JP7379908B2 - 過巻検知装置及び建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、過巻検知装置及び建設機械に関する。
荷を吊り上げる建設機械として、荷を吊り下げるためのフックを、旋回体上に起伏可能に取り付けられるアタッチメント、例えばブームの先端からワイヤロープに固定して垂下し、このワイヤロープをウィンチにより巻き上げるものが公知である。
ウィンチがワイヤロープを巻上げ過ぎる、いわゆる過巻が発生すると、フックがブーム先端のシーブ等に接触し、破損等が発生するおそれがある。このような過巻を防止するための過巻検知装置が知られている(例えば特開平11-349283号公報参照)。
この過巻検知装置は、過巻信号を発生するリミットスイッチと、リミットスイッチに吊持された錘とを備える。上記錘はリング状を呈し、荷を吊り下げているワイヤロープがこの錘を貫通している。上記過巻検知装置は、このように構成されているので、ウィンチがワイヤロープを巻上げると、やがてフックが上記錘に下方から接触し、錘を持ち上げようとする。そうすると、リミットスイッチに下方へ加わる錘からの力が減少するため、リミットスイッチはこの力の減少を捉え、過巻信号を発生することができる。
特開平11-349283号公報
上記従来の過巻検知装置では、リミットスイッチはウィンチによるワイヤロープの巻上げあるいは巻下げ動作と干渉しないようにブームの側方に設けられる。一方、錘はワイヤロープを囲むように設けられるから、ワイヤロープが通過するブームの正面中央付近に位置する。従って、錘を吊り下げるワイヤは、ジブの側方から正面中央に向かって張られることとなる。
一方、ブームは起伏可能に構成されているので、ブームの起伏によって錘とブームとの距離が変化し、ブームを起こした際には錘がブームに近づくこととなる。この場合、リミットスイッチと錘とを結ぶ直線上にブームの主柱が位置し、錘を吊り下げるワイヤと干渉するようになる。このため、ワイヤがブームの主柱の位置で屈曲して錘とつながった状態で、リミットスイッチが引っ張られる。そうすると、リミットスイッチを取り付けているブラケットにかかる負荷が大きくなり易く、上記ブラケットが曲がってしまうおそれがある。
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、リミットスイッチを取り付けるブラケットにかかる負荷を緩和できる過巻検知装置及びこの過巻検知装置を備えた建設機械の提供を目的とする。
本発明の一態様に係る過巻検知装置は、水平回転可能な旋回体と、上記旋回体上に起伏可能に取り付けられるアタッチメントと、フックと、上記アタッチメントの先端から上記フックを垂下するワイヤロープと、上記ワイヤロープを巻き上げるウィンチとを備える建設機械に搭載され、上記フックの過巻を検知する過巻検知装置であって、上記アタッチメントの側面から突出するブラケットと、上記ブラケットから垂下され、上記アタッチメントの側面に沿って回転可能なリミットスイッチと、上記リミットスイッチから垂下されるとともに、上記ワイヤロープが貫通する錘と、上記リミットスイッチの回転を規制するストッパーとを備える。
本発明の別の一態様に係る建設機械は、水平回転可能な旋回体と、上記旋回体上に起伏可能に取り付けられるアタッチメントと、フックと、上記アタッチメントの先端から上記フックを垂下するワイヤロープと、上記ワイヤロープを巻き上げるウィンチと、上記フックの過巻を検知する過巻検知装置とを備え、上記過巻検知装置が、上記アタッチメントの側面から突出するブラケットと、上記ブラケットから垂下され、上記アタッチメントの側面に沿って回転可能なリミットスイッチと、上記リミットスイッチから垂下されるとともに、上記ワイヤロープが貫通する錘と、上記リミットスイッチの回転を規制するストッパーとを備える。
本発明の過巻検知装置及び建設機械は、リミットスイッチを取り付けるブラケットにかかる負荷を緩和できる。従って、本発明の過巻検知装置及び建設機械は、リミットスイッチを取り付けるブラケットが曲がることを抑止できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る建設機械を示す模式的側面図である。 図2は、図1の建設機械の過巻検知装置部分を示す模式的拡大図である。 図3は、図2の過巻検知装置のリミットスイッチ部分を示す模式的拡大図である。 図4は、図3のリミットスイッチ部分を斜め上方から見た模式的斜視図である。 図5は、図3のリミットスイッチ部分を斜め下方から見た模式的斜視図である。 図6は、図2の過巻検知装置のストッパーを示す模式的斜視図である。 図7は、図3とは異なる過巻検知装置のリミットスイッチ部分を示す模式的側面図である。
[本発明の実施形態の説明]
本発明の一態様に係る過巻検知装置は、水平回転可能な旋回体と、上記旋回体上に起伏可能に取り付けられるアタッチメントと、フックと、上記アタッチメントの先端から上記フックを垂下するワイヤロープと、上記ワイヤロープを巻き上げるウィンチとを備える建設機械に搭載され、上記フックの過巻を検知する過巻検知装置であって、上記アタッチメントの側面から突出するブラケットと、上記ブラケットから垂下され、上記アタッチメントの側面に沿って回転可能なリミットスイッチと、上記リミットスイッチから垂下されるとともに、上記ワイヤロープが貫通する錘と、上記リミットスイッチの回転を規制するストッパーとを備える。
当該過巻検知装置は、リミットスイッチの回転を規制するストッパーを備える。当該過巻検知装置は、アタッチメントを起こした際にこのストッパーによりリミットスイッチの回転を規制することで、アタッチメントの主柱が錘を吊り下げるワイヤと干渉することを抑止することが可能である。従って、当該過巻検知装置は、リミットスイッチを取り付けるブラケットにかかる負荷を緩和できる。
上記ストッパーにより回転が規制された位置で、上記リミットスイッチが上記アタッチメントから側面視で突出しているとよい。このように上記ストッパーにより回転が規制された位置で、上記リミットスイッチを上記アタッチメントから側面視で突出させることで、アタッチメントの主柱が錘を吊り下げるワイヤと干渉することをより確実に抑止することができる。
上記ブラケットが、上記リミットスイッチを垂下するための支持棒を有し、上記ストッパーが、水平方向に対向して配置され、上記支持棒が側方から貫通する一対の側板と、上記一対の側板の下端間に架け渡される底板とを有し、上記リミットスイッチを上記底板に下方から当接させることでその回転を規制するとよい。リミットスイッチはブラケットが有する支持棒に垂下される構成が採用されている場合が多い。従って、ストッパーを上記構成とすることで、既設の過巻検知装置の比較的簡単な改修により本発明の過巻検知装置の構成とすることができる。
上記ブラケットが、水平方向に対向して配置され、上記支持棒が側方から貫通する一対の支持板を有し、上記底板の上面に上記一対の支持板の下面が当接しているとよい。このようにストッパーの底板の上面をブラケットの一対の支持板の下面に当接するように構成することで、より確実にリミットスイッチの回転を規制できる。
上記ブラケットが、上記リミットスイッチを垂下するための支持棒と、水平方向に対向して配置され、上記支持棒が側方から貫通する一対の支持板とを有し、上記ストッパーが、上記一対の支持板の下端間に架け渡される板材を有し、上記リミットスイッチを上記板材に下方から当接させることでその回転を規制するとよい。このように上記ストッパーを上述の構成とすることで、少ない部品数でより確実にリミットスイッチの回転を規制できる。
本発明の別の一態様に係る建設機械は、水平回転可能な旋回体と、上記旋回体上に起伏可能に取り付けられるアタッチメントと、フックと、上記アタッチメントの先端から上記フックを垂下するワイヤロープと、上記ワイヤロープを巻き上げるウィンチと、上記フックの過巻を検知する過巻検知装置とを備え、上記過巻検知装置が、上記アタッチメントの側面から突出するブラケットと、上記ブラケットから垂下され、上記アタッチメントの側面に沿って回転可能なリミットスイッチと、上記リミットスイッチから垂下されるとともに、上記ワイヤロープが貫通する錘と、上記リミットスイッチの回転を規制するストッパーとを備える。
当該建設機械は、過巻検知装置に、リミットスイッチの回転を規制するストッパーを備える。当該建設機械は、アタッチメントを起こした際にこのストッパーによりリミットスイッチの回転を規制することで、アタッチメントの主柱が錘を吊り下げるワイヤと干渉することを抑止することが可能である。従って、当該建設機械に搭載されている過巻検知装置は、リミットスイッチを取り付けるブラケットにかかる負荷を緩和できる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の一実施形態に係る過巻検知装置及び建設機械について、適宜図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
図1に示す建設機械1は、下部走行体2と、下部走行体2上に水平回転可能に搭載される上部旋回体3と、上部旋回体3の前部に起伏(前側に倒伏、後側に起立するよう揺動)可能に取り付けられるアタッチメントであるブーム4と、フック5と、ブーム4の先端からフック5を垂下するワイヤロープ6と、ワイヤロープ6を巻き上げるウィンチ7と、フック5の過巻を検知する過巻検知装置8とを備える。
〔下部走行体〕
下部走行体2は、走行装置として一対のクローラ(履帯)2aを有する。
〔上部旋回体〕
上部旋回体3は、ブーム4の取り付け部に隣接する操縦者用キャビン3aや、ブーム4を起伏させるブーム起伏ウインチ(不図示)等が設けられる。
〔ブーム〕
ブーム4は、上部旋回体3に前後に揺動可能に取り付けられる基端部4aと、先端部4bとを含む。また、ブーム4は、先端部にワイヤロープ6を案内するシーブを有する。
〔フック〕
フック5は、ワイヤロープ6の先端部に固定され、吊り荷を吊り上げる。
〔ワイヤロープ〕
ワイヤローブ6は、ブーム4の先端部4bのシーブを経由してウィンチ7に巻回されている。
〔ウィンチ〕
ウィンチ7は、ワイヤロープ6を巻上げることでフック5を上方へ移動させ、ワイヤロープ6を繰り出すことでフック5を下方へ移動させることができる。図1の建設機械では、ウィンチ7は、ブーム4の背側(ブーム4を延ばして倒伏した状態で上になる側)に設置されているが、上部旋回体3に設置してもよい。
〔過巻検知装置〕
過巻検知装置8は、それ自体が本発明の一実施形態であり、水平回転可能な旋回体(上部旋回体3)と、上記旋回体上に起伏可能に取り付けられるブーム4と、フック5と、ブーム4の先端からフック5を垂下するワイヤロープ6と、ワイヤロープ6を巻き上げるウィンチ7とを備える建設機械に搭載される。
当該過巻検知装置8は、図2から図5に示すように、ブーム4の側面から突出するブラケット81と、ブラケット81から垂下され、ブーム4の側面に沿って回転可能なリミットスイッチ82と、リミットスイッチ82から垂下される錘83と、リミットスイッチ82の回転を規制するストッパー84と、リミットスイッチ82及び錘83を連結するワイヤ85とを備える。
<ブラケット>
ブラケット81は、図4に示すように、ブーム4の側面から突出する横板81aと、横板81aから水平方向に延出し、対向して配置される一対の支持板81bと、リミットスイッチ82を垂下するための支持棒81cとを有する。また、一対の支持板81bには、支持棒81cが一対の支持板81bに側方から貫通するように貫通孔が設けられている。
横板81aは、図4では側面視でL字状であるが、一対の支持板81bを水平方向に支持できる限り特に限定されるものではない。
一対の支持板81bの間隔は、後述するリミットスイッチ82の上部ブラケット82bがその間を通過するに必要十分な大きさとされる。つまり、一対の支持板81bの間隔は、リミットスイッチ82の上部ブラケット82bの幅よりやや大きい大きさとされ、上部ブラケット82bが通過することができる一方で、一対の支持板81bで挟まれることでリミットスイッチ82がガタつくことなく滑らかにブーム4の側面に沿って回転できるように案内される。
支持棒81cは、リミットスイッチ82の上部ブラケット82bを貫通することでリミットスイッチ82をブーム4の側面に沿って回転可能としている。支持棒81cは、リミットスイッチ82とともに回転するものであっても、回転しないものであってもよい。
なお、一対の支持板81bは、横板81aからブーム4の腹側(ブーム4を延ばして倒伏した状態で下になる側)に突出するように設けられる。また、支持棒81cは、一対の支持板81bが横板81aに接続されている位置とは反対側に設けられる。
<リミットスイッチ>
リミットスイッチ82は、リミットスイッチ本体82aと、その上部に連結される上部ブラケット82bと、リミットスイッチ本体82aが検出した信号を伝送する信号線82cとを有する。
リミットスイッチ本体82aは、棒状であり、錘83をフック5が下方から接触し持ち上げたことを検知するためのスイッチが内蔵されている。また、リミットスイッチ本体82aは、その先端部にワイヤ85が固定されている。
具体的なリミットスイッチ本体82aの構成としては、例えばつるまきバネを用いた構成を挙げることができる。上記つるまきバネの上方には、接触により導通する一対の導体により構成されたスイッチが配置されており、このつるまきバネの付勢により、一方の導体が他方の導体に接触し、スイッチがオンとなるように構成されている。
この構成では、錘83をフック5が持ち上げていない場合、錘83が接続されているワイヤ85を介して接続されている上記つるまきバネが錘83の質量により延びる。これにより、上記一方の導体は下方に引き下げられ、上記スイッチはオフ状態とする。一方、錘83をフック5が持ち上げると、錘83によりつるまきバネに加えられる力が相対的に低下し、つるまきバネが縮む。このため、上記スイッチの一方の導体が上方へ移動して一対の導体が接触し、オン状態となる。このようにして、錘83をフック5が持ち上げたことをリミットスイッチ82により検知することができる。なお、上述の構成では、つるまきバネが自然長から延びる構成を説明したが、つるまきバネが自然長から縮む構成とすることもできる。
以下、リミットスイッチ本体82aがつるまきバネを用いて構成されている場合を例に取り説明するが、リミットスイッチ本体82aはこの構成に限定されるものではなく、錘83をフック5が持ち上げたことを検知できる限り、他の構成を採用することもできる。
上部ブラケット82bは、リミットスイッチ本体82aから突出する板状の部材である。リミットスイッチ82は、上述のようにこの上部ブラケット82bにより支持棒81cから垂下されている。
このように上部ブラケット82bによりリミットスイッチ82を垂下することで、支持棒81c、リミットスイッチ82の先端部、及び錘83が最短で結ばれるようにリミットスイッチ82を回転させることができる。特にブーム4がワイヤ85と干渉しない範囲では、支持棒81c、リミットスイッチ82の先端部、及び錘83が一直線上に配列される。この場合には錘83によりつるまきバネに加えられる力の方向が、つるまきバネの伸長の方向と一致し、つるまきバネの伸長にのみ費やされる。すなわち、つるまきバネを伸長させない方向(上記伸長方向と垂直な方向)の力の成分がほとんどないため、ブラケット81を変形させる力を抑制できる。
信号線82cは、過巻が発生していることを例えば建設機械1のキャビン3aに伝達し、キャビン3aの画面に過巻が発生したことを表示させるとともに、その巻上げをしているウィンチ7を停止させることができる。
<錘>
錘83は、図2に示すように、ワイヤロープ6が貫通する。具体的は、錘83は例えばドーナツ状や四角筒状等とすることができ、中央部に上下に貫通する貫通孔を有する。ワイヤロープ6は、この穴を貫通している。
上記貫通孔は、ワイヤロープ6が十分に貫通可能な大きさとされる一方で、フック5の平面視形状よりも狭い。すなわち、上記貫通孔は、フック5が通過できない大きさとされる。
上述のようにリミットスイッチ82が錘83をフック5が下方から接触し持ち上げたことを検知するので、錘83の下面が過巻検出位置となる。従って、錘83の位置は、その下面が所望の検知位置となるように調整される。この調整はワイヤ85の長さによって行うことができる。
<ストッパー>
ストッパー84は、図6に示すように、水平方向に対向して配置される一対の側板84aと、一対の側板84aの下端間に架け渡される底板84bとを有する。また、一対の側板84aには、ブラケット81の支持棒81cが一対の側板84aに側方から貫通するように貫通孔が設けられている。
ストッパー84は、図4及び図5に示すように、リミットスイッチ82を底板84bに下方から当接させることでその回転を規制する。具体的には、以下の構成による。
ストッパー84は、図4及び図5に示すように、一対の側板84aが、ブラケット81の一対の支持板81bを外側から挟み込むように配置される。また、一対の側板84aは、ブラケット81の支持棒81cを側方から貫通させることでブラケット81の一対の支持板81bに取り付けられている。このとき、ストッパー84は、底板84bが一対の側板84aの貫通孔よりもブラケット81の横板81a側にくるように配置される。
このようにストッパー84を配置すると、ブーム4を起こしていくと、リミットスイッチ82の上部ブラケット82bがストッパー84の底板84bに下から当設する。ブーム4をさらに起こしても、上部ブラケット82bがブラケット81の一対の支持板81bの間に入り込むことができないため、リミットスイッチ82はそれ以上回転することができない。
リミットスイッチ82はブラケット81が有する支持棒81cに垂下される構成が採用されている場合が多い。従って、ストッパー84を上記構成とすることで、既設の過巻検知装置の比較的簡単な改修により本発明の過巻検知装置8の構成とすることができる。
ストッパー84により回転が規制された位置で、図2に示すように、リミットスイッチ82がブーム4から側面視で突出しているとよい。このようにストッパー84により回転が規制された位置で、リミットスイッチ82をブーム4から側面視で突出させることで、ブーム4の主柱が錘83を吊り下げるワイヤ85と干渉することをより確実に抑止することができる。
ブーム4の主柱が錘83を吊り下げるワイヤ85と干渉するようになると、ワイヤ85がブーム4の主柱と接触した位置で折れ曲がり、錘83がワイヤ85を引っ張る方向と、リミットスイッチ82がワイヤ85に引っ張られる方向とが一致しない。この場合、リミットスイッチ82を引っ張る力として、つるまきバネを伸長する力以外の成分が発生する。この成分にはブーム4の側面に垂直方向の成分が存在する。図4に示すように、ブラケット81の一対の支持板81bは、その側面の法線がブーム4の側面の垂直方向と一致している。一対の支持板81bは、その側面の法線方向に曲がり易いから、リミットスイッチ82を引っ張る力のうちブーム4の側面に垂直方向の成分により曲げられ易い。
一方、ストッパー84を設けている当該過巻検知装置8では、ブーム4の主柱が錘83を吊り下げるワイヤ85と干渉する前にリミットスイッチ82の回転を規制することができる。この場合においてもリミットスイッチ82を引っ張る力として、つるまきバネを伸長する力以外の成分が発生するが、その方向はワイヤ85の屈曲がブーム4の側面に平行な方向に限定されるので、一対の支持板81bが曲がり易いブーム4の側面に垂直方向の成分が生じ難い。従って、ストッパー84を設けない場合に比べ、当該過巻検知装置8ではブラケット81が曲がることを抑止できる。
また、ストッパー84により回転が規制された位置で、図5に示すように、底板84bの上面にブラケット81の一対の支持板81bの下面が当接しているとよい。このようにストッパー84の底板84bの上面をブラケット81の一対の支持板81bの下面に当接するように構成することで、リミットスイッチ82が回転して底板84bに当接する際に、ストッパー84自体が支持棒81cを中心に回転して所望の位置でリミットスイッチ82の回転を規制できなくなることを抑止できる。つまり、この構成より確実にリミットスイッチ82の回転を規制できる。
支持板81bの下面に当接する構成を有する場合、ストッパー84は、一対の支持板81bの下面に当接した状態で固定されていることが好ましいが、ストッパー84は支持棒81cの周りに自由に回転できる構成や、リミットスイッチ82に固定する構成を採用することもできる。なお、ストッパー84は支持棒81cの周りに自由に回転できる構成では、リミットスイッチ82がストッパー84を押しながら回転し、底板84bの上面がブラケット81の一対の支持板81bの下面に当接した位置で、リミットスイッチ82の回転が規制される。
<ワイヤ>
ワイヤ85は、リミットスイッチ本体82aの先端と、錘83の上端とを連結している。ワイヤ85は、錘83の重力をリミットスイッチ本体82aのつるまきバネの先端に伝える。
〔利点〕
当該建設機械1は、当該過巻検知装置8に、リミットスイッチ82の回転を規制するストッパー84を備える。当該建設機械1は、ブーム4を起こした際にこのストッパー84によりリミットスイッチ82の回転を規制することで、ブーム4の主柱が錘83を吊り下げるワイヤ85と干渉することを抑止することが可能である。従って、当該建設機械1に搭載されている当該過巻検知装置8は、リミットスイッチ82を取り付けるブラケット81にかかる負荷を緩和できる。
[第2実施形態]
図7に示す過巻検知装置9は、水平回転可能な旋回体と、上記旋回体上に起伏可能に取り付けられるアタッチメントであるブームと、フックと、上記ブームの先端からフックを垂下するワイヤロープと、ワイヤロープを巻き上げるウィンチとを備える建設機械に搭載される。つまり、図1の建設機械の過巻検知装置8に代えて用いることができる。このため、図1の建設機械と同様の構成については、同一符号を付して詳細説明を省略する。
当該過巻検知装置9は、図7に示すように、ブーム4の側面から突出するブラケット81と、ブラケット81から垂下され、ブーム4の側面に沿って回転可能なリミットスイッチ82と、リミットスイッチ82から垂下される錘83と、リミットスイッチ82の回転を規制するストッパー94と、リミットスイッチ82及び錘83を連結するワイヤ85とを備える。当該過巻検知装置9は、ストッパー94を除き図2乃至図6に示す過巻検知装置8と同様に構成することができるので、同一符号を付して詳細説明を省略する。
<ブラケット>
ブラケット81は、リミットスイッチ82を垂下するための支持棒81cと、水平方向に対向して配置され、支持棒81cが側方から貫通する一対の支持板81bとを有する。
<ストッパー>
ストッパー94は、ブラケット81の一対の支持板81bの下端間に架け渡される板材94aを有する。
板材94aは、例えば一対の支持板81bの下端に溶接により固定される。
ストッパー94は、リミットスイッチ82を板材94aに下方から当接させることでその回転を規制する。つまり、ブーム4を起こしていくと、リミットスイッチ82の上部ブラケット82bがストッパー94の板材94aに下から当設する。ブーム4をさらに起こしても、上部ブラケット82bがブラケット81の一対の支持板81bの間に入り込むことができないため、リミットスイッチ82はそれ以上回転することができない。
ストッパー94により回転が規制された位置で、リミットスイッチ82がブーム4から側面視で突出しているとよい。このようにストッパー94により回転が規制された位置で、リミットスイッチ82をブーム4から側面視で突出させることで、ブーム4の主柱が錘83を吊り下げるワイヤ85と干渉することをより確実に抑止することができる。
〔利点〕
当該過巻検知装置9では、ストッパー94が、ブラケット81の一対の支持板81bの下端間に架け渡される板材94aを有し、リミットスイッチ82を板材94aに下方から当接させることでその回転を規制する。このようにストッパー94を上述の構成とすることで、少ない部品数でより確実にリミットスイッチ82の回転を規制できる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、ブラケットが水平方向に対向して配置される一対の支持板と、リミットスイッチを垂下するための支持棒とを有する場合を説明したが、ブラケットの構成はこれに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、ストッパーとしてブームの側面から突出するブラケットの一対の支持板に取り付けるものを説明したが、ストッパーの構成はこれに限定されるものではなく、リミットスイッチに取り付けることもできる。このような構成としては、例えばリミットスイッチの上部ブラケットに水平方向に突出する突起を設け、一対の支持板間に上記上部ブラケットが挿入できないようにして、回転を規制する構成を挙げることができる。
上記実施形態では、旋回体上に起伏可能に取り付けられるアタッチメントがブームであり、本発明の過巻検知装置が上記ブームに取り付けられる場合を説明したが、本発明の過巻検知装置が取り付けられるアタッチメントはブームに限定されるものではない。例えば上記アタッチメントが、旋回体上に起伏可能に配設されるブームと、上記ブームの先端に起伏可能に連結されるジブとを有し、当該過巻検知装置のブラケットが上記ジブの側面から突出する構成とすることもできる。
上記実施形態では、建設機械として下部走行体の走行装置がクローラである場合を説明したが、走行装置がタイヤであるものも本発明の意図するところである。
以上のように、本発明の過巻検知装置及び建設機械は、リミットスイッチを取り付けるブラケットにかかる負荷を緩和できる。従って、本発明の過巻検知装置及び建設機械は、リミットスイッチを取り付けるブラケットが曲がることを抑止できる。
1 建設機械
2 下部走行体
2a クローラ
3 上部旋回体
3a キャビン
4 ブーム
4a 基端部
4b 先端部
5 フック
6 ワイヤロープ
7 ウィンチ
8 過巻検知装置
81 ブラケット
81a 横板
81b 支持板
81c 支持棒
82 リミットスイッチ
82a リミットスイッチ本体
82b 上部ブラケット
82c 信号線
83 錘
84 ストッパー
84a 側板
84b 底板
85 ワイヤ
9 過巻検知装置
94 ストッパー
94a 板材

Claims (6)

  1. 水平回転可能な旋回体と、上記旋回体上に起伏可能に取り付けられるアタッチメントと、フックと、上記アタッチメントの先端から上記フックを垂下するワイヤロープと、上記ワイヤロープを巻き上げるウィンチとを備える建設機械に搭載され、上記フックの過巻を検知する過巻検知装置であって、
    上記アタッチメントの側面から突出するブラケットと、
    上記ブラケットから垂下され、上記アタッチメントの側面に沿って回転可能なリミットスイッチと、
    上記リミットスイッチから垂下されるとともに、上記ワイヤロープが貫通する錘と、
    上記アタッチメントを起立させた際に上記リミットスイッチの回転を規制するストッパーと
    を備える過巻検知装置。
  2. 上記ストッパーにより回転が規制された位置で、上記リミットスイッチが上記アタッチメントから側面視で突出している請求項1に記載の過巻検知装置。
  3. 上記ブラケットが、上記リミットスイッチを垂下するための支持棒を有し、
    上記ストッパーが、
    水平方向に対向して配置され、上記支持棒が側方から貫通する一対の側板と、
    上記一対の側板の下端間に架け渡される底板と
    を有し、
    上記リミットスイッチを上記底板に下方から当接させることでその回転を規制する請求項1又は請求項2に記載の過巻検知装置。
  4. 上記ブラケットが、水平方向に対向して配置され、上記支持棒が側方から貫通する一対の支持板を有し、
    上記底板の上面に上記一対の支持板の下面が当接している請求項3に記載の過巻検知装置。
  5. 上記ブラケットが、
    上記リミットスイッチを垂下するための支持棒と、
    水平方向に対向して配置され、上記支持棒が側方から貫通する一対の支持板と
    を有し、
    上記ストッパーが、上記一対の支持板の下端間に架け渡される板材を有し、
    上記リミットスイッチを上記板材に下方から当接させることでその回転を規制する請求項1又は請求項2に記載の過巻検知装置。
  6. 水平回転可能な旋回体と、
    上記旋回体上に起伏可能に取り付けられるアタッチメントと、
    フックと、
    上記アタッチメントの先端から上記フックを垂下するワイヤロープと、
    上記ワイヤロープを巻き上げるウィンチと、
    上記フックの過巻を検知する過巻検知装置と
    を備え、
    上記過巻検知装置が、
    上記アタッチメントの側面から突出するブラケットと、
    上記ブラケットから垂下され、上記アタッチメントの側面に沿って回転可能なリミットスイッチと、
    上記リミットスイッチから垂下されるとともに、上記ワイヤロープが貫通する錘と、
    上記アタッチメントを起立させた際に上記リミットスイッチの回転を規制するストッパーと
    を備える建設機械。
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