JP3137032B2 - 相補型半導体装置とその製造方法 - Google Patents
相補型半導体装置とその製造方法Info
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- JP3137032B2 JP3137032B2 JP09123980A JP12398097A JP3137032B2 JP 3137032 B2 JP3137032 B2 JP 3137032B2 JP 09123980 A JP09123980 A JP 09123980A JP 12398097 A JP12398097 A JP 12398097A JP 3137032 B2 JP3137032 B2 JP 3137032B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相補型半導体装置
とその製造方法に関するものである。さらに詳しくは、
III−V族化合物半導体を用いた低消費電力で高速動作
が可能な相補型半導体装置とその製造方法に関するもの
である。
とその製造方法に関するものである。さらに詳しくは、
III−V族化合物半導体を用いた低消費電力で高速動作
が可能な相補型半導体装置とその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在、Si−MOSによる相補型回路
(CMOS)は、低消費電力であるため、高集積化に通
したデバイスとして、広く使われている。
(CMOS)は、低消費電力であるため、高集積化に通
したデバイスとして、広く使われている。
【0003】一方、さらなる低消費電力化の要請から、
従来、低消費電力で高速動作が可能な化合物半導体を用
いた相補型(コンプリメンタリ)素子の開発が活発に行
われている。
従来、低消費電力で高速動作が可能な化合物半導体を用
いた相補型(コンプリメンタリ)素子の開発が活発に行
われている。
【0004】ここでの課題は、p型素子の性能向上であ
る。例えばGaAsの場合、電子の移動度はSiと比較
して数倍速いが、ホールの移動度はSiと同等かドービ
ングした場合Siよりむしろ遅くなってしまうため、n
型素子の高速性を生かすことができなくなる。
る。例えばGaAsの場合、電子の移動度はSiと比較
して数倍速いが、ホールの移動度はSiと同等かドービ
ングした場合Siよりむしろ遅くなってしまうため、n
型素子の高速性を生かすことができなくなる。
【0005】そこで、p型素子の移動度向上のため、2
次元電子ガスを用いるHEMT(High Electron Mobi
lity Transistor)と同様に、AlGaAs/GaAs
のへテロ接合を形成して2次元ホールガスを発生させ、
これを利用する方法(R.A.Kiehl et al.,IEEE Electron
Device Letters EDL-5 p521,1984)や、歪格子を用い
バンドの構造変化によりp型不純物の移動度を向上させ
る方法(P.P.Ruden etal.IEEE Transaction on Electro
n Device Vol.36,p2371,1989)が試みられ、p型Si以
上の性能が得られるようになってきている。
次元電子ガスを用いるHEMT(High Electron Mobi
lity Transistor)と同様に、AlGaAs/GaAs
のへテロ接合を形成して2次元ホールガスを発生させ、
これを利用する方法(R.A.Kiehl et al.,IEEE Electron
Device Letters EDL-5 p521,1984)や、歪格子を用い
バンドの構造変化によりp型不純物の移動度を向上させ
る方法(P.P.Ruden etal.IEEE Transaction on Electro
n Device Vol.36,p2371,1989)が試みられ、p型Si以
上の性能が得られるようになってきている。
【0006】化合物コンプリメンタリ素子を作製するた
めのプロセス上の課題は、p/nどちらの素子も高性能
に動作するような、素子の作り分けを行うことである。
このため、R.P.Danielsらは、図12に示すように真性
(i−)GaAsとi−AlGaAsでヘテロ構造を作
り、p/nドーパントのイオン注入によってp/n型素
子の作り分けを行っている(IEDM Technical Digest,p4
48,1986)。イオン注入による作製は、Siプロセスで
も行われており、作りやすさの点ではもっとも有効な方
法である。
めのプロセス上の課題は、p/nどちらの素子も高性能
に動作するような、素子の作り分けを行うことである。
このため、R.P.Danielsらは、図12に示すように真性
(i−)GaAsとi−AlGaAsでヘテロ構造を作
り、p/nドーパントのイオン注入によってp/n型素
子の作り分けを行っている(IEDM Technical Digest,p4
48,1986)。イオン注入による作製は、Siプロセスで
も行われており、作りやすさの点ではもっとも有効な方
法である。
【0007】イオン注入を行わない方法としては、平岡
(特開昭61−147577号公報)や黒田(特開昭6
1−274369号公報)が提案しているように、Al
GaAs/GaAs系の材料でp型(p−)電界効果ト
ランジスタ(FET)とn型(n−)PETを積層構造
にして、基板の一部をエッチングすることにより、段差
状にp/n素子を作り分ける方法が一般的である。図1
3にこの一例を示す。この場合、例えばクエン酸やCC
l2F2等を用いたAlGaAs/GaAsの選択エッチ
ングを行うと製作も容易である。
(特開昭61−147577号公報)や黒田(特開昭6
1−274369号公報)が提案しているように、Al
GaAs/GaAs系の材料でp型(p−)電界効果ト
ランジスタ(FET)とn型(n−)PETを積層構造
にして、基板の一部をエッチングすることにより、段差
状にp/n素子を作り分ける方法が一般的である。図1
3にこの一例を示す。この場合、例えばクエン酸やCC
l2F2等を用いたAlGaAs/GaAsの選択エッチ
ングを行うと製作も容易である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
のコンプリメンタリ素子の製造方法には、以下のような
問題がある。
のコンプリメンタリ素子の製造方法には、以下のような
問題がある。
【0009】イオン注入法では、同一基板上にp/n型
ドーパントの打ち分けだけでp/n−FETを作製でき
るので、もっとも簡単にコンプリメンタリ素子を製造す
ることができるが、この場合、p/n−FETのエピ構
造は同一構造となり、高性能化のためのそれぞれの最適
構造をとることができないという制約がある。それ以上
に大きな問題として、イオン注入法では、ドーパントを
活性化するためイオン注入後に少なくとも800℃以上
で高温アニールする必要があるが、このアニールのため
チャネルのキャリアが拡散して性能が劣化したり、イオ
ン注入プロファイルの変化のため、しきい値(VT)が
ずれたりする。したがって、イオン注入法の利用は、デ
バイスの信頼性確保の点でも不利である。
ドーパントの打ち分けだけでp/n−FETを作製でき
るので、もっとも簡単にコンプリメンタリ素子を製造す
ることができるが、この場合、p/n−FETのエピ構
造は同一構造となり、高性能化のためのそれぞれの最適
構造をとることができないという制約がある。それ以上
に大きな問題として、イオン注入法では、ドーパントを
活性化するためイオン注入後に少なくとも800℃以上
で高温アニールする必要があるが、このアニールのため
チャネルのキャリアが拡散して性能が劣化したり、イオ
ン注入プロファイルの変化のため、しきい値(VT)が
ずれたりする。したがって、イオン注入法の利用は、デ
バイスの信頼性確保の点でも不利である。
【0010】これに対して、p−PETとn−FETを
積層構造にして、たとえば選択エッチングなどを用いて
段差状に作り分ける方法では、イオン注入に関する問題
はなくなるが、次のような問題がある。まず、バリア層
にAlGaAsを用いた場合、通常オーミックメタルと
のコンタクトをとるために、高濃度にドービングした低
抵抗の半導体層(例えばp+−GaAs)をキャップ層
としてバリア層上に設置するが、AlGaAs/GaA
s系の選択エッチングを用いて作製するとAlGaAs
層が表層になり、AlGaAs層にコンタクトを形成す
ることはきわめて困難である。選択エッチングを使用せ
ず、p+−GaAsを残す方法ではこの問題はないが、
作製プロセスが複雑になるという新たな問題が生じる。
またp−FETでは、メタルショットキーゲートを用い
た場合、ゲ一トリークしやすいという問題があり、ゲー
トリークを抑えるためAl組成比の高いAlGaAsを
バリア層として用いるなどの工夫が必要である。しかし
Al組成比の高いAlGaAsをバリア層として用いる
と、抵抗がきわめて高くなり、キャップ層を設置しても
ソース抵抗が高くなり、デバイス特性の劣化を招くこと
になる。
積層構造にして、たとえば選択エッチングなどを用いて
段差状に作り分ける方法では、イオン注入に関する問題
はなくなるが、次のような問題がある。まず、バリア層
にAlGaAsを用いた場合、通常オーミックメタルと
のコンタクトをとるために、高濃度にドービングした低
抵抗の半導体層(例えばp+−GaAs)をキャップ層
としてバリア層上に設置するが、AlGaAs/GaA
s系の選択エッチングを用いて作製するとAlGaAs
層が表層になり、AlGaAs層にコンタクトを形成す
ることはきわめて困難である。選択エッチングを使用せ
ず、p+−GaAsを残す方法ではこの問題はないが、
作製プロセスが複雑になるという新たな問題が生じる。
またp−FETでは、メタルショットキーゲートを用い
た場合、ゲ一トリークしやすいという問題があり、ゲー
トリークを抑えるためAl組成比の高いAlGaAsを
バリア層として用いるなどの工夫が必要である。しかし
Al組成比の高いAlGaAsをバリア層として用いる
と、抵抗がきわめて高くなり、キャップ層を設置しても
ソース抵抗が高くなり、デバイス特性の劣化を招くこと
になる。
【0011】そこで本発明の目的は、上記のような問題
を解決し、製造が容易であり、低消費電力で高速動作が
可能な高性能な半導体装置を提供することにある。
を解決し、製造が容易であり、低消費電力で高速動作が
可能な高性能な半導体装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために種々の検討を重ねた結果、本発明を完
成した。
を達成するために種々の検討を重ねた結果、本発明を完
成した。
【0013】第1の発明は、同一基板上にn型チャネル
電界効果トランジスタとp型チャネル電界効果トランジ
スタが形成されているIII−V族化合物半導体を用いた
相補型半導体装置であって、半絶縁性GaAs基板上
に、バッファ層として第1のi−GaAs層、p型チャ
ネル層としてp−GaAs層またはp−InGaAs
層、バリア層としてi−AlGaAs層またはi−In
GaP層、分離層として第2のi−GaAs層、n型チ
ャネル層としてn−GaAs層、n−InGaAs層ま
たはi−InGaAs層が少なくとも順次成長され、n
型素子の形成予定領域を残して該n型チャネル層と第2
のi−GaAs層が選択エッチングにより除去されて該
バリア層の表面が露出され、露出した該バリア層が下層
のチャネル層に達するまで部分的にエッチングされてp
型素子のソース、ドレイン形成予定領域が形成され、該
領域にp + −GaAs層が選択成長され、それぞれの素
子にゲート電極、オーミック電極が形成されてなること
を特徴とする相補型半導体装置に関する。第2の発明
は、p型チャネル層がi−GaAs層またはi−InG
aAs層、バリア層がp−AlGaAs層またはp−I
nGaP層である第1の発明の相補型半導体装置に関す
る。
電界効果トランジスタとp型チャネル電界効果トランジ
スタが形成されているIII−V族化合物半導体を用いた
相補型半導体装置であって、半絶縁性GaAs基板上
に、バッファ層として第1のi−GaAs層、p型チャ
ネル層としてp−GaAs層またはp−InGaAs
層、バリア層としてi−AlGaAs層またはi−In
GaP層、分離層として第2のi−GaAs層、n型チ
ャネル層としてn−GaAs層、n−InGaAs層ま
たはi−InGaAs層が少なくとも順次成長され、n
型素子の形成予定領域を残して該n型チャネル層と第2
のi−GaAs層が選択エッチングにより除去されて該
バリア層の表面が露出され、露出した該バリア層が下層
のチャネル層に達するまで部分的にエッチングされてp
型素子のソース、ドレイン形成予定領域が形成され、該
領域にp + −GaAs層が選択成長され、それぞれの素
子にゲート電極、オーミック電極が形成されてなること
を特徴とする相補型半導体装置に関する。第2の発明
は、p型チャネル層がi−GaAs層またはi−InG
aAs層、バリア層がp−AlGaAs層またはp−I
nGaP層である第1の発明の相補型半導体装置に関す
る。
【0014】第3の発明は、同一基板上にn型チャネル
電界効果トランジスタとp型チャネル電界効果トランジ
スタが形成されているIII−V族化合物半導体を用いた
相補型半導体装置であって、半絶縁性GaAs基板上
に、バッファ層として第1のi−GaAs層、n型チャ
ネル層としてn−GaAs層またはn−InGaAs
層、バリア層としてi−AlGaAs層またはi−In
GaP層、分離層として第2のi−GaAs層、p型チ
ャネル層としてp−GaAs層、p−InGaAs層ま
たはi−InGaAs層が少なくとも順次成長され、p
型素子の形成予定領域を残して該p型チャネル層と第2
のi−GaAs層が選択エッチングにより除去されて該
バリア層の表面が露出され、露出した該バリア層が下層
のチャネル層に達するまで部分的にエッチングされてn
型素子のソース、ドレイン形成予定領域が形成され、該
領域にn + −GaAs層が選択成長され、それぞれの素
子にゲート電極、オーミック電極が形成されてなること
を特徴とする相補型半導体装置に関する。第4の発明
は、n型チャネル層がi−GaAs層またはi−InG
aAs層、バリア層がn−AlGaAs層またはn−I
nGaP層である第3の発明の相補型半導体装置に関す
る。
電界効果トランジスタとp型チャネル電界効果トランジ
スタが形成されているIII−V族化合物半導体を用いた
相補型半導体装置であって、半絶縁性GaAs基板上
に、バッファ層として第1のi−GaAs層、n型チャ
ネル層としてn−GaAs層またはn−InGaAs
層、バリア層としてi−AlGaAs層またはi−In
GaP層、分離層として第2のi−GaAs層、p型チ
ャネル層としてp−GaAs層、p−InGaAs層ま
たはi−InGaAs層が少なくとも順次成長され、p
型素子の形成予定領域を残して該p型チャネル層と第2
のi−GaAs層が選択エッチングにより除去されて該
バリア層の表面が露出され、露出した該バリア層が下層
のチャネル層に達するまで部分的にエッチングされてn
型素子のソース、ドレイン形成予定領域が形成され、該
領域にn + −GaAs層が選択成長され、それぞれの素
子にゲート電極、オーミック電極が形成されてなること
を特徴とする相補型半導体装置に関する。第4の発明
は、n型チャネル層がi−GaAs層またはi−InG
aAs層、バリア層がn−AlGaAs層またはn−I
nGaP層である第3の発明の相補型半導体装置に関す
る。
【0015】第5の発明は、同一基板上にn型チャネル
電界効果トランジスタとp型チャネル電界効果トランジ
スタが形成されているIII−V族化合物半導体を用いた
相補型半導体装置であって、半絶縁性InP基板上に、
バッファ層として第1のi−InGaAs層またはi−
InAlAs層、p型チャネル層としてp−InGaA
s層、バリア層としてi−InAlAs層またはi−I
nP層、分離層として第2のi−InGaAs層、n型
チャネル層としてn−InGaAs層またはi−InG
aAs層が少なくとも順次成長され、n型素子の形成予
定領域を残して該n型チャネル層と第2のi−InGa
As層が選択エッチングにより除去されて該バリア層の
表面が露出され、露出した該バリア層が下層のチャネル
層に達するまで部分的にエッチングされてp型素子のソ
ース、ドレイン形成予定領域が形成され、該領域にp +
−InGaAs層が選択成長され、それぞれの素子にゲ
ート電極、オーミック電極が形成されてなることを特徴
とする相補型半導体装置に関する。第6の発明は、p型
チャネル層がi−InGaAs層、バリア層がp−In
AlAs層またはp−InP層である第5の発明の相補
型半導体装置に関する。
電界効果トランジスタとp型チャネル電界効果トランジ
スタが形成されているIII−V族化合物半導体を用いた
相補型半導体装置であって、半絶縁性InP基板上に、
バッファ層として第1のi−InGaAs層またはi−
InAlAs層、p型チャネル層としてp−InGaA
s層、バリア層としてi−InAlAs層またはi−I
nP層、分離層として第2のi−InGaAs層、n型
チャネル層としてn−InGaAs層またはi−InG
aAs層が少なくとも順次成長され、n型素子の形成予
定領域を残して該n型チャネル層と第2のi−InGa
As層が選択エッチングにより除去されて該バリア層の
表面が露出され、露出した該バリア層が下層のチャネル
層に達するまで部分的にエッチングされてp型素子のソ
ース、ドレイン形成予定領域が形成され、該領域にp +
−InGaAs層が選択成長され、それぞれの素子にゲ
ート電極、オーミック電極が形成されてなることを特徴
とする相補型半導体装置に関する。第6の発明は、p型
チャネル層がi−InGaAs層、バリア層がp−In
AlAs層またはp−InP層である第5の発明の相補
型半導体装置に関する。
【0016】第7の発明は、同一基板上にn型チャネル
電界効果トランジスタとp型チャネル電界効果トランジ
スタが形成されているIII−V族化合物半導体を用いた
相補型半導体装置であって、半絶縁性InP基板上に、
バッファ層として第1のi−InGaAs層またはi−
InAlAs層、n型チャネル層としてn−InGaA
s層、バリア層としてi−InAlAs層またはi−I
nP層、分離層として第2のi−InGaAs層、p型
チャネル層としてp−InGaAs層またはi−InG
aAs層が少なくとも順次成長され、p型素子の形成予
定領域を残して該p型チャネル層と第2のi−InGa
As層が選択エッチングにより除去されて該バリア層の
表面が露出され、露出した該バリア層が下層のチャネル
層に達するまで部分的にエッチングされてn型素子のソ
ース、ドレイン形成予定領域が形成され、該領域にn +
−InGaAs層が選択成長され、それぞれの素子にゲ
ート電極、オーミック電極が形成されてなることを特徴
とする相補型半導体装置に関する。第8の発明は、n型
チャネル層がi−InGaAs層、バリア層がn−In
AlAs層またはn−InP層である第7の発明の相補
型半導体装置に関する。
電界効果トランジスタとp型チャネル電界効果トランジ
スタが形成されているIII−V族化合物半導体を用いた
相補型半導体装置であって、半絶縁性InP基板上に、
バッファ層として第1のi−InGaAs層またはi−
InAlAs層、n型チャネル層としてn−InGaA
s層、バリア層としてi−InAlAs層またはi−I
nP層、分離層として第2のi−InGaAs層、p型
チャネル層としてp−InGaAs層またはi−InG
aAs層が少なくとも順次成長され、p型素子の形成予
定領域を残して該p型チャネル層と第2のi−InGa
As層が選択エッチングにより除去されて該バリア層の
表面が露出され、露出した該バリア層が下層のチャネル
層に達するまで部分的にエッチングされてn型素子のソ
ース、ドレイン形成予定領域が形成され、該領域にn +
−InGaAs層が選択成長され、それぞれの素子にゲ
ート電極、オーミック電極が形成されてなることを特徴
とする相補型半導体装置に関する。第8の発明は、n型
チャネル層がi−InGaAs層、バリア層がn−In
AlAs層またはn−InP層である第7の発明の相補
型半導体装置に関する。
【0017】
【0018】第9の発明は、半絶縁性GaAs基板上
に、バッファ層として第1のi−GaAs層、p型チャ
ネル層としてp−GaAs層またはp−InGaAs
層、バリア層としてi−AlGaAs層またはi−In
GaP層、分離層として第2のi−GaAs層、n型チ
ャネル層としてn−GaAs層、n−InGaAs層ま
たはi−InGaAs層を順次成長する工程と、n型素
子の形成予定領域を残して、該n型チャネル層と第2の
i−GaAs層を選択エッチングにより除去し、該バリ
ア層の表面を露出させる工程と、p型素子のソース、ド
レイン形成予定領域にp+−GaAs層を選択成長によ
り形成する工程と、それぞれの素子にゲート電極、オー
ミック電極を形成する工程を有することを特徴とする相
補型半導体装置の製造方法に関する。
に、バッファ層として第1のi−GaAs層、p型チャ
ネル層としてp−GaAs層またはp−InGaAs
層、バリア層としてi−AlGaAs層またはi−In
GaP層、分離層として第2のi−GaAs層、n型チ
ャネル層としてn−GaAs層、n−InGaAs層ま
たはi−InGaAs層を順次成長する工程と、n型素
子の形成予定領域を残して、該n型チャネル層と第2の
i−GaAs層を選択エッチングにより除去し、該バリ
ア層の表面を露出させる工程と、p型素子のソース、ド
レイン形成予定領域にp+−GaAs層を選択成長によ
り形成する工程と、それぞれの素子にゲート電極、オー
ミック電極を形成する工程を有することを特徴とする相
補型半導体装置の製造方法に関する。
【0019】第10の発明は、p型チャネル層としてi
−GaAs層またはi−InGaAs層、バリア層とし
てp−AlGaAs層またはp−InGaP層を成長す
る工程を有する第9の発明の相補型半導体装置の製造方
法に関する。
−GaAs層またはi−InGaAs層、バリア層とし
てp−AlGaAs層またはp−InGaP層を成長す
る工程を有する第9の発明の相補型半導体装置の製造方
法に関する。
【0020】第11の発明は、n型チャネル層上に、該
チャネル層よりも電子親和力の小さい半導体層と、高濃
度にn型不純物を添加した半導体層を成長する工程を有
することを特徴とする第9の発明の相補型半導体装置の
製造方法に関する。
チャネル層よりも電子親和力の小さい半導体層と、高濃
度にn型不純物を添加した半導体層を成長する工程を有
することを特徴とする第9の発明の相補型半導体装置の
製造方法に関する。
【0021】第12の発明は、半絶縁性GaAs基板上
に、バッファ層として第1のi−GaAs層、n型チャ
ネル層としてn−GaAs層またはn−InGaAs
層、バリア層としてi−AlGaAs層またはi−In
GaP層、分離層として第2のi−GaAs層、p型チ
ャネル層としてp−GaAs層、p−InGaAs層ま
たはi−InGaAs層を順次成長する工程と、p型素
子の形成予定領域を残して、該p型チャネル層と第2の
i−GaAs層を選択エッチングにより除去し、該バリ
ア層の表面を露出させる工程と、n型素子のソース、ド
レイン形成予定領域にn+−GaAs層を選択成長によ
り形成する工程と、それぞれの素子にゲート電極、オー
ミック電極を形成する工程を有することを特徴とする相
補型半導体装置の製造方法に関する。
に、バッファ層として第1のi−GaAs層、n型チャ
ネル層としてn−GaAs層またはn−InGaAs
層、バリア層としてi−AlGaAs層またはi−In
GaP層、分離層として第2のi−GaAs層、p型チ
ャネル層としてp−GaAs層、p−InGaAs層ま
たはi−InGaAs層を順次成長する工程と、p型素
子の形成予定領域を残して、該p型チャネル層と第2の
i−GaAs層を選択エッチングにより除去し、該バリ
ア層の表面を露出させる工程と、n型素子のソース、ド
レイン形成予定領域にn+−GaAs層を選択成長によ
り形成する工程と、それぞれの素子にゲート電極、オー
ミック電極を形成する工程を有することを特徴とする相
補型半導体装置の製造方法に関する。
【0022】第13の発明は、n型チャネル層としてi
−GaAs層またはi−InGaAs層、バリア層とし
てn−AlGaAs層またはn−InGaP層を成長す
る工程を有する第12の発明の相補型半導体装置の製造
方法に関する。
−GaAs層またはi−InGaAs層、バリア層とし
てn−AlGaAs層またはn−InGaP層を成長す
る工程を有する第12の発明の相補型半導体装置の製造
方法に関する。
【0023】第14の発明は、p型チャネル層上に、該
チャネル層よりも電子親和力の小さい半導体層と、高濃
度にp型不純物を添加した半導体層を成長する工程を有
する第12の発明の相補型半導体装置の製造方法に関す
る。
チャネル層よりも電子親和力の小さい半導体層と、高濃
度にp型不純物を添加した半導体層を成長する工程を有
する第12の発明の相補型半導体装置の製造方法に関す
る。
【0024】第15の発明は、半絶縁性InP基板上
に、バッファ層として第1のi−InGaAs層または
i−InAlAs層、p型チャネル層としてp−InG
aAs層、バリア層としてi−InAlAs層またはi
−InP層、分離層として第2のi−InGaAs層、
n型チャネル層としてn−InGaAsまたはi−In
GaAs層を順次成長する工程と、n型素子の形成予定
領域を残して、該n型チャネル層と第2のi−InGa
As層を選択エッチングにより除去し、該バリア層の表
面を露出させる工程と、p型素子のソース、ドレイン形
成予定領域にp+−InGaAs層を選択成長により形
成する工程と、それぞれの素子にゲート電極、オーミッ
ク電極を形成する工程を有することを特徴とする相補型
半導体装置の製造方法に関する。
に、バッファ層として第1のi−InGaAs層または
i−InAlAs層、p型チャネル層としてp−InG
aAs層、バリア層としてi−InAlAs層またはi
−InP層、分離層として第2のi−InGaAs層、
n型チャネル層としてn−InGaAsまたはi−In
GaAs層を順次成長する工程と、n型素子の形成予定
領域を残して、該n型チャネル層と第2のi−InGa
As層を選択エッチングにより除去し、該バリア層の表
面を露出させる工程と、p型素子のソース、ドレイン形
成予定領域にp+−InGaAs層を選択成長により形
成する工程と、それぞれの素子にゲート電極、オーミッ
ク電極を形成する工程を有することを特徴とする相補型
半導体装置の製造方法に関する。
【0025】第16の発明は、p型チャネル層としてi
−InGaAs層、バリア層としてp−InAlAs層
またはp−InP層を成長する工程を有する第15の発
明の相補型半導体装置の製造方法に関する。
−InGaAs層、バリア層としてp−InAlAs層
またはp−InP層を成長する工程を有する第15の発
明の相補型半導体装置の製造方法に関する。
【0026】第17の発明は、n型チャネル層上に、該
チャネル層よりも電子親和力の小さい半導体層と、高濃
度にn型不純物を添加した半導体層を成長する工程を有
する第15の発明の相補型半導体装置の製造方法に関す
る。
チャネル層よりも電子親和力の小さい半導体層と、高濃
度にn型不純物を添加した半導体層を成長する工程を有
する第15の発明の相補型半導体装置の製造方法に関す
る。
【0027】第18の発明は、半絶縁性InP基板上
に、バッファ層として第1のi−InGaAs層または
i−InAlAs層、n型チャネル層としてn−InG
aAs層、バリア層としてi−InAlAs層またはi
−InP層、分離層として第2のi−InGaAs層、
p型チャネル層としてp−InGaAs層またはi−I
nGaAs層を順次成長する工程と、p型素子の形成予
定領域を残して、該p型チャネル層と第2のi−InG
aAs層を選択エッチングにより除去し、該バリア層の
表面を露出させる工程と、n型素子のソース、ドレイン
形成予定領域にn+−InGaAs層を選択成長により
形成する工程と、それぞれの素子にゲート電極、オーミ
ック電極を形成する工程を有することを特徴とする相補
型半導体装置の製造方法に関する。
に、バッファ層として第1のi−InGaAs層または
i−InAlAs層、n型チャネル層としてn−InG
aAs層、バリア層としてi−InAlAs層またはi
−InP層、分離層として第2のi−InGaAs層、
p型チャネル層としてp−InGaAs層またはi−I
nGaAs層を順次成長する工程と、p型素子の形成予
定領域を残して、該p型チャネル層と第2のi−InG
aAs層を選択エッチングにより除去し、該バリア層の
表面を露出させる工程と、n型素子のソース、ドレイン
形成予定領域にn+−InGaAs層を選択成長により
形成する工程と、それぞれの素子にゲート電極、オーミ
ック電極を形成する工程を有することを特徴とする相補
型半導体装置の製造方法に関する。
【0028】第19の発明は、n型チャネル層としてi
−InGaAs層、バリア層としてn−InAlAs層
またはn−InP層を成長する工程を有する第18の発
明の相補型半導体装置の製造方法に関する。
−InGaAs層、バリア層としてn−InAlAs層
またはn−InP層を成長する工程を有する第18の発
明の相補型半導体装置の製造方法に関する。
【0029】第20の発明は、p型チャネル層上に、該
チャネル層よりも電子親和力の小さい半導体層と、高濃
度にp型不純物を添加した半導体層を成長する工程を有
する第18の発明の相補型半導体装置の製造方法に関す
る。
チャネル層よりも電子親和力の小さい半導体層と、高濃
度にp型不純物を添加した半導体層を成長する工程を有
する第18の発明の相補型半導体装置の製造方法に関す
る。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明では、n−FETとp−F
ETを同一基板上に積層構造として作製し、下方に位置
するトランジスタを、例えばAlGaAs/GaAs系
等の選択エッチングが容易な材料の組合せで作製し、こ
れを選択エッチングすることによって、容易に作り分け
ができる。また、ソース、ドレイン領域を選択成長によ
り低抵抗半導体層で形成することによって、オーミック
コンタクトの形成が容易になり、さらにソース抵抗の低
減も図ることができる。
ETを同一基板上に積層構造として作製し、下方に位置
するトランジスタを、例えばAlGaAs/GaAs系
等の選択エッチングが容易な材料の組合せで作製し、こ
れを選択エッチングすることによって、容易に作り分け
ができる。また、ソース、ドレイン領域を選択成長によ
り低抵抗半導体層で形成することによって、オーミック
コンタクトの形成が容易になり、さらにソース抵抗の低
減も図ることができる。
【0031】以下、本発明の実施の形態を図面を用いて
説明する。
説明する。
【0032】(実施形態1)図1は、本発明の相補型半
導体装置の一実施形態を示す構成断面図である。図1に
おいて、10は半絶縁性GaAs基板、11はi−Ga
Asバッファ層、12はp−FETのチャネル層となる
ノンドープi−In0.2Ga0.8Asチャネル層、13は
BeやC等のp型不純物を2×1018cm-3ドープした
p−Al0.8Ga0.2Asバリア層である。このバリア層
は2次元ホールガスを発生させるホール供給層ともな
る。さらに14は第2のi−GaAsバッファ層、15
はn−PETのチャネル層となるノンドープi−In
0.2Ga0.8Asチャネル層、16はSiを2×1018c
m-3ドーピングしたn−Al0.3Ga0.7As電子供給
層、17はn+−GaAsキャップ層である。30はp
−FETのソース、ドレイン領域に選択的に形成された
p+−GaAsコンタクト層である。40、41はWS
iからなるゲート電極、50はn−FETのオーミック
電極(AuGeNi)、51はP−FETのオーミック
電極(AuZn)である。
導体装置の一実施形態を示す構成断面図である。図1に
おいて、10は半絶縁性GaAs基板、11はi−Ga
Asバッファ層、12はp−FETのチャネル層となる
ノンドープi−In0.2Ga0.8Asチャネル層、13は
BeやC等のp型不純物を2×1018cm-3ドープした
p−Al0.8Ga0.2Asバリア層である。このバリア層
は2次元ホールガスを発生させるホール供給層ともな
る。さらに14は第2のi−GaAsバッファ層、15
はn−PETのチャネル層となるノンドープi−In
0.2Ga0.8Asチャネル層、16はSiを2×1018c
m-3ドーピングしたn−Al0.3Ga0.7As電子供給
層、17はn+−GaAsキャップ層である。30はp
−FETのソース、ドレイン領域に選択的に形成された
p+−GaAsコンタクト層である。40、41はWS
iからなるゲート電極、50はn−FETのオーミック
電極(AuGeNi)、51はP−FETのオーミック
電極(AuZn)である。
【0033】本実施形態の他に図2に示すようにn−F
ETをn−GaAs18で形成して、MESFET(Me
tal Semiconductor FET)型にしてもよいし、また図3
に示すようにp−FETをp−In0.2Ga0.8As層チ
ャネル層19、i−Al0.8Ga0.2Asバリア層20で
形成してもよい。同様に、n−FETをn−In0.2G
a0.8Asチャネル層28、i−Al0.3Ga0.7Asバ
リア層29で形成してもよい。なお、チャネル層はGa
Asでもかまわないし、バリア層はInGaPでもかま
わない。また、すべての材料の組成は本発明の目的を達
成可能な範囲で任意のものである。
ETをn−GaAs18で形成して、MESFET(Me
tal Semiconductor FET)型にしてもよいし、また図3
に示すようにp−FETをp−In0.2Ga0.8As層チ
ャネル層19、i−Al0.8Ga0.2Asバリア層20で
形成してもよい。同様に、n−FETをn−In0.2G
a0.8Asチャネル層28、i−Al0.3Ga0.7Asバ
リア層29で形成してもよい。なお、チャネル層はGa
Asでもかまわないし、バリア層はInGaPでもかま
わない。また、すべての材料の組成は本発明の目的を達
成可能な範囲で任意のものである。
【0034】次に、図1に示す相補型半導体装置の製造
方法の一例について説明する。図4及び図5にのその製
造工程を示す。
方法の一例について説明する。図4及び図5にのその製
造工程を示す。
【0035】まず、図4(a)に示すように、分子線エ
ピタキシ装置(MBE)を用いて、半絶縁性GaAs基
板10上に、厚さ500nmのi−GaAsバッファ層
11、p−FETのチャネル層となる厚さ15nmのノ
ンドープi−In0.2Ga0.8Asチャネル層12、さら
にBeを2×1018cm-3ドープした厚さ25nmのp
−Al0.8Ga0.2Asバリア層13、厚さ100nmの
第2のi−GaAsバッファ層14、n−FETのチャ
ネル層となる厚さ15nmのノンドープi−In0.2G
a0.8Asチャネル層15、Siを2×1018cm-3ド
ーピングした厚さ30nmのn−Al0.3Ga0.7As電
子供給層16、Siを5×1018cm-3ドープした厚さ
60nmのn+−GaAsキャップ層17を順次成長す
る。
ピタキシ装置(MBE)を用いて、半絶縁性GaAs基
板10上に、厚さ500nmのi−GaAsバッファ層
11、p−FETのチャネル層となる厚さ15nmのノ
ンドープi−In0.2Ga0.8Asチャネル層12、さら
にBeを2×1018cm-3ドープした厚さ25nmのp
−Al0.8Ga0.2Asバリア層13、厚さ100nmの
第2のi−GaAsバッファ層14、n−FETのチャ
ネル層となる厚さ15nmのノンドープi−In0.2G
a0.8Asチャネル層15、Siを2×1018cm-3ド
ーピングした厚さ30nmのn−Al0.3Ga0.7As電
子供給層16、Siを5×1018cm-3ドープした厚さ
60nmのn+−GaAsキャップ層17を順次成長す
る。
【0036】次に、図4(b)に示すようにn−FET
部分をマスクPRで覆い、リン酸系のウェットエッチン
グによりi−In0.2Ga0.8Asチャネル層15までエ
ッチングする。この場合、i−In0.2Ga0.8Asチャ
ネル層ちょうどでエッチングを停止する必要はなく、第
2のi−GaAsバッファ層14にかかってもよい。
部分をマスクPRで覆い、リン酸系のウェットエッチン
グによりi−In0.2Ga0.8Asチャネル層15までエ
ッチングする。この場合、i−In0.2Ga0.8Asチャ
ネル層ちょうどでエッチングを停止する必要はなく、第
2のi−GaAsバッファ層14にかかってもよい。
【0037】続いて、図4(c)に示すように、ドライ
エッチング装置を用いて、p−Al 0.8Ga0.2Asバリ
ア層13に達するまでエッチングする。この時、エッチ
ングガスとしてCCl2F2もしくはSF6とBCl3の混
合ガスを用いることによりAlGaAsとGaAsの選
択エッチングができ、AlGaAs層でエッチングが自
動的に停止する。他にこの系の選択エッチングには、ク
エン酸等を用いる方法がある。
エッチング装置を用いて、p−Al 0.8Ga0.2Asバリ
ア層13に達するまでエッチングする。この時、エッチ
ングガスとしてCCl2F2もしくはSF6とBCl3の混
合ガスを用いることによりAlGaAsとGaAsの選
択エッチングができ、AlGaAs層でエッチングが自
動的に停止する。他にこの系の選択エッチングには、ク
エン酸等を用いる方法がある。
【0038】同様の方法で、n−FETのキャップ層1
7をエッチングし、ゲート部の開口を行う(図4
(d))。
7をエッチングし、ゲート部の開口を行う(図4
(d))。
【0039】次に、図5(e)に示すように、WSiで
ゲート電極40、41を形成し、SiO2膜(マスク)
42で覆い、p−FETのソ一ス、ドレイン領域をチャ
ネル層12に達成するまで燐酸系のウェットエッチング
によりエッチングする。
ゲート電極40、41を形成し、SiO2膜(マスク)
42で覆い、p−FETのソ一ス、ドレイン領域をチャ
ネル層12に達成するまで燐酸系のウェットエッチング
によりエッチングする。
【0040】次いで、図5(f)に示すように、有機金
属気相成長法(MOVPE)もしくは有機金属分子線エ
ピタキシ法(MOMBE)を用いて、ZnもしくはCを
ドーパントとして、ソース、ドレイン領域にp+−Ga
Asコンタクト層30(厚さ100nm、ドーパント濃
度5×1019cm-3)を選択成長する。この時、ソー
ス、ドレイン領域をエッチングせず、キャップ層として
選択成長するだけでもコンタクト形成上は問題ないが、
ソース抵抗は若干高くなる。
属気相成長法(MOVPE)もしくは有機金属分子線エ
ピタキシ法(MOMBE)を用いて、ZnもしくはCを
ドーパントとして、ソース、ドレイン領域にp+−Ga
Asコンタクト層30(厚さ100nm、ドーパント濃
度5×1019cm-3)を選択成長する。この時、ソー
ス、ドレイン領域をエッチングせず、キャップ層として
選択成長するだけでもコンタクト形成上は問題ないが、
ソース抵抗は若干高くなる。
【0041】最後に、図5(g)に示すように、AuG
eNi及びAuZnを蒸着してそれぞれオーミック電極
50、51を形成しデバイスを完成させる。
eNi及びAuZnを蒸着してそれぞれオーミック電極
50、51を形成しデバイスを完成させる。
【0042】さらに、図6に示すように、n−FETの
ソース、ドレイン領域を、たとえばn+−GaAsコン
タクト層(選択成長層)31で形成すれば、n−FET
のソ一ス抵抗も低減できる。
ソース、ドレイン領域を、たとえばn+−GaAsコン
タクト層(選択成長層)31で形成すれば、n−FET
のソ一ス抵抗も低減できる。
【0043】前記図1の構造において、ゲート長を0.
5μmとしてデバイス特性を評価したところ、n−FE
Tでgm=250mS/mm、fT=50GHz、fmax
=60GHz、p−FETでgm=80mS/mm、f
T=10GHz、fmax=20GHzとなり良好な結果を
得た。
5μmとしてデバイス特性を評価したところ、n−FE
Tでgm=250mS/mm、fT=50GHz、fmax
=60GHz、p−FETでgm=80mS/mm、f
T=10GHz、fmax=20GHzとなり良好な結果を
得た。
【0044】なお、本製造方法に示す成長方法やエッチ
ング方法、さらに条件、組成、材料等は、本発明の目的
を達するものならば任意であり全て適用可能である。
ング方法、さらに条件、組成、材料等は、本発明の目的
を達するものならば任意であり全て適用可能である。
【0045】(実施形態2)図7は、本発明の相補型半
導体装置の一実施形態を示す構成断面図である。図7に
おいて、10は半絶縁性GaAs基板、21はi−Ga
Asバッファ層、22はn−FETのチャネル層となる
ノンドープi−In0.2Ga0.8Asチャネル層、23は
Si等のn型不純物を2×1018cm-3ドープしたn−
Al0.3Ga0 .7As電子供給層である。さらに24は第
2のi−GaAsバッファ層、25はp−FETのチャ
ネル層となるノンドープi−In0.2Ga0.8Asチャネ
ル層、26はBeやC等のp型不純物を2×1018cm
-3ドーピングしたp−Al0.8Ga0.2Asホール供給
層、27はp+−GaAsキャップ層である。31はn
−FETのソ一ス、ドレイン領域に選択的に形成された
n+−GaAsコンタクト層である。40及び41はW
Siからなるゲート電極、50はn−FETのオーミッ
ク電極(AuGeNi)、51はp−FETのオーミッ
ク電極(AuZn)である。
導体装置の一実施形態を示す構成断面図である。図7に
おいて、10は半絶縁性GaAs基板、21はi−Ga
Asバッファ層、22はn−FETのチャネル層となる
ノンドープi−In0.2Ga0.8Asチャネル層、23は
Si等のn型不純物を2×1018cm-3ドープしたn−
Al0.3Ga0 .7As電子供給層である。さらに24は第
2のi−GaAsバッファ層、25はp−FETのチャ
ネル層となるノンドープi−In0.2Ga0.8Asチャネ
ル層、26はBeやC等のp型不純物を2×1018cm
-3ドーピングしたp−Al0.8Ga0.2Asホール供給
層、27はp+−GaAsキャップ層である。31はn
−FETのソ一ス、ドレイン領域に選択的に形成された
n+−GaAsコンタクト層である。40及び41はW
Siからなるゲート電極、50はn−FETのオーミッ
ク電極(AuGeNi)、51はp−FETのオーミッ
ク電極(AuZn)である。
【0046】本実施形態の他に、図8に示すように、n
−FETをn−In0.2Ga0.8Asチャネル層28、i
−Al0.3Ga0.7Asバリア層29で形成してもよい。
−FETをn−In0.2Ga0.8Asチャネル層28、i
−Al0.3Ga0.7Asバリア層29で形成してもよい。
【0047】また、図9に示すように、p−FETをp
−In0.2Ga0.8As層チャネル層19、i−Al0.8
Ga0.2Asバリア層20で形成してもよい。なお、チ
ャネル層はGaAsでもかまわないし、バリア層はIn
GaPでもかまわない。またn +−GaAsコンタクト
層31はn+−InGaAs層でもよい。すべての材料
の組成は、本発明を達成する範囲内で任意のものであ
る。
−In0.2Ga0.8As層チャネル層19、i−Al0.8
Ga0.2Asバリア層20で形成してもよい。なお、チ
ャネル層はGaAsでもかまわないし、バリア層はIn
GaPでもかまわない。またn +−GaAsコンタクト
層31はn+−InGaAs層でもよい。すべての材料
の組成は、本発明を達成する範囲内で任意のものであ
る。
【0048】次に、図7に示す相補型半導体装置の製造
方法の一例について説明する。製造工程図は、図4及び
図5とほぼ同様なので省略する。
方法の一例について説明する。製造工程図は、図4及び
図5とほぼ同様なので省略する。
【0049】まず、MBE法を用いて、半絶縁性GaA
s基板10上に、厚さ500nmのi−GaAsバッフ
ァ層21、n‐FETのチャネル層となる厚さ15nm
のノンドープi−In0.2Ga0.8As層22、さらにS
iを2×1018cm-3ドープした厚さ30nmのn−A
l0.3Ga0.7As電子供給層23、厚さ100nmの第
2のi−GaAsバッファ層24、p−FETのチャネ
ル層となる厚さ15nmのノンドープi−In0.2Ga
0.8As層25、Beを2×1018cm-3ドーピングし
た厚さ25nmのp−Al0.8Ga0.2Asホール供給層
26、Beドープp+−GaAsキャップ層(厚さ60
nm、ドーピング濃度1×1019cm-3)27を順次成
長する。
s基板10上に、厚さ500nmのi−GaAsバッフ
ァ層21、n‐FETのチャネル層となる厚さ15nm
のノンドープi−In0.2Ga0.8As層22、さらにS
iを2×1018cm-3ドープした厚さ30nmのn−A
l0.3Ga0.7As電子供給層23、厚さ100nmの第
2のi−GaAsバッファ層24、p−FETのチャネ
ル層となる厚さ15nmのノンドープi−In0.2Ga
0.8As層25、Beを2×1018cm-3ドーピングし
た厚さ25nmのp−Al0.8Ga0.2Asホール供給層
26、Beドープp+−GaAsキャップ層(厚さ60
nm、ドーピング濃度1×1019cm-3)27を順次成
長する。
【0050】次に、p−FET部分をマスクで覆い、リ
ン酸系のウェットエッチングと選択ドライエッチングに
より、n−Al0.3Ga0.7As電子供給層23に達する
までエッチングする。AlGaAs層でエッチングが自
動的に停止する理由は、前記実施形態1と同様である。
ン酸系のウェットエッチングと選択ドライエッチングに
より、n−Al0.3Ga0.7As電子供給層23に達する
までエッチングする。AlGaAs層でエッチングが自
動的に停止する理由は、前記実施形態1と同様である。
【0051】同様の方法で、p−FETのキャップ層2
7をエッチングし、ゲート部の開口を行う。
7をエッチングし、ゲート部の開口を行う。
【0052】さらに、WSiでゲート電極40、41を
形成し、SiO2膜(マスク)42で覆い、n−FET
のソース、ドレイン領域をチャネル層22に達するまで
燐酸系のウェットエッチングによりエッチングして、M
OVPE法もしくはMOMBE法を用いて、Siをドー
パントとして、ソース、ドレイン領域に、n+−GaA
s層31(厚さ100nm、ドーパント濃度5×1018
cm-3)を選択成長する。この時、ソ一ス、ドレイン領
域をエッチングせず、キャップ層として選択成長するだ
けでもコンタクト形成上は問題ないが、ソース抵抗は若
干高くなる。
形成し、SiO2膜(マスク)42で覆い、n−FET
のソース、ドレイン領域をチャネル層22に達するまで
燐酸系のウェットエッチングによりエッチングして、M
OVPE法もしくはMOMBE法を用いて、Siをドー
パントとして、ソース、ドレイン領域に、n+−GaA
s層31(厚さ100nm、ドーパント濃度5×1018
cm-3)を選択成長する。この時、ソ一ス、ドレイン領
域をエッチングせず、キャップ層として選択成長するだ
けでもコンタクト形成上は問題ないが、ソース抵抗は若
干高くなる。
【0053】最後に、AuGeNi及びAuZnを蒸着
してそれぞれオーミック電極50、51を形成しデバイ
スを完成させる。
してそれぞれオーミック電極50、51を形成しデバイ
スを完成させる。
【0054】さらに、p−FETのソース、ドレイン領
域を、たとえばp+−GaAsコンタクト層で形成すれ
ば、p−FETのソース抵抗も低減できる。
域を、たとえばp+−GaAsコンタクト層で形成すれ
ば、p−FETのソース抵抗も低減できる。
【0055】なお、本製造方法に示す成長方法やエッチ
ング方法、さらに条件、組成、材料等は、本発明の目的
を達するものならば任意であり全て適用可能である。
ング方法、さらに条件、組成、材料等は、本発明の目的
を達するものならば任意であり全て適用可能である。
【0056】(実施形態3)図10は、本発明の相補型
半導体装置の一実施形態を示す構成断面図である。図1
0において、60は半絶縁性InP基板、61はi−I
nAlAsバッファ層、62はp−FETのチャネル層
となるノンドープi−In0.5Ga0.5As層、63はB
e等のp型不純物を2×1018cm-3ドープしたp−I
n0.5Al0.5Asバリア層である。このバリア層は2次
元ホールガスを発生させるホール供給層ともなる。さら
に64はi−InGaAsバッファ層、65はn−FE
Tのチャネル層となるノンドープi−In0.5Ga0.5A
s層、66はSiを2×1018cm-3ドーピングしたn
−In0.5Al0.5As電子供給層、67はn+−InG
aAsキャップ層である。68はp−FETのソース、
ドレイン領域に選択的に形成されたp+−InGaAs
コンタクト層である。40及び41はWSiからなるゲ
ート電極、52及び53はTiPtAuからなるオーミ
ック電極である。
半導体装置の一実施形態を示す構成断面図である。図1
0において、60は半絶縁性InP基板、61はi−I
nAlAsバッファ層、62はp−FETのチャネル層
となるノンドープi−In0.5Ga0.5As層、63はB
e等のp型不純物を2×1018cm-3ドープしたp−I
n0.5Al0.5Asバリア層である。このバリア層は2次
元ホールガスを発生させるホール供給層ともなる。さら
に64はi−InGaAsバッファ層、65はn−FE
Tのチャネル層となるノンドープi−In0.5Ga0.5A
s層、66はSiを2×1018cm-3ドーピングしたn
−In0.5Al0.5As電子供給層、67はn+−InG
aAsキャップ層である。68はp−FETのソース、
ドレイン領域に選択的に形成されたp+−InGaAs
コンタクト層である。40及び41はWSiからなるゲ
ート電極、52及び53はTiPtAuからなるオーミ
ック電極である。
【0057】本実施形態の他に、図11に示すように、
n−FETとp−FETの位置を反対にした構造でもよ
い。またバリア層はInPでもかまわない。なお、すべ
ての材料の組成は、本発明の目的を達成する範囲内で任
意のものである。
n−FETとp−FETの位置を反対にした構造でもよ
い。またバリア層はInPでもかまわない。なお、すべ
ての材料の組成は、本発明の目的を達成する範囲内で任
意のものである。
【0058】次に、図10に示す相補型半導体装置の製
造方法の一例について説明する。製造工程図は、図4及
び図5とほぼ同様なので省略する。
造方法の一例について説明する。製造工程図は、図4及
び図5とほぼ同様なので省略する。
【0059】まず、MBE法を用いて、半絶縁性InP
基板60基板上に、i−InAlAsバッファ層61、
p−FETのチャネル層となるノンドープi−In0.5
Ga0 .5As層62、Be等のp型不純物を2×1018
cm-3ドープしたp−In0.5Al0.5Asホール供給層
63、i−InGaAsバッファ層64、n−FETの
チャネル層となるノンドープi−In0.5Ga0.5As層
65、Siを2×10 18cm-3ドーピングしたn−In
0.5Al0.5As電子供給層66、n+−InGaAsキ
ャップ層67を順次成長する。
基板60基板上に、i−InAlAsバッファ層61、
p−FETのチャネル層となるノンドープi−In0.5
Ga0 .5As層62、Be等のp型不純物を2×1018
cm-3ドープしたp−In0.5Al0.5Asホール供給層
63、i−InGaAsバッファ層64、n−FETの
チャネル層となるノンドープi−In0.5Ga0.5As層
65、Siを2×10 18cm-3ドーピングしたn−In
0.5Al0.5As電子供給層66、n+−InGaAsキ
ャップ層67を順次成長する。
【0060】次に、n−FET部分をマスクで覆い、ウ
ェットエッチングと選択エッチングを用いて、p−In
0.5Al0.5Asホール供給層63に達するまでエッチン
グする。この時、InGaAsとInAlAsで選択エ
ッチングが可能なクエン酸もしくは琥珀酸を用いること
ができる。
ェットエッチングと選択エッチングを用いて、p−In
0.5Al0.5Asホール供給層63に達するまでエッチン
グする。この時、InGaAsとInAlAsで選択エ
ッチングが可能なクエン酸もしくは琥珀酸を用いること
ができる。
【0061】同様の方法で、n−FETのキャップ層6
7をエッチングし、ゲート部の開口を行う。
7をエッチングし、ゲート部の開口を行う。
【0062】次に、WSiでゲート電極40、41を形
成し、SiO2膜(マスク)42で覆い、p−FETの
ソース、ドレイン領域をチャネル層62に達するまでウ
ェットエッチングによりエッチングする。
成し、SiO2膜(マスク)42で覆い、p−FETの
ソース、ドレイン領域をチャネル層62に達するまでウ
ェットエッチングによりエッチングする。
【0063】次に、MOVPEもしくはMOMBEを用
いて、Znをドーパントとして、ソース、ドレイン領域
に、p+−InGaAsコンタクト層68(厚さ100
nm、ドーパント濃度5×1019cm-3)を選択成長す
る。この時、ソ一ス、ドレイン領域をエッチングせず、
キャップ層として選択成長するだけでもコンタクト形成
上は問題ないが、ソース抵抗は若干高くなる。
いて、Znをドーパントとして、ソース、ドレイン領域
に、p+−InGaAsコンタクト層68(厚さ100
nm、ドーパント濃度5×1019cm-3)を選択成長す
る。この時、ソ一ス、ドレイン領域をエッチングせず、
キャップ層として選択成長するだけでもコンタクト形成
上は問題ないが、ソース抵抗は若干高くなる。
【0064】最後に、TiPtAuで蒸着してオーミッ
ク電極52、53を形成してデバイスを完成させる。
ク電極52、53を形成してデバイスを完成させる。
【0065】さらに、n−FETのソース、ドレイン領
域を、たとえばn+−InGaAsコンタクト層で形成
すれば、n−FETのソース抵抗も低減できる。
域を、たとえばn+−InGaAsコンタクト層で形成
すれば、n−FETのソース抵抗も低減できる。
【0066】なお、本製造方法に示す成長方法やエッチ
ング方法、さらに条件、組成、材料等は、本発明の目的
を達するものならば任意であり全て適用可能である。
ング方法、さらに条件、組成、材料等は、本発明の目的
を達するものならば任意であり全て適用可能である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、n
−FET及びp−FETともに高性能で、低消費電力で
高速動作が可能な半導体装置を、イオン注入を用いるこ
となく容易に製造することができる。
−FET及びp−FETともに高性能で、低消費電力で
高速動作が可能な半導体装置を、イオン注入を用いるこ
となく容易に製造することができる。
【図1】本発明の相補型半導体装置の構造断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の相補型半導体装置の構造断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の相補型半導体装置の構造断面図であ
る。
る。
【図4】本発明の相補型半導体装置の製造方法を示す工
程図である。
程図である。
【図5】本発明の相補型半導体装置の製造方法を示す工
程図である。
程図である。
【図6】本発明の相補型半導体装置の構造断面図であ
る。
る。
【図7】本発明の相補型半導体装置の構造断面図であ
る。
る。
【図8】本発明の相補型半導体装置の構造断面図であ
る。
る。
【図9】本発明の相補型半導体装置の構造断面図であ
る。
る。
【図10】本発明の相補型半導体装置の構造断面図であ
る。
る。
【図11】本発明の相補型半導体装置の構造断面図であ
る。
る。
【図12】従来の相補型半導体装置の構造断面図であ
る。
る。
【図13】従来の相補型半導体装置の構造断面図であ
る。
る。
10 絶縁性GaAs基板 11 i−GaAsバッファ層 12 i−In0.2Ga0.8Asチャネル層 13 p−Al0.8Ga0.2Asバリア層 14 第2のi−GaAsバッファ層 15 i−In0.2Ga0.8Asチャネル層 16 n−Al0.3Ga0.7As電子供給層 17 n+−GaAsキャップ層 18 n−GaAs層 19 p−In0.2Ga0.8As層チャネル層 20 i−Al0.8Ga0.2Asバリア層 21 i−GaAsバッファ層 22 i−In0.2Ga0.8Asチャネル層 23 n‐Al0.3Ga0.7As電子供給層 24 第2のi−GaAsバッファ層 25 i−In0.2Ga0.8Asチャネル層 26 p−Al0.8Ga0.2Asホール供給層 27 p+−GaAsキャップ層 28 n−In0.2Ga0.8Asチャネル層 29 i−Al0.3Ga0.7Asバリア層 30 p+−GaAsコンタクト層 31 n+−GaAsコンタクト層 40、41 ゲ一ト電極(WSi) 42 SiO2膜 50 オーミック電極(AuGeNi) 51 オーミック電極(AuZn) 52、53 オーミック電極(TiPtAu) 60 半絶縁性InP基板 61 i−InAlAsバッファ層 62 i−In0.5Ga0.5As層 63 p−In0.5Al0.5Asバリア層 64 i−InGaAsバッファ層 65 i−In0.5Ga0.5As層 66 n−In0.5Al0.5As電子供給層 67 n+−InGaAsキャップ層 68 p+−InGaAsコンタクト層 69 n+−InGaAsコンタクト層 70 p+−InGaAsキャップ層 PR マスク 121 GaAs基板 122 i−GaAs層 123 i−AlGaAs層 124 ゲート電極 125 P+イオン注入領域 126 N+イオン注入領域 131 GaAs基板 132、134 i−GaAs 133 p−AlGaAs層 135 n−AlGaAs層 136 n+−GaAs層 137 オーミック電極 138 ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/095 H01L 21/06 H01L 21/8232
Claims (20)
- 【請求項1】 同一基板上にn型チャネル電界効果トラ
ンジスタとp型チャネル電界効果トランジスタが形成さ
れているIII−V族化合物半導体を用いた相補型半導体
装置であって、 半絶縁性GaAs基板上に、バッファ層として第1のi
−GaAs層、p型チャネル層としてp−GaAs層ま
たはp−InGaAs層、バリア層としてi−AlGa
As層またはi−InGaP層、分離層として第2のi
−GaAs層、n型チャネル層としてn−GaAs層、
n−InGaAs層またはi−InGaAs層が少なく
とも順次成長され、n型素子の形成予定領域を残して該
n型チャネル層と第2のi−GaAs層が選択エッチン
グにより除去されて該バリア層の表面が露出され、露出
した該バリア層が下層のチャネル層に達するまで部分的
にエッチングされてp型素子のソース、ドレイン形成予
定領域が形成され、該領域にp + −GaAs層が選択成
長され、それぞれの素子にゲート電極、オーミック電極
が形成されてなることを 特徴とする相補型半導体装置。 - 【請求項2】 p型チャネル層がi−GaAs層または
i−InGaAs層、バリア層がp−AlGaAs層ま
たはp−InGaP層である請求項1記載の相補型半導
体装置。 - 【請求項3】 同一基板上にn型チャネル電界効果トラ
ンジスタとp型チャネル電界効果トランジスタが形成さ
れているIII−V族化合物半導体を用いた相補型半導体
装置であって、 半絶縁性GaAs基板上に、バッファ層として第1のi
−GaAs層、n型チャネル層としてn−GaAs層ま
たはn−InGaAs層、バリア層としてi−AlGa
As層またはi−InGaP層、分離層として第2のi
−GaAs層、p型チャネル層としてp−GaAs層、
p−InGaAs層またはi−InGaAs層が少なく
とも順次成長され、p型素子の形成予定領域を残して該
p型チャネル層と第2のi−GaAs層が選択エッチン
グにより除去されて該バリア層の表面が露出され、露出
した該バリア層が下層のチャネル層に達するまで部分的
にエッチングされてn型素子のソース、ドレイン形成予
定領域が形成され、該領域にn + −GaAs層が選択成
長され、それぞれの素子にゲート電極、オーミック 電極
が形成されてなることを特徴とする相補型半導体装置。 - 【請求項4】 n型チャネル層がi−GaAs層または
i−InGaAs層、バリア層がn−AlGaAs層ま
たはn−InGaP層である請求項3記載の相補型半導
体装置。 - 【請求項5】 同一基板上にn型チャネル電界効果トラ
ンジスタとp型チャネル電界効果トランジスタが形成さ
れているIII−V族化合物半導体を用いた相補型半導体
装置であって、 半絶縁性InP基板上に、バッファ層として第1のi−
InGaAs層またはi−InAlAs層、p型チャネ
ル層としてp−InGaAs層、バリア層としてi−I
nAlAs層またはi−InP層、分離層として第2の
i−InGaAs層、n型チャネル層としてn−InG
aAs層またはi−InGaAs層が少なくとも順次成
長され、n型素子の形成予定領域を残して該n型チャネ
ル層と第2のi−InGaAs層が選択エッチングによ
り除去されて該バリア層の表面が露出され、露出した該
バリア層が下層のチャネル層に達するまで部分的にエッ
チングされてp型素子のソース、ドレイン形成予定領域
が形成され、該領域にp + −InGaAs層が選択成長
され、それぞれの素子にゲート電極、オーミック電極が
形成されてなることを特徴とする相補型半導体装置。 - 【請求項6】 p型チャネル層がi−InGaAs層、
バリア層がp−InAlAs層またはp−InP層であ
る請求項5記載の相補型半導体装置。 - 【請求項7】 同一基板上にn型チャネル電界効果トラ
ンジスタとp型チャネル電界効果トランジスタが形成さ
れているIII−V族化合物半導体を用いた相補型半導体
装置であって、 半絶縁性InP基板上に、バッファ層として第1のi−
InGaAs層またはi−InAlAs層、n型チャネ
ル層としてn−InGaAs層、バリア層としてi−I
nAlAs層またはi−InP層、分離層として第2の
i−InGaAs層、p型チャネル層としてp−InG
aAs層またはi−InGaAs層が少なくとも順次成
長され、p型素子の形成予定領域を残して該p型チャネ
ル層と第2のi−InGaAs層が選択エッチングによ
り除去されて該バリア層の表面が露出され、露出した該
バリア層が下層のチャネル層に達するまで部分的にエッ
チ ングされてn型素子のソース、ドレイン形成予定領域
が形成され、該領域にn + −InGaAs層が選択成長
され、それぞれの素子にゲート電極、オーミック電極が
形成されてなることを特徴とする相補型半導体装置。 - 【請求項8】 n型チャネル層がi−InGaAs層、
バリア層がn−InAlAs層またはn−InP層であ
る請求項7記載の相補型半導体装置。 - 【請求項9】 半絶縁性GaAs基板上に、バッファ層
として第1のi−GaAs層、p型チャネル層としてp
−GaAs層またはp−InGaAs層、バリア層とし
てi−AlGaAs層またはi−InGaP層、分離層
として第2のi−GaAs層、n型チャネル層としてn
−GaAs層、n−InGaAs層またはi−InGa
As層を順次成長する工程と、n型素子の形成予定領域
を残して、該n型チャネル層と第2のi−GaAs層を
選択エッチングにより除去し、該バリア層の表面を露出
させる工程と、p型素子のソース、ドレイン形成予定領
域にp+−GaAs層を選択成長により形成する工程
と、それぞれの素子にゲート電極、オーミック電極を形
成する工程を有することを特徴とする相補型半導体装置
の製造方法。 - 【請求項10】 p型チャネル層としてi−GaAs層
またはi−InGaAs層、バリア層としてp−AlG
aAs層またはp−InGaP層を成長する工程を有す
る請求項9記載の相補型半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 n型チャネル層上に、該チャネル層よ
りも電子親和力の小さい半導体層と、高濃度にn型不純
物を添加した半導体層を成長する工程を有することを特
徴とする請求項9記載の相補型半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 半絶縁性GaAs基板上に、バッファ
層として第1のi−GaAs層、n型チャネル層として
n−GaAs層またはn−InGaAs層、バリア層と
してi−AlGaAs層またはi−InGaP層、分離
層として第2のi−GaAs層、p型チャネル層として
p−GaAs層、p−InGaAs層またはi−InG
aAs層を順次成長する工程と、p型素子の形成予定領
域を残して、該p型チャネル層と第2のi−GaAs層
を選択エッチングにより除去し、該バリア層の表面を露
出させる工程と、n型素子のソース、ドレイン形成予定
領域にn+−GaAs層を選択成長により形成する工程
と、それぞれの素子にゲート電極、オーミック電極を形
成する工程を有することを特徴とする相補型半導体装置
の製造方法。 - 【請求項13】 n型チャネル層としてi−GaAs層
またはi−InGaAs層、バリア層としてn−AlG
aAs層またはn−InGaP層を成長する工程を有す
る請求項12記載の相補型半導体装置の製造方法。 - 【請求項14】 p型チャネル層上に、該チャネル層よ
りも電子親和力の小さい半導体層と、高濃度にp型不純
物を添加した半導体層を成長する工程を有する請求項1
2記載の相補型半導体装置の製造方法。 - 【請求項15】 半絶縁性InP基板上に、バッファ層
として第1のi−InGaAs層またはi−InAlA
s層、p型チャネル層としてp−InGaAs層、バリ
ア層としてi−InAlAs層またはi−InP層、分
離層として第2のi−InGaAs層、n型チャネル層
としてn−InGaAsまたはi−InGaAs層を順
次成長する工程と、n型素子の形成予定領域を残して、
該n型チャネル層と第2のi−InGaAs層を選択エ
ッチングにより除去し、該バリア層の表面を露出させる
工程と、p型素子のソース、ドレイン形成予定領域にp
+−InGaAs層を選択成長により形成する工程と、
それぞれの素子にゲート電極、オーミック電極を形成す
る工程を有することを特徴とする相補型半導体装置の製
造方法。 - 【請求項16】 p型チャネル層としてi−InGaA
s層、バリア層としてp−InAlAs層またはp−I
nP層を成長する工程を有する請求項15記載の相補型
半導体装置の製造方法。 - 【請求項17】 n型チャネル層上に、該チャネル層よ
りも電子親和力の小さい半導体層と、高濃度にn型不純
物を添加した半導体層を成長する工程を有する請求項1
5記載の相補型半導体装置の製造方法。 - 【請求項18】 半絶縁性InP基板上に、バッファ層
として第1のi−InGaAs層またはi−InAlA
s層、n型チャネル層としてn−InGaAs層、バリ
ア層としてi−InAlAs層またはi−InP層、分
離層として第2のi−InGaAs層、p型チャネル層
としてp−InGaAs層またはi−InGaAs層を
順次成長する工程と、p型素子の形成予定領域を残し
て、該p 型チャネル層と第2のi−InGaAs層を選
択エッチングにより除去し、該バリア層の表面を露出さ
せる工程と、n型素子のソース、ドレイン形成予定領域
にn+−InGaAs層を選択成長により形成する工程
と、それぞれの素子にゲート電極、オーミック電極を形
成する工程を有することを特徴とする相補型半導体装置
の製造方法。 - 【請求項19】 n型チャネル層としてi−InGaA
s層、バリア層としてn−InAlAs層またはn−I
nP層を成長する工程を有する請求項18記載の相補型
半導体装置の製造方法。 - 【請求項20】 p型チャネル層上に、該チャネル層よ
りも電子親和力の小さい半導体層と、高濃度にp型不純
物を添加した半導体層を成長する工程を有する請求項1
8記載の相補型半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09123980A JP3137032B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 相補型半導体装置とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09123980A JP3137032B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 相補型半導体装置とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10313096A JPH10313096A (ja) | 1998-11-24 |
JP3137032B2 true JP3137032B2 (ja) | 2001-02-19 |
Family
ID=14874074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09123980A Expired - Fee Related JP3137032B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 相補型半導体装置とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3137032B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5678485B2 (ja) * | 2009-08-03 | 2015-03-04 | ソニー株式会社 | 半導体装置 |
WO2011135809A1 (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-03 | 住友化学株式会社 | 半導体基板、半導体基板の製造方法、電子デバイス、および電子デバイスの製造方法 |
JP2012094774A (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-17 | Sony Corp | 半導体装置 |
JP5991018B2 (ja) * | 2012-05-16 | 2016-09-14 | ソニー株式会社 | 半導体装置 |
-
1997
- 1997-05-14 JP JP09123980A patent/JP3137032B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10313096A (ja) | 1998-11-24 |
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---|---|---|---|
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