JP2021188335A - 目地装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 目地カバーや取付部材が強風等の荷重によりたわむことなく耐えることができるとともに、地震等による揺れ動きを吸収できる目地装置を提供すること。
【解決手段】 左右方向の一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ目地装置であって、前記一方の躯体にその一端部が取付けられ、その他端部が他方の躯体に取り付けられ、複数個の取付部をそれぞれ有する複数個の伸縮リンク機構と、前記取付部に取付具を介してそれぞれ取り付けられた上下方向に延在する複数個のバー状の取付部材と、前記複数個の取付部材に一端部がそれぞれ固定され、前記目地部を塞ぐ複数の目地カバーと、少なくとも前記複数個の取付部材のいずれかに1つに取り付けられ、前記取付部材に設けられた補強部材通過部を通過する補強部材を含み、前記伸縮リンク機構の前記取付部は、前記伸縮リンク機構が伸縮しても略上下方向に移動しない部位に設けられており、前記補強部材が少なくとも隣り合う1つの前記取付部材の前記補強部材通過部を通過し、たわみを防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は目地部を介して設けられた左右方向の一方と他方の躯体間の目地部、例えば壁面間等の目地部を塞ぐ目地装置に関する。
従来の目地装置は、例えば、「目地部を介して設けられた左右の建物の目地部側の外壁面に両端部が枢支された中央部に3個の中央枢支部を有する、少なくとも2個以上の伸縮リンク機構と、これらの伸縮リンク機構の両側部の中央枢支部に、内側プレートの中央部に固定された枢支ピンで枢支された前記左右の建物側が開口するコ字状のカバープレートと、このカバープレートの外側プレートと接触するようにスライド移動して内部へ先端部が挿入された前記伸縮リンク機構の両端部の枢支部に枢支された端部カバープレートと、前記伸縮リンク機構の中央部の中央枢支部に枢支された両端部が、前記カバープレートの外側プレートと重なり、スライド移動できる中央カバープレートとからなることを特徴とする壁用目地カバー装置」が知られている。
しかし、このような目地装置では、例えば目地部の寸法が上下方向に大きくなり、カバープレート等で塞ぐ長さが上下方向に長くなった場合、強風等による影響が大きくなるためカバープレートやカバープレートを取り付けるバー状の取付部材がたわんでしまう欠点があった。
また、多数の伸縮リンク機構を上下方向に設けてカバープレートや取付部材のたわみを防止しようとしても、目地部の左右方向の寸法も大きい場合には、特許文献1のような多数のリンク部を有する伸縮リンク機構では、その中央部付近がたわんで下方に変位してしまい、このような伸縮リンク機構では、複数個の枢支部がそれぞれたわむため、多数の伸縮リンク機構を上下方向に設けたとしても、強風等による前後方向のたわみを防止することは難しかった。
特開2015−1111号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、目地カバーや取付部材が強風等の荷重によりたわむことなく耐えることができるとともに、地震等による揺れ動きを吸収できる目地装置を提供することを目的としている。
付言すると、左右にある躯体、建築物、土木物、鉄道、車輌、その他が地震やその他の原因で、躯体等の間の幅が変動し、伸長又は近接する箇所を覆ってカバーする目的の目地カバー等の保護材が、風圧等の外圧によりたわみが発生することをサポート(防止)するカンヌキ状等の補強部材を設けている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の目地装置は、左右方向の一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ目地装置であって、前記一方の躯体にその一端部が取付けられ、その他端部が他方の躯体に取り付けられ、複数個の取付部をそれぞれ有する複数個の伸縮リンク機構と、前記取付部に取付具を介してそれぞれ取り付けられた上下方向に延在する複数個のバー状の取付部材と、前記複数個の取付部材に一端部がそれぞれ固定され、前記目地部を塞ぐ複数の目地カバーと、少なくとも前記複数個の取付部材のいずれかに1つに取り付けられ、前記取付部材に設けられた補強部材通過部を通過する補強部材を含み、前記伸縮リンク機構の前記取付部は、前記伸縮リンク機構が伸縮しても略上下方向に移動しない部位に設けられており、前記補強部材が少なくとも隣り合う1つの前記取付部材の前記補強部材通過部を通過し、たわみを防止することを特徴とする。
請求項2に記載の目地装置の前記補強部材は、少なくとも前記複数個の伸縮リンク機構の間にそれぞれ複数個設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の目地装置の前記伸縮リンク機構は、前記複数個の取付部を有する1つのリンク部又は枢支部を介して連結され、それぞれ前記複数個の取付部を有する2つのリンク部を有していることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1に記載の発明においては、補強部材によって少なくとも隣り合う取付部材を一体化できるため、取付部材や目地カバーの剛性を向上させることができる。
したがって、目地部の寸法が大きくなっても強風等による目地カバーや取付部材のたわみを防止することができる。
(2)請求項2に記載の発明においては、前記(1)と同様な効果が得られると共に、伸縮リンク機構の間に補強部材を設けることにより、効率よく取付部材や目地カバーの剛性を向上させることができる。
(3)請求項3に記載の発明においては、前記(1)〜(2)と同様な効果が得られると共に、伸縮リンク機構は1つのリンク部又は枢支部を介して連結された2つのリンク部を有しているので、目地部の左右方向の寸法が大きくなっても上下方向の寸法を抑えることができる。したがって、上下方向に多数の伸縮リンク機構を取り付けることができる。
それ故に、取付部材等を多数の伸縮リンク機構で支持することができ、たわみを防止することができる。
図1乃至図7は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
図8乃至図10は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
第1の実施形態の目地装置の正面図。 図1の2−2線断面図。 伸縮リンク機構の説明図。 取付具に取付部材を取り付けた状態の説明図。 取付部材に補強部材を取り付けた状態の説明図。 地震等によって目地部が狭くなるように揺れ動いた場合の動作説明図。 地震等によって目地部が広くなるように揺れ動いた場合の動作説明図。 第2の実施形態の目地装置の正面図。 図8の9−9線断面図。 伸縮リンク機構の説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書では図1を基準として左右方向(水平方向)、上(図面上方)下(図面下方)方向という。図2を基準として前(図面下)後(図面上)方向という。
本発明は、建築物、土木躯体、床面、外壁、車輌の連結部等に用いることができる。
図1乃至図7に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は本実施の形態においては、目地部2を介して設けられた左右の躯体3、4(本実施の形態においては、左側の躯体を一方の躯体3、右側の躯体を他方の躯体4とする)間に設置された目地装置である。この目地装置1は、本実施形態においては、外壁や内壁等、垂直方向の目地部2を塞ぐために用いられるもの(壁面用目地装置)である。ここで、躯体とは、前述したように建築物、土木躯体、床面等を含むものである。
この目地装置1は、例えば図1で示すように、左右の躯体3、4の上部側に左右一対のヒンジ部材5を介して取付けられた上方の略菱形状の伸縮リンク機構7と、この上方の伸縮リンク機構7に対して前記左右の躯体3、4の下部側に左右一対のヒンジ部材5を介して取付けられた下方の略菱形状の伸縮リンク機構7とを備えている。なお、ここで「略菱形状」の概念には、発明の課題を逸脱しない限り、例えば伸縮リンク機構の下端部側或いは上部側の一部をカットし、全体として五角形状の形状にしたものも含まれる。
しかして、前記上下の伸縮リンク機構7は、例えば図3で示すように、それぞれの取付部6が所定間隔を有して略水平状態となる複数の傾斜状のアーム部材14を有し、前記取付部6に、複数の取付部材9が、例えば図4で示す取付具8を介して上下方向に延在すると共に、左右方向に所定間隔を有して配設されている。
そして、この目地装置1は、さらに、前記複数の取付部材9に一端部がそれぞれ固定され、前記目地部2を塞ぐ複数の目地カバー10と、前記取付部材9に設けられ、前記取付部材9に形成された補強部材通過部12を通過する補強部材11を含むものである。
付言すると、伸縮リンク機構7は、本実施形態では、左右の躯体3、4間にヒンジ部材5を介して取り付けられており、このヒンジ部材5に対向する頂点部分がそれぞれ連結された略菱形状のリンク部13と、この菱形状のリンク部13の対辺に両端部がそれぞれ枢支された複数個のアーム部材14とこのアーム部材14に形成された取付部6とで構成されている。
この取付部6は、前記伸縮リンク機構7が左右方向に伸縮しても略上下方向に移動しない部位に設けられており、具体的には、ヒンジ部材5に対向する頂点部分を結んだ線が略水平(又は躯体3、4に対して略直角)伸縮リンク機構7が取り付けられるとともに、複数の取付部6がヒンジ部材5に接続された頂点部分を結んだ線上にそれぞれ位置するように形成されている。この取付部6には、目地カバー10が取付部材9を介して取り付けられる。
この伸縮リンク機構7は、目地部2の上下方向に所定間隔を隔てて複数個、本実施形態においては、2つ設けられている。なお、伸縮リンク機構7は2つ以上設けてもよい。
この取付部6は、リンク部13を構成するバー部材13aのうち対向するバー部材13aに両端部が枢支された複数個のアーム部材14にそれぞれ透孔状に設けられており、前述したように伸縮リンク機構7が左右方向に伸縮した場合においても上下方向に移動しない部位(リンク部13の上下方向の略中央部)に形成されている。
リンク部13を構成するバー部材13aは、その断面がコ字状又はH鋼状に形成されており、その凹部にアーム部材14の端部が挿入されるとともに、枢支ピン15により枢支される。なお、アーム部材14は本実施形態においては、角パイプ状の部材が用いられているが、角柱状、円柱状等、様々な形状のアーム部材14を用いることができる。
この取付部6には、それぞれ取付具8を介して複数個のバー状の取付部材9が取り付けられる。
この取付具8は、前記取付部6に取り付けられる例えばボルト16aとナット16bからなる被取付部16と、前記被取付部16に固定され、上下方向に所定の長さを有し、かつ、前記取付部材9の両側面に略当接する側壁部17aを有する取付具本体17と、取付時において前記側壁部17a及び前記取付部材9を貫通して一体化させる固定ピン18とで構成されている。
取付部材9は、本実施形態では、角筒又は角柱状で上下方向に延在するバー状の部材(縦桟部材)で、上下方向に複数個設けられた伸縮リンク機構7の取付部6にそれぞれ取付具8を介して略垂直状態で取り付けられる。なお、ヒンジ部材5が連結されている伸縮リンク機構7の端部枢支部7aについてもヒンジ部材5を連結するだけでなく、取付部6としての機能も有しており、この端部枢支部7aにも取付部材9が取り付けられる。なお、取付部材9の形状は円柱状、丸パイプ状でもよく、H鋼、リップ溝形鋼、ハット型鋼等の任意の形状とすることができる。
この取付部材9には、本実施形態においては、1つ又は複数個の補強部材通過部(本実施形態においては、貫通孔)12が形成されており、この補強部材通過部12にはバー状の補強部材(横桟部材)11が貫通状態で通過する。前記補強部材11が少なくとも隣り合う1つの取付部材9の補強部材通過部12を通過することにより、前記取付部材9が複数個連結され、取付部材9及び目地カバー10のたわみを防止することができる。
補強部材11は、角柱、円柱、角パイプ、丸パイプ、H鋼、リップ溝形鋼、ハット型鋼等の任意の断面形状のバー状の部材(閂状の部材又はかんざし状の部材を含む)であり、補強部材通過部12もこの補強部材11の断面形状と略同一の形状で穿孔されている。なお、補強部材11には、本実施形態においては、一端部側には取付部材9に固定するためのフランジ部11aが形成されている。
ところで、補強部材通過部12は、補強部材11が貫通した状態で、左右方向に摺動できる程度の僅かな隙間があれば問題ないが、上下方向に若干の隙間(遊び)を有することが望ましい。補強部材11が丸パイプや円柱状の場合には、この補強部材通過部12は上下が長径となる楕円形状とするとよい。
本実施形態においては、7つの取付部材9(一方の躯体側から9a、9b、・・・9g)が設けられており、このうち最も一方の躯体に近い取付部材9aには、1つの補強部材通過部12が形成され、この補強部材通過部12を通過(貫通)した状態で、かつ、補強部材11の一端部が取付部材9aの側面と略面一となるように補強部材11の一端部が取付部材9aに固定状態で取り付けられている。
補強部材11の他端部側は、他方の躯体4側に略水平に突出し、少なくとも他方の躯体4側に隣り合う1つの取付部材9(取付部材9b)に形成された補強部材通過部12を貫通するように設けられている。すなわち、補強部材11によって通常時(図1の状態)において少なくとも隣り合う取付部材9同士を連結し、取付部材9や目地カバー10のたわみを防止するものである。本実施形態においては、一方の躯体3側から3つ目の取付部材9cまで貫通した状態となっている。
ところで、補強部材11の他端部側は、自由端の状態となっており、地震によって目地部2の幅が変化した場合には、補強部材通過部12内を左右方向にスライド移動する。
一方の躯体3から2つ目の取付部材9bには、複数個の補強部材通過部12が上下方向に形成されており、最上部の補強部材通過部12には取付部材9aに固定された補強部材11が貫通し、上から2つ目の補強部材通過部12に補強部材11の一端部が取付部材9bの側面と略面一となるように補強部材11の一端部が取付部材9bに固定状態で取り付けられている。この補強部材11の他端部側は、他方の躯体4側に略水平に突出し、少なくとも他方の躯体4側に隣り合う1つの取付部材9(取付部材9c)に形成された補強部材通過部12を貫通するように設けられており、本実施形態においては、4つ目の取付部材9dまで貫通した状態となっている。
また、この上から2つ目の補強部材通過部12の下方には、通常時には補強部材11が貫通しない補強部材通過部12が形成されている。下方の補強部材通過部12は、地震によって目地部が狭くなった場合に、他方の躯体4側に設けられた補強部材11が入り込むように形成されている。
一方の躯体3から3つ目の取付部材9bには、複数個の補強部材通過部12が上下方向に形成されており、最上部の補強部材通過部12には取付部材9aに固定された補強部材11が貫通し、上から2つ目の補強部材通過部12には取付部材9bに固定された補強部材が貫通し、上から3つめの補強部材通過部12には補強部材11の一端部が取付部材9cの側面と略面一となるように補強部材11の一端部が取付部材9cに固定状態で取り付けられている。この補強部材11の他端部側は、他方の躯体4側に略水平に突出し、少なくとも隣り合う取付部材9dに形成された補強部材通過部12を貫通するように設けられており、本実施形態においては、5つ目の取付部材9eまで貫通した状態となっている。
また、上から4つめの補強部材通過部12には、取付部材9eに一端部側が固定された補強部材11の他端部側が貫通し、この補強部材通過部12の下部には、さらに複数個の補強部材通過部12が形成されている。
中間部分(一方の躯体3側から4つ目)の取付部材9dには、複数個の補強部材通過部12が形成されており、左右の取付部材9b、9c、9e、9f等に一端部が固定された補強部材11の他端部側が貫通している。
また、中央部分の補強部材通過部12には、補強部材11の中央部付近が取り付けられており、両端部が左右方向に突出している。この補強部材11の端部は、通常状態において隣り合う取付部材9c及び9eに形成された補強部材通過部12を貫通している。
他方の躯体4側の取付部材9e、9f、9gにもそれぞれ補強部材通過部12が単数又は複数個形成され、補強部材11が取り付けられている。取り付け態様や取付部材9の形態としては、一方の躯体3側の取付部材9a、9b、9cと逆向きとなるように構成されている。なお、取付部材9e、9f、9gに取り付けられた補強部材11は、一方の躯体3側の取付部材9a、9b、9cと衝突しないように設けられている。
この補強部材11は、本実施形態においては、上部側の伸縮リンク機構7と下部側の伸縮リンク機構7の間に設けられているが、例えば伸縮リンク機構7を3つ以上設ける場合には、伸縮リンク機構7の間にそれぞれ、単数又は複数個の補強部材11を設けてもよく、最上部の伸縮リンク機構7の上部側や最下部の伸縮リンク機構7の下部側にも補強部材11を設けてもよい。
また、本実施形態においては、6つの補強部材11を上下の伸縮リンク機構7間に設けているが、1つの補強部材11のみで十分な剛性を得られる場合には、1つの補強部材11のみ設けてもよいし、2つ、又は3つ以上の任意の数の補強部材11を設けることができる。
ところで、補強部材11の全長としては、目地部2が狭くなった場合に、左右の躯体3、4の壁面等に衝突しないような長さとなっている。
目地カバー10は、本実施形態では、上下方向に延在し、断面視において略クランク形状の板材で、その一端部が前記取付部材9に固定される。
この目地カバー10は複数この取付部材9にそれぞれ取り付けられており、隣り合う目地カバー10同士が重なり合い、目地部2を塞いでいる。なお、左右の端部に位置する目地カバー10は、例えばコ字状等に形成し、躯体3、4側に突出しないように構成してもよい。また、目地カバー10と躯体3、4の間にはシール剤等を充填することが望ましい。
地震等によって目地部が狭くなるように左右の躯体3、4が揺れ動いた場合には、図6に示すように、伸縮リンク機構7が左右方向に縮むとともに、隣り合う目地カバー10同士の重なり幅が大きくなり、また、補強部材11も補強部材通過部12内をスライド移動して地震による揺れ動きを吸収する。
地震等によって目地部が広くなるように左右の躯体3、4が揺れ動いた場合には、図7に示すように、伸縮リンク機構7が左右方向に伸長するとともに、隣り合う目地カバー10同士の重なり幅が小さくなり、また、補強部材11も補強部材通過部12内をスライド移動して地震による揺れ動きを吸収する。
なお、図示しないが、地震等によって左右の躯体3、4が異なる前後方向に揺れ動いた場合には、伸縮リンク機構7はヒンジ部材5を支点に前後方向に回動し、地震による揺れ動きを吸収する。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図9乃至図11に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図9乃至図11に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、中央枢支部7bを介して連結され、それぞれ前記複数個の取付部6を有する2つのリンク部13を有する伸縮リンク機構7Aを用いた点で、このような目地装置1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、左右の躯体3、4間の目地部2の寸法が大きくなっても設置することができる。
2つのリンク部13は前述したように、中央枢支部7bを介して連結されており、この中央枢支部7bは、常時目地部2の略中央部に位置する。
また、この中央枢支部7bと前記複数個の取付部6は、通常時や左右の躯体3、4が地震によって左右方向に揺れ動いた場合にも、伸縮リンク機構7やリンク部13の上下方向の略中央に位置するように設けられている。
なお、伸縮リンク機構7の中央枢支部7bは、リンク部13を連結するだけでなく、取付部6としての機能も有しており、この中央枢支部7bにも取付部材9が取り付けられる。
このように2つのリンク部13を中央枢支部7bを介して連結することにより、目地部2の左右方向の寸法が大きくなっても、伸縮リンク機構7Aの上下方向の寸法を抑えることができ、1つのリンク部13で構成される伸縮リンク機構7よりも上下方向に多く設けることができる。
また、中央枢支部7bは、枢支ピン15により枢支され、回動するという性質上、中央枢支部7bの透孔と枢支ピン15の軸径にわずかな間隙が必要であり、3つ以上のリンク部13を複数個の中央枢支部7bで連結する伸縮リンク機構に比べて、伸縮リンク機構7Aが取付部材9や目地カバー10の重みで下方へ弓形に変位を小さくすることができる。
なお、本発明の実施形態において、伸縮リンク機構は、それぞれその両端部が前後方向や上下方向に回動可能に前記左右の躯体に取り付けられている形態について説明したが、地震によって左右の躯体が前後方向等に揺れ動かない場合には、ヒンジ部材等を介さず、その両端部を固定的に取り付けてもよい。
また、目地カバーは、略アングル状のものを用いたが、例えば、左右方向の中央部に位置する目地カバーを断面視略T字状の目地カバーとして、その他の目地カバーを略アングル状としてもよいし、その他の形状の目地カバーを用いてもよい。
さらに、本発明の実施形態においては、壁面間の目地部を塞ぐ壁面用目地装置として用いる場合について説明したが、例えば床面間や天井間の目地部を塞ぐために用いてもよい。
本発明の実施形態においては、補強部材の一端部側を取付部材に固定状態で取り付けたものについて説明したが、例えば、補強部材の一端部側に付勢具等を介して補強部材通過部から脱落しない状態(原点復帰可能な状態)で取り付け、地震によって目地部が狭くなった際に、他端部側が対向する躯体の壁面に押圧されて一端部側が一方の躯体側へ飛び出し、地震による揺れ動きが終了した場合には、原点に復帰するように取り付けてもよい。
補強部材通過部は、取付部材に貫通孔を形成したものについて説明したが、例えばハット型鋼状の金具等を取付部材にボルトや溶接により固定して、補強部材通過部としたものや、断面コ字状のレール状の金具に補強部材通過部を形成し、この金具を取付部材に固定して設けてもよい。すなわち、取付部材に直接形成した貫通孔、別体の金具等を固定することにより補強部材通過部が形成される又は補強部材通過部が形成された金具等を固定することにより補強部材通過部を儲けてもよい。なお、金具の形状を用いる場合については、補強部材通過部を形成できるものであれば、どのような形状でもよい。
本発明は目地装置を製造する産業で利用される。
1、1A:目地装置、 2:目地部、
3:一方の躯体、 4:他方の躯体、
5:ヒンジ部材、 6:取付部、
7、7A:伸縮リンク機構、 8:取付具、
9:取付部材、 10:目地カバー、
11:補強部材、 12:補強部材通過部、
13:リンク部、 14:アーム部材、
15:枢支ピン、 16:被取付部、
17:取付具本体、 18:固定ピン。

Claims (3)

  1. 左右方向の一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ目地装置であって、前記一方の躯体にその一端部が取付けられ、その他端部が他方の躯体に取り付けられ、複数個の取付部をそれぞれ有する複数個の伸縮リンク機構と、前記取付部に取付具を介してそれぞれ取り付けられた上下方向に延在する複数個のバー状の取付部材と、前記複数個の取付部材に一端部がそれぞれ固定され、前記目地部を塞ぐ複数の目地カバーと、少なくとも前記複数個の取付部材のいずれかに1つに取り付けられ、前記取付部材に設けられた補強部材通過部を通過する補強部材を含み、
    前記伸縮リンク機構の前記取付部は、前記伸縮リンク機構が伸縮しても略上下方向に移動しない部位に設けられており、前記補強部材が少なくとも隣り合う1つの前記取付部材の前記補強部材通過部を通過し、たわみを防止する目地装置。
  2. 前記補強部材は、少なくとも前記複数個の伸縮リンク機構の間にそれぞれ複数個設けられていることを特徴とする請求項1に記載の目地装置。
  3. 前記伸縮リンク機構は、前記複数個の取付部を有する1つのリンク部又は枢支部を介して連結され、それぞれ前記複数個の取付部を有する2つのリンク部を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の目地装置。
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