JP3231449B2 - マイクロ波回路 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広帯域な伝送用および
周波数変換用のマイクロ波回路の能動インピーダンス整
合回路に利用する。特に、入力端子でのインピーダンス
整合にトランジスタによる能動整合を用い、さらにイン
ダクタンス成分素子によるピーキング回路を備えた能動
インピーダンス整合回路に関するものである。
周波数変換用のマイクロ波回路の能動インピーダンス整
合回路に利用する。特に、入力端子でのインピーダンス
整合にトランジスタによる能動整合を用い、さらにイン
ダクタンス成分素子によるピーキング回路を備えた能動
インピーダンス整合回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来例のマイクロ波回路の回路図
であり、広帯域マイクロ波増幅回路の一例を示す図であ
る。
であり、広帯域マイクロ波増幅回路の一例を示す図であ
る。
【0003】従来、マイクロ波回路は、広帯域マイクロ
波増幅回路の場合に、一例として図9に示すように入力
段に能動インピーダンス整合作用を持つゲート接地電界
効果トランジスタ2、段間に伝送特性のピーキング作用
を有するインダクタ3および出力段に伝送利得を有する
ソース接地電界効果トランジスタ7を備えていた。図9
において、抵抗4はゲート接地電界効果トランジスタ2
の負荷抵抗および抵抗8はソース接地電界効果トランジ
スタ7の負荷抵抗である。キャパシタ5、6、9はバイ
アスカットに用いられている。
波増幅回路の場合に、一例として図9に示すように入力
段に能動インピーダンス整合作用を持つゲート接地電界
効果トランジスタ2、段間に伝送特性のピーキング作用
を有するインダクタ3および出力段に伝送利得を有する
ソース接地電界効果トランジスタ7を備えていた。図9
において、抵抗4はゲート接地電界効果トランジスタ2
の負荷抵抗および抵抗8はソース接地電界効果トランジ
スタ7の負荷抵抗である。キャパシタ5、6、9はバイ
アスカットに用いられている。
【0004】ゲート接地電界効果トランジスタ2に対し
て適切なバイアス条件およびゲート幅を選択すること
で、ソース電極2sから見込んだインピーダンスを入力
信号系の特性インピーダンス、たとえば50Ωに整合さ
せることができる。このトランジスタを用いた能動イン
ピーダンス整合回路は、適用信号の波長に物理寸法が依
存するスタブ同調型のインピーダンス整合に比べて小型
であり、広帯域性能を有する。さらに、インダクタ3
は、ゲート接地電界効果トランジスタ2およびソース接
地電界効果トランジスタ7の寄生容量とで共振回路を構
成し、この寄生容量により高周波領域において劣化する
利得特性を押し上げる効果、すなわちピーキング作用を
もたらす。前述の両作用により図9に示す回路は広帯域
な増幅動作を実現する。
て適切なバイアス条件およびゲート幅を選択すること
で、ソース電極2sから見込んだインピーダンスを入力
信号系の特性インピーダンス、たとえば50Ωに整合さ
せることができる。このトランジスタを用いた能動イン
ピーダンス整合回路は、適用信号の波長に物理寸法が依
存するスタブ同調型のインピーダンス整合に比べて小型
であり、広帯域性能を有する。さらに、インダクタ3
は、ゲート接地電界効果トランジスタ2およびソース接
地電界効果トランジスタ7の寄生容量とで共振回路を構
成し、この寄生容量により高周波領域において劣化する
利得特性を押し上げる効果、すなわちピーキング作用を
もたらす。前述の両作用により図9に示す回路は広帯域
な増幅動作を実現する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来例のマイクロ波回路では、より広帯域特性にするため
に、寄生容量の小さいトランジスタを用い、かつより高
周波領域でピーキング作用がでるように、インダクタ3
の値を小さく設定すると、二つのトランジスタの段間部
分が極めて高インピーダンスとなりピーキングが掛かり
過ぎる状態となる。結果的に高周波領域で突出した利得
周数特性となる問題点があった。
来例のマイクロ波回路では、より広帯域特性にするため
に、寄生容量の小さいトランジスタを用い、かつより高
周波領域でピーキング作用がでるように、インダクタ3
の値を小さく設定すると、二つのトランジスタの段間部
分が極めて高インピーダンスとなりピーキングが掛かり
過ぎる状態となる。結果的に高周波領域で突出した利得
周数特性となる問題点があった。
【0006】本発明は前記の問題点を解決するもので、
高周波領域での利得の突出特性を抑え広帯域で平坦な周
波数特性を有するマイクロ波回路を提供することを目的
とする。
高周波領域での利得の突出特性を抑え広帯域で平坦な周
波数特性を有するマイクロ波回路を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力端子と、
この入力端子に入力電極(ゲート接地電界効果トランジ
スタのソース電極またはベース接地バイポーラトランジ
スタのエミッタ電極を云う)が接続され制御電極(ゲー
ト接地電界効果トランジスタのゲート電極またはベース
接地バイポーラトランジスタのベース電極を云う)が接
地されたトランジスタによる能動インピーダンス整合回
路と、このトランジスタの出力電極(ゲート接地電界効
果トランジスタのドレイン電極またはベース接地バイポ
ーラトランジスタのコレクタ電極を云う)に接続され入
力インピーダンスが高い能動型の電子回路とを備え、前
記出力電極と前記能動型の電子回路との接続通路にピー
キング用インダクタ(L)が介挿されたマイクロ波回路
において、前記出力電極と前記入力電極との間に帰還用
接続素子(R)が接続されたことを特徴とする。
この入力端子に入力電極(ゲート接地電界効果トランジ
スタのソース電極またはベース接地バイポーラトランジ
スタのエミッタ電極を云う)が接続され制御電極(ゲー
ト接地電界効果トランジスタのゲート電極またはベース
接地バイポーラトランジスタのベース電極を云う)が接
地されたトランジスタによる能動インピーダンス整合回
路と、このトランジスタの出力電極(ゲート接地電界効
果トランジスタのドレイン電極またはベース接地バイポ
ーラトランジスタのコレクタ電極を云う)に接続され入
力インピーダンスが高い能動型の電子回路とを備え、前
記出力電極と前記能動型の電子回路との接続通路にピー
キング用インダクタ(L)が介挿されたマイクロ波回路
において、前記出力電極と前記入力電極との間に帰還用
接続素子(R)が接続されたことを特徴とする。
【0008】また、本発明は、前記トランジスタは、ピ
ーキングがかかる周波数帯域で位相推移がπ/3〜2π
/3程度の特性の素子が選ばれることが望ましい。
ーキングがかかる周波数帯域で位相推移がπ/3〜2π
/3程度の特性の素子が選ばれることが望ましい。
【0009】さらに、半導体基板上に形成することがで
きる。
きる。
【0010】
【作用】能動インピーダンス整合回路のトランジスタは
利用周波数帯域の上限近傍のピーキングがかかる帯域で
位相推移がπ/3〜2π/3程度になるような能動素子
が選ばれる。帰還用抵抗素子で能動インピーダンス整合
回路のトランジスタの入力電極と出力電極とを接続し、
高周波領域で負帰還状態とするので、高周波領域での利
得の突出特性を抑え広帯域で平坦な周波数特性にするこ
とができる。
利用周波数帯域の上限近傍のピーキングがかかる帯域で
位相推移がπ/3〜2π/3程度になるような能動素子
が選ばれる。帰還用抵抗素子で能動インピーダンス整合
回路のトランジスタの入力電極と出力電極とを接続し、
高周波領域で負帰還状態とするので、高周波領域での利
得の突出特性を抑え広帯域で平坦な周波数特性にするこ
とができる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。
する。
【0012】図1は本発明第一実施例マイクロ回路の回
路図であり、広帯域マイクロ波増幅回路の一例を示す図
である。
路図であり、広帯域マイクロ波増幅回路の一例を示す図
である。
【0013】図1において、マイクロ波回路は、入力端
子1と、入力端子1に入力電極としてソース電極2sが
接続され制御電極としてゲート電極2gが接地されたト
ランジスタとしてゲート接地電界効果トランジスタ2に
よる能動インピーダンス整合回路と、ゲート接地電界効
果トランジスタ2の出力電極としてドレイン電極2dに
接続され入力インピーダンスが高い能動型の電子回路と
してソース接地電界効果トランジスタ7とを備え、ドレ
イン電極2dとソース接地電界効果トランジスタ7との
接続通路にピーキング用インダクタとしてインダクタ3
が介挿される。
子1と、入力端子1に入力電極としてソース電極2sが
接続され制御電極としてゲート電極2gが接地されたト
ランジスタとしてゲート接地電界効果トランジスタ2に
よる能動インピーダンス整合回路と、ゲート接地電界効
果トランジスタ2の出力電極としてドレイン電極2dに
接続され入力インピーダンスが高い能動型の電子回路と
してソース接地電界効果トランジスタ7とを備え、ドレ
イン電極2dとソース接地電界効果トランジスタ7との
接続通路にピーキング用インダクタとしてインダクタ3
が介挿される。
【0014】すなわち、具体的には、能動インピーダン
ス整合回路において、信号入力端子である入力端子1
は、ゲート接地電界効果トランジスタ2のソース電極2
sに接続される。ゲート接地電界効果トランジスタ2の
ドレイン電極2dは、インダクタ3の一方の端に接続さ
れる。インダクタ3の他方の端は、バイアスカット用の
キャパシタ6を介してソース接地電界効果トランジスタ
7のゲート電極7gおよび一方の端がバイアスカット用
キャパシタ5を介して交流的に片線接地した抵抗4の他
方の端に接続される。
ス整合回路において、信号入力端子である入力端子1
は、ゲート接地電界効果トランジスタ2のソース電極2
sに接続される。ゲート接地電界効果トランジスタ2の
ドレイン電極2dは、インダクタ3の一方の端に接続さ
れる。インダクタ3の他方の端は、バイアスカット用の
キャパシタ6を介してソース接地電界効果トランジスタ
7のゲート電極7gおよび一方の端がバイアスカット用
キャパシタ5を介して交流的に片線接地した抵抗4の他
方の端に接続される。
【0015】さらに、ソース接地電界効果トランジスタ
7のドレイン電極7dは出力端子11および一方の端が
バイアスカット用キャパシタ9を介して交流的に片線接
地した抵抗8の他方の端に接続される。また、ソース接
地電界効果トランジスタ7のゲート電極7gはゼロゲー
トバイアスを与える高抵抗値の抵抗10を介して接地さ
れる。ゲート接地電界効果トランジスタ2のドレインバ
イアスは入力端子12より抵抗4およびインダクタ3を
介して供給される。
7のドレイン電極7dは出力端子11および一方の端が
バイアスカット用キャパシタ9を介して交流的に片線接
地した抵抗8の他方の端に接続される。また、ソース接
地電界効果トランジスタ7のゲート電極7gはゼロゲー
トバイアスを与える高抵抗値の抵抗10を介して接地さ
れる。ゲート接地電界効果トランジスタ2のドレインバ
イアスは入力端子12より抵抗4およびインダクタ3を
介して供給される。
【0016】ゲート接地電界効果トランジスタ2のソー
スバイアスは入力端子1より信号入力と併せて印加さ
れ、ソース接地電界効果トランジスタ7のドレインバイ
アスは出力端子11より信号入力と併せ印加される。
スバイアスは入力端子1より信号入力と併せて印加さ
れ、ソース接地電界効果トランジスタ7のドレインバイ
アスは出力端子11より信号入力と併せ印加される。
【0017】ここで本発明の特徴とするところは、ドレ
イン電極2dとソース電極2sとの間に帰還用接続素子
として帰還抵抗21が接続されたことにある。すなわ
ち、具体的にはドレイン電極2dは直流バイアスを阻止
するキャパシタ22を介して帰還抵抗21の一方の端に
接続され、帰還抵抗21の他方の端はソース電極2sに
接続されたことにある。
イン電極2dとソース電極2sとの間に帰還用接続素子
として帰還抵抗21が接続されたことにある。すなわ
ち、具体的にはドレイン電極2dは直流バイアスを阻止
するキャパシタ22を介して帰還抵抗21の一方の端に
接続され、帰還抵抗21の他方の端はソース電極2sに
接続されたことにある。
【0018】また、ゲート接地電界効果トランジスタ2
は、ソース接地電界効果トランジスタ7からなる電子回
路の利用周波数帯域の上限近傍で位相推移がπ/3〜2
π/3程度の特性の素子が選ばれる。
は、ソース接地電界効果トランジスタ7からなる電子回
路の利用周波数帯域の上限近傍で位相推移がπ/3〜2
π/3程度の特性の素子が選ばれる。
【0019】このような構成のマイクロ波回路の動作に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0020】図2は本発明第一実施例マイクロ波回路の
ゲート接地電界効果トランジスタのソース電極からドレ
イン電極へのS21パラメータの伝送特性を示す図であ
り、1.0GHzから60.0GHzのS21パラメタの
位相推移を示し、M1、M2、M3はそれぞれ入力信号
の周波数が60.0GHz、40.0GHz、20.0
GHzのときの位相推移を示す。
ゲート接地電界効果トランジスタのソース電極からドレ
イン電極へのS21パラメータの伝送特性を示す図であ
り、1.0GHzから60.0GHzのS21パラメタの
位相推移を示し、M1、M2、M3はそれぞれ入力信号
の周波数が60.0GHz、40.0GHz、20.0
GHzのときの位相推移を示す。
【0021】図1において、帰還抵抗21およびバイア
スカット用のキャパシタ22からなる帰還回路を除く動
作は図9に示す増幅回路と同一であるので、ここではこ
の帰還回路部分の動作について説明する。
スカット用のキャパシタ22からなる帰還回路を除く動
作は図9に示す増幅回路と同一であるので、ここではこ
の帰還回路部分の動作について説明する。
【0022】伝送特性の位相回りは電界効果トランジス
タの寄生的な効果のために、周波数が高くなるにつれπ
に近づく。ここで、ドレイン電極2dよりソース電極2
sへの帰還パスを設けると、この帰還パスはゲート接地
電界効果トランジスタ2の位相回りのために、高周波領
域のみで負帰還回路として動作し、低周波領域は図2よ
り分かるように位相回りはゼロに近づくために、負帰還
はかからない。また、帰還パスに帰還量を調整する抵抗
21を備えることで、高周波領域での伝送特性の抑え込
みを調整できる。この負帰還回路の特性を利用すること
で、図1に示す回路でピーキング用インダクタ3により
発生する高周波領域の伝送特性の突出を相殺し、広帯域
で平坦な特性を実現できる。
タの寄生的な効果のために、周波数が高くなるにつれπ
に近づく。ここで、ドレイン電極2dよりソース電極2
sへの帰還パスを設けると、この帰還パスはゲート接地
電界効果トランジスタ2の位相回りのために、高周波領
域のみで負帰還回路として動作し、低周波領域は図2よ
り分かるように位相回りはゼロに近づくために、負帰還
はかからない。また、帰還パスに帰還量を調整する抵抗
21を備えることで、高周波領域での伝送特性の抑え込
みを調整できる。この負帰還回路の特性を利用すること
で、図1に示す回路でピーキング用インダクタ3により
発生する高周波領域の伝送特性の突出を相殺し、広帯域
で平坦な特性を実現できる。
【0023】本実施例では能動インピーダンス整合回路
にゲート接地電界効果トランジスタを使用したがベース
接地バイポーラトランジスタを使用しても同様の効果が
得られる。
にゲート接地電界効果トランジスタを使用したがベース
接地バイポーラトランジスタを使用しても同様の効果が
得られる。
【0024】図3は本発明第一実施例マイクロ波回路の
ゲート接地電界効果トランジスタの帰還抵抗の値Rfbを
パラメタとしたときの伝送利得周波数特性を示す図であ
る。
ゲート接地電界効果トランジスタの帰還抵抗の値Rfbを
パラメタとしたときの伝送利得周波数特性を示す図であ
る。
【0025】図3において、帰還抵抗21の値が適切な
値に近づくにつれ、すなわち、ゲート接地電界効果トラ
ンジスタ2の負帰還量がピーキング用インダクタ3によ
り発生する高周波領域の伝送特性の突出に等しくなるに
つれ、より平坦な特性が得られることが分かる。
値に近づくにつれ、すなわち、ゲート接地電界効果トラ
ンジスタ2の負帰還量がピーキング用インダクタ3によ
り発生する高周波領域の伝送特性の突出に等しくなるに
つれ、より平坦な特性が得られることが分かる。
【0026】図4は本発明第二実施例マイクロ波回路の
回路図であり、周波数変換回路の一例を示す図である。
回路図であり、周波数変換回路の一例を示す図である。
【0027】図4は、入力段に二つのゲート接地電界効
果トランジスタ34、35を持ち二つの信号入力に対応
できる構成であり、さらにソース接地電界効果トランジ
スタ7のゲートバイアス調整用の入力端子33をもつ広
帯域マイクロ波周波数変換器、すなわちダウンコンバー
タまたはアップコンバータである。本回路では、帰還量
を規定する帰還抵抗は36、37である。
果トランジスタ34、35を持ち二つの信号入力に対応
できる構成であり、さらにソース接地電界効果トランジ
スタ7のゲートバイアス調整用の入力端子33をもつ広
帯域マイクロ波周波数変換器、すなわちダウンコンバー
タまたはアップコンバータである。本回路では、帰還量
を規定する帰還抵抗は36、37である。
【0028】図4において、入力端子31は 信号の入
力端子であり、入力端子32は局部発信信号の入力端子
である、各々、ゲート接地電界効果トランジスタ34、
35のソース電極34s、35sに接続される。ゲート
接地電界効果トランジスタ34、35のドレイン電極3
4d、35dは互いに接続されるとともに、インダクタ
3の一方の端に接続され、またバイアスカット用キャパ
シタ38を介して帰還抵抗36、37の一方の端に接続
される。帰還抵抗36、37の他方の端はそれぞれソー
ス電極34s、35sに接続される。
力端子であり、入力端子32は局部発信信号の入力端子
である、各々、ゲート接地電界効果トランジスタ34、
35のソース電極34s、35sに接続される。ゲート
接地電界効果トランジスタ34、35のドレイン電極3
4d、35dは互いに接続されるとともに、インダクタ
3の一方の端に接続され、またバイアスカット用キャパ
シタ38を介して帰還抵抗36、37の一方の端に接続
される。帰還抵抗36、37の他方の端はそれぞれソー
ス電極34s、35sに接続される。
【0029】また、ソース接地電界効果トランジスタ7
にゲートバイアスを与える端子33を備え、キャパシタ
39は直流バイアスカット用である。他の回路部分は図
1と同様である。
にゲートバイアスを与える端子33を備え、キャパシタ
39は直流バイアスカット用である。他の回路部分は図
1と同様である。
【0030】図4を参照して動作について説明する。
【0031】入力端子31、32より印加された入力信
号および局部発信信号は、各ゲート接地電界効果トラン
ジスタ34、35の互いに接続されたドレイン電極34
d、35dで合成され、この合成信号はゲートバイアス
調整端子33より非線形領域にバイアスされたソース接
地電界効果トランジスタ7のゲート電極7gに印加され
る。ここで、ソース接地電界効果トランジスタ7の非線
形性により、そのドレイン電極7dには、入力信号と局
部信号との差周波数信号と和周波数信号とが現れ、信号
周波数変換作用を得る。図4において、帰還抵抗36、
37が、ピーキング用インダクタ3により発生する高周
波領域の伝送特性の突出を相殺し広帯域で平坦な特性を
実現する帰還回路を形成している。他の部分の動作は図
1と同様である。
号および局部発信信号は、各ゲート接地電界効果トラン
ジスタ34、35の互いに接続されたドレイン電極34
d、35dで合成され、この合成信号はゲートバイアス
調整端子33より非線形領域にバイアスされたソース接
地電界効果トランジスタ7のゲート電極7gに印加され
る。ここで、ソース接地電界効果トランジスタ7の非線
形性により、そのドレイン電極7dには、入力信号と局
部信号との差周波数信号と和周波数信号とが現れ、信号
周波数変換作用を得る。図4において、帰還抵抗36、
37が、ピーキング用インダクタ3により発生する高周
波領域の伝送特性の突出を相殺し広帯域で平坦な特性を
実現する帰還回路を形成している。他の部分の動作は図
1と同様である。
【0032】図5は本発明第三実施例モノリシックマイ
クロ波集積回路の平面図であり、このモノリシックマイ
クロ波集積回路は図4に示すマイクロ波回路を半導体集
積回路技術にてモノリシックに集積したものである。図
6は本発明第三実施例モノリシックマイクロ波集積回路
の図5に示すA部分の詳細図である。図7は本発明第三
実施例モノリシックマイクロ波集積回路の図5に示すB
部分の詳細図である。図8は本発明第三実施例モノリシ
ックマイクロ波集積回路の図5に示すC−D断面図であ
る。
クロ波集積回路の平面図であり、このモノリシックマイ
クロ波集積回路は図4に示すマイクロ波回路を半導体集
積回路技術にてモノリシックに集積したものである。図
6は本発明第三実施例モノリシックマイクロ波集積回路
の図5に示すA部分の詳細図である。図7は本発明第三
実施例モノリシックマイクロ波集積回路の図5に示すB
部分の詳細図である。図8は本発明第三実施例モノリシ
ックマイクロ波集積回路の図5に示すC−D断面図であ
る。
【0033】図5に示す回路は次の点を除き図4に示す
回路と同様であるのでこの動作の説明は省く。すなわ
ち、帰還パスのバイアスカット用キャパシタ38がキ
ャパシタ38aとキャパシタ38bとに分割され、ソ
ース接地電界効果トランジスタ7に低域特性抑圧用の抵
抗42およびキャパシタ41からなる低域負帰還パスが
設けられ、出力端子11のインピーダンス整合用イン
ダクタ43、インピーダンス整合用キャパシタ44およ
びバイアスカット用キャパシタ45が設けられている。
回路と同様であるのでこの動作の説明は省く。すなわ
ち、帰還パスのバイアスカット用キャパシタ38がキ
ャパシタ38aとキャパシタ38bとに分割され、ソ
ース接地電界効果トランジスタ7に低域特性抑圧用の抵
抗42およびキャパシタ41からなる低域負帰還パスが
設けられ、出力端子11のインピーダンス整合用イン
ダクタ43、インピーダンス整合用キャパシタ44およ
びバイアスカット用キャパシタ45が設けられている。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、高周波
領域での利得の突出特性を抑え広帯域で平坦な周波数特
性を有する優れた効果がある。
領域での利得の突出特性を抑え広帯域で平坦な周波数特
性を有する優れた効果がある。
【図1】本発明第一実施例マイクロ回路の回路図。
【図2】本発明第一実施例マイクロ回路のゲート接地電
界効果トランジスタのソース電極からドレイン電極への
S21パラメータの伝送特性を示す図。
界効果トランジスタのソース電極からドレイン電極への
S21パラメータの伝送特性を示す図。
【図3】本発明第一実施例マイクロ回路のゲート接地電
界効果トランジスタの帰還抵抗の値Rfbをパラメタとし
たときの伝送利得周波数特性を示す図。
界効果トランジスタの帰還抵抗の値Rfbをパラメタとし
たときの伝送利得周波数特性を示す図。
【図4】本発明第二実施例マイクロ回路の回路図。
【図5】本発明第三実施例モノリシックマイクロ波集積
回路の平面図。
回路の平面図。
【図6】本発明第三実施例モノリシックマイクロ波集積
回路の図5に示すA部分の詳細図。
回路の図5に示すA部分の詳細図。
【図7】本発明第三実施例モノリシックマイクロ波集積
回路の図5に示すB部分の詳細図。
回路の図5に示すB部分の詳細図。
【図8】本発明第三実施例モノリシックマイクロ波集積
回路の図5に示すC−D断面図。
回路の図5に示すC−D断面図。
【図9】従来例のマイクロ回路の回路図。
1、12、31、32 入力端子 2、34、35 ゲート接地電界効果トランジスタ 2d、7d、34d、35d ドレイン電極 2g、7g、34g、35g ゲート電極 2s、7s、34s、35s ソース電極 3 インダクタ 4、8、10 抵抗 5、6、22、9、38、39、45 キャパシタ 7 ソース接地電界効果トランジスタ 11 出力端子 21、36、37 帰還抵抗 33 ゲートバイアス調整端子 43 インピーダンス整合用インダクタ 44 インピーダンス整合用キャパシタ m1 第一金属配線 m2 第二金属配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 3/60 H03F 1/34 H03F 3/193 H03H 11/28
Claims (1)
- 【請求項1】 入力端子と、この入力端子に入力電極が
接続され制御電極が接地されたトランジスタによる能動
インピーダンス整合回路と、このトランジスタの出力電
極に接続され入力インピーダンスが高い能動型の電子回
路とを備え、 前記出力電極と前記能動型の電子回路との接続通路にピ
ーキング用インダクタが介挿されたマイクロ波回路にお
いて、 前記出力電極と前記入力電極との間に帰還用接続素子が
接続され、 前記トランジスタは、ピーキングがかかる周波数帯域で
位相推移がπ/3〜2π/3程度の特性の素子が選ばれ
る ことを特徴とするマイクロ波回路。
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---|---|---|---|
JP03221793A JP3231449B2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | マイクロ波回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03221793A JP3231449B2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | マイクロ波回路 |
Publications (2)
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JPH06252668A JPH06252668A (ja) | 1994-09-09 |
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ID=12352766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP03221793A Expired - Fee Related JP3231449B2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | マイクロ波回路 |
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-
1993
- 1993-02-22 JP JP03221793A patent/JP3231449B2/ja not_active Expired - Fee Related
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