JPH06275786A - 相補形化合物半導体装置及びその作製方法 - Google Patents

相補形化合物半導体装置及びその作製方法

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JPH06275786A
JPH06275786A JP5086838A JP8683893A JPH06275786A JP H06275786 A JPH06275786 A JP H06275786A JP 5086838 A JP5086838 A JP 5086838A JP 8683893 A JP8683893 A JP 8683893A JP H06275786 A JPH06275786 A JP H06275786A
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JP
Japan
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layer
gainas
inp
alinas
semiconductor device
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JP5086838A
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English (en)
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Mikio Kamata
幹夫 鎌田
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Sony Corp
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Sony Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】1回のエピタキシャル成長工程によって作製す
ることができ、作製工程の増加を招くことのない相補形
化合物半導体装置を提供する。 【構成】相補形化合物半導体装置は、(イ)半絶縁基板
上に形成された、第1のGaInAs層12及びInP
層14から成り、p形導電領域24が第1のGaInA
s層14に形成され、InP層14が絶縁層として機能
するp形電界効果型トランジスタと、(ロ)InP層1
4の上に形成された、第2のGaInAs層16及びA
lInAs層18から成り、n形導電領域28が第2の
GaInAs層16に形成され、AlInAs層18が
絶縁層として機能するn形電界効果型トランジスタから
成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相補形化合物半導体装
置、更に詳しくは相補形MISFET(Metal-Insulato
r-Semiconductor Field-Effect Transistor)、及びそ
の作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1つの基板領域内に形成されたp形電界
効果型トランジスタ(以下、電界効果型トランジスタを
FETと略す)及びn形FETから成る相補形半導体装
置は、低消費電力という大きな利点を有している。かか
る相補形半導体装置を、電導性に優れたGaInAsか
ら作製すれば、更に、高速動作し得る半導体装置を作製
することが可能になる。
【0003】FETの一種にMISFETがある。この
MISFETにおいては、入力信号は、ゲート電極を通
じてゲート下の絶縁層の容量を介してチャネル電流を制
御する。AlInAs/GaInAs層から成るヘテロ
構造を有し、ゲート電極をマスクとしたセルフアライン
メント技術にてGaInAs層にn形導電領域が形成さ
れたn形MISFETが、例えば、文献 "W/WSi GATE S
ELF-ALIGNED HIFETs (HETEROINTERFACE FETs) USING AN
AlInAs/GaInAs HETEROSTRUCTURE GROWN BY MOCVD", M.
Komada, et al, ELECTRONICS LETTERS 3rd, March 198
8, vol. 24, No. 5, pp271-272 から公知である。かか
るn形MISFETは、閾値電圧がほぼ0ボルトであ
り、室温での相互コンダクタンスgmが高いといった優
れた特性を有し、直結形FETロジック(DCFL)の
形成に適している。
【0004】一方、p形MISFETを作製するために
は、AlInAs/GaInAs層から成るヘテロ構造
を形成することが、価電子帯に大きなバンドの不連続を
有し、一層多くのキャリアを取り扱える点で有利であ
る。室温におけるバンドギャップエネルギーは、 InP : 1.35(eV) AlInAs : 1.44(eV) GaInAs : 0.75(eV) である。InPとAlInAsとのバンドギャップエネ
ルギーは殆ど等しいが、図3に示すように(更に詳しく
は、"Empirical fit to band discontinuities and bar
rier heights in III-V alloy system", S. Tiwari, et
al, Appl. Phys.Lett. 60 (5), 3 February 1992 pp63
0-632 参照)、AlInAs/GaInAsヘテロ構造
は、伝導帯側に大きなバンドの不連続を有し、電子を閉
じ込めるのに適しており、nチャネルの形成に適する。
一方、InP/GaInAsヘテロ構造は、価電子帯側
に大きなバンドの不連続を有し、正孔を閉じ込めるのに
適しており、pチャネルの形成に適する。
【0005】従って、相補形MISFETを、AlIn
As/GaInAsヘテロ構造を有するn形MISFE
Tと、InP/GaInAsヘテロ構造を有するp形M
ISFETから構成することが望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる相補形MISF
ETを作製するためには、即ち、絶縁層の異なる(In
P及びAlInAs)MISFETを集積するために
は、従来、2回のエピタキシャル成長を行う必要があ
る。即ち、例えば、n形MISFET形成のために、最
初にAlInAs/GaInAs層を形成し、次いで、
一部のAlInAs/GaInAs層を除去し、その
後、p形MISFET形成のために、AlInAs/G
aInAs層を除去した領域にInP/GaInAs層
を形成する必要がある。
【0007】しかしながら、InP/GaInAs層の
形成は、段差を有する構造上に形成しなければならず、
技術的に困難であるという問題を有する。また、2回の
エピタキシャル成長を行う必要があり、MISFETの
作製工程が増加するという問題もある。
【0008】従って、本発明の目的は、1回のエピタキ
シャル成長工程によって作製することができ、作製工程
の増加を招くことのない相補形化合物半導体装置、及び
かかる半導体装置の作製方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、(イ)半
絶縁基板上に形成された、第1のGaInAs層及びI
nP層から成り、p形導電領域が第1のGaInAs層
に形成され、InP層が絶縁層として機能するp形電界
効果型トランジスタと、(ロ)前記InP層の上に形成
された、第2のGaInAs層及びAlInAs層から
成り、n形導電領域が第2のGaInAs層に形成さ
れ、AlInAs層が絶縁層として機能するn形電界効
果型トランジスタ、から成ることを特徴とする本発明の
相補形化合物半導体装置によって達成することができ
る。
【0010】更に、上記の目的は、(イ)半絶縁基板上
に、第1のGaInAs層、InP層、第2のGaIn
As層及びAlInAs層を順に形成する工程と、
(ロ)AlInAs層及び第2のGaInAs層の一部
分を除去して、InP層の一部分を露出させる工程と、
(ハ)第1のGaInAs層にp形導電領域を形成して
p形電界効果型トランジスタを形成し、第2のGaIn
As層にn形導電領域を形成してn形電界効果型トラン
ジスタを形成する工程、から成ることを特徴とする本発
明の相補形化合物半導体装置の作製方法によって達成す
ることができる。
【0011】上記、AlInAs層及び第2のGaIn
As層の一部分を除去してInP層の一部分を露出させ
る工程は、InP層をエッチングストップ層として用い
た、燐酸系のエッチング液によるウエットエッチング工
程であることが望ましい。
【0012】
【作用】本発明においては、半絶縁基板上に、第1のG
aInAs層、InP層、第2のGaInAs層及びA
lInAs層を1回のエピタキシャル成長工程によって
形成することができ、従来の作製方法よりもエピタキシ
ャル成長工程を少なくすることができる。
【0013】また、InP層をエッチングストップ層と
して用いた、燐酸系のエッチング液によるウエットエッ
チングによって、AlInAs層及び第2のGaInA
s層の一部分を高度に制御された状態で除去することが
できる。
【0014】
【実施例】以下、化合物半導体素子の模式的な一部断面
図を示す図面を参照して、本発明を説明する。
【0015】先ず、InPから成る半絶縁性基板10の
上に、厚さ100nmの第1のGaInAs層12、厚
さ30nmのInP層14、厚さ100nmの第2のG
aInAs層16、厚さ30nmのAlInAs層18
を、例えば通常の条件下、従来のMOCVD法を用いた
エピタキシャル成長法によって、形成する(図1の
(A)参照)。尚、全ての層はノンドープ層である。ま
た、各層の厚さは適宜変更することができる。
【0016】次に、AlInAs層18及び第2のGa
InAs層16の一部分を除去し、InP層14の一部
分を露出させる(図1の(B)参照)。AlInAs層
18及び第2のGaInAs層16の一部分の除去は、
残すべきAlInAs層18及び第2のGaInAs層
16の部分をレジストで被覆した後、InP層14をエ
ッチングストップ層として用いて燐酸系のエッチング液
によるウエットエッチングによって行うことができる。
エッチング液として、H3PO4:H22:H2O=3:
1:50を使用した。
【0017】かかるエッチング液によるGaInAs及
びInPのエッチング状態を試験した結果を図4に示
す。試験には、InPから成る基板上に厚さ700nm
のGaInAs層をエピタキシャル成長させた試料を用
いた。20゜Cの上記エッチング液によってかかる試料
をウエットエッチングした。図4に示すように、GaI
nAsのエッチングレートは約100nm/分である
が、InPは殆どエッチングされていない。
【0018】その後、InP層14の上に第1のゲート
電極20を形成し、AlInAs層18の上に第2のゲ
ート電極22を形成する。第1及び第2のゲート電極2
0,22は、例えばWSiとすることができる。ゲート
電極材料をスパッタ法等でInP層14及びAlInP
層18の上に500nm程度堆積させた後、CF4等を
用いたリアクティブ・イオン・エッチング法等でゲート
電極材料を選択的に除去することによって、第1及び第
2のゲート電極20,22を形成することができる。
【0019】次いで、第1のゲート電極20をマスクと
して用いた所謂セルフアラインメント技術によって、第
1のGaInAs層12にBe、Zn、Mg等をイオン
注入する。また、第2のゲート電極22をマスクとして
用いたセルフアラインメント技術によって、第2のGa
InAs層16にSi等のイオン注入を行う。その後、
700゜C程度でアニール処理を行いイオン注入された
不純物を活性化させる。これによって、第1のGaIn
As層12にp形導電領域24及びチャネル部26が形
成され、p形MISFETが形成される。また、第2の
GaInAs層18にn形導電領域28及びチャネル部
30が形成され、n形MISFETが形成される。
【0020】その後、p形導電領域24及びn形導電領
域28のそれぞれにオーミック電極32,34を形成す
る(図2参照)。p形導電領域24のためのオーミック
電極材料として、例えばAuZnを用いることができ
る。また、n形導電領域28のためのオーミック電極材
料として、例えばNi/AuGeを用いることができ
る。
【0021】こうして、半絶縁基板10上に形成され
た、第1のGaInAs層12及びInP層14から成
り、p形導電領域24が第1のGaInAs層12に形
成され、InP層14が絶縁層として機能するp形FE
Tと、InP層14の上に形成された、第2のGaIn
As層16及びAlInAs層18から成り、n形導電
領域28が第2のGaInAs層16に形成され、Al
InAs層20が絶縁層として機能するn形FETから
成る相補形化合物半導体装置が完成する。
【0022】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。GaInAs層、InP層、AlInAs層の形成
は、如何なるエピタキシャル成長方法ともすることがで
きる。ゲート電極、オーミック電極の材料は例示であ
り、適宜変更することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明により、1回のエピタキシャル成
長工程によって相補形化合物半導体装置に必要とされる
各層を形成することができる。従って、相補形化合物半
導体装置の作製工程を、従来の方法よりも少なくするこ
とができる。尚、n形FETの下には不必要なInP/
GaInAsヘテロ構造が形成されているが、全てノン
ドープ層であるため、FETの動作には全く支障がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の相補形化合物半導体装置の作製工程を
説明するための素子の模式的な一部断面図である。
【図2】本発明の相補形化合物半導体装置の模式的な一
部断面図である。
【図3】ヘテロ接合におけるバンドのラインアップを示
す図である。
【図4】燐酸系エッチング液によるGaInAs及びI
nPのエッチング状態の試験結果を示す図である。
【符号の説明】
10 半絶縁性基板 12 第1のGaInAs層 14 InP層 16 第2のGaInAs層 18 AlInAs層 20,22 ゲート電極 24 p形導電領域 28 n形導電領域 26,30 チャネル領域 32,34 オーミック電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)半絶縁基板上に形成された、第1の
    GaInAs層及びInP層から成り、p形導電領域が
    該第1のGaInAs層に形成され、InP層が絶縁層
    として機能するp形電界効果型トランジスタと、 (ロ)前記InP層の上に形成された、第2のGaIn
    As層及びAlInAs層から成り、n形導電領域が該
    第2のGaInAs層に形成され、AlInAs層が絶
    縁層として機能するn形電界効果型トランジスタ、 から成ることを特徴とする相補形化合物半導体装置。
  2. 【請求項2】(イ)半絶縁基板上に、第1のGaInA
    s層、InP層、第2のGaInAs層及びAlInA
    s層を順に形成する工程と、 (ロ)AlInAs層及び第2のGaInAs層の一部
    分を除去して、InP層の一部分を露出させる工程と、 (ハ)第1のGaInAs層にp形導電領域を形成して
    p形電界効果型トランジスタを形成し、第2のGaIn
    As層にn形導電領域を形成してn形電界効果型トラン
    ジスタを形成する工程、 から成ることを特徴とする相補形化合物半導体装置の作
    製方法。
  3. 【請求項3】AlInAs層及び第2のGaInAs層
    の一部分を除去してInP層の一部分を露出させる前記
    工程は、InP層をエッチングストップ層として用い
    た、燐酸系のエッチング液によるウエットエッチング工
    程から成ることを特徴とする請求項2に記載の相補形化
    合物半導体装置の作製方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002001641A1 (fr) * 2000-06-27 2002-01-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif semi-conducteur
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JP2013016789A (ja) * 2011-06-10 2013-01-24 Sumitomo Chemical Co Ltd 半導体デバイス、半導体基板、半導体基板の製造方法および半導体デバイスの製造方法

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