JPH041220B2 - - Google Patents

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JPH041220B2
JPH041220B2 JP8565686A JP8565686A JPH041220B2 JP H041220 B2 JPH041220 B2 JP H041220B2 JP 8565686 A JP8565686 A JP 8565686A JP 8565686 A JP8565686 A JP 8565686A JP H041220 B2 JPH041220 B2 JP H041220B2
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JP
Japan
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lever
shift lever
shift
bent
seat
Prior art date
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Expired
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JP8565686A
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English (en)
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JPS62242214A (ja
Inventor
Junichi Myagi
Zenichi Nobata
Motoharu Akyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Banno Kogyo KK
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Banno Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Banno Kogyo KK filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP8565686A priority Critical patent/JPS62242214A/ja
Priority to US07/037,385 priority patent/US4732232A/en
Priority to CA000534669A priority patent/CA1269027A/en
Priority to AU71534/87A priority patent/AU577217B2/en
Publication of JPS62242214A publication Critical patent/JPS62242214A/ja
Publication of JPH041220B2 publication Critical patent/JPH041220B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動変速機用可倒式シフトレバー装
置に関し、更に詳しくは、自動車等のフロアシフ
ト方式のシフトレバーを所定位置にて折り曲げ可
能に構成した自動変速機用可倒式シフトレバー装
置に係るものである。
〔従来の技術〕
近年、自動車等においては、自動変速機のシフ
トレバーを車両フロア上に配設した所謂フロアシ
フト方式のシフトレバーが普及している。そし
て、車室内の車両フロアから直立したシフトレバ
ーによつて、リモートコントロールリンク系(コ
ントロールケーブル等)を介して自動変速機の変
速段を切り換え操作している。
このフロアシフト方式のシフトレバーを備えた
自動車等においては、駐車スペースが狭い所や交
通量の激しい所では運転者が助手席側から乗り降
りすることが多い。その場合、運転席から助手席
側に移るとき、又は助手席から運転席側に移ると
きに車両フロアから直立しているシフトレバーが
突起物として邪魔になり、容易に乗り移ることが
出来ない。
そこで、従来から車両フロアに設けたシフトレ
バーを上下2分割し、両者をピンにて結合してシ
フトレバーを折り曲げ可能とすることにより、上
記座席の乗り移り動作を容易にした自動変速機用
可倒式シフトレバー装置(例えば、実公昭56−
32887号公報)が提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来から提案されている自
動車変速機用可倒式シフトレバー装置において
は、上記座席の移動に際してシフトレバーを変速
操作方向(車両前後方向)に折り曲げて倒す構成
となつている。しかも、シフトレバーの折り曲げ
操作位置については、何等規制する手段が講じら
れていない。
このため、シフトレバーを車両前方に折り曲げ
て倒した場合、特にキヤブオーバ型車においては
その倒したシフトレバーが逆に邪魔になり易い。
また、シフトレバーを車両後方に折り曲げて倒し
た場合、パーキングブレーキレバーと干渉し易
く、シフトレバーの倒し位置を十分に低く出来
ず、なおシフトレバーが邪魔になり易い。また、
シフトレバーを折り曲げた際に、折り曲げ部分が
露出して突起状となり、車室内で座席を移動する
ときにその折り曲げ部分に衣服を引つ掛けたりす
ることも考えられる。
更に、その折り曲げ構造上、シフトレバーを倒
したときのレバーの高さやレバーの倒し方向への
カバーからの突出長さが一義的に決まつてしま
う。このため、座席(シート)や車両フロア面の
構成が異なる車種に可倒式シフトレバー装置を適
用しようとすると、シフトレバーの構造を大幅に
変更しなければならず、座席や車両フロア面の異
なる車種間への適合が困難である。
従つて、本発明の目的は、上記した座席移動時
に折り曲げて倒したシフトレバーがより邪魔にな
らないようにすると共に、座席や車両フロア面の
構成が異なる車種間においても容易に適合可能と
することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明は、上述の問題点を解決するため
の手段として、次のような構成を採用したもので
ある。
すなわち、本発明は、2分割した上方レバー部
をパーキングレンジにシフトしたときのみ、その
変速操作方向と略直交する一方向に折り曲げ可能
とすると共に、シフトレバーの変速操作回転中心
と折り曲げ回転中心、およびその折り曲げ回転中
心と上方レバー部の縦軸中心とをそれぞれオフセ
ツトして配設したことを特徴とする。
具体的には、第1図および第2図を例にとつて
説明すると、自動変速機用可倒式シフトレバー装
置は、車両フロアから略直立して配設されたシフ
トレバー10がシフトノブ11側の上方レバー部
12と変速機側下方のレバー部13とに2分割さ
れ、これら両レバー部12,13が継手手段14
により折り曲げ可能に結合されている。
そして、上方レバー部12の折り曲げ方向がシ
フトレバー変速操作方向と略直交する方向とされ
ており、車両フロア側に固定されてシフトレバー
折り曲げ部分を覆うカバー15に、パーキングレ
ンジにおいてのみ上方レバー部12の一方向の折
り曲げを許容する折り曲げガイド溝51が設けら
れている。
更に、前記シフトレバー10の変速操作回転中
心X−Xと折り曲げ回転中心Z−Z、およびその
折り曲げ回転中心Z−Zと前記上方レバー部12
の縦軸中心O−Oとをそれぞれオフセツトl1,l2
して配設されている。
〔作用〕
上述の手段によれば、パーキングレンジ以外の
シフト位置においては、シフトレバー10の上方
レバー部12とカバー15の折り曲げガイド溝5
1とが一致せず、シフトレバー10の折り曲げ操
作が阻止される。
そして、シフトレバー10を折り曲げて倒す場
合は、次のように操作される。
先ず、シフトレバー10をパーキングレンジに
シフトする。このシフト位置において、シフトレ
バーの上方レバー部12と前記折り曲げガイド溝
51とが一致し、シフトレバー折り曲げ可能位置
となる。
次に、上方レバー部12を折り曲げガイド溝5
1に沿つてシフトレバー変速操作方向と略直交す
る所定の一方向に折り曲げる。この時、上方レバ
ー部12の一部がカバーの折り曲げガイド溝51
内に入り込む。そして、このシフトレバー折り曲
げ状態にて運転者への座席移動、すなわち運転席
から助手席側へ、又は助手席から運転席側への移
動が行われる。
また、上記と逆に上方レバー部12をカバーの
折り曲げガイド溝51に沿つて直立状態とするこ
とにより、シフトレバー10は元の状態に戻され
る。
こうして、シフトレバー10はパーキングレン
ジにシフトしたときのみ、シフトレバーの折り曲
げ操作が可能になる。しかも、その折り曲げ方向
は、カバーの折り曲げガイド溝51によつて所定
の一方向に規制される。
更に、上記2種のオフセツトl1,l2を設定して
いるので、シフトレバー10を折り曲げて倒した
ときのレバーの高さl3やレバーの倒し方向へのカ
バー15からの突出長さを自由に設定可能であ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図〜第5図は、本発明の第1実施例に係る
自動変速機用可倒式シフトレバー装置を示してお
り、第1図はシフトレバーの変速操作回転中心軸
線を含む要部断面図で第2図の−線に沿つた
断面図、第2図は側面図、第3図は第1図の−
線に沿つた拡大断面図、第4図は平面図、第5
図は第4図のV−V線に沿つた拡大断面図を示
す。なお、第1図は説明の都合上シフトレバーが
パーキングレンジにシフトされた状態にて示され
ている。
10はシフトレバー全体を示しており、図示し
ていない車両フロアから略直立して配設されてい
る。そして、シフトレバー10は、後述するよう
にシフトノブ11側の上方レバー部12と変速機
側の下方レバー部13とに2分割されており、両
者は継手手段14にて折り曲げ可能に結合されて
いる。15はシフトレバー10の折り曲げ部分を
覆うカバーであり、この実施例においてはシフト
レバー10のシフト位置を規制するデイテントプ
レートを兼用している。16はシフトレバーブー
ツであり、車室内への水、泥、埃等の侵入を防止
すると共に車室外の騒音を遮断している。17は
図示しない車両フレームに固定されたシヤシーフ
レームクロスメンバに対してボルト・ナツトにて
取り付けられたサポートブラケツトであり、シフ
トレバー10を車両前後方向に回転可能に支持し
ている。サポートブラケツト17の両側には、特
に第1図に示す如く一対の直立部18が形成され
ている。この直立部18の両外側にはシフトレバ
ーブーツ16が嵌合するスペーサ19および上記
デイテントプレート15が配設されており、それ
らの孔を貫通して1本のボルト20がスプリング
ワツシヤ21を介してナツト22に締結されてい
る。そして、サポードブラケツトの直立部18の
両側に位置するボルト20の外周には、カラー2
3および一対の樹脂製鍔付ブツシユ24,24を
介してシフトレバー10の下部に設けられたパイ
プ状回転軸25が同心状に配置されている。これ
により、シフトレバー10はボルト20の軸線X
−Xを中心に第2図の紙面左右方向に回転可能と
されている。シフトレバー10の変速ポジシヨン
は、車両前方よりパーキングレンジ(Pレンジ)、
リバースレンジ(Rレンジ)、ニユートラルレン
ジ(Nレンジ)、ドライブレンジ(Dレンジ)、セ
カンドレンジ(2レンジ)、ローレンジ(Lレン
ジ)が一列に配列されている。
また、上記パイプ状回転軸25にはアツパベベ
ルギヤ26が溶接、カシメ、圧入等の手段にて固
定されている。そして、アツパベベルギヤ26と
噛み合うロアベベルギヤ27がサポートブラケツ
ト17の上面に溶接された固定軸28上にナツト
29によつて回転自在に取り付けられている。ロ
アベベルギヤ27にはコントロールレバー30が
溶接されており、固定軸28の軸線Y−Yを中心
に回転可能とされている。31は固定軸28とロ
アベベルギヤ27との間に介在された樹脂製鍔付
ブツシユである。更に、コントロールレバー30
の先端にはピン32が溶接されており、このピン
32にゴムブツシユ33を介してコントロールケ
ーブル34のエンド35が嵌合されている。そし
て、ピン32の先端に設けたワツシヤ36および
割ピン37にて抜け止めされている。これによ
り、シフトレバー10の軸線X−X周りの回転運
動は、一対のベベルギヤ26,27によつてコン
トロールレバー30の軸線Y−Y周りの回転運動
に変換され、コントロールケーブル34を車両前
後方向に往復運動させて自動変速機を所定の変速
段に切り換え操作するように構成されている。
また、上記デイテントプレート15には、特に
第4図に示されているように、後述するシフトレ
バー10のシフト位置を規制するステツプ状のカ
ム孔38が形成されている。このデイテントプレ
ート15は上記サポートブラケツト17に溶接し
たブラケツト39,40に4本のビス41および
ナツト42にてシフトレバーブーツ16と共に取
り付けられている。シフトレバーブーツ16の上
端部はシフトレバー10に嵌合されている。
さて、シフトレバー10は、シフトノブ11側
の上方レバー部12と変速機側の下方レバー部1
3とに2分割されている。そして、両レバー部1
2,13は継手手段14によりシフトレバー変速
操作方向と略直交する方向(車両幅方向)に折り
曲げ可能に結合されている。
すなわち、継手手段14は特に第3図に示され
ているように、上方レバー部12の下端にはパイ
ブ状回転軸43が溶接されている。一方、下方レ
バー部13を構成する前記パイプ状回転軸25の
外周にはフオーク状をなすハウジング44が溶接
されている。そして、ハウジング44の孔を貫通
して1本のボルト45がスプリングワツシヤ46
を介してナツト47により締結されている。この
ボルト45の外周には、カラー48および一対の
樹脂製鍔付ブツシユ49,49を介して上記パイ
プ状回転軸43が同心状に配置され、上方レバー
部12がボルト45の軸線Z−Zを中心に回転可
能に構成されている。また、上記パイプ状回転軸
43の外周にはトーシヨンスプリング50が巻き
付けられており、その中間部と両端部が上方レバ
ー部12と下方レバー部側のハウジング44とに
係止されている。そして、トーシヨンスプリング
50により、上方レバー部12を第1図の紙面圧
方(シフトレバー折り曲げ方向)に付勢してい
る。
また、前記デイテントプレート15には、Pレ
ンジに対応する位置においてカム孔38に連続し
てシフトレバー変速操作方向と略直交する一方向
に細長い折り曲げガイド溝51が形成されてい
る。この実施例では助手席側にのみ設けられてい
る。
折り曲げガイド溝51の途中には、上方レバー
部12の折り曲げを阻止するロツクレバー52が
設けられており、このロツクレバー52は特に第
5図に示されているように、上面に回転軸53お
よびその軸から離れた位置に位置決め用の爪54
が一体的に設けられている。そして、回転軸53
はデイテントプレート15の孔55に貫通され、
その上端に解除ノブ56が取り付けられている。
更に、この解除ノブ56とデイテントプレート1
5との間にはトーシヨンスプリングを兼ねた圧縮
コイルスプリング57が取り付けられており、ロ
ツクレバー52は上下方向に移動並びに回転軸5
3周りに回転出来る。そして、第4図およひ第5
図に示すロツク位置では、ロツクレバー52の爪
54がデイテントプレート15に形成した位置決
め用の孔58内に係合するようになつている。ま
た、解除ノブ56を押し下げた第4図の想像線で
示すロツク解除位置では、前記スプリング57の
ばね力にてロツクレバー52がデイテントプレー
ト15内面のストツパ59に当接するようになつ
ている。60は、ロツクレバー52のロツク位置
を設定するためデイテントプレート15内面に設
けたストツパである。なお、ロツクレバー52
は、シフトレバー10を倒していない通常操作時
ではデイテントプレート15の一部として機能す
る。
第4図に示すカム孔38について述べると、カ
ム孔38はシフトレバー変速操作方向に延びたス
テツプ状に形成されており、このカム孔38の助
手席側の端面(第4図の下端面)に上方レバー部
12が前記トーシヨンスプリング50のばね力に
より付勢されている。そして、Nレンジ、Dレン
ジおよび2レンジが同一側面上で得られるように
なつており、RレンジおよびLレンジがシフトレ
バー10を軸線Z−Z周りに運転席側(第4図の
上方)に操作した位置で、Pレンジがシフトレバ
ー10を同時に更に運転席側に操作した位置とす
ることにより得られるようになつている。なお、
62,62は上方レバー部12の外周面に形成し
た平行面であり、カム孔38のステツプ状段部6
1に当接してその変速位置を正確に設定するため
のものである。また、63はNレンジ、Dレンジ
および2レンジに対応してカム孔38の側面に形
成した円弧状の溝であり、シフトレバー10の変
速操作に節度感を与えることが出来る。
更に、第1図に示すように、前記シフトレバー
10の変速操作回転中心である軸線X−Xと折り
曲げ回転中心である軸線Z−Zとは、l1だけオフ
セツトして配設されている。また、その折り曲げ
回転中心である軸線Z−Zと前記上方レバー部1
2の縦軸中心をなす軸線O−Oとは、l2だけオフ
セツトして配設されている。
上記のように構成された自動変速機用可倒式シ
フトレバー装置においては、シフトレバー10を
デイテントプレート15のカム孔38に沿つて軸
線Z−Z周りに操作すると共に、軸線X−X周り
に操作する。これにより、一対のベベルギヤ2
6,27を介してコントロールレバー30を軸線
Y−Y周りに回転運動させ、コントロールケーブ
ル34を車両前後方向に往復運動させることによ
つて図示しない自動変速機のマニユアルバルブレ
バーを作動させて所定の変速段に切り換える。そ
して、Pレンジにシフトしたとき、上方レバー部
12はトーシヨンスプリング50のばね力により
折り曲げガイド溝51内においてロツクレバー5
2に当接した位置で止まる。ロツクレバー52は
その爪54がデイテントプレート15の位置決め
孔58に係合しているため、そのロツク状態に維
持されている。
シフトレバー10を折り曲げて倒す場合には、
次のように操作される。
先ず、シフトレバー10をPレンジにシフトす
る。このシフト位置において、シフトレバーの上
方レバー部12とデイテントプレート15に設け
た折り曲げガイド溝51とが一致し、シフトレバ
ー折り曲げ可能位置となる。但し、シフトレバー
折り曲げ操作はロツクレバー52にて阻止されて
いる。
次に、ロツクレバーの解除ノブ56をスプリン
グ57に抗して押し下げる、すると、ロツクレバ
ーの爪54とデイテントプレートの位置決め抗5
8との係合が外れてロツクレバー52のロツク状
態が解除される。このとき、ロツクレバー52は
デイテントプレートのストツパ59に当接した位
置に保持される。
ロツクレバー52のロツク状態が解除される
と、上記シフトレバー側のトーシヨンスプリング
50のばね力により上方レバー部12が軸線Z−
Zを中心に折り曲げガイド溝51に沿つて折り曲
げられ、折り曲げガイド溝51の下端面に当接し
た位置で止まる。
そして、このシフトレバー折り曲げ状態(シフ
トレバー倒し状態)にて運転者の座席移動、すな
わち運転席から助手席へ、又は助手席から運転席
への移動が行われる。
また、シフトレバー10を元の状態に戻すに
は、次のように操作される。
先ず、上記操作手順と逆に上方レバー部12
を、軸線Z−Zを中心にデイテントプレート15
の折り曲げガイド溝51に沿つてトーシヨンスプ
リング50に抗して直立状態とする。
次に、ロツクレバーの解除ノブ56を時計方向
にロツクレバー52がストツパ60に当るまで回
す。すると、ロツクレバー52がスプリング57
のばね力にて上方に付勢され、ロツクレバーの爪
54がデイテントプレートの位置決め孔58に係
合してロツクレバー52がロツク状態となり、通
常のシフトレバー直立状態が得られる。
従つて、この実施例によれば、シフトレバー1
0をその変速操作方向と略直交する方向、すなわ
ち車両幅方向に折り曲げるようにしたので、車室
内での座席の移動が容易となる。
特に、第11図に示したように、キヤブオーバ
型車においてシフトレバー10を助手席側に折り
曲げるようにしたので、運転席から助手席側への
座席移動時にシフトレバー10が邪魔にならず、
座席移動が極めて容易である。なお、Dは運転席
側シート、Eは助手席側シート、Fは車両フロ
ア、Hはステアリングハンドルを示す。
更に、シフトレバー10の折り曲げ操作をPレ
ンジにシフトしたときのみ可能としたので、万一
停車中にエンジンをかけたままでシフトレバー1
0を倒して運転席から離れたり、座席移動時に誤
つてシフトレバー10に体が触れたりしたとして
も不用意に車両が動き出す虞がなく、安全であ
る。
しかも、シフトレバー10の変速操作回転中心
である軸線X−Xと折り曲げ回転中心である軸線
Z−Z、およびその折り曲げ回転中心である軸線
Z−Zと上方レバー部12の縦軸中心をなす軸線
O−Oとをそれぞれオフセツトして配設したの
で、これら2種のオフセツト量l1およびl2を選択
することにより、シフトレバーを倒したときのレ
バーの高さl3(軸線X−Xと軸線O−Oとの距離)
およびレバーの倒し方向へのカバー15からの突
出長さを自由に設定可能である。
それ故、座席(シート)や車両フロア面の構成
が異なる車種間においても、可倒式シフトレバー
装置を容易に適合させることが出来る。
また、外見からシフトレバー10が可倒式であ
ることおよびその折り曲げ方向が直感的に認識出
来る。しかも、ロツクレバー52の解除ノブ56
を押し下げるだけで、トーシヨンスプリング50
のばね力にて自動的に上方レバー部12が折り曲
げられるので、シフトレバー折り曲げ操作性が極
めて良い。同時に、シフトレバー10の結合部分
(折り曲げ部分)に無理な力が作用することがな
く、シフトレバー10の耐久性を向上することも
出来る。また、シフトレバー10の折り曲げ部分
がデイテントプレート15によつて覆われている
ため、シフトレバー倒し状態でその折り曲げ部分
に衣服を引つ掛けたり、潤滑のために塗つたグリ
ースで汚れるといつた虞もない。
第6図および第7図は、本発明の第2実施例に
係る自動変速機用可倒式シフトレバーを示す。第
6図および第7図は、前記第4図および第5図に
相当する図である。
なお、第6図および第7図において前記第4図
および第5図に対応する部分は、それぞれ同一符
号を用いてその詳細な説明を省略する。
この実施例では、ロツクレバーの形状並びにロ
ツクレバーに装着したスプリングねじり方向を変
更して、上方レバー部を元の直立状態に戻すと自
動的にロツクレバーがロツク状態となるようにし
たものである。
第7図に示すように、ロツクレバー52aの先
端には、断面L字状にシフトレバー折り曲げ位置
を越えて下方に向かつて延びたロツクレバー復元
防止用突起52bが形成されている。
また、解除ノブ56とデイテントプレート15
との間に取り付けられたトーシヨンスプリングを
兼ねた圧縮コイルスプリング57aは、ロツクレ
バー52aを常にストツパ60に当接する方向
(ロツク位置)に付勢するようになつている。な
お、このスプリング57aのねじりばね力は、シ
フトレバー側のトーシヨンスプリング50のばね
力より十分に小さく設定されている。
そして、前記実施例と同様にシフトレバー10
をPレンジにシフトしてロツクレバー52aの解
除ノブ56を押し下げると、ロツクレバー52a
のロツク状態が解除され、シフトレバー側のトー
シヨンスプリング50のばね力により、上方レバ
ー部12が折り曲げガイド溝51に沿つて折り曲
げられる。すると、ロツクレバーの突起52bの
端面52cが折り曲げられた上方レバー部12に
当接し、スプリング57aによるロツクレバー5
2aの復元が阻止され、ロツクレバー52aはこ
の状態に留まる。
次に、上方レバー部12を元の直立状態に戻す
と、ロツクレバー52aの突起52bと上方レバ
ー部12との当接関係が解除され、ロツクレバー
52aがスプリング57aによつて自動的に元の
位置に復帰する。そして、ロツクレバー52aの
爪54がデイテントプレートの位置決め孔58に
係合してロツクレバー52aが自動的にロツク状
態となる。
この実施例においては、上方レバー部12を元
の直立状態に戻すだけでロツクレバー52aを自
動的にロツク状態に復帰させることが出来るの
で、シフトレバー戻し操作時にロツクレバー52
aの解除ノブ56を回す必要がなく、シフトレバ
ー戻し操作性を向上することが出来る。
第8図〜第10図は、本発明の第3実施例に係
る自動変速機用可倒式シフトレバー装置を示す。
第8図〜第10図は、前記第1図、第3図および
第4図に相当する図である。
なお、第8図〜第10図において前記第1図、
第3図および第4図に対応する部分は、同様にそ
れぞれ同一の符号を用いてその詳細な説明を省略
する。
この実施例では、スプリング50aによる上方
レバー部12の付勢方向を前記実施例とは逆方
向、つまりシフトレバー折り曲げ方向と逆方向と
したものである。
すなわち、第9図に示す如く上方レバー部12
には、ボルト45の軸線Z−Zと平行にスプリン
グ取り付け用の軸12aが固定されている。一
方、下方レバー部側のハウジング44にもスプリ
ング取り付け用ブラケツト44aが固定されてい
る。そして、軸12aとブラケツト44aとの間
には、コイル状のテンシヨンスプリング50aが
取り付けられている。また、上記軸12aの上方
レバー部12への固定位置は、第8図に示すよう
にボルト45の軸線Z−Zとブラケツト44aの
スプリング取り付け部とを結んだ平面Tよりも図
示右側に偏倚した位置で、しかも上方レバー部1
2を折り曲げた状態では想像線にて示すように逆
に図示左側に位置するように選定されている。こ
れにより、ターンオーバスプリング機構が構成さ
れる。こうして、上方レバー部12は、テンシヨ
ンスプリング50aによつて付勢されてデイテン
トプレート15のカム孔38aの運転席側の端面
(第10図の上端面)に当接している。
更に、第10図に示すように、デイテントプレ
ート15に形成した折り曲げガイド溝51の途中
に設けられるロツクレバー52dは、断面L字状
にシフトレバー折り曲げ位置付近まで延びた突起
52eを備えた形状となつている。また、ロツク
レバー52aの爪54aおよびデイテントプレー
ト15の位置決め孔58は、図のような位置に変
更している。
そして、シフトレバー10の折り曲げ操作は、
Pレンジにおいてロツクレバーの解除ノブ56を
押し下げ、シフトレバー10をテンシヨンスプリ
ング50aに抗して折り曲げガイド溝51に沿つ
て折り曲げる。第8図に示す平面Tを越えると自
動的に上方レバー部12がテンシヨンスプリング
50aの作用によつて折り曲げられ、折り曲げガ
イド溝51の下端面に当接した位置で止まる。次
に、ロツクレバー52dをストツパ60に当たる
まで回し、その位置で手を離して爪54aを位置
決め孔58に係合させることによつて行われる。
なお、倒された上方レバー部12は、ロツクレバ
ー52dの突起52eによつて元の直立状態への
復元が阻止される。
この実施例においては、ロツクレバー52dの
突起52eによつて倒された上方レバー部12を
確実にその位置に保持することが出来る。換言す
れば、ロツクレバー52dを操作してロツク解除
位置にしない限り上方レバー部12を元に戻すこ
とが出来ない。従つて、可倒式シフトレバーとし
てより安全性に優れた構造とすることが可能であ
る。
以上、本発明を特定の実施例について詳細に説
明したが、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々
の実施態様が包含されるものであり、例えば、シ
フトレバーのシフトノブに設けたプツシユボタン
を押すことにより、デイテントロツドを押し下げ
てデイテントプレートのカム孔との係合を解除し
てシフトレバーによる変速操作を行うタイプのシ
フトレバーにも応用可能である。また、デイテン
トプレートとは別にダストカバーを設けても良
い。また、上記した各実施例を組み合わせること
も可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、折り曲げ
て倒したシフトレバーを座席移動時により邪魔に
ならない任意の位置に設定可能であり、座席移動
が極めて容易となる。
また、その座席移動時に誤つてシフトレバーに
体の一部が触れても変速機が不用意に作動するこ
とがなく、安全である。
しかも、座席や車両フロア面の構成が異なる車
種間においても、可倒式シフトレバー装置を容易
に適合させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の第1実施例に係る自
動変速機用可倒式シフトレバーを示すものであ
り、第1図はシフトレバーの変速操作回転中心軸
線を含む要部断面図で第2図の−線に沿つた
断面図、第2図は側面図、第3図は第1図の−
線に沿つた拡大断面図、第4図は平面図、第5
図は第4図の−線に沿つた拡大断面図、第6
図および第7図は本発明の第2実施例に係る自動
変速機用可倒式シフトレバー装置を示すものであ
り、第6図は第4図に相当する平面図、第7図は
第6図の−線に沿つた拡大断面図、第8図〜
第10図は本発明の第3実施例に係る自動変速機
用可倒式シフトレバー装置を示すものであり、第
8図は第1図に相当する要部断面図、第9図は第
8図の−線に沿つた拡大断面図、第10図は
第4図に相当する平面図、第11図は本発明の可
倒式シフトレバー装置を採用したキヤブオーバ型
車の車室内を示す概略斜視図である。 符号の説明、F……車両フロア、D……運転席
側シート、E……助手席側シート、10……シフ
トレバー、11……シフトノブ、12……上方レ
バー部、13……下方レバー部、14……継手手
段、15……デイテントプレート(カバー)、3
8,38a……カム孔、50……トーシヨンスプ
リング、50a……テンシヨンスプリング、51
……折り曲げガイド溝、52,52a,52d…
…ロツクレバー、52b,52e……ロツクレバ
ーの突起、54,54a……ロツクレバーの爪、
56……ロツクレバーの解除ノブ、57,57a
……圧縮コイルスプリング、58……位置決め
孔、X−X……シフトレバーの変速操作回転中心
軸線、Z−Z……シフトレバーの折り曲げ回転中
心軸線、O−O……上方レバー部の縦軸中心軸
線、l1……軸線X−Xと軸線Z−Zとのオフセツ
ト量、l2……軸線Z−Zと軸線O−Oとのオフセ
ツト量、l3……シフトレバー倒し時のレバーの高
さ(軸線O−Oと軸線X−Xとの距離)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車両フロアから略直立して配設されたシフト
    レバーをシフトノブ側の上方レバー部と変速機側
    の下方レバー部とに2分割し、両レバー部を継手
    手段により折り曲げ可能に結合してなる自動変速
    機用可倒式シフトレバー装置において、 前記上方レバー部の折り曲げ方向をシフトレバ
    ー変速操作方向と略直交する方向とすると共に、
    車両フロア側に固定されて前記シフトレバー折り
    曲げ部分を覆うカバーに、パーキングレンジにお
    いてのみ前記上方レバー部の一方向の折り曲げを
    許容する折り曲げガイド溝を設け、更に前記シフ
    トレバーの変速操作回転中心と折り曲げ回転中
    心、およびその折り曲げ回転中心と前記上方レバ
    ー部の縦軸中心とをそれぞれオフセツトして配設
    したことを特徴とする自動変速機用可倒式シフト
    レバー装置。
JP8565686A 1986-04-14 1986-04-14 自動変速機用可倒式シフトレバー装置 Granted JPS62242214A (ja)

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JP8565686A JPS62242214A (ja) 1986-04-14 1986-04-14 自動変速機用可倒式シフトレバー装置
US07/037,385 US4732232A (en) 1986-04-14 1987-04-10 Tiltable shift lever assembly for automotive vehicle transmission
CA000534669A CA1269027A (en) 1986-04-14 1987-04-14 Tiltable shift lever assembly for automotive vehicle transmission
AU71534/87A AU577217B2 (en) 1986-04-14 1987-04-14 Tiltable shift lever assembly

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JP8565686A Granted JPS62242214A (ja) 1986-04-14 1986-04-14 自動変速機用可倒式シフトレバー装置

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SE0101950L (sv) * 2001-06-05 2002-06-04 Volvo Lastvagnar Ab Växelspaksenhet för fordon
JP5707590B2 (ja) * 2011-03-02 2015-04-30 万能工業株式会社 可倒式シフトレバー装置

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