JPH032047Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH032047Y2
JPH032047Y2 JP9138585U JP9138585U JPH032047Y2 JP H032047 Y2 JPH032047 Y2 JP H032047Y2 JP 9138585 U JP9138585 U JP 9138585U JP 9138585 U JP9138585 U JP 9138585U JP H032047 Y2 JPH032047 Y2 JP H032047Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
shift lever
shift
seat
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9138585U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS621219U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9138585U priority Critical patent/JPH032047Y2/ja
Publication of JPS621219U publication Critical patent/JPS621219U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH032047Y2 publication Critical patent/JPH032047Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両用自動変速機のシフトレバー装
置、特に自動車用自動変速機のフロアシフト式シ
フトレバー装置に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、自動車等においては、変速機のシフトレ
バーが車両フロア上に配設されたフロアシフト式
シフトレバーが普及している。そして、車室内の
車両フロアから直立したシフトレバーによつて、
リモートコントロールのリンク系を介して自動変
速機の変速段を切り換え操作している。
このフロアシフト式シフトレバーを備えた自動
車等においては、駐車スペースが狭い所や交通量
の激しい所では運転者が助手席側から乗り降りす
ることが多い。その場合、運転席から助手席側に
移るとき、あるいは助手席から運転席側に移ると
きに車両フロアから直立しているシフトレバーが
突起物として邪魔になり、容易に乗り移ることが
出来ない。
そこで、従来から車両フロアに設けたシフトレ
バーを上下2分割し、両者をピンにて結合してシ
フトレバーを折り曲げ可能とすることにより、上
記座席の乗り移り動作を容易にした自動変速機の
シフトレバー装置(例えば、実公昭56−32887号
公報)が提案されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記従来の自動変速機のシフトレバー装置は、
操作レバーをフロア面より上方に位置する中間部
の軸で折曲自在となるよう構成したものである。
そのため、このような構成の装置では、操作レバ
ーを折り曲げてもその下側の部分がフロア面から
突出した状態のままとなるから、この部分が座席
の移動の際の邪魔になる問題があり、特にキヤブ
オーバー型車ではその傾向が強くなる問題があ
る。
したがつて本考案の技術的課題は、折り曲げた
シフトレバーが座席の移動時に、より邪魔になら
ないようにすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕 そこで本考案は、上述の問題点を解決するため
の手段として、次のような構成を採用したもので
ある。
すなわち、本考案は、シフトレバー10を折り
曲げ可能な2分割構造とし、その折り曲げ部分を
シフトレバーカバー15で覆つた構造としたもの
である。具体的には第1図および第2図に示すよ
うに、車両フロアから略直立して配設されたシフ
トレバー10をノブ11側の上方レバー部12と
変速機側の下方レバー部13とに2分割し、両レ
バー部12,13を継手手段14により折り曲げ
可能に結合するとともに、さらに車両フロア側に
固定されてシフトレバー折り曲げ部分を覆うカバ
ー15に、上方レバー部12の一方向の折り曲げ
を許容する折り曲げガイド孔51を設けたことを
特徴とする。
〔作用〕
上述の手段によれば、シフトレバー10を折り
曲げる場合は、先ずシフトレバー10をシフトレ
バーカバーの折り曲げガイド孔51に一致する位
置へシフトし、ここで上方レバー部12をその折
り曲げガイド孔51側へ倒せば、シフトレバー1
0は折り曲げ部分で屈曲し、その結果、上方レバ
ー部12が折り曲げガイド孔51内に入り込む。
そして、このシフトレバー折り曲げ状態にて運転
者の座席移動、すなわち運転席から助手席側へ、
あるいは助手席から運転席側への移動が行われ
る。
また、上記と逆に上方レバー部12をカバーの
折り曲げガイド孔51に沿つて直立状態とするこ
とにより、シフトレバー10は元の状態に戻され
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図ないし第5図は、本考案の第1実施例に
係る車両用自動変速機のシフトレバー装置を示し
ており、第1図は要部を示す平面図、第2図は側
面図、第3図は第2図の−線に沿つた断面
図、第4図および第5図はそれぞれ第1図の−
線および第3図の−線に沿つた拡大断面図
を示す。なお、第3図は説明の都合上シフトレバ
ーがパーキングレンジにシフトされた状態にて示
した。
10はシフトレバー全体を示しており、図示し
ない車両フロアから略直立して配設されている。
そして、シフトレバー10は、後述するようにノ
ブ11側の上方レバー部12と変速機側の下方レ
バー部13とに2分割されており、両者は継手手
段14にて折り曲げ可能に結合されている。
15はシフトレバー10の折り曲げ部分を覆う
カバーであり、この実施例においてはシフトレバ
ー10のシフト位置を規制するデイテントプレー
トを兼用している。16はシフトレバーブーツで
あり、車室内への水、泥、埃等の侵入を防止する
とともに車室外の騒音を遮断している。17は図
示しない車両フレームに固定されたサポートブラ
ケツトであり、シフトレバー10を車両前後方向
に揺動可能に支持している。特に第3図に示され
ているように、サポートブラケツト17の両側に
は一対の直立部18が形成されている。この直立
部18の両外側にはシフトレバーブーツ16が嵌
合するスペーサ19および上記デイテントプレー
ト15が配置されており、それらの穴を貫通して
1本のボルト20がスプリングワツシヤ21を介
してナツト22にて締結されている。そして、サ
ポートブラケツトの直立部18の内側に位置する
ボルト20の外周には、カラー23および一対の
樹脂製ブツシユ24を介してシフトレバー10の
下部に設けられたパイプ状回転軸25が同心状に
配置されている。これにより、シフトレバー10
はボルト20の軸線x−xを中心に第2図の紙面
左右方向に揺動可能とされている。シフトレバー
10の変速ポジシヨンは、車両前方よりパーキン
グレンジ(Pレンジ)、リバースレンジ(Rレン
ジ)、ニユートラルレンジ(Nレンジ)、ドライブ
レンジ(Dレンジ)、セカンドレンジ(2レン
ジ)、ローレンジ(Lレンジ)が一列に配列され
ている。
また、上記パイプ状回転軸25にはベベルギヤ
26が溶接、カシメ、圧入等の手段にて固定され
ている。そして、このベベルギヤ26と噛み合う
ベベルギヤ27がサポートブラケツト17の上面
に溶接された固定軸28上にレバー30とともに
ナツト29にて回転自在に取り付けられている。
レバー30はベベルギヤ27に溶接されており、
固定軸28の軸線y−yを中心に揺動可能とされ
ている。31は固定軸28とベベルギヤ27との
間に介在された樹脂製ブツシユである。さらに、
レバー30の先端にはピン32が溶接されてお
り、このピン32にゴムブツシユ33を介してケ
ーブル34のエンド35が嵌合されている。そし
て、ピン32の先端に設けたワツシヤ36および
割ピン37にて抜け止めされている。これによ
り、シフトレバー10の軸線x−x周りの揺動運
動は、一対のベベルギヤ26,27によつてレバ
ー30の軸線y−y周りの揺動運動に変換され、
ケーブル34を車両前後方向に往復運動させて自
動変速機を所定の変速段に切り換え操作するよう
に構成されている。
また、上記デイテントプレート15には、特に
第1図に示されているように、後述するシフトレ
バー10のシフト位置を規制するステツプ状のカ
ム孔38が形成されている。このデイテントプレ
ート15は上記サポートブラケツト17に溶接し
たブラケツト39,40に4本のねじ41および
ナツト42にてシフトレバーブーツ16とともに
取り付けられている。シフトレバーブーツ16の
上端部はシフトレバー10に嵌合されている。
さて、シフトレバー10は、ノブ11側の上方
レバー部12と変速機側の下方レバー部13とに
2分割されている。
そして、両レバー部12,13は継手手段14
によりシフトレバー変速操作方向と略直交する方
向(車両幅方向)に折り曲げ可能に結合されてい
る。
すなわち、継手手段14は特に第5図に示され
ているように、上方レバー部12の下端にはパイ
プ状回転軸43が溶接されている。一方、下方レ
バー部13を構成する前記パイプ状回転軸25の
外周にはフオーク状をなすハウジング44が溶接
されている。そして、ハウジング44の穴を貫通
して1本のボルト45がスプリングワツシヤ46
を介してナツト47により締結されている。この
ボルト45の外周には、カラー48および一対の
樹脂製ブツシユ49を介して上記パイプ状回転軸
43が同心状に配置され、上方レバー部12がボ
ルト45の軸線z−zを中心に回動可能に構成さ
れている。また、上記パイプ状回転軸43の外周
にはトーシヨンスプリング50が巻き付けられて
おり、その中間部と両端部が上方レバー部12と
下方レバー部側のハウジング44とに係止されて
上方レバー部12を第3図の紙面左方(シフトレ
バー折り曲げ方向)に付勢している。
さらに、前記デイテントプレート15には、P
レンジに対応する位置においてカム孔38に連続
してシフトレバー変速操作方向と略直交する一方
向に折り曲げガイド孔51が形成されている。こ
の実施例では助手席側にのみ設けられている。
折り曲げガイド孔51の途中には、上方レバー
部12の折り曲げを阻止するロツクレバー52が
設けられており、このロツクレバー52は特に第
4図に示されているように、上面に回転軸53お
よびその軸から離れた位置に位置決め用の爪54
が一体的に設けられている。そして、回転軸53
はデイテントプレート15の穴55に貫通され、
その上端にノブ56が取り付けられている。さら
に、このノブ56とデイテントプレート15との
間にはトーシヨンスプリングを兼ねた圧縮コイル
スプリング57が取り付けられており、ロツクレ
バー52は上下方向に移動並びに回転軸53周り
に揺動出来る。そして、第1図および第4図に示
すロツク位置では、ロツクレバー52の爪54が
デイテントプレート15に形成した位置決め用の
穴58内に係合するようになつている。また、ノ
ブ56を押し下げた第1図の想像線で示すロツク
解除位置では、前記スプリング57のばね力にて
ロツクレバー52がデイテントプレート15内面
のストツパ59に当接するようになつている。6
0は、ロツクレバー52のロツク位置を設定する
ためデイテントプレート15内面に設けたストツ
パである。
第1図に戻つてデイテントプレート15のカム
孔38について述べる。カム孔38は、シフトレ
バー変速操作方向に延びたステツプ状に形成され
ており、このカム孔38の一側面(第1図の下
方)に上方レバー部12が前記トーシヨンスプリ
ング50のばね力により付勢されている。そし
て、Nレンジ、Dレンジおよび2レンジが同一側
面上で得られるようになつており、Rレンジおよ
びLレンジがシフトレバー10を軸線z−z周り
に運転席側(第1図の上方)に操作した位置で、
Pレンジがさらにシフトレバー10を同様に運転
席側に操作した位置とすることにより得られるよ
うになつている。なお、62は上方レバー部12
の外周面に形成した平行面であり、カム孔38の
ステツプ状段部61に当接してその変速位置を正
確に設定するためのものである。また、63はN
レンジ、Dレンジおよび2レンジに対応してカム
孔38の側面に形成した円弧状の溝であり、シフ
トレバー10の変速操作に節度感を与えることが
出来る。
上記のように構成された車両用自動変速機のシ
フトレバー装置においては、シフトレバー10を
デイテントプレート15のカム孔38に沿つて軸
線z−z周りに操作するとともに、軸線x−x周
りに操作する。これにより、一対のベベルギヤ2
6,27を介してレバー30を軸線y−y周りに
揺動運動させ、ケーブル34を車両前後方向に往
復運動させることによつて図示しない自動変速機
のマニユアルバルブレバーを作動させて所定の変
速段に切り換える。そして、Pレンジにシフトし
た時、上方レバー部12はトーシヨンスプリング
50により折り曲げガイド孔51内においてロツ
クレバー52に当接した位置で止まる。ロツクレ
バー52はその爪54がデイテントプレート15
の位置決め穴58に係合しているため、そのロツ
ク状態に維持されている。
シフトレバー10を折り曲げる場合には、次の
ように操作される。
先ず、シフトレバー10をPレンジにシフトす
る。このシフト位置において、シフトレバーの上
方レバー部12とデイテントプレート15に設け
た折り曲げガイド孔51とが一致し、シフトレバ
ー折り曲げ可能位置となる。但し、シフトレバー
折り曲げ操作はロツクレバー52にて阻止されて
いる。
次に、ロツクレバーのノブ56をスプリング5
7に抗して押し下げる。すると、ロツクレバーの
爪54とデイテントプレートの位置決め穴58と
の係合が外れてロツクレバー52のロツク状態が
解除される。この時、ロツクレバー52はデイテ
ントプレートのストツパ59に当接した位置に保
持される。
ロツクレバー52のロツク状態が解除される
と、上記シフトレバー側のトーシヨンスプリング
50のばね力により上方レバー部12が折り曲げ
ガイド孔51に沿つて折り曲げられ、折り曲げガ
イド孔51の下端面に当接した位置で止まる。
そして、このシフトレバー折り曲げ状態にて運
転者の座席移動、すなわち運転席から助手席側
へ、あるいは助手席から運転席側への移動が行わ
れる。
また、シフトレバー10を元の状態に戻すに
は、次のように操作される。
先ず、上記操作と逆に上方レバー部12をデイ
テントプレート15の折り曲げガイド孔51に沿
つてトーシヨンスプリング50に抗して直立状態
とする。
次に、ロツクレバーのノブ56を時計方向にロ
ツクレバー52がストツパ60に当たるまで回
す。すると、ロツクレバー52がスプリング57
のばね力にて上方に付勢され、ロツクレバーの爪
54がデイテントプレートの位置決め穴58に係
合してロツクレバー52がロツク状態となり、通
常のシフトレバー直立状態が得られる。
従つて、この実施例によれば、シフトレバー1
0をその変速操作方向と略直交する方向、すなわ
ち車両幅方向に折り曲げるようにしたので、車室
内での座席の移動が容易となる。
特に、第11図に示したように、キヤブオーバ
型車においてシフトレバー10を助手席側に折り
曲げるようにしたので、運転席から助手席側への
座席移動時にシフトレバー10が邪魔にならず、
座席移動が極めて容易である。なお、Fは車両フ
ロア、Hはステアリングハンドルを示す。
さらに、シフトレバー10の折り曲げ操作をP
レンジにシフトした時のみ可能としたので、万一
停車中にエンジンをかけたままでシフトレバー1
0を折り曲げて運転席から離れたり、座席移動時
に誤つてシフトレバー10に体が触れたりしたと
しても、不用意に車両が動き出す虞がなく、安全
である。
また、外見からシフトレバー10が折り曲げ式
であることおよびその折り曲げ方向が直感的に認
識出来る。しかも、ロツクレバー52のノブ56
を押し下げるだけで、トーシヨンスプリング50
のばね力にて自動的に上方レバー部12が折り曲
げられるので、シフトレバー折り曲げ操作性が極
めて良い。同時に、シフトレバー10の結合部分
(折り曲げ部分)に無理な力が作用することがな
く、シフトレバー10の耐久性を向上することも
出来る。また、シフトレバー10の折り曲げ部分
がデイテントプレート15によつて覆われている
ため、折り曲げたシフトレバー10が邪魔になら
ずに座席の移動が容易になり、またシフトレバー
折り曲げの際にその折り曲げ部分に衣服を引つ掛
けたり、潤滑のために塗つたグリースで汚れると
いつた虞もない。
第6図および第7図は、本考案の第2実施例に
係る車両用自動変速機のシフトレバー装置を示
す。第6図および第7図は、前記第1図および第
4図に相当する図である。
なお、第6図および第7図において前記第1図
および第4図に対応する部分は、それぞれ同一符
号にて示されている。
この実施例は、ロツクレバーの形状並びにロツ
クレバーに装着したスプリングのねじり方向を変
更して、上方レバー部を元の直立状態に戻すと自
動的にロツクレバーがロツク状態となるようにし
たものである。
第7図に示すように、ロツクレバー52aの先
端には、断面L字状にシフトレバー折り曲げ位置
を越えて下方に向かつて延びたロツクレバー復元
防止用突起52bが形成されている。
また、ノブ56とデイテントプレート15との
間に取り付けられたトーシヨンスプリングを兼ね
た圧縮コイルスプリング57aは、ロツクレバー
52aを常にストツパ60に当接する方向(ロツ
ク位置)に付勢するようになつている。なお、こ
のスプリング57aのねじりばね力は、シフトレ
バー側のトーシヨンスプリング50のばね力より
も十分に小さく設定されている。
そして、前記実施例と同様にシフトレバー10
をPレンジにシフトしてロツクレバー52aのノ
ブ56を押し下げると、ロツクレバー52aのロ
ツク状態が解除され、シフトレバー側のトーシヨ
ンスプリング50のばね力により、上方レバー部
12が折り曲げガイド孔51に沿つて折り曲げら
れる。すると、ロツクレバーの突起52bの端面
52cが折り曲げられた上方レバー部12に当接
し、スプリング57aによるロツクレバー52a
の復元が阻止され、ロツクレバー52aはこの状
態に留まる。
次に、上方レバー部12を元の直立状態に戻す
と、ロツクレバー52aの突起52bと上方レバ
ー部12との当接関係が解除され、ロツクレバー
52aがスプリング57aによつて自動的に元の
位置に復帰する。そして、ロツクレバー52aの
爪54がデイテントプレートの位置決め穴58に
係合してロツクレバー52aが自動的にロツク状
態となる。
この実施例においては、上方レバー部12を元
の直立状態に戻すだけでロツクレバー52aを自
動的にロツク状態に復帰させることが出来るの
で、シフトレバー戻し操作時にロツクレバー52
aのノブ56を回す必要がなく、シフトレバー戻
し操作性を向上することが出来る。
第8図ないし第10図は、本考案の第3実施例
に係る車両用自動変速機のシフトレバー装置を示
す。第8図ないし第10図は、前記第1図、第3
図および第5図に相当する図である。
なお、第8図ないし第10図において前記第1
図、第3図および第5図に対応する部分は、それ
ぞれ同一の符号にて示されている。
この実施例は、スプリング50aによる上方レ
バー部12の付勢方向を前記実施例とは逆方向、
つまりシフトレバー折り曲げ方向と逆方向とした
ものである。
第10図に示すように、上方レバー部12に
は、ボルト45の軸線z−zと平行にスプリング
取り付け用の軸12aが固定されている。一方、
下方レバー部側のハウジング44にもスプリング
取り付け用のブラケツト44aが固定されてい
る。そして、軸12aとブラケツト44aとの間
には、コイル状のテンシヨンスプリング50aが
取り付けられている。また、上記軸12aの上方
レバー部12への固定位置は、第9図に示すよう
にボルト45の軸線z−zとブラケツト44aの
スプリング取り付け部とを結んだ平面Tよりも図
示右側に偏倚した位置で、しかも上方レバー部1
2を折り曲げた状態では想像線にて示すように逆
に図示左側に位置するように選定されている。こ
れにより、ターンオーバスプリング機構が構成さ
れている。こうして、上方レバー部12は、テン
シヨンスプリング50aによつて付勢されてデイ
テントプレート15のカム孔38aの右端面に当
接している。さらに、第8図に示すように、デイ
テントプレート15に形成した折り曲げガイド孔
51の途中に設けられるロツクレバー52dは、
断面L字状にシフトレバー折り曲げ位置付近まで
延びた突起52eを備えた形状となつている。ま
た、ロツクレバー52aの爪54aおよびデイテ
ントプレート15の位置決め穴58は、図のよう
な位置に変更している。
そして、シフトレバー10の折り曲げは、Pレ
ンジにおいてロツクレバーのノブ56を押し下
げ、シフトレバー10をテンシヨンスプリング5
0aに抗して折り曲げガイド孔51に沿つて折り
曲げる。第9図に示す平面Tを越えると自動的に
上方レバー部12がテンシヨンスプリング50a
の作用によつて折り曲げられ、折り曲げガイド孔
51の下端面に当接した位置で止まる。次に、ロ
ツクレバー52dをストツパ60に当たるまで回
し、その位置で手を離して爪54aを位置決め穴
58に係合させることによつて行われる。なお、
折り曲げた上方レバー部12は、ロツクレバー5
2dの突起52eによつて元の直立状態への復元
が阻止される。
この実施例においては、ロツクレバー52dの
突起52eによつて折り曲げられた上方レバー部
12を確実にその位置に保持することが出来る。
換言すれば、ロツクレバー52dを操作してロツ
ク解除位置にしない限り上方レバー部12を元に
戻すことが出来ない。従つて、折り曲げ式シフト
レバーとしてより安全性に優れた構造とすること
が可能である。
以上、本考案を特定の実施例について詳細に説
明したが、本考案は、この実施例に限定されるも
のではなく、実用新案登録請求の範囲に記載の範
囲で種々の実施態様が包含されるものであり、例
えば、シフトレバーのノブに設けたプツシユボタ
ンを押すことにより、デイテントロツドを押し下
げてデイテントプレートのカム孔との係合を解除
してシフトレバーによる変速操作を行うタイプの
シフトレバー装置にも応用可能である。また、デ
イテントプレートとは別にカバーを設けても良
い。また、上記した各実施例を組み合せることも
可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、座席移動
時に折り曲げたシフトレバーが邪魔にならないの
で、座席の移動を極めて容易にすることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案の第1実施例に係
る車両用自動変速機のシフトレバー装置を示して
おり、第1図は要部平面図、第2図は側面図、第
3図は第2図の−線に沿つた断面図、第4図
は第1図の−線に沿つた拡大断面図、第5図
は第3図−線に沿つた拡大断面図、第6図お
よび第7図は本考案の第2実施例に係る車両用自
動変速機のシフトレバー装置を示しており、第6
図は第1図に相当する平面図、第7図は第6図の
−線に沿つた拡大断面図、第8図ないし第1
0図は本考案の第3実施例に係る車両用自動変速
機のシフトレバー装置を示しており、第8図は第
1図に相当する平面図、第9図は第3図に相当す
る断面図、第10図は第9図の−線に沿つた
拡大断面図、第11図は本考案のシフトレバーを
採用した車室内を示す概略斜視図である。 F……車両フロア、10……シフトレバー、1
1……ノブ、12……上方レバー部、13……下
方レバー部、14……継手手段、15……デイテ
ントプレート(カバー)、38,38a……カム
孔、50……トーシヨンスプリング、50a……
テンシヨンスプリング、51……折り曲げガイド
孔、52,52a,52d……ロツクレバー、5
2b,52e……ロツクレバーの突起、54,5
4a……ロツクレバーの爪、56……ロツクレバ
ーのノブ、57……圧縮コイルスプリング、58
……位置決め穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両フロアから略直立して配設されたシフトレ
    バーをノブ側の上方レバー部と変速機側の下方レ
    バー部とに2分割し、両レバー部を継手手段によ
    り折り曲げ可能に結合するとともに、該シフトレ
    バー折り曲げ部分を覆うシフトレバーカバーを車
    両フロア側に固定して設け、そのシフトレバーカ
    バーに、前記上方レバー部の一方向の折り曲げを
    許容する折り曲げガイド孔を設けたことを特徴と
    する車両用自動変速機のシフトレバー装置。
JP9138585U 1985-06-17 1985-06-17 Expired JPH032047Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9138585U JPH032047Y2 (ja) 1985-06-17 1985-06-17

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9138585U JPH032047Y2 (ja) 1985-06-17 1985-06-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS621219U JPS621219U (ja) 1987-01-07
JPH032047Y2 true JPH032047Y2 (ja) 1991-01-21

Family

ID=30647227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9138585U Expired JPH032047Y2 (ja) 1985-06-17 1985-06-17

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH032047Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63191214A (ja) * 1987-02-04 1988-08-08 Toyota Motor Corp 変速機用シフトレバ−装置
JP4572027B2 (ja) * 1999-11-05 2010-10-27 現代自動車株式会社 変速レバーユニット用ディテントメカニズム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS621219U (ja) 1987-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU598960B2 (en) Locking apparatus for shift lever
JPH032047Y2 (ja)
JPH0563658B2 (ja)
JPH041220B2 (ja)
JPS63158621A (ja) 自動変速機用可倒式シフトレバ−装置
JPH041227B2 (ja)
JPH041225B2 (ja)
JPH041222B2 (ja)
JPH041226B2 (ja)
JPH041223B2 (ja)
JPH041224B2 (ja)
JP3446246B2 (ja) 自動変速機を備えた車両のシフトロック装置
JPH0723620Y2 (ja) 小型電動車のクラッチ操作構造
JP3475711B2 (ja) 手動変速機の操作装置
JPS62245420A (ja) チルトキャブ車両用自動変速機の可倒式シフトレバ−装置
JPS6331134Y2 (ja)
JPH041221B2 (ja)
JP2822900B2 (ja) 自動変速機のシフトレバーロック装置
JPH0450183Y2 (ja)
JP2606552Y2 (ja) 自動変速機のコラム式シフトレバー装置
JPS628188Y2 (ja)
JP3359549B2 (ja) 自動変速機のシフトレバーのロック装置
JPH02283962A (ja) 自動変速機の操作装置
JP3798505B2 (ja) 手動変速機のリバースミスシフト防止機構
JPS6223634Y2 (ja)