JP3109337B2 - 流体継手用羽根車のブレード接合構造 - Google Patents

流体継手用羽根車のブレード接合構造

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JP3109337B2
JP3109337B2 JP05202394A JP20239493A JP3109337B2 JP 3109337 B2 JP3109337 B2 JP 3109337B2 JP 05202394 A JP05202394 A JP 05202394A JP 20239493 A JP20239493 A JP 20239493A JP 3109337 B2 JP3109337 B2 JP 3109337B2
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばトルクコンバ
ータなどの流体継手に利用される羽根車に係わり、さら
に詳しくは、当該羽根車のブレードをコアリングに接合
するためのブレード接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような流体継手用の羽根車
は、図3(a)に示すように、羽根車100の外殻をな
すシェル101に複数のブレード102を放射状にろう
付けすると共に、当該ブレード102の他方側に半割り
の中空ドーナツ状をなすコアリング103をろう付けす
ることにより組立てられていた。
【0003】なお、例えば特開昭57−79359号公
報には、この種羽根車の組立てに際しての位置決めや仮
付け方法の改善についての提案がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の組立て方法においては、前記ブレード102と
コアリング103とのろう付けに際して、図(a)に
示すように、コアリング103のブレード102との接
合部にスリット103aを設け、当該スリット103a
の部分に、図(b)に示すように、ペースト状ろう材
104をそれぞれ載置したのち、ろう付け炉内で前記ペ
ースト状ろう材104を溶融せしめることによって、図
(c)に示すような形状にろう付けするようにしてい
るので、スリット103aのそれぞれにろう材104を
セットするための作業が繁雑であって、これに多大の時
間と手間がかかるばかりでなく、それぞれの接合部のろ
う材104のセット量に過不足が生じることがないとは
言えず、ろう材104のセット量が少ない部分では接合
強度が不足するという問題点があり、これら問題点の解
決がこのような羽根車の組立工程における品質上あるい
は生産性改善のための課題となっていた。
【0005】
【発明の目的】この発明は、流体継手用羽根車の組立に
おける上記課題に着目してなされたものであって、ブレ
ードとコアリングとの接合に際して、ろう材のセットが
簡便であるとともに接合強度のばらつきが生じることの
ない流体継手用羽根車のブレード接合構造を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる流体継
手用羽根車のブレード接合構造は、外殻を構成するシェ
ルに複数のブレードを放射状に配設し、当該ブレードの
一方側を前記シェルにろう付けすると共に、他方側をコ
アリングにろう付けしてなる流体継手用羽根車におい
て、前記コアリングのブレードとの接合部にろう材供給
用のスリットを設けると共に、例えば隣接するスリット
間が隆起するようにプレス成形したり、スリットの形成
位置が陥没するようにプレス成形したりすることによっ
て、前記スリットの周囲を当該スリットの形成位置より
も相対的に高くプレス成形してなる構成としたことを特
徴としており、このような流体継手用羽根車のブレード
接合構造の構成を前述した従来の課題を解決するための
手段としている。
【0007】
【発明の作用】この発明に係わる流体継手用羽根車のブ
レード接合構造においては、コアリングのブレードとの
接合部にろう材供給用のスリットを設けるに際して、例
えば隣接するスリット間が隆起するように、あるいはス
リットの形成位置が陥没するようにプレス成形すること
によって、ろう材供給用のスリットの形成位置よりもそ
の周囲が相対的に高くなるようにしているので、言い換
えると、コアリングの底部に、その長手方向(円周方
向)に沿った凹凸を設け、その谷底部分にスリットを形
成するようにしているので、連続したワイヤ状ろう材を
リング状に曲げてコアリング内に載置しておくだけで、
ろう付け炉内で溶融したろう材が各スリット内に過不足
なく流入することから、ろう材のセットが簡単になると
ともに接合部の強度不足が生じることもないようにな
る。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
【0009】実施例 図1(a)ないし(c) は、この発明に係わる流体継手
用羽根車のブレード接合構造の第1の実施例を説明する
ためのものであって、図1(a)はシェルに対するブレ
ードおよびコアリングの配設状態を示す斜視図である。
【0010】すなわち、図に示すように、羽根車1の外
殻を構成するシェル2の内側には、複数のブレード3が
放射状に配置されている。
【0011】一方、コアリング5は、半割りの中空ドー
ナツ状をなし、シェル2に放射状に取付けられた複数の
ブレード3の上に載置された状態に仮止めされたのち、
ろう付け炉内に装入され、当該コアリング5の底部に設
けたスリット5aから流れ込むろう材によって各ブレー
ド3に接合されるようになっている。
【0012】前記コアリング5は、プレス成形品であっ
て、前述のように、その底部のブレード3との当接部に
ろう材供給用のスリット5aがそれぞれ設けてあると共
に、この実施例においては当該スリット5a,5a間を
盛り上げるようにプレス成形することによって、前記ス
リット5a,5a間に隆起部5bがそれぞれ形成されて
いる。
【0013】すなわち、前記スリット5aは、図
(b)に示すように、当該羽根車1の円周方向の最も低
い位置であって、しかも図(c)に示すように、半径
方向についても最も低い位置に形成してあるので、一本
の連続したワイヤ上のろう材6をコアリング5の形状に
合わせてリング状に曲げ、図(b)および(c)に示
すように、コアリング5内に載置するだけでろう材のセ
ットを行うことができ、ろう付け炉内で溶融したろう材
6をコアリング5上に残存させることなく、しかも各ス
リット5a内に過不足なく流れ込ませるようにすること
ができ、ろう材のセット作業を容易かつ速やかに行うこ
とができると共に、各接合部のろう材量が均一となり、
安定した接合強度を得ることができるようになる。
【0014】実施例は、この発明に係わる流体継手用羽根車のブレード
接合構造の第2の実施例を説明するためのものであっ
て、図(a)はコアリングの形状および当該コアリン
グのブレードおよびシェルに対する位置関係を示す斜視
図である。
【0015】この実施例においてコアリング5は、ブレ
ード3との接合部分をへこませることによって、当該部
分に陥没部5cが形成されるようにプレス成形されてお
り、この陥没部5cの中央部分にスリット5aが形成し
てあると共に、ブレード3の側には、図(c)に示す
ように、コアリング5の陥没部5cの裏面形状に合わせ
た凹部3aが形成してある。
【0016】この実施例においても、前記スリット5a
の周囲が高く、当該スリット5aが最も低い位置に形成
してあるので、図(b)および(c)に示すようにコ
アリング5の上に載置したワイヤ状ろう材6がすべて無
駄なく各スリット5a内に流入するので、前記第の実
施例と全く同様の効果を得ることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係わる
流体継手用羽根車のブレード接合構造は、上記構成、す
なわちコアリングのブレードとの接合部にろう材供給用
のスリットを設けると共に、例えば隣接するスリット間
が隆起するように、あるいはスリットの形成位置が陥没
するようにプレス成形することによってろう材供給用の
スリットの周囲をスリットの形成位置より相対的に高く
なるようにしていることから、連続したワイヤ状ろう材
をリング状に曲げてコアリング内に載置するだけで、溶
融したろう材を各スリット内に過不足なく流入させるこ
とができ、ろう材のセットが容易になるとともにコアリ
ングとブレード間の接合強度を安定させることができる
という極めて優れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) この発明に係わる流体継手用羽根車の
ブレード接合構造の第の実施例におけるシェルとブレ
ードとコアリングの位置関係を示す斜視図である。 (b)および(c)は図(a)に示したブレードとコ
アリングのろう付け要領を説明するコアリングのそれぞ
れ縦断面図および横断面図である。
【図2】(a) この発明に係わる流体継手用羽根車の
ブレード接合構造の第の実施例におけるシェルとブレ
ードとコアリングの位置関係を示す斜視図である。 (b)および(c)は図(a)に示したブレードとコ
アリングのろう付け要領を説明するコアリングのそれぞ
れ縦断面図および横断面図である。
【図3】(a) 流体継手用羽根車の従来のブレード接
合構造におけるブレードとコアリングの位置関係を示す
斜視図である。 (b)および(c)は図(a)に示したブレードとコ
アリングとのろう付け要領を説明するそれぞれ断面図で
ある。
【符号の説明】
1 羽根車 2 シェル 3 ブレード 5 コアリング 5a スリット5b 隆起部 5c 陥没部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 41/28 B23K 1/00 - 1/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外殻を構成するシェルに複数のブレード
    を放射状に配設し、当該ブレードの一方側を前記シェル
    にろう付けすると共に、他方側をコアリングにろう付け
    してなる流体継手用羽根車において、 前記コアリングのブレードとの接合部にろう材供給用の
    スリットを設けると共に、該スリットの周囲を当該スリ
    ットの形成位置よりも相対的に高くプレス成形してなる
    ことを特徴とする流体継手用羽根車のブレード接合構
    造。
  2. 【請求項2】 隣接するスリット間が隆起するようにプ
    レス成形することを特徴とする請求項1記載の流体継手
    用羽根車のブレード接合構造。
  3. 【請求項3】 スリットの形成位置が陥没するようにプ
    レス成形することを特徴とする請求項1記載の流体継手
    用羽根車のブレード接合構造。
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