JP3131417B2 - ブラケットに対するテンプルの回動機構及びその眼鏡 - Google Patents

ブラケットに対するテンプルの回動機構及びその眼鏡

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡に関し、更に
詳しくは、丁番を使わないブラケットと、テンプルとの
回動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、眼鏡において、フロントフレ
ームに一体化されたブラケットと、テンプルとは、回動
機構である丁番を介して開閉自在に連結したものが使用
されている。しかし、この種の眼鏡はテンプルの開閉を
何度も繰り返すうちに、丁番の軸となるネジ、ボルト等
が緩んでしまって、テンプルにガタ付きが生じる。ま
た、不用意にも緩んだボルトが外れて紛失することもあ
った。
【0003】そのため、定期的に専用のドライバー等を
用いてネジを締め増しする必要があり、それが極めて面
倒であった。このようなことから、丁番による回動機構
とは異なった回動機構、すなわちネジ、ボルト等を一切
使わない簡単な構造を持つ回動機構が幾種類か開発され
ている。
【0004】中でも、ブラケットとテンプルとを嵌め込
み構造にして互いに回動自在に取り付けたものが幾つか
ある。例えば、登録実用新案第3031979号公報に
あるようなヒンジ部構造を持つ回動機構がそれである。
これは、智(いわゆる「ブラケット」)に中空で筒状の
軸受ハウジングを固定し、該軸受ハウジングにテンプル
を取り付けた軸を回転自在に支持したものである。
【0005】この場合テンプルの回動に節度感を与える
ために、軸受ハウジングの内周面に摩擦材が被着されて
おり、軸が抵抗力を受けてテンプルの倒れを防止するこ
とができる。また逆に、テンプルの基端部に取り付けら
れている摩擦材が軸受ハウジングの内周面と接触して同
様にテンプルの倒れを防止することができる。
【0006】これらの場合、智に対してテンプルの回動
に抵抗力を与えることができる利点がありそのためテン
プルの倒れは防止される。しかし、摩擦材は、回動を繰
り返していると、減耗してくるため、次第に抵抗力も少
なくなる欠陥がある。そして、結果的にテンプルの倒れ
防止機能が妨げられることになる。
【0007】また、テンプルの倒れ防止機能を回復する
ために回動に抵抗力を与えようとすると、智やテンプル
を部品交換しなくてはならなくコスト的に不利である。
当然、テンプルの抵抗力を調節するようなことは全く不
可能であった。本発明は、このような技術的背景のもと
で発明されたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な諸問題点を解決すべくなされたもので、丁番なしで、
智に対するテンプル回動の抵抗力を常に維持でき、且つ
調節も可能な回動機構を提供するものである。更には、
その回動機構を備えた眼鏡を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に鋭意研究した結果、テンプルを中空に形成し、その中
に楔作用により拡張部材を圧入するということを利用し
て、上記の問題点を解決できることを見出し、この知見
によって、本発明を完成させた。
【0010】
【0011】
【0012】すなわち、本発明は、(1)、眼鏡のブラ
ケットに対するテンプルの回動構造であって、ブラケッ
トは中空穴を有する軸受け部を備え、テンプルは中空穴
を有する軸部を備え、軸受け部にはテンプルの回動を案
内する切り欠き部及び軸受け部の中空穴の内周面には切
り欠き部の延長方向に軸部の一部を受け入れて案内する
案内溝が形成されており、軸受け部に切り欠き部を通し
て軸部を装着した状態で、軸部の中空穴に拡張部材が圧
入されており、該拡張部材の押圧力によりそれと軸受け
部及び軸部との間に摩擦力が生じさせテンプルの回動に
抵抗力が与えられている回動機構に存する。
【0013】そして、(2)、拡張部材に設けられた縦
溝と軸部に設けられた突起とが嵌まり込むことによっ
て、両者同体となって回動可能となっている回動機構に
存する。
【0014】そしてまた、(3)、拡張部材に軸部に設
けられた突起が食い込むことにより両者同体となって回
動可能となっている回動機構に存する。
【0015】そしてまた、(4)、眼鏡のブラケットに
対するテンプルの回動構造であって、ブラケットは中空
穴を有する軸受け部を備え、テンプルは中空穴を有する
軸部を備え、軸受け部にはテンプルの回動を案内する切
り欠き部が形成され、軸受け部に切り欠き部を通して軸
部を装着した状態で、拡張部材の分割された第1拡張体
と第2拡張体とが軸部を挟み込むように軸部の中空穴に
圧入されており、拡張部材の押圧力によりそれと軸受け
部と軸部との間に摩擦力が生じさせテンプルの回動に抵
抗力が与えられている回動機構に存する。
【0016】そしてまた、(5)、第1拡張部材の凸部
に設けられた縦溝と軸部に設けられた突起とが嵌まり込
むことによって、両者同体となって回動可能となってい
る回動機構に存する。
【0017】そしてまた、(6)、第1拡張体と第2拡
張体とは互いに締まりばめで結合されている回動機構に
存する。
【0018】そしてまた、(7)、軸部の突起及び拡張
部材の縦溝がそれぞれ対応する位置に複数個設けられて
いる回動機構に存する。
【0019】そしてまた、(8)、軸部には、中空穴を
外に開放する切断溝が設けられている回動機構に存す
る。
【0020】そしてまた、(9)、ブラケットの軸受け
部に複数の切り欠き部が形成され、それと対応するよう
にテンプルの軸部に複数の分岐片が形成されている上記
いずれかの回動機構に存する。
【0021】そしてまた、(10)、上記いずれかの回
動機構を備えた眼鏡に存する。ここで、本発明は、その
目的に沿ったものであれば、上記1〜9の中ら選ばれた
2つ以上を組み合わせた構成も当然採用可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施の形態を挙げ
図面に基づいて本発明を詳細に説明する。〔第1の実施
の形態〕図1は、本発明の回動機構を備えた眼鏡を示す
図である。眼鏡のブラケットBにはテンプルTが回動自
在に支持されており、本発明はこの回動機構に特徴を有
する。また、図2は、回動機構の展開図及び軸部の変形
例を示し、図3は、その正面図(A)及び一部断面側面
図(B)を示す。
【0023】この回動機構は、軸受け部1を有するブラ
ケットBと軸部2を有するテンプルTと、軸受け部1と
軸部2に圧接させた状態で両者を取り付けるための拡張
部材3とよりなる。ブラケットBは、軸受け部1を備
え、この軸受け部は中空穴1Hを有し、例えば円筒状に
形成されている。軸受け部1の側壁には、周方向にテン
プルTの軸部2が挿入されるだけの幅を有する切り欠き
部11が形成されており、後述するように、テンプルT
の軸部2がこの切り欠き部11を通して嵌め込まれた
後、この切り欠き部11によってテンプルTが回動する
のを円滑に案内する。
【0024】また軸受け部の中空穴1Hの内周面には、
切り欠き部11の延長方向に、軸部2の一部を受け入れ
て案内する案内溝12が形成されている。この案内溝1
2の溝幅は軸部2の厚みと同じであることが好ましい。
こうすることにより、テンプルTは静止状態で他端に力
が加わった場合にもガタ付くことがなく、また、回動状
態では上下振れのない安定した回動を行うことができ
る。軸受け部1は、例えば、金属杆のブラケット本体と
は別に鍛造により製造され切削加工されたものをロー付
けにて接合する。
【0025】一方、テンプルTは、その先端に中空穴2
Hを有する軸部2を備えており、この中空穴2Hに、ブ
ラケットBが装着される。中空穴2Hの径は、前述した
軸受け部の中空穴1Hの径と同じとする。この軸部2
は、例えば、金属線部材の端部を鍛造により平らに潰し
て、円穴を開けることにより形成される。
【0026】拡張部材3は、円柱状に形成されており、
軸受け部1や軸部2の中空穴(1H,2H)に押し込ま
れ、それらを押圧するよう作用し、言わば楔作用に似た
働きを行うものである。その意味で拡張部材3の材質と
しては、軸受け部1および軸部2の中空穴(1H,2
H)を押圧できるものであればよいが、圧入のし易さの
観点からプラスチックス(例えば、ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリエチレン、等)が採用される。特に、ポリ
エステルエラストマーやポリアミドエラストマーが好ま
しい。
【0027】ここで、ブラケットBに対してテンプルT
を取り付けるには、先ず、ブラケットBの軸受け部の切
り欠き部11を通してテンプルTの軸部2を挿入させ
る。そして、軸受け部1に形成された案内溝12に軸部
2の一部を当接させて嵌め込む。軸部2を装着した状態
では、軸受け部の中空穴1Hと軸部の中空穴2Hとは軸
心が同じとなり、軸受け部の中空穴1Hの内周面は、軸
部の中空穴2Hの内周面と面一となる。
【0028】次に、軸受け部の中空穴1H及び軸部の中
空穴2Hに共通に拡張部材3を圧入する。この時拡張部
材3は、軸部の中空穴2Hや軸受け部の中空穴1Hの内
周面を押圧するように作用するため、それらの間に摩擦
力が働く。このようにブラケットBの軸受け部1及びテ
ンプルTの軸部2に拡張部材3が締まりばめに取り付け
られると、テンプルTを回動させた場合、拡張部材3と
テンプルの軸部2との間で抵抗力が生じる。そのためテ
ンプルTをどの位置でも停止することができ、テンプル
の回動に節度感が出るのである。
【0029】なお、この時、軸受け部1は拡張部材3と
の接触面積が大きいので、拡張部材3とテンプルTの軸
部2との間に比べ、より多くの摩擦力が働き拡張部材3
は静止した状態となる。因みに、テンプルTとブラケッ
トBとの間の摩擦力は、テンプルTの軸部2の厚みをブ
ラケットBの軸受け部の案内溝12の幅より僅かに大き
くして、案内溝12に圧入するように設計することでも
生じる。
【0030】ところで、軸受け部の切り欠き部11の長
さは、希望するテンプルTの開き角度との関係で決まる
ものである。通常は、眼鏡正面のレンズに対して略90
度の角度開くことができる範囲の長さが採用される。も
しテンプルTの回動の角度範囲を狭めて例えば60度に
したい場合、図2(B)の如くテンプルTの軸部の中空
穴2Hを外に開放する切断溝22を設けるとよい。この
場合、切り欠き部11の長さが短くなっても、軸部2が
縮小するので強引に切り欠き部11に押し入れることが
できる利点がある。
【0031】本発明においては、拡張部材3を軸受け部
1及び軸部2から取り外し、新しい拡張部材3を圧入し
て取り付けることにより、消耗した抵抗力を再度蘇らせ
ることができる。また逆に、大きさの異なる拡張部材3
と交換することにより、圧入の度合いを変え自由に回動
の抵抗力の調整が可能である。いずれの場合も、螺子等
を使用していないため、拡張部材3の圧入という極めて
簡単な操作で取り替えができ極めて便利である。
【0032】〔第2の実施の形態〕図4は、回動機構の
展開図及び軸部の変形例を示す。また図5は、その正面
図及び一部断面側面図を示す。この実施の形態の回動機
構は、第1の実施の形態の回動機構と比べて、拡張部材
3とテンプル軸部2の形状が少し異なっている以外は殆
ど同じである。
【0033】すなわち、この回動機構は、拡張部材3に
軸方向に縦溝31が設けられており、また、テンプルT
の軸部の中空穴2Hに突起21が形成されている。その
ため、軸受け部1に軸部2を装着して軸心を合わせた状
態で拡張部材3を圧入するが、その際、拡張部材の縦溝
31にテンプルTの軸部の突起21を嵌め込んだ状態で
圧入していく。圧入が完了した状態では、拡張部材3は
軸部の中空穴2Hや軸受け部の中空穴1Hの内周面を押
圧するように作用する。
【0034】ブラケットBに対してテンプルTが上記の
ように取り付けられていると、テンプルTを回動した場
合、テンプルの軸部2と拡張部材3とが共周りを行うの
で、拡張部材3とブラケットの軸受け部1(詳しくは中
空穴1Hの内周面)との間に働く摩擦力により、第1の
実施の形態に比べより大きい回動抵抗を得ることができ
る。なお、先述したように、テンプルTの回動の角度範
囲を狭めて切り欠き部11を短くした場合、図4(B)
の如くテンプルTの軸部2に切断溝22を形成すること
で切り欠き部11から軸部2が挿入し易くなる。
【0035】また、ここの第2実施の形態の変形例とし
て、拡張部材3に縦溝31を設けない場合も採用可能で
ある。この場合は、軸受け部1に軸部2を装着して軸心
を合わせた後、各中空穴に拡張部材3を圧入する時、拡
張部材3を強引に押し込むことで拡張部材3の表面に軸
部の突起21が食い込む状態となる。そのため、当然、
テンプルTを回動させた場合、テンプルの軸部2と拡張
部材3とが共周りを行う。
【0036】〔第3の実施の形態〕図6は、回動機構の
展開図及び軸部の変形例を示す。また図7は、その正面
図及び一部断面側面図を示す。この実施の形態の回動機
構は、第1の実施の形態の回動機構と比べて、拡張部材
3が分割されている点が大きく異なっている。また、軸
受け部1に案内溝12が形成されていない。
【0037】拡張部材3は、第1拡張体3Aと第2拡張
体3Bとに分割されており、前者には凸部3A1が設け
られており、後者には該突部を受け入れるための凹部3
B1が設けられている。第1拡張体3Aの凸部3A1は
第2拡張体3Bの凹部3B1に圧入される大きさ関係と
なっており、両者は確実に取り付けられる。また、第1
拡張体の凸部3A1は軸部2の中空穴2Hの内周面を押
圧するために該中空穴2Hの径よりやや大きいものとす
る。
【0038】今、軸受け部1に対して切り欠き部11を
通じて軸部2を挿入し、軸部2と軸受け部1との軸心を
合致させる。この状態で、下方から第1拡張体3Aを、
また第2拡張体3Bを上方から圧入して軸部2を挟み込
むようにし、同時に第1拡張体の凸部3A1を第2拡張
体の凹部3B1に圧入して両者を一体に結合する。この
時、第1拡張体の凸部3A1は軸部の中空穴2Hに圧入
されるので、両者間に摩擦力が働く。また、拡張部材3
は軸部の中空穴2Hだけでなく軸受け部の中空穴1Hの
内周面を押圧するように生じる。
【0039】このようにブラケットの軸受け部1及びテ
ンプルTの軸部2に拡張部材3が締まりばめに取り付け
られると、テンプルTを回動させた場合、拡張部材3と
テンプルTの軸部2との間で抵抗力が作用する。この時
も、第1の実施の形態で説明したように、軸受け部1は
拡張部材3との接触面積が大きいので、拡張部材3とテ
ンプルTの軸部2との間に比べ、より多くの摩擦力が働
き拡張部材3は静止した状態となる。なお、先述したよ
うに、テンプルTの回動の角度範囲を狭めて切り欠き部
11を短くした場合、図6(B)の如くテンプルTの軸
部に切断溝22を形成することで切り欠き部11から軸
部2が挿入し易くなる。
【0040】〔第4の実施の形態〕図8は、回動機構の
展開図及び軸部の変形例を示す。また図9は、その正面
図及び一部断面側面図を示す。この実施の形態の回動機
構は、第3の実施の形態の回動機構と比べて、第1拡張
体の凸部3A1に縦溝31が、また軸部の中空穴2Hに
は突起21が形成されている点が異なる。また第1拡張
体3Aの凸部3A1の外周面に周方向のリブ32が形成
されている。
【0041】今、軸受け部1に対して切り欠き部11を
通じて軸部2を挿入し、軸部2と軸受け部1との軸心を
合致させる。この状態で、第3の実施の形態と同じよう
に、下方から第1拡張体3Aを上方から第2拡張体3B
を圧入して軸部2を挟み込むようにする。この時、第1
拡張体3Aの縦溝31に軸部の突起21を嵌め込みなが
ら第2拡張体3Bと第1拡張体3Aとを結合する。な
お、第1拡張体3Aの凸部周方向にはリブ32があるた
め、第1拡張体3Aの凸部3A1が第2拡張体3Bの凹
部3B1に圧入された場合、結合力がより確実となる。
【0042】軸部の中空穴2Hは拡張部材3、すなわ
ち、第1拡張体3Aの凸部3A1により押圧力を受け、
そのため該凸部3A1と中空穴2Hの内周面との間に摩
擦力が働く。圧入が完了した状態では、拡張部材3は軸
部の中空穴2Hだけでなく軸受け部の中空穴1Hの内周
面を押圧するように作用する。
【0043】ブラケットBに対してテンプルTが上記の
ように取り付けられていると、テンプルTを回動した場
合、テンプルTの軸部2と拡張部材3とが共周りを行う
ので、拡張部材3とブラケットBの軸受け部1(詳しく
は中空穴1Hの内周面)との間に働く摩擦力により第3
の実施の形態に比べより大きい回動抵抗を得ることがで
きる。なお、先述したように、テンプルTの回動の角度
範囲を狭めて切り欠き部11を短くした場合、図8
(B)の如くテンプルTの軸部に切断溝22を形成する
ことで切り欠き部11から軸部2が挿入し易くなる。
【0044】〔第5の実施の形態〕図10は、回動機構
の展開図を示す。また図11は、その正面図及び一部断
面側面図を示す。この実施の形態の回動機構は、第2の
実施の形態の回動機構と比べて、軸部2が2股に分岐さ
れて軸部(2A,2B)となっており、それと対応する
ように軸受け部1に2つの切り欠き部(111,11
2)が形成されていることが異なる。そして、案内溝1
2もそれに合わせて1対設けられている。
【0045】つまり、テンプルTの軸部2は、テンプル
Tの先が2つに分岐して分岐軸部(2A,2B)として
形成されているもので、各分岐軸部(2A,2B)の間
には一定幅の空間が形成される。また、ブラケットBの
軸受け部1には、テンプルTの分岐軸部(2A,2B)
に対応するように切り欠き部(111,112)が一対
設けられている。このような構造の回動機構は、軸部の
分岐軸部(2A,2B)が軸受け部の2つの切り欠き部
(111,112)と通して挿入される構造であり、且
つ2つの案内溝12に案内されながら回動されるので、
回動軸方向の振れが極めて少なくなり、回動自体が安定
となり、強度的にも優れたものとなる。
【0046】以上、本発明を説明してきたが、本発明
は、実施の形態にのみ限定されることはなく、目的に沿
う限りその他の種々の変形例が可能である。例えば、軸
受け部の外形は円形に限らず角形、矩形等が採用可能で
ある。また、軸受け部をブラケット側に設け、軸部をテ
ンプル側に設けているが、その逆にして設けることも当
然可能である。
【0047】また第1〜第4の実施の形態でも軸部を分
岐軸部に形成し、他方、軸受け部に切り欠き部をそれに
対応するように設ける構造とすることも当然可能であ
る。また、第4の実施の形態(図8参照)及び第4の実
施の形態(図10参照)において、第1拡張体3Aや拡
張部材3に縦溝31を設けない場合も採用可能である。
この場合、第1拡張体3Aや拡張部材3の表面に軸部の
突起21が食い込む状態となり、テンプルTを回動させ
た場合、テンプルの軸部2と拡張部材3とが共周りを行
う。また、拡張部材に設ける縦溝及び軸部に設ける突起
は相互に嵌まり込むように設計されていることが必要で
あるが、その数や形は種々のものが採用される。
【0048】図12は、その例を軸部2において幾つか
示したものである。もっとも、対応する拡張部材3にお
いては、数はそれと同数、また形状はそれと同形のもの
が使用される。(A)は、突起21が1つだけのもの。
(B)は、面積の大きい突起21であるもの。(C)
は、突起21が3つあるもの。(D)は、突起21が一
対であるが、やや変移して位置にあるもの。(E)は、
突起21が一対であるが、形が三角形のもの。(F)
は、突起21が一対であるが、形が半円形のもの。
(G)は、突起21が一対であるが、極めて大きい平ら
な突起21である。(H)は、突起21が一対である
が、一つが三角形で対応する他の一つが半円形のもの。
【0049】
【発明の効果】丁番を使用しないため、ネジ緩みがな
く、回動における適度な抵抗力が得られる。ブラケット
に対するテンプル回動の抵抗力を常に維持でき、且つ調
節も可能である。また拡張部材をプラスチックとした場
合、その持つ適度な弾力性がテンプルの回動抵抗をより
適切なものとする。テンプルとブラケットとが拡張部材
により簡単にワンタッチで取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施の形態における本発明の回
動機構を備えた眼鏡を示す図である。
【図2】図2は、第1の実施の形態における回動機構の
展開図および軸部の変形例を示す。
【図3】図3は、第1の実施の形態における回動機構の
正面図および一部断面側面図を示す。
【図4】図4は、第2の実施の形態における回動機構の
展開図および軸部の変形例を示す。
【図5】図5は、第2の実施の形態における回動機構の
正面図および一部断面側面図を示す。
【図6】図6は、第3の実施の形態における回動機構の
展開図および軸部の変形例を示す。
【図7】図7は、第3の実施の形態における回動機構の
正面図および一部断面側面図を示す。
【図8】図8は、第4の実施の形態における回動機構の
展開図および軸部の変形例を示す。
【図9】図9は、第4の実施の形態における回動機構の
正面図および一部断面側面図を示す。
【図10】図10は、第5の実施の形態における回動機
構の展開図を示す。
【図11】図11は、第5の実施の形態における回動機
構の正面図および一部断面側面図を示す。
【図12】図12は、軸部における突起の幾つかの例を
示す。
【符号の説明】
1…軸受け部 1H…中空穴 11…切り欠き部 111…切り欠き部 112…切り欠き部 12…案内溝 2…軸部 2A…分岐軸部 2B…分岐軸部 2H…中空穴 21…突起 22…切断溝 3…拡張部材 3A…第1拡張体 3A1…凸部 3B…第2拡張体 3B1…凹部 31…縦溝 32…リブ T…テンプル B…ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02C 5/22 F16C 11/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡のブラケットに対するテンプルの回
    動構造であって、ブラケットは中空穴を有する軸受け部
    を備え、テンプルは中空穴を有する軸部を備え、軸受け
    部にはテンプルの回動を案内する切り欠き部及び軸受け
    部の中空穴の内周面には切り欠き部の延長方向に軸部の
    一部を受け入れて案内する案内溝が形成されており、軸
    受け部に切り欠き部を通して軸部を装着した状態で、軸
    部の中空穴に拡張部材が圧入されており、該拡張部材の
    押圧力によりそれと軸受け部及び軸部との間に摩擦力が
    生じさせテンプルの回動に抵抗力が与えられていること
    を特徴とする回動機構。
  2. 【請求項2】 拡張部材に設けられた縦溝と軸部に設け
    られた突起とが嵌まり込むことによって、両者同体とな
    って回動可能となっていることを特徴とする請求項1
    載の回動機構。
  3. 【請求項3】 拡張部材に軸部に設けられた突起が食い
    込むことにより両者同体となって回動可能となっている
    ことを特徴とする請求項1記載の回動機構。
  4. 【請求項4】 眼鏡のブラケットに対するテンプルの回
    動構造であって、ブラケットは中空穴を有する軸受け部
    を備え、テンプルは中空穴を有する軸部を備え、軸受け
    部にはテンプルの回動を案内する切り欠き部が形成さ
    れ、軸受け部に切り欠き部を通して軸部を装着した状態
    で、拡張部材の分割された第1拡張体と第2拡張体とが
    軸部を挟み込むように軸部の中空穴に圧入されており、
    拡張部材の押圧力によりそれと軸受け部と軸部との間に
    摩擦力が生じさせテンプルの回動に抵抗力が与えられて
    いることを特徴とする回動機構。
  5. 【請求項5】 第1拡張部材の凸部に設けられた縦溝と
    軸部に設けられた突起とが嵌まり込むことによって、両
    者同体となって回動可能となっていることを特徴とする
    請求項4記載の回動機構。
  6. 【請求項6】 第1拡張体と第2拡張体とは互いに締ま
    りばめで結合されていることを特徴とする請求項4又は
    記載の回動機構。
  7. 【請求項7】 軸部の突起及び拡張部材の縦溝がそれぞ
    れ対応する位置に複数個設けられていることを特徴とす
    請求項2又は5記載の回動機構。
  8. 【請求項8】 軸部には、中空穴を外に開放する切断溝
    が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れか1項記載の回動機構。
  9. 【請求項9】 ブラケットの軸受け部に複数の切り欠き
    部が形成され、それと対応するようにテンプルの軸部に
    複数の分岐片が形成されていることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれか1項記載の回動機構。
  10. 【請求項10】 上記請求項1〜9のいずれか1項記載
    の回動機構を備えた眼鏡。
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