JP3133187U - 換気フード - Google Patents

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Abstract

【課題】外気によるカーテンの汚染を防止すると共に、外気に含まれる花粉等の汚染物質の室内への侵入を防止する。
【解決手段】建物の外壁2を貫通して室外と室内を連通する換気口の室内側に設けられる換気フード1であって、室内側に突出するように換気口の回りに固定される筒状の固定フード4と、周方向に回転可能なように固定フード4の先端側に取り付けられる可動フード5とを備えており、可動フード5が回転することにより、周壁面の先端側に開口部20が形成可能なように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、建物の外壁を貫通して室内と室内を連通する換気口の室内側に設けられる換気フードに関する。
一般に、マンションや戸建て住宅等の室内の自然換気を行うため、建物の外壁に換気レジスターが設置されている。
従来の換気レジスターは、外壁を貫通して設けられ、通常、室外側には雨水等の侵入防止用のフードが設けられ、室内側には換気口を開閉可能な開閉調整機構が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−304321号公報
しかしながら、上記した従来の換気レジスターは、窓の近傍に設置され、直近にカーテンが取り付けられていることが多い上、内壁面から室内側に余り突出しない形状を成している。したがって、室外から換気レジスターを通って室内に供給された外気がカーテンに吹き付けられ、外気に含まれる粉塵によりカーテンが汚染されるといった問題があった。
また、従来の換気レジスターからは外気が直接室内に供給されるため、外気に含まれる花粉が室内に侵入し、花粉症患者に悪影響を及ぼすといった問題や、室内の汚染濃度が高くなるといった問題があった。
本考案は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、外気によるカーテンの汚染を防止すると共に、外気に含まれる花粉等の汚染物質の室内への侵入を防止することのできる換気フードを提供することを目的とするものである。
本考案は、建物の外壁を貫通して室外と室内を連通する換気口の室内側に設けられる換気フードであって、室内側に突出するように前記換気口の回りに固定される筒状の固定フードと、周方向に回転可能なように前記固定フードの先端側に取り付けられる可動フードとを備えており、該可動フードが回転することにより、周壁面の先端側に開口部が形成可能なように構成されていることを特徴とする。
そして、前記固定フードの先端側の周壁面に該周壁面の略半分を切り欠いて切欠部が形成されていると共に、前記可動フードの周壁面に前記固定フードの切欠部と略等しいサイズの切欠部が形成されており、前記各切欠部の重合時に前記開口部が開口され、前記各切欠部の非重合時に前記開口部が閉塞されるように構成されていてもよい。
また、前記固定フードの先端側の周壁面に複数の孔が所定間隔で形成されていると共に、前記可動フードの周壁面に前記固定フードの孔と略等しいサイズの孔が所定間隔で形成されており、前記各孔の重合時に前記開口部が開口され、前記各孔の非重合時に前記開口部が閉塞されるように構成されていてもよい。
さらに、前記固定フードにフィルターが着脱可能に設けられていてもよい。
さらにまた、前記開口部は、前記建物の内壁面から少なくとも5cm以上離間して設けられていてもよい。
本考案によれば、周壁面の先端側に開口部が形成され、開口部が建物の内壁面から離間するため、開口部から導入された外気が直接カーテンに吹き付けられてカーテンが汚染されるのを防止することができる。
また、室内側から可動フードを回転操作して開口部を簡単に開閉することができると共にフィルターにより外気中の汚染物質が除去されるため、汚染物質の室内への侵入を遮断し、室内の汚染濃度を低下させ、室内環境を良好に保持することができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
以下、図面を参照しつつ、本考案の実施の形態に係る換気フードについて説明する。ここで、図1は本考案の実施の形態に係る換気フードを示す斜視図、図2は同換気フードを示す断面図、図3は同換気フードを示す分解側面図である。
本実施の形態に係る換気フード1は、建物の外壁2を貫通して室外と室内を連通する換気口3の室内側に取り付けられ、換気口3の回りに固定される固定フード4と、固定フード4の先端側に取り付けられる可動フード5とを備え、可動フード5は固定フード4に対して周方向に回転可能に設けられている。
固定フード4は、円筒状を成し、固定フード4の基端部6は建物の内壁面7に接するように内鍔状に形成されている。そして、この基端部6と内壁面7とをネジ8を介して固定することより固定フード4は室内側に突出するように取り付けられる。
また、固定フード4の先端側の周壁面には下側略半分が切り欠かれて切欠部9が形成されており、これにより、固定フード4には、基端側に円筒形状部10が形成されると共に、先端側に半円筒形状部11が形成されるようになる。そして、この円筒形状部10は、窓際に取り付けたカーテンの厚み以上となるように、内壁面7から少なくとも5cm以上の突出長を備えているのが好ましい。
さらにまた、固定フード4の内部には花粉を除去可能なフィルター12が嵌設されており、フィルター12は、固定フード4の先端側から着脱可能となっている。
可動フード5は、固定フード4の外側に嵌合可能な円筒状を成し、可動フード5の周壁面には固定フード4の切欠部9と略等しいサイズの切欠部13が形成されており、これにより、可動フード5には、基端側に固定フード4の円筒形状部10に嵌合可能な円筒形状部14が形成されると共に、先端側に固定フード4の半円形状部11に嵌合可能な半円形状部15が形成されるようになる。
また、可動フード5の先端には、先端開口面を閉塞可能なように円形の正面プレート16が形成されている。なお、この正面プレートの形状は、円形に限定されるものではなく、四角形や六角形等の多角形の他、花やアニメのキャラクタをデザイン化した形状等、各種変更が可能である。
さらにまた、固定フード4の外周壁面にはテフロン(登録商標)又はシリコンゴム製の密閉部材17が周設されており、この密閉部材17により固定フード4と可動フード5の間から外気が漏出するのを防止できるようになっている。また、この密閉部材17は、可動フード5の周方向への回転を許容すると共に、可動フード5の軸方向への移動を規制する機能をも備えている。なお、この機能をより確実なものとするため、固定フード4及び可動フード5の周壁面に周方向に沿って互いに係合可能な凹凸の溝をそれぞれ形成させてもよい。
上記した構成を備えた換気フード1において、室外から室内に外気を導入する場合には、各切欠部9,13が重合するように可動フード5を周方向に回転し、周壁面の先端側に開口部20を形成させる。そうすると、外気は、換気口3及び換気フード1内を通って、この開口部20から室内に導入される。
この時、可動フード5の回転の程度に応じて、開口部20の面積が変化するため、外気導入量を調整することができる。また、固定フード4の円筒形状部10の突出長が窓際に取り付けたカーテンの厚み以上に設定されているため、この開口部20は建物の内壁面7から離間し、開口部20から導入された外気が直接カーテンに吹き付けられることがないと共に、外気中の花粉等の汚染物質はフィルター12により確実に除去される。したがって、外気によってカーテンが汚染されたり、或いは、外気に含まれる花粉が室内に侵入し、花粉症患者に悪影響を及ぼしたりすることを防止することができ、室内の汚染濃度を低下させ、室内環境を良好に保持することができる。
一方、外気を遮断する場合には、各切欠部が重合しないように可動フード5を周方向に回転し、周壁面の先端側の開口部20を固定フード4の半円形状部11と可動フード5の半円形状部15により閉塞する。この時、密閉部材17により外気の漏出が防止されていると共に可動フード5の軸方向への移動が規制されているため、室外の突風等により換気フード1の正面プレート16に大きな風圧が作用したとしても、閉塞状態は確実に保持され、室内に外気が導入されることはない。
なお、上記した実施の形態では、固定フード4と可動フード5の先端側にそれぞれ切欠部9,13を形成しているが、これは単なる例示に過ぎず、例えば、図4及び図5に示すように、固定フード4の先端側の周壁面に複数の孔18を所定間隔で形成すると共に、可動フード5の周壁面に固定フード4の孔18と略等しいサイズの孔19を所定間隔で形成してもよい。この場合、外気導入時には、図4に示すように各孔18,19が重合するように可動フード5を周方向に回転させる一方、外気遮断時には、図5に示すように各孔18,19が重合しないように可動フード5を周方向に回転させる。
なお、上記した実施の形態では、固定フード4の外側に可動フード5を嵌合しているが、反対に固定フード4の内側に可動フード5を嵌合してもよい。
本考案の実施の形態に係る換気フードを示す斜視図である。 本考案の実施の形態に係る換気フードを示す断面図である。 本考案の実施の形態に係る換気フードを示す分解側面図である。 本考案の実施の形態に係る換気フードの別の例において開口部を開放した状態を示す斜視図である。 本考案の実施の形態に係る換気フードの別の例において開口部を閉塞した状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 換気フード
2 外壁
3 換気口
4 固定フード
5 可動フード
9 切欠部
12 フィルター
13 切欠部
18 孔
19 孔
20 開口部

Claims (5)

  1. 建物の外壁を貫通して室外と室内を連通する換気口の室内側に設けられる換気フードであって、
    室内側に突出するように前記換気口の回りに固定される筒状の固定フードと、
    周方向に回転可能なように前記固定フードの先端側に取り付けられる可動フードと、
    を備えており、該可動フードが回転することにより、周壁面の先端側に開口部が形成可能なように構成されていることを特徴とする換気フード。
  2. 前記固定フードの先端側の周壁面に該周壁面の略半分を切り欠いて切欠部が形成されていると共に、前記可動フードの周壁面に前記固定フードの切欠部と略等しいサイズの切欠部が形成されており、前記各切欠部の重合時に前記開口部が開口され、前記各切欠部の非重合時に前記開口部が閉塞されるように構成されている請求項1に記載の換気フード。
  3. 前記固定フードの先端側の周壁面に複数の孔が所定間隔で形成されていると共に、前記可動フードの周壁面に前記固定フードの孔と略等しいサイズの孔が所定間隔で形成されており、前記各孔の重合時に前記開口部が開口され、前記各孔の非重合時に前記開口部が閉塞されるように構成されている請求項1に記載の換気フード。
  4. 前記固定フードにフィルターが着脱可能に設けられている請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の換気フード。
  5. 前記開口部は、前記建物の内壁面から少なくとも5cm以上離間して設けられている請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の換気フード。
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