JP3130665B2 - 積層蓋材 - Google Patents

積層蓋材

Info

Publication number
JP3130665B2
JP3130665B2 JP04213719A JP21371992A JP3130665B2 JP 3130665 B2 JP3130665 B2 JP 3130665B2 JP 04213719 A JP04213719 A JP 04213719A JP 21371992 A JP21371992 A JP 21371992A JP 3130665 B2 JP3130665 B2 JP 3130665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
lid material
parts
heat
aluminum foil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04213719A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0631876A (ja
Inventor
達也 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Mitsui Polychemicals Co Ltd
Original Assignee
Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd filed Critical Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd
Priority to JP04213719A priority Critical patent/JP3130665B2/ja
Publication of JPH0631876A publication Critical patent/JPH0631876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3130665B2 publication Critical patent/JP3130665B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック容器、と
りわけ発泡ポリスチレン容器用に好適な易開封性積層蓋
材に関する。
【0002】
【従来の技術】カップメンの蓋材は、アルミニウム箔の
外側にポリエチレン保護層を介して印刷紙層が、またア
ルミニウム箔の内側にポリエチレン層を介してヒートシ
ール層がそれぞれ形成されている5層構成のものが一般
的である。また容器本体には発泡ポリスチレンが多用さ
れている。上記蓋材においてアルミニウム箔の内側にポ
リエチレン層を設ける理由は、アルミニウム箔とヒート
シール剤層の間の接着力を確保するとともに、易開封性
の付与と、綺麗な開封面の形成に非常に有効であるため
である。しかしながら工業的にはアルミニウム箔に2層
のポリエチレン層とヒートシール層の合計3層のコーテ
ィングを行わなければならないため、加工が煩雑でコス
ト高となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
アルミニウム箔に直接押出コーティングしても優れた性
能を有するヒートシール剤を見い出すべく検討を行っ
た。このようなヒートシール剤としては、第一にアルミ
ニウム箔と良好な接着性を有すると共に、内容物保護性
と易開封性の観点から、容器本体と適度なヒートシール
強度を示し、開封した場合の開封面に樹脂残りの無いも
のでなければならなかった。特に容器本体が発泡ポリス
チレンのような発泡体で構成されている場合、ヒートシ
ール強度が強過ぎると開封時に容器本体の破壊を引き起
こす一方、シール強度が弱いと密封性の問題があるた
め、一般の容器を対象とする場合より厳密なシール強度
の調整が必要であった。
【0004】第二に商品価値を高めるために、ヒートシ
ール剤層自体が透明であって、メン入り容器に熱湯を注
いだ場合に水蒸気や油分によって白化等の外観変化を生
じないこと、すなわち耐熱油性に優れることが望まれ
た。また当然のことながら食品衛生性に優れたものでな
ければならず、厚生省告示20号に規制された規格を満
たすものが望ましかった。さらに押出コーティング加工
における生産性を高めるために高速加工しうるものがよ
く、巻き取りロールなどへの粘着傾向が無いものが望ま
しかった。
【0005】本発明の出願人は先にこのような目的でヒ
ートシール性樹脂組成物を提案した(特公昭63−19
82号)。この提案によれば、エチレン・α,β−不飽
和カルボン酸共重合体またはその金属中和物を一成分と
するヒートシール性樹脂組成物が広く易開封性蓋材とし
て使用できることを開示している。具体的にはアルミニ
ウム箔に直接シール剤をコーティングした例は示されて
いるが、この例ではシール面同士のシール例であり、発
泡容器に対するものではない。他の例はポリエチレン層
上にシール剤をコーティングした例であり、ポリスチレ
ンに対するシールを行った例はあるものの、前述のよう
な本発明の目的を全て達成させるような例ではなかっ
た。それ故、アルミニウム箔に直接コーティングし、し
かも発泡容器、とりわけ発泡ポリスチレン容器に対する
蓋材として優れた性能のシール剤を選ぶには、さらに詳
細な検討を要した。
【0006】上記特許発明におけるこれらの具体例はい
ずれもエチレン・メタクリル酸二元共重合体またはその
アイオノマーを1成分とするものであり、エチレン・
α,β−不飽和カルボン酸−α,β−不飽和カルボン酸
エステル三元共重合体を用いた例はない。そこで本発明
者らは、このような特殊用途に適合しうるシール剤処方
について鋭意検討した結果、前記特許発明の樹脂組成物
を構成するエチレン系共重合体においては任意成分とさ
れていた不飽和カルボン酸エステルを必須成分として含
有する三元共重合体を用い、これを主成分とする特定組
成比の組成物をシール剤として用いるときその目的を達
成できることを知った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミニウム
箔層を含む可撓性蓋材と、該アルミニウム箔上に直接設
けられたヒートシール剤層とからなり、該ヒートシール
剤層が、(A)(メタ)アクリル酸含有量が5〜15重
量%、(メタ)アクリル酸エステル5〜25重量%のエ
チレン・(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体25〜80重量部、(B)低密度ポリエチ
レン10〜65重量部及び(C)粘着付与樹脂5〜20
重量部からなる樹脂組成物で構成されていることを特徴
とする積層蓋材に関する。(ここに(メタ)アクリル酸
とはアクリル酸またはメタクリル酸をいい、(メタ)ア
クリル酸エステルとはアクリル酸エステルまたはメタク
リル酸エステルをいう)
【0008】本発明の積層蓋材は、アルミニウム箔層を
含む可撓性蓋材と、アルミニウム箔上に直接設けられた
ヒートシール剤層とからなる。可撓性蓋材は、アルミニ
ウム箔を必須成分とするものであるが、通常保護または
化粧目的で、ヒートシール剤層の反対側にポリエチレン
層や印刷紙層などが設けられたアルミニウム積層材であ
る。
【0009】ヒートシール剤を構成する(A)エチレン
・(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステル共
重合体は、アクリル酸及びまたはメタクリル酸が5〜1
5重量%、好ましくは7〜12重量%、アクリル酸エス
テル及びまたはメタクリル酸エステルが5〜25重量
%、好ましくは5〜20重量%の重合割合で含有するラ
ンダム共重合体である。ここに(メタ)アクリル酸エス
テルとしては、メチル、エチル、n−ブチル、イソブチ
ル、2−エチルヘキシル、イソオクチルなどのエステル
を例示することができる。
【0010】該共重合体において、(メタ)アクリル酸
の重合割合が前期範囲よりも少ないものを用いると、ア
ルミニウム箔に対する接着性が充分でなく、またその重
合割合が前期範囲より多いものを用いると、押出コーテ
ィング加工における加工適性に問題がある。また本発明
においては該共重合体中の(メタ)アクリル酸エステル
は必須成分で、その役割は重要である。(メタ)アクリ
ル酸エステルの重合割合が前期範囲より少ないものを用
いると、本発明の大きな効果である発泡ポリスチレン容
器に対するシール性が充分でない。しかしその重合割合
が前期範囲より多いものを用いると、メン入り容器に熱
湯を注いだ場合に水蒸気や油分によって白化等の外観変
化(耐熱油性不良)を生じ易くなる。該共重合体として
はまた、180℃、2160g荷重におけるメルトフロ
ーレートが1〜150g/10分、特に1〜100g/
10分のものを用いるのが好ましい。
【0011】ヒートシール剤層の構成成分の(B)低密
度ポリエチレンは、密度が0.91〜0.94g/cm
3 、好ましくは0.91〜0.93g/cm3 のもので
ある。これらは高圧法ポリエチレンであっても線状低密
度ポリエチレンでも差し支えないが、高圧法ポリエチレ
ンの使用がより好ましい。低密度ポリエチレンはまた、
190℃、2160g荷重におけるメルトフローレート
が1〜150g/10分、特に1〜100g/10分の
ものが好ましい。
【0012】ヒートシール剤層における(C)粘着付与
樹脂としては、脂肪族系炭化水素樹脂、脂環族系炭化水
素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、ポリテルペン系樹脂、
ロジン類、スチレン系樹脂、クロマン・インデン樹脂な
どが挙げられる。脂肪族系炭化水素樹脂の例としては、
ブテン−1、イソブチレン、ブタジエン、1,3−ペン
タジエン、イソプレン、ピペリレンなどのC4 〜C5
ノまたはジオレフィンを主成分とする重合体などが挙げ
られる。脂環族系炭化水素樹脂の例としては、スペント
4 〜C5 成分中のジエン成分を環化二量体化後重合さ
せた樹脂、シクロペンタジエンなどの環状モノマーを重
合させた樹脂、芳香族系炭化水素樹脂を核内水添した樹
脂などが挙げられる。芳香族系炭化水素樹脂の例として
は、ビニルトルエン、インデン、α−メチルスチレンな
どのC8 〜C10のビニル芳香族炭化水素を主成分とした
樹脂などが挙げられる。ポリテルペン系樹脂の例として
は、α−ピネン重合体、β−ピネン重合体、ジペンテン
重合体、テルペン−フェノール共重合体、α−ピネン−
フェノール共重合体などが挙げられる。ロジン類は、ガ
ムロジン、ウッドロジン、トール油などのロジン及びそ
の変性物であって、変性物としては水素添加、不均化、
二量化、エステル化などの変性手段を施したものが例示
できる。スチレン系炭化水素樹脂とはスチレン、ビニル
トルエン、α−メチルスチレン、イソプロペニルトルエ
ン等の重合体である。カップメンの蓋材としては、無臭
性、食品衛生性、他成分との相溶性などを勘案すると、
芳香族系炭化水素樹脂を核内水添した樹脂が最も好まし
い。
【0013】本発明におけるヒートシール剤層は、前記
(A),(B),(C)の3成分を必須成分とする。
(A),(B),(C)の配合割合は、(A)成分の重
合組成によっても若干異なるが、これらの合計を100
重量部とするときに、(A)が25〜80重量部、好ま
しくは30〜75重量部、(B)が10〜85重量部、
好ましくは15〜60重量部、(C)が5〜20重量
部、好ましくは7〜17重量部である。また(A),
(B),(C)合計を100重量部とするときに、重合
成分として存在する(メタ)アクリル酸が3〜8重量
%、(メタ)アクリル酸エステルが2〜12重量%を占
めるように(A)を配合することが好ましい。
【0014】(A)成分の配合割合が前記範囲より少な
いと、アルミニウム箔との接着強度及びまた発泡ポリス
チレン容器に対するヒートシール強度が充分でなく、内
容物保護性に問題があり、またその配合割合が多くなり
過ぎると押出コーティング加工時の加工適性、及びメン
入り容器に熱湯を注いだ場合の耐熱油性に問題があり好
ましくない。
【0015】(C)成分はシール強度を維持する上で必
須成分であるが、あまり多量に用いると耐熱油性が損な
われるので前述の配合割合に調整する必要がある。
【0016】蓋材の基本的な性能は、上記(A),
(B),(C)のみの組成物によっても達成できるが、
工業的には加工性が良好なことが望まれている。上記3
成分のみの組成物では、ブロッキングやロール粘着の傾
向が強いため、高速連続加工に支障をきたすことがあ
る。このためスリップ剤及びまたはブロッキング防止剤
を、少量添加しておくことが望ましい。このような添加
剤として、飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸のアミド類、
例えばステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ
酸アミド、パルミチン酸アミド、ベヘニン酸アミド、オ
レイルパルミトアミド、ステアリルエルカアミド、N,
N’−メチレンビスステアリルアミド、N,N’−エチ
レンビスエルカアミドなど、水添ヒマシ油、シリカなど
の1種または2種以上を用いることができる。
【0017】またシール強度、その他物性の微調整のた
めに(A),(B)成分以外のエチレン共重合体を少量
配合することは差し支えない。このようなエチレン共重
合体の例としては、低結晶性のエチレン・α−オレフィ
ン共重合体、エチレン・不飽和カルボン酸共重合体、エ
チレン・不飽和カルボン酸エステル共重合体、エチレン
・酢酸ビニル共重合体などを挙げることができる。さら
に酸化防止剤の如き他の添加剤を配合してもよい。
【0018】いずれにしてもヒートシール剤層を構成す
る組成物は、押出成形加工性を勘案すると190℃、2
160g荷重におけるメルトフローレートが1〜400
g/10分、好ましくは1〜150g/10分に調整さ
れているのが望ましい。
【0019】本発明の積層蓋材は、可撓性蓋材のアルミ
ニウム箔面に、前述のヒートシール剤層を押出コーティ
ングによって形成させることによって容易に製造するこ
とができる。押出コーティングは単層成形装置を用いて
行うこともできるが、タンデム型成形装置を用いて、低
密度ポリエチレンとヒートシール剤をアルミニウム箔の
両面にそれぞれ押出コーティングし、印刷紙を低密度ポ
リエチレン側に接着させれば、一工程で4層構成の積層
蓋材を製造することができる。
【0020】本発明の積層蓋材は食品、薬品、医療用品
用等の各種プラスチック容器の蓋材として使用すること
ができ、特に発泡ポリスチレンに対し適度なシール強度
を有するので、カップメン用発泡ポリスチレン容器の蓋
材に適している。
【0021】
【実施例】以下に本発明の効果を説明するために実施例
および比較例を示す。なお比較例、実施例において用い
た評価方法は以下のとおりである。
【0022】(1)アルミニウム箔接着強度 試料幅15mm、剥離角度90度、引張速度300mm
/分の条件下にて測定。
【0023】(2)ヒートシール強度 ヒートシーラーを用いて、積層蓋材を、カップラーメン
容器用発泡ポリスチレンの短冊状試料とヒートシール
し、そのヒートシール強度を測定し、更にシール部分の
剥離状態を観察した。 ヒートシール条件 温度 130℃ 150℃ 170℃ 時間 1秒 圧力 1kg/cm2
【0024】(3)耐熱油性 積層蓋材のヒートシール剤層に、直径10cmの円形状
にサラダ油を塗布して、このサラダ油塗布部が直径15
cmの開口部を有する発泡ポリスチレン製のカップラー
メン容器に触れないようにしてヒートシールし、ついで
この容器の蓋の一部を充分に冷却した後に剥がし、その
開封部より沸騰水を容器の蓋下5mmの所まで注ぎ、開
口部の蓋材を元に戻して蓋をし、5分間放置した。その
後蓋材を容器から剥がしてヒートシール剤層のサラダ油
塗布部の外観変化について観察を行った。耐熱油性は次
の4段階で評価した。 ◎:開封直後から全く異常無し。 ○:開封直後はわずかに白化しているが、直ちに消失。 △:開封直後は白化しており、その後徐々に消失。 ×:開封直後から白化しており、その後も消失しない。
【0025】(4)総合評価 上記の各測定値について、蓋材料としての目標値を以下
のとおり設定し、これを基準として総合評価を行なっ
た。 最高加工速度 200m/min以上 アルミニウム箔接着性 250g/15mm以上 ヒートシール強度 1000±300g/15
mm以内 剥離状態 界面剥離 耐熱油性 ◎あるいは○
【0026】[実施例1]エチレン・メタクリル酸・ア
クリル酸イソブチル共重合体(メタクリル酸含有量10
重量%、アクリル酸イソブチル含有量10重量%、メル
トフローレート35g/10分)47.0重量部、高圧
法低密度ポリエチレン(密度0.923g/cm3 、メ
ルトフローレート4.5g/10分)40.0重量部、
粘着付与剤として環球法軟化点115℃の脂環族炭化水
素樹脂(芳香族系炭化水素樹脂の核内水添樹脂)12.
5重量部の混合物にエルカ酸アミド0.2重量部、さら
にシリカ0.3重量部を添加し、単軸押出機を用い、樹
脂温度150℃の条件下で溶融混合してペレットとし
た。
【0027】この組成物ペレットを、65mm径の押出
機によって、ダイ出口樹脂温度250℃の条件でTダイ
より溶融押出しし、予め作成されていた紙(坪量50g
/m2 )/低密度ポリエチレンフィルム(厚さ15μ)
/アルミニウム箔(厚さ9μ)からなる3層の可撓性蓋
材のアルミニウム箔面に対して、加工速度80m/分、
コーティング厚さ25μの条件で押出コーティング加工
を行って積層蓋材を得た。さらに押出条件を前述条件に
保ったまま、加工速度のみを徐々に速くして加工を行
い、最高加工速度を評価した。
【0028】次に得られた蓋材のヒートシール剤層のア
ルミニウム箔接着強度、ヒートシール強度および耐熱油
性を前記の方法により測定した。これらの測定結果を原
料樹脂の組成、混合割合とともに表1に示す。
【0029】表1の結果によれば、本発明にかかわる樹
脂組成物をヒートシール剤層としてアルミニウム箔上に
直接コーティングした蓋材は、適度な押出コーティング
加工適性と優れたアルミニウム箔接着性を示すと共に、
発泡ポリスチレン容器の蓋材として適度なシール強度と
易開封性を有し、さらに充分な耐熱油性を示した。
【0030】[実施例2]エチレン・メタクリル酸・ア
クリル酸イソブチル共重合体(メタクリル酸含有量7重
量%、アクリル酸イソブチル含有量7重量%、メルトフ
ローレート8g/10分)67.5重量部、実施例1と
同一の高圧法低密度ポリエチレン18.6重量部、実施
例1と同一の粘着付与剤12.5重量部、添加剤として
オレイルパルミトアミド0.8重量部、ベヘニン酸アミ
ド0.3重量部、シリカ0.3重量部の配合にて実施例
1と同様にして組成物ペレットを調製し、さらに実施例
1と同様にして押出コーティング加工を行った。
【0031】得られた積層蓋材は、実施例1と同様にし
てアルミニウム箔に対する接着性、発泡ポリスチレンに
対するヒートシール性、耐熱油性を評価した。得られた
結果を表1に示したが、いずれの点でも優れていた。
【0032】[実施例3]エチレン・メタクリル酸・ア
クリル酸イソブチル共重合体(メタクリル酸含有量8重
量%、アクリル酸イソブチル含有量20重量%、メルト
フローレート25g/10分)54.0重量部、実施例
1と同一の高圧法低密度ポリエチレン29.6重量部、
実施例1と同一の粘着付与剤15.0重量部に変え、添
加剤としては実施例2と同一の処方にて、実施例1と同
様にして組成物ペレットを調製し、さらに実施例1と同
様にして押出コーティング加工を行った。
【0033】得られた積層蓋材は、実施例1と同様にし
てアルミニウム箔に対する接着性、発泡ポリスチレンに
対するヒートシール性、耐熱油性を評価した。得られた
結果を表1に示したが、いずれの点でも優れていた。
【0034】[実施例4]エチレン・メタクリル酸・ア
クリル酸イソブチル共重合体(メタクリル酸含有量12
重量%、アクリル酸イソブチル含有量5重量%、メルト
フローレート35g/10分)47.0重量部、実施例
1と同一の高圧法低密度ポリエチレン36.6重量部、
実施例1と同一の粘着付与剤15.0重量部に変え、添
加剤としては実施例2と同一の処方にて、実施例1と同
様にして組成物ペレットを調整し、さらに実施例1と同
様にして押出コーティング加工を行った。
【0035】得られた積層蓋材は、実施例1と同様にし
てアルミニウム箔に対する接着性、発泡ポリスチレンに
対するヒートシール性、耐熱油性を評価した。得られた
結果を表1に示したが、いずれの点でも優れていた。
【0036】[実施例5]エチレン・メタクリル酸・ア
クリル酸イソブチル共重合体(メタクリル酸含有量10
重量%、アクリル酸イソブチル含有量10重量%、メル
トフローレート35g/10分)35.0重量部、高圧
法低密度ポリエチレン(密度0.917g/cm3 、メ
ルトフローレート9.5g/10分)48.8重量部、
実施例1と同一の粘着付与剤15.0重量部に変え、添
加剤としてエルカ酸アミド0.2重量部を加え、実施例
1と同様にして組成物ペレットを調製し、さらに実施例
1と同様にして押出コーティング加工を行った。
【0037】得られた積層蓋材は、実施例1と同様にし
てアルミニウム箔に対する接着性、発泡ポリスチレンに
対するヒートシール性、耐熱油性を評価した。得られた
結果を表1に示したが、いずれの点でも優れていた。
【0038】[実施例6]エチレン・メタクリル酸・ア
クリル酸イソブチル共重合体(メタクリル酸含有量10
重量%、アクリル酸イソブチル含有量10重量%、メル
トフローレート35g/10分)54.8重量部、高圧
法低密度ポリエチレン(密度0.916g/cm3 、メ
ルトフローレート23g/10分)35.0重量部、実
施例1と同一の粘着付与剤10.0重量部に変え、添加
剤としてエルカ酸アミド0.2重量部を加え、実施例1
と同様にして組成物ペレットを調製し、さらに実施例1
と同様にして押出コーティング加工を行った。
【0039】得られた積層蓋材は、実施例1と同様にし
てアルミニウム箔に対する接着性、発泡ポリスチレンに
対するヒートシール性、耐熱油性を評価した。得られた
結果を表1に示したが、いずれの点でも優れていた。
【0040】[実施例7]実施例1にて低密度ポリエチ
レン27.5重量部、粘着付与剤15.0重量部、エチ
レン−ブテン−1共重合体(密度0.88g/cm3
メルトフローレート4g/10分)10重量部に変えた
以外は全く同様にして組成物ペレットを調製し、さらに
実施例1と同様にして押出コーティング加工を行った。
【0041】得られた積層蓋材は、実施例1と同様にし
てアルミニウム箔に対する接着性、発泡ポリスチレンに
対するヒートシール性、耐熱油性を評価した。得られた
結果を表1に示したが、いずれの点でも優れていた。
【0042】
【表1】
【0043】[比較例1]エチレン・アクリル酸エチル
共重合体(アクリル酸エチル含有量17重量%、メルト
フローレート25g/10分)30.0重量部、高圧法
低密度ポリエチレン(密度0.917g/cm3 、メル
トフローレート9.5g/10分)56.8重量部、実
施例1と同一の粘着付与剤13.0重量部、添加剤とし
てエルカ酸アミド0.2重量部の配合にて、実施例1と
同様にして組成物ペレットを調製し、さらに実施例1と
同様にして押出コーティング加工を行った。
【0044】得られた積層蓋材は、実施例1と同様にし
て評価したが、アルミニウム箔に対する接着性が劣って
いた。結果を表2に示した。
【0045】[比較例2]エチレン・メタクリル酸共重
合体(メタクリル酸含有量15重量%、メルトフローレ
ート25g/10分)50.0重量部、比較例1と同一
の高圧法低密度ポリエチレン44.8重量部、実施例1
と同一の粘着付与剤5重量部に変え、添加剤としてエル
カ酸アミド0.2重量部を加え、実施例1と同様にして
組成物ペレットを調製し、さらに実施例1と同様にして
押出コーティング加工を行った。
【0046】得られた積層蓋材は、実施例1と同様にし
て評価したが、アルミニウム箔に対する接着性、発泡ポ
リスチレンに対するヒートシール性、耐熱油性を評価し
た。得られた結果を表2に示したが、発泡ポリスチレン
に対するヒートシール性が劣っていた。
【0047】[比較例3]エチレン・メタクリル酸・ア
クリル酸イソブチル共重合体(メタクリル酸含有量11
重量%、アクリル酸イソブチル含有量8重量%、メルト
フローレート25g/10分)23.0重量部、比較例
1と同一の高圧法低密度ポリエチレン66.8重量部、
実施例1と同一の粘着付与剤10.0重量部に、添加剤
としてエルカ酸アミド0.2重量部を加え、実施例1と
同様にして組成物ペレットを調製し、さらに実施例1と
同様にして押出コーティング加工を行った。
【0048】得られた積層蓋材は、実施例1と同様にし
て評価したが、アルミニウム箔に対する接着性が劣って
いた。結果を表2に示した。
【0049】[比較例4]エチレン・メタクリル酸・ア
クリル酸イソブチル共重合体(メタクリル酸含有量8重
量%、アクリル酸イソブチル含有量15重量%、メルト
フローレート25g/10分)89.7重量部、実施例
1と同一の粘着付与剤10.0重量部に、添加剤として
エルカ酸アミド0.3重量部を加え、実施例1と同様に
して組成物ペレットを調製し、さらに実施例1と同様に
して押出コーティング加工を行った。
【0050】低密度ポリエチレンを含有しない樹脂組成
物から得られたこの積層蓋材を、実施例1と同様にして
評価したが、耐熱油性が劣っていた。結果を表2に示
す。
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、アルミニウム箔面に直
接ヒートシール剤層を形成させた高性能の蓋材が提供で
きる。得られた蓋材のアルミニウム箔とヒートシール剤
層との接着力は優れており、発泡ポリスチレン容器の蓋
材として使用した場合には、適度なシール強度を有し、
粘着面の奇麗な易開封性シールを形成することができ
る。またヒートシール剤層は透明であり、耐熱油性に優
れているので各種プラスチック容器、特にカップメン用
発泡ポリスチレン容器の蓋材として有用である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム箔層を含む可撓性蓋材と、
    該アルミニウム箔上に直接設けられたヒートシール剤層
    とからなり、該ヒートシール剤層が、(A)(メタ)ア
    クリル酸含有量が5〜15重量%、(メタ)アクリル酸
    エステル含有量が5〜25重量%のエチレン・(メタ)
    アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステル共重合体25
    〜80重量部、(B)低密度ポリエチレン10〜65重
    量部及び(C)粘着付与樹脂5〜20重量部からなる樹
    脂組成物で構成されていることを特徴とする積層蓋材。
  2. 【請求項2】 該樹脂組成物層にスリップ剤及びまたは
    ブロッキング防止剤が含有されていることを特徴とする
    請求項1記載の積層蓋材。
  3. 【請求項3】 発泡ポリスチレン容器の蓋材である請求
    項1又は2記載の積層蓋材。
JP04213719A 1992-07-17 1992-07-17 積層蓋材 Expired - Fee Related JP3130665B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04213719A JP3130665B2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 積層蓋材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04213719A JP3130665B2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 積層蓋材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0631876A JPH0631876A (ja) 1994-02-08
JP3130665B2 true JP3130665B2 (ja) 2001-01-31

Family

ID=16643865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04213719A Expired - Fee Related JP3130665B2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 積層蓋材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3130665B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102424023B1 (ko) * 2014-05-21 2022-07-22 라이온 가부시키가이샤 칫솔

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007022265A1 (de) * 2007-05-09 2008-11-13 Thies Gmbh & Co. Kg Verfahren und Vorrichtung zum Färben eines textilen Substrates
JP6094010B2 (ja) * 2015-03-10 2017-03-15 東洋インキScホールディングス株式会社 シーラント接着剤
JP6391519B2 (ja) * 2015-03-30 2018-09-19 三井・デュポンポリケミカル株式会社 ヒートシール用組成物及び積層体
JP6580498B2 (ja) * 2016-02-23 2019-09-25 三井・ダウポリケミカル株式会社 包装材用樹脂組成物および包装材
JP6429849B2 (ja) * 2016-12-12 2018-11-28 共同印刷株式会社 蓋材、密封容器用部材セットおよび開封可能な密封容器
MX2021006202A (es) * 2018-11-30 2021-08-11 Dow Mitsui Polychemicals Co Ltd Composicion de resina para sellador, laminado, material de envasado, y envase.

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102424023B1 (ko) * 2014-05-21 2022-07-22 라이온 가부시키가이샤 칫솔

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0631876A (ja) 1994-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS631982B2 (ja)
US5089320A (en) Resealable packaging material
JPH0149382B2 (ja)
JP3386213B2 (ja) 樹脂組成物及びその積層体
JP3130665B2 (ja) 積層蓋材
JP4400800B2 (ja) 樹脂組成物及びその積層体
JP4775992B2 (ja) 樹脂組成物及びその積層体
JPS61183371A (ja) ヒ−トシ−ル性樹脂組成物
KR101141240B1 (ko) 고분자 조성물, 무연신 필름의 제조 방법, 무연신 필름, 히트 시일 재료 및 포장 재료
JP4778283B2 (ja) 樹脂組成物及び積層体
JPS6340820B2 (ja)
JPS6329894B2 (ja)
JP7305096B1 (ja) 接着性樹脂組成物、該組成物を用いたシート、蓋材、部材セット及び容器
JPS5815545A (ja) ヒ−トシ−ル性樹脂組成物
JPS643895B2 (ja)
IE910639A1 (en) Lidding for containers
AU630838B2 (en) Resealable packaging material
JP6291766B2 (ja) 易開封性積層フィルム、易開封性ラミネートフィルム及び蓋材
JP3460862B2 (ja) エチレン共重合体組成物及びそれを用いた易開封性シール材料
JP2004131627A (ja) エチレン共重合体組成物及びそれを用いた易開封性シール材料
JP3827870B2 (ja) 重合体組成物及びそれを用いた易開封性シール材料
JP2503260B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびそれを用いた積層物
JP3599869B2 (ja) エチレン共重合体組成物及びそれを用いた易開封性シール材料
JPH0367111B2 (ja)
JP3121550B2 (ja) 複合包装蓋材

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001107

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071117

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081117

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees