JP3144161B2 - 自動車用ホイールハウスアウタの結合構造 - Google Patents
自動車用ホイールハウスアウタの結合構造Info
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- JP3144161B2 JP3144161B2 JP16684393A JP16684393A JP3144161B2 JP 3144161 B2 JP3144161 B2 JP 3144161B2 JP 16684393 A JP16684393 A JP 16684393A JP 16684393 A JP16684393 A JP 16684393A JP 3144161 B2 JP3144161 B2 JP 3144161B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フルバンパーの先端部
が配置される折曲部を有するリヤフェンダに対する自動
車用ホイールハウスアウタの結合構造に関する。
が配置される折曲部を有するリヤフェンダに対する自動
車用ホイールハウスアウタの結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両には図6に示すように高級感
を付与することを目的の一つとしてフルバンパーAを装
着する場合が多い。このときフルバンパーAの先端部A
1 が配置されるリヤフェンダ100の部分はL字状に内
側に折曲されて折曲部101を形成している。この折曲
部101には通常換気用ドラフター102が設けられて
いる。
を付与することを目的の一つとしてフルバンパーAを装
着する場合が多い。このときフルバンパーAの先端部A
1 が配置されるリヤフェンダ100の部分はL字状に内
側に折曲されて折曲部101を形成している。この折曲
部101には通常換気用ドラフター102が設けられて
いる。
【0003】このリヤフェンダ100の内側にはホイー
ルハウスアウタ103(図8参照)が結合され、かつこ
のホイールハウスアウタ103にホイールハウスインナ
104(図10参照)が結合されてホイールハウスが形
成されている。
ルハウスアウタ103(図8参照)が結合され、かつこ
のホイールハウスアウタ103にホイールハウスインナ
104(図10参照)が結合されてホイールハウスが形
成されている。
【0004】リヤフェンダ100は図7に示すように起
立壁105の下端部に折曲部101が形成されており、
起立壁105及び折曲部101の垂直壁101bには車
巾方向内側へ直角に折曲され、かつホイールハウスアウ
タ103の前後方向の弯曲度合に合致するように弯曲さ
せてフランジ部106及び107が形成されて構成され
ている。このときフランジ部107はフランジ部106
からDだけ後退した位置に設けられている。
立壁105の下端部に折曲部101が形成されており、
起立壁105及び折曲部101の垂直壁101bには車
巾方向内側へ直角に折曲され、かつホイールハウスアウ
タ103の前後方向の弯曲度合に合致するように弯曲さ
せてフランジ部106及び107が形成されて構成され
ている。このときフランジ部107はフランジ部106
からDだけ後退した位置に設けられている。
【0005】一方、ホイールハウスアウタ103は図8
に示すように巾広部と巾狭部を有する板体を車体の前後
方向に弯曲させると共に車巾方向に緩やかに弯曲させて
形成した本体103aと、この本体103aの一側縁に
沿って起立形成したフランジ部103bと、本体103
aの他側縁部108から内方へ直角状に折曲形成したフ
ランジ部103c,103d及び103eとから形成さ
れている。この他側縁部108はフランジ部103bと
は逆方向へ折曲して形成されており、本体103aの巾
広部に形成された側縁部108aと、その巾狭部に形成
された側縁部108c、側縁部108aと108cを連
続させる側縁部108bとからなり、前記したフランジ
部103c,103d及び103eはそれぞれ側縁部1
08a,108b及び108cに形成されている。
に示すように巾広部と巾狭部を有する板体を車体の前後
方向に弯曲させると共に車巾方向に緩やかに弯曲させて
形成した本体103aと、この本体103aの一側縁に
沿って起立形成したフランジ部103bと、本体103
aの他側縁部108から内方へ直角状に折曲形成したフ
ランジ部103c,103d及び103eとから形成さ
れている。この他側縁部108はフランジ部103bと
は逆方向へ折曲して形成されており、本体103aの巾
広部に形成された側縁部108aと、その巾狭部に形成
された側縁部108c、側縁部108aと108cを連
続させる側縁部108bとからなり、前記したフランジ
部103c,103d及び103eはそれぞれ側縁部1
08a,108b及び108cに形成されている。
【0006】そしてホイールハウスアウタ103は図7
の2点鎖線で示すようにそのフランジ部103c,10
3d及び103eをそれぞれリヤフェンダ100のフラ
ンジ部106、折曲部101の水平壁101a、及びフ
ランジ部107上にメタルシールを介して重ね、フラン
ジ部106,103c、及びフランジ部107,103
eの各重ね部分をスポット溶接してリヤフェンダ100
に結合されている。この結合部分は図9に示す通りとな
り、波線で示す部分にメタルシールaが施されている。
このとき折曲部101の水平壁101aとフランジ部1
03dの重ね部分はスポット溶接されることなくメタル
シールのみとなっている。また、図10はホイールハウ
スアウタ103をリヤフェンダ100に組付けた状態の
断面図を示し、ホイールハウスアウタ103はそのフラ
ンジ部103bをフランジ部104aに結合させてホイ
ールハウスインナ104に結合している。
の2点鎖線で示すようにそのフランジ部103c,10
3d及び103eをそれぞれリヤフェンダ100のフラ
ンジ部106、折曲部101の水平壁101a、及びフ
ランジ部107上にメタルシールを介して重ね、フラン
ジ部106,103c、及びフランジ部107,103
eの各重ね部分をスポット溶接してリヤフェンダ100
に結合されている。この結合部分は図9に示す通りとな
り、波線で示す部分にメタルシールaが施されている。
このとき折曲部101の水平壁101aとフランジ部1
03dの重ね部分はスポット溶接されることなくメタル
シールのみとなっている。また、図10はホイールハウ
スアウタ103をリヤフェンダ100に組付けた状態の
断面図を示し、ホイールハウスアウタ103はそのフラ
ンジ部103bをフランジ部104aに結合させてホイ
ールハウスインナ104に結合している。
【0007】このように従来のホイールハウスアウタ1
03はその側縁部108の全周に形成されたフランジ部
103c,103d、及び103eをリヤフェンダ10
0に結合される結合構造となっている。
03はその側縁部108の全周に形成されたフランジ部
103c,103d、及び103eをリヤフェンダ10
0に結合される結合構造となっている。
【0008】なお、組付後のフランジ部106及び10
7はホイールハウスオープニングのフランジ部を構成す
る。
7はホイールハウスオープニングのフランジ部を構成す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のホ
イールハウスアウタ103は図8に示すように方向の異
なるフランジ部103cと103dの交差部b及びフラ
ンジ部103dと103eの交差部cとを有し、この交
差部b,cを良好に加工するためには両交差部b,cを
連続するフランジ部103dを大きく弯曲させて、交差
部b,c間(図7の距離D)をできるだけ離隔させる必
要がある。これは交差部b,cの部位は方向の異なるフ
ランジ部をたてる為めプレス成形時に曲げ成形が局部的
に集中し、交差部b,c間距離Dが短いと複雑な形状に
成形されてしぼりきれないからである。
イールハウスアウタ103は図8に示すように方向の異
なるフランジ部103cと103dの交差部b及びフラ
ンジ部103dと103eの交差部cとを有し、この交
差部b,cを良好に加工するためには両交差部b,cを
連続するフランジ部103dを大きく弯曲させて、交差
部b,c間(図7の距離D)をできるだけ離隔させる必
要がある。これは交差部b,cの部位は方向の異なるフ
ランジ部をたてる為めプレス成形時に曲げ成形が局部的
に集中し、交差部b,c間距離Dが短いと複雑な形状に
成形されてしぼりきれないからである。
【0010】このため従来のホイールハウスアウタ10
3の結合構造は図11に示すスポットフランジ部の後退
量(交差部b,c間の距離Dに相当)が大きくなり、 スポット溶接Sの間隔Lが広がって結合剛性、耐久性
が劣り、これを解決しようとすればホイールハウスアウ
タ103あるいは/及びリヤフェンダ100の板厚を厚
くする必要があり、コスト及び重量アップを招くこと、 メタルシールaの全長がスポットフランジ部の後退量
分だけ長くなると共に作業性も劣り、ひいてはコストア
ップを招くこと、及び 換気用ドラフター102をフルバンパーAの先端部A
1 の裏側の折曲部101あるいはフロアサイドに設定す
る場合、その大きさ及び設定位置が制約され、換気、エ
アタイト、ドア閉じ性能が悪化し、これを解決しようと
すれば換気用ドラフター102を左、右2箇所に設定す
る等の対応が必要となり、ひいては重量アップ及び工程
上の工数アップを招き、コスト及び作業性の点でも難点
があること、等種々の不具合いを生じていた。
3の結合構造は図11に示すスポットフランジ部の後退
量(交差部b,c間の距離Dに相当)が大きくなり、 スポット溶接Sの間隔Lが広がって結合剛性、耐久性
が劣り、これを解決しようとすればホイールハウスアウ
タ103あるいは/及びリヤフェンダ100の板厚を厚
くする必要があり、コスト及び重量アップを招くこと、 メタルシールaの全長がスポットフランジ部の後退量
分だけ長くなると共に作業性も劣り、ひいてはコストア
ップを招くこと、及び 換気用ドラフター102をフルバンパーAの先端部A
1 の裏側の折曲部101あるいはフロアサイドに設定す
る場合、その大きさ及び設定位置が制約され、換気、エ
アタイト、ドア閉じ性能が悪化し、これを解決しようと
すれば換気用ドラフター102を左、右2箇所に設定す
る等の対応が必要となり、ひいては重量アップ及び工程
上の工数アップを招き、コスト及び作業性の点でも難点
があること、等種々の不具合いを生じていた。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、その目的はスポットフランジ
部の後退量を小さくして上記問題点を解決した自動車用
ホイールハウスアウタの結合構造を提供するにある。
してなされたものであり、その目的はスポットフランジ
部の後退量を小さくして上記問題点を解決した自動車用
ホイールハウスアウタの結合構造を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した目的を
達成するため、フルバンパーの先端部が配置される車巾
方向内側への折曲部を有するリヤフェンダと、ホイール
ハウスアウタとがフランジ部を介し、前記折曲部を含ん
で結合されている自動車用ホイールハウスアウタの結合
構造であって、前記フランジ部の内前記ホイールハウス
アウタ側のフランジ部が、前記ホイールハウスアウタの
前記折曲部の上部に対応する部分を避けて、該部分の両
側に前記リヤフェンダ側のフランジ部にそれぞれ対応さ
せて相互に不連続に形成されており、前記ホイールハウ
スアウタの前記折曲部の上部に対応する部分には、前記
ホイールハウスアウタの前記フランジ部およびこのフラ
ンジ部の側縁部に両端を連続し、かつ前記折曲部を含む
リヤフェンダの側面形状に沿う側縁部が形成されてお
り、かつ前記ホイールハウスアウタおよびリヤフェンダ
の対応するフランジ部同士をメタルシールを介して溶接
結合すると共に、前記折曲部を含むリヤフェンダの側面
部と前記ホイールハウスアウタの側縁部とを、前記溶接
結合するフランジ部から連続するメタルシールを介して
面結合したことを特徴としている。
達成するため、フルバンパーの先端部が配置される車巾
方向内側への折曲部を有するリヤフェンダと、ホイール
ハウスアウタとがフランジ部を介し、前記折曲部を含ん
で結合されている自動車用ホイールハウスアウタの結合
構造であって、前記フランジ部の内前記ホイールハウス
アウタ側のフランジ部が、前記ホイールハウスアウタの
前記折曲部の上部に対応する部分を避けて、該部分の両
側に前記リヤフェンダ側のフランジ部にそれぞれ対応さ
せて相互に不連続に形成されており、前記ホイールハウ
スアウタの前記折曲部の上部に対応する部分には、前記
ホイールハウスアウタの前記フランジ部およびこのフラ
ンジ部の側縁部に両端を連続し、かつ前記折曲部を含む
リヤフェンダの側面形状に沿う側縁部が形成されてお
り、かつ前記ホイールハウスアウタおよびリヤフェンダ
の対応するフランジ部同士をメタルシールを介して溶接
結合すると共に、前記折曲部を含むリヤフェンダの側面
部と前記ホイールハウスアウタの側縁部とを、前記溶接
結合するフランジ部から連続するメタルシールを介して
面結合したことを特徴としている。
【0013】
【作用】本発明は、リヤフェンダの折曲部の上部に対応
する部分にフランジ部を有しないホイールハウスアウタ
の側縁部を、折曲部を含むリヤフェンダの側面に面結合
させるようにしたので、方向の異なるフランジ部同士の
交差部が無くなりホイールハウスアウタの成形性が向上
し、溶接結合するフランジ部の後退量を小さくしても容
易に成形できる。
する部分にフランジ部を有しないホイールハウスアウタ
の側縁部を、折曲部を含むリヤフェンダの側面に面結合
させるようにしたので、方向の異なるフランジ部同士の
交差部が無くなりホイールハウスアウタの成形性が向上
し、溶接結合するフランジ部の後退量を小さくしても容
易に成形できる。
【0014】また、本発明は、ホイールハウスアウタの
側縁部と、折曲部を含むリヤフェンダの側面との結合
が、溶接結合するフランジ部から連続するメタルシール
を介しての面結合としたので結合部分のシール性を向上
させることができる。
側縁部と、折曲部を含むリヤフェンダの側面との結合
が、溶接結合するフランジ部から連続するメタルシール
を介しての面結合としたので結合部分のシール性を向上
させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例に基づいて具
体的に説明する。
体的に説明する。
【0016】図1は一実施例としてのホイールハウスア
ウタ1を示す。このホイールハウスアウタ1は巾広部2
aと巾狭部2bとを有する板体を車体の前後方向に弯曲
させると共に車巾方向に緩やかに弯曲させて形成した本
体2と、この本体2の一側縁部を折曲させて巾広部2a
部分に形成した側縁部3a,3b及び巾狭部2b部分に
形成した側縁部3c,3dと、これら側縁部3a,3b
及び3c,3dに略直角に形成されたスポットフランジ
部としてのフランジ部4及び5と、本体2の他側縁部に
形成したフランジ部6とを有して構成されている。この
とき側縁部3bは段差部3eを介して側縁部3aよりも
外方へ突出して形成されており、側縁部3dは段差部3
fを介して側縁部3cよりも内方へ引き込まれて形成さ
れている。そして側縁部3bと側縁部3cは巾広部2a
と巾狭部2bとの境界部に形成された側縁部3gで連続
して、これら側縁部3b,3g及び3cの連続した側面
が折曲部101を含むリヤフェンダ100の側面形状、
すなわち起立壁105、水平壁101a及び垂直壁10
1bの連続した側面形状(図2参照)に沿うように形成
されている。
ウタ1を示す。このホイールハウスアウタ1は巾広部2
aと巾狭部2bとを有する板体を車体の前後方向に弯曲
させると共に車巾方向に緩やかに弯曲させて形成した本
体2と、この本体2の一側縁部を折曲させて巾広部2a
部分に形成した側縁部3a,3b及び巾狭部2b部分に
形成した側縁部3c,3dと、これら側縁部3a,3b
及び3c,3dに略直角に形成されたスポットフランジ
部としてのフランジ部4及び5と、本体2の他側縁部に
形成したフランジ部6とを有して構成されている。この
とき側縁部3bは段差部3eを介して側縁部3aよりも
外方へ突出して形成されており、側縁部3dは段差部3
fを介して側縁部3cよりも内方へ引き込まれて形成さ
れている。そして側縁部3bと側縁部3cは巾広部2a
と巾狭部2bとの境界部に形成された側縁部3gで連続
して、これら側縁部3b,3g及び3cの連続した側面
が折曲部101を含むリヤフェンダ100の側面形状、
すなわち起立壁105、水平壁101a及び垂直壁10
1bの連続した側面形状(図2参照)に沿うように形成
されている。
【0017】また、フランジ部4と5は不連続に形成さ
れており、フランジ部4と5の間の側縁部3b,3g及
び3cにはフランジ部が切欠かれている。
れており、フランジ部4と5の間の側縁部3b,3g及
び3cにはフランジ部が切欠かれている。
【0018】一方、リヤフェンダ100は図2に示すよ
うに前述した従来のリヤフェンダと略同一となってお
り、同一符号を付して説明する。
うに前述した従来のリヤフェンダと略同一となってお
り、同一符号を付して説明する。
【0019】すなわち、リヤフェンダ100にはその起
立壁105の下端部にフルバンパーAの先端部A1 が配
置される折曲部101が水平壁101aと垂直壁101
bとを有して略L字形に形成されており、かつ起立壁1
05及び垂直壁101bにはホイールハウスアウタ1の
前後方向の弯曲度合いに合致するように弯曲させてスポ
ットフランジ部としてのフランジ部106及び107が
それぞれ形成されている。このときフランジ部107は
水平壁101aに連続するフランジ部106の終端10
6aから小さな後退量d(<<従来の後退量D)だけ後
退して形成されている。
立壁105の下端部にフルバンパーAの先端部A1 が配
置される折曲部101が水平壁101aと垂直壁101
bとを有して略L字形に形成されており、かつ起立壁1
05及び垂直壁101bにはホイールハウスアウタ1の
前後方向の弯曲度合いに合致するように弯曲させてスポ
ットフランジ部としてのフランジ部106及び107が
それぞれ形成されている。このときフランジ部107は
水平壁101aに連続するフランジ部106の終端10
6aから小さな後退量d(<<従来の後退量D)だけ後
退して形成されている。
【0020】そしてホイールハウスアウタ1は図2の2
点鎖線で示すようにそのフランジ部4及び5をそれぞれ
リヤフェンダ100のフランジ部106及び107上に
メタルシールを介して重ね、かつその側縁部3b,3g
及び3cをそれぞれリヤフェンダ100の起立壁10
5、水平壁101a及び垂直壁101b上にメタルシー
ルを介して重ね、フランジ部4,106及びフランジ部
5,107の各重ね部分をスポット溶接してリヤフェン
ダ100に結合される。このとき側縁部3a及び3dは
それぞれ従来のホイールハウスアウタ103の側縁部1
08a及び108cと同一位置に位置しており、他の側
縁部3b及び3cはそれぞれ段差部3e及び3fを介し
てリヤフェンダ100側へ寄った位置に形成されて側縁
部3gと併せて折曲部101を含むリヤフェンダ100
の側面形状に沿うように形成されている。
点鎖線で示すようにそのフランジ部4及び5をそれぞれ
リヤフェンダ100のフランジ部106及び107上に
メタルシールを介して重ね、かつその側縁部3b,3g
及び3cをそれぞれリヤフェンダ100の起立壁10
5、水平壁101a及び垂直壁101b上にメタルシー
ルを介して重ね、フランジ部4,106及びフランジ部
5,107の各重ね部分をスポット溶接してリヤフェン
ダ100に結合される。このとき側縁部3a及び3dは
それぞれ従来のホイールハウスアウタ103の側縁部1
08a及び108cと同一位置に位置しており、他の側
縁部3b及び3cはそれぞれ段差部3e及び3fを介し
てリヤフェンダ100側へ寄った位置に形成されて側縁
部3gと併せて折曲部101を含むリヤフェンダ100
の側面形状に沿うように形成されている。
【0021】これらフランジ部及び側縁部の重ね部分は
図3に示す通りとなり、波線で示す部分にメタルシール
aが施されている。このときリヤフェンダ100の起立
壁105、水平壁101a及び垂直壁101bに沿うホ
イールハウスアウタ1の側縁部3b,3g及び3cの重
ね部分はスポット溶接されることなくメタルシールを介
した面結合となっている。このように面結合することに
より、側縁部3b,3g及び3cの重ね部分のシール性
を向上させることができる。
図3に示す通りとなり、波線で示す部分にメタルシール
aが施されている。このときリヤフェンダ100の起立
壁105、水平壁101a及び垂直壁101bに沿うホ
イールハウスアウタ1の側縁部3b,3g及び3cの重
ね部分はスポット溶接されることなくメタルシールを介
した面結合となっている。このように面結合することに
より、側縁部3b,3g及び3cの重ね部分のシール性
を向上させることができる。
【0022】また、図4はホイールハウスアウタ1をリ
ヤフェンダ100に組付けた状態の断面図を示し、ホイ
ールハウスアウタ1のフランジ部6にホイールハウスイ
ンナ104のフランジ部104aをスポット溶接により
結合してホイールハウスが構成されている。
ヤフェンダ100に組付けた状態の断面図を示し、ホイ
ールハウスアウタ1のフランジ部6にホイールハウスイ
ンナ104のフランジ部104aをスポット溶接により
結合してホイールハウスが構成されている。
【0023】以上のように構成されたホイールハウスア
ウタ1はフランジ部4と5との間がフランジ部を切欠か
れて不連続となっているので、方向の異なるフランジ部
の交差部が無くなり、両フランジ部4,5間の設定距離
d(図2参照)を小さくしても、フランジ部4,5を容
易にたてることができる。
ウタ1はフランジ部4と5との間がフランジ部を切欠か
れて不連続となっているので、方向の異なるフランジ部
の交差部が無くなり、両フランジ部4,5間の設定距離
d(図2参照)を小さくしても、フランジ部4,5を容
易にたてることができる。
【0024】このためホイールハウスアウタ1の組付け
後のスポットフランジ部の後退量dは図5に示すよう従
来の後退量Dに比べて顕著に小さくすることができ、ス
ポット溶接Sの間隔lが狭くなって結合剛性、及び耐久
性が向上するので、リヤフェンダ100の板厚を低減し
てコストダウン及び軽量化を達成できる。
後のスポットフランジ部の後退量dは図5に示すよう従
来の後退量Dに比べて顕著に小さくすることができ、ス
ポット溶接Sの間隔lが狭くなって結合剛性、及び耐久
性が向上するので、リヤフェンダ100の板厚を低減し
てコストダウン及び軽量化を達成できる。
【0025】また、メタルシールaの全長がスポットフ
ランジ部の後退量dが小さくなった分短かくなるので、
作業性の向上と共にコストダウンを図ることができる。
ランジ部の後退量dが小さくなった分短かくなるので、
作業性の向上と共にコストダウンを図ることができる。
【0026】さらに、換気用ドラフター102の設置ス
ペースがスポットフランジ部の後退量dが小さくなった
分拡大し(図面上従来のドラフタースペース102の左
限を点線で示す)、換気、エアタイト及びドア閉じ性能
の向上が図れると共に、ドラフターを片側のみに設置し
たりあるいは小型化することも可能となり、コスト及び
重量の低減をも可能となる。
ペースがスポットフランジ部の後退量dが小さくなった
分拡大し(図面上従来のドラフタースペース102の左
限を点線で示す)、換気、エアタイト及びドア閉じ性能
の向上が図れると共に、ドラフターを片側のみに設置し
たりあるいは小型化することも可能となり、コスト及び
重量の低減をも可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、フ
ルバンパーの先端部が配置される車巾方向内側への折曲
部を含むリヤフェンダと、前記折曲部の上部に対応する
部分にフランジ部を有しないで前記折曲部を含むリヤフ
ェンダの側面形状に沿うように形成されたホイールハウ
スアウタの側縁部とがメタルシールを介して面結合した
結合構造となっているので、前記ホイールハウスアウタ
の側縁部には、方向の異なる2つのフランジ部の交差部
が現出することがなく、前記側縁部の両側に形成される
溶接結合するフランジ部(スポットフランジ部)の間隔
を狭く(スポットフランジ部の後退量を小さく)設計し
ても両フランジ部を容易にたてることができる。
ルバンパーの先端部が配置される車巾方向内側への折曲
部を含むリヤフェンダと、前記折曲部の上部に対応する
部分にフランジ部を有しないで前記折曲部を含むリヤフ
ェンダの側面形状に沿うように形成されたホイールハウ
スアウタの側縁部とがメタルシールを介して面結合した
結合構造となっているので、前記ホイールハウスアウタ
の側縁部には、方向の異なる2つのフランジ部の交差部
が現出することがなく、前記側縁部の両側に形成される
溶接結合するフランジ部(スポットフランジ部)の間隔
を狭く(スポットフランジ部の後退量を小さく)設計し
ても両フランジ部を容易にたてることができる。
【0028】これにより本発明の結合構造は、スポット
フランジ部の後退量の小さい結合構造とすることがで
き、 スポット溶接の間隔が狭くなって結合剛性及び耐久性
が向上するので、リヤフェンダの板厚を低減してコスト
ダウン及び軽量化が可能となること、 メタルシールの全長が短かくなって作業性の向上と共
にコストダウンを図ることができること、及び、 換気用ドラフターの設置スペースが拡大し、換気、エ
アタイト及びドア閉じ性能の向上が図れると共に、ドラ
フターを片側のみに設置したりあるいは小型化すること
も可能となり、コスト及び重量の低減をも可能となるこ
と、等の効果を奏する。
フランジ部の後退量の小さい結合構造とすることがで
き、 スポット溶接の間隔が狭くなって結合剛性及び耐久性
が向上するので、リヤフェンダの板厚を低減してコスト
ダウン及び軽量化が可能となること、 メタルシールの全長が短かくなって作業性の向上と共
にコストダウンを図ることができること、及び、 換気用ドラフターの設置スペースが拡大し、換気、エ
アタイト及びドア閉じ性能の向上が図れると共に、ドラ
フターを片側のみに設置したりあるいは小型化すること
も可能となり、コスト及び重量の低減をも可能となるこ
と、等の効果を奏する。
【0029】また、本発明の結合構造によれば、ホイー
ルハウスアウタの側縁部が折曲部を含むリヤフェンダに
スポットフランジ部から連続するメタルシールを介して
面結合しているので、この結合部分がシール性の向上し
たものとなっている。
ルハウスアウタの側縁部が折曲部を含むリヤフェンダに
スポットフランジ部から連続するメタルシールを介して
面結合しているので、この結合部分がシール性の向上し
たものとなっている。
【図1】一実施例のホイールハウスアウタの部分斜視図
である。
である。
【図2】一実施例のリヤフェンダの部分斜視図である。
【図3】図1及び図2のホイールハウスアウタ及びリヤ
フェンダの重合部分の概略説明図である。
フェンダの重合部分の概略説明図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う組付構造の断面図であ
る。
る。
【図5】一実施例のホイールハウスアウタの結合構造の
概略説明図である。
概略説明図である。
【図6】フルバンパーの先端部が配置されるリヤ部分の
概略説明図である。
概略説明図である。
【図7】従来のリヤフェンダの部分斜視図である。
【図8】従来のホイールハウスアウタの部分斜視図であ
る。
る。
【図9】図7及び図8のリヤフェンダ及びホイールハウ
スアウタの重合部分の概略説明図である。
スアウタの重合部分の概略説明図である。
【図10】図9のX−X線に沿う組付構造の断面図であ
る。
る。
【図11】従来のホイールハウスアウタの結合構造の概
略説明図である。
略説明図である。
1 ホイールハウスアウタ 3a,3b,3c,3g 側縁部 4,5 フランジ部(ホイールハウスアウタ側のスポッ
トフランジ部) 100 リヤフェンダ 101 折曲部(リヤフェンダの) 106,107 フランジ部(リヤフェンダ側のスポッ
トフランジ部) A フルバンパー A1 先端部(フルバンパーの) a メタルシール
トフランジ部) 100 リヤフェンダ 101 折曲部(リヤフェンダの) 106,107 フランジ部(リヤフェンダ側のスポッ
トフランジ部) A フルバンパー A1 先端部(フルバンパーの) a メタルシール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/16
Claims (1)
- 【請求項1】 フルバンパーの先端部が配置される車巾
方向内側への折曲部を有するリヤフェンダと、ホイール
ハウスアウタとがフランジ部を介し、前記折曲部を含ん
で結合されている自動車用ホイールハウスアウタの結合
構造であって、 前記フランジ部の内前記ホイールハウスアウタ側のフラ
ンジ部が、前記折曲部の上部に対応する部分を避けて、
該部分の両側に前記リヤフェンダ側のフランジ部にそれ
ぞれ対応させて相互に不連続に形成されており、 前記ホイールハウスアウタの前記折曲部の上部に対応す
る部分には、前記ホイールハウスアウタの前記フランジ
部およびこのフランジ部の側縁部に両端を連続し、かつ
前記折曲部を含むリヤフェンダの側面形状に沿う側縁部
が形成されており、かつ前記ホイールハウスアウタおよ
びリヤフェンダの対応するフランジ部同士をメタルシー
ルを介して溶接結合すると共に、前記折曲部を含むリヤ
フェンダの側面部と前記ホイールハウスアウタの側縁部
とを、前記溶接結合するフランジ部から連続するメタル
シールを介して面結合したことを特徴とする自動車用ホ
イールハウスアウタの結合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16684393A JP3144161B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 自動車用ホイールハウスアウタの結合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16684393A JP3144161B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 自動車用ホイールハウスアウタの結合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0717433A JPH0717433A (ja) | 1995-01-20 |
JP3144161B2 true JP3144161B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=15838684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16684393A Expired - Fee Related JP3144161B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 自動車用ホイールハウスアウタの結合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3144161B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2899195B1 (fr) * | 2006-03-28 | 2009-01-16 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Passage de roue notamment arriere pour un vehicule automobile |
-
1993
- 1993-07-06 JP JP16684393A patent/JP3144161B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0717433A (ja) | 1995-01-20 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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