JPH0585101U - マイクロ波半導体装置用バイアス回路 - Google Patents

マイクロ波半導体装置用バイアス回路

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JPH0585101U
JPH0585101U JP2620092U JP2620092U JPH0585101U JP H0585101 U JPH0585101 U JP H0585101U JP 2620092 U JP2620092 U JP 2620092U JP 2620092 U JP2620092 U JP 2620092U JP H0585101 U JPH0585101 U JP H0585101U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望の周波数帯でマイクロ波半導体装置の特
性に影響を与えることなく、不要波を吸収する機能を有
するバイアス回路を得ることを目的とする。 【構成】 所望の周波数帯で高周波的に接地された第1
の伝送線路の一端とバイアス供給端子との間に、第2の
伝送線路を装荷し、かつ、第2の伝送線路の2点間を抵
抗で接続する構成とした。 【効果】 この考案のバイアス回路を用いることによ
り、高安定なマイクロ波半導体装置を得ることができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は増幅器、発振器等のマイクロ波半導体装置に所望のバイアスを供給 するためのバイアス回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電界効果トランジスタ(以下、FETと略す)等の半導体素子の進捗に ともない、増幅器、発振器等の固体化が一般に行なわれている。 これらの増幅器、発振器等のマイクロ波半導体装置には半導体素子に所望のバ イアスを印加するためのマイクロ波半導体装置用バイアス回路(以下、バイアス 回路と略す)が必要となる。マイクロ波半導体装置の高性能化、高安定化を図る にはバイアス回路として所望の周波数帯では増幅特性、発振特性等のマイクロ波 半導体装置の特性に影響を与えることなく、他の周波数の不要波を吸収させる機 能が要求される。 ここではマイクロ波半導体装置として増幅器を例にして説明する。図6は例え ば昭和59年度電子通信学会総合全国大会、講演番号925に示されるている従 来のバイアス回路を用いた増幅器の構成図である。 図において、1はFET、2、3はFET1のゲート端子、ドレイン端子にそ れぞれ接続された入力整合回路、出力整合回路、4は入力端子、5は出力端子、 6はバイアス回路、7はバイアス供給端子、8は第1の伝送線路、9は先端開放 1/4波長線路、10は抵抗、11はキャパシタである。 この増幅器はマイクロ波帯の信号を増幅するためのFET1、FET1の入力 インピーダンスと電源インピーダンスとを整合させる入力整合回路2、FET1 の出力インピーダンスと負荷インピーダンスとを整合させる出力整合回路3およ びFET1に所望のバイアスを印加するためのバイアス回路6から構成されてい る。 なお、公知資料では2段構成で、DCカットおよびFET1のゲート端子にバ イアスを供給するバイアス回路も含んだ構成となっているが、ここでは説明を簡 単にするために、1段構成とし、DCカットおよびFET1のゲート端子にバイ アスを供給するためのバイアス回路を省略して示している。 この増幅器に用いられているバイアス回路6は一端が出力整合回路3を介して FET1のドレイン端子に接続され、他端は先端開放1/4波長線路9により、 所望の周波数帯で高周波的に接地された第1の伝送線路8と第1の伝送線路8の 他端と接地間に設けられた抵抗10とキャパシタ11との直列回路とからなり、 バイアス供給端子7は第1の伝送線路8の他端側に接続されている。また、第1 の伝送線路8の長さは所望の周波数帯で1/4波長に選ばれており、キャパシタ 11は低周波帯においても低インピーダンスとなるような十分大きな値に選ばれ ている。 なお、図中では省略しているが、バイアス供給端子7は貫通コンデンサ等を介 してバイアス電源に接続されている。 図7は従来のバイアス回路6をマイクロ波集積回路を用いて構成する場合の構 造の一例である。第1の伝送線路8、先端開放1/4波長線路9、抵抗10およ びバイアス供給端子7が誘電体基板12上に一体形成されており、抵抗10の一 端はチップ状のキャパシタ11と接地パターン13を介して接地される構造のも のである。
【0003】 次に動作について説明する。 このバイアス回路6では所望の周波数帯で1/4波長の長さを有し、一端が先 端開放線路9で高周波的に接地された第1の伝送線路8を用いているため所望の 周波数帯ではa点よりバイアス回路6側を見たインピーダンスはほぼ無限大とな る。一方、第1の伝送線路8と先端開放1/4波長線路9の長さが波長に比べ無 視できる低周波帯においてはバイアス供給端子7に接続されるバイアス電源のイ ンピーダンスも十分高くなるので、a点よりバイアス回路6側を見たインピーダ ンスは近似的に抵抗10が接続されているものとして表わされる。 このようにこの増幅器に用いているバイアス回路6は所望の周波数帯で高イン ピーダンスを有し、低周波帯では不要波を吸収する抵抗10回路と見なすことが できる。
【0004】 このためバイアス供給端子7に所望のバイアス電圧を印加することにより、第 1の伝送線路8、出力整合回路3を介してFET1にバイアスが供給され、FE T1は動作状態になる。このような状態において、入力端子4から入射した所望 の周波数帯の信号は入力整合回路2を介してFET1に供給され、そこで増幅さ れる。増幅された信号は出力整合回路3を介して、バイアス回路6に影響される ことなく、出力端子5に現われる。一方、FET1で発生する低周波帯の不要波 はバイアス回路6の抵抗10で吸収されるため、増幅器が低周波帯で不安定動作 したり、発振したりするのを防ぐことができる。 以上のようにバイアス回路6は増幅特性に影響を与えることなく、低周波帯で の増幅器の安定化を図る機能を有する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
近年、増幅器の高周波数化、高性能が要求されるようになり、FET1として 所望の周波数帯よりも高い高周波数帯においても十分利得の高いものが使われる ようになった。そのため、高周波数帯においても増幅器が不安定動作する可能性 が大きくなった。 従来のバイアス回路6は所望の周波数帯では非常に大きなインピーダンスを有 するが、それ以上の高周波帯ではかならずしも高インピーダンスとはならず、F ET1で発生した高周波帯の不要波はバイアス回路6側へ漏れ込むようになる。 漏れ込んだ不要波は一部抵抗10で吸収されるが、その量はバイアス供給端子7 に接続されるバイアス電源のインピーダンスに大きく依存する。例えばバイアス 電源のインピーダンスが非常に高い場合は大部分抵抗10で吸収されるが、逆に 非常に低い場合、バイアス供給端子7側の第1の伝送線路8の一端が短絡される ため不要波は抵抗10で吸収されずに大部分FET1側へ反射される。 このように、大部分の不要波がFET1側へ反射されるような場合、FET1 の内部もキャパシタを介してFET1のドレイン端子からゲート端子に不要波が 帰還され、そのため増幅器が不安定動作することになる。 このように、従来のバイアス回路を用いるような場合バイアス供給端子7に接 続されるバイアス電源のインピーダンスによっては増幅器が高周波帯の不要波に より不安定動作したり発振したりする問題点があった。
【0006】 また、マイクロ波集積回路により実現するような場合、バイアス回路6は図7 のような構造となるため、キャパシタ11を接地する接地パターン13の寄生の インダクタおよびキャパシタ11自身に寄生するインダクタにより、高周波帯で は抵抗10の一端を高周波的に接地することができなくなる。 このため、第1の伝送線路8のバイアス供給端子7側の端子から抵抗10側を 見たインピーダンスは非常に高くなり、FET1等で発生した高周波帯の不要波 を抵抗10で吸収させることができなくなる。 従って、FET1で発生した高周波帯の不要波はバイアス回路6で大部分反射 され、反射された不要波はFET1側へもどり、増幅器が不安定動作してしまう 問題点もあった。
【0007】 さらに、従来のバイアス回路6には所望の周波数帯で1/4波長の第1の伝送 線路8が使われており、出力の大きな増幅器にこのバイアス回路6を用いる場合 、第1の伝送線路8には大きなバイアス電流が流れる。 増幅器の周波数帯域が比較的低い場合、第1の伝送線路8長が長くなり、直流 抵抗が増加するため第1の伝送線路8による電圧降下が増大する。 このため、周波数帯域が比較的低く、かつ、高出力な増幅器にこのバイアス回 路6を用いるような場合、増幅器の出力および効率が低下してしまう問題点もあ った。
【0008】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、所要周波数 帯では増幅器特性に影響を与えることなく、低周波数帯から高周波数帯までの不 要波を吸収するバイアス回路を得ることを目的としている。また、電圧降下の少 ないバイアス回路を得ることも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 この考案に係るバイアス回路は第1の伝送線路とバイアス供給端子間に第2の 伝送線路を装荷し、かつ、第2の伝送線路の2点間を抵抗で接続する構成とした ものである。
【0010】 また、この考案のバイアス回路はバイアス供給端子側の第1の伝送線路の一端 に、先端開放線路により高周波的に接地された抵抗を接続したものである。
【0011】 さらに、この考案のバイアス回路は第1の伝送線路と接地間に容量性素子を接 続したものである。
【0012】
【作用】
この考案におけるバイアス回路は2点間を抵抗で接続した第2の伝送線路を第 1の伝送線路とバイアス供給端子間に直列に装荷することにより、バイアス回路 側へ漏れ込んだ高周波帯の不要波をバイアス電源のインピーダンスに関係なく吸 収させることができる。
【0013】 また、この考案におけるバイアス回路は第1の伝送線路の一端に、先端開放線 路により高周波的に接地された抵抗を接続することにより、抵抗とキャパシタと の直列回路で吸収させることが難ずかしい高周波帯の不要波を吸収させることが できる。
【0014】 さらに、この考案におけるバイアス回路は第1の伝送線路と接地間に容量性素 子を装荷することにより、第1の伝送線路長を短くでき、第1の伝送線路の直流 抵抗を減らすことができる。
【0015】
【実施例】
実施例1. 以下、この考案の一実施例を図について説明する。図1はこの考案の1つであ るバイアス電源のインピーダンスに関係なく高周波帯の不要波を吸収できるバイ アス回路を用いた増幅器の構成図である。この図において、14は第2の伝送線 路、15は抵抗である。 この増幅器に用いているこの考案のバイアス回路6は従来のバイアス回路6の 第1の伝送線路8とバイアス供給端子7間に第2の伝送線路14を設け、その第 2の伝送線路14の両端を抵抗15で接続した構成のものであり、第2の伝送線 路14の長さは高周波帯の不要波に対してほぼ1/2波長に選ばれている。
【0016】 この考案のバイアス回路2はこのように構成されているのでFET1で発生し た高周波帯の不要波はバイアス回路2側へ漏れ込み、漏れ込んだ不要波は第1の 伝送線路8と第2の伝送線路14を通ってバイアス供給端子7側へ進む。 ここで第2の伝送線路14の長さは不要波に対して1/2波長に選ばれている ため、第2の伝送線路14の両端における不要波は位相が180゜異なる関係に なる。従って、第2の伝送線路14の両端における不要波はそれぞれ抵抗15へ 向かって進み、そこで吸収される。このため、不要波はバイアス供給端子7へは 到達しなくなる。 このように、この考案のバイアス回路6は所要の周波数帯で高インピーダンス を有し、低周波帯の不要波を吸収する機能を持つ従来のバイアス回路6に、新ら たに高周波帯の不要波を吸収する機能を付加したものである。
【0017】 以上のように、この考案のバイアス回路2ではFET1で発生した高周波帯の 不要波をバイアス供給端子7に到達する前に大部分吸収することができるため、 バイアス供給端子7に接続されるバイアス電源のインピーダンスに左右されるこ となく高周波帯の不要波を吸収することができる。 従って、この考案のバイアス回路6を増幅器に使用することにより、高安定な 増幅器を得ることができる。
【0018】 実施例2. 図2はバイアス電源のインピーダンスに関係なく高周波帯の不要波を吸収でき る他の実施例のバイアス回路の構成図である。 このバイアス回路6は第2の伝送線路14の2点間をそれぞれ2個の抵抗15 で接続したものである。このような構成にすることにより、それぞれの抵抗15 の両端における不要波の位相が逆相となる周波数が異なり、2つの周波数の不要 波を吸収させることができる。 このように、抵抗15の数を増加させることにより、多数の周波数成分を持つ 不要波を吸収させることが可能となる。 以上の実施例では2点間を抵抗15で接続した第2の伝送線路14を第1の伝 送線路8とバイアス供給端子7間に直列に装荷するため、バイアス回路6の直流 抵抗が問題とならない低雑音増幅器等に使用できる。
【0019】 実施例3. 図3はこの考案のもう1つである寄生インダクタに左右されることなく高周波 帯の不要波を吸収できるバイアス回路であり、図3(a)、(b)に構成および 構造図をそれぞれ示す。図中、16は抵抗、17は先端開放線路である。 図3(a)に示す構成図において、このバイアス回路はバイアス供給端子7側 の第1の伝送線路8の一端に、先端開放線路17が接続された抵抗16を接続し たものである。 この先端開放線路17の長さは高周波帯の不要波に対して1/4波長に選ばれ ており、そのため抵抗16は第1の伝送線路8の一端と接地間に装荷されたもの と見なすことができる。 従って、バイアス回路6側へ漏れ込んだ高周波帯の不要波はこの抵抗16で吸 収される。
【0020】 図3(a)に示すバイアス回路6もマイクロ波集積回路で実現する場合の構造 の一例を図3(b)に示す。この図に示すように、高周波数帯の不要波を吸収す るための抵抗16と先端開放線路17を、第1の伝送線路8、抵抗10およびそ の先端開放1/4波長線路9と同時に誘電体基板12上に一体形成することがで きる。 このように抵抗16の一端を先端開放線路17を用いて高周波的に接地するこ とにより、チップ状のキャパシタ11や接地パターン13を用いる場合に生ずる 寄生のインダクタが存在しないため、寄生のインダクタに左右されることなく、 高周波体の不要波を吸収させることができる。
【0021】 実施例4. 図4は寄生インダクタに左右されることなく、高周波帯の不要波を吸収する他 の実施例のバイアス回路の構成図である。 この図に示すように、長さの異なる先端開放線路17で高周波的に接地された 複数個の抵抗16を第1の伝送線路8の一端に接続することにより、複数個の不 要波を吸収させることができる。 実施例3、4で示したバイアス回路6は実施例1、2のように第2の伝送線路 14を用いないため、比較的取り扱う電力が大きな中出力増幅器に適用できる。
【0022】 以上に示したバイアス回路2は不要波を吸収させるためのものであるが、以下 に直流抵抗を減少させることができるバイアス回路について示す。
【0023】 実施例5. 図5はこの考案のさらにもう1つである直流抵抗を減少させることのできるバ イアス回路の構成図である。 図5(a)は第1の伝送線路8のほぼ中央部に容量性素子18の1つである先 端開放線路を接続したものであり、等価的に容量性素子18は第1の伝送線路8 のほぼ中央部と接地間に装荷されたものと見なすことができる。 従来のバイアス回路2に用いている第1の伝送線路8は所望の周波数帯で1/ 4波長に選ばれており、第1の伝送線路18の一端から他端まで伝ぱんするマイ クロ波の通過位相は90゜遅れる。 これに対して、図5(a)のように第1の伝送線路のほぼ中央部と接地間に容 量性素子18を装荷することにより、容量性素子18はマイクロ波の通過位相を 遅らせる働きがある。このため、従来の1/4波長の第1の伝送線路8と同じよ うに通過位相90゜を得るには、この考案のバイアス回路6に用いている第1の 伝送線路8の長さは1/4波長より短くて済む。
【0024】 このように、第1の伝送線路8のほぼ中央部と接地間に容量性素子18を装荷 することにより、電気的には従来のバイアス回路6に用いている1/4波長の第 1の伝送線路8と等しく、しかも第1の伝送線路8の長さを1/4波長より短く することが可能となり、第1の伝送線路8の直流抵抗を低減することができる。 従って、この考案のバイアス回路6を高出力の増幅器に用いることにより、バ イアス回路6の電圧降下を低減でき、増幅器の高出力化、高効率化を図ることが できる。
【0025】 図5(b)は容量性素子18としてキャパシタを用いた場合であり、電気的に は図5(a)と同じであるが、図5(a)に比べバイアス回路6の小形化が図れ る。
【0026】 図5(c)は容量性素子18を第1の伝送線路8のバイアス供給端子7と反対 側の一端に接続した場合であり、この場合も第1の伝送線路8の長さを1/4波 長より短くすることができる。
【0027】 以上はこの考案のバイアス回路6をマイクロ波半導体装置として増幅器に用い る場合について説明したが、発振器、てい倍器等にも用いることができる。
【0028】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば所望の周波数帯で高周波的に接地された第1 の伝送線路の一端とバイアス供給端子間に2点間を抵抗で接続した第2の伝送線 路を直列に装荷することにより、バイアス供給端子に接続されるバイアス電源の インピーダンスに関係なく、高周波帯の不要波を吸収する機能を実現できる。 このように低周波帯の不要波を吸収する機能を持つ従来のバイアス回路に高周 波帯の不要波を吸収する機能を付加したこの考案のバイアス回路を増幅器、発振 器等に用いることにより、取り扱う電力の比較的小さなマイクロ波半導体装置の 安定化を図ることができる効果がある。
【0029】 また、この考案によれば所望の周波数帯で高周波的に接地されたバイアス供給 端子側の第1の伝送線路の一端に、先端開放線路により高周波的に接地された抵 抗を接続することにより、バイアス回路をマイクロ波集積回路で実現する上で問 題となるキャパシタ自身や接地パターンに存在する寄生のインダクタに左右され ることなく、高周波帯の不要波を吸収でき、しかもバイアス回路の直流抵抗が増 加してしまうこともない。 このバイアス回路は比較的取り扱う電力の大きなマイクロ波半導体装置の高安 定化が図れる。
【0030】 さらに、この考案によれば第1の伝送線路と接地間に容量性素子を装荷するこ とにより、所望の周波数帯で高インピーダンス特性を有し、かつ、直流抵抗の低 減を図ったバイアス回路を得ることができる。 このバイアス回路を使用することにより、取り扱う電力の大きなマイクロ波半 導体装置の高性能化が図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例であるバイアス電源のイン
ピーダンスに影響されることなく不要波を吸収できるバ
イアス回路を用いた増幅器の構成図である。
【図2】この考案のバイアス電源のインピーダンスに影
響されることなく不要波を吸収できる他の実施例を示す
バイアス回路の構成図である。
【図3】この考案のもう1つの実施例である寄生のイン
ダクタに左右されることなく、不要波を吸収できるバイ
アス回路の構成および構造図である。
【図4】この考案の寄生インダクタに左右されることな
く不要波を吸収できる他の実施例を示すバイアス回路の
構成図である。
【図5】この考案のさらにもう1つの実施例である直流
抵抗を減少させることのできるバイアス回路の構成図で
ある。
【図6】従来のバイアス回路を用いた増幅器の構成図で
ある。
【図7】マイクロ波集積回路を用いて実現する場合の一
例を示す従来のバイアス回路の構造図である。
【符号の説明】
1 FET 2 入力整合回路 3 出力整合回路 4 入力端子 5 出力端子 6 バイアス供給端子 7 バイアス供給端子 8 第1の伝送線路 9 先端開放1/4波長線路 10 抵抗 11 キャパシタ 12 誘電体基板 13 接地パターン 14 第2の伝送線路 15 抵抗 16 抵抗 17 先端開放線路 18 容量性素子

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が所望の周波数帯で高周波的に接地
    され、他端は半導体素子の所定の端子に接続された第1
    の伝送線路と、上記、第1の伝送線路の高周波的に接地
    された一端にバイアス供給端子を接続してなるマイクロ
    波半導体装置用バイアス回路において、上記、第1の伝
    送線路とバイアス供給端子との間に第2の伝送線路を設
    け、かつ、上記、第2の伝送線路の2点間を抵抗で接続
    していることを特徴とするマイクロ波半導体装置用バイ
    アス回路。
  2. 【請求項2】 一端が所望の周波数帯で高周波的に接地
    され、他端は半導体素子の所定の端子に接続された第1
    の伝送線路と、上記、第1の伝送線路の接地された一端
    にバイアス供給端子を接続してなるマイクロ波半導体装
    置用バイアス回路において、上記、第1の伝送線路の接
    地された一端に、先端開放線路が接続された抵抗を接続
    していることを特徴とするマイクロ波半導体装置用バイ
    アス回路。
  3. 【請求項3】 一端が所望の周波数帯で高周波的に接地
    され、他端は半導体素子の所定の端子に接続された第1
    の伝送線路と、上記、第1の伝送線路の接地された一端
    にバイアス供給端子を接続してなるマイクロ波半導体装
    置用バイアス回路において、上記、第1の伝送線路と接
    地間に容量性素子を装荷していることを特徴とするマイ
    クロ波半導体装置用バイアス回路。
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