JP3037375U - 通風器及び換気口取付部品 - Google Patents

通風器及び換気口取付部品

Info

Publication number
JP3037375U
JP3037375U JP1996011118U JP1111896U JP3037375U JP 3037375 U JP3037375 U JP 3037375U JP 1996011118 U JP1996011118 U JP 1996011118U JP 1111896 U JP1111896 U JP 1111896U JP 3037375 U JP3037375 U JP 3037375U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
hood
ventilation
flange portion
ventilator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996011118U
Other languages
English (en)
Inventor
哲雄 有本
Original Assignee
株式会社有本製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社有本製作所 filed Critical 株式会社有本製作所
Priority to JP1996011118U priority Critical patent/JP3037375U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3037375U publication Critical patent/JP3037375U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ventilation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨水による外壁面の汚れを防止することが可
能で取付が簡単で換気効率の良好な通風器を提供する。 【解決手段】 換気管1の室外側に貫挿される通気筒4
と、この通気筒4に取り付けられるドーム状のフード5
とを有する。この通気筒4とフード5との間にはよろい
戸11Aを有するよろい戸部材11が設けられている。前記
通気筒4は、円筒状の嵌入部6と、この通気筒4の一側
に形成されたフランジ部7とからなる。このフランジ部
7には円周状の溝部8が形成されている。さらにその端
部9は他側に折曲されて外周縁9Aが前記溝部8の他端
たる底面8Aよりも一側寄りに形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、壁などに貫挿された換気管等に取り付けられる通風器に関し、特に フードの着脱が容易な通風器に関する。また、本考案は、壁などに貫挿された換 気管等に取り付けられる換気口取付部品に関し、特に網部材の着脱が容易な換気 口取付部品に関する。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
従来、家屋などの自然換気口は、例えば図6に示すように壁内に貫挿した換気 管31の室外側に通風器32を設ける一方、室内側に換気口取付部品33を取り付ける ことにより構成されている。前記通風器32は、換気管31の室外側に貫挿される通 気筒34と、この通気筒34に取り付けられるフード35との間によろい戸36A,36A …と防虫金網36Bとを有するよろい戸部材36を配置することにより構成されてい る。そして、前記通気筒34の一端によろい戸部材36を固定するとともにフード35 を溶接などにより固定し、前記フード35のフランジ部35Aを外壁面W1に当接さ せて、該フランジ部35Aと外壁面W1とを外側からモルタルや合成樹脂などのコ ーキング材37により固定することにより取り付けられている。
【0003】 一方、換気口取付部品33は、換気管31の室内側に貫挿される通気筒41と、この 通気筒41に取り付けられる金網43を有するスライド板44を備えた網部材45と、こ のスライド板44に枢着されたツマミ46とにより構成されている。そして、前記通 気筒41の一端に網部材45を溶接などにより固定し、該網部材45を内壁面W2に当 接させて、外側からコーキング材47で固定することにより取り付けられている。 そして、強風時や換気を必要としなときには、ツマミ46を回動させて、金網43を 閉鎖するというものである。
【0004】 しかしながら、上述したような従来の通風器32及び換気口取付部品33では、フ ード35及び網部材45は通気筒34,41に溶接などにより取り付けられるものである ため、通風器32において室外側に突出することになるフード35が破損した場合に は、通風器32全体を交換しなければならず、また、換気口取付部品33において金 網43が破損した場合には、換気口取付部品33全体を交換しなければならなかった 。そこで、この対策としてフード35あるいは網部材45を通気筒34,41に対して着 脱自在とすることが考えられるが、従来の通風器32及び換気口取付部品33では、 モルタルなどのコーキング材37,47が外側から被覆されていたので、フード35あ るいは網部材45の交換作業は、まずコーキング材37,47を除去した後、フード35 あるいは網部材45を交換し、再びコーキングすることになるため、その交換作業 が極めて面倒で作業効率が良くないという問題点があった。また、外壁面W1あ るいは内壁面W2にフード35や網部材45の外周縁に沿ってあらかじめコーキング 材を塗布しておき、内側からコーキング材により固定することも行われているが 、フード35や網部材45の外周縁に沿ってきちんとコーキング材を塗布するのは困 難であり、しかも、その後コーキング材が固化する前に迅速に作業を行う必要が あるという問題点があった。
【0005】 また、通風器32は室外側となるので、よろい戸部材36やフード35により雨水な どが通気筒34内に多量に侵入するのが防止されているが、強風時などには若干の 水の侵入は避けられない。このため通気筒34内に水が溜まると、従来の通風器32 ではフード35のフランジ部35Aから外壁面W1を伝わって排出されることになる ので、この外壁面W1の水の流れた跡がシミとなり、外壁面W1を汚すという問 題点があった。一方、室内側となる換気口取付部品33においても、油分や結露な どが通気筒41内に溜まるため、網部材45の外縁から内壁面W2を伝わって排出さ れることになるため、この内壁面W2の油や水の流れた跡がシミとなり、内壁面 W2を汚すという問題点があった。
【0006】 ところで、通風器32側に取り付けられるよろい戸部材36のよろい戸36A,36A …は、上述したように通気筒34内への水の侵入を極力防止するために、その切り 起しの角度βが小さく、具体的には約40度以下に形成されている。このような よろい戸36A,36A…により通風器32の有効開口面積が小さくなるため、換気や 排煙効率が十分でないという問題点があった。
【0007】 本考案は、上述したような課題を解決するためになされたものであり、雨水に よる外壁面の汚れを防止することが可能で取付の簡単な通風器を提供することを 目的とする。また、フードの着脱が容易な通風器を提供することを目的とする。 さらに本考案は、換気効率の良好な通風器を提供することを目的とする。また、 本考案は、水や油などによる内壁面の汚れを防止することの可能で取付の簡単な 換気口取付部品を提供することを目的とする。さらに本考案は、網部材の着脱が 容易な換気口取付部品を提供することを目的する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1記載の通風器は、通気筒の一側に取り付けられるフードと、 この通気筒の開口部とフードとの間に設けられるよろい戸部材とを備える通風器 において、前記通気筒の一側にフランジ部を形成するとともに、このフランジ部 に円周状の溝部を他側に向けて形成し、さらに、前記フランジ部の端部を他側へ 折曲し、かつこの折曲した端部の先端を前記溝部の他端より一側寄りとしたもの である。
【0009】 そして、この通風器を壁などに設けられた貫通孔の外壁面側から通気筒のフラ ンジ部の溝部の他端が外壁面と当接するように取り付けると、このフランジ部の 端部の先端は前記溝部の他端より一側寄りであるので、外壁面とフランジ部の端 部の先端との間に間隙が生じることになる。したがって、この間隙から外壁面と フランジ部の端部との間の空間内にコーキング材を充填することによりに通風器 を簡単に固定することができる。また、通気筒内に侵入した雨水はフランジ部を 伝わって外周縁から排出されるが、外壁面とフランジ部の端部の先端との間は間 隙となっているので雨水などが外壁面を伝わることがなく、シミなどが生じない 。
【0010】 また、請求項2記載の通風器は、通気筒の一側に形成されたフランジ部に取り 付けられるフードと、この通気筒の開口部とフードとの間に設けられるよろい戸 部材とを備える通風器において、前記フードが前記通気筒のフランジ部にネジ部 材により着脱可能に取り付けられるものである。このため、フードだけを容易に 取り替えることができるようになっている。
【0011】 請求項3記載の通風器は、通気筒の一側に形成されたフランジ部に取り付けら れるフードと、この通気筒の開口部とフードとの間に設けられるよろい戸部材と を備える通風器において、前記よろい戸部材のよろい戸が45度以上に形成され ているものである。このため、通気筒の開口部の面積に近似した有効開口面積と することができるので、換気効率や排煙効率が十分に高い。
【0012】 さらに、請求項4記載の通風器は、通気筒の一側に取り付けられるフードと、 この通気筒の開口部とフードとの間に設けられるよろい戸部材と、前記通気筒の 開口部と前記よろい戸部材との間に設けられた網部材とを備える通風器において 、前記通気筒の一側にフランジ部を形成し、このフランジ部に円周状の溝部を他 側に向けて形成し、さらに前記フランジ部の端部を他側へ折曲し、かつこの折曲 した端部の先端を前記溝部の他端より一側寄りとするとともに、前記フード、よ ろい戸部材及び網部材は該フランジ部にネジ部材により着脱可能に取り付けられ ており、前記よろい戸部材はよろい戸が45度以上に形成されているものである 。このため、前述した請求項1乃至3に記載した作用効果に加えて網部材やよろ い戸部材の取り替えも容易となっている。
【0013】 本考案の請求項5記載の換気口取付部品は、通気筒の一側に網部材が取り付け られる換気口取付部品において、前記通気筒の一側にフランジ部を形成するとと もに、このフランジ部に円周状の溝部を他側に向けて形成し、さらに前記フラン ジ部の端部を他側へ折曲し、かつこの折曲した端部の先端を前記溝部の他端より 一側寄りとしたものである。
【0014】 そして、この換気口取付部品を壁などに設けられた貫通孔の内壁面側から通気 筒のフランジ部の溝部の他端が内壁面と当接するように取り付けると、このフラ ンジ部の端部の先端が溝部の他端より一側よりであるので、内壁面とフランジ部 の端部の先端との間に間隙が生じることになる。したがって、この間隙から内壁 面とフランジ部の端部との間の空間内にコーキング材を充填することによりに換 気口取付部品を簡単に取り付けることができる。また、通気筒内に侵入した油や 水などはフランジ部を伝わって外周縁から排出されるが、内壁面とフランジ部の 端部との間は間隙となっているので水や油などが内壁面を伝わることがなく、シ ミなどが生じない。
【0015】 また、請求項6記載の換気口取付部品は、通気筒の一側に形成されたフランジ 部に網部材が取り付けられる換気口取付部品において、前記網部材が前記通気筒 のフランジ部にネジ部材により着脱可能に取り付けられるものである。このため 、網部材だけを容易に取り替えることができるようになっている。
【0016】
【考案の実施形態】
以下、本考案の一実施例による自然換気口について図1乃至図5を参照して説 明する。図1において、1は壁W内に貫挿した貫通孔を形成する換気管であり、 この換気管1の室外側に通風器2を設ける一方、室内側に換気口取付部品3が取 り付けられている。
【0017】 まず、通風器2について説明する。通風器2は、図1乃至図3に示すように換 気管1の室外側に貫挿される通気筒4と、この通気筒4に取り付けられるドーム 状のフード5とを有する。前記通気筒4は、3個の切り起こし片6Aを有する円 筒状の嵌入部6と、この通気筒4の一側に形成されたフランジ部7とからなり、 このフランジ部7の平坦面7Aには周方向に等間隔に3個の孔7Bが形成されて いる。また、このフランジ部7には円周状の溝部8が形成されており、その外側 の端部9が他側に折曲されて先端部たる外周縁9Aが前記溝部8の他端たる底面 8Aよりも一側寄りに形成されている。また、フード5の他側にはフランジ部10 が形成されていて、このフランジ部10の平坦面10Aには周方向に等間隔に3個の 孔10Bが形成されている。また、このフランジ部10の外周縁は他側に折り曲げら れて円周状の嵌合部10Cとなっている。上述したような通気筒4とフード5との 間にはよろい戸部材11が設けられる。このよろい戸部材11は、前記フランジ部7 の平坦面7Aの外周とほぼ同じ円形であり、中心部に切り起こし角αが45度に 形成されたよろい戸11A,11A…を有し、外周側に周方向に等間隔に3個の孔11 Bが形成されている。このよろい戸部材11の他側面には網部材たる防虫金網12が 固着されている。そして、前記通気筒4のフランジ部7の3個の孔7Bと、よろ い戸部材11の3個の孔11Bとをそれぞれ一致させるとともに、溝部8に嵌合部10 Cを嵌め込んで、孔10Bをそれぞれ一致させ、ネジ部材たるネジ13により固定す ることにより通風器2が構成されている。
【0018】 前記構成につきその作用について説明する。上述したような通風器2を換気管 1に取り付けるには、まずこの換気管1の室外側から、円筒状の嵌入部5を溝部 8の底面8Aが外壁面に当接するまで嵌入する。そうすると、このフランジ部7 の端部9の外周縁9Aが該溝部8の底面8Aよりも一側寄りとなっているので、 外壁面W1と端部9との間に空間Sが形成されるとともに、外壁面W1と外周縁 9Aとの間に間隙Dが形成されることになる。したがって、この間隙Dから空間 S内にコーキング材14を充填することにより通風器2を取り付けることができる 。そして、室内の空気Aは換気管1から通気筒4を通ってよろい戸11A,11Aか ら排出される。また、風雨などの際にはフード5及びよろい戸11A,11Aにより 通気筒4内に水が侵入するのを防止しているが、強風時などにおいては通気筒4 内に水が侵入してしまうことがある。この通気筒4内に侵入した雨水はフランジ 部7、溝部8及び端部9を伝わって外周縁9Aの下端から排出されるが、この際 外周縁9Aと外壁面W1との間には間隙Dが形成されているので雨水などが外壁 面W1に伝わることがないため壁にシミなどが生じることがない。
【0019】 以上詳述したとおり本実施例の通風器2は、通気筒4の一側に取り付けられる フード5と、この通気筒4の開口部とフード5との間に設けられるよろい戸部材 11とを備え、前記通気筒4の一側にフランジ部7を形成するとともに、このフラ ンジ部7に円周状の溝部8を形成し、さらにこのフランジ部7の端部9を他側へ 折曲し、外周縁9Aを前記溝部8の底面8Aより一側寄りに形成したものである ので、通風器2を換気管1に取り付けた後、外壁面W1と外周縁9Aとの間の間 隙Dから外壁面W1と端部9とによる空間内Sにコーキング材14を充填すること によりに簡単に固定することができる。また、通気筒4内に雨水などが侵入した としても、外壁面W1と外周縁9Aとの間には間隙Dが形成されているので、こ の雨水は外壁面W1を伝わることがなく外周縁9Aの下端から排出される。これ により外壁面W1にシミなどが生じない。
【0020】 また、前記フード5が前記通気筒4のフランジ部7にネジ13により着脱可能に 取り付けられているので、フード5が破損した場合などにはコーキング材14を剥 がすことなく、フード5のみを容易に取り替えることができる。さらに、前記通 気筒4の開口部と前記よろい戸部材7に防虫金網12が設けられており、前記よろ い戸部材7及び防虫金網12が前記ネジ13により着脱可能に取り付けられているの で、フード5だけでなく防虫金網12やよろい戸部材7も容易に取り替えることが できる。
【0021】 しかも、通気筒4内に侵入した水を外壁面W1に伝わることなく排出すること ができるので、よろい戸部材のよろい戸7A,7A…を45度以上(本実施例に おいては45度)に切り起こすことができるので、通気筒4の開口部の面積に近 似した有効開口面積とすることができるため、換気効率や排煙効率が十分に高い 。
【0022】 次に、換気口取付部品3について説明する。換気口取付部品3は、図1、図4 及び図5に示すように換気管1の室内側に貫挿される通気筒21と、この通気筒21 に取り付けられる網部材22とにより構成されている、前記通気筒21は、前述した 通風器2の通気筒4と同じものであるので同一の構成には同一の符号を付しその 詳細な説明を省略する。一方、網部材22は、開閉窓24を備えた本体板23と、この 本体板23に枢軸たるツマミ25により回動自在に設けられたスライド板26とからな る。前記本体板23は前記通気筒21の溝7とほぼ同じ径の円板状で外周部に等間隔 に3個の孔23Aが形成されており、その外周縁は他側に折り曲げられて円周状の 嵌合部27となっている。また、スライド板26は前記開閉窓24に対応したプレート 28に金網29を固着してなるものであり、前記ツマミ25を摘持してスライド板26を 回動することにより、開閉窓24に金網29あるいはプレート28のいずれかが位置す ることにより開閉可能となっている。
【0023】 そして、前記通気筒21のフランジ部7の3個の孔7Bと、網部材22の本体板23 に形成された3個の孔23Aとをそれぞれ一致させて、ネジ部材たるネジ13により 固定することにより換気口取付部品3が構成されている。
【0024】 前記構成につきその作用について説明する。上述したような換気口取付部品3 を換気管1に取り付けるには、まずこの換気管1の室内側から、円筒状の嵌入部 5を溝部8の底面8Aが外壁面に当接するまで嵌入する。そうすると、このフラ ンジ部7の外周縁9Aが該溝部8の底面8Aよりも一側よりとなっているので、 内壁面W2と端部9との間に空間Sが形成されるとともに、内壁面W2と外周縁 9Aとの間に間隙Dが形成されることになる。したがって、この間隙Dから空間 S内にコーキング材14を充填することにより取り付けることができる。そして、 室内の空気Aを排出したい場合には、ツマミ25を摘持してスライド板26を回動す ることにより、開閉窓24と金網29とを一致させることにより換気管1が流通し、 室内の空気や煙Aが通気筒21を通って前述した通風器2から排出され換気が行わ れる。また、室外が強風のときや、室内の空気を暖めたいときなどには、ツマミ 25を摘持してスライド板26を逆方向に回動することにより、開閉窓24とプレート 28とを一致させることにより換気管1が閉鎖され換気されないようにすることが できる。また、サウナや調理室などに換気口取付部品3を設けた場合には、室内 の湿気、油などが通気筒21内に侵入してしまうことがあるが、この通気筒21内に 侵入した雨水はフランジ部7、溝部8及び端部9を伝わって外周縁9Aの下端か ら排出されるが、外周縁9Aと内壁面W2との間は間隙Dが形成されているので 水分や油などが内壁面W2に伝わることがないため内壁面W2にシミなどが生じ ることがない。また、前記網部材22が前記通気筒21のフランジ部7にネジ13によ り取り付けられているので、金網29が破損した場合などにはコーキング材14を剥 がす必要がなく、網部材22のみを簡単に取り替えることができる。
【0025】 以上本考案について添付図面を参照して説明してきたが、本考案は前記実施例 に限定されるものではなく、本考案の思想の範囲内で種々の変形実施が可能であ る。例えば、前記実施例においては室外側の通風器2と室内側の換気口取付部品 3とを組み合わせて用いているが、これらは使用する施設に応じていずれか一方 ずつ用いてもよい。また、通風器2においてフード5の形状は適宜変更可能であ り、よろい戸11Aの切り起こし角αは45度である必要はなく、45度以上90 度以下であるのが望ましい。
【0026】
【考案の効果】
本考案の請求項1記載の通風器は、通気筒の一側に取り付けられるフードと、 この通気筒の開口部とフードとの間に設けられるよろい戸部材とを備える通風器 において、前記通気筒の一側にフランジ部を形成するとともに、このフランジ部 に円周状の溝部を他側に向けて形成し、さらに、前記フランジ部の端部を他側へ 折曲し、かつこの折曲した端部の先端を前記溝部の他端より一側寄りとしたもの であるので、この通風器を壁などに設けられた貫通孔の外壁面側に、通気筒のフ ランジ部の溝部の他端が外壁面と当接するように取り付けると、外壁面とフラン ジ部の端部の先端との間に間隙が生じるため、この間隙から外壁面と端部とによ る空間内にコーキング材を充填することによりに通風器を簡単に固定することが できる。また、通気筒内に侵入した雨水はフランジ部を伝わって外周縁から排出 されるが、外壁面と外周縁との間は間隙となっているので雨水などが外壁面を伝 わることがなく、シミなどが生じない。
【0027】 また、請求項2記載の通風器は、通気筒の一側に形成されたフランジ部に取り 付けられるフードと、この通気筒の開口部とフードとの間に設けられるよろい戸 部材とを備える通風器において、前記フードが前記通気筒のフランジ部にネジ部 材により着脱可能に取り付けられるものであるので、フードだけを容易に取り替 えることができる。
【0028】 請求項3記載の通風器は、通気筒の一側に形成されたフランジ部に取り付けら れるフードと、この通気筒の開口部とフードとの間に設けられるよろい戸部材と を備える通風器において、前記よろい戸部材のよろい戸が45度以上に形成され ているものであるので、換気効率や排煙効率が十分に高い。
【0029】 さらに、請求項4記載の通風器は、通気筒の一側に取り付けられるフードと、 この通気筒の開口部とフードとの間に設けられるよろい戸部材と、前記通気筒の 開口部と前記よろい戸部材との間に設けられた網部材とを備える通風器において 、前記通気筒の一側にフランジ部を形成し、このフランジ部に円周状の溝部を他 側に向けて形成し、さらに前記フランジ部の端部を他側へ折曲し、かつこの折曲 した端部の先端を前記溝部の他端より一側寄りとするとともに、前記フード、よ ろい戸部材及び網部材は該フランジ部にネジ部材により着脱可能に取り付けられ ており、前記よろい戸部材はよろい戸が45度以上に形成されているものである ので、前述した請求項1乃至3に記載した効果に加えて網部材やよろい戸部材の 取り替えも容易である。
【0030】 また、本考案の請求項5記載の換気口取付部品は、通気筒の一側に網部材が取 り付けられる換気口取付部品において、前記通気筒の一側にフランジ部を形成す るとともに、このフランジ部に円周状の溝部を他側に向けて形成し、さらに前記 フランジ部の端部を他側へ折曲し、かつこの折曲した端部の先端を前記溝部の他 端より一側寄りとしたものであるので、この換気口取付部品を壁などに設けられ た貫通孔の内壁面側に、通気筒のフランジ部の溝部の他端が内壁面と当接するよ うに取り付けると、内壁面とフランジ部の端部の先端との間に間隙が生じること になるため、この間隙から内壁面と端部とによる空間内にコーキング材を充填す ることによりに簡単に取り付けることができる。また、通気筒内に侵入した油や 水などはフランジ部を伝わって外周縁から排出されるが、内壁面とフランジ部の 外周縁との間は間隙となっているので水分や油などが内壁面を伝わることがなく 、シミなどを生じない。
【0031】 また、請求項6記載の換気口取付部品は、通気筒の一側に形成されたフランジ 部に網部材が取り付けられる換気口取付部品において、前記網部材が前記通気筒 のフランジ部にネジ部材により着脱可能に取り付けられるものであるので、網部 材だけを容易に取り替えることができるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による通風器及び換気口取付
部品を壁に取り付けた状態を示す断面図である。
【図2】前記図1に示す通風器を示す分解斜視図であ
る。
【図3】前記通風器を取り付けた状態を示す要部断面図
である。
【図4】前記図1に示す換気口取付部品を示す分解斜視
図である。
【図5】前記実施例の換気口取付部品を取り付けた状態
を示す要部断面図である。
【図6】従来の通風器と換気口取付部品を壁に取り付け
た状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 通風器 3 換気口取付部品 4 通気筒 5 フード 7 フランジ部 8 溝部 8A 底面(他端) 9 端部 9A 外周縁(端部の先端) 11 よろい戸部材 12 防虫金網(網部材) 13 ネジ(ネジ部材) 21 通気筒 22 網部材

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気筒の一側に取り付けられるフード
    と、この通気筒の開口部とフードとの間に設けられるよ
    ろい戸部材とを備える通風器において、前記通気筒の一
    側にフランジ部を形成するとともに、このフランジ部に
    円周状の溝部を他側に向けて形成し、さらに前記フラン
    ジ部の端部を他側へ折曲し、かつこの折曲した端部の先
    端を前記溝部の他端より一側寄りとしたことを特徴とす
    る通風器。
  2. 【請求項2】 通気筒の一側に形成されたフランジ部に
    取り付けられるフードと、この通気筒の開口部とフード
    との間に設けられるよろい戸部材とを備える通風器にお
    いて、前記フードが前記通気筒のフランジ部にネジ部材
    により着脱可能に取り付けられることを特徴とする通風
    器。
  3. 【請求項3】 通気筒の一側に形成されたフランジ部に
    取り付けられるフードと、この通気筒の開口部とフード
    との間に設けられるよろい戸部材とを備える通風器にお
    いて、前記よろい戸部材のよろい戸が45度以上に形成
    されていることを特徴とする通風器。
  4. 【請求項4】 通気筒の一側に取り付けられるフード
    と、この通気筒の開口部とフードとの間に設けられるよ
    ろい戸部材と、前記通気筒の開口部と前記よろい戸部材
    との間に設けられた網部材とを備える通風器において、
    前記通気筒の一側にフランジ部を形成し、このフランジ
    部に円周状の溝部を他側に向けて形成し、さらに前記フ
    ランジ部の端部を他側へ折曲し、かつこの折曲した端部
    の先端を前記溝部の他端より一側寄りとするとともに、
    前記フード、よろい戸部材及び網部材は該フランジ部に
    ネジ部材により着脱可能に取り付けられており、前記よ
    ろい戸部材はよろい戸が45度以上に形成されているこ
    とを特徴とする通風器。
  5. 【請求項5】 通気筒の一側に網部材が取り付けられる
    換気口取付部品において、前記通気筒の一側にフランジ
    部を形成するとともに、このフランジ部に円周状の溝部
    を他側に向けて形成し、さらに前記フランジ部の端部を
    他側へ折曲し、かつこの折曲した端部の先端を前記溝部
    の他端より一側寄りとしたことを特徴とする換気口取付
    部品。
  6. 【請求項6】 通気筒の一側に形成されたフランジ部に
    網部材が取り付けられる換気口取付部品において、前記
    網部材が前記通気筒のフランジ部にネジ部材により着脱
    可能に取り付けられることを特徴とする通風器。
JP1996011118U 1996-10-31 1996-10-31 通風器及び換気口取付部品 Expired - Lifetime JP3037375U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996011118U JP3037375U (ja) 1996-10-31 1996-10-31 通風器及び換気口取付部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996011118U JP3037375U (ja) 1996-10-31 1996-10-31 通風器及び換気口取付部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3037375U true JP3037375U (ja) 1997-05-16

Family

ID=43172099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996011118U Expired - Lifetime JP3037375U (ja) 1996-10-31 1996-10-31 通風器及び換気口取付部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3037375U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100887403B1 (ko) * 2007-02-13 2009-03-06 임상훈 벽체 매립형 자연 환기장치
JP2009264624A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Panasonic Corp 換気用ベントキャップ
KR200460329Y1 (ko) * 2009-08-07 2012-05-21 (주)한송씨엔씨 환기구
JP2020142919A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 フジテック株式会社 床プレート具及びマンコンベヤ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100887403B1 (ko) * 2007-02-13 2009-03-06 임상훈 벽체 매립형 자연 환기장치
JP2009264624A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Panasonic Corp 換気用ベントキャップ
KR200460329Y1 (ko) * 2009-08-07 2012-05-21 (주)한송씨엔씨 환기구
JP2020142919A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 フジテック株式会社 床プレート具及びマンコンベヤ
JP7014198B2 (ja) 2019-03-08 2022-02-01 フジテック株式会社 床プレート具及びマンコンベヤ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3037375U (ja) 通風器及び換気口取付部品
KR102087826B1 (ko) 창문 설치용 환기장치
KR100890932B1 (ko) 건축물용 환기장치
JP5476217B2 (ja) レンジフード
US20040144045A1 (en) Interior mounted cover having a breathable membrane for a roof ventilator
KR200258237Y1 (ko) 환기창
KR200418516Y1 (ko) 건축물용 환기장치
JP4423019B2 (ja) 自然給気口
JPH0332908Y2 (ja)
CN206903099U (zh) 一种多功能装饰组件
WO2022219812A1 (ja) 換気扇
CN219864766U (zh) 一种通风入户门
JPH0328146Y2 (ja)
JPS5834906Y2 (ja) 換気装置付庇
CN209782835U (zh) 新风管结构及具有其的空调室内机
JPS627949Y2 (ja)
JPH0755036Y2 (ja) 屋外用ボックスの換気装置
JP3850794B2 (ja) 換気口
JPH10306931A (ja) 換気用通風装置
JPH0447538Y2 (ja)
CN2314076Y (zh) 可视通风门的通风装置
JP2558947B2 (ja) パイプ用ファン
JPH0119698Y2 (ja)
JPS6032506Y2 (ja) 換気扇
JPS593299Y2 (ja) 吸気装置