JP3112250B2 - 現場施工用ポリウレタン系防水塗膜形成材料 - Google Patents

現場施工用ポリウレタン系防水塗膜形成材料

Info

Publication number
JP3112250B2
JP3112250B2 JP08202458A JP20245896A JP3112250B2 JP 3112250 B2 JP3112250 B2 JP 3112250B2 JP 08202458 A JP08202458 A JP 08202458A JP 20245896 A JP20245896 A JP 20245896A JP 3112250 B2 JP3112250 B2 JP 3112250B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
coating film
weight
group
prepolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP08202458A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1046103A (ja
Inventor
善二郎 小柳津
Original Assignee
アイシーケイ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16457872&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3112250(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by アイシーケイ株式会社 filed Critical アイシーケイ株式会社
Priority to JP08202458A priority Critical patent/JP3112250B2/ja
Priority to DE1997132313 priority patent/DE19732313A1/de
Publication of JPH1046103A publication Critical patent/JPH1046103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3112250B2 publication Critical patent/JP3112250B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/70Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
    • C08G18/72Polyisocyanates or polyisothiocyanates
    • C08G18/74Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic
    • C08G18/76Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic aromatic
    • C08G18/7614Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic aromatic containing only one aromatic ring
    • C08G18/7621Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic aromatic containing only one aromatic ring being toluene diisocyanate including isomer mixtures
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/10Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/10Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step
    • C08G18/12Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step using two or more compounds having active hydrogen in the first polymerisation step

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温においても短
時間でタックがとれ、高温においても可使時間と硬化性
のバランスがよい上に、現場で施工した際、発泡せず、
仕上り性が良好で、かつ硬度の高い優れた物性を有する
防水性塗膜を与える、新規なポリウレタン系防水塗膜形
成材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン系塗膜防水材や塗り
床材は、ビルディングの屋上、ベランダ、廊下などの防
水、スポーツ施設の弾性舗装などの用途に大量に使用さ
れている。このポリウレタン系塗膜防水材や塗り床材の
施工材料としては、これまで、ポリプロピレンエーテル
ポリオールなどのポリオールとトリレンジイソシアネー
トなどの芳香族ジイソシアネートとの反応により得られ
たイソシアネート基末端プレポリマーをプレポリマー成
分とし、ポリオール及び4,4′‐メチレンビス(2‐
クロロアニリン)、いわゆるMOCAをイソシアネート
の硬化材成分とする現場施工用の二液型常温硬化性ウレ
タン材料が主流を占めている。
【0003】この二液型常温硬化性ウレタン材料におい
て、硬化材の主成分として用いられるMOCAは、常温
では固体で結晶性が高く、可塑剤などの溶媒に対する溶
解安定性が悪く、取り扱いにくいものであるにもかかわ
らず、イソシアネートとの反応が比較的ゆるやかであっ
て、現場施工用として必要とされる可使時間(プレポリ
マー成分と硬化材成分とを混合したのち、これを支障な
く塗布できる限度の時間のことで、通常混合後、粘度が
6万センチポイズに達するまでの時間)を確保しやすい
上、硬化塗膜がポリウレタン塗膜防水材のJIS規格
(JIS A−6021)に規定された各種物性を満足
しうることから、この種の分野で使用可能なほとんど唯
一の芳香族ポリアミン架橋剤である。
【0004】このMOCAは、硬化材成分中で通常比較
的溶解性の良いポリアルキレンエーテルポリオールに溶
解した形で用いられているが、プレポリマー成分のプレ
ポリマーとの反応性がMOCAとポリオールとでは異な
るので、これらの反応を常温で円滑に進行させ完結させ
るために有機金属鉛などの触媒の添加が必須となってい
る。しかしながら、このように触媒を添加しても、冬場
(低温時)などにはみかけ上硬化が進行するものの、塗
膜表面にいつまでもタックが残り、トップコートなどの
次工程に移れないという不都合が生じる場合がある。こ
の不都合を避けるために触媒の添加量を多くすると硬化
塗膜の耐熱性が劣化するのを免れない。一方、夏場(高
温時)などでは、可使時間と硬化性のバランスがとりに
くく、また高温多湿の条件下では湿分の影響のために発
泡する場合が多く、表面の仕上がり性が悪くなるととも
に、膨れなどの原因ともなる。また、MOCAは、特定
化学物質として指定された化合物であり、労働作業環境
上、使用はできるだけ避けることが望まれる。
【0005】他方、近年、高反応性のジエチルトルエン
ジアミンを芳香族ポリアミン架橋剤の主成分として含有
する硬化材成分と、4,4′‐ジフェニルメタンジイソ
シアネート系のイソシアネート成分を含有するプレポリ
マー成分とから成る高反応性二液型ウレタン材料を、高
圧衝突混合機により瞬時に混合して型内に吐出し、型内
で2種の液を硬化反応させて成形する、いわゆるRIM
成形が自動車部品などの製造において採用されている。
また、最近では、この高反応性二液型ウレタン材料をス
プレーで塗工し、瞬間的に硬化反応させて、ポリウレタ
ン塗膜防水材を製造する方法も普及してきている。
【0006】しかしながら、このような高反応性の二液
型ウレタン材料は、二液混合からゲル化まで10秒前後
と超速硬化性のものであって、スプレー塗工ではミスト
が飛散し、塗工面のレベリング性が低下するのを免れ
ず、また手塗り塗工では所望の可使時間が得られないな
どの欠点を有している。
【0007】このように、従来のポリウレタン系塗膜防
水材用の常温硬化性二液型ウレタン材料は種々の欠点を
有しており、したがって、防水材塗工当日中に次工程で
あるトップコート塗布が可能になるように数時間で硬化
し、工程の短縮、合理化が可能で、しかも年間を通して
安定に施工できるような現場施工用ポリウレタン系防水
塗膜形成材料が望まれていた。
【0008】このような要望にこたえるべく、最近、ト
リレンジイソシアネートとポリオールとの反応によって
得られたイソシアネート基末端プレポリマーを主成分と
するプレポリマー成分と、芳香族ポリアミンを主成分と
する硬化材成分とを組み合わせた常温硬化性二液型材料
が種々検討され、例えば上記硬化材成分として、ジエチ
ルトルエンジアミンと芳香族第二級アミンとの混合物
(特開平7−330854号公報、特開平7−3308
55号公報)、ジエチルトルエンジアミンとメチルビス
(メチルチオ)ベンゼンジアミンとの混合物(特開平8
−41156号公報)、ジエチルトルエンジアミンとM
OCAとの混合物(特開平8−34829号公報)など
を用いたものが提案されている。
【0009】しかしながら、硬化材成分として用いられ
るこれらの芳香族ポリアミン混合物は、ジエチルトルエ
ンジアミンと他の芳香族ポリアミンとの混合系であり、
他の芳香族ポリアミンの混合割合が増えるに伴い、硬化
物の硬度が低下するとともに、引張強度や引裂強度など
の機械物性も低下する傾向があるなどの欠点を有してい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、低温においても短時間でタックがとれ、
高温においても可使時間と硬化性のバランスがよく、現
場で施工したときに、発泡せず、仕上がり性が良好な上
に、硬度が高く、引張強度や引裂強度などの機械物性に
優れたポリウレタン系防水塗膜を与えるポリウレタン系
防水塗膜形成材料を提供することを目的としてなされた
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、現場で施工
するためのポリウレタン系防水塗膜形成材料について鋭
意研究を重ねた結果、特定構造のテトラアルキルジアミ
ノジフェニルメタンと、イソシアネート基末端プレポリ
マーとを所定の割合で組み合わせることにより、その目
的を達成しうることを見出し、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、(A)2,4‐トリ
レンジイソシアネート80重量%以上含有するトリレン
ジイソシアネートと分子量400〜8000のポリオー
ルとの反応により得られ、イソシアネート基1.5〜7
重量%を含有するイソシアネート基末端プレポリマー
と、(B)一般式
【化2】 (式中のR1ないしR4は、それぞれメチル基、エチル
基、イソプロピル基又はイソブチル基であり、それらは
たがいに同一であってもよいし、異なっていてもよい)
で表わされるテトラアルキルジアミノジフェニルメタン
とを、前記(A)成分のイソシアネート基の(B)成分
のアミノ基に対する当量比が0.8〜2.0となるよう
に組み合わせたことを特徴とする現場施工用ポリウレタ
ン系防水塗膜形成材料を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明材料において、(A)成分
として用いられるプレポリマー成分は、トリレンジイソ
シアネートとポリオールとの反応により得られたイソシ
アネート基末端プレポリマーを主成分とするものであ
る。このプレポリマーの一方の原料であるトリレンジイ
ソシアネートとしては、2,4‐異性体を主体とするも
のが用いられるが、2,4‐異性体の含有量が低いトリ
レンジイソシアネートを用いて得られたプレポリマーは
可使時間が短くなる傾向があるため、所望の可使時間を
得るには、2,4‐異性体の含有量が80重量%以上、
特に85重量%以上のトリレンジイソシアネートを用い
ることが必要である。
【0014】また、該プレポリマーの他方の原料である
ポリオールについては特に制限はなく、通常のウレタン
プレポリマー用に使用されるポリエーテルポリオール、
ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオー
ルなど、いずれも使用することができるが、常温液状で
低粘度であるという点で分子量400〜8000のポリ
アルキレンエーテルポリオール、特にポリプロピレンエ
ーテルポリオール、ポリエチレン−プロピレンエーテル
ポリオール及びこれらの混合物が用いられる。
【0015】このようにして得られたイソシアネート基
末端プレポリマーのイソシアネート基含有量は1.5〜
7重量%の範囲にあることが必要である。この含有量が
1.5重量%未満では得られる塗膜の機械的強度が不十
分であるし、7重量%を超えると可使時間が短かくな
り、施工しにくくなるし、また、塗膜が硬くなりすぎ伸
びがでにくくなる。
【0016】本発明材料においては、この(A)成分の
イソシアネート基末端プレポリマーは単独で用いてもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0017】本発明材料における(B)成分としては、
一般式
【化3】 (式中のR1〜R4は前記と同じ意味をもつ)で表わされ
るテトラアルキルジアミノジフェニルメタンを用いるこ
とが必要である。
【0018】前記一般式(I)で表わされるテトラアル
キルジアミノジフェニルメタンの例としては、3,
3′,5,5′‐テトラメチル‐4,4′‐ジアミノジ
フェニルメタン、3,3′,5,5′‐テトラエチル‐
4,4′‐ジアミノジフェニルメタン、3,3′‐ジメ
チル‐5,5′‐ジエチル‐4,4′‐ジアミノジフェ
ニルメタン、3,3′,5,5′‐テトライソプロピル
‐4,4′‐ジアミノジフェニルメタン、3,3′‐ジ
メチル‐5,5′‐ジイソプロピル‐4,4′‐ジアミ
ノジフェニルメタン、3,3′‐ジメチル‐5,5′‐
ジイソブチル‐4,4′‐ジアミノジフェニルメタン、
3,3′‐ジエチル‐5,5′‐ジイソプロピル‐4,
4′‐ジアミノジフェニルメタン、3,3′‐ジエチル
‐5,5′‐ジイソブチル‐4,4′‐ジアミノジフェ
ニルメタンなどが挙げられる。これらは単独で用いても
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0019】また、ジエチルトルエンジアミンは液体状
であり、テトラアルキルジアミノジフェニルメタンと相
容性を有し、しかも可塑剤やポリオールに対する溶解性
も良好であるため、所望に応じテトラアルキルジアミノ
ジフェニルメタンと混合して用いることができる。この
場合、混合物中のテトラアルキルジアミノジフェニルメ
タンの含有量は10重量%以上であることが必要であ
る。この含有量が10重量%未満では(A)成分との反
応が速すぎ、所望の可使時間が得られない上に、塗膜の
機械物性がジエチルトルエンジアミン単独系に近似し、
所望の機械物性が得られない。
【0020】このジエチルトルエンジアミンとしては、
例えば3,5‐ジエチルトルエン‐2,4‐ジアミン、
3,5‐ジエチルトルエン‐2,6‐ジアミン及びこれ
らの混合物などを挙げることができる。これらはいずれ
も常温で液状である。このような混合物は、例えばエタ
キュア100(エチルコーポレーション社製、商品名)
として市販されている。
【0021】このように、本発明においては、硬化材と
して、MOCAより反応速度が速く、かつジエチルトル
エンジアミンよりも反応速度が遅いテトラアルキルジア
ミノジフェニルメタンを使用することにより、硬化材と
してMOCAのみを使用した従来のものに比べて、硬化
材中あるいは施工環境からもたらされる湿分による影響
が少なく、発泡による膨れなどが生じにくい。また、硬
化塗膜は、従来技術によるものより、表面のベタつきが
残りにくく、短時間のうちにタックのとれた良好な仕上
がりとなる。
【0022】本発明材料には、所望により可塑剤を含有
させることができる。この可塑剤としては、例えばフタ
ル酸ジオクチル、アジピン酸ジオクチル、リン酸トリク
レジル、塩素化パラフィンなどの通常の可塑剤を使用す
ることができる。この可塑剤は、通常硬化材成分中に主
として加えられるが、場合によりプレポリマー成分に一
部添加することもある。この可塑剤量は、(A)成分の
プレポリマー100重量部に対して、130重量部以下
が好ましい。この量が130重量部を超えると硬化塗膜
表面に可塑剤がブリードしたり、塗膜の機械的強度が低
下するおそれがあり、好ましくない。また、必要に応
じ、有機金属鉛などの触媒を含有させることができる。
この触媒の含有量は、プレポリマーに対して3重量%以
下が好ましい。
【0023】また、本発明材料においては、(B)成分
である硬化材成分中に、所望によりポリオールを可塑剤
的に含有させることができる。このポリオールとして
は、例えば分子量400〜8000程度のポリプロピレ
ンエーテルポリオールやポリエチレン−プロピレンエー
テルポリオールなどが挙げられる。その含有量は、プレ
ポリマー100重量部に対して、50重量部以下が好ま
しい。この含有量が50重量部を超えると硬化塗膜表面
にポリオールがブリードしやすくなったり、塗膜の機械
的強度が低下するおそれがある。
【0024】さらに、(B)成分の硬化材成分には、所
望に応じ炭酸カルシウム、タルク、カオリン、ゼオライ
ト、ケイソウ土などの無機充てん剤、酸化クロム、酸化
チタン、ベンガラ、カーボンブラック、酸化鉄などの顔
料、ヒンダードアミン系、ヒンダードフェノール系、ベ
ンゾチアゾール系などの安定剤、あるいは消泡剤、色分
れ防止剤、分散剤、沈降防止剤、増粘剤などの添加剤を
添加することができる。
【0025】本発明材料は、(A)成分であるイソシア
ネート基末端プレポリマーから成るプレポリマー成分
と、(B)成分に、場合により可塑剤、ポリオール、充
てん剤、触媒、その他添加剤などを含有させた硬化材成
分とを、施工現場において、プレポリマー成分中のイソ
シアネート基と、(B)成分中、すなわちテトラアルキ
ルジアミノジフェニルメタン中、及びこれと場合により
混合されるジエチルトルエンジアミン中のアミノ基の合
計との当量比が0.8〜2.0となるように混合して被
塗物上に塗工し、硬化させることにより、ポリウレタン
系防水塗膜を形成させる。プレポリマー成分中のイソシ
アネート基の、硬化材成分中のアミノ基に対する当量比
が0.8未満では未反応のアミンが塗膜表面にブリード
してきて変色の原因となり、また2.0を超えると硬化
速度が遅すぎ、かつ得られる塗膜の機械的強度も低下す
るので、いずれも本発明の目的が達せられない。
【0026】
【発明の効果】本発明材料は、低温においても短時間で
タックがとれ、高温においても可使時間と硬化性のバラ
ンスがよく、年間を通して安定に現場施工ができ、短時
間のうちにベタつきのない仕上がり性が良好で、硬度や
引裂強度などの機械物性、耐熱性、耐候性などに優れた
硬化塗膜を与えるという利点がある。また、硬化材成分
にMOCAのみを使用した従来のものに比べて、硬化材
成分中あるいは施工環境からもたらされる湿分による影
響が少なく、発泡による膨れなどのトラブルの発生がな
い。
【0027】本発明材料は、このような優れた性能を有
することから、ポリウレタン系塗膜防水材や塗り床材な
どの用途に好適に用いられる。また、本発明材料を用い
て施工する場合、主として手作業による混合、塗工が行
われるが、可使時間及びレベリング可能時間が長くとれ
るため、スタッチックミキサーやダイナミックミキサー
などの自動混合装置を使用した機械施工も可能である。
【0028】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
するが、本発明は、これらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0029】なお、プレポリマー成分及び硬化材成分と
しては、下記のものを用いた。 [プレポリマー成分] PPG−2000:ポリプロピレンエーテルジオール[第一工業製薬(株)製] 、平均分子量2000、OH価56.0mgKOH/g T−4000 :ポリプロピレンエーテルトリオール[第一工業製薬(株) 製]、平均分子量4000、OH価42.1mgKOH/ g TDI−80 :トリレンジイソシアネート[日本ポリウレタン工業(株) 製]、NCO含有量48.3重量%、2,4‐TDI/ 2,6‐TDI=8/2重量比 TDI−100 :トリレンジイソシアネート[日本ポリウレタン工業(株) 製]、NCO含有量48.3重量%、2,4‐TDI 100重量%
【0030】[硬化材成分] DETDA :ジエチルトルエンジアミン(エタキュアー100、エチルコー ポレーション社製)、アミン価629mgKOH/g TEDDM :3,3′,5,5′‐テトラエチル‐4,4′‐ジアミノジフ ェニルメタン[カヤボンドC−300、日本化薬(株)製]、 アミン価360.0mgKOH/g TPDDM :3,3′,5,5′‐テトライソプロピル‐4,4′‐ジアミ ノジフェニルメタン[カヤボンドC−400、日本化薬(株) 製]、アミン価304.9mgKOH/g MEDDM :3,3′‐ジメチル‐5,5′‐ジエチル‐4,4′‐ジアミ ノジフェニルメタン[キュアハードMED、イハラケミカル工 業(株)製]、アミン価395.5mgKOH/g MOCA :3,3′‐ジクロロ‐4,4′‐ジアミノジフェニルメタン [キュアミン−MT、イハラケミカル工業(株)製]、アミン価 420.2mgKOH/g D−5000:ポリプロピレンエーテルジオール[第一工業製薬(株)製]、 分子量5000、OH価22.4mgKOH/g DOP :ジオクチルフタレート[可塑剤、大日本インキ化学(株)製] NS−100:炭酸カルシウム[フィラー、日東粉化商事(株)製] P−420 :消泡剤[楠本化成(株)製]
【0031】実施例1〜11、比較例1〜4 (1)プレポリマー成分の調製 2リットルの四つ口セパラブルフラスコに、表1〜表4
の配合に従ってトリレンジイソシアネート(TDI)を
仕込み、次いでポリオールを仕込んだ。その後、窒素気
流下、かき混ぜながら、80℃まで徐々に加温し、その
温度で7時間反応させたのち、室温まで冷却して、プレ
ポリマー成分を調製した。イソシアネート基含有量はJ
IS K1558に従って測定した。なお、仕込み量は
表配合の重量部をgに置き替えた場合の10倍スケール
とした。
【0032】(2)硬化材成分の調製 1リットルのポリプロピレン製ビーカーに、表1〜表4
の配合に従って、まずDOPとテトラアルキルジアミノ
ジフェニルメタンやMOCAとの混合液にDETDA、
D−5000、P−420を所定量加えてかき混ぜた。
次いで、所定量のNS−100を加え、スパチュラで予
備混合したのち、3本ロールでロール練りして硬化材成
分を調製した。なお、DOPとテトラアルキルジアミノ
ジフェニルメタンとの混合液及びDOPとMOCAとの
混合液は加熱溶解したものを用いた。また、仕込み量は
表配合の重量部をgに置き換えた場合の1.5倍スケー
ルとした。
【0033】(3)評価 500mlのポリプロピレン製ビーカーに、各表に示す
種類のプレポリマー成分及び硬化材成分を、それぞれ表
に示す割合で仕込んだのち、ディソルバーかき混ぜ機に
て、2分間混合し、可使時間、タックフリータイムを求
めるとともに、ポリウレタンシートを作成し、機械物性
を測定した。なお、ポリウレタンシートは、テフロンコ
ートしたフラットなアルミニウム板上に、厚さが1.5
〜2.0mmになるようにヘラでコートしたのち、20
℃で7日間硬化させることにより、作成した。結果を表
1〜表4に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】注1)NCO/OH当量比:プレポリマー
成分調製時のトリレンジイソシアネートのイソシアネー
ト基とポリオールの水酸基との当量比 2)DETDA濃度:混合アミン中のDETDAの濃度 3)NCO/NH2当量比:プレポリマー成分中のイソ
シアネート基と硬化材成分中のアミノ基との当量比 4)可使時間:プレポリマー成分と硬化材成分を混合し
たのち、粘度が6万センチポイズに到達するまでの時間 5)タックフリータイム:指触により、塗膜表面にベト
つきがなくなるまでの時間を測定 6)物性:塗工後、塗膜を20℃で7日間硬化させたの
ち、JIS A−6021に準じて測定
【0039】以上の結果、実施例1〜3と比較例3とを
比較した場合、テトラアルキルジアミノジフェニルメタ
ンとDETDAの混合系は、MOCAとDETDAの混
合系より、適度な可使時間を有しながら、タックフリー
タイム(硬化時間)が短く、かつ硬度、引張強度で表わ
される機械的強度が優れていることが分かる。
【0040】さらに、実施例1〜3のテトラアルキルジ
アミノジフェニルメタンとDETDAの混合系は、意外
にも比較例1のDETDA単独系、比較例2のMOCA
単独系のいずれよりも機械的強度が優れていることが分
かる。
【0041】一方、実施例4〜7と比較例4とを比較し
た場合、テトラアルキルジアミノジフェニルメタンとD
ETDAの広い範囲での混合系は、DETDA単独系と
ほぼ同等の作業性(優れた硬化時間)を示し、また、硬
度などの機械的強度は、DETDA単独系よりも優れて
いることが分かる。
【0042】実施例8は、テトラアルキルジアミノジフ
ェニルメタン単独系であるが、これについても同様に、
DETDA単独系よりも優れた機械的強度を有している
ことが分かる。
【0043】実施例9〜11は、プレポリマー成分にT
DI−80を用いた例であるが、いずれも優れた作業
性、物性を示していることが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 1/00 - 201/10 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)2,4‐トリレンジイソシアネー
    ト80重量%以上含有するトリレンジイソシアネートと
    分子量400〜8000のポリオールとの反応により得
    られ、イソシアネート基1.5〜7重量%を含有するイ
    ソシアネート基末端プレポリマーと、(B)一般式 【化1】 (式中のR1ないしR4は、それぞれメチル基、エチル
    基、イソプロピル基又はイソブチル基であり、それらは
    たがいに同一であってもよいし、異なっていてもよい)
    で表わされるテトラアルキルジアミノジフェニルメタン
    とを、前記(A)成分のイソシアネート基の(B)成分
    のアミノ基に対する当量比が0.8〜2.0となるよう
    に組み合わせたことを特徴とする現場施工用ポリウレタ
    ン系防水塗膜形成材料。
  2. 【請求項2】 (B)成分が90重量%以下のジエチル
    トルエンジアミンを含有する請求項1記載の現場施工用
    ポリウレタン系防水塗膜形成材料。
JP08202458A 1996-07-31 1996-07-31 現場施工用ポリウレタン系防水塗膜形成材料 Expired - Lifetime JP3112250B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08202458A JP3112250B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 現場施工用ポリウレタン系防水塗膜形成材料
DE1997132313 DE19732313A1 (de) 1996-07-31 1997-07-28 Bei Raumtemperatur härtbare Polyurethan-Harzzusammensetzung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08202458A JP3112250B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 現場施工用ポリウレタン系防水塗膜形成材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1046103A JPH1046103A (ja) 1998-02-17
JP3112250B2 true JP3112250B2 (ja) 2000-11-27

Family

ID=16457872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08202458A Expired - Lifetime JP3112250B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 現場施工用ポリウレタン系防水塗膜形成材料

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3112250B2 (ja)
DE (1) DE19732313A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6793864B1 (en) 1997-02-26 2004-09-21 Dunlop Sports Polyurethane material for two and three piece golf balls
US7244384B1 (en) 1998-02-04 2007-07-17 Taylormade-Adidas Golf Company Method for manufacturing two and three piece golf balls constructed from polyurethane material
DE19823425A1 (de) * 1998-05-26 1999-12-02 Lehmann & Voss & Co Verfahren zur Herstellung von Polyurethan-Elastomeren
DE19833819B4 (de) * 1998-07-28 2008-04-10 Conica Technik Ag Verwendung von wäßrigen Polyurethan-Dispersionen in Formulierungen für Sportbodenbeläge
JP5720121B2 (ja) * 1999-04-13 2015-05-20 日立化成株式会社 封止用エポキシ樹脂組成物及び電子部品装置
US6719646B2 (en) 2000-01-25 2004-04-13 Dunlop Slazenger Sports Polyurethane covered three-piece golf ball
DE10212391B4 (de) 2002-03-20 2006-11-16 Mankiewicz Gebr. & Co (Gmbh & Co Kg) Zweikomponenten-Zusammensetzung zur Herstellung von Polyurethan-Gelcoats
DE10344380A1 (de) 2003-09-23 2005-05-12 Mankiewicz Gebr & Co Zweikomponenten-Zusammensetzung zur Herstellung von Polyurethan-Gelcoats für Epoxidharz- und Vinylesterharz-Verbundwerkstoffe
DE10344379B4 (de) 2003-09-23 2008-09-11 Mankiewicz Gebr. & Co (Gmbh & Co Kg) Verwendung einer Zweikomponenten-Zusammensetzung zur Herstellung von flexiblen Polyurethan-Gelcoats für Kunstharz-Verbundwerkstoffe, Verfahren zur Herstellung der Verbundwerkstoffe und Verbundwerkstoffe
JP2008297338A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Dyflex Corp ウレタンゴム系塗膜防水材施工用二液型ウレタン組成物及びこれを用いたウレタンゴム系塗膜防水材の施工方法
US11078320B2 (en) * 2009-12-11 2021-08-03 Basf Se Porous materials based on aromatic amines
TWI465473B (zh) * 2009-12-17 2014-12-21 Albemarle Corp 塗料組合物
JP5607967B2 (ja) * 2010-03-25 2014-10-15 東洋ゴム工業株式会社 ポリウレタン塗膜材用硬化剤、及びこれを用いたポリウレタン塗膜材用二液型キット
CN103314028B (zh) * 2010-11-04 2015-06-17 巴斯夫欧洲公司 制备气凝胶或干凝胶的方法
JP6182783B2 (ja) * 2012-07-13 2017-08-23 アイシーケイ株式会社 2液型ウレタン防水材組成物
JP6799390B2 (ja) * 2016-06-03 2020-12-16 アイシーケイ株式会社 高抗張積2液型環境対応手塗り用ウレタン防水材組成物およびウレタン防水工法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3200412A1 (de) * 1982-01-09 1983-07-21 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verfahren zur herstellung von gegebenenfalls zelligen polyurethanharnstoffelastomeren
KR100275076B1 (ko) * 1992-12-07 2000-12-15 배리 제이. 사인맨 4,4'-메틸렌-비스-(3-클로로-2,6-디에틸아닐린)으로 경화된 폴리우레탄
JPH06345839A (ja) * 1993-06-11 1994-12-20 Taoka Chem Co Ltd イソシアネートプレポリマーの製法及びそれを用いた二液型ウレタン系組成物
JP3114557B2 (ja) * 1994-04-21 2000-12-04 保土谷化学工業株式会社 常温硬化型速硬化性ポリウレタン塗膜防水材の製造方法
JP3445364B2 (ja) * 1994-06-10 2003-09-08 保土谷化学工業株式会社 常温硬化性塗膜防水材の製造方法
JP3445363B2 (ja) * 1994-06-10 2003-09-08 保土谷化学工業株式会社 常温硬化性塗膜防水材の製造方法
JPH0841156A (ja) * 1994-07-27 1996-02-13 Hodogaya Chem Co Ltd 常温硬化性塗膜防水材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE19732313A1 (de) 1998-02-05
JPH1046103A (ja) 1998-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3114557B2 (ja) 常温硬化型速硬化性ポリウレタン塗膜防水材の製造方法
JP3112250B2 (ja) 現場施工用ポリウレタン系防水塗膜形成材料
JP3445371B2 (ja) 常温硬化性塗膜防水材の製造方法
JPH10306257A (ja) 防水塗工方法
JPH11240932A (ja) 常温硬化型ポリウレタン防水材の製造方法
JP3675945B2 (ja) 常温硬化性塗膜防水材の製造方法
JP3149413B1 (ja) 常温硬化性舗装材
JP3957779B2 (ja) 常温硬化型ポリウレタン塗膜材
JP3445364B2 (ja) 常温硬化性塗膜防水材の製造方法
JP2000007989A (ja) 常温硬化型防水性塗膜形成用組成物
JPH1017820A (ja) ポリウレタン塗膜防水材用常温硬化性2液型組成物
JP2003313538A (ja) ポリウレタン塗膜防水材
JP3813649B2 (ja) 速硬化性ポリウレタン塗膜防水材の製造方法
JP3445363B2 (ja) 常温硬化性塗膜防水材の製造方法
JPH0841156A (ja) 常温硬化性塗膜防水材の製造方法
JP3197636B2 (ja) ウレタン組成物
JP4120847B2 (ja) 常温硬化ポリウレタンポリウレア被覆組成物
JPH1095826A (ja) 二液型硬化性組成物
JP4582556B2 (ja) ポリウレタン塗膜材の製造方法
JP2000073008A (ja) 速硬化常温硬化型ポリウレタン塗膜防水材および補修材並びにその製造方法
JPH09278859A (ja) 二液型防水材組成物
WO2020059048A1 (ja) 主剤及び硬化剤のセット、防水材並びにその施工方法
JP7398229B2 (ja) 主剤及び硬化剤のセット、防水材並びにその施工方法
JP2001316584A (ja) 二液常温硬化型ポリウレタン樹脂組成物およびそれを用いた舗装材
JP4198767B2 (ja) 常温硬化型ポリウレタン塗膜材の製造方法