JP6591773B2 - クレーン用シーブ装置およびこれを備えるクレーン - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献1記載の技術では、小径シーブを半円弧状に配置したシーブ群を有するシーブ装置を厚さ方向に並設してワイヤロープを4本掛けで使用可能にしている。そのため、同文献記載のシーブ装置は、上下方向にはコンパクト化し得るものの、厚さ方向には広く膨らむことになる。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、上下方向および厚さ方向にコンパクトなクレーン用シーブ装置およびこれを備えるクレーンを提供することを課題とする。
本発明の一態様に係るクレーン用シーブ装置によれば、ブーム側シーブ装置およびフック側シーブ装置は、相互に上下を向く凸の半円弧状に配置された三以上のシーブからなる2組のシーブ群を有するので、シーブ装置全体の上下方向の寸法を略半分にまでコンパクト化することができる。よって、例えば車両搭載型クレーンに用いた場合、運転席からの前方視界不良の軽減に対して大きく貢献する。また、クレーンの懐寸法も広くなるため、荷台高さに対しても優位である。
さらに、複数のシーブ群は、径方向に離隔して内周側と外周側との複数層に配列された構造(以下、「径方向複数層配列構造」ともいう)となっており、この径方向複数層配列構造は、複数のシーブ群における、いずれか一のシーブ群と他のシーブ群に掛け回されるワイヤロープの軸線が同一平面上に位置するように設けられているので、例えば、この他の一態様に係るクレーン用シーブ装置をクレーンの定滑車と動滑車として二つ用いたときに、定滑車および動滑車としてはたらく複数のシーブ群の間に掛け回されるワイヤロープの軸線を、同一平面上に並ぶように掛け回すことができる。よって、クレーン用シーブ装置の厚さ方向の薄さをも抑えてコンパクト化することができる。
フック部20は、ウインチ11の駆動により巻き上げおよび巻き下げ可能になっている。なお、このクレーン15は、図1に示したように、ブーム7が荷台5側に向けた姿勢で格納される。
まず、フック部20およびフック側シーブ装置25の構造について説明する。
フック部20は、図3および図4に示すように、鉤爪状のフック13と、フック13の基端部13kに水平に設けられたトラニオンピン23と、フック部20を支持するフック側シーブ装置25とを有する。フック側シーブ装置25には、フック部20よりも上方の位置に、二組のシーブ群として、第二のシーブ群26と第四のシーブ群27が設けられている。
二段の折り曲げ部21dは、フック13の基端部の寸法と二組のシーブ群26、27を回転自在に保持するために必要な幅を有するように、フック13側が厚さ方向の前後にそれぞれ張り出すように曲げられている。二組のシーブ群26、27を保持するために必要な幅は、フック13の基端部の寸法よりも狭い寸法になっている。
詳しくは、径方向外側の第二のシーブ群26は、半円弧状に配置された小径の三以上のシーブ26aを有する。径方向内側の第四のシーブ群27は、半円弧状に配置された小径の三以上のシーブ27aを有する。全てのシーブ26a、27aのそれぞれは、一対の側板21a,21b同士の間に、シーブ支軸29によって回動自在に軸線が平行に支持されて各シーブ群26、27を構成している。各シーブ支軸29は、軸線が厚さ方向に沿って水平に支持されるように、両端が各側板21a,21bに固定されている。
ブーム側シーブ装置35は、図3に示すように、その取付け位置(主軸40の中心位置)自体は、従来のシーブの取付け位置と同様にブーム先端部30に設けられている。ブーム側シーブ装置35は、図5、図6に示すように、上方に凸の半円形状のシーブ支持体38を備える。シーブ支持体38には、二組のシーブ群として、第一のシーブ群36と第三のシーブ群37が設けられている。
一方、ブーム先端部30の内側面の先端側には、回動防止ストッパ32A、32B同士の間に位置するように、ワイヤロープ12の外れ防止用の案内板31が設けられている。案内板31は、ワイヤロープ12の外れ防止用として、シーブ支持体38の凸の円弧の外側面に沿って1/4の円弧をなす板部材であり、シーブ支持体38の側板38a,38b相互の外周縁部に対向するように設けられている。
また、ウインチの巻上下の動作によっても、ワイヤロープ12の張力によってブーム側シーブ装置35のシーブ支持体38がワイヤロープ12に追随して回動するところ、シーブ支持体38が回動しても、回動防止ストッパ32A、32Bがブーム先端部30の内側面に設けた案内板31によって回動範囲が双方向で規制されているので問題は生じない。
詳しくは、本実施形態では、ワイヤロープ12の端末固定装置として、図5に示すように、シーブ支持体38の側板38bの外側面には、径方向内側の第三のシーブ群37とボス39の外周面との間であって、ブーム先端側に当たる図5(b)から見た右側面図5(c)側の面に、二枚のワイヤ案内板51、52が設けられている。二枚のワイヤ案内板51、52は、ワイヤロープ12を主軸40の外周に沿ってワイヤソケット50まで案内するように、所定距離を隔てて対向して円弧状に立設されている。
本実施形態のシーブ装置45は、フック側シーブ装置25がブーム下面に格納されたとき、ワイヤロープ12が、図3(a)から見てウインチの側から時計まわりに渦を巻くように、各シーブ群36、37,26、27の半径が決定されている。そして、その決定された位置に対応するように、各々のシーブ26a、27a,36a、37aが配設されている。
本実施形態のシーブ装置45によれば、ブーム側シーブ装置35およびフック側シーブ装置25は、図6に示したように、ブーム側シーブ装置35が上に凸の半円弧状に配置された三以上のシーブからなる二層のシーブ群36、37を有し、フック側シーブ装置25が下に凸の半円弧状に配置された三以上のシーブからなる二層のシーブ群26、27を有するので、図3(a)に示すように、フック格納時にシーブ装置45全体の上下方向の寸法を略半分にまでコンパクト化することができる。よって、このシーブ装置45によれば、一の円形状シーブを用いたシーブ装置に比べて、クレーン15の揚程を増加できる。
そして、本実施形態のシーブ装置45は、ブーム側シーブ装置35およびフック側シーブ装置25ともに、2組のシーブ群36、37,26、27が径方向二層配列構造とされ、この径方向二層配列構造は、掛け回されるワイヤロープ12の軸線が同一平面上に並ぶように掛け回されるので、4本掛けしたシーブ装置45でありながら、2本掛けのシーブ装置と変わらない幅寸法程度にフック部20の厚さ方向の薄さを抑えてコンパクト化することができる。よって、例えば荷吊の現場において、比較的に狭い隙間に対してもフック部20を干渉させずに挿入可能となり、クレーン15の使い勝手が良くなる。
例えば、上記実施形態では、車両搭載型クレーンに用いるシーブ装置の例で説明したが、これに限定されず、本発明に係るクレーン用シーブ装置は、種々のクレーンに採用可能なことは勿論である。また、上記実施形態の例では、ワイヤロープの4本掛けを例に説明したが、これに限定されず、図8に示すように、2本掛け用として使用できる。
2 アウトリガ
3 シャシフレーム
4 ベース
5 荷台
6 コラム
7 ブーム
11 ウインチ
12 ワイヤロープ
13 フック
15 クレーン
20 フック部
21 シーブ支持体
21a,21b 側板
22 下部連結部
23 トラニオンピン
24 上部連結部
25 フック側シーブ装置
26 第二のシーブ群
26a (第二のシーブ群の)シーブ
27 第四のシーブ群
27a (第四のシーブ群の)シーブ
28 案内板
29 シーブ支軸
30 ブーム先端部
31 案内板
32A 回動防止ストッパ
32B 回動防止ストッパ
33 シーブ支軸
35 ブーム側シーブ装置
36 第一のシーブ群
36a (第一のシーブ群の)シーブ
37 第三のシーブ群
37a (第三のシーブ群の)シーブ
38 シーブ支持体
38a,38b 側板
38d 挿通孔
38s 下面
39 ボス
40 主軸
45 シーブ装置
50 ワイヤソケット
51 ワイヤ案内板
52 ワイヤ案内板
53 長孔
54 筒部
55 ブラケット
56 ワイヤクランプ
CL 軸線
H 懐寸法
Claims (6)
- 起伏自在に枢支されたブームを有するクレーンに用いられ、定滑車としてはたらくようにブーム先端部に設けられるブーム側シーブ装置と、動滑車としてはたらくようにフック部に設けられるフック側シーブ装置とを備え、前記ブーム側シーブ装置と前記フック側シーブ装置間にワイヤロープが掛け回されるクレーン用シーブ装置であって、
前記ブーム側シーブ装置は、前記ブームの起伏に応じて前記ブーム先端部の主軸中心まわりに回転可能に支持された第一のシーブ支持体と、前記第一のシーブ支持体に回動自在に枢支されるとともに上方に凸の半円弧状に配置された三以上のシーブからなる第一のシーブ群と、前記第一のシーブ群よりも径方向内周側に設けられて前記第一のシーブ支持体に回動自在に枢支されるとともに上方に凸の半円弧状に配置された三以上のシーブからなる第三のシーブ群とを有し、
前記フック側シーブ装置は、クレーンのフックが連結される第二のシーブ支持体と、前記第二のシーブ支持体に回動自在に枢支されるとともに下方に凸の半円弧状に配置された三以上のシーブからなる第二のシーブ群と、前記第二のシーブ群よりも径方向内周側に設けられて前記第二のシーブ支持体に回動自在に枢支されるとともに下方に凸の半円弧状に配置された三以上のシーブからなる第四のシーブ群とを有し、
前記第一から第四のシーブ群は、前記第一から前記第四のシーブ群の順に各シーブ群の外周側に沿ってワイヤロープが掛け回されたときに、掛け回されるワイヤロープの軸線が同一平面上で渦巻き状に巻回されるように配置されており、
前記ブーム側シーブ装置の重心と前記フック側シーブ装置の重心は、前記掛け回されるワイヤロープの軸線と同一平面上に存在していることを特徴とするクレーン用シーブ装置。 - 前記第一から第四のシーブ群は、前記第一のシーブ群のブーム先端側端部を、前記第二のシーブ群のブーム先端側端部と上下で対向させたときに、前記第二のシーブ群のブーム基端側端部と前記第三のシーブ群のブーム基端側端部とが上下で対向するとともに、前記第三のシーブ群のブーム先端側端部と前記第四のシーブ群のブーム先端側端部とが上下で対向するように配置されている請求項1に記載のクレーン用シーブ装置。
- 前記第一から第四の各シーブ群のシーブ軸心の並びが描く半円弧の半径を、前記第一のシーブ群のシーブ軸心の並びが作る半径をR1、前記第二のシーブ群のシーブ軸心の並びが作る半径をR2、前記第三のシーブ群のシーブ軸心の並びが作る半径をR3、前記第四のシーブ群のシーブ軸心の並びが作る半径をR4とするとき、
R2=(R1+R3)/2を満たすとともに、
R3=(R2+R4)/2を満たすように、前記第一から第四の各シーブ群が配置されている請求項2に記載のクレーン用シーブ装置。 - クレーンの4本掛けシーブ装置として用いられ、前記ワイヤロープが、前記第一のシーブ群、前記第二のシーブ群、前記第三のシーブ群、前記第四のシーブ群の順に各シーブ群の外周側に沿って渦巻き状に巻回され、前記ワイヤロープの終端部が前記第一のシーブ支持体に固定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のクレーン用シーブ装置。
- クレーンの2本掛けシーブ装置として用いられ、前記第一のシーブ群から前記第四のシーブ群の順に外周側に沿って巻回され、前記ワイヤロープの終端部が前記第一のシーブ支持体に固定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のクレーン用シーブ装置。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載のクレーン用シーブ装置を備えることを特徴とするクレーン。
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