JP2937985B1 - チルトユニット構造 - Google Patents

チルトユニット構造

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JP2937985B1
JP2937985B1 JP10027331A JP2733198A JP2937985B1 JP 2937985 B1 JP2937985 B1 JP 2937985B1 JP 10027331 A JP10027331 A JP 10027331A JP 2733198 A JP2733198 A JP 2733198A JP 2937985 B1 JP2937985 B1 JP 2937985B1
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Abstract

【要約】 【課題】OA機器などのヒンジ機構において、回転体保
持トルクを安定した状態に保ち、かつ、簡易な構造で強
固な回転体保持トルクを長期間持続するチルトユニット
構造を得る。 【解決手段】テーパ形状のテーパ穴を有する回転体と、
テーパ形状のテーパ軸を有して前記回転体を支える軸部
品と、前記回転体と前記軸部品とを締まり嵌め構成によ
り嵌合させて固定するための固定部品とを有する。ま
た、前記回転体と前記軸部品の材質は、異種材料で構成
し、両者の磨耗係数に差を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチルトユニット構造
に関し、特にテーパ形状のテーパ穴を有する回転体とテ
ーパ形状のテーパ軸を有する軸部品とを嵌合させて構成
されることを特徴とするチルトユニット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チルトユニットは、例えばOA機
器などのヒンジ機構部において、機器の開閉部を開いた
状態で保持したい部分や、開閉カバーなどの開閉状態を
そのまま静止させて保持したい部分等に使用されてい
る。
【0003】従来のチルトユニットの一例を、図面を用
いて説明する。
【0004】図1は、本発明および従来の例における典
型的なOA機器であるワードプロセッサーの外観図であ
る。ワードプロセッサーの装置本体1とキーボード2と
は一体に設けられ、装置本体1上にはディスプレー部3
が、そのディスプレー取付部3aを回転自在に軸着させ
て設けられている。ディスプレー部3には、LCDなど
で構成される表示部4が設けられている。
【0005】図1において、チルトユニットはチルトヒ
ンジ部5に使用されており、図5に、図1の従来のディ
スプレー取付部付近のA−A断面図を示す。
【0006】図5においては、図1に示す構成要素に対
応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説
明を省略する。ディスプレー取付部3aは、チルトヒン
ジ部5を介して、装置本体1に固定された取付部材6に
取付られている。回転体8の一方は、ディスプレー取付
部3aに挿入されて固定され、ディスプレー部3と一体
となって回転する構造となっている。回転体8の他方の
端すなわち回転体かしめ部8aは、スプリングワッシャ
ー7を挟んで取付部材6に挿入され、かしめられてい
る。
【0007】次に、図5のチルトヒンジ部5の動作につ
いて、図6の従来のチルトヒンジ部斜視図を用いて説明
する。
【0008】図6は、チルトヒンジ部の構造を分解した
斜視図であり、各部は矢印f方向に組み立てられて構成
されている。図6においては、回転体8の回転体かしめ
部8aと取付部材6をかしめることによりチルトユニッ
トを実現している。この図6のチルトユニットでは、取
付部材裏面6aとスプリングワッシャー表面7a、およ
びスプリングワッシャー裏面7bと回転体かしめ平面8
bとの面接触による接触抵抗により、回転体8に回転方
向の負荷を与え、回転体8および回転体8に固定された
ディスプレー部3を、ある位置まで回転させた後はその
ままの位置に静止するよう保持していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような面
接触を用いたチルトユニットは、部品同士の接触面積が
小さいために、回転体保持トルクを安定したものにする
ことが難しいという欠点があった。
【0010】また、長期間使用することによりチルトユ
ニットを構成する部品が磨耗し、回転体保持トルクが減
少してしまうという欠点があった。
【0011】したがって、本発明の目的は、回転体保持
トルクを安定した状態に保ち、かつ、簡易な構造で強固
な回転体保持トルクを長期間持続するチルトユニット構
造を得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のチルトユニット
構造は、テーパ形状のテーパ穴を有する回転体と、前記
回転体のテーパ穴に嵌合するためのテーパ軸を有する軸
部品と、前記回転体と前記軸部品が嵌合された状態を保
持するための固定部品とを有し、前記回転体のテーパ穴
に前記軸部品のテーパ軸を嵌合し、前記テーパ軸の先端
に前記固定部品を装着して固定し、前記固定部品が有す
る弾性爪の押圧力により、前記回転体を前記テーパ軸の
途中に静止させ、かつ、前記回転体を前記テーパ軸の先
端から根元方向に押圧して、前記回転体と前記軸部品の
間に接触抵抗を生み出すように構成し、前記回転体と前
記軸部品の構成材料を、互いに磨耗係数の異なる材料と
して、前記回転体かあるいは前記軸部品のいづれか一方
が磨耗する構成とし、前記回転体と前記軸部品の構成材
料が、ポリアセタールとポリカーボネイトの組合せで構
成されることを特徴とする。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】また、前記回転体と前記軸部品の構成材料
が、ABS(アルキルベンゼンスルホンサン)樹脂とポ
リスチレンの組合せで構成されることを特徴とする。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0022】図2は本発明のチルトユニット構造の分解
図であり、図3は本発明のチルトユニット構造の組立
図、図4は図3の組立図のB−B断面図である。
【0023】図2に示す本発明のチルトユニットは、O
A機器等のヒンジ機構部における回転体11と、OA機
器等の装置本体に固定されて回転体を支える軸部品12
と、回転体11と軸部品12を締まり嵌め構成により固
定する固定部品13とから構成されている。回転体11
は図示しないディスプレー部などに挿入されて固定さ
れ、ディスプレー部などと一体となって回転する構造と
なっている。
【0024】図3は、図2に示した各部品を組み立てた
後の組立図である。図4は、図3の組立図のB−B断面
図である。
【0025】図4において回転体11は、軸部品12の
テーパ軸12aを嵌合するためのテーパ形状のテーパ穴
11aを有し、テーパ穴11aの穴径はp<qである。
一方軸部品12は、テーパ形状のテーパ軸12aを有
し、テーパ軸12aの軸径はr<sである。ここで穴径
と軸径の関係はr<p<q<sとなるように構成する。
そして回転体11のテーパ穴11aに軸部品12のテー
パ軸12aを締まり嵌め構成により嵌合した状態で、前
記テーパ軸12aの先端に固定部品13を装着して固定
することにより、固定部品13の弾性爪13aの働きで
回転体11に矢印g方向の力を常時加える。なお、穴径
と軸径との関係から、前記回転体11は前記テーパ軸1
2aの途中に静止している状態となる。
【0026】また本発明においては、回転体11と軸部
品12の部品材料は、種類の異なる材料を用いて両者の
磨耗係数に差を設け、回転体11または軸部品12のど
ちらか一方だけが磨耗していく構成にする。回転体11
と軸部品12の部品材料は、一般的にはモールド材料が
使用され、モールド材料同士の組合せの場合は、ポリア
セタールとポリカーボネイト、あるいはABS(アルキ
ルベンゼンスルホンサン)樹脂とポリスチレンなどの組
合せが好適である。また材質はモールド材料でなく金属
材料であってもよい。金属材料同士の組合せの場合は、
炭素鋼とアルミニューム、あるいは炭素鋼と銅などの組
合せが好適である。金属材料を使用した場合は、モール
ド材料の場合に比しチルトユニットの耐久性が向上する
という効果がある。
【0027】次に、本発明の実施の形態の動作について
図4を参照して説明する。
【0028】図4に示すように、異種材料の回転体11
のテーパ穴11aと軸部品12のテーパ軸12aを締ま
り嵌め構成にして実現するチルトユニットにおいて、チ
ルトユニットの使用初期は固定部品13の弾性爪13a
の押圧力によって、回転体11は、軸部品12のテーパ
軸12aの先端から根元方向に押圧されているため、回
転体11と軸部品12のテーパ形状部の接触抵抗によ
り、嵌合力が常時保たれ、保持トルクが安定した状態に
保たれる。また、チルトユニットを長期間使用していく
と、回転体11のテーパ穴11aの穴径あるいは軸部品
12のテーパ軸12aの軸径は、磨耗により穴径は大き
く、軸径は小さく変化していく。この場合、回転体11
と軸部品12とでは、材料の磨耗係数の大きい方が変化
することになる。この穴径あるいは軸径の変化は、回転
体11の回転方向の負荷を減少させる原因となる。そこ
で回転体11のテーパ穴11aの穴形状および軸部品1
2のテーパ軸12aの軸形状を、回転体11のテーパ穴
11aの穴径がp<q、軸部品12のテーパ軸12aの
軸径がr<sであり、かつr<p<q<sであるような
テーパ形状とし、固定部品13の弾性爪13aにより、
回転体11に矢印g方向の力を常時加える。このことに
よって、回転体11のテーパ穴11aの穴径あるいは軸
部品12のテーパ軸12aの軸径のいづれかが磨耗によ
り変化した場合でも、矢印g方向の力により、回転体1
1は軸部品12のテーパ軸12aの先端から根元方向に
移動するため、回転体11のテーパ穴11aと軸部品1
2のテーパ軸12aの締まり嵌め構成による嵌合力は常
時保たれ、回転体11の回転方向の保持トルクを常に一
定に保つことが可能となる。
【0029】
【発明の効果】第1の効果は、回転体の保持トルクを安
定させることが可能となるということである。
【0030】その理由は、回転体と軸部品を締まり嵌め
構成にすることで、回転体と軸部品の接触面積が大きく
なり、接触抵抗が大きくなるからである。
【0031】第2の効果は、チルトユニットを長期間使
用しても保持トルクが減衰しにくいということである。
【0032】その理由は、回転体と軸部品を異種材料で
構成することにより両者の磨耗係数に差を設け、さらに
回転体の穴径および軸部品の軸径をテーパ形状にして、
固定部品の弾性爪により回転体を常時軸部品の根元方向
へ押圧することにより、回転体と軸部品の接触面に加わ
る力を常に一定に保つことができるからである。
【0033】第3の効果は、チルトユニットを非常に低
価格で実現することが可能となる。
【0034】その理由は、本発明のチルトユニット構造
が複雑でなく簡易な構造であるためである。
【0035】第4の効果は、チルトユニットの耐久性を
一層良くすることができるということである。
【0036】その理由は、チルトユニットの材料とし
て、モールド材料だけでなく金属材料も使用できるから
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明および従来の例における典型的なOA機
器であるワードプロセッサーの外観図である。
【図2】本発明のチルトユニット構造の分解図である。
【図3】本発明のチルトユニット構造の組立図である。
【図4】B−B断面図である。
【図5】従来のディスプレー取付部付近のA−A断面図
である。
【図6】従来のチルトヒンジ部斜視図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 キーボード 3 ディスプレー部 3a ディスプレー取付部 4 表示部 5 チルトヒンジ部 6 取付部材 6a 取付部材裏面 7 スプリングワッシャー 7a スプリングワッシャー表面 7b スプリングワッシャー裏面 8 回転体 8a 回転体かしめ部 8b 回転体かしめ平面 11 回転体 11a テーパ穴 12 軸部品 12a テーパ軸 13 固定部品 13a 弾性爪

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーパ形状のテーパ穴を有する回転体
    と、前記回転体のテーパ穴に嵌合するためのテーパ軸を
    有する軸部品と、前記回転体と前記軸部品が嵌合された
    状態を保持するための固定部品とを有し、 前記回転体のテーパ穴に前記軸部品のテーパ軸を嵌合
    し、前記テーパ軸の先端に前記固定部品を装着して固定
    し、前記固定部品が有する弾性爪の押圧力により、前記
    回転体を前記テーパ軸の途中に静止させ、かつ、前記回
    転体を前記テーパ軸の先端から根元方向に押圧して、前
    記回転体と前記軸部品の間に接触抵抗を生み出すように
    構成し、 前記回転体と前記軸部品の構成材料を、互いに磨耗係数
    の異なる材料として、前記回転体かあるいは前記軸部品
    のいづれか一方が磨耗する構成とし、 前記回転体と前記軸部品の構成材料が、ポリアセタール
    とポリカーボネイトの組合せで構成される ことを特徴と
    するチルトユニット構造。
  2. 【請求項2】 前記回転体と前記軸部品の構成材料が、
    ABS(アルキルベンゼンスルホンサン)樹脂とポリス
    チレンの組合せで構成されることを特徴とする請求項1
    に記載のチルトユニット構造。
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