作説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の異なる前後方向の動作説明図。 本発明を実施するための第2の形態の正面図。 本発明を実施するための第2の形態の平面図。 図10の11−11線に沿う断面図。 本発明を実施するための第2の形態の要部拡大説明図。 本発明を実施するための第3の形態の正面図。 本発明を実施するための第3の形態の平面図。 図14の15−15線に沿う断面図。
符号の説明
1、1A、1B:渡り通路、 2:一方の免震建物、
3:他方の免震建物、 4:渡り通路用開口部、
5:床躯体、 6:渡り通路支持台、
7:渡り通路用開口部、 8:床躯体、
9:渡り通路スライド支持台、 10:枢支ピン、
11、11A:渡り通路用床プレート、
12:側壁、 13:天板、
14、14A:渡り通路用床プレート接続部材、
15:床パネル、 16、16A:床目地装置、
17:渡り通路スライド支持台本体、
18:スベリ支承、 19:凹部、
20:スベリ材、 21:ガイドレール、
22:スライド移動杆、 23:枢支ピン、
24:スライド移動杆支持部材、 25:支持バー、
26:枢支ピン、 27:中央枢支部、
28:伸縮リンク機構、 29:凹部、
30:スベリ材、 31、32:傾斜面、
33、34:端部床パネル。

Claims (2)

  1. 渡り通路が形成される一方の建物の渡り通路用開口部の床躯体のほぼ中央部より外方へ突出するように設けられた渡り通路支持台と、この渡り通路支持台と対応する部位の他方の建物の渡り通路用開口部の床躯体より両建物の最大移動量よりもわずかに大きく突出させた渡り通路スライド支持台と、一端部寄りのほぼ中央部が前記渡り通路支持台のほぼ中央部に枢支ピンで枢支され、前記渡り通路スライド支持台のほぼ中央部に他端部がスライド可能に位置するように設けられた渡り通路用床プレートと、この渡り通路用床プレートの他端部に、該渡り通路用床プレートの長さ方向に所定間隔で回動可能に取り付けられた複数個のガイドレール、この複数個のガイドレールに沿ってスライド移動する複数個のスライド移動杆、この複数個のスライド移動杆の後端部を前記他方の建物の渡り通路用開口部の床躯体に枢支した渡り通路用床プレート接続部材と、この渡り通路用床プレート接続部材の前記複数個のスライド移動杆およびガイドレール上に所定間隔で配置された複数個の支持バー、この複数個の支持バーを所定間隔に保持できるように取付けられた少なくとも2個以上のパンタグラフ状の伸縮リンク、前記複数個の支持バーに後端部が固定され、先端部が隣りと重なり合う複数個の床パネルとからなる床目地装置とからなることを特徴とする渡り通路。
  2. 複数個のガイドレールは渡り通路用床プレートの上面と上面がほぼ同一面となるように渡り通路用床プレートに固定されていることを特徴とする請求項1記載の渡り通路。
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