JP3247733B2 - 磁気摩擦ローラ式減速機 - Google Patents

磁気摩擦ローラ式減速機

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JP3247733B2
JP3247733B2 JP21075092A JP21075092A JP3247733B2 JP 3247733 B2 JP3247733 B2 JP 3247733B2 JP 21075092 A JP21075092 A JP 21075092A JP 21075092 A JP21075092 A JP 21075092A JP 3247733 B2 JP3247733 B2 JP 3247733B2
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一三 松井
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East Japan Railway Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、永久磁石を用いた遊星
磁気摩擦ローラを、鉄製の環状の転動面に自転及び公転
可能に接触させた伝動機構を用いる遊星ローラ減速機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、歯車の組み合わせ機構に代えて、
摩擦ローラを組み合わせた遊星減速機が知られている
(例えば特開平1−203798)。従来の遊星摩擦ロ
ーラ式の減速機においては、例えば遊星摩擦ローラと太
陽摩擦ローラとの間の確実な伝動を得るために、両者を
弾性的に圧接させ、また両者間に粘性あるオイルを介在
させている。このため、複雑な弾性的圧接機構を必要と
するし、定期的給油等のメンテナンス管理を必要とす
る。また摩擦ローラ間の圧接により摩耗が生じやすい難
点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、ロ
ーラ間の複雑な弾性的圧接機構を必要とせず、無給油で
十分な伝動を得ることができ、しかもローラの摩耗が生
じにくく、摩耗が生じても自動的に適正なローラの接触
状態を維持する磁気摩擦ローラ式の減速機を提供するこ
とを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するため、支持体Sに固定される軸受体1
に、内径の大きな第1の鉄製リング2を固着すると共
に、出力軸3を回転自在に支持し、この出力軸3に軸心
を一致させて入力軸4を配置し、この入力軸4には、軸
受体1に平行に対向する円盤5を固着し、この円盤5
に、内径の小さな第2の鉄製リング6を固着し、相対向
した第1、第2の鉄製リング2,6の間に複数の鋼球7
を介在させて相対回転自在とし、出力軸3には、軸方向
に平行に相対向する一対の円盤8,9を有するキャリア
10を固着し、一対の円盤8,9の外周側には、対向位
置に放射状に延びる複数の切欠き溝11,12を設け、
この切欠き溝11,12に回転自在に、かつ半径方向に
移動自在にローラ軸13を支持し、このローラ軸13の
一端側に第1の鉄製リング2の内周に自転及び公転自在
に接する大径の第1遊星磁気摩擦ローラ14を固着する
と共に、他端側に第2の鉄製リング6の内周に自転及び
公転自在に接する小径の第2遊星磁気摩擦ローラ15を
固着し、かつ第1遊星磁気摩擦ローラ14 − 第1の
鉄製リング2 −鋼球7 − 第2の鉄製リング6 −
第2遊星磁気摩擦ローラ15とつながる磁気回路を形
成し、第1、第2遊星磁気摩擦ローラ14,15と第
1、第2の鉄製リング2,6との相互接触面が摩耗した
ときに、磁気吸引力により、ローラ軸13を半径方向へ
相対移動させて第1及び第2の鉄製リング2,6に対す
る第1、第2の遊星磁気摩擦ローラ14,15の適正な
接触状態を維持するようにして磁気摩擦ローラ式減速機
を構成した。また、図4に示すように、出力軸23の一
端側に、円盤21を固着し、この円盤21に、内径の大
きな第1の鉄製リング22を固着し、支持体Sに固定さ
れる軸受体25に、内径の小さな第2の鉄製リング26
を固着すると共に、出力軸23と軸心を一致させて入力
軸24を回転自在に支持し、相対向した第1、第2の鉄
製リング22,26の間に複数の鋼球27を介在させて
相対回転自在とし、入力軸24には、軸方向に平行に相
対向する一対の円盤28,29を有するキャリア30を
固着し、一対の円盤28,29の外周側には、対向位置
に放射状に延びる複数の切欠き溝31,32を設け、こ
の切欠き溝31,32に回転自在に、かつ半径方向に移
動自在にローラ軸33を支持し、このローラ軸33の一
端側に第1の鉄製リング22の内周に自転及び公転自在
に接する大径の第1遊星磁気摩擦ローラ34を固着する
と共に、他端側に第2の鉄製リング26の内周に自転及
び公転自在に接する小径の第2遊星磁気摩擦ローラ35
を固着し、かつ第1遊星磁気摩擦ローラ34 − 第1
の鉄製リング22 − 鋼球27 − 第2の鉄製リン
グ26 − 第2遊星磁気摩擦ローラ35とつながる磁
気回路を形成し、第1、第2遊星磁気摩擦ローラ34,
35と第1、第2の鉄製リング22,26との相互接触
面が摩耗したときに、磁気吸引力により、ローラ軸33
を半径方向へ相対移動させて第1及び第2の鉄製リング
22,26に対する第1、第2の遊星磁気摩擦ローラ3
4,35の適正な接触状態を維持するようにして磁気摩
擦ローラ式減速機を構成した。
【0005】
【作用】本発明の第1の磁気摩擦ローラ式減速機におい
ては、遊星磁気摩擦ローラ14,15が、鉄製リング
2,6に対して夫々磁気吸着する。円盤5は入力軸4と
共に回転するから、小径の第2遊星磁気摩擦ローラ15
は、鉄製リング6の内周に沿って自転する。第1遊星磁
気摩擦ローラ14は、第2遊星磁気摩擦ローラ15と一
体に、第1の鉄製リング2の内周に沿って自転しつつ公
転する。従って、キャリア10と共に出力軸3が回転す
る。遊星磁気摩擦ローラ14,15または鉄製リング
2,6が摩耗したときには、両者間の磁気吸着力によ
り、切欠き溝11,12内でローラ軸13を自動的に半
径方向へ移動させ、両者間の適正な接触状態を維持す
る。従って、ローラ14,15と鉄製リング2,6との
間の複雑な弾性的圧接機構を省略して、しかも無給油で
十分な減速、伝動が得られる。本発明の第1の磁気摩擦
ローラ式減速機においては、入力軸24が回転すると、
これと共にキャリア30が回転する。鉄製リング26に
接する遊星磁気摩擦ローラ35は、鉄製リング6の内周
に沿って、公転しつつ自ら転動する。遊星磁気摩擦ロー
ラ35の自転は軸33を介して遊星磁気摩擦ローラ34
に伝えられる。遊星磁気摩擦ローラ34の自転により、
鉄製リング22が引き回され、出力軸23が円盤21と
共に回転する。遊星磁気摩擦ローラ34,35または鉄
製リング22,26が摩耗したときには、両者間の磁気
吸着力により、切欠き溝31,32内でローラ軸33を
自動的に半径方向へ移動させ、両者間の適正な接触状態
を維持する。従って、ローラ34,35と鉄製リング2
2,26との間の複雑な弾性的圧接機構を省略して、し
かも無給油で十分な減速、伝動が得られる。
【0006】
【実施例】図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は本発明に係る磁気摩擦ローラ式減速機の断面図、
図2は図1におけるII−II断面図、図3は遊星磁気摩擦
ローラの拡大断面図、図4は本発明に係る他の磁気摩擦
ローラ式減速機の断面図、図5は他の遊星磁気摩擦ロー
ラの拡大断面図である。
【0007】図1、図2において、軸受体1は、支持体
Sに固定されている。軸受体1の周縁部には、内径の大
きな第1の鉄製リング2が固着されている。軸受体1の
中央には、出力軸3が回転自在に支持されている。この
出力軸3に軸心を一致させて入力軸4が配置されてい
る。入力軸4には、軸受体1に平行に対向する円盤5が
固着され、この円盤5に、内径の小さな第2の鉄製リン
グ6が固着されている。相対向した第1、第2の鉄製リ
ング2,6の間には、複数の鋼球7が介設されており、
相対回転自在である。
【0008】出力軸3には、軸方向に平行に相対向する
一対の円盤8,9を有するキャリア10が固着されてい
る。円盤8,9の外周側には、対向位置に放射状に延び
る複数の切欠き溝11,12が形成されている。この切
欠き溝11,12には、ローラ軸13が、回転自在に、
かつ半径方向に移動自在に支持されている。このローラ
軸13の一端側には、第1の鉄製リング2の内周に自転
及び公転自在に接する大径の第1遊星磁気摩擦ローラ1
4が固着され、他端側には、第2の鉄製リング6の内周
に自転及び公転自在に接する小径の第2遊星磁気摩擦ロ
ーラ15が固着されている。
【0009】図3に示すように、遊星磁気摩擦ローラ1
4,15は、永久磁石リング16,17の外周に鋼リン
グ18,19を固着して成る。そして、遊星磁気摩擦ロ
ーラ14と遊星磁気摩擦ローラ15とは、互いに異なる
磁極側で鉄製リング2,6に吸着している。従って、第
1遊星磁気摩擦ローラ14 − 第1の鉄製リング2−
鋼球7 − 第2の鉄製リング6 −第2遊星磁気摩
擦ローラ15とつながる磁気回路が形成される。
【0010】しかして、この実施例において、入力軸4
が回転すると、円盤5を介して鉄製リング6が回転す
る。鉄製リング6に接する遊星磁気摩擦ローラ15は、
鉄製リング6の内周に沿って、公転しつつ自ら転動す
る。遊星磁気摩擦ローラ15の自転は軸13を介して遊
星磁気摩擦ローラ14に伝えられる。遊星磁気摩擦ロー
ラ14は、鉄製リング2の内周に沿って、自転しながら
キャリア10と共に公転する。そして、キャリア10と
共に、出力軸3が回転する。鉄製リング6の角速度:ω
6、キャリア10の角速度:ω10、鉄製リング2の内
周の長さ:Z2、遊星磁気摩擦ローラ14,15の外周
長さ:Z14,Z15、鉄製リング6の内周長さ:Z6
とすると、この場合の減速比Uは、
【数1】 となる。第1遊星磁気摩擦ローラ14 − 第1の鉄製
リング2 − 鋼球7− 第2の鉄製リング6 −第2
遊星磁気摩擦ローラ15とつながる磁気回路が形成され
るから、遊星磁気摩擦ローラ14,15と鉄製リング
2,6との間の強い磁気吸着力が得られる。鉄製リング
2,6間は、鋼球7を介して互いに吸着される。しかし
て、この実施例における伝動力は、磁気摩擦力によるも
のであるから、遊星磁気摩擦ローラ14,15と、これ
が転動する鉄製リング2,6の内周との機械的な圧接は
不要であり、給油も不要である。過負荷は遊星磁気摩擦
ローラ14,15の滑りによりカバーされる。遊星磁気
摩擦ローラ14,15の外周、鉄製リング2,6の内周
の摩耗は極めて少なく長期使用に耐えるが、これらが摩
耗した場合には、遊星磁気摩擦ローラ14,15が、常
時最短の磁気回路を形成するように、磁気吸着力を作用
させて鉄製リング2,6の内周面に接近し、自動的に適
正な接触状態を維持する。
【0011】図4に示す本発明の他の実施例では、出力
軸23の一端側に、円盤21が固着され、この円盤21
の周縁部に、内径の大きな第1の鉄製リング22が固着
されている。軸受体25は、支持体Sに固定されてい
る。軸受体25の周縁部には、内径の小さな第2の鉄製
リング26が固着され、中央部には出力軸23と軸心を
一致させて入力軸24が回転自在に支持されている。相
対向した第1、第2の鉄製リング22,26の間に複数
の鋼球27が介設されており、相対回転自在である。入
力軸24には、軸方向に平行に対向する一対の円盤2
8,29を有するキャリア30が固着されている。一対
の円盤28,29の外周側には、対向位置に放射状に延
びる複数の切欠き溝31,32が形成されており、この
切欠き溝31,32に回転自在に、かつ半径方向に移動
自在にローラ軸33の両端部が支持されている。このロ
ーラ軸33の一端側には、大径の第1遊星磁気摩擦ロー
ラ34が、また他端側には、これより小径の第2遊星磁
気摩擦ローラ35が、夫々固着されている。遊星磁気摩
擦ローラ34は、第1の鉄製リング22の内周に、また
遊星磁気摩擦ローラ35は、第2の鉄製リングの内周
に、夫々自転及び公転自在に接している。遊星磁気摩擦
ローラ34,35の構造は、図3に示すものと同等であ
る。従って、第1遊星磁気摩擦ローラ34 − 第1の
鉄製リング22 −鋼球27 − 第2の鉄製リング2
6 − 第2遊星磁気摩擦ローラ35とつながる磁気回
路が形成される。
【0012】なお、何れの実施例の場合においても、遊
星磁気摩擦ローラ14,15,34。35を図5に示す
構造にすることができる。即ち、この場合、遊星磁気摩
擦ローラ14,15,34,35は鉄製で、両者間に永
久磁石リング16,36を挟んで成る。そして、遊星磁
気摩擦ローラ14,34と遊星磁気摩擦ローラ15,3
5とは、互いに異なる磁極側で鉄製リング2,22,
6,26に吸着している。
【0013】しかして、この実施例において、入力軸2
4が回転すると、これと共にキャリア30が回転する。
鉄製リング26に接する遊星磁気摩擦ローラ35は、鉄
製リング6の内周に沿って、公転しつつ自ら転動する。
遊星磁気摩擦ローラ35の自転は軸33を介して遊星磁
気摩擦ローラ34に伝えられる。遊星磁気摩擦ローラ3
4の自転により、鉄製リング22が引き回され、出力軸
23が円盤21と共に回転する。この場合、減速作用
は、図1,図2に示す減速機と同等である。遊星磁気摩
擦ローラ34,35または鉄製リング22,26が摩耗
したときには、両者間の磁気吸着力により、切欠き溝3
1,32内でローラ軸33を自動的に半径方向へ移動さ
せ、両者間の適正な接触状態を維持する。従って、ロー
ラ34,35と鉄製リング22,26との間の複雑な弾
性的圧接機構を省略して、しかも無給油で十分な減速、
伝動が得られる。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、支持
体Sに固定される軸受体1に、内径の大きな第1の鉄製
リング2を固着すると共に、出力軸3を回転自在に支持
し、この出力軸3に軸心を一致させて入力軸4を配置
し、この入力軸4には、軸受体1に平行に対向する円盤
5を固着し、この円盤5に、内径の小さな第2の鉄製リ
ング6を固着し、相対向した第1、第2の鉄製リング
2,6の間に複数の鋼球7を介在させて相対回転自在と
し、出力軸3には、軸方向に平行に相対向する一対の円
盤8,9を有するキャリア10を固着し、一対の円盤
8,9の外周側には、対向位置に放射状に延びる複数の
切欠き溝11,12を設け、この切欠き溝11,12に
回転自在に、かつ半径方向に移動自在にローラ軸13を
支持し、このローラ軸13の一端側に第1の鉄製リング
2の内周に自転及び公転自在に接する大径の第1遊星磁
気摩擦ローラ14を固着すると共に、他端側に第2の鉄
製リング6の内周に自転及び公転自在に接する小径の第
2遊星磁気摩擦ローラ15を固着し、かつ第1遊星磁気
摩擦ローラ14 − 第1の鉄製リング2 − 鋼球7
−第2の鉄製リング6 − 第2遊星磁気摩擦ローラ
15とつながる磁気回路を形成し、第1、第2遊星磁気
摩擦ローラ14,15と第1、第2の鉄製リング2,6
との相互接触面が摩耗したときに、磁気吸引力により、
ローラ軸13を半径方向へ相対移動させて第1及び第2
の鉄製リング2,6に対する第1、第2の遊星磁気摩擦
ローラ14,15の適正な接触状態を維持するようにし
て磁気摩擦ローラ式減速機を構成し、又は、出力軸23
の一端側に、円盤21を固着し、この円盤21に、内径
の大きな第1の鉄製リング22を固着し、支持体Sに固
定される軸受体25に、内径の小さな第2の鉄製リング
26を固着すると共に、出力軸23と軸心を一致させて
入力軸24を回転自在に支持し、相対向した第1、第2
の鉄製リング22,26の間に複数の鋼球27を介在さ
せて相対回転自在とし、入力軸24には、軸方向に平行
に相対向する一対の円盤28,29を有するキャリア3
0を固着し、一対の円盤28,29の外周側には、対向
位置に放射状に延びる複数の切欠き溝31,32を設
け、この切欠き溝31,32に回転自在に、かつ半径方
向に移動自在にローラ軸33を支持し、このローラ軸3
3の一端側に第1の鉄製リング22の内周に自転及び公
転自在に接する大径の第1遊星磁気摩擦ローラ34を固
着すると共に、他端側に第2の鉄製リング26の内周に
自転及び公転自在に接する小径の第2遊星磁気摩擦ロー
ラ35を固着し、かつ第1遊星磁気摩擦ローラ34 −
第1の鉄製リング22 − 鋼球27 − 第2の鉄
製リング26 − 第2遊星磁気摩擦ローラ35とつな
がる磁気回路を形成し、第1、第2遊星磁気摩擦ローラ
34,35と第1、第2の鉄製リング22,26との相
互接触面が摩耗したときに、磁気吸引力により、ローラ
軸33を半径方向へ相対移動させて第1及び第2の鉄製
リング22,26に対する第1、第2の遊星磁気摩擦ロ
ーラ34,35の適正な接触状態を維持するようにして
磁気摩擦ローラ式減速機を構成したため、ローラ間の複
雑な弾性的圧接機構を必要とせず、無給油で十分な伝動
を得ることができ、しかもローラの摩耗が生じにくく、
摩耗が生じても自動的に適正なローラの接触状態になる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の磁気摩擦ローラ式減速機の
断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】遊星磁気摩擦ローラの拡大断面図である。
【図4】本発明に係る第2の磁気摩擦ローラ式減速機の
断面図である。
【図5】他の遊星磁気摩擦ローラの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 軸受体 2 第1の鉄製リング 3 出力軸 4 入力軸 5 円盤 6 第2の鉄製リング 7 鋼球 8 円盤 9 円盤 10 キャリア 11 切欠き溝 12 切欠き溝 13 ローラ軸 14 第1の遊星磁気摩擦ローラ 15 第2の遊星磁気摩擦ローラ 21 円盤 22 第1の鉄製リング 23 出力軸 24 入力軸 25 軸受体 26 第2の鉄製リング 27 鋼球 28 円盤 29 円盤 30 キャリア 31 切欠き溝 32 切欠き溝 33 ローラ軸 34 第1の遊星磁気摩擦ローラ 35 第2の遊星磁気摩擦ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 一三 横浜市栄区小菅ヶ谷町2381−87 (72)発明者 疋田 憲司 東京都品川区南品川6丁目5番19号 三 和テッキ株式会社内 (56)参考文献 実公 昭46−599(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 13/06 - 13/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に固定される軸受体に、内径の大
    きな第1の鉄製リングを固着すると共に、出力軸を回転
    自在に支持し、この出力軸に軸心を一致させて入力軸を
    配置し、この入力軸には、前記軸受体に平行に対向する
    円盤を固着し、この円盤に、内径の小さな第2の鉄製リ
    ングを固着し、相対向した第1、第2の鉄製リングの間
    に複数の鋼球を介在させて相対回転自在とし、前記出力
    軸には、軸方向に平行に相対向する一対の円盤を有する
    キャリアを固着し、前記一対の円盤の外周側には、対向
    位置に放射状に延びる複数の切欠き溝を設け、この切欠
    き溝に回転自在に、かつ半径方向に移動自在にローラ軸
    を支持し、このローラ軸の一端側に前記第1の鉄製リン
    グの内周に自転及び公転自在に接する大径の第1遊星磁
    気摩擦ローラを固着すると共に、他端側に前記第2の鉄
    製リングの内周に自転及び公転自在に接する小径の第2
    遊星磁気摩擦ローラを固着し、かつ第1遊星磁気摩擦ロ
    ーラ − 第1の鉄製リング − 鋼球 − 第2の鉄
    製リング−第2遊星磁気摩擦ローラとつながる磁気回路
    を形成し、前記第1、第2遊星磁気摩擦ローラと第1、
    第2の鉄製リングとの相互接触面が摩耗したときに、磁
    気吸引力により、前記ローラ軸を半径方向へ相対移動さ
    せて第1及び第2の鉄製リングに対する第1、第2の遊
    星磁気摩擦ローラの適正な接触状態を維持するようにし
    たことを特徴とする磁気摩擦ローラ式減速機。
  2. 【請求項2】 出力軸の一端側に、円盤を固着し、この
    円盤に、内径の大きな第1の鉄製リングを固着し、支持
    体に固定される軸受体に、内径の小さな第2の鉄製リン
    グを固着すると共に、前記出力軸と軸心を一致させて入
    力軸を回転自在に支持し、相対向した第1、第2の鉄製
    リングの間に複数の鋼球を介在させて相対回転自在と
    し、前記入力軸には、軸方向に平行に相対向する一対の
    円盤を有するキャリアを固着し、前記一対の円盤の外周
    側には、対向位置に放射状に延びる複数の切欠き溝を設
    け、この切欠き溝に回転自在に、かつ半径方向に移動自
    在にローラ軸を支持し、このローラ軸の一端側に前記第
    1の鉄製リングの内周に自転及び公転自在に接する大径
    の第1遊星磁気摩擦ローラを固着すると共に、他端側に
    前記第2の鉄製リングの内周に自転及び公転自在に接す
    る小径の第2遊星磁気摩擦ローラを固着し、かつ第1遊
    星磁気摩擦ローラ − 第1の鉄製リング− 鋼球 −
    第2の鉄製リング − 第2遊星磁気摩擦ローラとつ
    ながる磁気回路を形成し、前記第1、第2遊星磁気摩擦
    ローラと第1、第2の鉄製リングとの相互接触面が摩耗
    したときに、磁気吸引力により、前記ローラ軸を半径方
    向へ相対移動させて第1及び第2の鉄製リングに対する
    第1、第2の遊星磁気摩擦ローラの適正な接触状態を維
    持するようにしたことを特徴とする磁気摩擦ローラ式減
    速機。
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