JP3123252B2 - アクティブ・マトリックス型表示装置 - Google Patents

アクティブ・マトリックス型表示装置

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JP3123252B2
JP3123252B2 JP25000492A JP25000492A JP3123252B2 JP 3123252 B2 JP3123252 B2 JP 3123252B2 JP 25000492 A JP25000492 A JP 25000492A JP 25000492 A JP25000492 A JP 25000492A JP 3123252 B2 JP3123252 B2 JP 3123252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブ・マトリッ
クス型液晶表示装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、1992年にソニー
(株)がエス・アイ・ディー92ダイジェスト(SID
92 DIGEST)55頁で発表したように、画素
部のスイッチング素子であるMOS型TFTをLDD構
造にし、周辺駆動回路をC−MOS型TFTにより形成
した例がある。しかし、周辺駆動回路を形成するC−M
OS型TFTのNチャネル(以下、Nchと称す)型T
FT、Pチャネル(以下、Pchと称す)型TFTのい
ずれかを、あるいは、すべてのTFTをLDD構造、ま
たはオフセットゲート構造にした報告例はない。
【0003】また、従来の画素および周辺駆動回路を構
成するプレーナ構造を有するC−MOS型TFT素子で
は、ソース,ドレイン領域を、ゲート電極をマスクとし
てイオン注入することにより形成していた。従来プロセ
スを説明するために、イオン注入によりソース,ドレイ
ン領域を形成する工程から活性化アニールまでの工程を
図10に示す。図10(a)において、従来法では、フ
ォト工程を省略するために、基板全面にアクセプター不
純物(ボロン等)をイオン注入する。10−5はp型の
ソース領域であり、10−6はp型のドレイン領域であ
る。10−7は、アクセプター不純物のイオン注入によ
るイオンビームを示している。次に、図10(b)に示
すように、Pch型領域をフォトレジスト10−10で
被覆し、基板全面にドナー不純物(リン,ヒ素等)をイ
オン注入することによりNch型のソース領域10−
8,ドレイン領域10−9を形成する。10−11は、
ドナー不純物のイオン注入によるイオンビームを示して
いる。この際、アクセプター不純物ドーズ量NAとドナ
ー不純物ドーズ量NBには、NA<NBの関係がある。続
いて、図10(c)に示すように、前記フォトレジスト
を剥離し、層間絶縁膜を形成し、Pch,Nch領域を
活性化し、結晶性を回復させる目的でN 2雰囲気中10
00℃前後の温度で30分程度の活性化アニールを行
う。このようにして、C−MOS型TFTを作成してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記に示すようにイオ
ン注入により自己整合的にソース・ドレイン領域を形成
する従来の方法では、不純物イオンを注入した後、ソー
ス・ドレイン領域を活性化するために行う1000℃前
後の熱処理に於いて、図10(c)に示すようにチャネ
ル領域10−2に不純物が拡散するため、ゲート電極下
に拡散により張り出したドレインの近傍が高電界を持つ
ようになり、リーク電流が発生しやすくなるという問題
点を有する。このTFTを画素に用いると、電荷が十分
に保持されず、コントラスト不良などの表示不良を引き
起こす。また、周辺駆動回路にこのTFTを用いると、
トランジスタの動作および静止における消費電流が大き
くなり、回路の誤動作を引き起こす。更に、ソース・ド
レイン間の耐圧が低く、デバイスの長期信頼性に問題を
残す。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、基板上に複数のゲート線と、複数のソー
ス線と、前記各ゲート線と前記各ソース線に接続された
第1薄膜トランジスタと、前記第1薄膜トランジスタに
接続された画素電極と、前記ソース線の信号を供給する
駆動回路とを有するアクティブ・マトリックス型表示装
置において、前記駆動回路は、シフトレジスタからの出
力に制御されて画像信号をサンプリングして前記各ソー
ス線に供給するサンプリング手段を有し、前記サンプリ
ング手段を構成する第2薄膜トランジスタは高濃度の不
純物を有するドレイン領域とチャンネル領域との間に低
濃度不純物を有するLDD構造あるいは不純物をドープ
しないオフセット構造とすることで、第2薄膜トランジ
スタのOFF抵抗を大きくして、高い電荷の保持を可能
とする構成としたことを特徴とするアクティブ・マトリ
ックス型表示装置を提供する。
【0006】
【実施例】以下、本発明のアクティブ・マトリックス型
液晶表示装置について実施例に基づいて詳細に説明す
る。
【0007】画素および周辺駆動回路を構成するLDD
構造を有するMOS型TFTの構造を図1(a)に示
す。石英基板1−1上にシリコン半導体層を成膜し、ゲ
ート絶縁膜1−7を形成する。前記膜上にゲート電極1
−8を形成するトップゲート型のいわゆるプレーナー構
造を有している。半導体層は、チャネル導電層1−2と
ソース領域1−3とドレイン領域1−4の間にイオン低
濃度層あるいはオフセット層1−5を有することを特徴
としている。
【0008】図1(b)に本実施例による液晶表示装置
の駆動回路を示す。画像表示エリアと同一基板上に内蔵
したソース線駆動回路でS1からS2,S3,…,Sn
と順次駆動して映像信号を送信する。ソース線に映像信
号を送信するには、図1(b)に示すようにソース線駆
動回路により順次アナログスイッチ(以下、サンプルホ
ルダーと称す)のゲートをONして映像信号を書き込
み、再びゲートが開くまでその信号を保持する。この際
の走査方向は図面の右から左でも良い(Sn→S1)。
また、内蔵したゲート線駆動回路により、ゲート信号を
G1からG2,G3,…,Gnと順次駆動して、画素の
スイッチング素子であるTFT1−11のゲートをO
N,OFFする。これらの駆動を繰り返し、マトリック
ス状に配列した多数の単位画素を縦方向(G1,G2,
…,Gn)にゲート信号を走査することによりテレビジ
ョンとして動作することができる。これは、横方向のM
OS型TFTを一斉にONさせて映像信号を容量にかき
こませ、縦方向に順次ゲート信号を走査する線走査によ
り、CRTと同等の作用が行える。
【0009】次に、その駆動方法を詳細に説明する。図
2は、等価回路で、単位画素を構成するのはMOS型T
FT(2−1),付加容量(2−2),液晶セル(2−
3)である。このMOS型TFTをLDD構造あるいは
オフセットゲート構造にすることでOFF抵抗を大きく
し、電荷の保持を向上することができる。画像表示装置
としての動作原理は次のようになる。例えば、G1端子
にゲート信号が印加されて横方向のMOS型TFTがO
Nとなると映像信号はS1端子からMOS型TFT(2
−1)を通って容量(2−2)を充電する。ゲート信号
が消滅して、MOS型TFTがOFFになっても容量
(2−2)に蓄えられた電荷が液晶セル(2−3)に電
圧を与え続ける間、液晶セル(2−3)はその電圧に応
じて動的散乱の大きさを変化させるので、液晶セル(2
ー3)中を透過する光は映像信号電圧によって変調を受
けることが可能となる。液晶セル(2−2)に蓄えられ
た電荷は次なるゲート信号が印加されるまでは保持され
る。また、この際の付加容量(2−2)は、従来のよう
に多結晶シリコン等で容量上電極線を独立に形成しても
良いが、容量部での開口率が犠牲になる。したがって、
本実施例では、図2に示したように容量の上電極を次段
のゲート線(前段のゲート線でも良い)とし、容量の下
電極をゲート絶縁膜を形成後にイオン打ち込みにより形
成する。これにより、開口率を犠牲することなしに容量
を形成できる。
【0010】図3は、図2の画素等価回路に映像信号を
送るためのシフトレジスタの等価回路の例を示す。ソー
ス線に映像信号を順次遅延させて書き込むには、伝送ゲ
ートあるいは、クロックドインバータを使用したシフト
レジスタを構成する。伝送ゲートは、Nch型TFTあ
るいはPch型TFTのみの単チャネルトランジスタで
も形成できるが、入力電圧の変化により抵抗値が大きく
変わるため、図4(a)に示すようにPch型TFT4
−1とNch型TFT4−2の両者を組み合わせてC−
MOS型伝送ゲートを形成することにより、入力電圧の
変化に対して抵抗の変化を抑制する。C−MOS型伝送
ゲートは、リードリレーとして考えられており、入力V
INの信号が出力VOUTに、VOUTの信号がVINに伝達す
る。今、クロックCL線にHighの信号が送信された
時、P,Nch型TFTともに導通し、入出力間は数1
00Ωぐらいの抵抗で短絡された形になり、入力VINの
信号が出力VOUTに伝達される。クロックCL線がLo
wレベルの時は、P,Nch型TFTともに非導通とな
り、入出力間は高インピーダンスに絶縁された形とな
り、入力信号は伝達しない。
【0011】一方、クロックドインバータは、図4
(b)に示すように、それぞれ2個直列したPch型T
FTとNch型TFTを直列接続している。Pch型T
FT4−3は正電源VDDに接続し、Nch型TFT4−
6は負電源VSSに接続する。今、クロックCLにHig
hレベルが供給されると、Pch型TFT4−3とNc
h型TFT4−6が同時に導通し、Pch型TFT4−
4とNch型TFT4−5より成るインバータ部分は正
常なインバータとして動作する。クロックCLがLow
レベルになると、Pch型TFT4−3とNch型TF
T4−6が同時に非導通になってインバータ部分は電源
電圧VDD,VSSより切り離され、出力VOUTは高インピ
ーダンスとなる。これらの伝送ゲートあるいはクロック
ドインバータをシフトレジスタに使用する。
【0012】図3では、クロック信号と反クロック信号
を組み合わせて、1系列のクロック信号で動作させるシ
フトレジスタの実施例である。駆動回路を構成するシフ
トレジスタには、図3(a)、(b)に示すようなダイ
ナミック型のD型フリップフロップを基本としたもの
と、図3(c)、 (d)に示すようなスタティック型
のD型フリップフロップを基本としたものが代表的であ
る。ダイナミック型のシフトレジスタは、図3(a)に
示すように、C−MOS型伝送ゲートを用いた場合、図
5のような、クロック信号401と反クロック信号40
2で、伝送ゲート3−1はON,OFFを繰り返す。
今、クロック信号401がHighで反クロック信号4
02がLowになると、伝送ゲート3−1は導通、伝送
ゲート3−2は非導通してマスター部の容量3−5にス
タート信号301の情報が入り、ソース線S1には、イ
ンバータ2個(3−2、3−3)を介して、遅延された
信号302が送信される。また、ソース線S2は、容量
3−6に前の情報が記録されているために、スタート信
号301の影響は受けず変化しない。次に、クロック信
号401がLowで反クロック信号402がHighに
なると、伝送ゲート3−1は非導通、伝送ゲート3−2
は導通してマスター部の容量3−5にある情報は前の情
報を保持しながら、ソース線S2に遅延された信号30
3が伝達する。つまり、ソース線S2に送信される出力
信号は、反クロック信号402の立ち上がりで転送され
る。この動作をSPからEPまで繰り返し行い、順次ス
タート信号を遅延させてソース線に信号を伝達する。ま
た、図3(b)のように、クロックドインバータ(3−
7、3−9)を使用した場合も伝送ゲートを用いた場合
と動作原理は同じであるが、クロックドインバータは、
それ自身インバータとしての作用があるため、伝送ゲー
トと比較して、クロックインバータ3−7と3−9の間
のインバータを1個減らすことができる。しかし、以上
のようなダイナミック型のシフトレジスタは、容量3−
5、3−6による電荷一時記憶のため、動作周波数が低
い場合、容量的に保持している電荷がリーク電流により
放電したり、また、リーク電流により不必要にチャージ
されたりして誤動作するという欠点がある。
【0013】そこで、ダイナミック型シフトレジスタの
欠点を補うために、図3(c),(d)のように帰還用
の伝送ゲート(3−10,3−11)やクロックドイン
バータ(3−12,3−13)を接続したスタティック
型シフトレジスタを本実施例では用いた。スタティック
型は図3の3A点,3B点の電荷が回路的に帰還して保
持しているため、クロック信号周波数が低い場合でも安
定に動作するためである。
【0014】また、クロック信号数を1系列(クロック
信号401と反クロック信号402)でなく違った信号
で数系列にすれば、遅延信号を様々に変化させることが
可能である。また、図3で示したようなシフトレジスタ
回路をSPで何段か接続してやり、それぞれの回路に異
なったクロック信号を送信することにより、クロック信
号周波数を低くできる。また、図3のソース線S1とS
2をNAND回路の入力端子に接続すれば、その出力信
号は、図5の304,305のようにゲート線駆動用信
号として応用できる。
【0015】以上のようなシフトレジスタを構成するT
FTをLDD構造あるいはオフセットゲート構造にする
ことにより、トランジスタのOFF抵抗を大きくし消費
電流の増大、ソース・ドレイン間耐圧の劣化を防ぐこと
ができる。
【0016】更に、サンプルホルダーのTFTもLDD
構造あるいはオフセットゲート構造にする。これによ
り、トランジスタのOFF抵抗が大きくなり、高い電荷
の保持が可能となる。サンプルホルダーは、図1(b)
のような単チャネル伝送ゲートやC−MOS型伝送ゲー
トなどを使用してアナログスイッチを構成する。
【0017】次に、LDD構造あるいはオフセットゲー
ト構造を有するTFTの製造方法について詳細に説明す
る。
【0018】まず、透明絶縁性非晶質材料上に、多結晶
シリコン半導体薄膜を成膜する。前記透明絶縁性非晶質
材料としては、石英基板,ガラス基板,窒化膜あるいは
SiO2 膜等が用いられる。石英基板を用いる場合は、
1200℃程度までプロセス温度が許容されるが、ガラ
ス基板を用いる場合は、600℃以下の低温プロセスに
制限される。以下の製造方法では、絶縁性非晶質材料と
して、石英基板を用いた場合を実施例として説明する。
【0019】トランジスタの半導体層を形成する多結晶
シリコンの堆積方法として幾つか知られている。600
℃前後の温度で、モノシランやジボランを減圧中で化学
的に気相成長させ多結晶シリコンを基板上に直接堆積す
る減圧CVD(Chemical Vapor Dep
osition)や図6(a)に示すように、石英基板
6−1上に前駆膜として非晶質シリコン6−2をプラズ
マCVD法や減圧CVD法あるいは、スパッタリング法
により堆積し、結晶成長させる。シリコン結晶を成長さ
せる方法としては、Arレーザやエキシマレーザ等を用
いたレーザアニール法と熱アニールによる固相成長法が
知られている。本発明の実施例では、プラズマCVD法
により堆積した非晶質シリコンを、レーザエネルギーの
パルス毎のばらつきによるTFT特性の不均一を生じ易
いレーザアニール法ではなく、均一でバッチ毎で安定し
て高ON電流,高移動度なTFT特性を得られる熱アニ
ールによる固相成長法を用いて結晶成長させた場合を説
明する。前記プラズマCVD法の場合、プラズマCVD
装置を用い、SiH4とH2の混合ガスを13.56MH
zの高周波グロー放電により分解し、非晶質シリコン膜
6−2を成膜する。前記混合ガスのSiH4分圧は10
〜20%、堆積時の内圧は0.5〜1.5Torr程度
である。基板温度は100℃以上400℃以下に設定す
る。前記減圧CVD法としては、前記非晶質シリコン膜
堆積温度を450〜600℃に設定して堆積する。反応
ガスとして、シランやジシランを用いる。また、プラズ
マCVD法で成膜した前記非晶質シリコン膜中には10
at%程度の結合水素を含有しているため、550℃以
上の熱処理を施すと、急激な水素の脱離が起こり、前記
非晶質シリコン膜はがれを引き起こす。これを防ぐため
に、図6(b)に示すように、350〜500℃の第1
の熱処理により、前記非晶質シリコン中の水素を放出さ
せる。
【0020】次に、前記非晶質薄膜を結晶成長させる。
固相成長法は、石英管による炉アニールが便利である。
アニール雰囲気として、窒素ガス,水素ガス,アルゴン
ガス,ヘリウムガス等を用いる。アニール温度は、55
0〜700℃に設定する。600℃以下の温度で結晶成
長させると、前記非晶質シリコン中のシリコン結晶核発
生が抑えられるため、2μm以上の大粒径多結晶シリコ
ン薄膜を形成できるが、10時間以上の処理時間がかか
るため、装置のスループットが悪くなる。発明者の実験
に於いて、640℃前後のアニール温度ならば2〜6時
間の処理で2μm以上の大粒径シリコン薄膜が得られて
いる。図6(b)における6−3は固相成長法による多
結晶シリコン薄膜を示している。
【0021】次に、前記多結晶シリコン薄膜をフォトリ
ソグラフィ法により、図6(c)に示されているように
島状にパターニングする。6−4はPch型TFTの半
導体層を形成する多結晶シリコン膜、6−5はNch型
TFTの半導体層を形成する多結晶シリコン膜を示して
いる。
【0022】次に図6(d)に示すように、ゲート絶縁
膜6−6を形成する。前記ゲート絶縁膜形成方法として
は、熱酸化法,減圧CVD法,光励起CVD法,プラズ
マCVD法,ECRプラズマCVD法あるいは、真空蒸
着法等がある。本発明の様に、透明絶縁性非晶質基板と
して石英基板を使用する場合、1200℃程度までのプ
ロセス温度が可能なことから、熱酸化法によりゲート酸
化膜を形成することができる。熱酸化法として、Wet
酸化法とDry酸化法がある。Dry酸化法は酸化温度
が1000℃以上と高いが、良質の膜が得られる。酸化
膜形成後、TFTのチャネル部にボロンイオンを注入す
ることにより、Nch型TFTのスレッショルド電圧を
マイナス側にシフトすることを防ぐことができる。これ
により、ゲート電圧0V時のリーク電流が抑えられ、消
費電流の低いTFTを形成できる。前記固相成長アニー
ル後の多結晶シリコン膜厚が500〜1500Åの時、
ボロン・イオンは加速電圧30〜50keVでドーズ量
は、1×1012〜4×1012cm-2が適している。前記
多結晶シリコン膜の膜厚が500Å以下の場合には、ボ
ロン・イオンのドーズ量を4×1012cm-2以上を目安
とし、1500Å以上の場合には、ボロン・イオンのド
ーズ量を1×1012cm-2以下にする。
【0023】次に図6(a)に示すようにゲート電極6
−7を形成する。ゲート電極材料としては、多結晶シリ
コン薄膜の他にモリブデンシリサイド、アルミニウム、
クロム、タンステンシリサイド等の金属膜あるいは金属
化合物膜がある。ゲート電極形成方法としては、CVD
法、スパッタ法、真空蒸着法あるいはプラズマCVD法
等で前記ゲート電極材料を成膜した後、フォトリソグラ
フィ法によりゲート電極を形成する。また、ゲート電極
にモリブデンシリサイド等の金属化合物膜等を使用した
場合、多結晶シリコンよりも比抵抗が小さいため、ゲー
ト線の低抵抗化が図れ、更に、遮光層としての働きもす
る。
【0024】次に従来方法では、ゲート電極6−7をマ
スクとし、不純物を導入することにより自己整合的にソ
ース,ドレイン領域を形成していたが、本発明では、前
記ゲート電極6−7下のチャネル部6−4あるいは6−
5への不純物拡散を防ぐために、ソース及びドレイン領
域とチャネル領域に低濃度イオン領域あるいはオフセッ
ト領域を形成する。前記低濃度領域を形成する方法とし
て、2種類の製造方法を実施例として説明する。
【0025】第1の方法として、図7(a)に示すよう
に前記ゲート電極7−4を形成した後、図7(b)に示
すようにイオン注入装置により、1×1014cm-2以下
の不純物イオンを打ち込み、ソース,ドレイン領域とチ
ャネルが接する部分7−5及び7−6の濃度を低くす
る。Pch型TFTの場合は不純物イオンとしてボロン
等を用い、Nch型TFTの場合はリン等を用いる。次
に,常圧CVD,プラズマCVDあるいは減圧CVD等
により図7(c)に示すように絶縁膜7−8を堆積す
る。前記絶縁膜としては、SiO2 膜や窒化膜等があ
る。次に、異方性のドライエッチングにより前記絶縁膜
を全面エッチングし、図7(d)に示すようにゲート電
極の両側に側壁7−9を形成する。この際、ドライエッ
チングとして反応性イオンエッチングや、熱励起による
ガスエッチング方法を用いる。また、ドライエッチング
により、異方性エッチングを行った後、弗酸を用いたウ
ェットエッチングで等方的に側壁7−9下部を処理する
とリーク電流が低減する。次に図7(e)に示すよう
に、イオン注入装置により、全面に不純物イオンを注入
し、ソース領域7−10及びドレイン領域7−11を自
己整合的に形成する。不純物イオン導入量は、1×10
14cm-2から1×1017cm-2程度にする。不純物イオ
ンとして、Pch型TFTの場合はボロン等を用い、N
ch型TFTの場合はリン等を用いる。以上の工程によ
り、ソース領域7−10及びドレイン領域7−11とチ
ャネル7−2が接する部分に低濃度層7−5及び7−6
を形成する。また、低濃度の不純物7−7を打ち込まな
いようにすれば、オフセット・ゲート構造を形成でき
る。この際、不純物イオンを活性化させるためのアニー
ルに於いて、温度及び時間による拡散長を考慮に入れ
て、7−5及び7−6を形成する。この方法の場合、ゲ
ート電極のサイドに側壁7−9が残るが、制御性が良
く、安定してLDDあるいはオフセット領域を形成でき
る利点がある。
【0026】第2の方法として、図8(a)に示すよう
に、フォトリソグラフィ法によりゲート電極8−4を形
成する際に、異方性ドライエッチングにより、図8の断
面図に於いて、横方向に太めに形成する。この際、ゲー
ト電極8−4上のレジストマスク8−5を剥離せずに残
しておく。次に図8(b)に示すように、イオン注入装
置により全面に不純物イオンを注入し、ソース領域8−
6及びドレイン領域8−7を自己整合的に形成する。不
純物イオン導入量は、1×1014cm-2から1×1017
cm-2程度にする。不純物イオンとして、Pch型TF
Tの場合はボロン等を用い、Nch型TFTの場合はリ
ン等を用いる。次に図8(c)に示すように、異方性ド
ライエッチングにより更に過剰にエッチングすることに
より、ゲート電極8−4を8−9のように細らせる。次
に図8(d)に示すように、ゲート電極上のレジストマ
スク8−5を剥離する。続いて図8(e)に示すよう
に、基板全面にイオン注入装置により、1×1014cm
-2以下の不純物イオンを打ち込み、ソース領域8−6及
びドレイン領域8−7とチャネル8−2が接する部分8
−10及び8−11の濃度を低くする。Pch型TFT
の場合は不純物イオンとしてボロン等を用い、Nch型
TFTの場合はリン等を用いる。第2の方法に於いて
も、低濃度の不純物イオン8−12を打ち込まなけれ
ば、オフセット・ゲート構造を形成することができる。
【0027】以上の製造方法で、ソースおよびドレイン
領域とチャネルが接する部分に低濃度層を形成する、あ
るいは、オフセット・ゲート構造を形成することができ
る。また、ゲート電極上に、レジストによりマスクし
て、第1図に於けるチャネル導電層1−2とドレイン層
1−4の間だけにLDD層、あるいはオフセット層を形
成することも可能である。また、低濃度あるいはオフセ
ット領域の占める範囲が同じならば、両方法でのTFT
の電気特性に差異はない。
【0028】また、同一基板中のPch,Nch型TF
T共にドレイン領域とチャネルが接する部分を低濃度に
するには、図6(f)に示すように、Pch型TFTを
形成する領域をレジストマスク6−10で覆った後、図
7あるいは図8に示した工程を行いNch型TFT領域
を形成する。この際、イオン注入する不純物はリンある
いはヒ素等を用いる。次に、レジストマスク6−10を
剥離し、図6(g)に示すように、Nch型TFTを形
成する領域をレジストマスク6−11で覆った後、図7
あるいは図8に示した工程行いPch型TFT領域を形
成する。この際、イオン注入する不純物はボロン等を用
いる。また、本発明の実施例では、Pch型TFTを先
に形成した後、Nch型TFTを形成したが、本発明の
製造方法では、Pch,Nchどちらを先に形成しても
良い。以上の工程より、アクティブ・マトリックス型液
晶表示装置の画素部のスイッチング素子を形成するNc
h型TFTだけでなく、同一基板上に内蔵した周辺駆動
回路を形成するC−MOS型TFTにもドレイン領域と
チャネルが接する部分に低濃度層を形成できる。
【0029】次に、レジストマスク6−11を剥離した
後、図6(h)に示すように、層間絶縁膜6−16を堆
積する。前記層間絶縁膜材料としては、シリコンの酸化
膜あるいは窒化膜等を用いる。成膜方法としては、常圧
CVD法,減圧CVD法あるいはプラズマCVD法等が
ある。酸化膜の場合、反応ガスとしてシランガスと酸素
を反応させたり、TEOSガスを使用する。また、前記
のガスにホスフィンを添加することにより、リンがSi
2に取り込まれて、PSG(Phospho−Sil
icate Glass)膜を成膜できる。一方、窒化
膜の場合、反応ガスとしてアンモニアとシランと窒素の
混合ガス、あるいはシランと窒素との混合ガスを用い
る。
【0030】次に、前記層間絶縁膜の緻密化と前記ソー
ス領域及びドレイン領域の活性化と結晶性の回復を目的
として活性化アニールを行う。アニール方法としては、
石英管による炉アニールが一般的である。しかし、ソー
ス・ドレイン領域を十分に活性化し、緻密な層間絶縁膜
を形成するには、窒素雰囲気中で800℃以上の熱アニ
ールを施さなければならず、熱によるソ−ス・ドレイン
領域の不純物イオンの拡散が問題である。非酸化性雰囲
気中におけるシリコン膜中の拡散係数は、1000℃程
度の温度では、リンがおよそ10-13cm2/sec,ボ
ロンが10-14cm2/secである。ゲート電極下にド
レイン領域が拡散してくると、ドレイン近傍は高電界領
域となる。この領域に侵入したキャリヤは、大きな加速
エネルギーを得、チャネルとドレインの接合部に多数存
在する局在準位を介してトンネリングすると考えられ、
これがリーク電流として増大する。このようなゲート電
極下への不純物拡散を防ぎ、TFTの特性劣化を抑制す
るために、図7あるいは図8による製造工程により、ド
レイン領域とチャネルが接する部分に低濃度層を形成
し、電界緩和を図る必要がある。熱アニ−ルの雰囲気
は、窒素だけでなく水素ガス,アルゴンガス,ヘリウム
ガス,あるいは真空中でも良い。また、熱アニ−ルの変
わりに、Arレ−ザやエキシマレ−ザによるレーザアニ
−ルを用いて局所的に活性化したり、RTA(Rapi
d Thermal Annealing)アニ−ルに
より瞬時に活性化することにより、イオン不純物の横方
向の拡散を防ぐことができる。
【0031】次に、水素化処理を行っても良い。水素化
処理の方法としては、水素プラズマ法,水素イオン注入
法,あるいはプラズマ窒化膜からの水素の拡散法等の方
法がある。水素イオンを導入すると、多結晶シリコンの
結晶粒界に多く存在するダングリングボンドやSi/S
iO2界面に存在する欠陥,あるいはソ−ス・ドレイン
領域とチャネル領域との接合部に存在する欠陥を不活性
化し、トラップ密度を減少させることができる。しか
し、シリコン膜中に取り込まれた水素イオンは、450
℃以上の熱処理を施すと解離するため、注意が必要であ
る。本発明では、活性化アニールで800℃以上の熱を
施すため、活性化アニ−ル後に水素プラズマにより水素
化処理を行った。水素プラズマは、水素ガスに高周波電
力(13.56MHz)を印可し、グロー放電を起こす
ことにより原子状水素を生成し、多結晶シリコン結晶粒
界へ拡散させる方法である。基板温度を150℃以上3
50℃以下に設定し、内圧0.5〜1.5Torr程度
で処理する。
【0032】次に図6(i)に示すように、前記層間絶
縁膜及びゲ−ト酸化膜にフォトリソグラフィ法により、
コンタクトホ−ルを形成し、コンタクト電極及び画素電
極層を形成する。コンタクト電極材料として、アルミニ
ウムやクロム等の金属材料がある。前記金属をスパッタ
法等で成膜した後、フォトリソグラフィ法により、ソ−
ス電極及びドレイン電極を形成し、配線する。また、ゲ
−ト線やソ−ス線の短絡を防ぐためにアルミニュウムと
クロム等で多層配線を形成する冗長配線を行っても良
い。また、アクティブ・マトリックス型液晶表示装置は
バックライトの光を通して画面を映し出すために、画素
電極を構成する透明導電膜が必ず必要となる。画素電極
膜としては、透過率の高いITO(INDIUM−TI
N−OXIDE)膜を一般に使用する。他に、半導体層
を形成する多結晶シリコンで画素電極を形成する方法も
ある。これは、画素電極と半導体層のコンタクトを取る
必要がなく大幅なプロセス工程の簡略化が図れる。ま
た、コンタクト電極を画素電極より下層に埋め込み開口
率を向上する試みがなされている。コンタクト電極と画
素電極の間には、プラズマTEOSや常圧オゾンTEO
Sあるいは、常圧CVD,減圧CVD,プラズマCV
D,LTO装置などを用いて500℃以下の低温で二番
目の層間絶縁膜を成膜するのである。
【0033】続いて、TFT素子を水分等から保護する
ためにポリイミド層を形成して、アクティブ・マトリッ
クス型液晶表示装置の駆動基板を完成させる。
【0034】以上の工程により作成したTFT素子の電
気特性を図9に示す。このグラフは、Nch型のTFT
を示しており、ドレイン電圧4V,チャネル長6μm,
チャネル幅20μmである。従来の製造工程ではチャネ
ル領域への不純物拡散により、ドレイン近傍での電界が
著しく高くなり、アクティブ・マトリックス型液晶表示
装置を作成した場合、消費電流が大きくなる(9−
1)。特にゲート電圧が高くなるドレイン近傍で高電界
を生じる。これは、固相成長法により作成したTFTで
も同様である(9−2)。そこで、図7あるいは図8の
工程により、ドレイン領域とチャネルが接する部分をオ
フセットにした結果、9−3に示すようにOFF領域で
のリーク電流が抑制され、逆方向バイアスを印加した際
のリーク電流の跳ね上がりが改善される。ただ、ドレイ
ン領域とチャネルが接する部分に低濃度層あるいは、オ
フセット層を形成すると、抵抗が大きくなり、キャリヤ
の伝導が妨げられるためON電流は劣化する傾向にな
る。そこで、実施例で示したように多結晶シリコン半導
体層を固相成長法等により大粒径化することで、ON電
流ならびに移動度を従来品の5倍以上向上することによ
り、TFTをLDD構造あるいはオフセットゲート構造
にしても、従来品(9−1)より高い特性を得る(9−
3)。これにより、画素部のTFTだけでなく、周辺駆
動回路のTFTにも十分使用できる。更に水素プラズマ
による水素化処理を行った結果、図9の9−4に示すよ
うに水素化処理前と比較して、OFF電流が1桁以上低
減し、ON電流も2倍以上向上することができる。ま
た、電界効果移動度は、従来品が5cm2/Vs程度な
のに対し、100cm2/Vs以上得られる。
【0035】
【発明の効果】以上述べた、本発明による多結晶シリコ
ン半導体層のドレイン領域とチャネル領域が接する部分
に低濃度層やあるいはオフセット領域を形成すれば、O
FF領域のリーク電流が抑制される。これにより、LD
D構造あるいはオフセットゲート構造を有するTFTを
画素のスイッチング素子としてだけでなく周辺駆動回路
のC−MOS型TFTに用いても極めて消費電流の低い
アクティブ・マトリックス型液晶表示装置を作成するこ
とができる。更に、ソース・ドレイン間耐圧が、従来構
造のTFTでは20V程度だったものが、LDDあるい
はオフセットゲート構造にすることで30V以上の耐圧
が得られ、デバイスの長期信頼性が飛躍的に向上する。
【0036】また、画素部のスイッチング素子であるT
FTは、OFF領域でのリーク電流が抑えられ、逆方向
電圧に於いてのリーク電流の増大を抑制することで、画
素部のコンデンサに蓄積された電荷の保持が十分に行わ
れるため、コントラスト不良などの表示品質不良を抑制
することが可能である。
【0037】また、OFF領域でのリーク電流が抑えら
れることにより、従来のようにTFTをマルチゲート構
造にする必要がなく、シングルゲート構造が可能となる
ため、TFT素子サイズの小型化が図れ、画素部の開口
率の向上が実現できる。更に、TFTサイズの小型化に
より、TFTのゲート・ドレイン間に生じる寄生容量を
減少できるため、映像信号を画素に書き込む際に生じる
電圧降下が小さくなる。これにより、COMON電圧の
ばらつきを抑え、フリッカを抑制しやすくなる。これ
は、映像信号をソース線に取り込むサンプルホルダーに
もあてはまる。あるいは、TFT素子を1画素に2個形
成することで、冗長構造にすることも可能である。ま
た、水素プラズマ等で水素化処理を行えば、トラップ密
度が減少するため、更にOFF電流が大幅に低減し、O
N電流も向上することから高いON/OFF比を示すT
FT素子を作成できる。更に、固相成長法等により多結
晶シリコンを大粒径すれば、十分なON電流,高移動度
を得ることができる。
【0038】本発明におけるMOS型TFTでは、従来
品と比較して5倍以上のON電流が得られることから、
このトランジスタ特性であれば、常温で10MHz以上
のクロック周波数でも第3図に示す駆動回路を動作させ
ることが可能である。これにより、今後さらに画素数増
加に伴い、高速駆動を必要とされる周辺駆動回路を構成
するシフトレジスタのTFTとしても十分対応できる。
また、従来のように、周辺駆動回路部をレジストマスク
で覆って画素部のみをLDD構造あるいはオフセットゲ
ート構造にする必要がないため、マスクおよび工程の簡
略化が図れ、低コストが実現できる。更に、Pch型T
FTとNch型TFTのしきい値制御のマージンが増
え、特性の不釣り合いによるアクティブ・マトリックス
型液晶表示装置の誤動作を回避できる。
【0039】また、電界効果移動度も100cm2/V
s以上得られることから、電源電圧を低く設定しても十
分アクティブ・マトリックス型液晶表示装置を駆動する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すTFT素子の断面図およ
びアクティブ・マトリックス型液晶表示装置の駆動回路
図。
【図2】本発明の実施例を示すアクティブ・マトリック
ス型液晶表示装置の画素の等価回路図。
【図3】本発明の実施例を示すアクティブ・マトリック
ス型液晶表示装置の駆動回路であるシフトレジスタの等
価回路図。
【図4】本発明の実施例を示すアクティブ・マトリック
ス型液晶表示装置の駆動回路であるシフトレジスタを構
成するC−MOS型伝送ゲートクロックドインバータの
回路図。
【図5】本発明の実施例を示すアクティブ・マトリック
ス型液晶表示装置に於いて、上記クロックドインバータ
を動作させるためのクロック信号と、シフトレジスタ遅
延信号図。
【図6】本発明の実施例を示すアクティブ・マトリック
ス型液晶表示装置のTFT素子の工程断面図。
【図7】本発明の実施例を示すアクティブ・マトリック
ス型液晶表示装置のTFT素子の工程断面図である。た
だし、ゲート電極形成工程からソース,ドレイン領域の
形成工程を示す第1の工程断面図。
【図8】本発明の実施例を示すアクティブ・マトリック
ス型液晶表示装置のTFT素子の工程断面図である。た
だし、ゲート電極形成工程からソース,ドレイン領域の
形成工程を示す第2の工程断面図。
【図9】本発明の効果を示すTFTのゲート電圧−ドレ
イン電流特性図。
【図10】従来のアクティブ・マトリックス型液晶表示
装置のTFT素子の製造方法を示す工程断面図。ただ
し、ソース,ドレイン領域の形成工程から活性化アニー
ル工程までを示している工程断面図。
【符号の説明】
1−1 透明絶縁性基板 1−2 チャネル領域 1−3 ソース領域 1−4 ドレイン領域 1−5 低濃度領域あるいはオフセット領域 1−6 ゲート酸化膜 1−7 ゲート電極 1−8 層間絶縁膜 1−9 ソース電極 1−10 ドレイン電極 1−11 MOS型TFT 2−1 MOS型TFT 2−2 付加容量 2−3 液晶セル 3−1 C−MOS型伝送ゲート 3−2 インバータ 3−3 インバータ 3−4 C−MOS型伝送ゲート 3−5 容量 3−6 容量 3−7 クロックドインバータ 3−8 インバータ 3−9 クロックドインバータ 3−10 帰還用C−MOS型伝送ゲート 3−11 帰還用C−MOS型伝送ゲート 3−12 帰還用クロックドインバータ 3−13 帰還用クロックドインバータ 4−1 Pch型TFT 4−2 Nch型TFT 4−3 Pch型TFT 4−4 Pch型TFT 4−5 Nch型TFT 4−6 Nch型TFT 401 クロック信号 402 反クロック信号 301 スタート信号 302 遅延信号 303 遅延信号 304 遅延信号 305 遅延信号 6−1 透明絶縁性基板 6−2 非晶質シリコン膜 6−3 多結晶シリコン膜 6−4 Nchチャネル領域 6−5 Pchチャネル領域 6−6 ゲート酸化膜 6−7 ゲート電極 6−8 n+領域 6−9 n-領域あるいはオフセット領域 6−10 レジスト 6−11 ドナー不純物(リン等)イオン 6−12 p+領域 6−13 p-領域あるいはオフセット領域 6−14 レジスト 6−15 アクセプター不純物(ボロン等)イオン 6−16 層間絶縁膜 6−17 ソース電極 6−18 ドレイン電極 7−1 透明絶縁性基板 7−2 半導体層 7−3 ゲート酸化膜 7−4 ゲート電極 7−5 低濃度ソース領域(低濃度不純物イオンを打
ち込まない場合は、オフセット領域) 7−6 低濃度ドレイン領域(低濃度不純物イオンを
打ち込まない場合は、オフセット領域) 7−7 不純物イオン(低濃度) 7−8 絶縁膜 7−9 側壁 7−10 ソース領域(高濃度) 7−11 ドレイン領域(高濃度) 7−12 不純物イオン(高濃度) 8−1 透明絶縁性基板 8−2 半導体層 8−3 ゲート酸化膜 8−4 ゲート電極 8−5 レジスト 8−6 ソース領域(高濃度) 8−7 ドレイン領域(高濃度) 8−8 不純物イオン(高濃度) 8−9 オーバーエッチング後のゲート電極 8−10 低濃度ソース領域(低濃度不純物イオンを打
ち込まない場合は、オフセット領域) 8−11 低濃度ドレイン領域(低濃度不純物イオンを
打ち込まない場合は、オフセット領域) 8−12 不純物イオン(低濃度) 9−1 従来品 9−2 本発明品(固相成長法のみ) 9−3 本発明品(固相成長法+オフセットゲート) 9−4 本発明品(固相成長法+オフセットゲート+
水素化処理) 10−1 透明絶縁性基板 10−2 チャネル領域 10−3 ゲート酸化膜 10−4 ゲート電極 10−5 p+ソース領域 10−6 p+ドレイン領域 10−7 ボロン・イオン 10−8 n+ソース領域 10−9 n+ドレイン領域 10−10 レジスト 10−11 リン・イオン 10−12 層間絶縁膜
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/136 G02F 1/133 G09G 3/36 G09F 9/00 - 9/46 H01L 29/78

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に複数のゲート線と、複数のソ
    ース線と、前記各ゲート線と前記各ソース線に接続され
    た第1薄膜トランジスタと、前記第1薄膜トランジスタ
    に接続された画素電極と、前記ソース線の信号を供給す
    る駆動回路とを有するアクティブ・マトリックス型表示
    装置において、 前記駆動回路は、シフトレジスタからの出力に制御され
    て画像信号をサンプリングして前記各ソース線に供給す
    るサンプリング手段を有し、 前記サンプリング手段を構成する第2薄膜トランジスタ
    は高濃度の不純物を有するドレイン領域とチャンネル領
    域との間に低濃度不純物を有するLDD構造あるいは不
    純物をドープしないオフセット構造とすることで、第2
    薄膜トランジスタのOFF抵抗を大きくして、高い電荷
    の保持を可能とする構成としたことを特徴とするアクテ
    ィブ・マトリックス型表示装置。
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