JP7379908B2 - 過巻検知装置及び建設機械 - Google Patents
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Description
本発明の一態様に係る過巻検知装置は、水平回転可能な旋回体と、上記旋回体上に起伏可能に取り付けられるアタッチメントと、フックと、上記アタッチメントの先端から上記フックを垂下するワイヤロープと、上記ワイヤロープを巻き上げるウィンチとを備える建設機械に搭載され、上記フックの過巻を検知する過巻検知装置であって、上記アタッチメントの側面から突出するブラケットと、上記ブラケットから垂下され、上記アタッチメントの側面に沿って回転可能なリミットスイッチと、上記リミットスイッチから垂下されるとともに、上記ワイヤロープが貫通する錘と、上記リミットスイッチの回転を規制するストッパーとを備える。
以下、本発明の一実施形態に係る過巻検知装置及び建設機械について、適宜図面を参照しつつ説明する。
図1に示す建設機械1は、下部走行体2と、下部走行体2上に水平回転可能に搭載される上部旋回体3と、上部旋回体3の前部に起伏(前側に倒伏、後側に起立するよう揺動)可能に取り付けられるアタッチメントであるブーム4と、フック5と、ブーム4の先端からフック5を垂下するワイヤロープ6と、ワイヤロープ6を巻き上げるウィンチ7と、フック5の過巻を検知する過巻検知装置8とを備える。
下部走行体2は、走行装置として一対のクローラ(履帯)2aを有する。
上部旋回体3は、ブーム4の取り付け部に隣接する操縦者用キャビン3aや、ブーム4を起伏させるブーム起伏ウインチ(不図示)等が設けられる。
ブーム4は、上部旋回体3に前後に揺動可能に取り付けられる基端部4aと、先端部4bとを含む。また、ブーム4は、先端部にワイヤロープ6を案内するシーブを有する。
フック5は、ワイヤロープ6の先端部に固定され、吊り荷を吊り上げる。
ワイヤローブ6は、ブーム4の先端部4bのシーブを経由してウィンチ7に巻回されている。
ウィンチ7は、ワイヤロープ6を巻上げることでフック5を上方へ移動させ、ワイヤロープ6を繰り出すことでフック5を下方へ移動させることができる。図1の建設機械では、ウィンチ7は、ブーム4の背側(ブーム4を延ばして倒伏した状態で上になる側)に設置されているが、上部旋回体3に設置してもよい。
過巻検知装置8は、それ自体が本発明の一実施形態であり、水平回転可能な旋回体(上部旋回体3)と、上記旋回体上に起伏可能に取り付けられるブーム4と、フック5と、ブーム4の先端からフック5を垂下するワイヤロープ6と、ワイヤロープ6を巻き上げるウィンチ7とを備える建設機械に搭載される。
ブラケット81は、図4に示すように、ブーム4の側面から突出する横板81aと、横板81aから水平方向に延出し、対向して配置される一対の支持板81bと、リミットスイッチ82を垂下するための支持棒81cとを有する。また、一対の支持板81bには、支持棒81cが一対の支持板81bに側方から貫通するように貫通孔が設けられている。
リミットスイッチ82は、リミットスイッチ本体82aと、その上部に連結される上部ブラケット82bと、リミットスイッチ本体82aが検出した信号を伝送する信号線82cとを有する。
錘83は、図2に示すように、ワイヤロープ6が貫通する。具体的は、錘83は例えばドーナツ状や四角筒状等とすることができ、中央部に上下に貫通する貫通孔を有する。ワイヤロープ6は、この穴を貫通している。
ストッパー84は、図6に示すように、水平方向に対向して配置される一対の側板84aと、一対の側板84aの下端間に架け渡される底板84bとを有する。また、一対の側板84aには、ブラケット81の支持棒81cが一対の側板84aに側方から貫通するように貫通孔が設けられている。
ワイヤ85は、リミットスイッチ本体82aの先端と、錘83の上端とを連結している。ワイヤ85は、錘83の重力をリミットスイッチ本体82aのつるまきバネの先端に伝える。
当該建設機械1は、当該過巻検知装置8に、リミットスイッチ82の回転を規制するストッパー84を備える。当該建設機械1は、ブーム4を起こした際にこのストッパー84によりリミットスイッチ82の回転を規制することで、ブーム4の主柱が錘83を吊り下げるワイヤ85と干渉することを抑止することが可能である。従って、当該建設機械1に搭載されている当該過巻検知装置8は、リミットスイッチ82を取り付けるブラケット81にかかる負荷を緩和できる。
図7に示す過巻検知装置9は、水平回転可能な旋回体と、上記旋回体上に起伏可能に取り付けられるアタッチメントであるブームと、フックと、上記ブームの先端からフックを垂下するワイヤロープと、ワイヤロープを巻き上げるウィンチとを備える建設機械に搭載される。つまり、図1の建設機械の過巻検知装置8に代えて用いることができる。このため、図1の建設機械と同様の構成については、同一符号を付して詳細説明を省略する。
ブラケット81は、リミットスイッチ82を垂下するための支持棒81cと、水平方向に対向して配置され、支持棒81cが側方から貫通する一対の支持板81bとを有する。
ストッパー94は、ブラケット81の一対の支持板81bの下端間に架け渡される板材94aを有する。
当該過巻検知装置9では、ストッパー94が、ブラケット81の一対の支持板81bの下端間に架け渡される板材94aを有し、リミットスイッチ82を板材94aに下方から当接させることでその回転を規制する。このようにストッパー94を上述の構成とすることで、少ない部品数でより確実にリミットスイッチ82の回転を規制できる。
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
2 下部走行体
2a クローラ
3 上部旋回体
3a キャビン
4 ブーム
4a 基端部
4b 先端部
5 フック
6 ワイヤロープ
7 ウィンチ
8 過巻検知装置
81 ブラケット
81a 横板
81b 支持板
81c 支持棒
82 リミットスイッチ
82a リミットスイッチ本体
82b 上部ブラケット
82c 信号線
83 錘
84 ストッパー
84a 側板
84b 底板
85 ワイヤ
9 過巻検知装置
94 ストッパー
94a 板材
Claims (6)
- 水平回転可能な旋回体と、上記旋回体上に起伏可能に取り付けられるアタッチメントと、フックと、上記アタッチメントの先端から上記フックを垂下するワイヤロープと、上記ワイヤロープを巻き上げるウィンチとを備える建設機械に搭載され、上記フックの過巻を検知する過巻検知装置であって、
上記アタッチメントの側面から突出するブラケットと、
上記ブラケットから垂下され、上記アタッチメントの側面に沿って回転可能なリミットスイッチと、
上記リミットスイッチから垂下されるとともに、上記ワイヤロープが貫通する錘と、
上記アタッチメントを起立させた際に上記リミットスイッチの回転を規制するストッパーと
を備える過巻検知装置。 - 上記ストッパーにより回転が規制された位置で、上記リミットスイッチが上記アタッチメントから側面視で突出している請求項1に記載の過巻検知装置。
- 上記ブラケットが、上記リミットスイッチを垂下するための支持棒を有し、
上記ストッパーが、
水平方向に対向して配置され、上記支持棒が側方から貫通する一対の側板と、
上記一対の側板の下端間に架け渡される底板と
を有し、
上記リミットスイッチを上記底板に下方から当接させることでその回転を規制する請求項1又は請求項2に記載の過巻検知装置。 - 上記ブラケットが、水平方向に対向して配置され、上記支持棒が側方から貫通する一対の支持板を有し、
上記底板の上面に上記一対の支持板の下面が当接している請求項3に記載の過巻検知装置。 - 上記ブラケットが、
上記リミットスイッチを垂下するための支持棒と、
水平方向に対向して配置され、上記支持棒が側方から貫通する一対の支持板と
を有し、
上記ストッパーが、上記一対の支持板の下端間に架け渡される板材を有し、
上記リミットスイッチを上記板材に下方から当接させることでその回転を規制する請求項1又は請求項2に記載の過巻検知装置。 - 水平回転可能な旋回体と、
上記旋回体上に起伏可能に取り付けられるアタッチメントと、
フックと、
上記アタッチメントの先端から上記フックを垂下するワイヤロープと、
上記ワイヤロープを巻き上げるウィンチと、
上記フックの過巻を検知する過巻検知装置と
を備え、
上記過巻検知装置が、
上記アタッチメントの側面から突出するブラケットと、
上記ブラケットから垂下され、上記アタッチメントの側面に沿って回転可能なリミットスイッチと、
上記リミットスイッチから垂下されるとともに、上記ワイヤロープが貫通する錘と、
上記アタッチメントを起立させた際に上記リミットスイッチの回転を規制するストッパーと
を備える建設機械。
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