JP3115971B2 - 変速装置の二重噛合防止機構 - Google Patents

変速装置の二重噛合防止機構

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JP3115971B2 JP05268508A JP26850893A JP3115971B2 JP 3115971 B2 JP3115971 B2 JP 3115971B2 JP 05268508 A JP05268508 A JP 05268508A JP 26850893 A JP26850893 A JP 26850893A JP 3115971 B2 JP3115971 B2 JP 3115971B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速装置の二重噛合防
止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】変速装置の二重噛合防止機構としは、例
えば実開昭61‐108629号公報で示されたものの
ように、揺動可能に支持した牽制部材に一対のシフトフ
ォークピンを係合させて構成されたものがあり、その牽
制部材は、伝動ケース壁からケース内部に突出させた支
点ピンに揺動可能に支承されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造では、牽
制部材の支点ピンを伝動ケースに固定取付けするのであ
るが、そのためには回り止め、抜落ち防止、オイルのシ
ール等の種々の対策が必要である。例えば、専用の止め
ボルト、Oリング、ワッシャ、溝付きナット、割りピン
といった多数の部品が必要であり、コストアップや組付
工数の増大の要因となっていた。
【0004】本発明の目的は、牽制部材の支持構造を見
直すことにより、専用部品少なく構造簡単に牽制部材を
揺動支持できるよう改善する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
一対のシフト軸の夫々にシフトフォークを、両端の変速
位置と中間の中立位置の3位置に亘って摺動自在に支承
するとともに、前記両シフトフォークのうちの一方のシ
フトフォークが中立位置にあるときにのみ、他方のシフ
トフォークの中立位置以外の変速位置へのシフトを許容
する牽制部材を備えてある変速装置の二重噛合防止機構
であって、前記牽制部材を、突起と凹入部との嵌合い構
造により、支承部を支点として所定範囲で揺動可能に前
記伝動ケースに支承してあるとともに、この牽制部材の
前記支承部から離れる側への移動を、牽制部材の支承し
た側とは反対側の端部との当たりによって阻止する抜出
し阻止手段を設けてあることを特徴とする。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、前記牽制部材は、前記伝動ケースに形成した下
向きの突起で上方への移動が規制されるとともに、前記
シフトフォークによって下方への移動が規制されるよう
構成してある。
【0007】
【作用】請求項1の構成によれば、伝動ケースに牽制部
材を支承させるのに、一方に備えられた突起ともう一方
に備えられた凹入部とを嵌め合わせるだけで良く、揺動
支持構造に必要な部品を削減することができるととも
に、着脱作業も容易となる。また、牽制部材の揺動は、
嵌め合わせた突起と凹入部との接当によって規制させる
こととなり、揺動範囲は突起の形状や凹入部の大きさ等
を変更することで適宜変更することができる。そして、
抜出し阻止手段を嵌合い構造とは別に備えて、支承部か
ら離れた箇所に作用させることで、突起の抜け出しを阻
止するために凹入部の入口を突起の幅よりも小さく形成
する必要がなくなる。
【0008】請求項2の構成によれば、上記請求項1の
作用に加えて、牽制部材の上下方向の位置決めを、伝動
ケースに形成した突起、並びにシフトフォークで行って
おり、支持構造に必要な部材を更に削減することがで
き、揺動部材のための他の専用部材が一切不用になった
り、凹入部の内面仕上げ程度の軽微な加工を施すだけで
牽制部材の揺動支持機能を出せるようになる。
【0009】図5を参照して本発明の概略説明すれば、
牽制部材14の円弧状突起17と、伝動ケース(カバー
ケース)8内壁の一端に一体形成された円弧状凹入部1
8とを嵌合させて支承部aが、かつ、牽制部材14の他
端に形成された円弧外周14aと伝動ケース8内壁他端
8aとの対向配置によって抜出し阻止手段bが夫々構成
されている。
【0010】また、この例では、変速装置に組付けられ
た状態の牽制部材14は、シフトフォーク11,12の
ピン11p,12pの根本部分で下方の移動規制が、か
つ、伝動ケース8内壁上面の下向きの突起19,20で
上方への移動規制が夫々行われて牽制部材14は上下方
向に位置決めされている。
【0011】従って、牽制部材14は支承部aでの仮想
軸心P回りに揺動自在に支持されることになり、伝動ケ
ース成型用金型の抜き方向によっては揺動支持のための
他の専用部品や加工が一切不要に、又は、凹入部18の
内面仕上げ程度の軽微な加工を施すだけで牽制部材14
の揺動支持機能を出せるようになる。つまり、牽制部材
を直接伝動ケースに支承させることで、揺動支持構造に
必要な部品を削減するものである。
【0012】
【発明の効果】その結果、二重噛合防止機構としての必
要な機能を備えながら、牽制部材の揺動支持に要する専
用部品や専用加工が減り、コスト面や組付け作業性の面
で有利なものとなった。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1にトラクタが、かつ、図2にミッション構
造が夫々示され、1は前輪、2は後輪、3はリフトアー
ム、4はリヤーPTO軸、5はミッションである。ミッ
ション5の前部には、変速レバー6の十字操作によって
走行用の主変速機構Hを変速するための変速操作装置A
が配備されており、次にその構造を説明する。
【0014】図3〜図5に示すように、変速操作装置A
は、ミッションケース7の前部上部から上方に膨出する
状態で装備されたカバーケース(伝動ケースに相当)8
内に装備されている。カバーケース8はミッションケー
ス7に上下方向にボルト止めされており、上方への取外
しが可能である。
【0015】カバーケース8内には、一対の前後向きの
シフト軸9,10が架設され、これらシフト軸9,10
の夫々にシフトフォーク11,12を両端の変速位置と
中間の中立位置の3位置に亘って摺動自在に支承してあ
る。各シフトフォーク11,12に取付けられたピン1
1p,12pが係合する孔部13が形成された牽制部材
14を揺動可能に支持してあり、両シフトフォーク1
1,12のうちの一方のシフトフォーク11又は12が
中立位置にあるときにのみ、他方のシフトフォーク12
又は11の中立位置以外の位置へのシフトを許容する二
重噛合防止機構Bが構成されている。
【0016】一方、カバーケース8内の上端部には、ケ
ース外において変速レバー6に連動連係された支軸15
がスライド及び回動可能に支承されるとともに、各シフ
トフォーク11,12の被操作部11a,12aに係合
可能な操作アーム16が支軸15に固定してあり、牽制
部材14の孔部13を貫通して下方に延出されている。
つまり、支軸15の左右方向でのスライド移動によって
操作アーム16がいずれかの被操作部11a又は12a
を選択し、それから支軸15の回動操作によって操作ア
ーム16が揺動シフトして変速段が入るのである。
【0017】図3、図5に示すように、牽制部材14
は、支点P回りの所定角度範囲で揺動自在にカバーケー
ス8に支承されている。すなわち、牽制部材14の後端
(図5中の右側)に形成された円弧状突起17と、カバ
ーケース8内に形成された円弧状凹入部18との嵌合に
よる支承部a、及び突起17の凹入部18から前方(図
5中の左側)への抜出しを阻止する抜出し阻止手段bを
設けてあり、支承部aの仮想中心である支点Pが揺動支
点となっている。抜出し阻止手段bは、カバーケース8
内前面に形成された摺動面8a、牽制部材14の円弧
状前端縁14aに対して密接対向配置して構成されてお
り、前端縁14aの円弧は、前記支点Pを中心とした半
径に形成されている。
【0018】そして、カバーケース8内にセットされた
状態では、支承部aにおいてカバーケース8から下向き
に突出する後部の突起19と、抜出し阻止手段b部位に
おいてカバーケース8から下向きにに突出する前部の突
起20との接当によって上方への移動規制が行われると
ともに、両シフトフォーク11,12のピン11p,1
2pの付根座面11z,12zによって下方への移動規
制が行われ、これによって牽制部材14が上下にずれ動
くことなく揺動移動するようにしてある。
【0019】カバーケース8は上下に分割される2つ割
り構造の型成形によって作成され、凹入部18、摺動面
8a、及び前後の突起19,20はいずれも鋳抜き状態
のままで形成してあり、その結果、牽制部材14の揺動
支持構造には、専用の部品及び専用の加工が一切不要に
なっている。
【0020】二重噛合防止機構Bの作用例を説明する
と、図5(イ)は両シフトフォーク11,12が共に中
立位置にあり、かつ、操作アーム16が右側のシフトフ
ォーク11を選択しているときの牽制部材14の姿勢を
示し、その状態から支軸15を回動して操作アーム16
を後方側に揺動操作すれば、該操作アーム16は第2枝
孔13bに入込む。このときでは、図5(ロ)に示すよ
うに、第2枝孔13bの左右側縁と左ピン11pとの接
当により、左側のシフトフォーク12の第4枝孔13d
からの抜け出しが、すなわち、前後方向へのシフト移動
が牽制阻止されており、いずれのシフトフォーク11,
12が共にシフト位置に操作される二重噛合が防止され
るのである。
【0021】図2にミッション5の下部におけるミッド
PTO軸21の取出し部分の構造が示されている。つま
り、主変速装置Hに対する入力軸30からギヤ連動され
る中間軸22にベアリング支承された中間ギヤ22a
と、ミッションケース7から下方に突出配備されたミッ
ドPTO軸21とを、シフトギヤ23のスライド操作に
よって、ギヤ連動する伝動状態と連動されない非伝動状
態とが現出自在な切換クラッチ24を構成している。
【0022】そして、図6に示すように、操作アーム2
5の揺動支点26の軸心を、シフトフォーク27の支軸
28の軸心付近に設けてあり、クラッチ入り位置onと
クラッチ切り位置offとがデッドポイント位置の両側
に振分けられるように配置してある。つまり、操作アー
ム25先端に枢支されたコマ部材25aが、揺動支点2
6軸心を通って支軸28と平行なラインの下側にあると
きにクラッチ入り位置onが、かつ、上側にあるときに
クラッチ切り位置offが配置してあり、クラッチ入り
位置onにおいてシフトギヤ23に図中右方向へ自脱し
ようとする分力が作用しても、シフト操作されない限り
シフトフォーク27が右方向(自脱方向)には動けない
ように牽制される自脱防止機構Cが構成されるのであ
る。尚、シフトフォーク27を自脱方向に付勢する巻き
バネ29を設けて、デッドポイント作用を確実化させる
と好都合である。
【0023】〔別実施例〕 牽制部材14に 形成された円弧状の凹入部18と、カバ
ーケース8に形成された台形突起17とを嵌合わせての
摺動により、仮想中心Pで揺動させる構造でも良い。突
起17と凹入部18とは、円弧状どうしや台形突起と円
弧凹入部、三角凹入部と円弧突起等、種々の形状設定が
可能である。
【0024】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの側面図
【図2】ミッション構造を示す線図
【図3】変速操作装置を示す一部切欠きの側面図
【図4】変速操作装置を示す一部切欠きの正面図
【図5】(イ),(ロ)共に、二重噛合防止機構を示す
平面図
【図6】ミッドPTO軸のクラッチ構造を示す一部切欠
きの側面図
【符号の説明】
8 伝動ケース(カバーケース) 9,10 シフト軸 11,12 シフトフォーク 11p,12p ピン 13 孔部 14 牽制部材 17 突起 18 凹入部 19,20 突起 a 支承部 b 抜出し阻止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−26793(JP,U) 実開 昭57−98665(JP,U) 実開 昭58−127249(JP,U) 実開 平1−58858(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 63/00 - 63/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のシフト軸(9),(10)の夫々
    にシフトフォーク(11),(12)を、両端の変速位
    置と中間の中立位置の3位置に亘って摺動自在に支承す
    るとともに、前記両シフトフォーク(11),(12)
    のうちの一方のシフトフォーク(11又は12)が中立
    位置にあるときにのみ、他方のシフトフォーク(12又
    は11)の中立位置以外の変速位置へのシフトを許容す
    る牽制部材(14)を備えてある変速装置の二重噛合防
    止機構であって、 前記牽制部材(14)を、突起(17)と凹入部(1
    8)との嵌合い構造により、支承部(a)を支点として
    所定範囲で揺動可能に前記伝動ケースに支承してある
    ともに、この牽制部材(14)の前記支承部(a)から
    離れる側への移動を、牽制部材(14)の支承した側と
    は反対側の端部との当たりによって阻止する抜出し阻止
    手段(b)を設けてあることを特徴とする変速装置の二
    重噛合防止機構。
  2. 【請求項2】 前記牽制部材(14)は、前記伝動ケー
    ス(8)に形成した下向きの突起(19),(20)で
    上方への移動が規制されるとともに、前記シフトフォー
    ク(11),(12)によって下方への移動が規制され
    るよう構成してある請求項1記載の変速装置の二重噛合
    防止機構。
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