JP2010084994A - 天井埋込型空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気調和機の下方位置に吹き出し空気が直接吹き付けることを防止し、且つコアンダ効果による天井面のスマッジングを抑制するように、吹出口に設けられた風向制御用のルーバの簡易な構造を提供すること。
【解決手段】空気調和機の本体筐体1と、本体筐体に設けられた化粧パネル6と、化粧パネルの略中央に設けられた吸込口3と、吸込口の周囲に設けられ室内へ空気を吹き出す吹出口4と、吹出口に設けられた風向制御用のルーバ2と、を備えた天井埋込型空気調和機であって、ルーバ2は、吸込口側の化粧パネル6にその一端が回転軸5により回動自在に設けられるとともにその他端が開放端縁である構造であり、ルーバ2は、最大ルーバ開度θmaxで開いているとき、吹出口4の最外側から降下してきた吹き出し空気がルーバ2に当たる部位よりもさらに外側に開放端縁が存在する構造である。
【選択図】図1

Description

本発明は、室内機が天井に配設された天井埋込型空気調和機に係わり、特に、風向制御用ルーバの構造に関する。
通常、天井埋込型空気調和機は、天井裏に装置本体部を収納し、室内空気の吸込口及び温度調整された冷温風の吹出口を設けたパネル部を天井面に露出させた形で設置する。天井裏の本体部には、室内空気循環のためのファン及び駆動用モータ、空気温度調整のための熱交換器、制御用電気部品を納めたボックス等の部品類を収納する。一方、パネル部には温度調整された冷温風の吹き出し角度を調整するための風向制御板及びこれの駆動装置等が収納されている。
風向制御板の構造における従来技術として、例えば特許文献1に示すように、風向制御板の長手方向(風向制御板の回動軸方向)に沿った一端縁部は直線とし、他端縁部はその両側よりも中央の湾曲度を低く成形する構造が開示されている。この構造によると、吹出す空調空気の風向きが全て等しくかつ風速分布がほぼ均一となることで、流れの中に物体を置いたときにその物体に沿って流れの向きが変わるコアンダ効果の影響を受けないようになっている。従って、天井面に気流が吹付けられることを防止して、天井面のスマッジング(汚れ)を抑制している。
また、天井面のスマッジングを抑制しながら空気調和機からの気流が直接人体に当たることを防止するための従来技術として、例えば、特許文献2に示すように、風向制御板と室内への吹出口との関連構造に着目した技術が提案されている。この技術によると、吹出し気流を上下方向に偏向させる風向偏向板と、化粧パネルの第1吹出口と、天井表面へ沿うように風を吹き出す第2吹出口と、を備え、風向偏向板の閉動作で第2吹出口から天井表面に沿うように風を吹き出している。
特開2007−322114号公報 特開2006−336961号公報
しかしながら、上記の特許文献1のものでは、風向制御板の長手方向に直交する空調空気の流れ方向の長さが十分でなく、さらに、風向制御板の内側と外側とから空調空気が吹き出す空気流路を形成しているので、空気調和機の下にいる人体に直接冷温風が当たることについての十分な配慮がなされていない。
また、上記の特許文献2のものでは、空調空間の温湿度が安定して冷房負荷が低くなり天井面に沿った気流に切り替える際に、化粧パネルの外周部を上下に稼動させ、外周部を下降させることで吹出口の切り替えが必要となって、複雑な構造と繁雑な動作を要し、より簡易な構造と動作とすることには十分な考慮がされていない。
本発明の目的は、吹出口に設けられた風向制御用のルーバの簡易な構造により、空気調和機の下方位置に吹き出し空気が直接吹き付けることを防止し、且つコアンダ効果による天井面のスマッジングを抑制する天井埋込型空気調和機を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は次のような構成を採用する。
天井に埋設される空気調和機の本体筐体と、前記本体筐体の底面に設けられた化粧パネルと、前記化粧パネルの略中央に設けられ前記本体筐体の内部に室内空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口の周囲に設けられ室内へ空気を吹き出す吹出口と、前記吹出口に設けられた風向制御用のルーバと、を備えた天井埋込型空気調和機であって、前記ルーバは、前記吸込口側の前記化粧パネルにその一端が回転軸により回動自在に設けられるとともにその他端が開放端縁である構造であり、さらに、前記ルーバは、最大ルーバ開度θmaxで開いているとき、前記吹出口の最外側から降下してきた吹き出し空気が前記ルーバに当たる部位よりもさらに外側に前記開放端縁が存在する構造である空気調和機。
また、天井に埋設される空気調和機の本体筐体と、前記本体筐体の底面に設けられた化粧パネルと、前記化粧パネルの略中央に設けられ前記本体筐体の内部に室内空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口の周囲に設けられ室内へ空気を吹き出す吹出口と、前記吹出口に設けられた風向制御用のルーバと、を備えた天井埋込型空気調和機であって、前記ルーバは、前記吸込口側の前記化粧パネルにその一端が回転軸により回動自在に設けられるとともにその他端が開放端縁である構造であり、前記回転軸の直交方向における吹出口の長さ寸法L1と前記回転軸の直交方向における前記ルーバの長さ寸法L2との関係は、L2>L1であり、さらに、L2/L1が1.4〜1.8である空気調和機。
また、前記空気調和機において、前記ルーバの一端に設けられた前記回転軸の一方端にはモータが接続され、前記回転軸の他方端には前記ルーバを閉じる方向に付勢するバネを設ける空気調和機。さらに、前記ルーバは、前記回転軸の方向である左右方向の略中央に隆起部を有し且つ左右方向に低くなる傾斜形状を有して、前記吹出口を通って降下してきた空気吹き出し流れを左右方向に拡げる空気調和機。
本発明によると、吹出口に設けられたルーバが吸込口側の化粧パネルにその一端を回転軸で回動自在に設けられるとともにその他端が開放端である構造を備え、ルーバの短手方向(ルーバ回転軸に直交する方向)の長さL2を規定することにより、空気調和機下への空調空気の吹き出しを抑制することができる。
さらに、ルーバ短手方向を長くしたことによりルーバの吹き出し最小角度の際にルーバ開放端の高さ位置が天井面よりも離れた距離を確保できるため、簡易な構造でコアンダ効果による天井面のスマッジングを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る天井埋込型空気調和機について、図1〜図3を参照しながら以下詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る空気調和機の吹出口における風向制御用ルーバの構成を示す図である。図2は本実施形態に関する、断熱材を有する風向制御用ルーバの構造を示す見取図である。図3は本実施形態に係る天井埋込型空気調和機の一般的な構成を示す図である。
まず始めに、本発明の実施形態に係る空気調和機の一般的な構成について図3を参照しながら概説する。31は建物の梁、32は天井板、33は梁31と天井板32との間に設置された空気調和機本体、34は梁に固定されたアンカーボルト、35は天井板32の開口部と空気調和機本体33の下部開口端を閉塞する化粧パネルである。
化粧パネル35の中央部にはフィルタ36を備えた吸込口37が設けられ、吸込口の周囲4方向に配置された風向制御用ルーバ(風向板)42を備えた吹出口41があり、吸込口37と吹出口41を連絡する通路にはファンモータ38、送風ファン39及び熱交換機40が設置され、送風ファン39に吸込口37から吸い込まれた室内の空気が熱交換機40で熱交換され、吹出口41から風向制御用ルーバ(風向板)42を通して室内に送出される構成となっている。
図1と図2において、本実施形態に係る空調調和機においては、天井に埋設される空気調和機本体筐体1(以下、本体筐体と称する)と、本体筐体1の底面に設けられた化粧パネル6と、化粧パネル6の略中央部に設けられ本体筐体1の内部に室内空気を吸い込む吸込口3と、吸込口3の周囲4辺に設けられ室内へ空気を吹き出す吹出口4と、吹出口に設けられた風向制御用ルーバ2(以下、ルーバと称する)と、ルーバ2の回動する一端側に設けられた回転軸5と、回転軸をルーバ閉じ方向に付勢するバネ7と、回転軸5を駆動するモータ10と、を備えている。
ここで、吸込口3の周囲4辺の外側に設けられた吹出口4は、それぞれの4辺が直交する4つの隅部(コーナー部)では、吹出口4が設けられていないものである。したがって、この4つの隅部に対面する室内には、従来技術では冷温風が届かないようになっている。本発明の実施形態では、図2に示すルーバの構造によって4つの隅部に対面する室内位置にも冷温風が届くようになるが、その詳細は後述する。
ルーバ2は吹出口4の内側(吸込口3に向けた側)に設けられた化粧パネル6の支持部位で回転軸5によって回動自在になっており、空気調和機本体からの冷温風が回転軸5の内側(吸込口3に向かった側)、即ちルーバの背面側からは室内に通過しないような構造である。なお、図3に示す一般的な空気調和機ではルーバ42の内側(背面側)と外側(化粧パネル35の外周に向かった側、即ちルーバの圧力面側)に冷温風が通過する空間が存在する。本実施形態に関するルーバ2は、いわゆる化粧パネル6の支持部位での回転軸5による片持ち構造であり、この構造のために、ルーバ2における、吹出口4内側から外側にかけてのルーバ長さ(図1の図示例でルーバ2の左端から右端への長さ、またはルーバ2の回転軸5に直交する方向の長さ)が、図3のものに比べて長くなっている。
また、ルーバ2の長さを長くする他の理由は、ルーバ2の開度が最大の開度(天井板の水平位置から35度〜55度、好ましくは40度〜50度)になったときに(図1の図示例で最下段の二点鎖線)、本体筐体1に沿って降下してきた冷温風がルーバ2に衝突してさらにルーバ形状に沿って流れてその流速をもって室内に吹き出し、吹出口4の直下方向には流れることがないようにするためである。直下方向に流れるとこの流れが吸込口3に直接回り込んでショートサーキットを形成することとなり、このショートサーキットを防止するためにルーバ2の長さを長くしている。また、直下方向に吹き出し空気が流れると、その箇所に居る人体に直接冷温風が吹き付けて悪影響を及ぼすのでこれを回避するためである。
図1を参照すると、図示するL1は吹出口4における回転軸5の直交方向の長さであり、図示するL2はルーバ2における同方向の長さである。ルーバ2は回転軸5を支点として回動し、その他端側は、前記吹出口を塞ぐ位置(天井面の水平位置)から最大ルーバ角度θmax(例、図1の最下段のルーバ開度)まで開くように構成され、空気調和機の運転時には最小ルーバ開度θmin(例、図1の中段のルーバ開度)から最大ルーバ開度θmaxの間で回動可能に構成されて開度制御される。最小ルーバ開度θminは、最小ルーバ開度θminのときでも吹出し空気によるコアンダ効果で天井面にスマッジングが発生するのを抑制する開度に構成され、具体的にそのルーバ開度は、そのθminが15°〜35°、好ましくは20°〜30°であり、そのθmaxが35°〜55°、好ましくは40°〜50°である。
本体筐体1の吹出口の最外側から降下してきた吹き出し空気がθmaxの開度のルーバ2に衝突しさらにルーバ2の面に沿って流れるようなルーバ長さが、本実施形態の特徴の1つである。即ち、図1に示すように、二点鎖線で示す最大ルーバ開度θmaxで、本体筐体1の吹出口の最外側からの一点鎖線の垂線がルーバ2の開放端縁(先端)の内側で交叉する長さとしている。この交叉点からどの程度ルーバ2の長さを延設するかは、吸込口3へのショートサーキットを生じさせない寸法であり、好ましくは最小ルーバ開度θminのときにはルーバ先端が吹出口の最外側よりもさらに十分外側(例えば本体筐体1の外側面よりも外方向)まで存在するような長さにすると良い。このようにルーバの長さを大きくすると吹出口からの空気をルーバに沿って遠くまでムラなく広がるようにでき、温度ムラを抑制できる。特に、最小ルーバ開度θminのときには吹出口からの空気をルーバに沿って略水平方向に遠くまで送風できるから、下方に居る人体に直接冷温風が吹き付けるのを確実に回避でき、風当たりによる不快感を防止できる。
また、最小ルーバ開度θminは、コアンダ効果による天井面のスマッジングを抑制することのできる角度にすることが好ましい。ここで、コアンダ効果による天井面のスマッジングとは、ルーバ2の面に沿って流れ出てきた空気が天井に近いところを通過すると、その通過空気と天井の間に負圧が生じて空気中の汚れ分が天井に付着する現象を指している。θmaxの開度の場合においても、図1に示す一点鎖線垂線と交わる交叉点よりもさらに長い長さを持つルーバの構造であるので、θminのときにおいてルーバ2の開放端縁と天井面との間隔は大となるので、スマッジング抑制効果が一層発揮される。なお、図1に示す最上段のルーバ開度は、空気調和機の停止のときにルーバ2を閉じた場合を示している。化粧パネル6の最外部と吹出口4の最外側との間のほぼ中間部における前記化粧パネルの部分には凹みが形成されており、前記ルーバ2を閉じた状態では、ルーバ先端が化粧パネル6の前記凹みの部分までくるようにすることにより、ルーバが化粧パネルから出っ張らないようにしている。即ち、ルーバを閉じた状態ではルーバ背面が化粧パネル表面と略面一となるようにして、化粧パネル6全体の形状がなめらかに変化するようにして、意匠性も向上させている。
敷衍して説明すると、天井面の水平位置に対する或る一定角度でルーバ2を角度設定したとき、従来例のように回転軸直交方向(短手方向)のルーバ長さが短いと(本実施形態における長いルーバと比較して)、吹き出し空気が吸込口3に回り込むショートサーキット効果が発生する可能性が大となり、これを回避するために回動角度を小とすると今度はコアンダ効果が生じ易くなる。これに対して、本実施形態では図1に示す最下段のルーバ開度(θmax)でショートサーキット効果を生じないルーバ長さをもっているので、図1の中段のルーバ開度(θmin)においてもルーバ開放端縁と天井面との距離が大となり、コアンダ効果が生じ難い。
さらに、図1を参照し、吹出口4の長さ寸法L1(吹出口4における回転軸5の直交方向の長さ)とルーバ2の長さ寸法L2(ルーバ2における同方向の長さ)の観点で説明すると、具体的数値例を挙げると(上述のショートサーキット効果を生じない且つコアンダ効果が生じ難い具体的構造例)、L1=66.5mm、L2=106mmであり、その比L2/L1=1.59である。種々の実験の結果、L2/L1は1.6が最適であり、1.4〜1.8で良好な結果が得られることを確かめた。
ルーバ2は、モータ10に印加された制御入力信号によってモータ軸が回転し、このモータ軸回転で回転軸5が回動されることにより、ルーバ2の開度が調整される。ルーバ2の回動支点が吹出口4の最内側であって、この回動支点より内側(ルーバ背面側)からは冷温風が通過しないような構造とするのは、空気調和機の下方側に冷温風が直接吹き付けることを回避するためである。空気調和機の下方側に席を置く人にとって、空気調和機から直接強い冷温風が吹き付けることは好ましいことではなくて、周囲からの冷温風で間接的に冷暖房されることの方が望ましい。さらに、空気調和機の下方側に冷温風が吹き出すと、この吹き出した冷温風が直接に吸込口3に回り込んで、冷暖房の効率を低下させるのを回避するためでもある。
図2において、ルーバ2は、ルーバ本体12と、ルーバ本体12に着脱自在に装着される断熱材8と、から構成され、ルーバ本体12は、回転軸5を一方の端とし、他方の端は開放端であり、この開放端から冷温風が案内されて室内に流れ込むようになっており、また、断熱材8は、スポンジ状でありスポンジ内部の気泡によって断熱効果を奏しており、材質は樹脂発泡体が一例であり多少の変形可能なものからできている。ルーバ本体12上に断熱材8をストッパ9(左右端)とルーバ本体12との間に形成した空隙に嵌合してルーバ本体12と一体的な構造としている。
本実施形態におけるルーバ2は、回転軸5を回動中心として片持ち構造であり且つ回転軸の内側(ルーバ背面側)から吹き出し空気が通過しない構造であるので、冷房時に冷風がリブ裏面(リブの空気調和機本体側)に接することでリブ表面(室内側)に結露が生じる虞があり、この結露を防止するためにリブ2の表面側(圧力面側)に断熱材8を設ける。
ルーバ本体12に断熱材8を装着した一体的構造を図2に示す。ルーバ本体12の左右端部に断熱材8を嵌め込むストッパ9を有することにより、接着剤や粘着材を使用しなくても、断熱材8を嵌め込むことにより容易に取り付けることができ、断熱材8の交換作業も容易となる。
ルーバ全体構造を示した図2において冷温風の流れ方向を矢印で示している。空気調和機本体から降下してくる冷温風はルーバ2に当接しその流れ方向を変更するが、従来のルーバであればルーバの長さ方向に並行して冷温風が流れるのであるが、本実施形態では冷温風の流れ方向は、ルーバ2の長さ方向に並行する冷温風流れ成分(ルーバ2の長さ方向流れ成分)と、その長さ方向に直交して且つモータ側10又は付勢バネ11側への冷温風流れ成分(ルーバ2の幅方向流れ成分)とに分解できる流れ方向である。後者の冷温風流れ成分は、4辺の吹出口4の隅部(コーナー部)に対面する室内に冷温風が届く流れとなる。
本実施形態における冷温風の流れ方向がルーバ2の幅方向(図2の図示例で左右方向、すなわち回転軸5の方向)流れ成分を有するのは、冷温風が直接衝突する断熱材8のルーバ幅方向の中央部が隆起していてこの隆起部分から左右方向に沿って傾斜して低くなっている形状による。すなわち、図2に示すように水平方向での左右吹き出し範囲を広げるようにルーバ2の中央部を隆起させた形状と左右への低下する傾斜形状により吹き出し空気の流れが左右に拡がる効果を得ることができる。
この中央部の隆起形状と左右部の低下傾斜形状の形成の具体例としては、ルーバ本体12にはその幅方向に沿って断続的にリブを植立し、且つ幅方向の中央部のリブの高さを一番高くして左右端に向かって次第に低くする。このようなリブを有するルーバ本体12に平べったい直方体の断熱材8を嵌合してルーバ2を構成する。中央部から左右端に向かってリブの高さを順に低くすることによって吹き出し空気の流れを左右端に向けるように誘導する。リブの機能は、上述したようにその高さを幅方向に漸次低くすることで吹き出し空気の流れ方向を吹出口4の4隅に対面する方向に吹き出すことであり、これに加えて、ルーバ2の片持ち構造でルーバ長さが長くなったことに伴い、吹き出し空気によってルーバ2が振動する虞があり、この振動を防止するようにルーバ本体12を補強することでもある。
また、ルーバ本体12に高低差のあるリブを設けるものに限らず、リブの無いルーバ本体12に、中央部が隆起して幅方向(左右方向)に順に低くなるような形状の断熱材8を嵌合させてルーバ2を形成してもよい。さらに、断熱材8の有無に関係なくルーバ2自体の構造が中央部を隆起させ幅方向(左右方向)に順に低くなるような形状であってもよい。
図2に示すルーバ本体12の回転軸5に巻回された付勢バネ7は、ルーバ2の長さ(回転軸から開放端に亘る長さ)が長くなったことによって空気調和機本体からの冷温風の風圧により図1の時計方向回転力が大となるので、これに抗するためのものである。モータ10によってルーバ2を一定開度に保持しているが、モータ10と反対側の回転軸5には冷温風の風圧を受けてこの部分のルーバ2が開こうとする力を受けるが、付勢バネ7は、これに抗するように作用する。
換言すると、空気調和機運転において、回転軸5を支点にしてルーバ2を下吹きから水平吹き(本体筐体1側に閉じる方向)に回転する際に吹出し空気をルーバ上面で全て受けて、吹出し空気の力を受けるため、回転トルクを補助するためにバネ7を設けることによりルーバ2を閉じる際の回転駆動トルクを軽減する効果がある。また、空気調和機停止時のルーバ2を本体筐体1側に閉じて収納する際にバネ7の閉じる方向に働く力によりしっかり閉じた状態を維持することができる。
なお、上述した実施形態では、空気調和機が四方向室内機である場合について説明しているが、本発明はこれに限らずニ方向室内機などでも同様に実施可能である。
本発明の実施形態に係る空気調和機の吹出口における風向制御用ルーバの構成を示す図である。 本実施形態に関する、断熱材を有する風向制御用ルーバの構造を示す見取図である。 本実施形態に係る天井埋込型空気調和機の一般的な構成を示す図である。
符号の説明
1 空気調和機本体筐体(本体筐体)
2 風向制御用ルーバ
3 吸込口
4 吹出口
5 回転軸
6 化粧パネル
7 付勢バネ
8 断熱材
9 ストッパ
10 モータ
12 ルーバ本体
31 建物梁
32 天井板
33 空気調和機本体
34 アンカーボルト
35 化粧パネル
36 フィルタ
37 吸込口
38 ファンモータ
39 送風ファン
40 熱交換器
41 吹出口
42 風向制御用ルーバ(風向板)
本実施形態におけるルーバ2は、回転軸5を回動中心として片持ち構造であり且つ回転軸の内側(ルーバ背面側)から吹き出し空気が通過しない構造であるので、冷房時に冷風がルーバ裏面(ルーバの空気調和機本体側)に接することでルーバ表面(室内側)に結露が生じる虞があり、この結露を防止するためにルーバ2の表面側(圧力面側)に断熱材8を設ける。
前記課題を解決するために、本発明は次のような構成を採用する。
天井に埋設される空気調和機の本体筐体と、前記本体筐体の底面に設けられた化粧パネルと、前記化粧パネルの略中央に設けられ前記本体筐体の内部に室内空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口の周囲に設けられ室内へ空気を吹き出す吹出口と、前記吹出口に設けられた風向制御用のルーバと、を備えた天井埋込型空気調和機であって、
前記ルーバは、前記吸込口側の前記化粧パネルにその一端が回転軸により回動自在に設けられるとともにその他端が開放端縁である構造であって、前記吹出口からの吹き出し空気が前記ルーバの一端の側から前記室内に通過しないような片持ち構造であり、
前記ルーバの一端に設けられた前記回転軸の一方端にはモータが接続され、前記回転軸の他方端には前記ルーバを閉じる方向に付勢するバネを設け、
さらに、前記ルーバは、水平線からの開度が最大ルーバ開度θmaxで開いているとき、前記吹出口の最外側から降下してきた吹き出し空気が前記ルーバに当たる部位よりもさらに外側に前記開放端縁が存在する構造であるとともに、前記ルーバは、水平線からの開度が最小ルーバ開度θminで開いているとき、前記ルーバの開放端縁の高さ位置が前記天井面より所定距離だけ離隔して前記天井面のスマッジングを抑制する構造である空気調和機。
また、前記空気調和機において、前記回転軸の直交方向における吹出口の長さ寸法L1と前記回転軸の直交方向における前記ルーバの長さ寸法L2との関係は、L2>L1であり、さらに、L2/L1が1.4〜1.8である空気調和機。
また、前記空気調和機において、前記最小ルーバ開度θminは水平線からの開度が15〜35°の範囲に設定し、前記最大ルーバ開度θmaxは水平線からの開度が35〜55°の範囲に設定した空気調和機。

Claims (8)

  1. 天井に埋設される空気調和機の本体筐体と、前記本体筐体の底面に設けられた化粧パネルと、前記化粧パネルの略中央に設けられ前記本体筐体の内部に室内空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口の周囲に設けられ室内へ空気を吹き出す吹出口と、前記吹出口に設けられた風向制御用のルーバと、を備えた天井埋込型空気調和機であって、
    前記ルーバは、前記吸込口側の前記化粧パネルにその一端が回転軸により回動自在に設けられるとともにその他端が開放端縁である構造であり、
    さらに、前記ルーバは、最大ルーバ開度θmaxで開いているとき、前記吹出口の最外側から降下してきた吹き出し空気が前記ルーバに当たる部位よりもさらに外側に前記開放端縁が存在する構造である
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 天井に埋設される空気調和機の本体筐体と、前記本体筐体の底面に設けられた化粧パネルと、前記化粧パネルの略中央に設けられ前記本体筐体の内部に室内空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口の周囲に設けられ室内へ空気を吹き出す吹出口と、前記吹出口に設けられた風向制御用のルーバと、を備えた天井埋込型空気調和機であって、
    前記ルーバは、前記吸込口側の前記化粧パネルにその一端が回転軸により回動自在に設けられるとともにその他端が開放端縁である構造であり、
    前記回転軸の直交方向における吹出口の長さ寸法L1と前記回転軸の直交方向における前記ルーバの長さ寸法L2との関係は、L2>L1であり、さらに、L2/L1が1.4〜1.8である
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1または2において、
    前記ルーバの一端に設けられた前記回転軸の一方端にはモータが接続され、前記回転軸の他方端には前記ルーバを閉じる方向に付勢するバネを設ける
    ことを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項1、2または3において、
    前記ルーバは、前記回転軸の方向である左右方向の略中央に隆起部を有し且つ左右方向に低くなる傾斜形状を有して、前記吹出口を通って降下してきた空気吹き出し流れを左右方向に拡げる
    ことを特徴とする空気調和機。
  5. 本体筐体と、該本体筐体の下面に設けられ吸込口及び吹出口を有する化粧パネルとを備え、室内の天井に配設される空気調和機において、
    前記化粧パネルの前記吹出口部分には吹出す空気の吹出し方向を制御するための風向制御用のルーバを備え、
    前記ルーバは、前記吹出口における前記吸込口側の前記化粧パネルにその一端側が回動自在に取付けられ、その他端側は前記吹出口を塞ぐ位置から最大ルーバ開度θmaxまで開くように構成され、
    さらに、前記ルーバは、最大ルーバ開度θmaxで開いているとき、前記吹出口の最外側から降下してきた吹き出し空気が前記ルーバに当たる部位よりもさらに外側にルーバ先端側が存在する構成とし、
    運転時における、前記ルーバの開度は最小ルーバ開度θminから最大ルーバ開度θmaxまで回動可能にすると共に、前記最小ルーバ開度θminは、最小ルーバ開度θminのときでも吹出し空気によるコアンダ効果で天井面にスマッジングが発生するのを抑制する開度に構成したことを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項5において、前記最小ルーバ開度θminは水平線からの開度が15〜35°の範囲に設定し、前記最大ルーバ開度θmaxは水平線からの開度が35〜55°の範囲に設定したことを特徴とする空気調和機。
  7. 請求項6において、前記最小ルーバ開度θminは水平線からの開度が20〜30°の範囲に設定し、前記最大ルーバ開度θmaxは水平線からの開度が40〜50°の範囲に設定したことを特徴とする空気調和機。
  8. 本体筐体と、該本体筐体の下面に設けられ吸込口及び吹出口を有する化粧パネルとを備え、室内の天井に配設される空気調和機において、
    前記化粧パネルの前記吹出口部分には吹出す空気の吹出し方向を制御するための風向制御用のルーバを備え、
    前記ルーバは、前記吹出口における前記吸込口側の前記化粧パネルにその一端側が回動自在に取付けられ、その他端側は前記吹出口を塞ぐ位置から最大ルーバ開度θmaxまで開くように構成され、
    さらに、前記ルーバは、最大ルーバ開度θmaxで開いているとき、前記吹出口の最外側から降下してきた吹き出し空気が前記ルーバに当たる部位よりもさらに外側にルーバ先端側が存在する構成とすることにより、運転時における最小ルーバ開度θminではルーバの先端が前記吹出口の最外側よりもさらに十分外側まで存在するようにし、それによってルーバ背面からの空気の吹出しを防止すると共に、吹出口からの空気をルーバに沿って略水平方向に遠くまでムラなく広がりようにして、温度ムラ及び風当たりによる不快感を防ぐ構成としたことを特徴とする空気調和機。
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