JP3122103B2 - 半導体装置の製法 - Google Patents

半導体装置の製法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばバイポーラトランジスタ、LEC(Low
Emitter Concentration)構造のトランジスタ(以下LE
Cトランジスタと略称する)、或は高濃度の上部ゲート
を有する接合型電界効果トランジスタ(以下JFETと略称
する)等の製造に適した半導体装置の製法に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、バイポーラトランジスタ、LECトランジス
タ、高濃度の上部ゲートを有するJFET等、いわゆる半導
体基体に第1導電形の第1半導体領域と、この第1半導
体領域より浅い高不純物濃度の第2導電形の第2半導体
領域を有する半導体装置の製法において、先に第1の開
口を通して第1のイオン注入で第2半導体領域を形成し
た後、第1の開口より幅広の第2の開口を第1のイオン
注入によりアモルファス化した基体表面を含んで形成
し、この第2の開口を通して第2のイオン注入で第1半
導体領域を形成することによって、チャネリングテール
による特性のばらつきをなくし、安定した特性が得られ
るようにし、且つ第1半導体領域の第2半導体領域直下
以外の部分の低抵抗化を図るようにしたものである。
〔従来の技術〕
通常、二重拡散型のバイポーラトランジスタは、イオ
ン注入によるベース領域、エミッタ領域を形成してお
り、従来方式ではベース領域を形成した後、エミッタ領
域を形成するのが主流である。第4図に従来の二重拡散
型のNPNバイポーラトランジスタの製法を示す。まず、
第4図Aに示すようにN+半導体基体(1)上に同導電形
のエピタキシャル成長層(2)を形成し、エピタキシャ
ル成長層(2)の主面に例えばSiO2膜等の絶縁膜(3)
を形成した後、フォトレジストマスク(4)を介してN
形エピタキシャル成長層(2)に例えばボロン(B+
(5)をイオン注入する。次に第4図Bに示すように活
性化アニール処理(ベース拡散処理)を行ってP形のベ
ース領域(6)を形成する。次に、第4図Cに示すよう
にフォトレジストマスク(7)を介してP形ベース領域
(6)内に浅く例えばヒ素(As+)(8)を高濃度にイ
オン注入した後、第4図Dに示すように活性化アニール
処理(エミッタ拡散処理)し、N形のエミッタ領域
(9)を形成して、二重拡散型バイポーラトランジスタ
(11)を形成していた。(10)はCVDによる絶縁膜であ
る。このバイポーラトランジスタ(11)のa1−a1線上の
不純物濃度分布を第7図に示す。
一方、第5図はLECトランジスタの一例を示す。このL
ECトランジスタは、例えばNPNトランジスタの場合、エ
ピタキシャル成長層(2)によるN形コレクタ領域(1
2)、P形ベース領域(13)、高濃度のN形エミッタ領
域(14)及びP形ベース取出し領域(15)を有し、ベー
ス領域(13)の濃度ピークがエミッタ領域(14)より深
い位置にあってベース領域(13)の低濃度部がエミッタ
領域(14)と接してb1−b1線上の不純物濃度分布が第8
図の不純物濃度分布を呈するように構成される。このLE
Cトランジスタ(16)の製造においても、先にP形ベー
ス領域(13)をイオン注入で形成した後、N形エミッタ
領域(14)をイオン注入で形成している。
また、第6図は、上部ゲートを有するJFETの一例を示
す。このJFETは、例えばPチャンネルJFETの場合、N形
エピタキシャル成長層(2)にP形チャンネル領域(1
7)とP形ソース領域(18)及びP形ドレイン領域(1
9)と、高濃度のN形上部ゲート領域(20)を形成して
成り、チャンネル領域(17)の濃度ピークが上部ゲート
領域(20)より深い位置にあってチャンネル領域(17)
の低濃度部が上部ゲート領域(20)と接してb2−b2線上
の不純物濃度分布が第8図と同じ不純物濃度分布を呈す
るように構成される。このPチャンネルJFET(21)の製
造においても、先にP形チャンネル領域(17)をイオン
注入で形成した後、N形上部ゲート領域(20)をイオン
注入で形成している。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述したバイポーラトランジスタ(11)で
は、そのベース領域(13)のイオン注入の際にチャネリ
ング現象によりベース領域(6)の不純物濃度分布が第
7図示の如くテール(23)を引き、このテール(23)の
引き方はウエハ面の位置によって異なりテール(23)の
差で合計のベース濃度QBが違ってくる。このため、チャ
ネリングテール(23)によりトランジスタ特性(電流増
幅率hFE等)にばらつきが生じ、ウエハ内で特性が不安
定となるものであった。特に近年、高速化に伴い接合が
浅いトランジスタが作成されてきているが、この場合、
チャネリングテール(23)がトランジスタ特性を決める
ベース濃度QBの大きな部分を占め、トランジスタ特性に
大きな影響を及ぼす様になってきた。
また、上述の低雑音トランジスタとして使われるLEC
トランジスタ(16)は、ベース領域(13)を深い所に形
成するため、高エネルギーイオン注入を用いるが、打込
みエネルギーを高くするほど第8図の濃度分布で示すチ
ャネリングテール(24)が広がり易くなり上例と同様に
トランジスタ特性(電流増幅率hFE)がばらつくもので
あった。
さらに、上述のPチャンネルJFET(21)においても、
b2−b2線上の不純物濃度分布はLECトランジスタ(16)
とほぼ同じ(第8図参照)であり、チャンネル領域(1
7)のチャネリングテール(24)の影響でドレイン・ソ
ース間電流Idss、ピンチオフ電圧Vp、相互コンダクタン
スGm等がばらつき易いものであった。
本発明は、上述の点に鑑み、チャネリングテールによ
る特性のばらつきをなくし、安定した特性が得られる半
導体装置の製法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、半導体基体(34)に第1導電形の第1半導
体領域(38)(又は(43))とこの第1半導体領域(3
8)(又は(43))より浅い高不純物濃度の第2導電形
の第2半導体領域(37)(又は(42))を有する半導体
装置の製法において、上記半導体基体(34)に第1の開
口(45A)(又は(45A′))を通して第1のイオン注入
で第2半導体領域(37)(又は(42))を形成した後、
第1の開口(45A)(又は(45A′))より幅広の第2の
開口(46A)(又は(46A′))を、第1のイオン注入に
よりアモルファス化された基体表面(37′)(又は(4
2′)を含むように形成し、第2の開口(46A)(又は
(46A′))を通して第2のイオン注入で第1半導体領
域(38)(又は(43))を形成するようになす。
本発明は、半導体基体(34)に第1導電形のベース領
域(38)とこのベース領域(38)より浅い高不純物濃度
の第2導電形のエミッタ領域(37)を有するバイポーラ
トランジスタの製法において、半導体基体(34)に第1
の開口(45A)を通して第1のイオン注入でエミッタ領
域(37)を選択的に形成した後、第1の開口(45A)よ
り幅広の第2の開口(46A)を第1のイオン注入により
アモルファス化された基体表面(37′)を含むように形
成し、第2の開口(46A)を通して第2のイオン注入で
ベース領域(38)を形成するようになす。
〔作用〕
上述の製法によれば、半導体基体(34)に対して先に
第1の開口(45A)(又は(45A′))を通して第2半導
体領域(38)(又は(42))を形成するための高不純物
濃度の第1のイオン注入を行うことになり、半導体基体
表面(38′)(又は(42′))がアモルファス化され
る。次いで、このアモルファス化された半導体基体表面
(38′)(又は(42′))をチャネリング防止手段とし
て、この基体表面(38′)(又は(42′))を通して第
2のイオン注入即ち高エネルギーイオン注入によって第
2半導体領域(37)(又は(42))より深い位置に第1
半導体領域(38)(又は(43))を形成するので、第2
のイオン注入時のチャネリング現象が抑制され、第1半
導体領域(38)(又は(43))においてチャネリングテ
ールのない不純物濃度分布が得られる。従ってチャネリ
ングテールによる特性のばらつきがなくなり、半導体装
置の特性の安定化が図られる。
また、チャネリング防止手段として第2半導体領域を
形成するための高濃度のイオン注入によって形成された
アモルファス化された基体表面を利用するので製造工程
数を増加することなく、従来通りの工程数でチャネリン
グテールを無くすことができる。また、第2のイオン注
入は、第1の開口(45A)(又は(45A′))より幅広の
第2の開口(46A)(又は(46A′))を通して行うの
で、第1半導体領域(38)(又は(43))の第2半導体
領域(37)(又は(42))直下以外の部分(38a)(又
は(43a))ではチャネリング現象によって深くイオン
注入され、その第1半導体領域(38)の幅(層の厚さ)
が大きくなり、結果として部分(38a)(又は(43a))
の断面積が大きくなり、第1半導体領域(38)(又は
(43))の低抵抗化が図れる。
バイポーラトランジスタの製法に適用したときには、
ベース領域(38)においてチャネリングテールのない不
純物濃度分布が得られ、チャネリングテールによる特性
のばらつきがなくなり、バイポーラトランジスタの特性
を安定化することができる。また、エミッタ領域(37)
直下以外のベース領域部分、いわゆる外部ベース領域部
分を低抵抗化することができる。
〔実施例〕
通常、バイポーラトランジスタ、LECトランジスタの
エミッタ領域、或はJFETの上部ゲート領域は、高ドーズ
量(5×1015cm-2〜1×1016cm-2程度)のイオン注入に
より形成される。高ドーブ量をもってイオン注入された
半導体表面即ちシリコン表面はアモルファス化される。
このアモルファス化されたシリコン表面を通じてイオン
注入したときにはチャネリング現象が起こりにくい。特
にイオン注入の不純物としてヒ素(As)の場合は顕著で
ある。本発明は、従来のエミッタ領域(或は上部ゲート
領域)及びベース領域(或はチャンネル領域)の形成順
序を逆にして、エミッタ領域(或は上部ゲート領域)を
形成するための高ドーブ量のイオン注入を先に行ってシ
リコン基体表面をアモルファス化し、次に行うベース領
域(或はチャンネル領域)形成のためのイオン注入時の
チャネリング現象を抑制し、トランジスタ特性の安定化
を達成するものである。
以下、第1図を参照して本発明による半導体装置の製
法の一例を、LECトランジスタ(本例ではNPNトランジス
タ)及びPチャンネルJFETに適用した場合について説明
する。
第1図Aに示すように、P形のシリコン半導体基体
(31)の主面にN形の埋込み層(32),(33)を介して
N形のエピタキシャル成長層((34)を形成した後、P+
素子分離層(35)によってエピタキシャル成長層(34)
を複数の島領域(34A),(34B)に分離する。次いでLE
Cトランジスタを形成すべき島領域(34A)にP形のベー
ス取出し領域(36)を、PチャンネルJFETを形成すべき
島領域(34B)にP形のソース領域(40)及びドレイン
領域(41)を形成する。(40)はSiO2等の絶縁膜であ
る。
次に、第1図Bに示すように第1の開口(45A),(4
5A′)を有するフォトレジストマスク(45)を介して島
領域(34A)のエミッタ領域形成部(37′)及び島領域
(34B)の上部ゲート領域形成部(42′)に夫々N形不
純物例えばヒ素(As+)(47)を高ドーズ量でイオン注
入する。この高ドーブ量のイオン注入で基体表面即ちエ
ミッタ領域形成部(37′)及び上部ゲート領域形成部
(42′)はアモルファス化される。
次に、第1図Cに示すように、フォトレジストマスク
(45)を剥離し、新たな第1の開口(45A),(45A′)
より幅広の第2の開口(46A),(46A′)を有するフォ
トレジストマスク(46)を形成し、島領域(34A)のベ
ース領域形成部(38′)及び島領域(34B)のチャンネ
ル領域形成部(43′)に夫々P形不純物例えばボロン
(B+)(48)を高エネルギーでイオン注入する。このイ
オン注入において、エミッタ領域形成部(37′)直下の
活性領域部でのベースイオン注入分布及び上部ゲート領
域形成部(42′)直下の活性領域部でのチャンネルイオ
ン注入分布は第3図Aの不純物濃度分布(第1図のC1
C1線上、D1−D1線上の分布)で示すようにアモルファス
化された表面層即ちエミッタ領域形成部(37′)及び上
部ゲート領域形成部(42′)の影響でチャネリング現象
が抑制され、チャネリングテールが生じない。但し、エ
ミッタ領域形成部(37′)直下以外のベース領域形成部
でのベースイオン注入分布(第1図C2−C2線上の分布)
及び上部ゲート領域形成部(42′)直下以外のチャンネ
ル領域形成部でのチャンネルイオン注入分布(第1図D2
−D2線上の分布)は第3図Bに示すようにチャネリング
テール(50)が生ずる。
然る後、同時に活性化アニール処理(拡散処理)を施
して島領域(34A)にN形のエミッタ領域(37)及びエ
ミッタ領域より深い位置に濃度ピークをもつP形のベー
ス領域(38)を形成し、島領域(34B)にN形の上部ゲ
ート領域(42)及びP形のチャンネル領域(43)を形成
する。斯くすることにより、島領域(34A)にコレクタ
領域(39)、ベース領域(38)及びエミッタ領域(37)
からなり、第2図に示すチャネリングテールがない不純
物濃度分布をもつLEC構造のNPNトランジスタ(51)が形
成され、島領域(34B)にチャンネル領域(43)、ソー
ス領域(40)、ドレイン領域(41)及び上部ゲート領域
(42)からなり、同様の第2図に示すチャネリングテー
ルがない不純物濃度分布をもつPチャンネルJFET(52)
が形成される。同時に、第1図Dに示すように、NPNト
ランジスタ(51)のベース領域(38)では、そのエミッ
タ領域(37)直下以外の部分(38a)の断面積がエミッ
タ領域(37)直下の部分に比べて大きくなり、JFET(5
2)のチャンネル領域(43)では、その上部ゲート領域
(42)直下以外の部分(43a)の断面積が上部ゲート領
域(37)直下の部分に比べて大きくなる。
上述の製法によれば、LECトランジスタ(51)におい
ては、先にエミッタ領域形成部(37′)に高ドーズ量の
Asイオン注入を行い、ここをアモルファス化した後、こ
のアモルファス化されたシリコン表面即ちエミッタ領域
形成部(37′)を通してベース領域形成部(38′)に高
エネルギーでBイオン注入を行うので、ベース領域(3
8)の不純物濃度分布にはチャネリングテールが生じな
い。従ってウエハ内においてチャネリングテールによる
トランジスタ特性のばらつきがなくなり、トランジスタ
特性が安定化する。そして、ベース領域(38)のエミッ
タ領域(37)直下以外の部分(38a)では、断面積が大
きくなるので、結果としてベース領域(38)の低抵抗化
が図れる。
同様にPチャンネルJFET(52)においても、先に上部
ゲート領域形成部(42′)に高ドーズ量のAsイオン注入
を行いここをアモルファス化して後、このアモルファス
化したシリコン表面即ち上部ゲート領域形成部(42′)
を通してチャンネル領域形成部(43′)に高エネルギー
でBイオン注入を行うので、チャンネル領域(43)の不
純物濃度分布にはチャネリングテールが生ぜず、ドレイ
ン−ソース間電流Idss、ピンチオフ電圧Vp等のばらつき
がなくなる。ここでも、チャンネル領域(43)の上部ゲ
ート領域(42)直下以外の部分(43a)の断面積が大き
くなるので、チャンネル領域(43)の低抵抗化が図れ
る。表1,2に本発明に係るPチャンネルJFETと、LECトラ
ンジスタのウエハ内特性分布を従来製法との比較で示
す。
この表1,2から明らかなように、本発明製法では従来
製法に比較してウエハ内での特性分布が改善される。
また、本実施例においては、チャネリング現象の防止
として、先にエミッタ領域(37)(上部ゲート領域(4
2))のイオン注入でシリコン表面をアモルファス化
し、このアモルファス化領域を利用して、ベース領域
(38)(チャンネル領域(43))のイオン注入を行うよ
うにしているので、製造工程数は何ら増加することはな
い。因みに、ベース領域(又はチャンネル領域)をイオ
ン注入で形成する際に、先にシリコンをイオン注入して
シリコン表面をアモルファス化し、次にこのアモルファ
ス化された層を通してベース領域(チャンネル領域)の
不純物イオン注入を行う方法も考えられるが、この場合
にはアモルファス化するための工程数が増す。従って、
この方法に比べても本例は製造工程が簡単となる。
尚、上例においてはLECトランジスタ及び上部ゲート
を有するJFETに適用した場合について説明したが、その
他、二重拡散型のバイポーラトランジスタ、高濃度エミ
ッタ領域とベース領域間に低濃度エミッタ領域を有する
LECトランジスタ等にも適用でき、同様の効果を奏す
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、半導体基体に第1導電形の第1半導
体領域とこの第1半導体領域より浅く高不純物濃度の第
2導電形の第2半導体領域を有する半導体装置の製法に
おいて、まず、イオン注入により第2半導体領域を形成
して基体表面をアモルファス化し、次いでアモルファス
化された基体表面をチャネリング防止手段として用いて
イオン注入により第1半導体領域を形成するようにした
ことにより、チャネリングテールのない第1半導体領域
の不純物濃度分布が得られ、特性の安定した半導体装置
を製造することができる。
また、第1半導体領域と第2半導体領域を形成するイ
オン注入順序を従来と逆にするだけでよいので、工程数
を増すことなく目的の半導体装置を容易に製造すること
ができる。
さらに、第2のイオン注入を、第1のイオン注入時の
第1の開口より幅広の第2の開口を通して行うので、第
1半導体領域の第2半導体領域直下以外の部分の断面積
が大きくなり、結果として第1半導体領域を低抵抗化す
ることができる。
本発明をバイポーラトランジスタの製造に適用したと
きには、ベース領域を第2のイオン注入で形成すること
により、チャネリングテールのない不純物濃度分布をも
ってベース領域を薄く形成することができ、高い電流増
幅率、高周波動作可能なバイポーラトランジスタを製造
することができる。これと同時に、エミッタ領域直下以
外のベース領域の部分、いわゆる外部ベース領域部分で
は、チャネリングにより深くイオン注入されることで外
部ベース領域部分の断面積を大きくすることができ、低
抵抗化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図A〜Dは本発明をLECトランジスタ及び上部ゲー
トを有するJFETの製造に適用した場合の工程図、第2図
は第1図のC1−C1線上、D1−D1線上の不純物濃度分布
図、第3図Aは第1図のC1−C1線上のベース領域、D1
D1線上のチャンネル領域の不純物濃度分布図、第3図B
は第1図のC2−C2線上のベース領域、D2−D2線上のチャ
ンネル領域の不純物濃度分布図、第4図A〜Dは従来の
二重拡散型バイポーラトランジスタの製法を示す工程
図、第5図はLECトランジスタの断面図、第6図は上部
ゲートを有するJFETの断面図、第7図は従来の二重拡散
型バイポーラトランジスタの不純物濃度分布図、第8図
は従来のLECトランジスタ及び上部ゲートを有するJFET
の不純物濃度分布図である。 (31)はP形シリコン基体、(34)はN形エピタキシャ
ル成長層、(34A),(34B)は島領域、(36)はベース
取出し領域、(37′)はエミッタ領域形成部、(38′)
はベース領域形成部、(37)はエミッタ領域、(38)は
ベース領域、(47)はソース領域、(41)はドレイン領
域、(42′)は上部ゲート領域形成部、(42)は上部ゲ
ート領域、(43′)はチャンネル領域形成部、(43)は
チャンネル領域、(47)はAsイオン注入、(48)はBイ
オン注入である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基体に第1導電形の第1半導体領域
    と、該第1半導体領域より浅い高不純物濃度の第2導電
    形の第2半導体領域を有する半導体装置の製法におい
    て、 上記半導体基体に第1の開口を通して第1のイオン注入
    で上記第2半導体領域を選択的に形成した後、 上記第1の開口より幅広の第2の開口を、上記第1のイ
    オン注入によりアモルファス化された基体表面を含むよ
    うに形成し、上記第2の開口を通して第2のイオン注入
    で上記第1半導体領域を形成する ことを特徴とする半導体装置の製法。
  2. 【請求項2】半導体基体に第1導電形のベース領域と、
    該ベース領域より浅い高不純物濃度の第2導電形のエミ
    ッタ領域を有するバイポーラトランジスタの製法におい
    て、 上記半導体基体に第1の開口を通して第1のイオン注入
    で上記エミッタ領域を選択的に形成した後、 上記第1の開口より幅広の第2の開口を、上記第1のイ
    オン注入によりアモルファス化された基体表面を含むよ
    うに形成し、上記第2の開口を通して第2のイオン注入
    で上記ベース領域を形成する ことを特徴とするバイポーラトランジスタの製法。
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