JP6979561B2 - 断熱遮音性能を持つ車両内装用天井構造 - Google Patents
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Description
異方冷却により立体捲縮を付与した単繊維繊度3.3dtex、繊維長51mmのポリエチレンテレフタレート短繊維(非弾性捲縮短繊維)と、融点が110℃の熱可塑性ポリエーテルエステル系エラストマー(熱融着成分)を表面である鞘成分に配し、ポリブチレンテレフタレートを芯成分に配した、単繊維繊度3.3dtex、繊維長51mmである芯鞘型の複合短繊維(熱融着性複合短繊維)とを、質量比で70:30となるように混綿し、ローラーカードにより均一な繊維シート(ウェッブ)を得た。
実施例1において、熱処理機のコンベア速度を変更し、繊維構造体層の目付けを400g/m2に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、本例の車両内装用天井構造を得た。
実施例1において、熱処理機のコンベア速度を変更し、繊維構造体層の目付けを600g/m2に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、本例の車両内装用天井構造を得た。
実施例1において、熱処理機のコンベア速度を変更し、繊維構造体層の目付けを800g/m2に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、本例の車両内装用天井構造を得た。
実施例1において、熱融着性複合短繊維として、融点が120℃の熱可塑性ポリエーテルエステル系エラストマー(熱融着成分)を表面である鞘成分に配し、ポリブチレンテレフタレートを芯成分に配した、単繊維繊度3.3dtex、繊維長51mmである芯鞘型の複合短繊維(熱融着性複合短繊維)を用いるともに、熱処理機のコンベア速度を変更し、繊維構造体層の目付けを800g/m2に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、本例の車両内装用天井構造を得た。
実施例1において、熱融着性複合短繊維として、融点が130℃の熱可塑性ポリエーテルエステル系エラストマー(熱融着成分)を表面である鞘成分に配し、ポリブチレンテレフタレートを芯成分に配した、単繊維繊度3.3dtex、繊維長51mmである芯鞘型の複合短繊維(熱融着性複合短繊維)を用いるともに、熱処理機のコンベア速度を変更し、繊維構造体層の目付けを800g/m2に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、本例の車両内装用天井構造を得た。
実施例1において、非弾性捲縮短繊維と熱融着性複合短繊維とを、質量比で90:10となるように混綿するとともに、熱処理機のコンベア速度を変更し、繊維構造体層の目付けを600g/m2に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、本例の車両内装用天井構造を得た。
実施例1において、非弾性捲縮短繊維と熱融着性複合短繊維とを、質量比で90:10となるように混綿するとともに、熱処理機のコンベア速度を変更し、繊維構造体層の目付けを800g/m2に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、本例の車両内装用天井構造を得た。
実施例1において、非弾性捲縮短繊維と熱融着性複合短繊維とを、質量比で60:40となるように混綿するとともに、熱処理機のコンベア速度を変更し、繊維構造体層の目付けを600g/m2に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、本例の車両内装用天井構造を得た。
実施例1において、熱処理機のコンベア速度を変更し、繊維構造体層の目付けを100g/m2に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、本例の車両内装用天井構造を得た。
実施例1において、非弾性捲縮短繊維と熱融着性複合短繊維とを、質量比で10:90となるように混綿するとともに、熱処理機のコンベア速度を変更し、繊維構造体層の目付けを100g/m2に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、本例の車両内装用天井構造を得た。
上記各例の仕様の一部を表1に示す。
上記各例の車両内装用天井構造について、以下の性能を評価した。
上記各例の車両内装用天井構造について、JIS A 1412−2に準拠して、熱伝導率(W/mK))を測定した。実施例1の実測値に対する相対値として得られた結果を表1に併記した。なお、各例の相対値は、以下の式(1)より算出した。また、実施例1の結果は全て、「Ref」と記載した。さらに、以下の性能評価においても同様である。但し、遮音性能及びカット性能の性能評価においては、式(1)における「(各例の実測値)−(実施例1の実測値)」を「(実施例1の実測値)−(各例の実測値)」に変更した。
上記各例の車両内装用天井構造について、通気止め層側を車体外板側に、不織布層側を車室内側に配置し、マイクを車室内に乗員が乗車した際の耳の位置に配置し、車体外板を叩いて音を出し、車室内へ入ってくる透過音(dB)マイクを測定した。実施例1の実測値に対する相対値として得られた結果を表1に併記した。
上記各例の車両内装用天井構造について、JIS A 1405−1に準拠して、2000Hzにおける吸音率(%)を測定した。実施例1の実測値に対する相対値として得られた結果を表1に併記した。
上記各例の車両内装用天井構造について、精密天秤を用いて、重量を測定した。実施例1の実測値に対する相対値として得られた結果を表1に併記した。
上記各例の車両内装用天井構造について、カーテンエアバックを作動させ、展開時間(sec)を測定した。実施例1の実測値に対する相対値として得られた結果を表1に併記した。
上記各例の車両内装用天井構造について、成形後の外形のウォーターカットに要した時間を測定した。実施例1の実測値に対する相対値として得られた結果を表1に併記した。なお、「カット性能」の結果における「不可」とは、カット面に繊維ほつれが生じたために不可としたことを意味する。
上記各例の車両内装用天井構造について、成形、外形カット後の自動搬送(針挿入)時間を測定した。実施例1の実測値に対する相対値として得られた結果を表1に併記した。
上記各例の車両内装用天井構造について、圧縮試験機を用いて、成形後1日経過した後における弾性率(N/m2)を測定した。実施例1の実測値に対する相対値として得られた結果を表1に併記した。なお、「弾性率」の結果における「測定不可」とは、熱接着性複合短繊維の含有割合が高いことに起因するサンプル表面のべたつきによって、圧縮試験機の治具に張り付き、正確に測定できなかったため測定不可としたことを意味する。
上記各例の車両内装用天井構造について、ノギスを用いて、成形後の厚みを測定した。実施例1の実測値に対する相対値として得られた結果を表1に併記した。なお、この成形性能は、部品の成形性、特に剛性に関連する。また、「成形性能」の結果における「測定不可」とは、熱接着性複合短繊維の含有割合が高いことに起因するサンプル表面のべたつきによって、型から取り出す際に厚みが変化してしまい、正確に測定できなかったため測定不可としたことを意味する。
上記各例の車両内装用天井構造について、成形から搬送までに要した時間を測定した。実施例1の実測値に対する相対値として得られた結果を表1に併記した。なお、「成形サイクル性能」の結果における「測定不可」とは、熱接着性複合短繊維の含有割合が高いことに起因するサンプル表面のべたつきによって、型から取り出す際の時間が加算され、さらに、成形時間にバラツキが生じ、正確に測定できなかったため測定不可としたことを意味する。
10 繊維構造体層
12 繊維シート
20 ガラスクロス層
30 通気止め層
40 装飾用不織布層
100 熱処理機
110 コンベア
120 ヒータ
Claims (3)
- 繊維構造体層を備えた車両内装用天井構造であって、
上記繊維構造体層は、上記車両内装用天井構造の面内方向に亘って配置されており、
上記繊維構造体層は、第1の合成樹脂製の非弾性捲縮短繊維及び第2の合成樹脂製の熱接着性複合短繊維を混在した状態で含み、
上記繊維構造体層において、上記非弾性捲縮短繊維及び上記熱接着性複合短繊維は、それぞれの繊維長さ方向が上記車両内装用天井構造の厚み方向に沿った状態で配置されており、
上記熱接着性複合短繊維は、熱融着成分を表面に有し、かつ、該熱融着成分を介して上記非弾性捲縮短繊維と接合しており、
上記繊維構造体層において、上記非弾性捲縮短繊維及び上記熱接着性複合短繊維の合計含有量に対する該熱接着性複合短繊維の含有量の割合が、10質量%以上40質量%以下であり、
上記繊維構造体層の目付けが、200g/m2以上800g/m2以下であり、
ガラスクロス層、通気止め層及び装飾用不織布層を更に備え、
上記繊維構造体層、上記ガラスクロス層、上記通気止め層及び上記装飾用不織布層を含む積層構造を有し、
上記繊維構造体層の一方の面側の最表面の位置に上記通気止め層が配置されている
ことを特徴とする車両内装用天井構造。 - 上記繊維構造体層の目付けが、400g/m2以上800g/m2以下であることを特徴とする請求項1に記載の車両内装用天井構造。
- 上記熱融着成分の融点が、110℃以上130℃以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両内装用天井構造。
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JP2017183780A JP6979561B2 (ja) | 2017-09-25 | 2017-09-25 | 断熱遮音性能を持つ車両内装用天井構造 |
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JP2017183780A JP6979561B2 (ja) | 2017-09-25 | 2017-09-25 | 断熱遮音性能を持つ車両内装用天井構造 |
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