JP3114669B2 - 電子レンジ即席麺類およびその調理方法 - Google Patents
電子レンジ即席麺類およびその調理方法Info
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- Noodles (AREA)
Description
類およびその調理方法に関する。
市販されてきている。例えば、「香港屋台ラーメン」
(チェリーフレッシュフーズ株式会社)、「レンジDE
ヌードル」(株式会社チルデイー)等がコンビニエンス
ストアーを中心に販売されているが、これらの電子レン
ジ麺類はゼラチンなどのゲル化剤で汁を固めた上に直接
調理麺類を置いているため、電子レンジ調理を行う時点
で、麺類が汁のなかに入り、汁を一緒に加熱するため、
麺が汁を吸い、伸びてしまい美味しいものではなく、長
期保存もできなかった。
載された電子レンジ麺類があるが、この麺類も長期保存
のできないものである。
特開平8−275747号公報において提案されている
が、生麺を電子レンジ加熱で殺菌するため、調理麺と同
様に生麺を茹でたような美味しさがない。
て即席フライ麺や即席ノンフライ麺、即席生タイプ麺な
どが上市され、また多くの提案もされているが、いずれ
も麺を一度調理しているため、生麺の美味しさとは異な
るものである。
長期保存が可能で、電子レンジで美味しく戻すことがで
きる調理麺はない。そこで本発明においては、長期保存
が可能で、電子レンジで美味しく戻すことができる電子
レンジ即席麺類を提供することを目的とする。
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、低水分量で、小麦
グルテンのグリアジンを主成分とする成分を含み、か
つ、脱酸素剤、徐放性アルコール製剤の1種以上を同封
した半生麺類と具、スープを同一容器内に収納すること
により、長期保存を可能とし、それらの麺、具を耐熱性
発泡樹脂容器に入れ、お湯を加え、電子レンジ加熱を行
い、濃縮スープを入れることにより、簡単に美味しい麺
類を得ることができることを見出し、本発明に到達し
た。
水分量が18〜28重量%であるか、または水分活性が
0.94〜0.60であり、小麦グルテンのグリアジン
を主成分とする成分を含有し、かつ、脱酸素剤、徐放性
アルコール製剤の1種以上を同封した半生麺類と具、ス
ープを収容することを特徴とする電子レンジ即席麺類で
ある。また、本発明はこのような即席半生麺類を収容し
た耐熱性発泡樹脂容器にお湯を加え、電子レンジで加熱
することを特徴とする電子レンジ即席麺類の調理方法で
ある。
は、電子レンジ加熱が可能なものであればよく、その材
質、形状および容量には限定されない。例えば、容器に
お湯(90〜95℃)を入れ、蓋をしたのち、電子レン
ジ加熱(出力500w)を2分間行い、容器の直径が2
0%以上変形をしない高密度発泡を行ったポリスチレン
シート(見かけ比重0.05g/cc以上、以下、耐熱
性スチレンペーパーと称する)やポリプロピレンの発泡
シート(発泡度合いについては限定しない、以下、ポリ
プロピレンペーパーと称する)などを丼状に成形した容
器を挙げることができる。好ましくは変形率の少ないポ
リプロピレンペーパーまたは見かけ比重が0.05g/
cc以上の耐熱性スチレンペーパーを丼状に成形した容
器である。
のでも、ラップをかけたもの、アルミ蒸着フィルムや樹
脂フィルムをヒートシールまたはシュリンクしたもので
もよく、その種類には限定されない。好ましくはスチレ
ンペーパーを成形した蓋または樹脂フィルムをシュリン
クした蓋である。
含量が18〜28重量%であるか、水分活性が0.94
〜0.60である半乾燥生麺類で、調理されていないも
のをいい、通常の生麺類より低水分含量の麺類である。
また、本発明における半生麺類は、脱酸素剤、徐放性ア
ルコール製剤の1種以上が同封される。
麺、具、スープの収納方法には限定されない。例えば、
半生麺、具、スープをそれぞれ別の樹脂製の袋に包装し
たものを収納する方法、半生麺をじかに入れた上に具、
スープをそれぞれ別の樹脂製の袋に包装したものと脱酸
素剤または徐放性アルコール製剤を収納する方法、半生
麺を脱酸素剤や徐放性アルコール製剤とガス透過性の少
ない袋に同封したものと具、スープをそれぞれ別の樹脂
製の袋に包装したものを収納する方法を挙げることがで
きる。好ましくは後者の収納方法である。
されない。例えば、通常の製麺方法で製造した麺類を水
分が18〜28重量%になるまで乾燥する方法、製麺時
の加水量を20〜28重量対粉%で製麺する方法などを
挙げることができる。好ましくは常法で製麺し、乾燥す
る方法である。
℃、10〜30分間の加熱殺菌を行うことにより、麺を
熱変性させることなく殺菌することが可能であるので保
存性を向上させることができる。
可能とする処理方法には限定されない。例えば、乾燥、
低温レトルト(60〜120℃)、高温レトルト(12
0℃以上)を挙げることができる。好ましくは低温レト
ルト処理である。
性の向上と復元性の向上の目的で、小麦グルテンのグリ
アジンを主成分とする成分を添加するが、その他に、油
脂、卵黄、乳化剤、化工澱粉などを含有させることがで
き、保存性の向上の目的でカルシウム、かん水、食塩、
保湿剤、アミノ酸、静菌成分、エタノールなどを含有さ
せることができる。また、麺質の向上の目的でグルテニ
ンを主成分とする成分、グルテン、卵白、乳蛋白、増粘
多糖類と前記したものを含有させることができる。
されない。例えば、性状として液体、粉体などをあげる
ことができる。好ましくは粉体である。含有方法として
は、捏ね水に添加する方法、小麦粉に混合する方法を挙
げることができる。好ましくは保存性向上の目的で使用
するもの、増粘多糖類などは捏ね水に添加する方法であ
り、その他のものは小麦粉に添加する方法である。含有
量は化工澱粉以外は対粉0.1〜10重量%であり、化
工澱粉は5〜50重量%を小麦粉と置換する量である。
とする成分、グルテニンを主成分とする成分は、その抽
出方法には限定されない。例えば好ましくは我々が提案
した酸性アルコール抽出方法(特開平6−62721号
公報)、含水エタノール抽出方法、含水アセトン抽出方
法、酸性水溶液抽出方法などを挙げることができる。好
ましくは酸性エタノール抽出方法である。
ではない。例えば、馬鈴薯澱粉、コーン澱粉、タピオカ
澱粉、米澱粉、小麦澱粉等の澱粉類を原料とし、エステ
ル化、架橋、酸化、エーテル化などの化工の1種以上を
施したものを挙げることができる。好ましくはタピオカ
澱粉にエステル化、エーテル化の化工を施したものであ
る。
はない。例えば、グリセリン、プロピレングリコール、
ソルビットなどの糖アルコール、乳酸ナトリウムなどを
挙げることができる。好ましくは糖アルコールと乳酸ナ
トリウムである。
どの種類には限定されない。例えば、乳化剤にはグリセ
リン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、レシチン、酵素処理レシチンなどを挙
げることができる。増粘多糖類としてはグアガム、タマ
リンドガム、キサンタンガム、寒天、ジェランガム、ロ
ーカストビーンガム、アルギン酸およびそのナトリウム
塩、海草抽出エキス、ペクチンなどを挙げることができ
る。カルシウムとしては燐酸塩、有機酸塩、水酸化物、
卵殻、動物の骨、牡蠣殻などの高温焼成物などを挙げる
ことができる。好ましくは酵素処理レシチン、グアガ
ム、焼成カルシウムである。
定されない。例えば、静菌剤としてプロタミン、ポリリ
ジン、リゾチーム、ナイシンなどの塩基性ポリペプタイ
ドなどを挙げることができる。アミノ酸としてグリシ
ン、アラニン、グルタミン酸、シスチン、システインな
どを挙げることができる。好ましくはプロタミン、リゾ
チームなどの塩基性ポリペプタイド、グリシンなどであ
る。
コシ粉などの穀粉類;馬鈴薯澱粉、コーン澱粉、タピオ
カ澱粉、米澱粉、小麦澱粉などの澱粉類;大豆蛋白、卵
白、乳蛋白などの動植物性蛋白質類;酢酸、アジピン
酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、リン酸、炭酸などの酸
類及びそのナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネ
シウム塩類;などの一種または二種以上を組み合わせて
添加することができる。
び添加量には限定されないが、添加方法としては、小麦
粉に混合する方法が好ましい。また、これらの添加量は
小麦粉との置換量が5〜80重量%である。
法および添加量には限定されないが、添加方法として
は、小麦粉に混合する方法と水に溶解させる方法があ
り、好ましくは小麦粉に混合する方法である。また、こ
れらの混合物の添加量は、小麦粉に対し、0.01〜1
0重量%である。
法に限定されるものではないが、特に、下記本発明の調
理方法によると、簡便な方法で麺類本来の食感・食味に
優れた調理麺を得ることができる。即ち、前記のような
即席麺類を、その容器にお湯を入れて電子レンジで加熱
する調理方法である。お湯を用いることにより、より短
時間で調理することができ、従って、麺線中の水分分布
が表面と内部で相違し、麺類本来の食感を再現すること
ができる。即ち、本発明の調理方法においては、麺類の
加熱が、通常の生麺類をガス火で茹でる場合の、麺線へ
浸透したお湯による伝熱とは異なり、麺線とお湯が同時
に加熱されて茹でられる。そのため、麺線の吸水を抑え
ながら茹でることができ、ガス火で茹でる場合より短い
加熱時間で茹でることができる。従って麺類の伸びが抑
制されるとともに、特に中華麺などにおいては、それ特
有の食感(しこしこ感)を引き出すことができるなど、
麺類本来の食感を十分に再現することができる。
ず、蓋をはずし、中の半生麺、具、スープを取り出し、
半生麺と、加熱の必要があれば具を袋より取り出し、発
泡容器の中に戻し、お湯(80〜100℃)を入れ、蓋
をするか、またはそのまま蓋をせずに電子レンジで中華
麺やそばなど細い麺では1〜3分程度、うどんなど太い
麺では3〜10分程度の加熱を行ったのち、スープを入
れて美味しい麺類ができあがる。また、耐熱性発泡樹脂
容器の代わりに、陶器製の丼を使用してもよい。
麺、日本そば、うどん、パスタ類を挙げることができ
る。
説明する。なお、実施例中、%は特に断らない限り、重
量基準である。
m、深さ6cmの丼状に成形して得られた耐熱性樹脂容
器(見かけ比重0.057g/cc)と厚さ0.2mm
の二軸延伸ポリスチレンシートを用いて内径18.25
cm、高さ1.5cmの上蓋の4ケ所に蒸気抜きのため
のU字型の切り込みを設けた蓋を用意した。
塩100gを3.6kgの水に溶解した捏ね水を加え、
常法により切歯22番の生中華麺を得た。この中華麺を
竿にかけ、室温で水分が24%になるまで乾燥し、半生
麺を得た。この半生中華麺120gと通気性の少ない袋
に徐放性アルコール製剤(アンチモールド2g、フロイ
ント産業製)を入れ、ヒートシールを行ったものを20
袋試作した。また、市販の濃縮ラーメンスープ40食分
を用意した。さらに焼豚2枚とシナチク5本とインパク
トA(プロタミン製剤、アサマ化成保存製剤)0.3g
を少量の水に分散させたものとをレトルト用の袋につ
め、105℃、20分間加熱したもの40個用意した。
また、刻み乾燥葱1gを樹脂製の袋に入れたものとラー
メン用スパイス粉末0.3gを40個用意した。
分ずつ入れ、蓋をし、全体をシュリンクフィルムでシュ
リンク包装をし、電子レンジ即席中華麺20食分を得
た。また、試食対照品として、前記配合のうち、かん粉
量100gとする以外は全て同一の配合とし、乾燥前の
生麺を試食する日に合わせて用意した(比較例1)。
32℃)に保存し、5人のパネラーで1月毎3月後まで
官能試験を行った。電子レンジ即席中華麺は耐熱性樹脂
容器に、袋から取り出した麺と、焼豚、シナチクを入れ
た後、お湯(95℃)350mlを入れた後、蓋をして
家庭用電子レンジ(出力500w)で1.5分間加熱し
(沸騰状態になる)、その後、濃縮スープ、スパイス、
乾燥葱を入れ、官能試験用試料とし、官能試験を行っ
た。また、別に比較例1の生麺を沸騰したお湯で3分間
茹でた麺を予めお湯に溶いたスープの入った丼に入れ、
シナチクと乾燥葱、スパイスを入れ、官能試験の対照品
とし、同時に官能試験を行った。
麺質を硬さ、粘弾性、滑らかさ、風味について各項目を
10の配点基準で評価した。また、電子レンジ即席中華
麺の水分活性と保存性試験として麺と具(焼豚とシナチ
ク)の一般生菌数の消長を官能試験日に合わせて測定し
た。
に示す。表1からわかるように、本発明品は保存性に優
れているとともに、生麺と同じかそれ以上にしこしこし
た食感であり、風味のあるものであった。また、参考例
1の半生麺の水分活性は0.890であった。
℃、48時間培養で行った。
乾燥刻み葱をそれぞれ60食分用意した。また、参考例
1と同様の方法で得た半生中華麺120gと脱酸素剤
(エージレス2g、三菱ガス化学製)をガス透過性の少
ない樹脂袋に入れ、85℃の蒸気庫で20分間殺菌して
半生麺30食分を得た。
分ずつ入れ、厚手の(0.15mm)シュリンクフィル
ムでシュリンク包装し、電子レンジ即席中華麺30食分
を得た。また試食対照品として、前記配合のうち、かん
粉量を100gとする以外は全て同一の配合とし、乾燥
前の生麺を試食する日に合わせて用意した(比較例
2)。
32℃)に保存し、5人のパネラーで1月毎5月後まで
官能試験を行った。電子レンジ即席中華麺は耐熱性樹脂
容器に袋から取り出した麺と、焼豚、シナチクを入れた
のち、お湯(95℃)350mlを入れた後、蓋をせず
に家庭用電子レンジ(出力500w)で2.5分間加熱
(沸騰状態にはならない)し、その後、濃縮スープ、ス
パイス、乾燥葱を入れ、官能試験用試料とし、官能試験
を行った。また、別に比較例2の生麺を沸騰したお湯で
3分間茹でた麺を予めお湯に溶いたスープの入った丼に
入れ、シナチクと乾燥葱、スパイスを入れ、官能試験の
対照品とし、同時に官能試験を行った。
て、麺質を硬さ、粘弾性、滑らかさ、風味について各項
目を10とする配点基準で評価した。また、電子レンジ
即席中華麺の水分活性値と保存試験として麺と具(焼豚
とシナチク)の一般生菌数の消長を官能試験日に合わせ
て測定した。
結果からわかるように、本発明品は保存性に優れるとと
もに、生麺と同じ食感、風味のあるものであった。
m、深さ6cmの丼状に成形した耐熱性樹脂容器(見か
け比重0.03g/cc)に厚さ0.3mmのポリプロ
ピレンシートをラミネートした容器と蓋用として厚さ
0.3mmのアルミラミネートフィルムを用意した。
イス、乾燥刻み葱をそれぞれ60食分用意した。準強力
小麦粉7.3kg、ヒドロキシプロピル化タピオカ澱粉
2kg、グリアA(アサマ化成製グリアジン)300
g、粉末油脂300g、卵白粉末100g、焼成卵殻カ
ルシウム20gを混合した粉にかん粉60g、食塩10
0gを3.6kgの水に溶解した捏ね水を加え、常法に
より切歯22番の生中華麺を得た後、参考例1と同様の
方法で半生麺とした。この半生中華麺100gと参考例
1で使用した徐放性アルコール製剤1個を樹脂製袋に入
れヒートシールしたものを30食分用意した。
の上に具、濃縮スープ、スパイス、乾燥刻み葱の入った
袋をそれぞれ入れ、前記アルミラミネートフィルムをヒ
ートシールし、電子レンジ即席中華麺を得た。また、比
較例1と同様の配合で生麺を得た(比較例3)。
32℃)に保存し、5人のパネラーで1月毎5月後まで
官能試験を行った。電子レンジ即席中華麺は容器から麺
以外のものを取り出し、お湯(95℃)350mlを入
れ、袋から取り出した具を入れてのち、蓋をせずに家庭
用電子レンジ(出力500w)で2.5分間加熱し(沸
騰状態にはならない)、その後、濃縮スープ、スパイ
ス、乾燥葱を入れ、官能試験用試料とし、官能試験を行
った。また、別に比較例3の生麺を沸騰したお湯で3分
間茹でた麺を予めお湯に溶いたスープの入った丼に入
れ、シナチクと、乾燥葱、スパイスを入れ、官能試験の
対照品とし、同時に官能試験を行った。
参考例1と同様に行い、また保存性試験も同様に行っ
た。
す。表3からわかるように、本発明品は保存性にすぐれ
ているとともに、生麺と同じかそれ以上の食感、風味の
あるものであった。
g、グルテニン(アサマ化成製)300gを混合した粉
に食塩200gを3kgの水に溶解した捏ね水を加え、
常法により切歯20番の生そばを得た。この生そばを竿
にかけ室温で水分が20%になるまで乾燥し、半生麺を
得た。通気性のない袋にこの半生そば120gと脱酸素
剤(エージレス2g)を入れ、ヒートシールを行い、8
0℃の蒸気庫で15分間殺菌したものを20袋試作し
た。また、市販の濃縮そば汁40食分を用意した。さら
に、刻み乾燥葱1gを樹脂製の袋に入れたものと七味粉
末0.3g入りを40個用意した。
分ずつ入れ、参考例2で使用したシュリンクフィルムで
ふたをし、電子レンジ即席日本そば20食分を得た。ま
た、試食対照品として、前記配合のうち、グリアAとグ
ルテニンを小麦粉に置き換えて、その他は同一の配合と
し、乾燥前の生そばを試食する日に合わせて用意した
(比較例4)。
(20〜32℃)に保存し、5人のパネラーで1月毎3
月後まで官能試験を行った。電子レンジ即席日本そばは
容器から全てのものを取り出し、袋から取り出した麺を
容器に戻し、お湯(95℃)350mlを入れ、蓋をせ
ずに家庭用電子レンジ(出力500w)で2分間加熱
(沸騰状態とはならない)し、その後、濃縮そば汁、七
味、乾燥刻み葱を入れ官能試験用試料とし、官能試験を
行った。また、別に比較例4の生そばを沸騰したお湯で
3分間茹で、予めお湯に溶いたそば汁の入った丼に入
れ、乾燥刻み葱、七味を入れ、官能試験の対照品とし、
同時に官能試験を行った。官能試験、水分活性値の測定
および保存性試験を参考例1と同様に行った。
うに、本発明品は保存性に優れているとともに、生そば
と同等の食感、風味のあるものであった。また、麺の水
分活性値は0.881であった。
オカ澱粉2kg、グリアA300g、粉末油脂300g
を混合した粉に食塩200g、ソルビトール300gを
3.4kgの水に溶解した捏ね水を加え、常法により厚
さ1.5mmの麺帯を切歯10番で切り、生うどんを得
た。この生うどんを竿にかけ室温で水分が24%になる
まで乾燥し、半生うどんを得た。通気性の少ない袋にこ
の半生うどん100gと脱酸素剤(エージレス2g)を
入れ、ヒートシールを行い、80℃の蒸気庫で15分間
殺菌したものを20袋試作した。また、市販の濃縮うど
ん汁40食分を用意した。さらに、刻み乾燥葱1gを樹
脂製の袋に入れたものと七味粉末0.3g入りを40個
用意した。
分ずつ入れ、参考例2で使用したシュリンクフィルムで
蓋をし、電子レンジ即席うどん20食分を得た。また、
試食対照品として、前記配合の内、グリアAを小麦粉に
置き換えてその他は同一の配合とし、乾燥前の生うどん
を試食する日に合わせて用意した(比較例5)。
0〜32℃)に保存し、5人のパネラーで1月毎3月後
まで官能試験を行った。電子レンジ即席うどんは容器か
らすべてのものを取り出し、袋から取り出した麺を容器
に戻し、お湯(95℃)350mlを入れ、蓋をせずに
家庭用電子レンジ(出力500w)で5分間加熱(沸騰
状態とはならない)し、その後、濃縮うどん汁、七味、
乾燥刻み葱を入れ、官能試験用試料として官能試験を行
った。また、別に比較例5の生うどんを沸騰したお湯で
9分間茹で、予めお湯に溶いたうどん汁の入った丼に入
れ、乾燥刻み葱、七味を入れ、官能試験の対照品とし、
同時に官能試験を行った。保存性、水分活性値について
も参考例1と同様に測定した。
す。表5からわかるように、本発明品は保存性に優れ、
生うどんと同等のソフト感に富む風味のあるものであっ
た。また、水分活性値は0.894であった。
電子レンジ加熱で簡単に生麺と同等の食感と美味しさを
有する電子レンジ即席麺類およびその調理方法を提供す
ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 耐熱性発泡樹脂容器内に、水分量が18
〜28重量%であるか、または水分活性が0.94〜
0.60であり、小麦グルテンのグリアジンを主成分と
する成分を含有し、かつ、脱酸素剤、徐放性アルコール
製剤の1種以上を同封した半生麺類と具、スープを収容
したことを特徴とする電子レンジ即席麺類。 - 【請求項2】 半生麺類が小麦グルテンのグルテニンを
主成分とする成分、グルテン、化工澱粉、乳化剤、油
脂、卵黄、卵白、乳蛋白、増粘多糖類、カルシウム、保
湿剤、かん水、食塩、エタノール、静菌成分、アミノ酸
からなる群から選ばれるいずれか1種以上をさらに含む
請求項1記載の電子レンジ即席麺類。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の半生麺類を収容
した耐熱性発泡樹脂容器にお湯を加え、電子レンジで加
熱することを特徴とする即席麺類の調理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27639797A JP3114669B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 電子レンジ即席麺類およびその調理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27639797A JP3114669B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 電子レンジ即席麺類およびその調理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1189530A JPH1189530A (ja) | 1999-04-06 |
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Family
ID=17568847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27639797A Expired - Lifetime JP3114669B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 電子レンジ即席麺類およびその調理方法 |
Country Status (1)
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JP4755623B2 (ja) * | 2007-04-17 | 2011-08-24 | 日清食品ホールディングス株式会社 | 包装中華麺類の製造方法および調理方法 |
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JP6487292B2 (ja) * | 2015-07-31 | 2019-03-20 | 日清製粉株式会社 | 乾麺の製造方法 |
-
1997
- 1997-09-24 JP JP27639797A patent/JP3114669B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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