JP3120874B2 - 摩擦ボール式減速機 - Google Patents
摩擦ボール式減速機Info
- Publication number
- JP3120874B2 JP3120874B2 JP03242330A JP24233091A JP3120874B2 JP 3120874 B2 JP3120874 B2 JP 3120874B2 JP 03242330 A JP03242330 A JP 03242330A JP 24233091 A JP24233091 A JP 24233091A JP 3120874 B2 JP3120874 B2 JP 3120874B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disk
- ball
- driven
- input shaft
- driven disk
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボールのころがり摩擦
により、その両側に接するの大小2つの円盤の間に減速
して回転を伝える形式の減速機に関するものである。
により、その両側に接するの大小2つの円盤の間に減速
して回転を伝える形式の減速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊星ローラ減速機と称される増、
減速機が知られている。実公昭63−23643号の公
報には、その一例が示されている。この装置は、入力軸
に固定された太陽ローラの外周に、出力軸に支持された
遊星ローラを転動自在に配置し、さらにこの遊星ローラ
を、外側のハウジング内に設けられた外輪の内周に接触
させ、外輪の内部には、円周空洞部を設け、これに液体
を充填して加圧することにより、外輪を遊星ローラに圧
接させ、ローラの摩擦力を確保するようにしたものであ
る。
減速機が知られている。実公昭63−23643号の公
報には、その一例が示されている。この装置は、入力軸
に固定された太陽ローラの外周に、出力軸に支持された
遊星ローラを転動自在に配置し、さらにこの遊星ローラ
を、外側のハウジング内に設けられた外輪の内周に接触
させ、外輪の内部には、円周空洞部を設け、これに液体
を充填して加圧することにより、外輪を遊星ローラに圧
接させ、ローラの摩擦力を確保するようにしたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の増、減速機
においては、液体供給装置によって円周空洞部に加圧液
を供給するための複雑な構造を有するし、ローラの摩擦
力の維持、管理が容易でないという問題点がある。従っ
て、本発明は、構造が簡単で小型化でき、メンテナンス
が容易な摩擦ボール式の減速機を提供することを課題と
している。
においては、液体供給装置によって円周空洞部に加圧液
を供給するための複雑な構造を有するし、ローラの摩擦
力の維持、管理が容易でないという問題点がある。従っ
て、本発明は、構造が簡単で小型化でき、メンテナンス
が容易な摩擦ボール式の減速機を提供することを課題と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するため、入力軸2の一端側に小径の駆動円
盤4を設け、入力軸2と同一軸線上に出力軸7を設け、
この出力軸7の一端側に大径の従動円盤8を設け、駆動
円盤4と従動円盤8とは、相対向させて相対的に接近可
能とし、また両者間にはリテーナ12によってボール1
1を定位置で転動可能に保持し、駆動円盤4と従動円盤
8との間に磁石14,15を設けて両者を常時接近させ
るように付勢して摩擦ボール式の減速機を構成した。
課題を解決するため、入力軸2の一端側に小径の駆動円
盤4を設け、入力軸2と同一軸線上に出力軸7を設け、
この出力軸7の一端側に大径の従動円盤8を設け、駆動
円盤4と従動円盤8とは、相対向させて相対的に接近可
能とし、また両者間にはリテーナ12によってボール1
1を定位置で転動可能に保持し、駆動円盤4と従動円盤
8との間に磁石14,15を設けて両者を常時接近させ
るように付勢して摩擦ボール式の減速機を構成した。
【0005】
【作用】本発明の減速機においては、入力軸2及び駆動
円盤4の回転に伴い、ボール11が駆動円盤4と従動円
盤8の両者の上を定位置で転動する。ボール11は、リ
テーナ12によって保持され、常時定位置において回転
する。駆動円盤4と従動円盤8とでは、ボール11が相
対的に転動する周距離が異なるから、出力軸7の回転
は、入力軸2の回転に対して所定の減速比をもって減速
されることになる。駆動円盤4と従動円盤8とは、磁石
14,15により互いに吸引され、常時所定の圧力をも
ってボール11に接触している。
円盤4の回転に伴い、ボール11が駆動円盤4と従動円
盤8の両者の上を定位置で転動する。ボール11は、リ
テーナ12によって保持され、常時定位置において回転
する。駆動円盤4と従動円盤8とでは、ボール11が相
対的に転動する周距離が異なるから、出力軸7の回転
は、入力軸2の回転に対して所定の減速比をもって減速
されることになる。駆動円盤4と従動円盤8とは、磁石
14,15により互いに吸引され、常時所定の圧力をも
ってボール11に接触している。
【0006】
【実施例】図について本発明の一実施例を説明する。図
1は本発明に係る摩擦ボール式減速機の断面図である。
1は本発明に係る摩擦ボール式減速機の断面図である。
【0007】ハウジング1の一端側に軸受された入力軸
2の内側端部にはスプライン3が形成され、このスプラ
イン3に駆動円盤4のボス5が嵌合している。駆動円盤
4の内側縁部には、環状のボール転動面6が形成されて
いる。
2の内側端部にはスプライン3が形成され、このスプラ
イン3に駆動円盤4のボス5が嵌合している。駆動円盤
4の内側縁部には、環状のボール転動面6が形成されて
いる。
【0008】ハウジング1の他端側に軸受された出力軸
7の内側端部には従動円盤8が固着されている。出力軸
7は入力軸2と同心に配置され、従動円盤8は駆動円盤
4に対向している。従動円盤4の外周部には、内側に向
いた環状の突部9を備え、その縁に環状のボール転動面
10が形成されている。従動円盤8のボール転動面10
の周距離は、駆動円盤4のボール転動面6の周距離より
も長い。
7の内側端部には従動円盤8が固着されている。出力軸
7は入力軸2と同心に配置され、従動円盤8は駆動円盤
4に対向している。従動円盤4の外周部には、内側に向
いた環状の突部9を備え、その縁に環状のボール転動面
10が形成されている。従動円盤8のボール転動面10
の周距離は、駆動円盤4のボール転動面6の周距離より
も長い。
【0009】両ボール転動面6,10間には、複数のボ
ール11が転動自在に介設されている。これらのボール
11は、ハウジング1内に固着されたリテーナ12に保
持され、ハウジング1に対して常時同じ位置で回転する
ようになっている。リテーナ12は、ほぼ円筒状で、一
端の縁に、ボール11を回転自在に保持する複数の円弧
状の保持凹所13を備えている。
ール11が転動自在に介設されている。これらのボール
11は、ハウジング1内に固着されたリテーナ12に保
持され、ハウジング1に対して常時同じ位置で回転する
ようになっている。リテーナ12は、ほぼ円筒状で、一
端の縁に、ボール11を回転自在に保持する複数の円弧
状の保持凹所13を備えている。
【0010】駆動円盤4及び従動円盤8の対向面には、
互いに吸着する永久磁石14,15が固着されている。
永久磁石14,15は、駆動円盤4と従動円盤8とを、
常時所定の圧力をもってボールに接触させている。
互いに吸着する永久磁石14,15が固着されている。
永久磁石14,15は、駆動円盤4と従動円盤8とを、
常時所定の圧力をもってボールに接触させている。
【0011】この実施例の減速機においては、入力軸2
及び駆動円盤4が回転すると、ボール11は、駆動円盤
4と従動円盤8の両者のボール転動面6,10上を転動
する。ボール11は、リテーナ12に保持されており、
ハウジング1にたいして常時定位置で回転する。駆動円
盤4のボール転動面6と従動円盤8のボール転動面10
とでは、ボール11が相対転動する周距離が異なるか
ら、出力軸7の回転は、入力軸2の回転に対して所定の
減速比をもって減速されることになる。駆動円盤4と従
動円盤8とは、磁石14,15により互いに吸引され、
常時所定の圧力をもってボール11に接触している。
及び駆動円盤4が回転すると、ボール11は、駆動円盤
4と従動円盤8の両者のボール転動面6,10上を転動
する。ボール11は、リテーナ12に保持されており、
ハウジング1にたいして常時定位置で回転する。駆動円
盤4のボール転動面6と従動円盤8のボール転動面10
とでは、ボール11が相対転動する周距離が異なるか
ら、出力軸7の回転は、入力軸2の回転に対して所定の
減速比をもって減速されることになる。駆動円盤4と従
動円盤8とは、磁石14,15により互いに吸引され、
常時所定の圧力をもってボール11に接触している。
【0012】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、入力
軸2の一端側に小径の駆動円盤4を設け、入力軸2と同
一軸線上に出力軸7を設け、この出力軸7の一端側に大
径の従動円盤8を設け、駆動円盤4と従動円盤8とは、
相対向させて相対的に接近可能とし、また両者間にはボ
ール11を転動可能に保持し、駆動円盤4と従動円盤8
との間に磁石14,15を設けて両者を常時接近させる
ように付勢して摩擦ボール式の減速機を構成したため、
構造が簡単で小型化でき、メンテナンスが容易な摩擦ボ
ール式の減速機を提供することができる。
軸2の一端側に小径の駆動円盤4を設け、入力軸2と同
一軸線上に出力軸7を設け、この出力軸7の一端側に大
径の従動円盤8を設け、駆動円盤4と従動円盤8とは、
相対向させて相対的に接近可能とし、また両者間にはボ
ール11を転動可能に保持し、駆動円盤4と従動円盤8
との間に磁石14,15を設けて両者を常時接近させる
ように付勢して摩擦ボール式の減速機を構成したため、
構造が簡単で小型化でき、メンテナンスが容易な摩擦ボ
ール式の減速機を提供することができる。
【図1】本発明に係る摩擦ボール式減速機の断面図であ
る。
る。
1 ハウジング 2 入力軸 3 スプライン 4 駆動円盤 7 出力軸 8 従動円盤 11 ボール 12 リテーナ 14 磁石 15 磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 一三 横浜市栄区小菅ヶ谷町2381−87 (72)発明者 中谷 正一 東京都品川区南品川6丁目5番19号 三 和テッキ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−290653(JP,A) 特開 平4−78353(JP,A) 特開 平1−250654(JP,A) 特開 昭60−53268(JP,A) 特開 昭59−69565(JP,A) 特公 昭30−5868(JP,B1) 実公 昭46−599(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 13/08 - 13/14
Claims (1)
- 【請求項1】 入力軸の一端側に設けられた駆動円盤
と、入力軸と同一軸線上にある出力軸の一端側に設けら
れ、前記駆動円盤に対向して相対的に駆動円盤に接近可
能な従動円盤と、前記駆動円盤と従動円盤の環状のボー
ル転動面の間において転動可能に保持されたボールと、
これらのボールを定位置で回転するように保持するリテ
ーナと、前記駆動円盤と従動円盤のボール転動面間を常
時接近させるように付勢する磁石とを具備し、かつ前記
駆動円盤のボール転動面の周距離よりも、従動円盤のボ
ール転動面の周距離が長く設定されていることを特徴と
する摩擦ボール式減速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03242330A JP3120874B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 摩擦ボール式減速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03242330A JP3120874B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 摩擦ボール式減速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0560196A JPH0560196A (ja) | 1993-03-09 |
JP3120874B2 true JP3120874B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=17087593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03242330A Expired - Fee Related JP3120874B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 摩擦ボール式減速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3120874B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-29 JP JP03242330A patent/JP3120874B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0560196A (ja) | 1993-03-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |