JP2020193467A - 壁面用目地装置 - Google Patents

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【課題】強風等にたわむことなく耐えることができるとともに、地震等による揺れ動きを吸収できる壁面用目地装置を提供する。【解決手段】左右方向の一方と他方の躯体3、4間の目地部2を塞ぐ壁面用目地装置1であって、一方の躯体3にその一端部が取付けられ、その他端部が他方の躯体4に取り付けられ、複数個の取付部6をそれぞれ有する複数個の伸縮リンク機構7と、取付部6にそれぞれ取り付けられ、かつ、上下方向に延在する複数の取付部材8と、複数の取付部材8に一端部がそれぞれ固定され、目地部2を塞ぐ複数の目地カバー9と、一方の躯体3にその一端部が取り付けられているとともに、他方の躯体4に他端部が取り付けられ、かつ、左右方向に伸縮可能で取付部材8を後方から支持する複数個の支持アーム10と、支持アーム10にその両端部が取り付けられ、伸縮リンク機構7を後方から支持する複数個の補助リンク部材11とから構成される。【選択図】図1

Description

本発明は目地部を介して設けられた左右方向の一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ壁面用目地装置に関する。
従来の壁面用目地装置は、例えば、「目地部を介して設けられた左右の建物の目地部側の外壁面に両端部が枢支された中央部に3個の中央枢支部を有する、少なくとも2個以上の伸縮リンク機構と、これらの伸縮リンク機構の両側部の中央枢支部に、内側プレートの中央部に固定された枢支ピンで枢支された前記左右の建物側が開口するコ字状のカバープレートと、このカバープレートの外側プレートと接触するようにスライド移動して内部へ先端部が挿入された前記伸縮リンク機構の両端部の枢支部に枢支された端部カバープレートと、前記伸縮リンク機構の中央部の中央枢支部に枢支された両端部が、前記カバープレートの外側プレートと重なり、スライド移動できる中央カバープレートとからなることを特徴とする壁用目地カバー装置」が知られている。
しかし、このような壁面用目地装置では、例えば目地部の寸法が上下方向に大きくなり、カバープレート等で塞ぐ長さが上下方向に長くなった場合、強風等による影響が大きくなるためカバープレートやカバープレートを取り付けるバー状の取付部材がたわんでしまう欠点があった。
また、多数の伸縮リンク機構を上下方向に設けてカバープレートや取付部材のたわみを防止しようとしても、目地部の左右方向の寸法も大きい場合には、特許文献1のような複数個のリンク部を有する伸縮リンク機構では、その中央部付近がたわんで下方に変位してしまい、このような伸縮リンク機構では、複数個の枢支部がそれぞれたわむため、多数の伸縮リンク機構を上下方向に設けたとしても、強風等による前後方向のたわみを防止することは難しかった。
一方、1つのリンク部のみを有し、この1つのリンク部に複数個の枢支部を設けた伸縮リンク機構では、リンク部の寸法が大きくなってしまい、上下方向に多数の伸縮リンク機構を設けることが難しかった。
特開2015−1111号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、強風等にたわむことなく耐えることができるとともに、地震等による揺れ動きを吸収できる壁面用目地装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の壁面用目地装置は、左右方向の一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ壁面用目地装置であって、前記一方の躯体にその一端部が取付けられ、その他端部が他方の躯体に取り付けられ、複数個の取付部をそれぞれ有する複数個の伸縮リンク機構と、前記取付部にそれぞれ取り付けられ、かつ、上下方向に延在する複数の取付部材と、前記複数の取付部材に一端部がそれぞれ固定され、前記目地部を塞ぐ複数の目地カバーと、前記一方の躯体にその一端部が取り付けられているとともに、前記他方の躯体に他端部が取り付けられ、かつ、左右方向に伸縮可能で前記取付部材を後方から支持する複数個の支持アームと、前記支持アームにその両端部が取り付けられ、前記伸縮リンク機構を後方から支持する複数個の補助リンク部材とから構成され、前記伸縮リンク機構は、枢支部を介して連結され、かつ、それぞれ前記複数個の取付部を有する2つのリンク部を有し、一方、前記補助リンク部材は、左右方向のほぼ中央部に中央枢支部を有し、前記中央枢支部が前記伸縮リンク機構の前記枢支部を後方からそれぞれ支持することを特徴とする。
請求項2に記載の壁面用目地装置の前記支持アームは、その両端部が上下方向に回動可能に前記左右の躯体に取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の壁面用目地装置の前記支持アームは、その突出端部が前記目地部の略中央部付近に位置する角筒状の支持アーム本体と、前記支持アーム本体の内部に左右方向に移動可能に挿入される単数又は複数の伸縮アームとで構成され、
上下方向に隣り合う前記支持アームでは、前記支持アーム本体が互いに対向するように前記一方又は他方の躯体に取り付けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の壁面用目地装置の前記支持アーム本体は、断面視略正方形状に形成されていることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1に記載の発明においては、補助リンク部材及び支持アームを設けているので、目地カバーを取り付ける取付部材を後方から支持できる。
したがって、目地部の寸法が大きくなっても強風等による目地カバーや取付部材のたわみを防止することができる。
(2)伸縮リンク機構は枢支部を介して連結された2つのリンク部を有しているので、目地部の左右方向の寸法が大きくなっても上下方向の寸法を抑えることができる。したがって、上下方向に多数の伸縮リンク機構を取り付けることができる。
それ故に、取付部材等を多数の伸縮リンク機構で支持することができ、たわみを防止することができる。
(3)また、伸縮リンク機構は1つの枢支部を介して連結された2つのリンク部で構成されているので、枢支部を複数個有するリンク機構と比べて、あそびが少なく、リンク機構自体が取付部材や目地カバーの重みにより下方へたわむことを防止できる。
(4)請求項2に記載の発明においては、前記(1)〜(3)と同様な効果が得られると共に、地震によって左右の躯体が異なる上下方向に揺れ動いた場合にも、その揺れ動きに追従することができる。
(5)請求項3に記載の発明においては、前記(1)〜(4)と同様な効果が得られると共に、支持アーム本体によって左右方向に所定間隔を隔てて複数個設けられた取付部材を略均等に支持することができる。
(6)請求項4に記載の発明においては、前記(1)〜(5)と同様な効果が得られると共に、強風等により加えられる前後方向の荷重をより確実に受けることができる。
図1乃至図7は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
図8乃至図10は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
第1の実施形態の壁面用目地装置の正面図。 図1の2−2線断面図。 伸縮リンク機構の説明図。 補助リンク部材の説明図。 支持アームの説明図。 地震等によって目地部が狭くなるように揺れ動いた場合の動作説明図。 地震等によって目地部が広くなるように揺れ動いた場合の動作説明図。 第2の実施形態の壁面用目地装置の正面図。 図8の9−9線断面図。 支持アームの説明図。説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書では図1を基準として左右方向(水平方向)、上(図面上方)下(図面下方)方向という。図2を基準として前(図面下)後(図面上)方向という。
また、本発明において躯体とは、建物、スラブ、エレベーターシャフト、屋根等の建造物をいう。
図1乃至図8に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は本実施の形態においては、目地部2を介して設けられた左右の躯体3、4間に設置された壁面用目地装置である。本実施の形態においては、左側の躯体を一方の躯体3、右側の躯体を他方の躯体4として説明する。
この壁面用目地装置1は、一方の躯体にその一端部がヒンジ部材5を介して取付けられ、その他端部がヒンジ部材5を介して他方の躯体に取り付けられ、複数個の取付部6をそれぞれ有する複数個の略菱形状の伸縮リンク機構7と、前記伸縮リンク機構7の前記取付部6にそれぞれ取り付けられた上下方向に延在する複数の取付部材8と、前記複数の取付部材8に一端部がそれぞれ固定され、前記目地部2を塞ぐ複数の目地カバー9と、前記一方の躯体3にその一端部が前後方向に回動可能に取り付けられ、前記他方の躯体4に他端部が前後方向に回動可能に取り付けられ、前記取付部材8を後方から支持する複数個の支持アーム10と、前記支持アーム10に両端部が取り付けられ、前記伸縮リンク機構7を後方から支持する複数個の補助リンク部材11とで構成されている。
伸縮リンク機構7は、本実施形態では、左右の躯体3、4間にヒンジ部材5を介して取り付けられており、枢支部12を介して連結され、かつ、それぞれ複数個の取付部6を有する2つのリンク部13を有している。
この取付部6は、リンク部13を構成するバー部材13aのうち対向するバー部材13aに両端部が枢支された複数個のアーム部材14にそれぞれ透孔状に設けられており、伸縮リンク機構7が左右方向に伸縮した場合においても上下方向に移動しない部位(リンク部の上下方向の略中央部)に形成されている。
この2つのリンク部13は、枢支部12を介して連結されており、この枢支部12は、常時目地部2の略中央部に位置する。
また、この枢支部12と前記複数個の取付部6は、通常時や左右の躯体3、4が地震によって左右方向に揺れ動いた場合にも、伸縮リンク機構7やリンク部13の上下方向の略中央に位置するように設けられている。
この伸縮リンク機構7は、目地部2の上下方向に所定間隔を隔てて複数個設けられている。
2つのリンク部13を枢支部12を介して連結することにより、目地部2の左右方向の寸法が大きくなっても、伸縮リンク機構7の上下方向の寸法を抑えることができ、1つのリンク部13で構成される伸縮リンク機構よりも多く設けることができる。
また、枢支部12は、枢支ピン15により枢支され、回動するという性質上、枢支部12の透孔と枢支ピン15の軸径にわずかな間隙が必要であり、3つ以上のリンク部13を複数個の枢支部12で連結する伸縮リンク機構に比べて、伸縮リンク機構が取付部材8や目地カバー9の重みで下方へ弓形に変位を小さくすることができる。
取付部材8は、本実施形態では、角筒又は角柱状で上下方向に延在するバー部材で、上下方向に複数個設けられた伸縮リンク機構7の取付部6にそれぞれ取付ピン等により略垂直状態で取り付けられる。なお、伸縮リンク機構7の枢支部12は、リンク部13を連結するだけでなく、取付部6としての機能も有しており、この枢支部12にも取付部材8が取り付けられる。また、ヒンジ部材5が連結されている端部枢支部12aについてもヒンジ部材5を連結するだけでなく、取付部6としての機能も有しており、この端部枢支部12aにも取付部材8が取り付けられる。
目地カバー9は、本実施形態では、上下方向に延在し、断面視において略クランク形状の板材で、その一端部が前記取付部材8に固定される。
この目地カバー9は複数この取付部材8にそれぞれ取り付けられており、隣り合う目地カバー9同士が重なり合い、目地部2を塞いでいる。
支持アーム10は、その突出端部が前記目地部の略中央部付近に位置する角筒状の支持アーム本体16と、前記支持アーム本体16の内部に左右方向に移動可能に挿入される単数又は複数、本実施形態では、2つの伸縮アーム17とで構成されており、いわゆる振出竿のように支持アーム本体16に伸縮アーム17が出没自在に取り付けられている。
この支持アーム10は、上下方向に隣り合う前記支持アーム10では、前記支持アーム本体16が互いに対向するように一方又は他方の躯体3、4に取り付けられている。すなわち、上下に隣り合う支持アーム10は、その向きが逆向きとなるように設けられている。
支持アーム本体16は、角筒状の部材で、断面視において略正方形状又は前後方向に長い略長方形状(略矩形状)に形成されている。本実施形態では、断面視において略正方形状に形成されている。
また、支持アーム本体16の内部には、伸縮アーム17がスムーズにスライド移動できるようにローラー等の滑動部材18が設けられている。この滑動部材18は、伸縮アーム17にかかる上下及び前後方向の荷重を支持できるように、支持アーム本体16の内周面の上下方向及び前後方向に設けられている。
ところで、支持アーム本体16は、その突出端部が略中央部付近に位置するように形成されているが、この支持アーム本体16において「突出端部が略中央部付近に位置する」とは、その突出端部が中央部又は中央部を超えてやや対向する躯体方向に突出した状態をいうものである。
伸縮アーム17は、本実施形態では、3つのバー状の部材が用いられており、中間に位置する2つの伸縮アーム17(説明の便宜上、以下、中間伸縮アーム17aという)と、一端が一方又は他方の躯体3、4に取り付けられる伸縮アーム17(説明の便宜上、以下、端部伸縮アーム17bという)とで構成されている。
なお、伸縮アーム17を3つ以上用いる場合には、中間伸縮アーム17aの数を増加させる。
また、伸縮アーム17が1つの場合には、端部伸縮アーム17bのみを用いる。
中間伸縮アーム17aは、支持アーム本体16と相似形の断面形状を有する角筒状の部材であり、この中間伸縮アーム17aの一端部は、前記支持アーム本体16の内部に挿入されるとともに、他端部側の内部にはこの中間伸縮アーム17aよりも断面積の小さい中間伸縮アーム17a又は端部伸縮アーム17bが挿入される。
この中間伸縮アーム17aの他端部側の端部付近の内周面の上下方向及び前後方向に滑動部材18が設けられており、また、一端部(前記支持アーム本体16に挿入される端部)側の端部付近の外周面にも滑動部材18が設けられている。
端部伸縮アーム17bは、角筒状又は角柱状の部材であり、本実施形態では、断面視略正方形状の角柱状のバー部材で、一端部が一方又は他方の躯体3、4に前後方向に回動可能に取り付けられ、他端部が前記中間伸縮アーム17aに挿入されている。この他端部付近には滑動部材18が設けられている。
このように支持アーム本体16や伸縮アーム17にそれぞれ滑動部材18を設けることにより、左右方向に支持アーム10が伸縮する際のスライド移動をスムーズに行うことができるとともに、支持アーム10にかかる荷重を分散させることができる。
支持アーム本体16は、その一側面が前記取付部材8に略当接しており、取付部材8にかかる荷重を後方から支持する。前述したように上下に隣り合う支持アーム10は、その向きが逆向きとなるように設けることにより、複数個の取付部材8を均等に支持することができる。
ところで、「略当接する」とはぴったりと当接している状態及びわずかな間隙を有して接近している場合を含むものである。わずかな間隙を有して取付部材8と支持アーム本体16が接近している場合には、風等の荷重を受けてわずかに取付部材8がわずかに変位した際にその荷重を支持することで、ほとんどたわむことなく支持できるとともに、取付部材8が変位しない状態であっても、後述するように補助リンク部材11を介して伸縮リンク機構7を支持することにより、間接的に取付部材8を支持することができる。
なお、好適には支持アーム本体16と取付部材8とが接触(当接)状態であることが望ましい。
支持アーム10は、その両端部が前後方向に回動可能な取付具19を介して取り付けられている。この取付具19は、例えば躯体3、4の壁面に固定されるアングル状の取付金具20と、この取付金具20に固定され、支持アーム10を前後方向に回転可能に軸支する回転軸21とで構成される。支持アーム10の両端(支持アーム本体16の一端部と端部伸縮アーム17bの一端部)がこの回転軸21に回転可能に軸支されている。
補助リンク部材11は、本実施形態では、その略中央部に中央枢支部22を有しており、この中央枢支部22が目地部2の略中央部に位置するように上下に隣り合う支持アーム10の支持アーム本体16にその上下端部が取り付けられている。
なお、この補助リンク部材11は、断面視略コ字状の対向するアームの内側に、角柱状のアームを枢支ピンにより枢支してリンク部を形成している。
また、補助リンク部材11はこの中央枢支部22が複数個の伸縮リンク機構7の枢支部12に設けられた枢支ピン15と同軸となるように複数個取り付けられ、中央枢支部22にこの枢支ピン15を連結することによって伸縮リンク機構7の枢支部12を後方から支持している。
このように補助リンク部材11が伸縮リンク機構7の枢支部12を後方からそれぞれ支持することにより、伸縮リンク機構7の前後方向の強度が高くなり、目地カバー9が強風等による荷重を受けた場合でも、たわむことなく支持することができる。
また、中央枢支部22と枢支部12とを連結して支持する場合には、前後方向だけでなく、上下方向、すなわち、取付部材8や目地カバー9の自重も分散して支持することができ、伸縮リンク機構7の上下方向の変位も防止することができる。
地震等によって目地部が狭くなるように左右の躯体3、4が揺れ動いた場合には、図6に示すように、伸縮リンク機構7及び支持アーム10が左右方向に縮むとともに、隣り合う目地カバー9同士の重なり幅が大きくなって、地震による揺れ動きを吸収する。なお、このとき補助リンク部材11は上下の支持アーム10にその両端部(上下端部)が取り付けられているため、この両端部が支持アーム本体16の移動に伴い左右方向にスライド移動するが補助リンク部材11のリンク部が略ひし形状に変形し、中央枢支部22は目地部2の略中央部に位置する。
地震等によって目地部が広くなるように左右の躯体3、4が揺れ動いた場合には、図7に示すように、伸縮リンク機構7及び支持アーム10が左右方向に伸長するとともに、隣り合う目地カバー9同士の重なり幅が小さくなって、地震による揺れ動きを吸収する。このときも目地部2が狭くなったときと同様に、補助リンク部材11の中央枢支部22は目地部2の略中央部に位置する。
なお、図示しないが、地震等によって左右の躯体3、4が異なる前後方向に揺れ動いた場合には、伸縮リンク機構7はヒンジ部材5を支点に前後方向に回動するとともに、支持アーム10は取付具19を支点に前後方向に回動し、地震による揺れ動きを吸収する。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図9乃至図11に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図9乃至図11に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、支持アーム10を上下前後方向に回動可能な取付具19Aを用いて取り付けた点で、このような壁面用目地装置1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、左右の躯体が異なる上下方向に揺れ動いた場合であっても、その揺れ動きを吸収することができる。
本実施形態の取付具19Aは、透孔が形成され、左右の躯体の壁面に固定されるベース部材23と、このベース部材23の透孔に前後方向に回動自在に挿入される挿入部24を有するとともに、支持アーム10を上下方向に回動可能に軸支する回転軸21を有する取付金具20Aとで構成されている。
地震等によって左右の躯体3、4が異なる上下方向に揺れ動いた場合には、伸縮リンク機構7はヒンジ部材5付近の枢支ピン15を支点に上下方向に回動するとともに、支持アーム10は取付具19を支点に上下方向に回動し、地震による揺れ動きを吸収する。
なお、本発明の実施形態において、伸縮リンク機構及び前記支持アームは、それぞれその両端部が前後方向や上下方向に回動可能に前記左右の躯体に取り付けられている形態について説明したが、地震によって左右の躯体が前後方向等に揺れ動かない場合には、ヒンジ部材等を介さず、その両端部を固定的に取り付けてもよい。
また、目地カバーは、略アングル状のものを用いたが、例えば、左右方向の中央部に位置する目地カバーを断面視略T字状の目地カバーとして、その他の目地カバーを略アングル状としてもよいし、その他の形状の目地カバーを用いてもよい。
本発明は壁面用目地装置を製造する産業で利用される。
1、1A:壁面用目地装置、 2:目地部、
3:一方の躯体、 4:他方の躯体、
5:ヒンジ部材、 6:取付部、
7:伸縮リンク機構、 8:取付部材、
9:目地カバー、 10:支持アーム、
11:補助リンク部材、 12:枢支部、
13:リンク部、 14:アーム部材、
15:枢支ピン、 16:支持アーム本体、
17:伸縮アーム、 18:滑動部材、
19、19A:取付具、 20、20A:取付金具、
21:回転軸、 22:中央枢支部、
23:ベース部材。

Claims (4)

  1. 左右方向の一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ壁面用目地装置であって、前記一方の躯体にその一端部が取付けられ、その他端部が他方の躯体に取り付けられ、複数個の取付部をそれぞれ有する複数個の伸縮リンク機構と、前記取付部にそれぞれ取り付けられ、かつ、上下方向に延在する複数の取付部材と、前記複数の取付部材に一端部がそれぞれ固定され、前記目地部を塞ぐ複数の目地カバーと、前記一方の躯体にその一端部が取り付けられているとともに、前記他方の躯体に他端部が取り付けられ、かつ、左右方向に伸縮可能で前記取付部材を後方から支持する複数個の支持アームと、前記支持アームにその両端部が取り付けられ、前記伸縮リンク機構を後方から支持する複数個の補助リンク部材とから構成され、
    前記伸縮リンク機構は、枢支部を介して連結され、かつ、それぞれ前記複数個の取付部を有する2つのリンク部を有し、一方、前記補助リンク部材は、左右方向のほぼ中央部に中央枢支部を有し、前記中央枢支部が前記伸縮リンク機構の前記枢支部を後方からそれぞれ支持する壁面用目地装置。
  2. 前記支持アームは、その両端部が上下方向に回動可能に前記左右の躯体に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の壁面用目地装置。
  3. 前記支持アームは、その突出端部が前記目地部の略中央部付近に位置する角筒状の支持アーム本体と、前記支持アーム本体の内部に左右方向に移動可能に挿入される単数又は複数の伸縮アームとで構成され、
    上下方向に隣り合う前記支持アームでは、前記支持アーム本体が互いに対向するように前記一方又は他方の躯体に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の壁面用目地装置。
  4. 前記支持アーム本体は、断面視において略正方形状又は略矩形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の壁面用目地装置。
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