JP3125216B2 - 建設機械の電装品収納装置 - Google Patents
建設機械の電装品収納装置Info
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Description
収納装置、さらに詳しくは、電装品の点検・交換を容易
に行うことができる電装品収納装置に関する。
械は、エンジン、作業装置、走行装置などの多くの作動
装置を備え、これらの作動を効果的に制御するために、
マイクロプロセッサを含むコントローラ、リレーなどの
電装品を多数装備している。そして、これら電装品は、
コネクタ、ワイヤハーネスなどとともに集約されて、ほ
こり、障害物、「いたずら」、振動、衝撃などから適切
に保護される場所に収納される。収納場所としては主と
して運転席の部分が用いられる。
を説明すると、コントローラなどの電装品50は電装品
ボックス52の内側にボルトなどにより取り付けられ収
納される。電装品50を収納した電装品ボックス52
は、空調装置を収納するベースサポート54の上に取り
付けられ、電装品ボックス52の上にシート56が取り
付けられる。
の従来の電装品50の収納には、次のとおりの解決すべ
き問題がある。すなわち、これらの電装品50は、電装
品ボックス52の中に収納されてシート56とベースサ
ポート54との間に挟まれて取り付けられることから、
建設機械の作動不具合などのときにコントローラ、リレ
ーなどの電装品50を点検・交換する場合、シート56
を取り外し、電装品ボックス52を取り外さないと電装
品50にアクセスすることができない。特に、運転室の
中が狭い機械においてはシート56の脱着が困難で、電
装品50へのアクセスがさらに困難になる。
で、その技術的課題は、収納されたコントローラ、リレ
ーなどの電装品の点検・交換を、容易に、運転席のシー
トを取り外すことなく行うことができる、建設機械の電
装品収納装置を提供することである。
技術的課題を解決する電装品収納装置として、建設機械
の運転席のシート取付台に、開口部を有する収納ボック
スを形成し、電装品が組み付けられる電装品組付台を該
収納ボックス内に収納した、建設機械の電装品収納装置
において、該収納ボックスには断面チャンネル形状のレ
ール部材が配設されており、該電装品組付台はその縁部
が該レール部材にスライド可能に且つ弾性的に挟持さ
れ、該開口部を通して出し入れ可能である、ことを特徴
とする建設機械の電装品収納装置が提供される。
ては、レール部材に沿ってスライドせしめることによっ
て電装品組付台を出し入れすることができ、したがって
電装品の点検・交換を、容易に、運転席のシートを取り
外すことなく行うことができる。また、電装品組付台は
レール部材に弾性的に挟持されているので、振動、衝撃
などに対して充分良好に保持することができる。
建設機械の運転席のシートが取り付けられる部材を意味
し、必ずしも単独で台状に形成される必要はなく、建設
機械の機体のフレームの一部にシート取付面を形成した
ものであってもよい。
電装品収納装置の好適実施形態を図示している添付図面
を参照して、さらに詳細に説明する。
納装置を備える建設機械の典型例である全体を番号2で
示す油圧ショベルを説明すると、油圧ショベル2は、下
部走行体4と、下部走行体4上に旋回自在に装着された
上部旋回体6とを備え、上部旋回体6には運転室7、エ
ンジン室10、バケット作業装置12が設けられ、運転
室7の中に運転席8が備えられている。下部走行体4に
はブレード作業装置14が取り付けられている。
席であるシート9がシート取付台16の上に取り付けら
れている。シート9のシート9に座る運転者から見た左
側にはコンソール18が作業機操縦レバー18aを備え
て、また運転者から見た右側にはコンソール20が作業
機操縦レバー20aを備えて配設されている。シート9
の運転者から見た前方には、走行操縦のためのペダル付
レバー22が、また前方右側には操縦パネル24が設け
られている。
ート9が取り付けられるシート取付台16にはその上部
に収納ボックス26が開口部26aを有して形成され、
この収納ボックス26内に、電装品28が組み付けられ
る電装品組付台であるスライドプレート30がレール部
材32によってスライド可能に開口部26aを通して出
し入れ可能に取り付けられている。
と、シート取付台16は、直方体形状の下部と、二側壁
が上方に向かって内方に傾斜する四角錐台形状の上部と
を有し、鋼板を成形して相互に溶接し一体に形成されて
いる。この上部によって収納ボックス26が形成され、
下部によって空調装置用のチャンバ27が形成されてい
る。収納ボックス26の傾斜する二側壁すなわち傾斜側
壁26hおよび26jは、運転席9の運転者から見て左
右に位置付けられ、収納ボックス26の前面には台形状
の開口部26aが形成されている。収納ボックス26の
上面にはシート9を取り付けるシート取付面26bが形
成されている。シート取付面26bにはシート取付ねじ
孔26cが複数個設けられている。シート取付面26b
の、開口部26a側とは反対側の端部には、一段下がっ
た段差部26dが形成されている。段差部26dには、
電気回路用のフューズ26fが、またコネクタ26gと
そのカバー26eが取り付けられる。コネクタ26gに
は機体からのハーネスが接続されている。空調装置用の
チャンバ27には、エアコンディショナ、ヒータなどが
収納されている。
26jの各々の内側には、断面がチャンネル形状(コ字
形状)のレール部材32が、チャンネル形状の開口部分
を対抗させて、収納ボックス26の開口部26aの方向
(図4において紙面に垂直の方向)に向けて延在し取り
付けられている。この一対のレール部材32、32の開
口部分にスライドプレート30(スライドプレート30
については後に詳述する)の縁部がそれぞれスライド可
能に挟圧保持される。
字形状のチャンネル形状に成形したフレーム32aと、
ゴム、合成樹脂などの弾性材料によって断面をコ字形状
のチャンネル形状に成形しフレーム32aの中に接着な
どの手段で固定したレール32bを備えている。フレー
ム32aは、プレート33を介して収納ボックス26の
傾斜側壁26hおよび26jの各々に溶接されて取り付
けられている。レール32bのコ字形状の開口端部の各
々には、レール32bの延在方向に延びて対抗する内部
に空間を有する一対のリップ32c、32cが形成され
ている。この一対のリップ32c、32cの間にスライ
ドプレート30がスライド可能にかつ弾性的に挟圧保持
される。なお、図5に示すようにレール32bのリップ
32c、32cなどスライドプレート30のスライド部
分にナイロン布32dを接着してもよい。また、ナイロ
ン布の代わりにナイロン毛を植毛してもよい。
は鋼板によって矩形状に形成されている。スライドプレ
ート30の厚さは、少なくともレール部材32のリップ
32c、32cの間に挿入される縁部は、スライドプレ
ート30が一対のリップ32c、32cの間にスライド
可能にかつリップ32cを弾性変形させて挟圧保持され
るように設定される。スライドプレート30にはコント
ローラ、リレーなどの各種電装品28が組み付けられ、
電装品28を機体側の電気回路に接続するためのコネク
タ29がスライドプレート30の端部に集められてい
る。コネクタ29は、収納ボックス26に設置されたコ
ネクタ26gに接続される。コネクタ29と電装品28
を結ぶハーネスの長さは、スライドプレート30を収納
ボックス26に収納したときに、スライドプレート30
のコネクタ29と収納ボックス26のコネクタ26gと
を接続できる長さに設定されている。
ことができる蓋体である鋼板で形成されたカバー34が
設けられている。カバー34は収納ボックス26に複数
個のボルト36により取り付けられ開口部26aを閉じ
る。複数個のボルト36を外してカバー34を取り外す
ことにより開口部26aは開けられる。
装品収納装置の作用を説明する。
ックス26に収納するときは、電装品28を組み付けた
電装品組付台であるスライドプレート30を、収納ボッ
クス26の開口部26aを通して収納ボックス26の一
対のレール部材32、32のチャンネル状の溝の中をス
ライドさせ、収納ボックス26の中に収納する。スライ
ドプレート30のコネクタ29を収納ボックス26のコ
ネクタ26gに接続する。カバー34を収納ボックス2
6にボルト36で取り付けて開口部26aを閉じる。
検、交換のために収納ボックス26から取出すときは、
電装品28を組み付けたスライドプレート30を収納の
ときとは逆に、ボルト36を外してカバー34を取外し
開口部26aを開けて、またスライドプレート30のコ
ネクタ29と収納ボックス26のコネクタ26gとの接
続を切り離して、スライドプレート30を一対のレール
部材32、32のチャンネル状の溝の中をスライドさせ
て、開口部26aを通して取り出す。
換は、シート取付台16のシート取付面26bに取り付
けられたシート9を取り外すことなく、シート取付台1
6の開口部26aのカバー34を取外し、スライドプレ
ート30のコネクタ29と収納ボックス26のコネクタ
26gとの接続を外し、電装品28が組み付けられたス
ライドプレート30を開口部26aを通して引き出せば
よいから、容易に行うことができる。また、スライドプ
レート30はシート9の前方の運転操縦のために設けら
れている空間に引き出されるから、空間が十分に用意さ
れ、引き出しが容易である。
レート30は、レール部材32のレール32bのリップ
32c、32cの間で弾性的に挟持されるから、振動、
衝撃に対して十分に保護される。さらに、収納ボックス
26の開口部26aをカバー34で閉じることにより、
電装品28を、ほこり、障害物、「いたずら」などから
十分に保護することができる。
レート30の出し入れが容易であるから、建設機械の製
造段階における電装品の組み込み、機能の確認、また仕
様の変更なども容易に行なうことができる。
に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の範囲内においてさまざまな変形
あるいは修正ができるものである。
納ボックス26を略直方体の箱形のシート取付台16に
形成したが、シート取付台は必ずしも直方体の箱形であ
る必要はなく、シート取付台が建設機械の機体のフレー
ムの一部にシート取付面を設けて形成される場合には、
そのフレームの中に収納ボックスを形成すればよい。
ては、蓋体であるカバー34を収納ボックス26にボル
ト36により取り付けたが、カバー34を収納ボックス
26にヒンジ手段を用いて開閉自在に取り付けてもよ
く、またカバー34をスライドプレート30に一体的に
取り付けてスライドプレート30の出し入れとともに開
口部26aを開閉するようにしてもよい。
ライドプレート30を収納ボックス26から引き出すと
きに、電装品28の接続用コネクタ29と収納ボックス
26のコネクタ26gとを切り離すようにしたが、スラ
イドプレート30に設けられる電装品28とコネクタ2
9とを結ぶハーネスの長さを十分に長く設定すれば、ス
ライドプレート30を収納ボックス26から引き出すと
きにコネクタ29とコネクタ26gとの接続を切り離す
必要のないようにすることもできる。
置によれば、収納されたコントローラ、リレーなどの電
装品の点検・交換を、容易に、運転席のシートを取り外
すことなく行うことができる、建設機械の電装品収納装
置が提供される。
える建設機械である油圧ショベルの斜視図。
える運転席の斜視図。
成を分離して示した斜視図。
図。
図。
Claims (1)
- 【請求項1】 建設機械の運転席のシート取付台に、開
口部を有する収納ボックスを形成し、電装品が組み付け
られる電装品組付台を該収納ボックス内に収納した、建
設機械の電装品収納装置において、該収納ボックスには
断面チャンネル形状のレール部材が配設されており、該
電装品組付台はその縁部が該レール部材にスライド可能
に且つ弾性的に挟持され、該開口部を通して出し入れ可
能である、ことを特徴とする建設機械の電装品収納装
置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10269338A JP3125216B2 (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 建設機械の電装品収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10269338A JP3125216B2 (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 建設機械の電装品収納装置 |
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JP10269338A Expired - Fee Related JP3125216B2 (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 建設機械の電装品収納装置 |
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- 1998-09-24 JP JP10269338A patent/JP3125216B2/ja not_active Expired - Fee Related
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