JPH0723620Y2 - 小型電動車のクラッチ操作構造 - Google Patents

小型電動車のクラッチ操作構造

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JPH0723620Y2
JPH0723620Y2 JP1990033895U JP3389590U JPH0723620Y2 JP H0723620 Y2 JPH0723620 Y2 JP H0723620Y2 JP 1990033895 U JP1990033895 U JP 1990033895U JP 3389590 U JP3389590 U JP 3389590U JP H0723620 Y2 JPH0723620 Y2 JP H0723620Y2
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JP
Japan
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clutch
transmission
wall surface
small electric
support shaft
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JP1990033895U
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将弘 市原
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は主として走行不自由者または老齢者を対象とし
た小型電動車であって、詳しくはネガティブブレーキを
内蔵した電動モータの動力を、トランスミッションを介
して駆動輪に伝達してあるとともに、前記モータと前記
駆動輪との伝動状態を断続するクラッチを設けてある小
型電動車のクラッチ操作構造に関する。
〔従来の技術〕
この種の小型電動車では、停止中における不測の車体移
動を防止するために、電動モータへの通電を断つことに
よって作動するネガティブブレーキを備えてあるが、故
障時や運搬時等のように押して移動させたい場合もある
ので、トランスミッションにクラッチを設けることによ
って、走行輪が空回りできるようにされている。
そして、そのクラッチは第5図に示すように、電動モー
タ側のギヤ(18)と走行輪側のギヤ(20)との連動を断
続するためのシフトギヤ(19)で構成され、シフトギヤ
(19)をスライド操作するシフタ(22)をミッションケ
ース(7)を貫通して外部へ突出し、かつ、横軸心
(X)で揺動可能に支持するとともに、前記シフトギヤ
(19)をスプリング(27)によってクラッチ入り側へ付
勢して構成してあった。
つまり、シフタ(22)のケース外の突出部が操作レバー
(32)となり、クラッチ切り状態を維持するためにデテ
ント機構(図示せず)等の係止機構を前記操作レバー
(32)に作用する状態で備えていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、使用頻度の極く少ない人為移動用の、謂
ば臨時用のクラッチに、その操作レバーの位置保持用の
ためだけの係止機構までも独立して設けることはコスト
的な割高感があり改善の余地があった。
本考案はクラッチの操作構造を、その機能を維持しなが
ら割安に構成し得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本考案は冒頭に記載した小型
電動車のクラッチ操作構造において、前記クラッチの回
転部材をスライド操作するシフタを、前記トランスミッ
ションを内装したミッションケースの角部近くにおける
傾斜壁面を貫通する支軸の内方端部に固定するととも
に、その支軸の外方部位に前記壁面の傾斜外表面との協
動によって乗り上りカム機構を構成するカム片を、該支
軸に対する外方への移動が阻止された状態で回動自在に
外嵌し、かつ、前記回転部材をクラッチ接続側へ付勢し
てあることを特徴構成とする。
〔作用〕
通常、ミッションケースのケース壁に両端を支承される
変速用等の回転軸にはトランスミッション用のギヤ類が
外嵌装着されており、そのギヤ類の組込まれた回転軸全
体としての形状はその軸中間部が大径に膨らみ両端部は
窄んだ状態となることや、分割構造となるミッションケ
ースが鋳造で形成され、鋳型から円滑に離脱するために
施される抜き勾配、さらには応力集中を少なくするため
にケース角部をなめらかに形状変化させること等の要素
によって、ミッションケースはその角部付近が傾斜面に
形成されることが多い。
そこで、その傾斜面に着目することにより、前記特徴構
成を創作したのである。つまり、傾斜面を乗り上りカム
機構の一構成部品として利用することにより、シフタ支
軸に外嵌するカム片を用意するだけで、このカム片の回
動によってシフタのスライド移動によるクラッチの断続
操作ができ、しかも構造上カム片を所定角度回動すれば
ケースの傾斜面との位置関係により、該カム片がケース
壁面に乗り上げて自己係止状態になり、他に係止機構を
設けることなくクラッチ入り側に付勢された支軸の復帰
力に抗してクラッチ切り状態に維持することが可能とな
る。
また、クラッチ操作はカム片の回動によって行われるの
で、このカム片を回動させるあるいはカム片に取付けた
アームを押し引きするといった具合に、操作手段の自由
度が、従来のシフタの直接揺動手段に比べて増大する。
〔考案の効果〕
従って、ミッションケース形状を観察・吟味することに
より、クラッチ切り状態の維持のための係止機構を、元
々存在するケース傾斜面を用いて構成したのでコスト的
に有利な小型電動車のクラッチ操作構造を提供できたと
ともに、クラッチ操作手段の自由度向上により、操作具
を省スペースで配設できるとか操作し易い位置にその操
作部を配置できるとかの利点も奏することが可能であ
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第3図に示すように、金属製のパイプフレームに樹脂製
のカバーを取付けてなる車体(1)に操向用の単一の前
輪(2)、この前輪(2)を操向操作するハンドル
(3)、左右一対の後輪(4)、及び座席(5)が備え
られて三輪型の小型電動車が構成されている。
一対の後輪(4)は電動モータ(6)を備えたミッショ
ンケース(7)に軸支され、電動モータ(6)は座席
(5)の下に配設したバッテリー(8)から電力供給さ
れるようになっている。
第4図に示すように、車体(1)の前部にハンドル軸
(10)が縦軸芯(P)を中心に回動自在に挿通支承さ
れ、このハンドル軸(10)の下部に取付けたフロントフ
ォーク(11)に前記前輪(2)が遊転自在に軸支される
とともに、ハンドル軸(10)の上端に前記ハンドル
(3)、前後進切換えスイッチをはじめとする各種スイ
ッチ類やアクセルレバー(13)、及び前照灯(14)等を
備えた操作ボックス(15)が取付けられている。
次に、本電動車の伝動構造について説明する。
第1図、第2図に示すように前記電動モータ(6)には
ネガティブブレーキ(図示せず)を内装してあり、その
動力をトランスミッションとしてのギヤ減速機構(9)
および差動装置(16)を介して左右の駆動後輪(4),
(4)に伝達するとともに、前記ギヤ減速機構(9)に
動力の伝達を断続するクラッチ(C)を設けてある。
前記クラッチ(C)は、モータ(6)の出力軸(17)と
咬合するプライマリギヤ(18)の小径ギヤ(19)を、そ
の軸心方向にスライド移動可能にすることで構成され、
差動装置(16)の大径ギヤ(20)と常時噛合う前記小径
ギヤ(19)がプライマリギヤ(18)の内歯ギヤ部(21)
と咬合するクラッチ入り状態と、これら両者(19),
(21)の咬合が解かれたクラッチ切り状態とが現出でき
るようになっている。
そして、前記小径ギヤ(19)をスライド操作するシフタ
(22)をミッションケース(7)の角部近くにおける傾
斜壁面(23)を貫通する支軸(24)の内方端部に容着し
てあるとともに、その支軸(24)の外方部位に前記壁面
(23)の傾斜外表面との協動によって乗り上りカム機構
(A)を構成するカ片(25)を、ピン(26)による抜け
止め状態で前記支軸(24)に回動自在に外嵌し、かつ、
前記小径ギヤ(19)を巻きバネ(27)でクラッチ入り側
へ常時付勢してある。
前記カム片(25)は円筒状のボス部材を45°の傾斜面で
切断して形成されており、その傾斜断面(25a)と、前
記傾斜壁面(23)とが正対して平行となる状態(第1図
の状態)でクラッチ入りになり、カム片(25)を90°回
動して、その先端鋭部(25b)が傾斜壁面(23)を通り
越して支軸(24)に対して直交するケース側面(28)に
乗り上がった状態(第2図の状態)でクラッチ切りとな
り、この状態では巻きバネ(27)の付勢力に抗してクラ
ッチ切り状態を維持できるのである。
前記カム片(25)に固着のアーム(29)先端部に操作ロ
ッド(30)が枢支連結されており、第3図に示すように
この操作ロッド(30)を車体カバー(31)の上面凹所を
貫通して座席(5)下側部位に延設するとともに、その
上端を折り曲げて操作部(32)を形成してある。従っ
て、電動車を押して歩くときには前記操作部(32)を上
方に持ち上げればクラッチ切状態となり、かつ、強制的
に操作ロッド(31)を押し下げるまでそのクラッチ切状
態が維持される。
本考案では小径ギヤ(19)が回転部材に相当している。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る小型電動車のクラッチ操作構造の実
施例を示し、第1図は伝動構造を示す断面図、第2図は
クラッチ部を示す要部の拡大断面図、第3図、第4図は
夫々小型電動車の側面図、正面図、第5図はクラッチ操
作構造の従来例を示す要部の断面図である。 (4)……駆動輪、(6)……電動モータ、(7)……
ミッションケース、(9)……トランスミッション、
(19)……回転部材、(22)……シフタ、(23)……傾
斜壁面、(24)……支軸、(25)……カム片、(A)…
…乗り上りカム機構、(C)……クラッチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネガティブブレーキを内蔵した電動モータ
    (6)の動力を、トランスミッション(9)を介して駆
    動輪(4)に伝達してあるとともに、前記モータ(6)
    と前記駆動輪(4)との伝動状態を断続するクラッチ
    (C)を設けてある小型電動車のクラッチ操作構造であ
    って、前記クラッチ(C)の回転部材(19)をスライド
    操作するシフタ(22)を、前記トランスミッション
    (9)を内装したミッションケース(7)の角部近くに
    おける傾斜壁面(23)を貫通する支軸(24)の内方端部
    に固定するとともに、その支軸(24)の外方部位に前記
    壁面(23)の傾斜外表面との協動によって乗り上りカム
    機構(A)を構成するカム片(25)を、該支軸(24)に
    対する外方への移動が阻止された状態で回動自在に外嵌
    し、かつ、前記回転部材(19)をクラッチ接続側へ付勢
    してある小型電動車のクラッチ操作構造。
JP1990033895U 1990-03-29 1990-03-29 小型電動車のクラッチ操作構造 Expired - Lifetime JPH0723620Y2 (ja)

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JPH03124023U JPH03124023U (ja) 1991-12-17
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