JP2012180977A - 換気口カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】建物の壁面に沿わせる背面板を有するベース本体と、ベース本体に対して前後して給気量を調整する風量調整板とを有し、建物の室内壁面に設ける換気口カバーについて、事後的に家具等を移動したり新たに搬入したりする場合においても、換気口からの吹き出しによる家具汚れや壁面汚れを防止する技術を提供すること。
【解決手段】ベース本体12の開口と風量調整板15との間に生じる給排口の所定の一部を遮断するように、風量調整板15からベース本体12に向かって後側に突出するとともに、その突出位置を変更可能とした風向きコントローラーを設けた。
【選択図】図5

Description

本発明は、屋外から室内に通じる換気口の室内側に取付ける換気口カバーに関する。
近年の住宅は高気密化が進み、十分な換気を行わないと室内の二酸化炭素濃度が高くなることがある。また、こうした現象以外でも新築住宅においては壁材などに含まれる揮発性有機化合物(VOC)の存在が問題になることがある。さらには、室内の湿度が高くなりすぎるとカビが発生し易くなる。こうした問題があることを背景に、2003年の建築基準法改正から外気を室内に取り入れ可能なように換気システム機器の設置が義務づけられ、建物の室内側にも換気口カバーが設けられるようになった。このような換気口カバーとして、例えば特開2007−192428号公報(特許文献1)に記載の換気レジスターなどが知られている。
特開2007−192428号公報
しかしながら、こうした換気口カバーは建物の施工時に設けられるものであるが、入居後の家具の配置により、また室内レイアウトの変更により移設した家具等に汚れが発生するという問題が生じることがあった。また、換気口カバーを取り付けた壁面に交叉する垂直壁面が汚れるような壁面汚れが発生する場合もあった。
こうした汚れの原因を究明したところ、建物外部の環境や給気用貫通孔の配管状況等により外気に混入する粉塵等が影響していることがわかった。
そこで、本発明はこの問題を解決するためになされたものであり、家具汚れや壁面汚れを防ぐことができる換気口カバーを提案するものである。
上記目的を達成すべく、下記構成の換気口カバーを提供する。
すなわち、建物の壁面に沿わせる背面板と給気用貫通孔に挿入する円筒形状の外筒部を有し、給気用貫通孔の孔縁に固定するベース本体と、給気用貫通孔に対向する蓋材であり、背面板に対して前後して給気量を調整する風量調整板と風量調整板を支持し、ベース本体に収納される円筒形状の内筒部を有する機構本体と、を備える換気口カバーについて、風量調整板に、機構本体に向かって後側に突出し、ベース本体の開口と風量調整板との間に生じる給排口の所定の一部を遮断するように位置変更可能とした風向きコントローラーを設けたことを特徴とする換気口カバーである。
建物の壁面に沿わせる背面板と給気用貫通孔に挿入する円筒形状の外筒部を有し、給気用貫通孔の孔縁に固定するベース本体と、給気用貫通孔に対向する蓋材であり、背面板に対して前後して給気量を調整する風量調整板と風量調整板を支持し、ベース本体に収納される円筒形状の内筒部を有する機構本体と、を備える換気口カバーについて、風量調整板に、機構本体に向かって後側に突出し、ベース本体の開口と風量調整板との間に生じる給排口の所定の一部を遮断するように位置変更可能とした風向きコントローラーを設けたため、この風向きコントローラーの存在する方向での給気を抑制することができる。そのため、外気の流入する方向をコントロールすることができ、家具や垂直壁面に対して外気が直接当たることを防止することができる。
そして、この風向きコントローラーを給排口の遮断位置を変更できるように取付け位置を可変としているため、給排口の一部を所望の位置で遮ることができる。そのため、室内の模様替えや、中途入居の場合のように換気口カバーの側に新たに家具を搬入するようなときには、既設の換気口カバーの風向きコントローラーの位置をあとから変えることができる。
また、夏場に暑い外気が流入したり冬に冷たい冷気が流入して身体に直接外気が触れることを防止するように、風向きコントローラーを配置しておき、春や秋に爽やかな外気が身体に直接触れるように、風向きコントローラーの位置を移動するなど、状況に応じた変更も可能である。
風向きコントローラーを円環状のスライド基板に固定して形成し、このスライド基板を風量調整板内で回転可能に設けることができる。
風向きコントローラーを円環状のスライド基板に固定したため、スライド基板の回転をスムーズにすることで風向きコントローラーの回転もスムーズに行うことができる。円環状のスライド基板はその外形から回転時に突っかかりが少ないからである。そのため、所定の方向に簡単に風向きコントローラーを移動させることができる。
風向きコントローラーは、風量調整板から機構本体の内筒部内に至る長さに形成することができる。
風量調整板を最も引き出した状態においても、風量調整板とベース本体の開口との間の給排口の所定方向を全て塞ぐことができれば、その所定方向への外気の流れをより効果的に抑制することができる。
風量調整板が、機構本体に向かってドーム状に膨出し、風量調整板の後面中央部分がそのドームの頂部となる気流ガイドを有することができる。機構本体に向かってドーム状に膨出し風量調整板の後面中央部分がそのドームの頂部となる気流ガイドを風量調整板に有するため、気流ガイドに沿って壁面から遠ざかる方向に給気することができる。そのため、給気および排気をよりスムーズに行うことができる。さらに、換気口カバーを設置した壁面方向だけでなくその壁面から離れる方向に気流を分散させることで、換気口カバーを設けた壁面に沿う方向への空気の流出を弱めることができる。風向きコントローラーの設置により所定方向への吹き出しを遮断することで残された給排口からの空気の吹き出し量が多くなり、場合によっては、その給排口に沿う換気口カバーの設置壁面が壁汚れを生じるおそれがある。しかしながら、その給排口からの吹き出し方向を壁面に沿う方向から分散させることができるので、設置壁面の汚れを防ぐことができる。
また、気流ガイドに沿って給気されるため、乱流防止板を設置する場合には、この乱流防止板による角位置方向での気流の遮断と相俟ってより乱流を起こしにくくすることができる。
さらに、機構本体の後側であってベース本体の外筒部内にベース内止水板を設けるとともに、機構本体の前側縁に機構内止水板を設けて、内部に溜まる水分をこの両者の止水板間に滞留させ蒸発可能とした換気口カバーを提供する。
換気口カバー内の前後の双方に止水板を設けたため、換気口カバーの内部に結露等の理由から水分が発生しても、発生した水分を換気口カバー内から前側にも後側にも流さずに換気口カバー内に止めておき、自然に蒸発させることができる。そのため、換気口カバーの前側または後側にすぐに結露水等が流れ出すことによって発生する壁汚れや水漏れを防止することができる。
風量調整板がその角位置に機構本体に向かって後側に突出し前記内筒部内に至る乱流防止板を備えることができる。
風量調整板がその角位置に機構本体に向かって後側に突出し前記内筒部内に至る乱流防止板を備えることとすれば、角形の換気口カバーであっても、乱流を生じさせることなくスムーズな給気を行うことができる。
また、乱流防止板が機構本体の内筒部内にまで至るため、風量調整板の角方向への気流出口を好適に塞ぐことができる。そのため、優れた乱流防止効果を発揮することができる。
また、こうした乱流防止板は、機構本体の内筒部の壁面に沿うように風量調整板から突出して設けることができる。
乱流防止板を機構本体の内周面に沿わせずに機構本体の内部に設けるようにすると、内筒部内で乱流防止板を避けるように空気が流れるため、内筒部内での空気の流れが複雑になる。そうした場合に比べて機構本体の内筒部の内周面に乱流防止板を沿わせたため内筒部内を流れる気流が安定し、圧力損失を少なくすることができる。また、乱流防止板が風量調整板を押し引きして風量を調整する際の移動ガイドとなるため、風量調整板の押し引き操作を無理なく行うことができ、壊れ難くすることができる。
さらに、機構本体が風量調整板に連結するスライダーと、このスライダーを嵌入させるスライダー受入筒と、このスライダー受入筒を機構本体内筒部の中心に位置させるように内筒部とスライダー受入筒とを繋ぐ支持アームとを有する換気口カバーであって、乱流防止板が、支持アームの前側端部でこの支持アームと内筒部との間に生じる隙間に挿入可能としている換気口カバーとすることができる。
機構本体が風量調整板に連結するスライダーと、このスライダーを嵌入させるスライダー受入筒と、このスライダー受入筒を機構本体内筒部の中心に位置させるように内筒部とスライダー受入筒とを繋ぐ支持アームとを有する換気口カバーであるため、風量調整板を機構本体で支持しながら、風量調整板を機構本体に対してスライド移動させることが可能となる。加えて、機構本体をベース本体から取り外すことで風量調整板も併せて取り外すことができ、換気口カバー11の掃除が容易である。
また、スライダー受入筒内でスライダーを押し引きすることができるため、風量調整板がベース本体の開口を塞ぐことができ、また、その開口から離すことで給気量を調整することができる。
そして、乱流防止板が、支持アームの前側端部でこの支持アームと内筒部との間に生じる隙間に挿入可能としているため、支持アームと乱流防止板とを内筒部内で重ねて配置することができる。そのため、支持アームと乱流防止板とを空気の流れ方向に沿う同一方向に置くことができ、圧力損失を少なくすることができる。
本発明の換気口カバーによれば、所望の方向からの吹き出しを防ぐことができ、換気口カバーの設置箇所に関わらず家具や壁面の汚れを防止することができる。
本発明の換気口カバーの分解斜視図である。 図1の換気口カバーの風量調整板を開けた使用状態を示す中央断面図である。 図1の換気口カバーの風量調整板を閉めた使用状態を示す中央断面図である。 機構本体の一部拡大断面図である。 風向きコントローラーと乱流防止板を備える風量調整板の斜視図である。 図6の風量調整板の背面図である。 風向きコントローラーの斜視図である。 風向きコントローラーを備える風量調整板の分解断面図である。 乱流防止板の変形形態を示す図6の領域R相当の拡大図である。 側面視からの外気が流入する状態を示す写真図である(風向きコントローラーなし)。 正面視からの外気が流入する状態を示す写真図である(風向きコントローラーなし)。 風向きコントローラーを下に配置したときの側面視からの外気が流入する状態を示す写真図である。 風向きコントローラーを下に配置したときの正面視からの外気が流入する状態を示す写真図である。 換気口カバーから吹き出した空気が隣接壁面を汚す状態を説明する説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、従来技術と同様の構成等については説明を省略する。
本実施形態の換気口カバー11は、図1で示すように、ベース本体12と機構本体13、それに風量調整板15を有している。
ベース本体12は、図1〜図3で示すように、給気用貫通孔hの孔縁で建物の壁面w1に沿ってその壁面を覆う平板状の背面板12aと給気用貫通孔hに挿入する円筒形状の外筒部12bとからなる。背面板12aは、給気用貫通孔hを覆い隠すとともに換気口カバー11の外形面を形成するが、本実施形形態では四角形状に形成している。外筒部12bは、給気用貫通孔h内に収容されており、外気の導入路となる。この外筒部12bには、その内周の後側下部に、換気口カバー11内に溜まってしまう水を換気口カバーの後側に流出させるのを防止するベース内止水板12cが設けられている。
機構本体13は、換気口カバー11の蓋材となる風量調整板15を支持する部材である。また、換気口カバー11の内部を洗浄できるように、風量調整板15とともにベース本体12から取り外し可能に構成されている。
この機構本体13は、ベース本体12に収納される円筒形状の内筒部13bと、風量調整板15に連なるスライダー16を受け入れるスライダー受入筒13a、そして、スライダー受入筒13aを内筒部13bの中心に位置するように、スライダー受入筒13aと内筒部13bとを繋ぐ4枚の支持アーム13dとから形成されている。
スライダー受入筒13aは、中空の四角柱であるシリンダー形状であって、後述するピストン状のスライダー16を摺動可能に支持している。図2は風量調整板15を引き出した状態、図3は風量調整板15を押し込んでベース本体12の開口12dを閉じた状態を示している。
支持アーム13dは、スライダー受入筒13aの四隅の部分から内筒部13bに向かってそれぞれ板状に伸長し内筒部13bに接合している。但し、支持アーム13dの前側端部は、後述する乱流防止板18が差し込まれるため、図4で示すように、内筒部13bとの間に切欠を設けて隙間13eが形成されている。
また、内筒部13bの前側縁には中心に向かって折れ曲がる内向きフランジが形成されており機構内止水板13cを形成している。また、内筒部13bの後側縁には外気浄化フィルター19が取り付けられている。
機構本体13の後端に設けられた外気浄化フィルタ19は、外気とともに流入する塵埃などを阻止するフィルタ材19bをフィルタ枠19aに張設して構成される。
フィルタ枠19aは、その外周から前側に下り曲がった外周縁が機構本体13の内筒部13bに嵌合されている。
風量調整板15は、ベース本体12の開口12dを覆う大きさで給気用貫通孔hに対向して四角形に形成された部位であって、ベース本体12の開口12dを塞ぐことで換気口を塞ぐ蓋材となり、また、この開口12dから離すことで、室内外に流れる風量を調整する風量調整材である。風量調整板15には、その中心に機構本体13から突出したスライダー16が取り付けられており、風量調整板15が機構本体13と一体になっている。また、風量調整板15に連なるスライダー16がスライダー受入筒13a内を移動できるため、風量調整板15を背面板12aに対して前後させて風量を調整することができる。
この風量調整板15の形状は、開口12dが円形であるのに対して四角形としているが、四角形以外にも六角形などの角形としたり、一般的な円形とすることができる。
風量調整板15の後面15gには、図5、図6で示すように、機構本体13に向かって後側に突出し機構本体13の内筒部13bの壁面に沿う円弧状に形成されるとともに、機構本体13の開口縁に沿って回転可能に形成される風向きコントローラー18を有している。
この風向きコントローラー18は、図7で示すように、円環状に形成したスライド基板18aに固定して形成される。そして図8で示すように、風量調整板15を形成する表板15b、中板15c、後板15dの3枚の組板の間に挟むことで風量調整板15が形成される。この風量調整板15への風向きコントローラー18の組付けに際し、スライド基板18aの内周にはピン18eにはめ込まれた円筒形状のコロ18fの外周面が接するように組み付けられるため、円環状のスライド基板18aが回動し易くなっている。
風向きコントローラー18を所望の位置に動かすことについては、風向きコントローラー18のスライド基板18a側の端部に、図7で示すように、やや薄肉にし、あるいはまた凹凸にした指掛り18bを設けてあるため、この指掛り18bを回すことでスライド基板18aに指の力が伝わり易くなっている。また、スライド基板18aには段差面を形成するラチェット18cを設けて、所定の位置に回転移動したことを音と感覚で知らせることができる。
なお、図6や図7で示す風向きコントローラー18は、隣接する2つの乱流防止板17,17間を塞ぐように略四分円の円弧状に形成しているが、こうした大きさに限定されない。例えば略半円の円弧状に形成すれば、右半分または左半分、あるいは上半分または下半分のように片側だけ給気するように用いることができる。
また、風量調整板15の後面15gから機構本体13に向かってドーム状に膨出し、風量調整板15の後面中央部分がそのドームの頂部となる気流ガイド15aを有している。さらに、風量調整板15の後面15gには、図5や図6等で示すように、角形をなす角位置から機構本体13に向かって後側に突出し機構本体13の内筒部13bに至る4本の乱流防止板17を有している。
本実施形態では風量調整板15が四角形に形成されていることから乱流防止板17は、風量調整板15の角位置である四隅に4本形成されている。
ここで「角位置」とは、正面から見た形状が角形の頂点と中心を結ぶ線上を含む位置をいい、隣接する頂点の中間と中心を結ぶ線上は含まない位置である。
そして、図6で示すように、一つの乱流防止板17で遮られる遮断角θ(一つの乱流防止板17の一方端から他方端にまで至る内筒部13bの中心における角度)は15°〜40°が好ましく、20°〜30°がより好ましい。15°よりも小さいと乱流が生じ易くなるからであり、40°を超えると気流の圧力損失が大きくなるからである。そして、20°〜30°とすれば乱流を起こさずに抵抗なく多量の吹き出しを可能とするからである。遮断角θの大きさは、四角形以外の角形の場合も同様に当てはまると考えられる。
また、乱流防止板17は角形の全ての角位置に置くことが好ましい。乱流防止効果が最も高いからである。しかしながら、所定の方向への吹き出しをスムーズにできればそれ以外の方向への吹き出しがスムーズでなくても良い場合や、風向きコントローラー18の設置位置との兼ね合いで乱流防止板17を設けない角位置があっても良い。
乱流防止板17は、給気用貫通孔h側に向かう突片状であるが、機構本体13の内筒部13bの内周面に沿うように、図6で示すように、円弧状に突出するよう形成することが好ましい。機構本体13との隙間を少なくすることができ、適度な幅をもって風量調整板15の角位置へ向かう気流を遮断でき、また中心側を円弧面17aとすることで風向きコントローラー18との間の隙間も少なくすることができるからである。さらには、円筒部13bの内部を広くとって圧力損失を抑えることができ、また、円筒部13bと支持アーム13dとの間に設けた隙間13eを小さくできるからである。
しかしながら、円筒部13bの仮想中心軸に対面する乱流防止板17の部分には、乱流防止板17に当たる気流をスムーズに流すため、図9で示すように、中心側が突起するような傾斜面17bを形成することも好ましい。
機構本体13と外部浄化フィルター19との間や、機構本体13と風量調整板15との間などには気密性保持や止水等のため適宜パッキンp1,p2を設けることが好ましい。各部材の隙間から液滴が漏れると壁面に伝わって、その壁面を汚す恐れがあるからである。
以上のような本実施形態の換気口カバー11の作用・効果を説明する。
風量調整板51に連なるスライダー16は、筒形状のスライダー受入筒13a内をスライド移動可能となっている。このため、風量調整板15は機構本体13に支持されつつ、最も押し込んだときには、ベース本体12の開口12dを完全に塞ぎ、手前に出したときには、その張り出し程度に応じて開口12dと風量調整板15との間隔が変化する。風量調整板15の前面15hには空気を入出させるガラリ(スリット状空気入出孔)が形成されていないので、ベース本体12の開口12dを塞いだときには給気がなされず、風量調整板15が張り出したときには、開口12dと風量調整板15との間隔で給気される風量を調整することができる。開口12dと風量調整板15との隙間を給排口とすると、給排口から吹き出す外気は風量調整板15の周りを伝わって室内に流入するようになる。
このとき、風量調整板15の角位置には乱流防止板17が設けられており、仮に風向きコントローラー18を設けないと図10や図11で示すように4方向からスムーズに給気される。しかしながら、給排口のすぐ近くに垂直壁面や家具が存在すると、その壁面や家具に常に外気があたるため、外気中に含まれる粉塵等によって汚れが着きやすい。一方、図12や図13で示すように、風向きコントローラー18を設けると、風向きコントローラー18を設けた位置以外の3方向からスムーズに給気される。図12や図13は、風向きコントローラー18を下位置に配置した場合であって、下方向への吹き出しを防止することができるが、風向きコントローラー18はその位置を変更することができるため、例えば横方向の近くに垂直壁面w2(図14参照)や家具が存在するような場合には、その横方向の給排口に風向きコントローラー18を移動させることができる。これにより、横方向の吹き出しを遮断して、図14で示すような垂直壁面w2の壁面汚れDを防止することができる。
図6で示すように、風向きコントローラー18は、その外側面が乱流防止板17の内側面に沿って回転できるように、風向きコントローラー18の外側面と乱流防止板17の内側面とが円弧状の相対形状となっているため、風向きコントローラー18と乱流防止板17とが重なる位置に設けると、その隙間を無くすことができる。よって、この隙間からの気流の入出を塞ぐことができ、風向の制御と乱流防止の双方に同時に寄与することができる。
風量調整板15は角形であるため、円形の場合と異なり乱流防止板17が無ければ乱流が生じ易いが、風量調整板15の角位置に配置した乱流防止板17を回り込むようにして室内に給気されるため乱流が生じにくい。加えて、風量調整板15の後面15gに設けたドーム状の気流ガイド15aに沿って給気されるため、室内の壁面から離れる方向に向かう流れを多くすることができ、スムーズな吸気が行われる。
機構本体13の前側に機構内止水板13cを、ベース本体12の後側にベース内止水板12cをそれぞれ設けたため、換気口カバー11の内部に何らかの理由で発生した水分を換気口カバー11内から前側にも後側にも流さずに換気口カバー11内に止めておき、自然に蒸発させることができる。そのため、換気口カバー11内部に生じた水分が壁面から流れ出すことを防ぎ、壁面汚れを防止することができる。また、施工段階で換気口カバー11が傾いて取付けられても、室内側へ、あるいは後側へ水分が流れ込むことがなく、換気口カバー11内に止めることができる。そのため、換気口カバー11の取付け施工時に傾斜して取付ける施工ミスがあっても水漏れ、壁汚れ等を防止することができる。
次に、上記実施形態の変形例を説明する。
風向きコントローラー18を支持するスライド基板18aの形状を円環状としていたが、これに変えて円弧状としたり、風向きコントローラー18自体を無くすこともできる。こうした場合には、風量調整板15に風向きコントローラー18を挟み込む円環状の溝を設けておき、この溝内の任意か所に円弧状のスライド基板18aを差込み可能とすれば良い。また、スライド基板18aを設けない場合には、こうした溝に風向きコントローラー18自体を差込んで保持しても良い。
風向きコントローラー18の幅も任意に設定することができる。前記実施形態では隣接する乱流防止板17の間を塞ぐような大きさ、すなわち四分円の円弧に相当する幅に形成していたが、半分を塞ぐような大きさ、すなわち二分円の円弧に相当する幅に形成してもよい。また、風向きコントローラー18の形状も円弧状とせずに平板状等としても良い。
さらに風向きコントローラー18は、機構本体13の内筒部13bに取付けることも可能である。但し、風向きコントローラー18の押込みや引き出し操作とは別に、内筒部13bの筒内に設けた風向きコントローラー18を引き出す操作をする必要があるため、風量調整板15に設ける方が好ましい。
なお、上記実施形態やその変形例で示した例は例示であり、こうした形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨に反しない任意の変更形態を含むものである。
11 換気口カバー
12 ベース本体
12a 背面板
12b 外筒部
12c ベース内止水板
12d 開口
13 機構本体
13a スライダー受入筒
13b 内筒部
13c 機構内止水板
13d 支持アーム
13e 隙間(切欠部)
15 風量調整板
15a 気流ガイド
15b 表板
15c 中板
15d 後板
15e ピン
15f コロ
15g 後面
15h 前面
16 スライダー
17 乱流防止板
17a 円弧面
17b 傾斜面
18 風向きコントローラー
18a スライド基板
18b 指掛り
18c ラチェット
19 外気浄化フィルタ
19a フィルタ枠
19b フィルタ材
h 給気用貫通孔
w1,w2 壁面
p1,p2 パッキン
D 壁面汚れ
θ 遮断角

Claims (5)

  1. 建物の壁面に沿わせる背面板と給気用貫通孔に挿入する円筒形状の外筒部を有し、給気用貫通孔の孔縁に固定するベース本体と、
    給気用貫通孔に対向する蓋材であり、背面板に対して前後して給気量を調整する風量調整板と、
    風量調整板を支持し、ベース本体に収納される円筒形状の内筒部を有する機構本体と、を備える換気口カバーにおいて、
    風量調整板に、機構本体に向かって後側に突出し、ベース本体の開口と風量調整板との間に生じる給排口の所定の一部を遮断するように位置変更可能とした風向きコントローラーを設けたことを特徴とする換気口カバー。
  2. 風向きコントローラーを円環状のスライド基板に固定して形成し、このスライド基板を風量調整板内で回転可能とした請求項1記載の換気口カバー。
  3. 風量調整板が機構本体に向かってドーム状に膨出し、この風量調整板の後面中央部分がそのドームの頂部となる気流ガイドを有する請求項1または請求項2記載の換気口カバー。
  4. 機構本体の後側であってベース本体の外筒部内にベース内止水板を設けるとともに、機構本体の前側縁に機構内止水板を設けて、内部に溜まる水分をこの両者の止水板間に滞留させ蒸発可能とした請求項1〜請求項3何れか1項記載の換気口カバー。
  5. 風量調整板が、その角位置に機構本体に向かって後側に突出し前記内筒部内に至る乱流防止板を備える請求項1〜請求項4何れか1項記載の換気口カバー。
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