JP3120583B2 - 高周波増幅器の安定化回路 - Google Patents

高周波増幅器の安定化回路

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JP3120583B2
JP3120583B2 JP04226085A JP22608592A JP3120583B2 JP 3120583 B2 JP3120583 B2 JP 3120583B2 JP 04226085 A JP04226085 A JP 04226085A JP 22608592 A JP22608592 A JP 22608592A JP 3120583 B2 JP3120583 B2 JP 3120583B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波増幅器の増幅特
性を安定化させる安定化回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばマイクロ波信号を増幅
するマイクロ波増幅器は、図5(a)に示す如く、マイ
クロ波信号を増幅するためのFET12と、入力及び出
力の特性インピーダンスを所望の値(通常は50Ω)に
する入力用及び出力用の整合回路14,16と、FET
12にバイアス(直流)を供給すると共にマイクロ波信
号がバイアス電源Vc側に流れるのを阻止するバイアス
用インダクタンスLbとから構成されている。そしてこ
の種のマイクロ波増幅器においては、動作周波数での雑
音指数を低減するために、FET12のソースをインダ
クタンスLaを介して接地している。
【0003】また、このインダクタンスLaは、その値
を大きくすればするほど、増幅器の低雑音化を図ること
ができるが、高周波で発振し易くなるため、従来では、
増幅器の増幅特性を安定化させるために、ダンピング抵
抗Raが用いられている。このダンピング抵抗Raは、
Guillermo Gonzales著、PRENTICE-HALL,INC.発行、「MI
CROWAVE TRANSISTOR AMPLIFIERS」(以下、文献Aとい
う。)に開示されているように、マイクロ波増幅器の発
振周波数のアドミッタンスが安定に必要な図5(b)の
スミスチャートに示す定コンダクタンス円20内になる
ように、その抵抗値が選定される。
【0004】そして、図5(a)に示す如く、FET1
2の出力側(ドレイン)に接続すれば、増幅器の出力側
の発振対策を、逆にFET12の入力側(ゲート)に接
続すれば、増幅器の入力側の発振対策を行なうことがで
きる(文献Aの FIG.3.3.7参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のようにダンピング抵抗Raを用いて、高周波増幅器
の発振対策を行なった場合、ダンピング抵抗Raは、実
抵抗であることから、そのアドミッタンスは、図5
(b)にB点で示すように、周波数に関係なく一定にな
る。このため、ダンピング抵抗Raは、高周波増幅器が
増幅する周波数帯の信号に対して、コンダクタンス値が
大きくなりすぎ、増幅器の利得,NFを悪化させてしま
うという問題があった。
【0006】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、高周波増幅器の増幅特性(利得,NF)を悪化さ
せることなく、高周波増幅器の発振を抑制することので
きる安定化回路を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1記載の本発明は、高周波信号を増
幅する半導体素子と、該半導体素子の入力側及び出力側
に夫々接続された一対の整合回路とを備えた高周波増幅
器に設けられ、上記各整合回路と半導体素子との間の信
号入力経路及び信号出力経路の少なくとも一方に接続さ
れて、上記高周波増幅器の増幅特性を安定化させる、高
周波増幅器の安定化回路であって、一端が高周波短絡さ
たインダクタンスからなる第1の素子と、該第1の素
子の他端に直列接続され、上記高周波増幅器の動作周波
数で並列共振する、インダクタンスとコンデンサとから
なる並列共振回路と、該並列共振回路の上記第1の素子
とは反対側に直列接続された抵抗からなる第2の素子
と、を備え、上記第1及び第2の素子の値を、上記高周
波増幅器の発振周波数における当該安定化回路のアドミ
ッタンスが上記高周波増幅器の安定に必要な定コンダク
タンス円内に入るように設定してなること特徴としてい
る。かかる目的を達成するためになされた請求項2記載
の本発明は、高周波信号を増幅する半導体素子と、該半
導体素子の入力側及び出力側に夫々接続された一対の整
合回路とを備えた高周波増幅器に設けられ、上記各整合
回路と半導体素子との間の信号入力経路及び信号出力経
路の少なくとも一方に接続されて、上記高周波増幅器の
増幅特性を安定化させる、高周波増幅器の安定化回路で
あって、一端が高周波短絡された抵抗からなる第1の素
子と、該第1の素子の他端に直列接続され、上記高周波
増幅器の動作周波数で並列共振する、インダクタンスと
コンデンサとからなる並列共振回路と、該並列共振回路
の上記第1の素子とは反対側に直列接続されたリアクタ
ンスからなる第2の素子と、を備え、上記第1及び第2
の素子の値を、上記高周波増幅器の発振周波数における
当該安定化回路のアドミッタンスが上記高周波増幅器の
安定に必要な定コンダクタンス円内に入るように設定し
てなること特徴としている。
【0008】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1又は請求項2記載の本発明の安定化回路においては、
並列共振回路が、高周波増幅器の動作周波数で並列共振
する。このため、当該安定化回路は、高周波増幅器の動
作周波数に対して高インピーダンスとなり、高周波増幅
器の増幅特性(利得,NF)に影響を与えることはな
い。
【0009】一方、高周波増幅器の動作周波数より高い
発振周波数では、並列共振回路の両端に直接接続された
第1の素子及び第2の素子が、安定化回路のアドミッタ
ンスを安定に必要な定コンダクタンス円内に入れるよう
に動作する。従って、本発明の安定化回路においては、
並列共振回路が高周波増幅器の増幅特性(利得,NF)
の悪化を防止し、第1の素子及び第2の素子が高周波増
幅器の発振を防止することとなる。
【0010】このため、本発明の安定化回路によれば、
高周波増幅器を構成する半導体素子の出力側に接続すれ
ば高周波増幅器の出力側の発振対策を行なうことがで
き、逆に半導体素子の入力側に接続すれば高周波増幅器
の入力側の発振対策を行なうことができる、といった従
来のダンピング抵抗と同様の効果を得ることができるだ
けでなく、この発振対策により、高周波増幅器の増幅特
性(利得,NF)が悪化するのを防止することができる
ようになる。また特に請求項1記載の本発明では、第1
の素子をインダクタンスにて構成し、請求項2記載の本
発明では、第2の素子をリアクタンスにて構成している
ことから、後述する参考例のように、第1の素子と第2
の素子との両方を抵抗にて構成した場合に比べて、高周
波信号の損失が少なくなり、高周波増幅器の安定化回路
に適した特性を実現できる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の参考例及び本発明の実施例を
図面と共に説明する。まず図1は、本発明の前提となる
参考例の安定化回路2を備えたマイクロ波増幅器の構成
及び安定化回路2の動作を表す説明図である。
【0012】本参考例の安定化回路2は、FET12,
入力整合回路14,出力整合回路16,バイアス用イン
ダクタンスLb,及び雑音指数低減用のインダクタンス
Laからなるマイクロ波増幅器に設けられ、マイクロ波
増幅器の増幅特性を悪化させることなく、マイクロ波増
幅器の発振を防止するためのものであり、図5に示した
従来のダンピング抵抗に代えてマイクロ波増幅器に設け
られている。そして、この安定化回路2は、図1(a)
に示すように、一端を接地することにより高周波短絡さ
れた第1の素子としての抵抗器R1と、この抵抗器R1
に直列接続されて、マイクロ波増幅器の動作周波数で並
列共振する、インダクタンスLOとコンデンサCOとか
らなる並列共振回路4と、この並列共振回路4の抵抗器
R1とは反対側に直列接続された第2の素子としての抵
抗器R2と、から構成され、この抵抗器R2をFET1
2のドレインに接続することにより、マイクロ波増幅器
に取付けられている。
【0013】このように構成された安定化回路2におい
ては、並列共振回路4が、マイクロ波増幅器の動作周波
数で並列共振するため、マイクロ波増幅器の動作周波数
にて、そのアドミッタンスが、マイクロ波増幅器の動作
周波数にてスミスチャート上のA点となる。
【0014】つまり安定化回路2は、並列共振回路4に
より、マイクロ波増幅器の動作周波数に対して高インピ
ーダンスとなる。従って、安定化回路2は、マイクロ波
増幅器の増幅特性(利得,NF)に対して影響を与える
ことはない。一方、マイクロ波増幅器の発振を防止して
安定に動作させるには、安定化回路2のマイクロ波増幅
器の発振周波数におけるアドミッタンスを、安定に必要
な定コンダクタンス円20内に入れる必要がある。
【0015】そこで、本参考例では、上記のように、並
列共振回路4の両端に接続した抵抗器R1及び抵抗器R
2により、マイクロ波増幅器の発振周波数におけるアド
ミッタンスを、安定に必要な定コンダクタンス円20内
に入れるようにしている。以下、この理由について説明
する。なお、安定化回路2の発振周波数におけるアドミ
ッタンスを定コンダクタンス円20内に入れることによ
り発振を防止できる理由、及び定コンダクタンス円20
の求め方については、前述の文献Aに詳述されているの
で、説明は省略する。
【0016】まず、並列共振回路4において、インダク
タンスLOは、線路長があるため、分布定数線路特性を
もっており、その等価回路は図2(b)に示す如くな
る。このため、並列共振回路4のアドミッタンスΓ1
は、図1(b)に点線で示すアドミッタンス軌跡22の
ように、周波数がマイクロ波増幅器の動作周波数より高
くなるほど、スミスチャート上を時計方向に回転すると
共に、線路損失によりスミスチャート内側へ移動する。
【0017】次に、並列共振回路4に従来のダンピング
抵抗に相当する抵抗器R1を直列接続した場合、その直
列回路におけるアドミッタンスΓ2は、次式(1) で求ま
り(文献Aの 2.7.1式参照)、そのアドミッタンス軌跡
24は、図1(b)に一点鎖線で示す如くなる。
【0018】 Γ2=S11+(S12・S21・Γ4)/(1−S22・Γ4) …(1) 但し、Γ4:抵抗器R1の反射係数 S11,S12,S21,S22:並列共振回路4のSパラメー
タ 図1(b)から明らかな如く、並列共振回路4に抵抗器
R1を直列接続した場合、抵抗器R1は、並列共振回路
4のアドミッタンスΓ1を全体的に高コンダクタンス側
に移動させるが、そのアドミッタンスΓ2は、図1
(b)に示すC点のように、並列共振回路4のアドミッ
タンスΓ1から移動しない点が存在する。この理由は、
以下の通りである。
【0019】まず並列共振回路4におけるコンデンサC
Oのyパラメータ(y11′,y12′)は、佐藤利三郎
著、コロナ社発行、「伝送回路」(以下、文献Bとい
う。)に開示されているように、図2(a)に示す条件
において次式(2),(3)で求まる(文献Bの2・17式,2・20
式参照)。
【0020】
【数1】
【0021】一方、図2(a)からわかるように、I
1′=−I2′であるから、(2),(3)式より、コンデンサ
COのyパラメータ(y11′,y12′)は、次式(4) の
ようになる。 y11′=y12′ …(4) また並列共振回路4におけるインダクタンスLOの等価
回路は、図2(b)に示した通りであり、図2(b)に
示すような条件になり、インダクタンスLOのyパラメ
ータ(y11″,y12″)は、次式(5),(6)で求まる(文
献Bの2・17式,2・20式参照)。
【0022】
【数2】
【0023】一方、図2(b)からわかるように、I
1″≠−I2″であるから、(5),(6)式式より、インダク
タンスLOのyパラメータ(y11″,y12″)は、次式
(7) のようになる。 y11″≠y12″ …(7) 次に、並列共振回路4のyパラメータ(y11,y12)
は、次式(8),(9)で求まる(文献Bの2.28式参照)。
【0024】 y11=y11′+y11″ …(8) y12=y12′+y12″ …(9) C点では、コンデンサCOのyパラメータ(y12′)と
インダクタンスLOのyパラメータ(y12″)とが、y
12′=−y12″という関係にある。その為、上記(9) 式
は、次式(10)の如くなり、(8)式は、上記(4),(7)式よ
り、次式(11)の如くなる。
【0025】 y12=0 …(10) y11=y12′+y11″≠y12′+y12″=0 …(11) yパラメータとSパラメータの変換式は、次式(12),(1
3)で表される(文献Bの図8・19参照)。
【0026】
【数3】
【0027】 但し、△y=(1+S11)(1+S22)−S21・S12≠∞ …(14) W1 :入力特性インピーダンス(50Ω) そして、上記(10)式と(13)式とから、
【0028】
【数4】
【0029】となり、上記(14)式より、Sパラメータ
(S12)は、次式(16)の如くなる。 S12=0 …(16) また、並列共振回路4は、対称回路であるから、次式(1
7)が成り立つ。 S11=S22 …(17) 一方、上記(11)式と(12)式とから、
【0030】
【数5】
【0031】となり、上記(14)式,(16)式,(17)式よ
り、次式(19)が成り立つ。 (1−S211 )≠0 …(19) 従って、 S11≠1∠0° …(20) S22≠1∠180° …(21) となる。(1)式に(16)式,(20)式,(21)式を代入する
と、 Γ2=S11≠1∠0° ≠1∠180° …(23) となり、C点でΓ2はΓ4に依存しなくなる。つまり、
並列共振回路4に、抵抗器R1を接続しても、アドミッ
タンスΓ2が変化しない周波数が存在するのである。
【0032】従って、安定化回路を、並列共振回路4と
従来のダンピング抵抗とにより構成しただけでは、図1
(b)に示すC点からD点までの領域に存在するマイク
ロ波増幅器の発振周波数において、安定化回路のアドミ
ッタンスを定コンダクタンス円20内に入れることがで
きない。
【0033】そこで本参考例では、並列共振回路4と抵
抗器R1との直列回路に、更に抵抗器R2を直列接続す
ることにより、マイクロ波増幅器の発振周波数におい
て、安定化回路2のアドミッタンスΓ3を定コンダクタ
ンス円20内に入れるようにしている。
【0034】即ち、並列共振回路4の両端に抵抗器R1
及び抵抗器R2を直列接続した本参考例の安定化回路2
において、アドミッタンスΓ3は、次式(24)の如くな
り、 Γ3=S11′+(S12′・S21′・Γ2)/(1−S22′・P2)…(24) 但し、S11′,S12′,S21′,S22′:抵抗器R2の
Sパラメータこの抵抗器R1と抵抗器R2の抵抗値を選
定することにより、図1(b)に実線で示すアドミッタ
ンス軌跡26のように、マイクロ波増幅器が発振するC
点からD点までの周波数領域のアドミッタンスを、安定
に必要な定コンダクタンス円20内に入れることができ
るようになるのである。
【0035】なお、安定に必要なコンダクタンス値は、
発振する周波数において、各々存在するため、抵抗器R
1と抵抗器R2の選定に当たっては、各発振周波数にお
いて安定に必要なコンダクタンス値の内の最も大きいコ
ンダクタンス値により定コンダクタンス円20を設定
し、C点からD点までのアドミッタンス軌跡26がその
コンダクタンス円20内に入るようにすれば、マイクロ
波増幅器の発振を確実に防止することができる。
【0036】次に、本発明(詳しくは請求項1記載の発
明)を適用した第1実施例の安定化回路6について説明
する。図3(a)に示す如く、本実施例の安定化回路6
においては、第1の素子として、上記参考例の抵抗器R
1の代わりにインダクタンスL1を用い、その一端をコ
ンデンサCbを介して接地し、このコンデンサCbとイ
ンダクタンスL1との接続端子Tに電源電圧Vcを印加
するように構成されている。
【0037】コンデンサCbは、第1の素子としてのイ
ンダクタンスL1の端子Tをマイクロ波増幅器の動作周
波数以上で短絡状態にし、直流で開放状態にするための
所謂カップリングコンデンサである。このため本実施例
の安定化回路6は、バイアス・安定化兼用回路となり、
直流でバイアス回路として動作し、発振周波数で安定化
回路として動作する。
【0038】従って、本実施例の安定化回路6によれ
ば、バイアス用インダクタンスLbを用いることなく、
FET14に電源供給を行なうことができ、マイクロ波
増幅器の小型化を図ることが可能となる。
【0039】また本実施例では、第1の素子としてイン
ダクタンスL1を用いているため、並列共振回路4とイ
ンダクタンスL1とからなる直列回路のアドミッタンス
は、図3(b)に一点鎖線で示すアドミッタンス軌跡2
4のようになり、第2の素子としての抵抗器R2を付加
することにより、安定化回路6のアドミッタンスが、図
3(b)に実線で示すアドミッタンス軌跡26のように
なって、C点からD点までの発振周波数域のアドミッタ
ンスが、安定に必要な定コンダクタンス円34内に入る
ようになる。つまり、本実施例の安定化回路6において
も、上述した参考例の安定化回路と同様、マイクロ波増
幅器の増幅特性を悪化させることなく、マイクロ波増幅
器の発振を防止することができるのである。そして、本
実施例では、第1の素子としてインダクタンスL1を用
いることから、第1の素子及び第2の素子の両方を抵抗
にて構成した参考例に比べて、高周波信号の損失を少な
くすることができる。
【0040】次に、本発明(詳しくは請求項2記載の発
明)を適用した第2実施例の安定化回路8について説明
する。図4(a)に示す如く、本実施例の安定化回路8
は、第2の素子として、上記参考例における抵抗器R2
の代わりにリアクタンス素子LC2を用い、更に参考例
抵抗器R1の一端をコンデンサCbを介して接地する
ことにより、第1実施例の安定化回路と同様に、バイア
ス・安定化兼用回路として構成したものである。
【0041】このように第2の素子として、リアクタン
ス素子LC2を用いた場合、図4(b)に示す如く、抵
抗器R1と並列共振回路4とからなる直列回路のアドミ
ッタンス軌跡24のC点が容量性であれば、リアクタン
ス素子LC2にインダクタンスを使用することにより、
C点を安定に必要な定コンダクタンス円20内に入れる
ことができ、逆にC点が誘導性であれば、コンデンサを
接続することにより、C点を安定に必要な定コンダクタ
ンス円20内に入れることができる。
【0042】つまり、第2の素子としては、上記参考例
や第1実施例のように必ずしも抵抗器R1を用いる必要
はなく、第2の素子にインダクタンス或はコンデンサか
らなるリアクタンス素子を用いても、C点を安定に必要
な定コンダクタンス円20に入れることができ、マイク
ロ波増幅器の増幅特性を悪化させることなく、マイクロ
波増幅器の発振を防止することができる。そして、この
ように本実施例では、第2の素子としてリアクタンス素
子を用いることから、第1実施例の安定化回路6と同
様、第1の素子及び第2の素子の両方を抵抗にて構成し
た参考例に比べて、高周波信号の損失を少なくできるこ
とになる。
【0043】以上、本発明が適用された2つの実施例に
ついて説明したが、本発明は、上記実施例に限定される
ことはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、
種々の態様をとることができる。例えば、上記参考例や
第1,第2実施例では、マイクロ波信号を増幅するため
の半導体素子としてFET12を用いたマイクロ波増幅
器用の安定化回路について説明したが、本発明の安定化
回路は、半導体素子としてNPNトランジスタ等のバイ
ポーラトランジスタを用いた増幅器にも適用でき、また
例えばVHF帯,UHF帯等のマイクロ波以外の高周波
信号を増幅する増幅器にも適用することができる。
【0044】また、上記各実施例では、安定化回路2,
6,8を、夫々、FET12の出力側に設けたが、FE
T12の入力側に設ければ、増幅器の入力側の発振対策
を行なうことができ、更に入力側及び出力側に設けれ
ば、増幅器の入力側及び出力側の発振対策を行なうこと
ができる。
【0045】またFET12の入力側(即ちゲート)に
安定化回路を設けた場合、その安定化回路を、上記各実
施例のバイアス・安定化兼用回路とすれば、FET12
の入力側から電源供給を行なうようにすることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となる参考例の安定化回路2を備
えたマイクロ波増幅器の構成及び安定化回路2の動作を
表す説明図である。
【図2】並列共振回路4のコンデンサCO及びインダク
タンスLOの等価回路を表す説明図である。
【図3】本発明が適用された第1実施例の安定化回路6
を備えたマイクロ波増幅器の構成及び安定化回路6の動
作を表す説明図である。
【図4】本発明が適用された第2実施例の安定化回路8
を備えたマイクロ波増幅器の構成及び安定化回路8の動
作を表す説明図である。
【図5】ダンピング抵抗Raを用いた従来のマイクロ波
増幅器の構成及びダンピング抵抗Raの動作を表す説明
図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−304705(JP,A) 特開 平6−77749(JP,A) 特開 平5−75361(JP,A) 実開 昭62−53815(JP,U) 実開 昭61−42117(JP,U) 実開 平2−5920(JP,U) 雑誌トランジスタ技術1988年2月号p p.403−412 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 3/193 H03F 3/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号を増幅する半導体素子と、該
    半導体素子の入力側及び出力側に夫々接続された一対の
    整合回路とを備えた高周波増幅器に設けられ、上記各整
    合回路と半導体素子との間の信号入力経路及び信号出力
    経路の少なくとも一方に接続されて、上記高周波増幅器
    の増幅特性を安定化させる、高周波増幅器の安定化回路
    であって、 一端が高周波短絡されたインダクタンスからなる第1の
    素子と、 該第1の素子の他端に直列接続され、上記高周波増幅器
    の動作周波数で並列共振する、インダクタンスとコンデ
    ンサとからなる並列共振回路と、 該並列共振回路の上記第1の素子とは反対側に直列接続
    された抵抗からなる第2の素子と、 を備え、上記第1及び第2の素子の値を、上記高周波増
    幅器の発振周波数における当該安定化回路のアドミッタ
    ンスが上記高周波増幅器の安定に必要な定コンダクタン
    ス円内に入るように設定してなること特徴とする高周波
    増幅器の安定化回路。
  2. 【請求項2】 高周波信号を増幅する半導体素子と、該
    半導体素子の入力側及び出力側に夫々接続された一対の
    整合回路とを備えた高周波増幅器に設けられ、上記各整
    合回路と半導体素子との間の信号入力経路及び信号出力
    経路の少なくとも一方に接続されて、上記高周波増幅器
    の増幅特性を安定化させる、高周波増幅器の安定化回路
    であって、 一端が高周波短絡された抵抗からなる第1の素子と、 該第1の素子の他端に直列接続され、上記高周波増幅器
    の動作周波数で並列共振する、インダクタンスとコンデ
    ンサとからなる並列共振回路と、 該並列共振回路の上記第1の素子とは反対側に直列接続
    されたリアクタンスからなる第2の素子と、 を備え、上記第1及び第2の素子の値を、上記高周波増
    幅器の発振周波数における当該安定化回路のアドミッタ
    ンスが上記高周波増幅器の安定に必要な定コンダクタン
    ス円内に入るように設定してなること特徴とする高周波
    増幅器の安定化回路。
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