JP3107073U - 靴内部材および靴中敷きおよび長靴 - Google Patents

靴内部材および靴中敷きおよび長靴 Download PDF

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Abstract

【課題】軽量かつクッション性がありムレ感がなく、しかも保温性に優れた靴内部材および靴中敷きおよび長靴を提供する。
【解決手段】吸湿発熱繊維を20重量%以上含む表皮層に、マット層が積層され貼り合わされてなり、前記のマット層に、非弾性ポリエステル系繊維を含むマトリックス繊維と、前記非弾性ポリエステル系繊維を形成するポリエステルポリマーの融点より40℃以上低い融点を有する熱可塑性エラストマーと、非弾性ポリエステルとからなり、前者が少なくとも繊維表面に露出した弾性複合繊維とが含まれており、前記弾性複合繊維同士の接触点および/または前記弾性複合繊維とマトリックス繊維との接触点の少なくとも一部が熱接着しており、かつ、マトリックス繊維の50%以上がマット層の厚み方向に林立している。
【選択図】図1

Description

本考案は、軽量かつクッション性がありムレ感がなく、しかも保温性に優れた靴内部材および靴中敷きおよび長靴に関する。
従来、靴内部材としては、例えば、羊毛にキャンバス布を貼ったものやウレタンフォームを主体としたもの(例えば特許文献1、特許文献2参照)などが知られている。しかしながら、かかる靴内部材において、重量が重い、通気性が悪く使用時にムレ感を感じるという問題があった。
これに対して、本考案者は、実願2004−004162号において、構成繊維を厚み方向に林立させたマット層と布帛状の表皮層とを積層させた、軽量かつクッション性がありムレ感がない靴内部材を提案した。
しかしながら、冬季や低温環境下においては、保温性をも必要であることが判明した。なお、保温性を有する繊維製品としては、従来、アクリレート系吸湿発熱繊維を用いたもの(例えば特許文献3、特許文献4参照)や、吸湿発熱性有機微粒子を付着させた靴内部材(例えば特許文献5参照)などが提案されている。
登録実用新案第3066533号公報 特開平6−141901号公報 特開2000−265365号公報 特開2001−112578号公報 特開2003−105657号公報
本考案は、軽量かつクッション性がありムレ感がなく、しかも保温性に優れた靴内部材および靴中敷きおよび長靴を提供することにある。
本考案者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、構成繊維を厚み方向に林立させたマット層と布帛状表皮層とを積層させて靴内部材を得る際、マット層および表皮層に吸湿発熱繊維を含ませることにより、所望の靴内部材が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本考案に想到した。
かくして、本考案によれば「吸湿発熱繊維を20重量%以上含む布帛状表皮層と、マット層とが積層され貼り合わされてなる靴内部材であって、前記のマット層に、非弾性ポリエステル系繊維を含むマトリックス繊維と、前記非弾性ポリエステル系繊維を形成するポリエステルポリマーの融点より40℃以上低い融点を有する熱可塑性エラストマーと非弾性ポリエステルとからなり、熱可塑性エラストマーが少なくとも繊維表面に露出した弾性複合繊維が含まれており、前記弾性複合繊維同士の接触点および/または前記弾性複合繊維とマトリックス繊維との接触点の少なくとも一部が熱接着しており、かつ、マトリックス繊維の50%以上がマット層の厚み方向に林立してなることを特徴とする靴内部材。」が提供される。
その際、表皮層が編物であることが、通気性を高めムレ感がなくす上で好ましい。また、マット層に吸湿発熱繊維が10〜80重量%の範囲で含まれることが好ましい。前記吸湿発熱繊維としては、アクリレート系吸湿発熱繊維が好適である。
本考案によれば、「前記の靴内部材で構成されてなる靴中敷き。」および「前記の靴内部材が内側に配されてなる長靴。」が提供される。
本考案によれば、軽量かつクッション性がありムレ感がなく、しかも保温性に優れた靴内部材および靴中敷きおよび長靴が得られる。
図1は、本考案の靴内部材を模式的に示す図であり、以下、本考案の実施の形態について図1とともに説明する。
まず、マット層2には、非弾性ポリエステル系繊維を含むマトリックス繊維と、前記非弾性ポリエステル系繊維を形成するポリエステルポリマーの融点より40℃以上低い融点を有する熱可塑性エラストマーと非弾性ポリエステルとからなり、熱可塑性エラストマーが少なくとも繊維表面に露出した弾性複合繊維とが含まれている。
ここで、非弾性ポリエステル系繊維としては、通常のポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチルシクロヘキサンテレフタレート、ポリピバロラクトンやこれらの共重合体などからなる短繊維などが例示される。なかでも、ポリエチレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレートの短繊維が好ましい。かかる繊維を構成するポリマーには、各種安定剤、紫外線吸収剤、増粘分枝剤、艶消し剤、着色剤、その他各種改良剤等が必要に応じて配合されていてもよい。
短繊維の断面形状は、通常の丸形、扁平、異型、中空などいずれもよいが、優れた軽量性を得る上で、中空であることが好ましい。
かかる非弾性ポリエステル系短繊維には、異方冷却によるスパイラル状捲縮や、押し込み捲縮法によるジグザグ状捲縮が付与されていることが好ましい。
前記非弾性ポリエステル系短繊維の単糸繊度および繊維長としては、単糸繊度2〜10dtex、繊維長20〜100mmの範囲内であることが、優れたクッション性を得る上で好ましい。
また、マトリックス繊維は非弾性ポリエステル系繊維だけで構成されていてもよいが、前記非弾性ポリエステル系繊維と吸湿発熱繊維とが含まれていてもよい。その際、吸湿発熱繊維としては、アクリレート系吸湿発熱繊維(東洋紡績社製商品名プレスサーモ(N−38)、商品名エクス(G−800)、東邦テキスタイル社製商品名サンバーナ)などがあげられる。このアクリレート系吸湿発熱繊維は、特開2001−112578号公報に記載されているように、出発原料として、アクリルニトリルを40重量%以上含有するアクリルニトリル系重合体により形成された繊維を用い、ヒドラジン系化合物を架橋剤として導入したものである。
かかる吸湿発熱繊維も、前記非弾性ポリエステル系短繊維と同様の、単糸繊度、繊維長、捲縮を有する短繊維であることが好ましい。
また、前記弾性複合繊維としては、前記非弾性ポリエステル系繊維を形成するポリエステルポリマーの融点より40℃以上低い融点を有する熱可塑性エラストマーと、非弾性ポリエステルとからなり、前者(熱可塑性エラストマー)が少なくとも繊維表面に露出しているものを使用することができる。その際、前者が繊維表面の少なくとも1/2を占めるものが好ましい。重量割合としては、前者と後者が30/70〜70/30の範囲が適当である。該弾性複合繊維の複合形態としては、サイド・バイ・サイド型、芯鞘型のいずれであってもよいが、好ましいのは後者である。この芯鞘型においては非弾性ポリエステルポリマーが芯部となるが、該芯部は同心円状あるいは偏心状であってもよい。特に偏心状のものにあっては、スパイラル捲縮が発現するので好ましい。なお、該複合繊維の断面形状としては、中空、中実、異型いずれでもよい。
熱可塑性エラストマーとしては、ポリウレタン系エラストマーや、ポリエステル系エラストマーを挙げることができる。なかでも、後者が好ましい。
前記ポリウレタン系エラストマーとしては、分子量が500〜6000程度の低融点ポリオール、例えばジヒドロキシポリエーテル、ジヒドロキシポリエステル、ジヒドロキシポリカーボネート、ジヒドロキシポリエステルアミド等と、分子量500以下の有機ジイソシアネート、例えばp,p’−ジフェニールメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート水素化ジフェニールメタンイソシアネート、キシリレンイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート、ヘキサメチレンジイソシアネート等と、分子量500以下の鎖伸長剤、例えばグリコールアミノアルコールあるいはトリオールとの反応により得られるポリマーである。
これらのポリマーのうちで、特に好ましいのはポリオールとしてはポリテトラメチレングリコール、またはポリ−ε−カプロラクタムあるいはポリブチレンアジペートを用いたポリウレタンである。この場合の有機ジイソシアネートとしてはp,p’−ビスヒドロキシエトキシベンゼンおよび1,4−ブタンジオールを挙げることができる。
また、ポリエステル系エラストマーとしては熱可塑性ポリエステルをハードセグメントとし、ポリ(アルキレンオキシド)グリコールをソフトセグメントとして共重合してなるポリエーテルエステル共重合体、より具体的にはテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸、コハク酸、シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸またはこれらのエステル形成性誘導体などから選ばれたジカルボン酸の少なくとも1種と、1,4−ブタンジオール、エチレングリコールトリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコールネオペンチルグリコール、デカメチレングリコール等の脂肪族ジオールあるいは1,1−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンメタノール等の脂環式ジオール、またはこれらのエステル形成性誘導体などから選ばれたジオール成分の少なくとも1種、および平均分子量が約400〜5000程度のポリエチレングリコール、ポリ(1,2−および1,3−ポリプロピレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重合体、エチレンオキシドとテトラヒドロフランとの共重合体等のポリ(アルキレンオキサイド)グリコールのうち少なくとも1種から構成される三元共重合体を挙げることができる。
特に、接着性や温度特性、強度の面からすればポリブチレン系テレフタレートをハード成分とし、ポリオキシブチレングリコールをソフトセグメントとするブロック共重合ポリエーテルエステルが好ましい。
この場合、ハードセグメントを構成するポリエステル部分は、主たる酸成分がテレフタル酸、主たるジオール成分がブチレングリコール成分であるポリブチレンテレフタレートである。むろん、この酸成分の一部(通常30モル%以下)は他のジカルボン酸成分やオキシカルボン酸成分で置換されていても良く、同様にグリコール成分の一部(通常30モル%以下)はブチレングリコール成分以外のジオキシ成分で置換されていても良い。また、ソフトセグメントを構成するポリエーテル部分はブチレングリコール以外のジオキシ成分で置換されたポリエーテルであってよい。
上記の熱可塑性エラストマーの相手方成分である非弾性ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステルが例示される。
かかる弾性複合繊維を構成するポリマー中には、各種安定剤、紫外線吸収剤、増粘分枝剤、艶消し剤、着色剤、その他各種改良剤等が必要に応じて配合されていてもよい。
また、複合繊維の断面形状は、通常の丸形、扁平、異型、中空などいずれもよい。複合繊維の繊維形態としては、短繊維でもよいし長繊維でもよいが、単糸繊度2〜10dtex、繊維長20〜100mmの範囲内の短繊維であることが、優れたクッション性を得る上で好ましい。
マット層2には、前記非弾性ポリエステル系繊維を含むマトリックス繊維と弾性複合繊維が含まれる。その際、吸湿発熱繊維がマット層の重量に対して10〜80重量%の範囲でマット層に含まれていると、優れた保温性が得られ好ましい。
また、マット層2において、前記弾性複合繊維同士の接触点および/または前記弾性複合繊維とマトリックス繊維との接触点の少なくとも一部が熱接着しており、かつ、マトリックス繊維の50%以上(好ましくは60%以上)がマット層の厚み方向に林立している。ここで、「林立」とは、マット層内において、マトリックス繊維の繊維軸方向がマット層の厚み方向に配向しているということである。かかる配向はほぼ厚み方向であればよく、45度程度傾いていてもよい。
このようにマトリックス繊維をマット層の厚み方向に林立させるには、(特表2002−516932号公報に記載された方法で容易に行うことができる。すなわち、まず、前記の弾性複合繊維とマトリックス繊維とを用いて、長さ方向に向いている繊維の総数をA、横方向に向いている繊維の総数をBとしたとき、A>3B/2となるようにカードを通して混綿し、連続したウエブを得て、続いて、例えば(特表2002−516932号公報に示された装置(市販のものでは、Struto社製Struto設備など)を使用し、駆動ローラにより、温度が前記の熱可塑性エラスマーの融点以上に設定された熱風サクション式熱処理機内へ押し込むことでアコーデオン状に折り畳む。かかる方法により、マトリックス繊維をマット層の厚み方向に林立させることができるだけでなく、弾性複合繊維同士および/または弾性複合繊維とマトリックス繊維とを熱接着させることができ、可撓性熱固着点を形成することができる。
本考案の靴内部材において、表皮層1には前記の吸湿発熱繊維が、表皮層の重量に対し20重量%以上(好ましくは30〜80重量%)含まれる。吸湿発熱繊維の含有量が20重量%よりも小さいと、十分な保温性が得られず好ましくない。また、吸湿発熱繊維と前記のポリエステル繊維で表皮層を構成してもよい。
表皮層1の組織としては、編物、織物、不織布いずれでもよいが、優れた通気性を得る上で、鹿の子、フライス等の編物であることが好ましい。かかる表皮層の目付けとしては、100〜400g/mの範囲内であることが好ましい。
本考案の靴内部材は、前記マット層2に、布帛状の表皮層1が積層され貼り合わされてなる。
マット層2と表皮層1との接着方法は、特に限定されず、公知の方法を使用することができる。例えば、裁断機により中敷き状に布帛およびマット層を裁断し、布帛に接着剤を塗布しマット層と貼りあわせ中敷き成型機にセットし熱成型すればよい。その際、接着剤のかわりに、不織布状の熱接着シート(例えば、日東紡社製スパンファブ(登録商標)など)を使用してもよい。また、布帛の貼り合わせは、マット層を作製する際に同時に貼り合せてもよい。なお、成型方法は、コールドモールド、ホットモールドのいずれでもよい。
かくして得られた靴内部材において、前記マット層2の厚みとしては、優れたクッション性と軽量性を得る上で2〜15mmの範囲内であることが好ましい。また、かかるマット層の目付けとしては200〜1500g/mの範囲内であることが好ましい。
本考案の靴内部材において、マット層に含まれるマトリックス繊維の50%以上がマット層の厚み方向に林立しているので、軽量かつクッション性があり、通気性と耐久性に優れるので、ムレ感がない。また、マット層および表皮層には、吸湿発熱繊維が含まれるので、優れた保温性が得られる。
なお、本考案の靴中敷きにおいて、マット層は1層でもよいし、2層以上の多層でもよい。また、裏面層を有していてもよい。さらには、さらに通常のアルカリ減量加工、染色仕上げ加工、カレンダー加工、樹脂コーテイング、フィルムラミネート、抗菌防臭加工、マイナスイオン発生加工など公知の加工が適宜付加されていてもさしつかえない。
また本考案によれば、前記の靴内部材で構成された靴中敷きが提供される。かかる靴中敷きは、図2に模式的に示されたような形状を有しており、軽量かつクッション性がありムレ感がなく、しかも保温性に優れるため、冬季や低温環境下において好適に使用することができる。
さらに本考案によれば、前記の靴内部材が内側に配されてなる長靴が提供される。かかる長靴は、図3に模式的に示されたような形状を有しており、軽量かつクッション性がありムレ感がなく、しかも保温性に優れるため、冬季や低温環境下において好適に使用することができる。
以下、実施例をあげて本考案を詳細に説明するが、本考案はこれらによって何ら限定されるものではない。
[実施例1]
融点が154℃の熱可塑性ポリエーテルエステル系エラストマーを鞘成分に配し、融点が230℃のポリブチレンテレフタレートを芯成分に配した、単糸繊度6.6dtex、繊維長51mmの芯鞘型熱接着性複合短繊維(芯成分:鞘成分が重量比で60:40)と、異方冷却により立体捲縮を付与した単繊維繊度13.3dtex、繊維長64mmの中空ポリエチレンテレフタレート短繊維(融点256℃)と、吸湿発熱繊維(東邦テキスタイル社製商品名サンバーナ)を、この順の重量比30:50:20で混綿し、ローラーカードを通して、目付け20g/mのウエブを得た。次いで、Struto社製Struto設備(特表2002−516932号公報に示された装置と同様のもの)を使用し、駆動ローラ(表面速度2.5m/分)により、温度が200℃に設定された熱風サクション式熱処理機内へ押し込むことでアコーデオン状に折り畳み、マット層を得た。該マット層において、マトリックス繊維の50%以上がマット層の厚み方向に林立していた。
一方、吸湿発熱繊維(東邦テキスタイル社製商品名サンバーナ)20/1と通常のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸条(84dtex/48fil)を用いて、マット層に接する側にポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸条が配され、その反対面に吸湿発熱繊維が配されたフライス組織の編物(目付けが230g/m)を編成した。
次いで、前記マット層と表面層との間に日東紡社製スパンファブ(登録商標)をはさみ、靴中敷き形状の靴内部材を熱成型した。
得られた靴内部材において、マット層の厚みは8mm、目付けは250g/mであった。かかる靴内部材は、軽量かつクッション性がありムレ感がなく、しかも保温性に優れていた。
本考案によれば、軽量かつクッション性がありムレ感がなく、しかも保温性に優れた靴内部材および靴中敷きおよび長靴が得られ、その工業的価値は極めて大である。
本考案に係る靴内部材の実施の形態を示す模式図である。 本考案に係る靴中敷きの実施の形態を示す模式図である。 本考案に係る長靴の実施の形態を示す模式図である。
符号の説明
1 表皮層
2 マット層
3 表皮層
4 マット層
5 表皮層
6 マット層
7 ゴム層

Claims (6)

  1. 吸湿発熱繊維を20重量%以上含む布帛状表皮層と、マット層とが積層され貼り合わされてなる靴内部材であって、
    前記のマット層に、非弾性ポリエステル系繊維を含むマトリックス繊維と、前記非弾性ポリエステル系繊維を形成するポリエステルポリマーの融点より40℃以上低い融点を有する熱可塑性エラストマーと非弾性ポリエステルとからなり、熱可塑性エラストマーが少なくとも繊維表面に露出した弾性複合繊維が含まれており、
    前記弾性複合繊維同士の接触点および/または前記弾性複合繊維とマトリックス繊維との接触点の少なくとも一部が熱接着しており、
    かつ、マトリックス繊維の50%以上がマット層の厚み方向に林立してなることを特徴とする靴内部材。
  2. 表皮層が編物である、請求項1に記載の靴内部材。
  3. マット層に吸湿発熱繊維が10〜80重量%の範囲で含まれる、請求項1または請求項2に記載の靴内部材。
  4. 吸湿発熱繊維がアクリレート系吸湿発熱繊維である、請求項1〜3のいずれかに記載の靴内部材。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の靴内部材で構成されてなる靴中敷き。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の靴内部材が内側に配されてなる長靴。
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JP2014018275A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Dm Novafoam Ltd 防寒用靴中敷

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