JP3122148U - クライミング型タワークレーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 旋回台5の両側部にジブ基部受台21を設け、それに起伏ジブ20の基部を支持するようにした。そして、起伏ジブ20の基部の構成を、旋回台5の両外側を通って上下に回動し得るような構成とした。これにより、起伏ジブ20を水平よりも下方に回動させ、その先端をクレーンより遙かに低い構造物にも固定することが出来るようになり、暴風時等の安全性が向上する。仮に固定する物がなくとも、先端を下げておくことにより起伏ジブ20の重心も下がり、マスト14に近づけることが出来るので、安定度が増す。また、下げてある方が、上げてあるより見る人に安心感を与える。
【選択図】図1
Description
先ず基礎ベース17の上に基礎マスト15が立てられ、その周囲よりマスト支持体16が基礎マスト15を支えている。基礎マスト15の上には、単位マストが幾つか継ぎ足され、マスト14が立てられる。マスト14の上端付近には、クライミング装置13が取り付けられる。クライミング装置13は、マスト14に対し、旋回台5を上昇させたり下降させたりするための装置である。
起伏ジブ10が向く方向は、旋回台5を旋回させることにより制御され、起伏ジブ10の起伏角度は、起伏ウィンチ6により起伏ワイヤ3を巻き上げたり繰り出したりすることにより制御される。吊上フック12の上げ下げは、吊上ウィンチ7により、吊上ワイヤ4を巻き上げたり繰り出したりすることにより制御される。
前記した従来のクライミング型タワークレーンには、起伏ジブが下向きには回動出来ないので、暴風時等に揺れ防止のため起伏ジブの先端を他の構造物に固定しようとしても、固定することが出来ないという問題点があった。
(問題点の説明)
この問題点を説明するため、先ず起伏ジブの基部付近の構造を説明する。
図4は、従来例における起伏ジブの基部付近の概要を示す図である。上方から見下ろした図であるが、符号は図5のものに対応し、10Aはジブ基部側面フレーム、10Bはジブ基部スペース、18はマスト中央開口である。
従って、起伏ジブ10を下向きに回動しようとすると、起伏ジブ10の基部が起伏ウィンチ6等に当たって壊してしまうことになるため、所定角度より下へは回動出来ないようにしてある。その所定角度は、通常、水平より上側に15度ないし30度程度である。
本考案は、以上のような問題点を解決することを課題とするものである。
図1は、本考案のクライミング型タワークレーンを示す図である。符号は図5のものに対応し、20は起伏ジブ、21はジブ基部受台である。図5と同じ符号のものは同様のものであるので、それらについての説明は省略する。図5の従来例と相違する点は、起伏ジブ20の構造と、その旋回台5への取付け方である。
図3は、本考案における起伏ジブの基部付近の概要を示す図である。符号は図1,図4のものに対応し、20Aはジブ基部側面フレーム、20Bはジブ基部スペースである。ジブ基部受台21は旋回台5の側部に取り付けられ、ジブ基部側面フレーム20Aの端部は、そこに支持されている。従って、ジブ基部側面フレーム20Aは旋回台5の側方に位置することになるから、ジブ基部スペース20Bは従来よりも広くなり(図4のジブ基部スペース10B参照)、旋回台5をその中に充分収容し得るようになる。
そのため、起伏ジブ20を旋回台5より下方へ回動しようとした場合、旋回台5およびその上に設置された起伏ウィンチ6や吊上ウィンチ7等に何らの支障を与えることなく、回動することが出来るようになる。
仮に固定する物がない場合でも、先端を下げておくだけで起伏ジブ20の重心を下げることが出来ると共に、その重心をより一層マスト14に近づけることになるので、安定度が増す。
また、起伏ジブ20の先端を上げたままの状態にしておくと、普段の作業状態と同じ姿であるから、一般人にはいかにも何の安全措置も講じずに放置したままとの感を与えるものである。しかし、先端が下げてあれば、普段の作業状態とは異なる姿であるから、きちんと安全措置を講じてあるなとの外観を呈するものとなり、近隣の人に安心感を与える。その結果、危険ではないかとの苦情が持ち込まれるのを、少なくすることが出来る。
Claims (1)
- マストの上の旋回台にクレーン機能装置および起伏ジブの基部が設置されているクライミング型タワークレーンにおいて、
前記旋回台の両側部に設けられたジブ基部受台と、
該ジブ基部受台に基部が支持され、前記旋回台より下方へも回動可能となるよう構成された起伏ジブと
を具えたことを特徴とするクライミング型タワークレーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006002109U JP3122148U (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | クライミング型タワークレーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006002109U JP3122148U (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | クライミング型タワークレーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3122148U true JP3122148U (ja) | 2006-06-01 |
Family
ID=43472222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006002109U Expired - Lifetime JP3122148U (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | クライミング型タワークレーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3122148U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010018416A (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Ihi Transport Machinery Co Ltd | クライミングクレーンのジブ構造 |
WO2015128898A1 (ja) * | 2014-02-27 | 2015-09-03 | 株式会社神戸製鋼所 | クレーンの上部旋回体 |
-
2006
- 2006-03-24 JP JP2006002109U patent/JP3122148U/ja not_active Expired - Lifetime
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