JP5476217B2 - レンジフード - Google Patents
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Description
先ず、図10に示す換気扇201の羽根202を換気扇フレーム203から取り外す。換気扇フレーム203は、換気扇穴103の内壁に沿って設けられた木枠104に図示しない蝶ネジで固定されている。そこで、図示しない蝶ネジを取り外して換気扇フレーム203を木枠104から引き出す。そして、図11(例えば、特許文献1参照。)に示すように、筒状の接続部306を有する隠蔽プレート305を換気扇穴103を塞ぐように屋内から壁101の内壁面101aに押し当て、ねじ310で隠蔽プレート305を木枠104に固定する。そして、送風機ユニット302を内壁面101aに固定する。そして、送風機ユニット302を排気管307を介して隠蔽プレート305の接続部306に接続し、屋内と屋外を連通させる。そして、排気管307を隠すように前幕板308を取り付ける。尚、木枠104と隠蔽プレート305の間には、防火部材309が取り付けられる。また、隠蔽プレート305は、屋外側からパイプフード311が取り付けられ、虫や雨水などが屋外から屋内へ侵入しないようにしている。
上記構成のレンジフードは、前記外壁面にウェザーカバーが取り付けられ、前記嵌合枠部は、前記外壁面から突出する部分が前記ウェザーカバーの開口部へ向かって湾曲し、前記ウェザーカバー内に配置されていることが好ましい。
上記構成のレンジフードは、外壁面から突出する換気扇穴隠蔽枠がウェザーカバー内に配置されるので、屋外において換気扇穴隠蔽枠がウェザーカバーに隠れて見えにくく、見栄えが良い。
<レンジフードの概略構成>
図1は、レンジフード1の概略構成図である。
レンジフード1は、図10に示す換気扇201と交換して、調理器具102の上方を覆うように設置される。レンジフード1は、レンジフード本体4が壁101の内壁面101aに固定されている。レンジフード本体4には、調理器具102で発生した排気ガスを吸い込んで排気する気流を形成する送風機ユニット2が内設されている。フィルタ3は、レンジフード本体4に設けられた桟4a,4aに着脱可能に支持され、整流板12と送風機ユニット2との間に配置されている。換気扇201が取り外された換気扇穴103は、換気扇穴隠蔽枠5(以下「隠蔽枠5」という。)で塞がれている。排気管7は、送風機ユニット2と隠蔽枠5に接続され、送風機ユニット2が吸い込んだ排気ガスを屋外へ排出する流路を形成している。隠蔽枠5は、鳥が屋外から屋内へ侵入することを防止するためのベントキャップ11が内設されている。
図2に示す排気管7は、図11に示す蛇腹タイプの排気管307とよりも配管スペースを小さくできる構造を有している。すなわち、排気管7は、短いストレート管71と、エルボ管72と、長いストレート管73を接続し、全高Hの低いエルボ管72によって、送風機ユニット2に接続する開口部と、換気扇隠蔽枠5の接続部57に接続する開口部の向きが小さいスペース内で変えられている。
図3は、隠蔽枠5の分解斜視図である。
隠蔽枠5は、換気扇穴103の木枠104内に嵌め込まれる枠本体51を備える。枠本体51は、一方に開口する箱形状をなし、開口部外縁に沿ってフランジ部52が設けられている。フランジ部52には、隠蔽枠5を木枠104に固定するための固定ねじ10が貫き通される貫通孔53が複数形成されている。枠本体51は、木枠104に沿って配置される側面に、防火部材9が外側から接着剤やねじなどで固定される。防火部材9には、ケイカル板などの不燃材を使用しても良いし、加熱されると膨張して部材同士を隔離させ火を遮断する防火シール材を使用しても良い。枠本体51は、開口部と対向する面に、取付開口部54が横長の長方形状に設けられている。取付開口部54は、接続部形成部材55により塞がれている。
次に、接続部57の配置を調整する方法について説明する。図4、図5、図6は、隠蔽枠5の正面図である。特に、図4は、接続部57を第1位置に配置した状態を示し、図5は、接続部57を第2位置に配置した状態を示し、図6は、接続部57を第3位置に配置した状態を示す。
接続部57は、可動部材56の中心部から横方向(水平方向)にずらされて、可動部材56に設けられている。隠蔽枠5は、可動部材56の取付方向や取付位置を変えることにより、接続部57を第1位置、第2位置、第3位置の何れかに選択的に配置できるようになっている。
次に、図10に示す換気扇201をレンジフード1に交換する手順について説明する。
壁101の換気扇穴103から換気扇201を取り外す。そして、送風機ユニット2と換気扇穴103の位置関係から、排気管7を接続部57に接続する位置を予測し、隠蔽枠5に対する接続部57の配置を調整する。接続部57の配置調整方法については上述したので、ここでは説明を省略する。そして、隠蔽枠5を換気扇穴103に取り付ける。尚、接続部57には、ベントキャップ11が装着され、鳥が屋外から屋内へ侵入することを防いでいる。
また、レンジフード1は、枠本体51と壁101との間に防火部材9を配設しているので、排気管7から壁101への延焼を防ぐことができる。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係るレンジフードに適用される換気扇穴隠蔽枠81の断面図である。
本実施形態のレンジフードは、換気扇穴隠蔽枠81(以下「隠蔽枠81」という。)を除き、第1実施形態のレンジフード1と構成が共通する。よって、ここでは、隠蔽枠81を中心に説明し、第1実施形態のレンジフード1と共通する構成は、図面に同一符号を用いて、説明を適宜省略する。
本実施形態のレンジフードは、外壁面101bから突出する換気扇穴隠蔽枠81がウェザーカバー105内に配置されるので、屋外において換気扇穴隠蔽枠81がウェザーカバー105に隠れて見えにくく、見栄えが良い。
本実施形態のレンジフードは、接続部57が壁101の外壁面101bより外側に配置され、ウエザーカバー105の下向きに開口する部分へ向けられている。そのため、レンジフードを稼働させた場合に、ウエザーカバー105の開口部から接続部57内への逆風が発生しにくく、排気ガスが排気管7から接続部57を介して屋外へスムーズに排気される。排気ガスが屋外へスムーズに排気されることにより、排気ガスに含まれる油分や埃などが枠本体82の内側面や外壁面側側面83に付着しにくい。油分が枠本体82に固着すると、その油分等を栄養とする虫がベントキャップ11を隙間から枠本体82内に入り込んで増殖する虞がある。しかし、上述したように、枠本体82内に油分等が固着しにくいので、レンジフード内に虫が発生しにくく、衛生的である。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、90度に屈曲したエルボ管72を用いたが、45度に屈曲したエルボ管を排気管7の一部に使用しても良い。
例えば、枠本体51,82の外側面に防火部材9を挿入して配置するための凹部を設けても良い。この場合、防火部材9を枠本体51,82に接着する手間を省くことができる。例えば、外壁面101b側から接続部57に、防水のためのウェザーキャップを取り付けても良い。この場合、ウェザーカバー105を省き、外観を良くすることができる。
例えば、上記実施形態では、円筒形状の接続部57を可動部材56に固設している。これに対して、例えば図8に示す変形例のように、接続部91の形状を、排気管7が接続されるポート91aを可動部材56に接続するポート91bに対して偏心させた形状とし、更に、接続部91を可動部材56に対して図中矢印に示すように回転可能に取り付けても良い。この場合、可動部材56の枠本体51に対する取付位置と取付方向に加え、接続部91を可動部材56に対して回転させることによりポート91aの配置を移動させることができるので、排気管7を接続部91に接続する範囲を広げることができる。これにより、接続部91に排気管7をより一層接続しやすくなり、配管作業の効率が上記実施形態より更に向上する。
例えば、図9に示すように、枠本体51の取付開口部54の周りに沿って防火部材92を接着等により固定しても良い。この場合、枠本体51と接続部形成部材55(可動部材56、閉鎖部材58)の間に防火部材92が介在することになり、接続部57に接続される排気管7が枠本体51や壁101から隔離される。これにより、排気管7を介して壁101に延焼することが防止されるようになる。この場合、防火部材9を省くことにより不燃材の使用量を減らし、コストダウンを図っても良い。また、換気扇穴隠蔽枠を固定する前に枠本体51,82に防火部材92を簡単に取り付けることができる。
例えば、少なくとも接続部57の材質を不燃材としても良い。すなわち、例えば、接続部57のみや、接続部57を含む可動部材56のみ、接続部57を含む可動部材56と閉鎖部材58のみ、換気扇穴隠蔽枠5全体の材質を不燃材としても良い、この場合、排気管7が接続部57を介して枠本体51,82や壁101などと隔離されるので、排気管7から壁101への延焼を防止できる。また、防火部材を換気扇穴隠蔽枠に取り付ける作業を省き、レンジフードの交換取り付け作業を簡単に行うことができる。尚この場合、防火部材9を省いでコストダウンしても良い。
例えば、上記実施形態では、排気管7と枠本体51,82とが二重構造となり、排気管7と枠本体51,82との間に空気層が形成される。そのため、排気管7から枠本体51,82を介して壁101に延焼しにくい。そこで、防火部材9を省略し、コストダウンを図っても良い。
2 送風機ユニット
5,82 換気扇穴隠蔽枠
7 排気管
9,92 防火部材
11 ベントキャップ
56 可動部材
57,91 接続部
58 閉鎖部材
62 ボルト(固定部材の一例)
63 ナット(固定部材の一例)
91a,91b ポート
101 壁
101a 内壁面
101b 外壁面
103 換気扇穴
105 ウェザーカバー
Claims (9)
- 壁に開口する換気扇穴を隠蔽する換気扇穴隠蔽枠と、屋内側に設置され、排気ガスを吸い込んで排気する送風機ユニットと、前記送風機ユニットに接続されて前記送風機ユニットが吸い込んだ排気ガスを屋外へ排出する流路を形成する排気管とを有するレンジフードにおいて、
前記換気扇穴隠蔽枠が、前記換気扇穴に対して屋内側から屋外側に向かって嵌合されることにより前記換気扇穴の内壁に沿って配置される嵌合枠部と、前記嵌合枠部の一端に設けられて屋内側と屋外側とを連通する連通孔部を形成された仕切面とを有し、
前記仕切面が、前記壁の屋外側の外壁面付近又は前記外壁面より外側に配置され、前記排気管に接続される接続部を有し、
前記接続部が、嵌合枠部内に突出するように前記仕切面の前記連通孔部の外縁に沿って設けられ、前記接続部の外周面と前記嵌合枠部の内周面との間に隙間を設ける
ことを特徴とするレンジフード。 - 請求項1に記載するレンジフードにおいて、
前記嵌合枠部は、前記壁の屋外側の外壁面から突出するように設けられ、
前記接続部は、前記外壁面の外側に配置されている
ことを特徴とするレンジフード。 - 請求項2に記載するレンジフードにおいて、
前記外壁面にウェザーカバーが取り付けられ、
前記嵌合枠部は、前記外壁面から突出する部分が前記ウェザーカバーの開口部へ向かって湾曲し、前記ウェザーカバー内に配置されている
ことを特徴とするレンジフード。 - 請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載するレンジフードにおいて、
前記仕切面は、
取付開口部を形成されており、
前記連通孔部を形成されると共に前記接続部を突設されるものであって、前記取付開口部に対して移動可能に設けられた可動部材と、
前記可動部材と前記仕切面との間の隙間を閉鎖する閉鎖部材と、
前記可動部材及び前記閉鎖部材を前記仕切面に対して固定する固定部材と、
を有することを特徴とするレンジフード。 - 請求項4に記載するレンジフードにおいて、
前記換気扇穴隠蔽枠が、少なくとも前記取付開口部の周りに沿って防火部材を一体に取り付けられていることを特徴とするレンジフード。 - 請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載するレンジフードにおいて、
前記接続部が、前記排気管が接続されるポートを、前記仕切面の前記連通孔部の外縁に接続されるポートに対して偏心させた形状をなし、前記仕切面に対して回動可能に取り付けられている
ことを特徴とするレンジフード。 - 請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載するレンジフードにおいて、
前記嵌合枠部は、少なくとも前記壁の換気扇穴の内壁に接する面に、防火部材が一体に取り付けられている
ことを特徴とするレンジフード。 - 請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載するレンジフードにおいて、
少なくとも前記接続部が不燃材を材質とする
ことを特徴とするレンジフード。 - 請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載するレンジフードにおいて、
前記接続部は、鳥の侵入を防ぐベントキャップが内設されている
ことを特徴とするレンジフード。
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