JP3146122B2 - 包装箱およびその折畳方法 - Google Patents

包装箱およびその折畳方法

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JP3146122B2 JP04002895A JP4002895A JP3146122B2 JP 3146122 B2 JP3146122 B2 JP 3146122B2 JP 04002895 A JP04002895 A JP 04002895A JP 4002895 A JP4002895 A JP 4002895A JP 3146122 B2 JP3146122 B2 JP 3146122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製品を収納し運搬に用
いられる包装箱およびその折畳方法に関する。
【0002】
【従来の技術】折畳包装箱は組み立てられてその内部に
製品を収納して運搬されるが、その内部には、製品を保
護するための緩衝材等の部材が収納されている。上記折
畳包装箱が目的地に運搬されると、折畳包装箱から製品
が取り出されるとともに、折畳包装箱は折り畳まれて返
送される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、上記折畳包装箱が折り畳まれると、その内部
には空間部が構成されず、緩衝材を収納することができ
なかった。このため、緩衝材を別包装で返却したり、あ
るいは、緩衝材を1回ごとに使い棄てしていた。
【0004】前者の場合には、別梱包するため、返送時
の梱包点数が増えるとともに、別梱包された緩衝材が紛
失したり、破損し易やすい不都合があった。また、後者
は製品の出荷の毎に緩衝材を手配しなければならず、面
倒なものとなっていた。そこで、本発明は、緩衝材を別
梱包することなく、返送できるようにした折畳梱包箱装
置およびその折畳方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、請求項1記載のものは、底面部と、この底面
部の両側辺部にそれぞれ設けられる側面部と、前記底面
部の両端辺部にそれぞれ設けられる端面部と、前記両側
面部および両端面部の上部に設けられる上面部とによ
り、製品収納用の空間部を構成し、この空間部内に緩衝
材を介して製品を収納するとともに、前記製品の取出後
には、前記両側面部および前記両端面部が折り畳まれて
返送される折畳包装箱装置において、前記両側面部およ
び両端面部にそれぞれ、その下端辺部から所定寸法上方
に位置して平行に形成された折曲線を備え、折り畳み時
には、前記折曲線に沿って前記両側面部および両端面部
を折曲して内側に折り畳むことにより、前記緩衝材を収
納するための収納用空間部を構成する。
【0006】請求項2記載のものは、底面部と、この底
面部の両側辺部にそれぞれ設けられる側面部と、前記底
面部の両端辺部にそれぞれ設けられる端面部と、前記両
側面部および両端面部の上部に設けられる上面部とによ
り、製品収納用の空間部を構成し、この空間部内に緩衝
材を介して製品を収納するとともに、前記製品の取出後
には、前記両側面部および前記両端面部が折り畳まれて
返送される折畳包装箱装置において、前記両側面部およ
び両端面部にそれぞれ、その下端辺部から所定寸法上方
に位置して平行に形成された折曲線と、この折曲線の下
部側に位置し、前記側面部と端面部とを結合する第1の
結合部材と、前記折曲線の上部側に位置し、前記側面部
と端面部とを着脱自在に結合する第2の結合材とを具備
してなる。
【0007】請求項3記載のものは、底面部と、この底
面部の両側辺部にそれぞれ設けられる側面部と、前記底
面部の両端辺部にそれぞれ設けられる端面部と、前記両
側面部および両端面部の上部に設けられる上面部とによ
り、製品収納用の空間部を構成し、この空間部内に緩衝
材を介して製品を収納するとともに、前記製品の取出後
には、前記両側面部および前記両端面部が折り畳まれて
返送される折畳包装箱装置において、前記両側面部およ
び両端面部にそれぞれ、その下端辺部から所定寸法上方
に位置して平行に形成された折曲線と、この折曲線の下
部側に位置し、前記側面部と端面部とを結合する第1の
結合部材と、前記折曲線の上部側に位置し、第1および
第2の係止溝を有し、前記第1の係止溝に前記端面部の
一側辺部を固定的に係合させ、前記第2の係合溝に前記
側面部の一端辺部を着脱自在に係合させて結合する第2
の結合材とを具備してなる。
【0008】請求項4記載のものは、底面部と、この底
面部の両側辺部にそれぞれ設けられる側面部と、前記底
面部の両端辺部にそれぞれ設けられる端面部と、前記両
側面部および両端面部の上部に設けられる上面部とによ
り、製品収納用の空間部を構成し、この空間部内に緩衝
材を介して製品を収納する包装箱の折畳方法において、
前記側面部および端面部にそれぞれその下端辺から前記
緩衝材の大きさに基づいた所定寸法上方に平行に形成さ
れた折曲線部に沿って前記側面部および端面部を内側に
折曲して折り畳むことにより、前記緩衝材の収納用の空
間部を構成する折畳工程と、この折畳工程により折り畳
まれた端面部および側面部の上面部に蓋体を被せる工程
とを具備してなる。
【0009】請求項5記載のものは、底面部と、この底
面部の両側辺部にそれぞれ設けられる側面部と、前記底
面部の両端辺部にそれぞれ設けられる端面部と、前記両
側面部および両端面部の上部に設けられる上面部とによ
り、製品収納用の空間部を構成し、この空間部内に緩衝
材を介して製品を収納するとともに、前記両側面部およ
び両端面部にそれぞれ、その下端辺部から前記緩衝材の
大きさに基づいた所定寸法上方に位置して平行に形成さ
れた折曲線部を有し、この折曲線部の下部側に位置して
前記側面部と端面部とを結合する第1の結合部材と、前
記折曲線の上部側に位置して前記側面部と端面部とを着
脱自在に結合する第2の結合材を有する包装箱の折畳方
法において、前記第2の結合材を外して前記側面部と端
面部との結合を解除したのち、前記折曲線部に沿って前
記側面部および端面部を内側に折曲して折り畳むことに
より、前記緩衝材の収納用の空間部を構成する折畳工程
と、この折畳工程により折り畳まれた端面部および側面
部の上面部に蓋体を被せる工程とを具備してなる。
【0010】
【作用】前記側面部および端面部に形成した折曲線に沿
って前記側面部および端面部を内側に折曲することによ
り、空間部を構成し、この空間部内に緩衝材を収納し返
送する。これにより、緩衝材を別梱包することなく、返
送し、再利用できるようにする。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例を参考し
て説明する。図1は折畳包装箱装置を分解して示すもの
で、図中1は略コ字状をなす基板である。この基板1は
底面部としての底板2と、この底板2の両側辺部に一体
に形成された側面部としての側板3,4からなる。図中
5,6は上記底板2の両端辺部に取り付けられる端面部
としての端板で、7は上面部としての蓋体である。図中
8…は上記側板3,4の下端両側部と上記両端板5,6
の下端両側部を結合する断面L字状をなす第1の結合材
で、9,9は上記底板2と端板5,6とを結合する断面
L字状をなす結合材である。図中10…は上記側板3,
4と上記端板5,6とを連結する第2の結合材としての
蝶番付係止具である。
【0012】上記基板1および上記端板5,6さらに、
上記結合材8,9および蝶番付係止具10は同種類のプ
ラスッチク材料(たとえばポリプロピレン等)により構
成されている。上記結合材8…の高さ寸法lは後述する
断面コ字状の緩衝材11,12の高さ寸法h1 ,h2
合計した高さとなっている。
【0013】また、上記端面5,6にはその下端辺5
a,6aよりlの距離の高さに折曲線としての折罫線1
3が罫線加工機により平行に形成されている。さらに、
上記側板3,4にもその下端辺3a,4aからl+上記
蝶番付係止具10の厚さ寸法tの2倍を合計した高さに
折曲線としての折罫線14が形成されている。
【0014】上記側板3,4および端板5,6をその折
罫線13,14に沿って内側に折曲して折り畳むことに
より、緩衝材11,12収納用の空間部21が構成され
るようになっている。
【0015】なお、上記端板5,6の横幅寸法mは上記
側板3,4夫々の折罫線14から上端辺部3b,4bま
での距離より大きくされ、上記端板5,6および上記側
板3,4の折罫線13,14に沿っての折り畳み時に良
好に折り畳むことができるようになっている。
【0016】次に、上記折畳包装箱装置を組み立てて製
品を包装する場合について説明する。まず、結合材8…
の内面側8aにそれぞれ接着剤を塗布し、これら結合材
8…を側板3,4と端板5,6の下端両側部3c,4
c,5b,6bに接着させて両者を固定する。ついで、
結合材9,9の内面部9aにそれぞれ接着剤を塗布し、
これら結合材9,9を底板2と端板5,6の下端部2
a,5c,6cに接着させて両者を固定する。しかるの
ち、蝶番付係止具10,10の一方の係止溝10aに接
着剤を塗布して、これら蝶番付係止具10,10の係止
溝10aに端板5,6の両側辺部を係合させて接着固定
し、他方の係止溝10bを側板3,4の両端辺部に係脱
自在に係合させる。
【0017】図2は製品を収納した包装箱を示す断面図
である。上記の通りに包装箱を組み立てたのち、図2に
示すように、その製品収納用の空間部20内に緩衝材1
1を収納したのち、この緩衝材11の上面部に製品15
を収納載置し、ついで、この製品15の上面部に緩衝材
12を載置する。そして、最後に、蓋体7を取り付けて
梱包を終える。
【0018】このように、包装された製品は目的の場所
に運搬されたのち、包装が解かれて取り出されるととも
に、包装箱は折り畳まれて返送される。次に、包装箱を
折り畳む場合について説明する。
【0019】図3は包装箱の内部に緩衝材を収納した状
態を示し、図4は両端板5,6を外方に折曲した状態を
示し、図5は両端板5,6を内方に折畳んだ状態を示
し、図6は両側板3,4を内方に折畳んだ状態を示すも
のである。
【0020】図3に示すように、梱包箱の内底部の緩衝
材11上に緩衝材12載置して収納したのち、一方の端
板5をその折罫線13に沿って外方に折曲し、ついで、
同様に図4に示すように、他方の端板6をその折罫線1
3に沿って外方に折曲する。これにより、蝶番付係止具
10の係止溝10bが側板3,4の一端辺部3d,4d
から離脱する。しかるのち、図4に示すように、蝶番付
係止具10…をそのヒンジを中心として折り畳んで重ね
合わせたのち、図5に示すように、内側にそれぞれ折り
畳む。ついで、側板3、4をその折罫線14から折り畳
んで重ね合わせて、最後に、蓋体7を被せて折り畳みを
終える。
【0021】上記したように、側板3,4および端板
5,6に折罫線13,14を形成し、これら折罫線1
3,14に沿って内側に折曲して折り畳むことにより、
収納部21を構成し、この収納部21内に緩衝材11,
12を収納して返送するから、緩衝材11,12を別包
装で返送する必要がない。
【0022】したがって、従来のように、返送時の梱包
点数が増えることがないとともに、別梱包した場合のよ
うに緩衝材が紛失したり、破損することもない。なお、
上記実施例においては、結合材8,9を接着剤で結合し
たが、これに限られず、リベットで結合しても良い。
【0023】また、上記底板2と側板3,4を一体に構
成したが、これに限られることなく、上記底板2と側板
3,4とを分割し、略L字状の結合材により結合しても
良い。
【0024】さらに、蝶番付係止具10を端板5,6側
に固定したが、これに限られず、側板3,4側に固定し
ても良い。また、折畳時には、側板3,4を先に折り曲
げてから、端板5,6を折り曲げても良い。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、側面部お
よび端面部に折曲線を形成し、この折曲線に沿って内側
に折曲して折り畳むことにより、収納部を構成し、この
収納部内に緩衝材を収納して返送するから、緩衝材を別
包装で返送する必要がない。
【0026】したがって、従来のように、返送時の梱包
点数が増えることがないとともに、別梱包した場合のよ
うに緩衝材が紛失したり、破損することがなく、勿論、
製品の出荷の毎に緩衝材を手配する必要もないという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である折畳梱包箱装置を示す
分解斜視図。
【図2】図1の折畳梱包箱装置の組み立て状態を示す断
面図。
【図3】図1の折畳包装箱装置の返送時の折り畳み動作
を示す説明図。
【図4】図1の折畳包装箱装置の返送時の折り畳み動作
を示す説明図。
【図5】図1の折畳包装箱装置の返送時の折り畳み動作
を示す説明図。
【図6】図1の折畳包装箱装置の返送時の折り畳み動作
を示す説明図。
【図7】図1の折畳包装箱装置の返送時の折り畳み動作
を示す説明図。
【符号の説明】
2…底板(底面部)、3,4…側板(側面部)、5,6
…端板(端面部)、7…蓋体(上面部)、11,12…
緩衝材、13,14…折罫線(折曲線)、21…収納用
空間部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 6/16 - 6/26 B65D 5/355

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面部と、この底面部の両側辺部にそれ
    ぞれ設けられる側面部と、前記底面部の両端辺部にそれ
    ぞれ設けられる端面部と、前記両側面部および両端面部
    の上部に設けられる上面部とにより、製品収納用の空間
    部を構成し、この空間部内に緩衝材を介して製品を収納
    する包装箱において、 前記両側面部および両端面部にそれぞれ、その下端辺部
    から前記緩衝材の大きさに基づいた所定寸法上方に位置
    して平行に形成された折曲線部を備え、 折り畳み時には、前記折曲線部に沿って前記両側面部お
    よび両端面部を折曲して内側に折り畳むことにより、前
    記緩衝材を収納するための収納用空間部を構成すること
    を特徴とする包装箱。
  2. 【請求項2】 底面部と、この底面部の両側辺部にそれ
    ぞれ設けられる側面部と、前記底面部の両端辺部にそれ
    ぞれ設けられる端面部と、前記両側面部および両端面部
    の上部に設けられる上面部とにより、製品収納用の空間
    部を構成し、この空間部内に緩衝材を介して製品を収納
    する包装箱において、 前記両側面部および両端面部にそれぞれ、その下端辺部
    から前記緩衝材の大きさに基づいた所定寸法上方に位置
    して平行に形成された折曲線部と、 この折曲線の下部側に位置し、前記側面部と端面部とを
    結合する第1の結合部材と、 前記折曲線の上部側に位置し、前記側面部と端面部とを
    着脱自在に結合する第2の結合材とを具備し、 折り畳み時には、前記折曲線部に沿って前記両側面部お
    よび両端面部を折曲して内側に折り畳むことにより、前
    記緩衝材を収納するための収納用空間部を構成すること
    を特徴とする包装箱。
  3. 【請求項3】 底面部と、この底面部の両側辺部にそれ
    ぞれ設けられる側面部と、前記底面部の両端辺部にそれ
    ぞれ設けられる端面部と、前記両側面部および両端面部
    の上部に設けられる上面部とにより、製品収納用の空間
    部を構成し、この空間部内に緩衝材を介して製品を収納
    する包装箱において、 前記両側面部および両端面部にそれぞれ、その下端辺部
    から前記緩衝材の大きさに基づいた所定寸法上方に位置
    して平行に形成された折曲線部と、 この折曲線の下部側に位置し、前記側面部と端面部とを
    結合する第1の結合部材と、 前記折曲線の上部側に位置し、第1および第2の係止溝
    を有し、前記第1の係止溝に前記端面部の一側辺部を固
    定的に係合させ、前記第2の係合溝に前記側面部の一端
    辺部を着脱自在に係合させて結合する第2の結合材とを
    具備し、 折り畳み時には、前記折曲線部に沿って前記両側面部お
    よび両端面部を折曲して内側に折り畳むことにより、前
    記緩衝材を収納するための収納用空間部を構成すること
    を特徴とする包装箱。
  4. 【請求項4】 底面部と、この底面部の両側辺部にそれ
    ぞれ設けられる側面部と、前記底面部の両端辺部にそれ
    ぞれ設けられる端面部と、前記両側面部および両端面部
    の上部に設けられる上面部とにより、製品収納用の空間
    部を構成し、この空間部内に緩衝材を介して製品を収納
    する包装箱の折畳方法において、 前記側面部および端面部にそれぞれその下端辺から前記
    緩衝材の大きさに基づいた所定寸法上方に平行に形成さ
    れた折曲線部に沿って前記側面部および端面部を内側に
    折曲して折り畳むことにより、前記緩衝材の収納用の空
    間部を構成する折畳工程と、 この折畳工程により折り畳まれた端面部および側面部の
    上面部に蓋体を被せる工程と、 を具備してなることを特徴とする包装箱の折畳方法。
  5. 【請求項5】 底面部と、この底面部の両側辺部にそれ
    ぞれ設けられる側面部と、前記底面部の両端辺部にそれ
    ぞれ設けられる端面部と、前記両側面部および両端面部
    の上部に設けられる上面部とにより、製品収納用の空間
    部を構成し、この空間部内に緩衝材を介して製品を収納
    するとともに、前記両側面部および両端面部にそれぞ
    れ、その下端辺部から前記緩衝材の大きさに基づいた所
    定寸法上方に位置して平行に形成された折曲線部を有
    し、この折曲線部の下部側に位置して前記側面部と端面
    部とを結合する第1の結合部材と、前記折曲線の上部側
    に位置して前記側面部と端面部とを着脱自在に結合する
    第2の結合材を有する包装箱の折畳方法において、 前記第2の結合材を外して前記側面部と端面部との結合
    を解除したのち、前記折曲線部に沿って前記側面部およ
    び端面部を内側に折曲して折り畳むことにより、前記緩
    衝材の収納用の空間部を構成する折畳工程と、 この折畳工程により折り畳まれた端面部および側面部の
    上面部に蓋体を被せる工程と、 を具備してなることを特徴とする包装箱の折畳方法。
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