JP3138595B2 - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP3138595B2
JP3138595B2 JP06227877A JP22787794A JP3138595B2 JP 3138595 B2 JP3138595 B2 JP 3138595B2 JP 06227877 A JP06227877 A JP 06227877A JP 22787794 A JP22787794 A JP 22787794A JP 3138595 B2 JP3138595 B2 JP 3138595B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ローカルエリア・ネ
ットワークからワイドエリア・ネットワークまで、また
有線通信から無線通信まで、あらゆる通信を行う通信装
置に関する。例えば、パソコン、ワークステーション、
オフィスプロセッサ、大型コンピュータ、POS(ポイ
ント・オブ・セールス)、ECR(エレクトリック・キ
ャッシュ・レジスタ)、シーケンサなどに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】図1
5は従来の通信装置101のブロック構成を示してい
る。この装置101は、制御装置102と、記憶装置1
03と、一時記憶装置104と、入力装置105と、出
力装置106と、並列直列変換装置107と、変調装置
108と、復調装置109と、ドライバ110と、レシ
ーバ111とから構成されている。並列直列変換装置1
07と変調装置108との間は、送信要求信号RS11
4と、送信可能信号CS115と、送信データ信号SD
116とで接続されている。並列直列変換装置107と
復調装置109との間は、キャリア検出信号CD117
と、受信データ信号RD118とで接続されている。ド
ライバ110とレシーバ111とは、回線112と接続
されている。ここで送信時には、制御装置102は、記
憶装置103若しくは一時記憶装置104に記録された
指示又は入力装置105からの指示により、記憶装置1
03又は一時記憶装置104に記録された内容にしたが
って一時記憶装置104を作業領域とし、送信すべきデ
ータを並列直列変換装置107へ送る。並列直列変換装
置107は制御装置102から送られてきた並列データ
を直列データに変換して変調装置108へ送る。変調装
置108は並列直列変換装置107から送られてきた直
列データを変調してドライバ110へ送る。そして、ド
ライバ110は変調装置108から送られてきた変調デ
ータをレベル調整又はレベル変換して回線112へ送出
する。また受信時には、回線112より受け入れたデー
タをレシーバ111でレベル調整又はレベル変換して復
調装置109へ送る。復調装置109はレシーバ111
より送られてきたデータを復調して並列直列変換装置1
07へ送る。並列直列変換装置107は復調装置109
より送られてきた直列データの復調データを並列データ
に変換して制御装置102へ送る。そして、制御装置1
02は並列直列変換装置107より送られてきた並列デ
ータを記憶装置103又は一時記憶装置104に記録さ
れた内容にしたがって一時記憶装置104を作業領域と
して処理し、一時記憶装置104に蓄積するか又は出力
装置106に出力する。この装置例のように、送信用と
受信用の回線が共通なため、送信と受信を同時に行うこ
とはできず、送信中は復調装置109が機能しないよう
になっているのが通例である。また送信用と受信用の回
線が共通でなくても、装置を簡略化するために、送信と
受信を同時に行うことができない装置では、送信中は復
調装置109が機能しないようになっているのが通例で
ある。
【0003】また図16は従来の別の通信装置201の
例である。この装置201は、制御装置202と記憶装
置203と一時記憶装置204と入力装置205と出力
装置206と並列直列変換装置207と変調装置208
と復調装置209とドライバ210とレシーバ211と
アンテナ切替装置213とから構成されている。並列直
列変換装置207と変調装置208の間は、送信要求信
号RS214と送信可能信号CS215と送信データ信
号SD216とで接続されている。並列直列変換装置2
07と復調装置209の間は、キャリア検出信号CD2
17と受信データ信号RD218とで接続されている。
ドライバ210とレシーバ211とは、アンテナ切替装
置213を経由してアンテナ212と接続されている。
ここで送信時には、制御装置202は、記憶装置203
若しくは一時記憶装置204に記録された指示又は入力
装置205からの指示により、記憶装置203又は一時
記憶装置204に記録された内容にしたがって一時記憶
装置204を作業領域として、送信すべきデータを並列
直列変換装置207へ送る。並列直列変換装置207は
制御装置202から送られてきた並列データを直列デー
タに変換して変調装置208へ送る。変調装置208は
並列直列変換装置207から送られてきた直列データを
変調してドライバ210へ送る。そして、ドライバ21
0は変調装置208から送られてきた変調データをレベ
ル調整又はレベル変換してアンテナ切替装置213を経
由してアンテナ212から送出する。また受信時には、
アンテナ212よりアンテナ切替装置213を経由して
受け入れたデータをレシーバ211でレベル調整又はレ
ベル変換して復調装置209へ送る。復調装置209は
レシーバ211より送られてきたデータを復調して並列
直列変換装置207へ送る。並列直列変換装置207は
復調装置209より送られてきた直列データの復調デー
タを並列データに変換して制御装置202に送り、制御
装置202は並列直列変換装置207より送られてきた
並列データを記憶装置203又は一時記憶装置204に
記録された内容にしたがって一時記憶装置204を作業
領域として処理し、一時記憶装置204に蓄積するか又
は出力装置206に出力する。この装置例のように、無
線通信では、ドライバ210の出力を直接レシーバ21
1に接続すると入力レベルオーバーを生じるので、アン
テナ切替装置213で送信と受信でアンテナを切り替
え、送信中は復調装置209が機能しないようになって
いるのが通例である。
【0004】図15や図16の装置101,201を複
数設けて構成した通信システムで、送信要求信号RS、
送信可能信号CS、送信データ信号SD、キャリア検出
信号CD、受信データ信号RDの各信号の動作と問題点
とを説明する。
【0005】最初は、残留キャリア等の影響により、送
信側が送信を終えても受信側ではそれを同時に検出でき
ない場合の例を図17、図18、図19で説明する。図
17(a)は送信時の各信号の動作を示している。送信時
にはまず並列直列変換装置107/207が送信要求信
号RS114/214/314をオンにする。変調装置
108/208から送信可能信号CS115/215/
315がオンで返されれば、並列直列変換信号装置10
7/207は変調装置108/208に送信データ信号
SD116/216/316で送信データを送出する。
送信が終われば並列直列変換装置107/207が送信
要求信号RS114/214/314をオフにする。こ
れによって変調装置108/208は送信可能信号CS
115/215/315をオフにする。図17(b)は受
信側の動作を示している。復調装置109/209から
キャリア検出信号CD117/217/417がオンに
なった後に、並列直列変換信号装置107/207は復
調装置109/209からの受信データ信号RD118
/218/418で受信データを受け取る。受信が終わ
れば復調装置109/209からのキャリア検出信号C
D117/217/417はオフになる。
【0006】図18は、送信側と受信側の動作を同時に
説明したものである。送信側が並列直列変換装置107
/207の送信要求信号RS114/214/514を
オンにする。変調装置108/208から送信可能信号
CS115/215/515がオンで返されれば、並列
直列変換装置107/207は変調装置108/208
に送信データ信号SD116/216/516で送信デ
ータを送出する。この時、受信側では復調装置109/
209からキャリア検出信号CD117/217/51
7がオンになった後に、並列直列変換装置107/20
7は復調装置109/209からの受信データ信号RD
118/218/518で受信データを受け取る。送信
側で送信が終われば並列直列変換装置107/207が
送信要求信号RS114/214/514をオフにす
る。これによって変調装置108/208は送信可能信
号CS115/215をオフにする。この時、受信側で
は復調装置109/209からのキャリア検出信号CD
117/217/517はオフになる。この図に示すよ
うに、一般的な変復調装置では残留キャリアがあり、こ
のために送信側で送信要求信号RSをオフにしてから受
信側でキャリア検出信号CDがオフになるまでには、一
定の時間を要する。
【0007】これがどのような弊害をもたらすかを、図
19で説明する。装置A601、装置B602、装置C
603、装置D604、装置E605は、任意の相互間
の通信が可能なように接続されているものとする。ここ
でまず装置A601が装置B602に送信している間
に、他の装置間で、たとえば装置D604で装置E60
5に対する送信の要求が生じたとする。またこれと同時
に、装置A601で装置C603に対する送信の要求が
生じたとする。装置A601も装置D604も、共にキ
ャリア検出信号CD617/647がオフにならないと
送信できないわけだが、装置D604では残留キャリア
の影響で、装置A601が送信要求信号RS614をオ
フにしてもすぐにはキャリア検出信号CD647がオフ
にならず、送信できない。しかし装置A601ではキャ
リア検出信号CD617はオフのままなので、装置A6
01から装置B602への送信が終わればすぐに装置A
601から装置C603に対する送信を始められる。こ
の間、装置D604では残留キャリアの影響でキャリア
検出信号CD647はオンのままである。このように、
一度送信権を得た装置は、他の装置より優先して送信を
連続することが可能になる。このため、すべての装置が
平等なアクセス権を得られないという弊害がある。
【0008】次に残留キャリア等がなく、送信側が送信
を終えれば受信側ではそれを同時に検出できる場合の例
を図20、図21、図22、図23、図24で説明す
る。図20(a)は送信時の各信号の動作を示している。
送信時にはまず並列直列変換装置107/207が送信
要求信号RS114/214/714をオンにする。変
調装置208/208から送信可能信号CS115/2
15/715がオンで返されれば、並列直列変換装置1
07/207は変調装置108/208に送信データ信
号SD116/216/716で送信データを送出す
る。送信が終われば並列直列変換装置107/207が
送信要求信号RS114/214/714をオフにす
る。これによって変調装置108/208は送信可能信
号CS115/215/715をオフにする。図20
(b)は受信側の動作を示している。復調装置109/2
09からのキャリア検出信号CD117/217/81
7がオンになった後に、並列直列変換装置107/20
7は復調装置109/209からの受信データ信号RD
118/218/818で受信データを受け取る。受信
が終われば復調装置109/209からのキャリア検出
信号CD117/217/817はオフになる。
【0009】図21は、送信側と受信側の動作を同時に
説明したものである。送信側が並列直列変換装置107
/207の送信要求信号RS114/214/914を
オンにする。変調装置108/208から送信可能信号
CS115/215/915がオンで返されれば、並列
直列変換装置107/207は変調装置108/208
に送信データ信号SD116/216/916で送信デ
ータを送出する。この時、受信側では復調装置109/
209からキャリア検出信号CD117/217/91
7がオンになった後に、並列直列変換装置107/20
7は復調装置109/209からの受信データ信号RD
118/218/918で受信データを受け取る。送信
側で送信が終われば並列直列変換装置107/207が
送信要求信号RS114/214/914をオフにす
る。これによって変調装置108/208は送信可能信
号CS115/215/915をオフにする。この時、
受信側では復調装置109/209からのキャリア検出
信号CD117/217/917はオフになる。
【0010】このような場合の回線プロトコル例を図2
2に示す。すなわち図21と同じシーケンスで起動側1
001から応答側1002にデータ・パケット1003
が送られ、これと逆のシーケンスで応答側1002から
起動側1001に応答パケット1004が送られる。こ
の回線プロトコルの応用として、応答パケットはデータ
・パケットの受信後にすぐ送信してもよいが、他のデー
タ・パケットは応答パケットとの衝突を避けるためにデ
ータ・パケットが回線に送出し終えてから一定時間後で
ないと送出できないような回線プロトコルを考える。こ
の回線プロトコルを複数の装置間で用いる場合の例を、
図23で説明する。装置A1101、装置B1102、
装置C1103、装置D1104、装置E1105は、
任意の相互間の通信が可能なように接続されているもの
とする。ここで装置A1101が起動側であり、装置B
1102が応答側であるものとする。データ・パケット
1106と応答パケット1107が送受それている間
に、他の装置間で、たとえば装置D1104で装置E1
105に対する送信の要求が生じたとする。またこれと
同時に、装置A1101で装置C1103に対する送信
の要求が生じたとする。装置B1102では、データ・
パケット1106の受信後、応答パケット送信可能時間
1162の経過後に応答パケット1107を装置A11
01に送信する。しかし他の送信要求のある装置、今の
例では装置D1104は、データ・パケット1106が
送出を終了してからデータ・パケット送信可能時間11
63の経過後でないとデータ・パケットを送出できな
い。この回線プロトコルでは時間1162は時間116
3よりも短いので、装置D1104が時間1163を経
過した後には、すでに装置B1102が応答パケット1
107を送出している。この時点では、装置D1104
のキャリア検出信号CD1147はオンであるから、装
置D1104はデータ・パケットを送出できない。この
ように、装置B1102から送られる応答パケット11
07と、装置D1104が送出しようとするデータ・パ
ケットとは衝突しないようになっている。
【0011】このような回線プロトコルの時に、どのよ
うな弊害をもたらすかを、図24で説明する。装置A1
201、装置B1202、装置C1203、装置D12
04、装置E1205は、任意の相互間の通信が可能な
ように接続されているものとする。ここでまず装置A1
201が装置B1202に送信している間に、同じ装置
A1201で装置C1203に対する送信の要求が生じ
たとする。装置A1201からのデータ・パケット12
60の受信後に、装置B1202は装置A1201に対
して応答パケット送信可能時間1262の経過後に応答
パケットを送ろうとする。一方、装置A1201では、
データ・パケット1260の送出後に、キャリア検出信
号CD1217はオフのままなので、装置B1202か
らの応答パケットを待つことなしに、装置C1203に
対してデータ・パケット1261を送信してしまう。こ
のため回線プロトコルが正しく実行されないという弊害
がある。
【0012】そこで、この発明の目的は、送信開始直前
に送信モードにあったか受信モードにあったかにかかわ
らず、複数の通信装置間で送信開始条件を同じにするこ
とができる通信装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の通信装置は、送信モードと受信モ
ードを設定し、上記送信モードで送信データを並列デー
タとして出力する制御手段と、並列データと直列データ
との間の変換を行う並列直列変換手段と、上記並列直列
変換手段が出力する送信データを変調する変調手段と、
外部からの受信データを復調するとともに受信中である
か否かをオン,オフによって表すキャリア検出信号を出
力する復調手段を備え、送信モードでは、上記並列直列
変換手段は、上記キャリア検出信号がオフであることに
基づいて、送信要求の有無をオン,オフによって表す送
信要求信号をオンにして出力し、上記変調手段は、上記
送信要求信号がオンであることに基づいて、送信可否を
オン,オフによって表す送信可能信号をオンにして出力
し、上記送信可能信号がオンであることに基づいて、上
記制御手段が送信データを出力するとともに、上記並列
直列変換手段が上記送信データを直列データに変換して
出力し、この変換された送信データが上記変調手段を通
して変調を受けて外部へ出力される一方、受信モードで
は、上記復調手段は受信データを復調して出力するとと
もに上記キャリア検出信号をオンにして出力し、上記並
列直列変換手段は、上記キャリア検出信号がオンである
ことに基づいて、上記復調された受信データを並列デー
タに変換して出力し、この変換された受信データが処理
される通信装置において、上記送信要求信号を受けて、
上記送信要求信号がオンである期間はオン,オフの2値
をとり得る擬似キャリア検出信号をオンにして出力する
擬似キャリア検出信号発生手段を備え、上記並列直列変
換手段は、上記キャリア検出信号と上記擬似キャリア検
出信号がともにオフであるときに限り、上記送信要求信
号をオンにして出力し得るようになっていることを特徴
としている。
【0014】また、請求項2に記載の通信装置は、送信
モードと受信モードを設定し、上記送信モードで送信デ
ータを並列データとして出力する制御手段と、並列デー
タと直列データとの間の変換を行う並列直列変換手段
と、上記並列直列変換手段が出力する送信データを変調
する変調手段と、外部からの受信データを復調するとと
もに受信中であるか否かをオン,オフによって表すキャ
リア検出信号を出力する復調手段を備え、送信モードで
は、上記並列直列変換手段は、上記キャリア検出信号が
オフであることに基づいて、送信要求の有無をオン,オ
フによって表す送信要求信号をオンにして出力し、上記
変調手段は、上記送信要求信号がオンであることに基づ
いて、送信可否をオン,オフによって表す送信可能信号
をオンにして出力し、上記送信可能信号がオンであるこ
とに基づいて、上記制御手段が送信データを出力すると
ともに、上記並列直列変換手段が上記送信データを直列
データに変換して出力し、この変換された送信データが
上記変調手段を通して変調を受けて外部へ出力される一
方、受信モードでは、上記復調手段は受信データを復調
して出力するとともに上記キャリア検出信号をオンにし
て出力し、上記並列直列変換手段は、上記キャリア検出
信号がオンであることに基づいて、上記復調された受信
データを並列データに変換して出力し、この変換された
受信データが処理される通信装置において、上記送信要
求信号と上記キャリア検出信号との論理和をとって擬似
キャリア検出信号を作成する擬似キャリア検出信号発生
手段を備え、上記並列直列変換手段は、上記擬似キャリ
ア検出信号がオフであるときに限り、上記送信要求信号
をオンにして出力し得るようになっていることを特徴と
している。
【0015】また、請求項3に記載の通信装置は、請求
項2に記載の通信装置において、上記擬似キャリア検出
信号発生手段は、遅延回路を有し、この遅延回路によっ
て上記送信要求信号を遅延させた信号と上記キャリア検
出信号との論理和をとって上記擬似キャリア検出信号を
作成することを特徴としている。
【0016】また、請求項4に記載の通信装置は、送信
モードと受信モードを設定し、上記送信モードで送信デ
ータを並列データとして出力する制御手段と、並列デー
タと直列データとの間の変換を行う並列直列変換手段
と、上記並列直列変換手段が出力する送信データを変調
する変調手段と、外部からの受信データを復調するとと
もに受信中であるか否かをオン,オフによって表すキャ
リア検出信号を出力する復調手段を備え、送信モードで
は、上記並列直列変換手段は、上記キャリア検出信号が
オフであることに基づいて、送信要求の有無をオン,オ
フによって表す送信要求信号をオンにして出力し、上記
変調手段は、上記送信要求信号がオンであることに基づ
いて、送信可否をオン,オフによって表す送信可能信号
をオンにして出力し、上記送信可能信号がオンであるこ
とに基づいて、上記制御手段が送信データを出力すると
ともに、上記並列直列変換手段が上記送信データを直列
データに変換して出力し、この変換された送信データが
上記変調手段を通して変調を受けて外部へ出力される一
方、受信モードでは、上記復調手段は受信データを復調
して出力するとともに上記キャリア検出信号をオンにし
て出力し、上記並列直列変換手段は、上記キャリア検出
信号がオンであることに基づいて、上記復調された受信
データを並列データに変換して出力し、この変換された
受信データが処理される通信装置において、上記送信可
能信号がオフになった時点で計数を開始し、予め設定さ
れた計数時間が経過した時点で計数を終了する計数手段
を備え、上記制御手段は、上記計数手段の計数時間中は
送信モードを設定しないようになっていることを特徴と
している。
【0017】
【作用】請求項1の通信装置を複数設けて通信システム
を構成した場合、送信モードにある通信装置(装置Aと
する)では、送信要求信号がオンである期間(送信デー
タを外部へ出力している期間を含む)は擬似キャリア検
出信号発生手段が擬似キャリア検出信号をオンにしてい
る。受信モードにある他の通信装置(装置B,C,…と
する)では、復調装置がキャリア検出信号をオンにして
いる。上記装置Aからのデータ・パケットの送信が終わ
って、装置A又は装置B,C,…が次の送信を開始する
にあたって、装置A,装置B,C,…の並列直列変換手
段は、キャリア検出信号と擬似キャリア検出信号がとも
にオフであるときに限り、送信要求信号をオンにして出
力する。つまり、上記擬似キャリア検出信号とキャリア
検出信号とは、装置Aと装置B,C,…の送信開始条件
として対等な役割を果たす。したがって、残留キャリア
等の影響がなく、装置Aの擬似キャリア検出信号と装置
B,C,…のキャリア検出信号とが同時にオフする場
合、装置Aと装置B,C,…とで送信開始条件が同じに
なる。したがって、送信モードにあった装置Aが受信モ
ードにあった他の装置B,C,…に優先するような不具
合が生じなくなる。
【0018】請求項2の通信装置を複数設けて通信シス
テムを構成した場合、送信モードにある通信装置(装置
Aとする)では、擬似キャリア検出信号発生手段が送信
要求信号(オン)とキャリア検出信号(オフ)との論理
和をとって擬似キャリア検出信号をオンにしている。受
信モードにある他の通信装置(装置B,C,…とする)
では、擬似キャリア検出信号発生手段が送信要求信号
(オフ)とキャリア検出信号(オン)との論理和をとっ
て擬似キャリア検出信号をオンにしている。上記装置A
からのデータ・パケットの送信が終わって、装置A又は
装置B,C,…が次の送信を開始するにあたって、装置
A,装置B,C,…の並列直列変換手段は、擬似キャリ
ア検出信号がオフであるときに限り、送信要求信号をオ
ンにして出力する。つまり、上記擬似キャリア検出信号
が装置Aと装置B,C,…のそれぞれで送信開始条件と
しての役割を果たす。したがって、残留キャリア等の影
響がなく、装置Aの送信要求信号と装置B,C,…のキ
ャリア検出信号とが同時にオフする場合、各装置A,
B,C,…の擬似キャリア検出信号が同時にオフして、
装置Aと装置B,C,…とで送信開始条件が同じにな
る。したがって、送信モードにあった装置Aが受信モー
ドにあった他の装置B,C,…に優先するような不具合
が生じなくなる。
【0019】請求項3の通信装置では、上記擬似キャリ
ア検出信号は、遅延回路によって送信要求信号を遅延さ
せた信号とキャリア検出信号との論理和をとって作成さ
れる。したがって、請求項3の通信装置を複数設けて通
信システムを構成した場合、送信モードにあった通信装
置(装置Aとする)では、送信要求信号がオフした後、
上記遅延回路による遅延時間だけ擬似キャリア検出信号
のオフが遅れる。一方、受信モードにあった通信装置
(装置B,C,…とする)では、キャリア検出信号がオ
フした時点で擬似キャリア検出信号がオフする。したが
って、残留キャリア等の影響があり、装置Aの送信要求
信号がオフする時点よりも装置B,C,…のキャリア検
出信号がオフする時点が遅れる場合、上記遅延回路によ
る遅延時間をその残留キャリア等による遅れ時間と等し
く設定しておくことによって、装置Aと装置B,C,…
とで送信開始条件が同じになる。したがって、送信モー
ドにあった装置Aが受信モードにあった他の装置B,
C,…に優先するような不具合が生じなくなる。
【0020】請求項4の通信装置では、制御手段は、計
数手段の計数時間中は送信モードを設定しないようにな
っている。したがって、請求項4の通信装置を複数設け
て通信システムを構成した場合、送信モードにあった通
信装置(装置Aとする)では、送信可能信号がオフした
後、上記計数時間分だけ次の送信モード設定が遅れる。
一方、受信モードにあった通信装置(装置B,C,…と
する)では、キャリア検出信号がオフした時点で送信モ
ード設定が可能となる。したがって、残留キャリア等の
影響があり、装置Aの送信可能信号がオフする時点より
も装置B,C,…のキャリア検出信号がオフする時点が
遅れる場合、上記計数時間をその残留キャリア等による
遅れ時間と等しく設定しておくことによって、装置Aと
装置B,C,…とで送信開始条件が同じになる。したが
って、送信モードにあった装置Aが受信モードにあった
他の装置B,C,…に優先するような不具合が生じなく
なる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の通信装置を実施例により詳
細に説明する。
【0022】図1は第1実施例の通信装置2501の構
成を示し、図2はこの通信装置2501の送信時、受信
時のタイミング・チャートを示している。
【0023】この通信装置2501は、制御手段として
の制御装置2502と、それに接続された記憶装置25
03と、一時記憶装置2504と、入力装置2505
と、出力装置2506と、並列直列変換手段としての並
列直列変換装置2507と、この並列直列変換装置25
07に接続された変調手段としての変調装置2508
と、復調手段としての復調装置2509と、擬似キャリ
ア検出信号発生手段としての擬似キャリア検出信号発生
装置2519と、変調装置2508に接続されたドライ
バ2510と、復調装置2509に接続されたレシーバ
2511とを備えている。これらのドライバ2510
と、レシーバ2511とは回線2512に接続されてい
る。
【0024】並列直列変換装置2507と変調装置25
08との間は、送信要求信号RS2514と、送信可能
信号CS2515と、送信データ信号SD2516とで
接続されている。また並列直列変換装置2507と復調
装置2509との間は、キャリア検出信号CD2517
と、受信データ信号RD2518とで接続されている。
さらに並列直列変換装置2507と擬似キャリア検出信
号CD発生装置2519との間は、擬似キャリア検出信
号PCD2520で接続されている。
【0025】上記擬似キャリア検出信号発生装置251
9は、送信要求信号RS2514を受けて、送信要求信
号RS2514がオンである期間は擬似キャリア検出信
号PCD2520をオンにして出力する。また並列直列
変換装置2507は、キャリア検出信号CD2517と
擬似キャリア検出信号PCD2520がともにオフであ
るときに限り、送信要求信号RS2514をオンにして
出力し得るようになっている。他の構成要素の機能は、
図15に示した従来の装置の対応する構成要素と同じで
ある。
【0026】まず送信すべきデータ・パケットが生じれ
ば、制御装置2502が入力装置2505からの指示又
は記憶装置2503若しくは一時記憶装置2504に記
録されている指示により、記憶装置2503又は一時記
憶装置2504に記録されている手順によって、一時記
憶装置2504を場合によっては作業場所として次の送
信モードの動作を行う。
【0027】すなわち、並列直列変換装置2507は制
御装置2502からの制御により、復調装置2509か
らのキャリア検出信号CD2517/2617と、擬似
キャリア検出信号発生装置2519からの擬似キャリア
検出信号CD2520/2620とが共にオフかどうか
を調べる。もし受信中であれば復調装置2509からの
キャリア検出信号CD2517/2617がオンとなっ
ている。またすでに送信中ならば擬似キャリア検出信号
CD発生装置2519からの擬似キャリア検出信号CD
2520/2620がオンとなっている。いずれの場合
も送信は不可となる。一方、図2(a)左端に示すよう
に、復調装置2509からのキャリア検出信号CD25
17/2617と、擬似キャリア検出信号発生装置25
19からの擬似キャリア検出信号CD2520/262
0とが共にオフならば、制御装置2520は、入力装置
2505から入力された情報又は記憶装置2503若し
くは一時記憶装置2504に記録されている情報をその
まま又は変換して、並列データの形式で送信データとし
て並列直列変換装置2507へ送る。そして並列直列変
換装置2507が、まず送信要求信号RS2514/2
614をオンにする。並列直列変換装置2507からの
送信要求信号RS2514/2614がオンになり、送
信可能な状態になれば、変調装置2508は送信可能信
号CS2515/2615をオンにしてそのことを並列
直列変換装置2507に知らせる。変調装置2508か
らの送信可能信号CS2515/2615がオンになれ
ば、並列直列変換装置2507は送信データを並列デー
タから直列データに変換した後、変調装置2508に対
してその送信データを送信データ信号SD2516/2
616により送る。変調装置2508は、並列直列変換
装置2507から送られてきた送信データを変調してド
ライバ2510へ送る。ドライバ2510は変調装置2
508から送られてきた変調された送信データをレベル
調整又はレベル変換して回線2512へ送出する。な
お、図示しない切替装置等を経由して送出しても良い。
送信が終われば並列直列変換装置2507は制御装置2
502からの制御により送信要求信号RS2514/2
614をオフにする。変調装置2508は、並列直列変
換装置2507からの送信要求信号RS2514/26
14がオフになれば、送信可能信号CS2515/26
15をオフにして送信が不可能なことを並列直列変換装
置2507に知らせる。
【0028】送信中は、擬似キャリア検出信号発生装置
2519からの擬似キャリア検出信号PCD2520/
2620はオンとなるので、次の新たなデータ・パケッ
トの送信は受け付けない。
【0029】なお、変調装置2508の送信可能信号C
S2515/2615がオンになったことを、並列直列
変換装置2507が検出するのではなく、制御装置25
02が検出し、この検出結果に基づいて並列直列変換装
置2507の変換動作を制御しても良い。
【0030】受信モードの動作は次のようにして行う。
受信時は、回線2512からの受信データをレシーバ2
511で受信する。レシーバ2511は、受信データを
レベル調整又はレベル変換して復調装置2509へ送
る。復調装置2509はこの受信データを受けて、図2
(b)に示すように、キャリア検出信号CD2517/2
627をオンにして有効な受信データであることを並列
直列変換装置2507へ知らせるとともに、レシーバ2
511から送られてきた変調された受信データを復調し
て並列直列変換装置2507へ受信データ信号RD25
18/2628により送る。並列直列変換装置2507
は、復調装置2509から送られた受信データを直列デ
ータから並列データに変換して制御装置2502へ送
る。制御装置2502は並列直列変換装置2507から
送られた受信データをそのまま又は変換して、入力装置
2505からの指示又は記憶装置2503若しくは一時
記憶装置2504に記録されている指示により、記憶装
置2503又は一時記憶装置2504に記録されている
手順によって、一時記憶装置2504を場合によっては
作業場所として、一時記憶装置2504に記録し、又は
出力装置2506に出力し、又はこれらの情報を元にし
て何らかの処理を行う。受信が終われば、復調装置25
09は、並列直列変換装置2507へキャリア検出信号
CD2517/2627をオフにして有効な受信データ
は終了したことを並列直列変換装置2507に知らせ
る。このようにして受信中は通常のキャリア検出信号C
D2517/2627により、従来通りの受信を行う。
【0031】この通信装置2501を複数設けて通信シ
ステムを構成した場合、送信モードにある通信装置25
01(装置Aとする)では、送信要求信号RSがオンで
ある期間(送信データを外部へ出力している期間を含
む)は擬似キャリア検出信号発生装置2519が擬似キ
ャリア検出信号PCDをオンにしている。受信モードに
ある他の通信装置2501(装置B,C,…とする)で
は、復調装置2509がキャリア検出信号CDをオンに
している。上記装置Aからのデータ・パケットの送信が
終わって、装置A又は装置B,C,…が次の送信を開始
するにあたって、装置A,装置B,C,…の並列直列変
換装置2507は、キャリア検出信号CDと擬似キャリ
ア検出信号PCDがともにオフであるときに限り、送信
要求信号RSをオンにして出力する。つまり、擬似キャ
リア検出信号PCDとキャリア検出信号CDとは、装置
Aと装置B,C,…の送信開始条件として対等な役割を
果たす。したがって、残留キャリア等の影響がなく、図
2中に示すように装置Aの擬似キャリア検出信号PCD
と装置B,C,…のキャリア検出信号CDとが同時にオ
フする場合、装置Aと装置B,C,…とで送信開始条件
が同じになる。つまり、送信モードにあった装置Aが受
信モードにあった他の装置B,C,…に優先するような
不具合が生じなくなる。
【0032】図3は第2実施例の半二重モデム通信装置
1301の構成を示し、図4はこの通信装置1301の
送信時、受信時のタイミング・チャートを示している。
【0033】この通信装置1301は、制御手段として
の制御装置1302と、それに接続された記憶装置13
03と、一時記憶装置1304と、入力装置1305
と、出力装置1306と、並列直列変換手段としての並
列直列変換装置1307と、この並列直列変換装置13
07に接続された変調手段としての変調装置1308
と、復調手段としての復調装置1309と、擬似キャリ
ア検出信号発生手段としての論理和回路1319と、変
調装置1308に接続されたドライバ1310と、復調
装置1309に接続されたレシーバ1311とを備えて
いる。これらのドライバ1310とレシーバ1311と
は回線1312に接続されている。
【0034】並列直列変換装置1307と変調装置13
08との間は、送信要求信号RS1314と、送信可能
信号CS1315と、送信データ信号SD1316とで
接続されている。また並列直列変換装置1307と復調
装置1309との間は、受信データ信号RD1318で
接続されている。論理和回路1319の入力には、並列
直列変換装置1307の送信要求信号RS1314と、
復調装置1309のキャリア検出信号CD1317とが
接続されている。論理和回路1319は送信要求信号R
S1314とキャリア検出信号CD1317との論理和
をとって擬似キャリア検出信号PCDを作成して出力す
る。この論理和回路1319の出力PCDは並列直列変
換装置1307に接続されている。
【0035】また並列直列変換装置1307は、論理和
回路1319の出力PCDがオフであるときに限り、送
信要求信号RS1314をオンにして出力し得るように
なっている。他の構成要素の機能は、図15に示した従
来の装置の対応する構成要素と同じである。
【0036】まず送信すべきデータ・パケットが生じれ
ば、制御装置1302が入力装置1305からの指示又
は記憶装置1303又は一時記憶装置1304に記録さ
れている指示により、記憶装置1303又は一時記憶装
置1304に記録されている手順によって、一時記憶装
置1304を場合によっては作業場所として次の送信モ
ードの動作を行う。
【0037】すなわち、並列直列変換装置1307が制
御装置1302からの制御により論理和回路1319の
出力PCD1419がオフかどうかを調べる。もし受信
中であれば復調装置1309からのキャリア検出信号C
D1317/1417がオンとなっている。またすでに
送信中ならば並列直列変換装置1307からの送信要求
信号RS1314/1414がオンとなっている。いず
れの場合も論理和回路1319の出力PCD1419が
オンとなって送信は不可となる。一方、図4(a)左端に
示すように、復調装置1309からのキャリア検出信号
CD1317/1417と、並列直列変換装置1307
からの送信要求信号RS1314/1414とが共にオ
フならば、論理和回路1319の出力PCD1419が
オフとなっている。このとき制御装置1302は、入力
装置1305から入力された情報又は記憶装置1303
若しくは一時記憶装置1304に記録されている情報を
そのまま又は変換して、並列データの形式で送信データ
として並列直列変換装置1307へ送る。そして並列直
列変換装置1307が、まず送信要求信号RS1314
/1414をオンにする。並列直列変換装置1307か
らの送信要求信号RS1314/1414がオンにな
り、送信が可能な状態になれば、変調装置1308は送
信可能信号CS1315/1415をオンにしてそのこ
とを並列直列変換装置1307に知らせる。変調装置1
308からの送信可能信号CS1315/1415がオ
ンになれば、並列直列変換装置1307は送信データを
並列データから直列データに変換した後、変調装置13
08に対してその送信データを送信データ信号SD13
16/1416により送る。変調装置1308は、並列
直列変換装置1307から送られてきた送信データを変
調してドライバ1310へ送る。ドライバ1310は変
調装置1308から送られてきた変調された送信データ
をレベル調整又はレベル変換して回線1312へ送出す
る。送信が終われば、並列直列変換装置1307は制御
装置1302からの制御により送信要求信号RS131
4/1414をオフにする。変調装置1308は、並列
直列変換装置1307からの送信要求信号RS1314
/1414がオフになれば、送信可能信号CS1315
/1415をオフにして送信が不可能なことを並列直列
変換装置1307に知らせる。
【0038】送信中は、送信要求信号RS1314/1
414がオンとなり、そのため論理和回路1319の出
力PCD1419がオンとなるので、次の新たなデータ
・パケットの送信要求を受け付けない。
【0039】なお、変調装置1308の送信可能信号C
Sがオンになったことを、並列直列変換装置1307が
検出するのではなく、制御装置1302が検出し、この
検出結果に基づいて並列直列変換装置の変換動作を制御
しても良い。
【0040】受信モードの動作は次のようにして行う。
受信時は、回線1312からの受信データをレシーバ1
311で受信する。レシーバ1311は、受信データを
レベル調整又はレベル変換して復調装置1309へ送
る。復調装置1309はこの受信データを受けて、図4
(b)に示すように、キャリア検出信号CD1317/1
427をオンにする。これによって論理和回路1319
の出力PCD1429もオンになり、有効な受信データ
であることを並列直列変換装置1307へ知らせること
ができる。これとともに復調装置1309はレシーバ1
311から送られてきた変調された受信データを復調し
て並列直列変換装置1307へ受信データ信号RD13
18/1428により送る。並列直列変換装置1307
は、復調装置1309から送られた受信データを直列デ
ータから並列データに変換して制御装置1302へ送
る。制御装置1302は並列直列変換装置1307から
送られた受信データをそのまま又は変換して、入力装置
1305からの指示又は記憶装置1303若しくは一時
記憶装置1304に記録されている指示により、記憶装
置1303又は一時記憶装置1304に記録されている
手順によって、一時記憶装置1304を場合によっては
作業場所として、一時記憶装置1304に記録し、又は
出力装置1306に出力し、又はこれらの情報を元にし
て何らかの処理を行う。受信が終われば、復調装置13
09はキャリア検出信号CD1317/1427をオフ
にする。これによって論理和回路1319の出力PCD
1429もオフになり、有効な受信データは終了したこ
とを並列直列変換装置1307に知らせることができ
る。このようにして受信中は通常のキャリア検出信号C
D1317/1427により、従来通りの受信を行う。
【0041】この通信装置1301を複数設けて通信シ
ステムを構成した場合、送信モードにある通信装置13
01(装置Aとする)では、論理和回路1319が送信
要求信号RS(オン)とキャリア検出信号CD(オフ)
との論理和をとって擬似キャリア検出信号PCDをオン
にしている。受信モードにある他の通信装置1301
(装置B,C,…とする)では、論理和回路1319が
送信要求信号RS(オフ)とキャリア検出信号CD(オ
ン)との論理和をとって擬似キャリア検出信号PCDを
オンにしている。上記装置Aからのデータ・パケットの
送信が終わって、装置A又は装置B,C,…が次の送信
を開始するにあたって、装置A,装置B,C,…の並列
直列変換装置1307は、擬似キャリア検出信号PCD
がオフであるときに限り、送信要求信号RSをオンにし
て出力する。つまり、擬似キャリア検出信号PCDが装
置Aと装置B,C,…のそれぞれで送信開始条件として
の役割を果たす。したがって、残留キャリア等の影響が
なく、装置Aの送信要求信号RSと装置B,C,…のキ
ャリア検出信号CDとが同時にオフする場合、各装置
A,B,C,…の擬似キャリア検出信号PCDが同時に
オフして、装置Aと装置B,C,…とで送信開始条件が
同じになる。つまり、送信モードにあった装置Aが受信
モードにあった他の装置B,C,…に優先するような不
具合が生じなくなる。
【0042】図5は第3実施例の無線通信装置1501
の構成を示し、図6はこの通信装置1501の送信時、
受信時のタイミング・チャートを示している。
【0043】この通信装置1501は、制御手段として
の制御装置1502と、それに接続された記憶装置15
03と、一時記憶装置1504と、入力装置1505
と、出力装置1506と、並列直列変換手段としての並
列直列変換装置1507と、この並列直列変換装置15
07に接続された変調手段としての変調装置1508
と、復調手段としての復調装置1509と、擬似キャリ
ア検出信号発生手段としての論理和回路1519と、変
調装置1508に接続されたドライバ1510と、復調
装置1509に接続されたレシーバ1511と、これら
のドライバ1510とレシーバ1511とに接続された
アンテナ切替装置1513とを備えている。このアンテ
ナ切替装置1513はアンテナ1512に接続されてい
る。
【0044】並列直列変換装置1507と変調装置15
08との間は、送信要求信号RS1514と、送信可能
信号CS1515と、送信データ信号SD1516とで
接続されている。また、並列直列変換装置1507と復
調装置1509との間は、受信データ信号RD1518
で接続されている。論理和回路1519の入力には、並
列直列変換装置1507の送信要求信号RS1514
と、復調装置1509のキャリア検出信号CD1517
とが接続されている。論理和回路1519は送信要求信
号RS1514とキャリア検出信号CD1517との論
理和をとって擬似キャリア検出信号PCDを作成して出
力する。この論理和回路1519の出力PCDは並列直
列変換装置1507に接続されている。
【0045】また並列直列変換装置1507は、論理和
回路1519の出力PCDがオフであるときに限り、送
信要求信号RS1514をオンにして出力し得るように
なっている。他の構成要素の機能は、図15に示した従
来の装置の対応する構成要素と同じである。
【0046】まず送信すべきデータ・パケットが生じれ
ば、制御装置1502が入力装置1505からの指示又
は記憶装置1503若しくは一時記憶装置1504に記
録されている指示により、記憶装置1503又は一時記
憶装置1504に記録されている手順によって、一時記
憶装置1504を場合によっては作業場所として次の送
信モードの動作を行う。
【0047】すなわち、並列直列変換装置1507が制
御装置1502からの制御により論理和回路1519の
出力PCD1619がオフかどうかを調べる。もし受信
中であれば復調装置1509からのキャリア検出信号C
D1517/1617がオンとなっている。またすでに
送信中ならば並列直列変換装置1507からの送信要求
信号RS1514/1614がオンとなっている。いず
れの場合も論理和回路1519の出力PCD1619が
オンとなって送信は不可となる。一方、図6(a)左端に
示すように、復調装置1509からのキャリア検出信号
CD1517/1617と、並列直列変換装置1507
からの送信要求信号RS1514/1614とが共にオ
フならば、論理和回路1519の出力PCD1619が
オフとなっている。このとき制御装置1502は、入力
装置1505から入力された情報又は記憶装置1503
又は一時記憶装置1504に記録されている情報をその
まま又は変換して、送信データとして並列直列変換装置
1507へ送る。そして並列直列変換装置1507が、
まず送信要求信号RS1514/1614をオンにす
る。並列直列変換装置1507からの送信要求信号RS
1514/1614がオンになり、送信が可能な状態に
なれば、変調装置1508は送信可能信号CS1515
/1615をオンにしてそのことを並列直列変換装置1
507に知らせる。変調装置1508からの送信可能信
号CS1515/1615がオンになれば、並列直列変
換装置1507は、送信データを直列データから並列デ
ータに変換した後、変調装置1508に対してその送信
データを送信データ信号SD1516/1616により
送る。変調装置1508は、並列直列変換装置1507
から送られてきた送信データを変調してドライバ151
0へ送る。ドライバ1510は変調装置1508から送
られてきた変調された送信データをレベル調整又はレベ
ル変換して、アンテナ切替装置1513を経由してアン
テナ1512へ送出する。送信が終われば、並列直列変
換装置1507は制御装置1502からの制御により送
信要求信号RS1514/1614をオフにする。変調
装置1508は、並列直列変換装置1507からの送信
要求信号RS1514/1614がオフになれば、送信
可能信号CS1515/1615をオフにして送信が不
可能なことを並列直列変換装置1507に知らせる。
【0048】送信中は、送信要求信号RS1514/1
614がオンとなり、そのため論理和回路1519の出
力PCD1619がオンとなるので、次の新たなデータ
・パケットの送信要求を受け付けない。
【0049】なお、変調装置1508の送信可能信号C
Sがオンになったことを、並列直列変換装置1507が
検出するのではなく、制御装置1502が検出し、この
検出結果に基づいて並列直列変換装置1507の変換動
作を制御しても良い。
【0050】受信モードの動作は次のようにして行う。
受信時は、アンテナ1512からの受信データをアンテ
ナ切替装置1513を経由してレシーバ1511で受信
する。レシーバ1511は、受信データをレベル調整又
はレベル変換した後に、復調装置1509へ送る。復調
装置1509はこの受信データを受けて、図6(b)に示
すように、キャリア検出信号CD1517/1627を
オンにする。これによって論理和回路1519の出力P
CD1629もオンになり、有効な受信データであるこ
とを並列直列変換装置1507へ知らせることができ
る。これとともに復調装置1509はレシーバ1511
から送られてきた変調された受信データを復調して並列
直列変換装置1507へ受信データ信号RD1518/
1628により送る。並列直列変換装置1507は、復
調装置1509から送られた受信データを直列データか
ら並列データに変換して制御装置1502へ送る。制御
装置1502は並列直列変換装置1507から送られた
受信データをそのまま又は変換して、入力装置1505
からの指示又は記憶装置1503又は一時記憶装置15
04に記録されている指示により、記憶装置1503又
は一時記憶装置1504に記録されている手順によっ
て、一時記憶装置1504を場合によっては作業場所と
して、一時記憶装置1504に記録し、又は出力装置1
506に出力し、又はこれらの情報を元にして何らかの
処理を行う。受信が終われば、復調装置1509はキャ
リア検出信号CD1517/1627をオフにする。こ
れによって論理和回路1519の出力PCD1629も
オフになり、有効な受信データは終了したことを並列直
列変換装置1507に知らせることができる。このよう
にして受信中は通常のキャリア検出信号CD1517/
1627により、従来通りの受信を行う。
【0051】この通信装置1501を複数設けて通信シ
ステムを構成した場合、第2実施例と同様に、送信モー
ドにある通信装置1501(装置Aとする)では、論理
和回路1519が送信要求信号RS(オン)とキャリア
検出信号CD(オフ)との論理和をとって擬似キャリア
検出信号PCDをオンにしている。受信モードにある他
の通信装置1501(装置B,C,…とする)では、論
理和回路1519が送信要求信号RS(オフ)とキャリ
ア検出信号CD(オン)との論理和をとって擬似キャリ
ア検出信号PCDをオンにしている。上記装置Aからの
データ・パケットの送信が終わって、装置A又は装置
B,C,…が次の送信を開始するにあたって、装置A,
装置B,C,…の並列直列変換装置1507は、論理和
回路1519の出力PCDがオフであるときに限り、送
信要求信号RSをオンにして出力する。つまり、擬似キ
ャリア検出信号PCDが装置Aと装置B,C,…のそれ
ぞれで送信開始条件としての役割を果たす。したがっ
て、残留キャリア等の影響がなく、装置Aの送信要求信
号RSと装置B,C,…のキャリア検出信号CDとが同
時にオフする場合、各装置A,B,C,…の擬似キャリ
ア検出信号PCDが同時にオフして、装置Aと装置B,
C,…とで送信開始条件が同じになる。つまり、送信モ
ードにあった装置Aが受信モードにあった他の装置B,
C,…に優先するような不具合が生じなくなる。
【0052】図7は第4実施例の半二重モデム通信装置
1701の構成を示し、図8はこの通信装置1701の
送信時、受信時のタイミング・チャートを示している。
【0053】この通信装置1701は、制御手段として
の制御装置1702と、それに接続された記憶装置17
03と、一時記憶装置1704と、入力装置1705
と、出力装置1706と、並列直列変換手段としての並
列直列変換装置1707と、この並列直列変換装置17
07に接続された変調手段としての変調装置1708
と、復調手段としての復調装置1709と、擬似キャリ
ア検出信号発生手段としての遅延回路1720および論
理和回路1719と、変調装置1708に接続されたド
ライバ1710と、復調装置1709に接続されたレシ
ーバ1711とを備えている。これらのドライバ171
0とレシーバ1711とは回線1712に接続されてい
る。
【0054】並列直列変換装置1707と変調装置17
08との間は、送信要求信号RS1714と、送信可能
信号CS1715と、送信データ信号SD1716とで
接続されている。また並列直列変換装置1707と復調
装置1709との間は、受信データ信号RD1718で
接続されている。
【0055】遅延回路1720は並列直列変換装置17
07からの送信要求信号RS1714を受けて、送信要
求信号RS1714を所定の遅延時間1831だけ遅延
させた信号1820を出力する。論理和回路1719の
入力には、遅延回路1720の出力と、復調装置170
9のキャリア検出信号CD1717とが接続されてい
る。論理和回路1719は遅延回路1720の出力信号
1820とキャリア検出信号CDとの論理和をとって擬
似キャリア検出信号PCDを作成して出力する。この論
理和回路1719の出力PCDは並列直列変換装置17
07に接続されている。
【0056】また並列直列変換装置1707は、論理和
回路1719の出力PCDがオフであるときに限り、送
信要求信号RS1714をオンにして出力し得るように
なっている。他の構成要素の機能は、図15に示した従
来の装置の対応する構成要素と同じである。
【0057】まず送信すべきデータ・パケットが生じれ
ば、制御装置1702が入力装置1705からの指示又
は記憶装置1703若しくは一時記憶装置1704に記
録されている指示により、記憶装置1703又は一時記
憶装置1704に記録されている手順によって、一時記
憶装置1704を場合によっては作業場所として次の送
信モードの動作を行う。
【0058】すなわち、並列直列変換装置1707が制
御装置1702からの制御により論理和回路1719の
出力PCD1819がオフかどうかを調べる。もし受信
中であれば復調装置1709からのキャリア検出信号C
D1717/1817がオンとなっている。またすでに
送信中ならば並列直列変換装置1707からの送信要求
信号RS1714/1814がオンとなり、遅延回路1
720の出力信号1820がオンとなっている。いずれ
の場合も論理和回路1719の出力PCD1819がオ
ンとなって送信は不可となる。一方、図8(a)に示すよ
うに、復調装置1709からのキャリア検出信号CD1
717/1817と、遅延回路1720の出力信号18
20とが共にオフならば、論理和回路1519の出力P
CD1619がオフとなっている。このとき制御装置1
702は、入力装置1705から入力された情報又は記
憶装置1703若しくは一時記憶装置1704に記録さ
れている情報をそのまま又は変換して、並列データの形
式で送信データとして並列直列変換装置1707へ送
る。そして並列直列変換装置1707が、まず送信要求
信号RS1714/1814をオンにする。並列直列変
換装置1707からの送信要求信号RS1714/18
14がオンになり、送信が可能な状態になれば、変調装
置1708は送信可能信号CS1715/1815をオ
ンにしてそのことを並列直列変換装置1707に知らせ
る。変調装置1708からの送信可能信号CS1715
/1815がオンになれば、並列直列変換装置1707
は、送信データを並列データから直列データに変換した
後、変調装置1708に対してその送信データを送信デ
ータ信号SD1716/1816により送る。変調装置
1708は、並列直列変換装置1707から送られてき
た送信データを変調してドライバ1710へ送る。ドラ
イバ1710は変調装置1708から送られてきた変調
された送信データをレベル調整又はレベル変換して回線
1712へ送出する。送信が終われば、並列直列変換装
置1707は制御装置1702からの制御により送信要
求信号RS1714/1814をオフにする。変調装置
1708は、並列直列変換装置1707からの送信要求
信号RS1714/1814がオフになれば、送信可能
信号CS1715/1815をオフにして送信が不可能
なことを並列直列変換装置1707に知らせる。
【0059】送信中は、送信要求信号RS1714/1
814がオンとなり、そのため遅延回路1720を介し
て論理和回路1719の出力PCD1819がオンとな
るので、次の新たなデータ・パケットの送信要求を受け
付けない。
【0060】なお、変調装置1708の送信可能信号C
Sがオンになったことを、並列直列変換装置1707が
検出するのではなく、制御装置1702が検出し、この
検出結果に基づいて並列直列変換装置1707の変換動
作を制御しても良い。
【0061】受信モードの動作は次のようにして行う。
受信時は、回線1712からの受信データをレシーバ1
711で受信する。レシーバ1711は、受信データを
レベル調整又はレベル変換して復調装置1709へ送
る。復調装置1709はこの受信データを受けて、キャ
リア検出信号CD1717/1827をオンにする。こ
れによって論理和回路1719の出力PCD1829も
オンになり、有効な受信データであることを並列直列変
換装置1707へ知らせることができる。これとともに
復調装置1709は、レシーバ1711から送られてき
た変調された受信データを復調して並列直列変換装置1
707へ受信データ信号RD1718/1828により
送る。並列直列変換装置1707は、復調装置1709
から送られた受信データを直列データから並列データに
変換して制御装置1702へ送る。制御装置1702は
並列直列変換装置1707から送られた受信データをそ
のまま又は変換して、入力装置1705からの指示又は
記憶装置1703若しくは一時記憶装置1704に記録
されている指示により、記憶装置1703又は一時記憶
装置1704に記録されている手順によって、一時記憶
装置1704を場合によっては作業場所として、一時記
憶装置1704に記録し、又は出力装置1706に出力
し、又はこれらの情報を元にして何らかの処理を行う。
受信が終われば、復調装置1709は、並列直列変換装
置1707へキャリア検出信号CD1717/1827
をオフにする。これによって論理和回路1719の出力
PCD1829もオフになり、有効な受信データは終了
したことを並列直列変換装置1707に知らせることが
できる。このようにして受信中は通常のキャリア検出信
号CD1717/1827により、従来通りの受信を行
う。
【0062】この通信装置1701を複数設けて通信シ
ステムを構成した場合、送信モードにある通信装置17
01(装置Aとする)では、論理和回路1719が遅延
回路1720の出力信号(オン)と復調装置1709の
キャリア検出信号CD(オフ)との論理和をとって擬似
キャリア検出信号PCDをオンにしている。受信モード
にある他の通信装置1701(装置B,C,…とする)
では、論理和回路1519が遅延回路1720の出力信
号(オフ)と復調装置1709のキャリア検出信号CD
(オン)との論理和をとって擬似キャリア検出信号PC
Dをオンにしている。上記装置Aからのデータ・パケッ
トの送信が終わって、装置A又は装置B,C,…が次の
送信を開始するにあたって、装置A,装置B,C,…の
並列直列変換装置1507は、論理和回路1719の出
力PCDがオフであるときに限り、送信要求信号RSを
オンにして出力する。つまり、擬似キャリア検出信号P
CDが装置Aと装置B,C,…のそれぞれで送信開始条
件としての役割を果たす。しかも、送信モードにあった
装置Aでは、送信要求信号RSがオフした後、遅延回路
1720による遅延時間1831だけ論理和回路171
9の出力PCDのオフが遅れる。一方、受信モードにあ
った装置B,C,では、キャリア検出信号がオフした時
点で擬似キャリア検出信号がオフする。したがって、残
留キャリア等の影響があり、図8中に示すように装置A
の送信要求信号RSがオフする時点よりも装置B,C,
…のキャリア検出信号CDがオフする時点1830が遅
れる場合、上記遅延回路1720による遅延時間183
1をその残留キャリア等による遅れ時間と等しく設定し
ておくことによって、装置Aと装置B,C,…とで送信
開始条件が同じになる。つまり、送信モードにあった装
置Aが受信モードにあった他の装置B,C,…に優先す
るような不具合が生じなくなる。
【0063】図9は第5実施例の無線通信装置1901
を示し、図10はこの通信装置1901の送信時、受信
時のタイミング・チャートを示している。
【0064】この通信装置1901は、制御手段として
の制御装置1902と、それに接続された記憶装置19
03と、一時記憶装置1904と、入力装置1905と
出力装置1906と並列直列変換装置1907と、この
並列直列変換装置1907に接続された変調手段として
の変調装置1908と、復調手段としての復調装置19
09と、擬似キャリア検出信号発生手段としての遅延回
路1920および論理和回路1919と、変調装置19
08に接続されたドライバ1910と、復調装置190
9に接続されたレシーバ1911と、これらのドライバ
1910とレシーバ1911とに接続されたアンテナ切
替装置1913とを備えている。このアンテナ切替装置
1913はアンテナ1912に接続されている。
【0065】並列直列変換装置1907と変調装置19
08との間は、送信要求信号RS1914と、送信可能
信号CS1915と、送信データ信号SD1916とで
接続されている。また並列直列変換装置1907と復調
装置1909との間は、受信データ信号RD1918で
接続されている。
【0066】遅延回路1920は並列直列変換装置19
07からの送信要求信号RS1914を受けて、送信要
求信号RS1914を所定の遅延時間2031だけ遅延
させた信号2020を出力する。論理和回路1919の
入力には、遅延回路1920の出力と、復調装置190
9のキャリア検出信号CD1917とが接続されてい
る。論理和回路1919は遅延回路1920の出力信号
2020とキャリア検出信号CDとの論理和をとって擬
似キャリア検出信号PCDを作成して出力する。この論
理和回路1919の出力PCDは並列直列変換装置19
07に接続されている。
【0067】また並列直列変換装置1907は、論理和
回路1919の出力PCDがオフであるときに限り、送
信要求信号RS1914をオンにして出力し得るように
なっている。他の構成要素の機能は、図15に示した従
来の装置の対応する構成要素と同じである。
【0068】まず送信すべきデータ・パケットが生じれ
ば、制御装置1902が入力装置1905からの指示又
は記憶装置1903若しくは一時記憶装置1904に記
録されている指示により、記憶装置1903又は一時記
憶装置1904に記録されている手順によって、一時記
憶装置1904を場合によっては作業場所として次の送
信モードの動作を行う。
【0069】すなわち、並列直列変換装置1907が制
御装置1902からの制御により論理和回路1919の
出力PCD2019がオフかどうかを調べる。もし受信
中であれば復調装置1909からのキャリア検出信号C
D1917/2017がオンとなっている。またすでに
送信中ならば並列直列変換装置1907からの送信要求
信号RS1914/2014がオンとなり、遅延回路1
920の出力信号2020がオンとなっている。いずれ
の場合も論理和回路1919の出力PCD2019がオ
ンとなって送信は不可となる。一方、図10(a)左端に
示すように、復調装置1909からのキャリア検出信号
CD1917/2017と、遅延回路1920の出力信
号2020とが共にオフならば、論理和回路1519の
出力PCD1619がオフとなっている。このとき制御
装置1902は、入力装置1905から入力された情報
又は記憶装置1903若しくは一時記憶装置1904に
記録されている情報をそのまま又は変換して、並列デー
タの形式で送信データとして並列直列変換装置1907
へ送る。そして並列直列変換装置1907が、まず送信
要求信号RS1914/2014をオンにする。並列直
列変換装置1907からの送信要求信号RS1914/
2014がオンになり、送信が可能な状態になれば、変
調装置1908は送信可能信号CS1915/2015
をオンにしてそのことを並列直列変換装置1907に知
らせる。変調装置1908からの送信可能信号CS19
15/2015がオンになれば、並列直列変換装置19
07は、送信データを並列データから直列データに変換
した後、変調装置1908に対してその送信データを送
信データ信号SD1916/2016により送る。変調
装置1908は、並列直列変換装置1907から送られ
てきた送信データを変調してドライバ1910へ送る。
ドライバ1910は変調装置1908から送られてきた
変調された送信データをレベル調整又はレベル変換し
て、アンテナ切替装置1913を経由して回線1912
へ送出する。送信が終われば、並列直列変換装置190
7は制御装置1902からの制御により送信要求信号R
S1914/2014をオフにする。変調装置1908
は、並列直列変換装置1907からの送信要求信号RS
1914/2014がオフになれば、送信可能信号CS
1915/2015をオフにして送信が不可能なことを
並列直列変換装置1907に知らせる。
【0070】送信中は、送信要求信号RS1914/2
014がオンとなり、そのため遅延回路1920を介し
て論理和回路1919の出力PCD2019がオンとな
るので、次の新たなデータ・パケットの送信要求を受け
付けない。
【0071】なお、変調装置1908の送信可能信号C
Sがオンになったことを、並列直列変換装置1907が
検出するのではなく、制御装置1902が検出し、この
検出結果に基づいて並列直列変換装置1907の変換動
作を制御しても良い。
【0072】受信モードの動作は次のようにして行う。
受信時は、回線1912からの受信データをアンテナ切
替装置1913を経由してレシーバ1911で受信す
る。レシーバ1911は、受信データをレベル調整又は
レベル変換して復調装置1909へ送る。復調装置19
09はこの受信データを受けて、キャリア検出信号CD
1917/2027をオンにする。これによって論理和
回路1919の出力PCD2029もオンになり、有効
な受信データであることを並列直列変換装置1907へ
知らせることができる。これとともに復調装置1909
は、レシーバ1911から送られてきた変調された受信
データを復調して並列直列変換装置1907へ受信デー
タ信号RD1918/2028により送る。並列直列変
換装置1907は、復調装置1909から送られた受信
データを直列データから並列データに変換して制御装置
1902へ送る。制御装置1902は並列直列変換装置
1907から送られた受信データをそのまま又は変換し
て、入力装置1905からの指示又は記憶装置1903
若しくは一時記憶装置1904に記録されている指示に
より、記憶装置1903又は一時記憶装置1904に記
録されている手順によって、一時記憶装置1904を場
合によっては作業場所として、一時記憶装置1904に
記録し、又は出力装置1906に出力し、又はこれらの
情報を元にして何らかの処理を行う。受信が終われば、
復調装置1909は、並列直列変換装置1907へキャ
リア検出信号CD1917/2027をオフにする。こ
れによって論理和回路1919の出力PCD2029も
オフになり、有効な受信データは終了したことを並列直
列変換装置1907に知らせることができる。このよう
にして受信中は通常のキャリア検出信号CD1917/
2027により、従来通りの受信を行う。
【0073】この通信装置1901を複数設けて通信シ
ステムを構成した場合、第4実施例と同様に、送信モー
ドにある通信装置1901(装置Aとする)では、論理
和回路1919が遅延回路1920の出力信号(オン)
と復調装置1909のキャリア検出信号CD(オフ)と
の論理和をとって擬似キャリア検出信号PCDをオンに
している。受信モードにある他の通信装置1901(装
置B,C,…とする)では、論理和回路1519が遅延
回路1920の出力信号(オフ)と復調装置1909の
キャリア検出信号CD(オン)との論理和をとって擬似
キャリア検出信号PCDをオンにしている。上記装置A
からのデータ・パケットの送信が終わって、装置A又は
装置B,C,…が次の送信を開始するにあたって、装置
A,装置B,C,…の並列直列変換装置1507は、論
理和回路1919の出力PCDがオフであるときに限
り、送信要求信号RSをオンにして出力する。つまり、
擬似キャリア検出信号PCDが装置Aと装置B,C,…
のそれぞれで送信開始条件としての役割を果たす。しか
も、送信モードにあった装置Aでは、送信要求信号RS
がオフした後、遅延回路1920による遅延時間203
1だけ論理和回路1919の出力PCDのオフが遅れ
る。一方、受信モードにあった装置B,C,では、キャ
リア検出信号がオフした時点で擬似キャリア検出信号が
オフする。したがって、残留キャリア等の影響があり、
図10中に示すように装置Aの送信要求信号RSがオフ
する時点よりも装置B,C,…のキャリア検出信号CD
がオフする時点2030が遅れる場合、上記遅延回路1
920による遅延時間2031をその残留キャリア等に
よる遅れ時間と等しく設定しておくことによって、装置
Aと装置B,C,…とで送信開始条件が同じになる。つ
まり、送信モードにあった装置Aが受信モードにあった
他の装置B,C,…に優先するような不具合が生じなく
なる。
【0074】図11は第6実施例の半二重モデム通信装
置2101の構成を示し、図12はこの通信装置210
1の送信時、受信時のタイミング・チャートを示してい
る。
【0075】この通信装置2101は、制御手段として
の制御装置2102と、それに接続された記憶装置21
03と、一時記憶装置2104と、入力装置2105
と、出力装置2106と、計数手段としてのタイマー装
置2121と、並列直列変換手段としての並列直列変換
装置2107と、この並列直列変換装置2107に接続
された変調手段としての変調装置2108と、復調手段
としての復調装置2109と、変調装置2108に接続
されたドライバ2110と、復調装置2109に接続さ
れたレシーバ2111とを備えている。これらのドライ
バ2110とレシーバ2111とは回線2112に接続
されている。
【0076】並列直列変換装置2107と変調装置21
08との間は、送信要求信号RS2114と、送信可能
信号CS2115と、送信データ信号SD2116とで
接続されている。また並列直列変換装置2107と復調
装置2109との間は、キャリア検出信号CD2117
と、受信データ信号RD2118とで接続されている。
【0077】上記タイマー装置2121は、送信可能信
号RS2114がオフになった時点で計数を開始し、予
め設定されたタイマー計数時間2224が経過した時点
で計数を終了する。また、制御装置2102は、タイマ
ー装置2121の計数時間2224中は送信モードを設
定しないようになっている。他の構成要素の機能は、図
15に示した従来の装置の対応する構成要素と同じであ
る。
【0078】まず送信すべきデータ・パケットが生じれ
ば、制御装置2102が入力装置2105からの指示又
は記憶装置2103若しくは一時記憶装置2104に記
録されている指示により、記憶装置2103又は一時記
憶装置2104に記録されている手順によって、一時記
憶装置2104を場合によっては作業場所として次の送
信モードの動作を行う。
【0079】すなわち、並列直列変換装置2107が制
御装置2102からの制御により、復調装置2109か
らのキャリア検出信号CD2117/2217がオフか
どうかを調べるとともに、制御装置2102がタイマー
装置2121が動作中でないかどうかを調べる。受信中
であって復調装置2109からのキャリア検出信号CD
2117/2217がオンとなっているか、又は受信中
ではなくてもタイマー装置2121が計数動作中である
ならば、送信は不可となる。一方、図12(a)左端に示
すように、復調装置2109からのキャリア検出信号C
D2117/2217がオフであり、かつタイマー装置
2121が計数動作をしていないならば、制御装置21
02は、入力装置2105から入力された情報又は記憶
装置2103若しくは一時記憶装置2104に記録され
ている情報をそのまま又は変換して、並列データの形式
で送信データとして並列直列変換装置2107へ送る。
そして並列直列変換装置2107が、まず送信要求信号
RS2114/2214をオンにする。並列直列変換装
置2107からの送信要求信号RS2114/2214
がオンになり、送信が可能な状態になれば、変調装置2
108は送信可能信号CS2115/2215をオンに
してそのことを並列直列変換装置2107に知らせる。
変調装置2108からの送信可能信号CS2115/2
215がオンになれば、送信データを並列データから直
列データに変換した後、変調装置2108に対してその
送信データを送信データ信号SD2116/2216に
より送る。変調装置2108は、並列直列変換装置21
07から送られてきた送信データを変調してドライバ2
110へ送る。ドライバ2110は変調装置2108か
ら送られてきた変調された送信データをレベル調整又は
レベル変換して回線2111へ送出する。送信が終われ
ば、並列直列変換装置2107は制御装置2102から
の制御により送信要求信号RS2114/2214をオ
フにする。変調装置2108は、並列直列変換装置21
07からの送信要求信号RS2114/2214がオフ
になれば、送信可能信号CS2115/2215をオフ
にして送信が不可能なことを並列直列変換装置2107
に知らせる。送信可能信号RS2114/2214がオ
フした時点で、制御装置2102はタイマー装置212
1に対してタイマースタート2222を指示する。タイ
マー装置2121はタイマースタート時点で計数を開始
し、一定のタイマー計数時間2224が経過した時点で
計数を終了する(タイマーストップ2223)。そして
タイマーストップ2223を制御装置2102に通知す
る。
【0080】制御装置2102は、タイマー計数時間2
224中は次の新たなデータ・パケットの送信要求を受
け付けないので、送信終了直後に、引き続き送信モード
を設定することはない。
【0081】なお、変調装置2108の送信可能信号C
S2115/2215がオンになったことを、並列直列
変換装置2107が検出するのではなく、制御装置21
02が検出し、この検出結果に基づいて並列直列変換装
置2107の変換動作を制御しても良い。
【0082】受信モードの動作は次のようにして行う。
受信時は、回線2112からの受信データをレシーバ2
111で受信する。レシーバ2111は、受信データを
レベル調整又はレベル変換して復調装置2109へ送
る。復調装置2109はこの受信データを受けて、図1
2(b)に示すように、キャリア検出信号CD2117/
2227をオンにして有効な受信データであることを並
列直列変換装置2107へ知らせるとともに、レシーバ
2111から送られてきた変調された受信データを復調
して並列直列変換装置2107へ受信データ信号RD2
118/2218により送る。並列直列変換装置210
7は、復調装置2109から送られた受信データを直列
データから並列データに変換して制御装置2102へ送
る。制御装置2102は並列直列変換装置2107から
送られた受信データをそのまま又は変換して、入力装置
2105からの指示又は記憶装置2103若しくは一時
記憶装置2104に記録されている指示により、記憶装
置2103又は一時記憶装置2104に記録されている
手順によって、一時記憶装置2104を場合によっては
作業場所として、一時記憶装置2104に記録し、又は
出力装置2106に出力し、又はこれらの情報を元にし
て何らかの処理を行う。受信が終われば、復調装置21
09は、並列直列変換装置2107へキャリア検出信号
CD2117/2227をオフにして有効な受信データ
は終了したことを並列直列変換装置2107に知らせ
る。このようにして受信中は通常のキャリア検出信号C
D2117/2227により、従来通りの受信を行う。
【0083】この通信装置2101を複数設けて通信シ
ステムを構成した場合、送信モードにあった通信装置2
101(装置Aとする)では、送信可能信号RSがオフ
した後、上記タイマー計数時間2224だけ次の送信モ
ード設定が遅れる。一方、受信モードにあった通信装置
2101(装置B,C,…とする)では、キャリア検出
信号CDがオフした時点で送信モード設定が可能とな
る。したがって、残留キャリア等の影響があり、装置A
の送信可能信号RSがオフする時点2222よりも装置
B,C,…のキャリア検出信号CDがオフする時点が遅
れる場合、上記タイマー計数時間2224をその残留キ
ャリア等による遅れ時間と等しく設定しておくことによ
って、装置Aと装置B,C,…とで送信開始条件が同じ
になる。つまり、送信モードにあった装置Aが受信モー
ドにあった他の装置B,C,…に優先するような不具合
が生じなくなる。
【0084】図13は第7実施例の無線通信装置230
1の構成を示し、図14はこの通信装置2301の送信
時、受信時のタイミング・チャートを示している。
【0085】この通信装置2301は、制御手段として
の制御装置2302と、それに接続された記憶装置23
03と、一時記憶装置2304と、入力装置2305
と、出力装置2306と、計数手段としてのタイマー装
置2321と、並列直列変換手段としての並列直列変換
装置2307と、この並列直列変換装置2307に接続
された変調手段としての変調装置2308と、復調手段
としての復調装置2309と、変調装置2308に接続
されたドライバ2310と、復調装置2309に接続さ
れたレシーバ2311と、これらのドライバ2310と
レシーバ2311とに接続されたアンテナ切替装置23
13とを備えている。このアンテナ切替装置2313は
アンテナ回線2312に接続されている。
【0086】並列直列変換装置2307と変調装置23
08との間は、送信要求信号RS2314と、送信可能
信号CS2315と、送信データ信号SD2316とで
接続されている。また並列直列変換装置2307と復調
装置2309との間は、キャリア検出信号CD2317
と、受信データ信号RD2318とで接続されている。
【0087】上記タイマー装置2321は、送信可能信
号RS2314がオフになった時点で計数を開始し、予
め設定されたタイマー計数時間2424が経過した時点
で計数を終了する。また、制御装置2302は、タイマ
ー装置2321の計数時間2424中は送信モードを設
定しないようになっている。他の構成要素の機能は、図
15に示した従来の装置の対応する構成要素と同じであ
る。
【0088】まず送信すべきデータ・パケットが生じれ
ば、制御装置2302が入力装置2305からの指示又
は記憶装置2303若しくは一時記憶装置2304に記
録されている指示により、記憶装置2303又は一時記
憶装置2304に記録されている手順によって、一時記
憶装置2304を場合によっては作業場所として次の送
信モードの動作を行う。
【0089】すなわち、並列直列変換装置2307が制
御装置2302からの制御により、復調装置2309か
らのキャリア検出信号CD2317/2417がオフか
どうかを調べるとともに、制御装置2302がタイマー
装置2321が動作中でないかどうかを調べる。受信中
であって復調装置2309からのキャリア検出信号CD
2317/2417がオンとなっているか、又は受信中
ではなくてもタイマー装置2321が計数動作中である
ならば、送信は不可となる。一方、図14(a)左端に示
すように、復調装置2309からのキャリア検出信号C
D2317/2417がオフであり、かつタイマー装置
2321が計数動作をしていないならば、制御装置23
02は、入力装置2305から入力された情報又は記憶
装置2303若しくは一時記憶装置2304に記録され
ている情報をそのまま又は変換して、並列データの形式
で送信データとして並列直列変換装置2307へ送る。
そして並列直列変換装置2307が、まず送信要求信号
RS2314/2414をオンにする。並列直列変換装
置2307からの送信要求信号RS2314/2414
がオンになり、送信が可能な状態になれば、変調装置2
308は送信可能信号CS2315/2415をオンに
してそのことを並列直列変換装置2307に知らせる。
変調装置2308からの送信可能信号CS2315/2
415がオンになれば、送信データを並列データから直
列データに変換した後、変調装置2308に対してその
送信データを送信データ信号SD2316/2416に
より送る。変調装置2308は、並列直列変換装置23
07から送られてきた送信データを変調してドライバ2
310へ送る。ドライバ2310は変調装置2308か
ら送られてきた変調された送信データをレベル調整又は
レベル変換して、アンテナ切替装置2313を経由して
回線2311へ送出する。送信が終われば、並列直列変
換装置2307は制御装置2302からの制御により送
信要求信号RS2314/2414をオフにする。変調
装置2308は、並列直列変換装置2307からの送信
要求信号RS2314/2414がオフになれば、送信
可能信号CS2315/2415をオフにして送信が不
可能なことを並列直列変換装置2307に知らせる。送
信可能信号RS2314/2414がオフした時点で、
制御装置2302はタイマー装置2321に対してタイ
マースタート2422を指示する。タイマー装置232
1はタイマースタート時点で計数を開始し、一定のタイ
マー計数時間2424が経過した時点で計数を終了する
(タイマーストップ2423)。そしてタイマーストッ
プ2423を制御装置2302に通知する。
【0090】制御装置2302は、タイマー計数時間2
424中は次の新たなデータ・パケットの送信要求を受
け付けないので、送信終了直後に、引き続き送信モード
を設定することはない。
【0091】なお、変調装置2308の送信可能信号C
S2315/2415がオンになったことを、並列直列
変換装置2307が検出するのではなく、制御装置23
02が検出し、この検出結果に基づいて並列直列変換装
置2307の変換動作を制御しても良い。
【0092】受信モードの動作は次のようにして行う。
受信時は、回線2312からの受信データをアンテナ切
替装置2313を経由してレシーバ2311で受信す
る。レシーバ2311は、受信データをレベル調整又は
レベル変換して復調装置2309へ送る。復調装置23
09はこの受信データを受けて、図14(b)に示すよう
に、キャリア検出信号CD2317/2427をオンに
して有効な受信データであることを並列直列変換装置2
307へ知らせるとともに、レシーバ2311から送ら
れてきた変調された受信データを復調して並列直列変換
装置2307へ受信データ信号RD2318/2418
により送る。並列直列変換装置2307は、復調装置2
309から送られた受信データを直列データから並列デ
ータに変換して制御装置2302へ送る。制御装置23
02は並列直列変換装置2307から送られた受信デー
タをそのまま又は変換して、入力装置2305からの指
示又は記憶装置2303若しくは一時記憶装置2304
に記録されている指示により、記憶装置2303又は一
時記憶装置2304に記録されている手順によって、一
時記憶装置2304を場合によっては作業場所として、
一時記憶装置2304に記録し、又は出力装置2306
に出力し、又はこれらの情報を元にして何らかの処理を
行う。受信が終われば、復調装置2309は、並列直列
変換装置2307へキャリア検出信号CD2317/2
427をオフにして有効な受信データは終了したことを
並列直列変換装置2307に知らせる。このようにして
受信中は通常のキャリア検出信号CD2317/242
7により、従来通りの受信を行う。
【0093】この通信装置2301を複数設けて通信シ
ステムを構成した場合、第6実施例と同様に、送信モー
ドにあった通信装置2301(装置Aとする)では、送
信可能信号RSがオフした後、上記タイマー計数時間2
424だけ次の送信モード設定が遅れる。一方、受信モ
ードにあった通信装置2301(装置B,C,…とす
る)では、キャリア検出信号CDがオフした時点で送信
モード設定が可能となる。したがって、残留キャリア等
の影響があり、装置Aの送信可能信号RSがオフする時
点2422よりも装置B,C,…のキャリア検出信号C
Dがオフする時点が遅れる場合、上記タイマー計数時間
2424をその残留キャリア等による遅れ時間と等しく
設定しておくことによって、装置Aと装置B,C,…と
で送信開始条件が同じになる。つまり、送信モードにあ
った装置Aが受信モードにあった他の装置B,C,…に
優先するような不具合が生じなくなる。
【0094】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に記
載の通信装置を複数設けて通信システムを構成した場
合、送信モードにある通信装置(装置Aとする)では、
送信要求信号がオンである期間(送信データを外部へ出
力している期間を含む)は擬似キャリア検出信号発生手
段が擬似キャリア検出信号をオンにしている。受信モー
ドにある他の通信装置(装置B,C,…とする)では、
復調装置がキャリア検出信号をオンにしている。上記装
置Aからのデータ・パケットの送信が終わって、装置A
又は装置B,C,…が次の送信を開始するにあたって、
装置A,装置B,C,…の並列直列変換手段は、キャリ
ア検出信号と擬似キャリア検出信号がともにオフである
ときに限り、送信要求信号をオンにして出力する。つま
り、上記擬似キャリア検出信号とキャリア検出信号と
は、装置Aと装置B,C,…の送信開始条件として対等
な役割を果たす。したがって、残留キャリア等の影響が
なく、装置Aの擬似キャリア検出信号と装置B,C,…
のキャリア検出信号とが同時にオフする場合、装置Aと
装置B,C,…とで送信開始条件を同じにすることがで
きる。したがって、送信モードにあった装置Aが受信モ
ードにあった他の装置B,C,…に優先するような不具
合を防止することができる。
【0095】また、請求項2の通信装置を複数設けて通
信システムを構成した場合、送信モードにある通信装置
(装置Aとする)では、擬似キャリア検出信号発生手段
が送信要求信号(オン)とキャリア検出信号(オフ)と
の論理和をとって擬似キャリア検出信号をオンにしてい
る。受信モードにある他の通信装置(装置B,C,…と
する)では、擬似キャリア検出信号発生手段が送信要求
信号(オフ)とキャリア検出信号(オン)との論理和を
とって擬似キャリア検出信号をオンにしている。上記装
置Aからのデータ・パケットの送信が終わって、装置A
又は装置B,C,…が次の送信を開始するにあたって、
装置A,装置B,C,…の並列直列変換手段は、擬似キ
ャリア検出信号がオフであるときに限り、送信要求信号
をオンにして出力する。つまり、上記擬似キャリア検出
信号が装置Aと装置B,C,…のそれぞれで送信開始条
件としての役割を果たす。したがって、残留キャリア等
の影響がなく、装置Aの送信要求信号と装置B,C,…
のキャリア検出信号とが同時にオフする場合、各装置
A,B,C,…の擬似キャリア検出信号が同時にオフし
て、装置Aと装置B,C,…とで送信開始条件を同じに
することができる。したがって、送信モードにあった装
置Aが受信モードにあった他の装置B,C,…に優先す
るような不具合を防止することができる。
【0096】また、請求項3の通信装置では、上記擬似
キャリア検出信号は、遅延回路によって送信要求信号を
遅延させた信号とキャリア検出信号との論理和をとって
作成される。したがって、請求項3の通信装置を複数設
けて通信システムを構成した場合、送信モードにあった
通信装置(装置Aとする)では、送信要求信号がオフし
た後、上記遅延回路による遅延時間だけ擬似キャリア検
出信号のオフが遅れる。一方、受信モードにあった通信
装置(装置B,C,…とする)では、キャリア検出信号
がオフした時点で擬似キャリア検出信号がオフする。し
たがって、残留キャリア等の影響があり、装置Aの送信
要求信号がオフする時点よりも装置B,C,…のキャリ
ア検出信号がオフする時点が遅れる場合、上記遅延回路
による遅延時間をその残留キャリア等による遅れ時間と
等しく設定しておくことによって、装置Aと装置B,
C,…とで送信開始条件を同じにすることができる。し
たがって、送信モードにあった装置Aが受信モードにあ
った他の装置B,C,…に優先するような不具合を防止
することができる。
【0097】また、請求項4の通信装置では、制御手段
は、計数手段の計数時間中は送信モードを設定しないよ
うになっている。したがって、請求項4の通信装置を複
数設けて通信システムを構成した場合、送信モードにあ
った通信装置(装置Aとする)では、送信可能信号がオ
フした後、上記計数時間分だけ次の送信モード設定が遅
れる。一方、受信モードにあった通信装置(装置B,
C,…とする)では、キャリア検出信号がオフした時点
で送信モード設定が可能となる。したがって、残留キャ
リア等の影響があり、装置Aの送信可能信号がオフする
時点よりも装置B,C,…のキャリア検出信号がオフす
る時点が遅れる場合、上記計数時間をその残留キャリア
等による遅れ時間と等しく設定しておくことによって、
装置Aと装置B,C,…とで送信開始条件をが同じにす
ることができる。したがって、送信モードにあった装置
Aが受信モードにあった他の装置B,C,…に優先する
ような不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例の通信装置の構成を示
す図である。
【図2】 図1の通信装置の送信時と受信時のタイミン
グ・チャートを示すずである。
【図3】 この発明の第2実施例の通信装置の構成を示
す図である。
【図4】 図3の通信装置の送信時と受信時のタイミン
グ・チャートを示すずである。
【図5】 この発明の第3実施例の通信装置の構成を示
す図である。
【図6】 図5の通信装置の送信時と受信時のタイミン
グ・チャートを示すずである。
【図7】 この発明の第4実施例の通信装置の構成を示
す図である。
【図8】 図7の通信装置の送信時と受信時のタイミン
グ・チャートを示すずである。
【図9】 この発明の第5実施例の通信装置の構成を示
す図である。
【図10】 図9の通信装置の送信時と受信時のタイミ
ング・チャートを示すずである。
【図11】 この発明の第6実施例の通信装置の構成を
示す図である。
【図12】 図11の通信装置の送信時と受信時のタイ
ミング・チャートを示すずである。
【図13】 この発明の第7実施例の通信装置の構成を
示す図である。
【図14】 図13の通信装置の送信時と受信時のタイ
ミング・チャートを示すずである。
【図15】 従来の半二重モデム通信装置の構成を示す
図である。
【図16】 従来の無線通信装置の構成を示す図であ
る。
【図17】 従来の通信装置で残留キャリアが存在する
場合の送信時と受信時のタイミング・チャートを示す図
である。
【図18】 従来の通信装置を複数設けた通信システム
で残留キャリアが存在する場合の送信側と受信側のタイ
ミング・チャートを示す図である。
【図19】 従来の通信システムで残留キャリアが存在
する場合の弊害を説明する図である。
【図20】 従来の装置で残留キャリアが存在しない場
合の送信時と受信時のタイミング・チャートを示す図で
ある。
【図21】 従来の通信装置を複数設けた通信システム
で残留キャリアが存在しない場合の送信側と受信側のタ
イミング・チャートを示す図である。
【図22】 従来の通信システムで残留キャリアが存在
しない場合の期待される動作を示す図である。
【図23】 従来の通信システムで残留キャリアが存在
しない場合の期待される動作を示す図である。
【図24】 従来の通信システムで残留キャリアが存在
しない場合の弊害を弊害を説明する図である。
【符号の説明】
1301,1501,1701,1901,2101,
2301,2501 通信装置 1302,1502,1702,1902,2102,
2302,2502 制御装置 1307,1507,1707,1907,2107,
2307,2507 並列直列変換装置 1308,1508,1708,1908,2108,
2308,2508 変調装置 1309,1509,1709,1909,2109,
2309,2509 復調装置 1319,1519,1719,1919 論理和回路 1720,1920 遅延回路 2121,2221,2321,2421 タイマー装
置 2519 擬似キャリア検出信号発生装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信モードと受信モードを設定し、上記
    送信モードで送信データを並列データとして出力する制
    御手段と、並列データと直列データとの間の変換を行う
    並列直列変換手段と、上記並列直列変換手段が出力する
    送信データを変調する変調手段と、外部からの受信デー
    タを復調するとともに受信中であるか否かをオン,オフ
    によって表すキャリア検出信号を出力する復調手段を備
    え、 送信モードでは、上記並列直列変換手段は、上記キャリ
    ア検出信号がオフであることに基づいて、送信要求の有
    無をオン,オフによって表す送信要求信号をオンにして
    出力し、 上記変調手段は、上記送信要求信号がオンであることに
    基づいて、送信可否をオン,オフによって表す送信可能
    信号をオンにして出力し、 上記送信可能信号がオンであることに基づいて、上記制
    御手段が送信データを出力するとともに、上記並列直列
    変換手段が上記送信データを直列データに変換して出力
    し、 この変換された送信データが上記変調手段を通して変調
    を受けて外部へ出力される一方、 受信モードでは、上記復調手段は受信データを復調して
    出力するとともに上記キャリア検出信号をオンにして出
    力し、 上記並列直列変換手段は、上記キャリア検出信号がオン
    であることに基づいて、上記復調された受信データを並
    列データに変換して出力し、 この変換された受信データが処理される通信装置におい
    て、 上記送信要求信号を受けて、上記送信要求信号がオンで
    ある期間はオン,オフの2値をとり得る擬似キャリア検
    出信号をオンにして出力する擬似キャリア検出信号発生
    手段を備え、 上記並列直列変換手段は、上記キャリア検出信号と上記
    擬似キャリア検出信号がともにオフであるときに限り、
    上記送信要求信号をオンにして出力し得るようになって
    いることを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 送信モードと受信モードを設定し、上記
    送信モードで送信データを並列データとして出力する制
    御手段と、並列データと直列データとの間の変換を行う
    並列直列変換手段と、上記並列直列変換手段が出力する
    送信データを変調する変調手段と、外部からの受信デー
    タを復調するとともに受信中であるか否かをオン,オフ
    によって表すキャリア検出信号を出力する復調手段を備
    え、 送信モードでは、上記並列直列変換手段は、上記キャリ
    ア検出信号がオフであることに基づいて、送信要求の有
    無をオン,オフによって表す送信要求信号をオンにして
    出力し、 上記変調手段は、上記送信要求信号がオンであることに
    基づいて、送信可否をオン,オフによって表す送信可能
    信号をオンにして出力し、 上記送信可能信号がオンであることに基づいて、上記制
    御手段が送信データを出力するとともに、上記並列直列
    変換手段が上記送信データを直列データに変換して出力
    し、 この変換された送信データが上記変調手段を通して変調
    を受けて外部へ出力される一方、 受信モードでは、上記復調手段は受信データを復調して
    出力するとともに上記キャリア検出信号をオンにして出
    力し、 上記並列直列変換手段は、上記キャリア検出信号がオン
    であることに基づいて、上記復調された受信データを並
    列データに変換して出力し、 この変換された受信データが処理される通信装置におい
    て、 上記送信要求信号と上記キャリア検出信号との論理和を
    とって擬似キャリア検出信号を作成する擬似キャリア検
    出信号発生手段を備え、 上記並列直列変換手段は、上記擬似キャリア検出信号が
    オフであるときに限り、上記送信要求信号をオンにして
    出力し得るようになっていることを特徴とする通信装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の通信装置において、 上記擬似キャリア検出信号発生手段は、遅延回路を有
    し、この遅延回路によって上記送信要求信号を遅延させ
    た信号と上記キャリア検出信号との論理和をとって上記
    擬似キャリア検出信号を作成することを特徴とする通信
    装置。
  4. 【請求項4】 送信モードと受信モードを設定し、上記
    送信モードで送信データを並列データとして出力する制
    御手段と、並列データと直列データとの間の変換を行う
    並列直列変換手段と、上記並列直列変換手段が出力する
    送信データを変調する変調手段と、外部からの受信デー
    タを復調するとともに受信中であるか否かをオン,オフ
    によって表すキャリア検出信号を出力する復調手段を備
    え、 送信モードでは、上記並列直列変換手段は、上記キャリ
    ア検出信号がオフであることに基づいて、送信要求の有
    無をオン,オフによって表す送信要求信号をオンにして
    出力し、 上記変調手段は、上記送信要求信号がオンであることに
    基づいて、送信可否をオン,オフによって表す送信可能
    信号をオンにして出力し、 上記送信可能信号がオンであることに基づいて、上記制
    御手段が送信データを出力するとともに、上記並列直列
    変換手段が上記送信データを直列データに変換して出力
    し、 この変換された送信データが上記変調手段を通して変調
    を受けて外部へ出力される一方、 受信モードでは、上記復調手段は受信データを復調して
    出力するとともに上記キャリア検出信号をオンにして出
    力し、 上記並列直列変換手段は、上記キャリア検出信号がオン
    であることに基づいて、上記復調された受信データを並
    列データに変換して出力し、 この変換された受信データが処理される通信装置におい
    て、 上記送信可能信号がオフになった時点で計数を開始し、
    予め設定された計数時間が経過した時点で計数を終了す
    る計数手段を備え、 上記制御手段は、上記計数手段の計数時間中は送信モー
    ドを設定しないようになっていることを特徴とする通信
    装置。
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