JP3104732B2 - 車両用ニープロテクタ構造 - Google Patents

車両用ニープロテクタ構造

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JP3104732B2
JP3104732B2 JP06063963A JP6396394A JP3104732B2 JP 3104732 B2 JP3104732 B2 JP 3104732B2 JP 06063963 A JP06063963 A JP 06063963A JP 6396394 A JP6396394 A JP 6396394A JP 3104732 B2 JP3104732 B2 JP 3104732B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は乗員の膝を保護するた
めの車両用ニープロテクタ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ニープロテクタ構造として
は、例えば図3及び図4に示すようなものが知られてい
る(実開昭62−88659号公報参照)。
【0003】1はインストルメントパネルで、内部には
パイプ状のステアリングメンバ2が車幅方向に沿って配
されている。このステアリングメンバ2には取付部3が
上向きに形成されている。この取付部3は、図には表れ
ていないが、車幅方向に沿って4つ並んで形成されてい
る。そして、この取付部3の後面4にブラケット5の前
端部6がボルト・ナット手段7により取付けられてい
る。ブラケット5は底部に折れ線5aを有するV形をし
ており、その後端部8にニープロテクタ本体9の上端部
が取付けられている。ニープロテクタ本体9は上下方向
でゆるやかに湾曲したパネル形状を呈したものであり、
下端部はステアリングメンバ2の支柱10に取付けられ
ている。
【0004】そして、このブラケット5とニープロテク
タ本体9とによりニープロテクタ11が構成され、車両
衝突時に乗員の膝部Hをニープロテクタ本体4が受け止
めると共に、ブラケット3が折れ線3cから屈曲変形す
ることにより、膝部Hの入力を吸収できるようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ブラケット5が膝部Hの入
力を受けて屈曲変形すると、ブラケット5の折れ線5a
よりも前側部分が前側へ移動し、それに伴って、前端部
6はテコの原理により反対の後側へ引っ張られる。前端
部6が後側へ引っ張られると、その引っ張り力が取付部
3の後面4に対して面直方向に作用するため、該後面4
の後側への変形量が大きくなり、力が作用し終わった後
も、この後面4の変形状態はそのまま残ることとなる。
従って、ブラケット5をいったん屈曲変形させてしまう
と、そのブラケット5等だけでなく、ステアリングメン
バ2の取付部3或いはステアリングメンバ2全体を交換
しなければならず、補修性の面で大変不利である。
【0006】この発明はこのような従来技術に着目して
なされたもので、ブラケットを屈曲変形させても、ステ
アリングメンバの取付部或いはステアリングメンバ自体
を交換せずに済む車両用ニープロテクタ構造を提供する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用ニ
ープロテクタ構造は、上記の目的を達成するために、取
付部に上面と後面を形成すると共にブラケットの前端部
上端に前向きの曲折部を形成し、該曲折部と前記取付部
の上面とをボルト・ナット手段により取付けたものであ
る。ここで、「上面」及び「後面」は、必ずしも完全な
水平面と垂直面のみを意味するものでなく、多少傾斜し
ていても上側や後側を向いた面であれば良い。
【0008】
【作用】この発明によれば、取付部の上面とブラケット
の前端部に形成した前向きの曲折部とをボルト・ナット
手段により取付けているため、ブラケットが屈曲変形し
て前端部が後側へ引っ張られても、その引っ張り力は取
付部の上面に対して面に沿った剪断方向に作用するた
め、この上面が変形しにくい。従って、ブラケットを屈
曲変形させた後も、ステアリングメンバ及び取付部は交
換せずに済むため、補修性が大変に良い。
【0009】
【実施例】以下、この発明の好適な一実施例を図1及び
図2に基づいて説明する。尚、従来と重複する説明は省
略する。
【0010】ステアリングメンバ12には、左右一対の
取付部13が溶接で取付けられている。この取付部13
には下向きに形成されており、上面14と上面15とを
有しており、この上面14と上面15との境界部16は
湾曲面となっている。そして、上面14の中央には上向
きの溶接ボルト17が突設されている。
【0011】18がブラケットで、それぞれロアブラケ
ット19とアッパブラケット20とから形成されてい
る。ロアブラケット19は底部に折れ線19aを有する
概略V字形を呈している。この折れ線19aはゆるやか
に曲折形成したもので、入力を受けた際にロアブラケッ
ト19はこの折れ線19aから屈曲しはじめる。そし
て、このロアブラケット19の前端部16及び後端部1
7はそれぞれ上側へ曲折された状態になっていると共
に、前端部21の上端には更に前向きの曲折部23が形
成されている。この曲折部23と前端部21との境界部
24は前記取付部13の結合部16に相応する湾曲状態
を呈している。このロアブラケット19は断面逆ハット
形の基本断面形状を有し、且つその前端部21及び後端
部22以外の部分の中央に上向きのビード25を形成し
ている。加えて、このロアブラケット19は、図2等に
示す如く、側面視において、折れ線19aよりも前側の
方が後側よりも上下幅が太く設定されている。しかも、
前端部21へ向けて漸次太くなっている。更に、曲折部
23には前記溶接ボルト17を挿通するための取付孔2
6が形成されている。
【0012】一方、アッパブラケット20も底部に折れ
線20aを有する概略V字形を呈している。また、基本
断面形状はハット形をしており、中央には下向きのビー
ド27が形成されている。
【0013】そして、このアッパブラケット20の前端
部をロアブラケット19の前端部21の下側部位に溶接
し、後端部をロアブラケット19の後端部22に溶接し
ている。この溶接作業はアッパブラケット20とロアブ
ラケット19の対応するフランジ同士を溶接ガンで挟ん
でスポット溶接することにより行われる。アッパブラケ
ット20をロアブラケット19に溶接することにより、
アッパブラケット20がロアブラケット19の折れ線1
9aを跨いだ状態で取付けられる。
【0014】次に、このようにして出来た2つのブラケ
ット18におけるロアブラケット19の折れ線19aよ
りも後側部分に、ニープロテクタ本体28の左右両端部
をボルト手段29により取付け、このニープロテクタ本
体28とブラケット18とを一体化して、この実施例の
ニープロテクタ30ができる。この実施例のニープロテ
クタ本体30は左右のブラケット18間のみに架設され
るタイプのものであり、複数のビードが形成された断面
凹凸形をしており、後側へゆるやかに湾曲した全体形状
を呈している。
【0015】そして、31は補強部材で、取付部13の
境界部16とロアブラケット19の境界部24との間に
介在されるものであり、両境界部16、24に相応した
曲折形状をしている。また、この補強部材31の上面1
4に対応する部分には前記取付孔26に対応する取付孔
32が形成されていると共に、ロアブラケット19の境
界部24を外側から挟持すべく、断面コ字形をしてい
る。
【0016】次に、前記のように組立てられたニープロ
テクタ30をステアリングメンバ12に取付けるべく、
まず補強部材31の取付孔32を溶接ボルト17に通
し、その上からロアブラケット19の曲折部23に形成
された取付孔26を溶接ボルト17に通し、その溶接ボ
ルト17にナット33を締結する。このように、補強部
材31及びロアブラケット19の曲折部23を溶接ボル
ト17に挿通してナット33で固定する作業も、溶接ボ
ルト17が上面14に形成されたものであるため、大変
に作業が行い易い。
【0017】そして、この溶接ボルト17とナット33
により、取付部13の上面14とロアブラケット19の
曲折部23とを補強部材31を介在させた状態で取付け
るため、車両衝突時にブラケット18が屈曲変形してロ
アブラケット19の前端部21が後側へ引っ張られて
も、その引っ張り力は取付部13の上面14に対して面
に沿った剪断方向に作用するため、上面14が変形しに
くい。従って、ブラケット18を屈曲変形させた後も、
ステアリングメンバ12及び取付部13は交換せずに済
むため、補修性が大変に良い。
【0018】加えて、この実施例ではロアブラケット1
9の前端部21と曲折部23との境界部24が湾曲状態
になっていると共に、該境界部24が補強部材31の対
応部にて外側から挟持された状態となっているため、ロ
アブラケット19が屈曲変形する際も、このロアブラケ
ット19の境界部24は外側へ開かず、そのままの断面
形状が維持される。従って、ロアブラケット19が屈曲
変形する間に十分な反力が得られ、ニープロテクタ本体
28から加わる入力をより効率良く吸収することができ
る。
【0019】尚、以上の説明では、断面コ字形の補強部
材31を例にしたが、ロアブラケット19と同様に断面
逆ハット形にしても良い。
【0020】
【発明の効果】この発明に係る車両用ニープロテクタ構
造は、以上説明してきた如き内容のものであって、取付
部の上面とブラケットの前端部に形成した前向きの曲折
部とをボルト・ナット手段により取付けているため、ブ
ラケットが屈曲変形して前端部が後側へ引っ張られて
も、その引っ張り力は取付部の上面に対して面に沿った
剪断方向に作用するため、この上面が変形しにくい。従
って、ブラケットを屈曲変形させた後も、ステアリング
メンバ及び取付部は交換せずに済むため、補修性が大変
に良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るニープロテクタを示
す斜視図である。
【図2】図1中矢示DA方向から見た側面図である。
【図3】従来の車両用ニープロテクタ構造を示す側面図
である。
【図4】従来の取付部付近の変形状態を示す拡大断面図
である。
【符号の説明】
12 ステアリングメンバ 13 取付部 14 上面 15 後面 16 上面と後面との境界部 17 溶接ボルト(ボルト・ナット手段) 18 ブラケット 19 ロアブラケット 20 アッパブラケット 21 ロアブラケットの前端部 23 曲折部 24 曲折部と前端部との境界部 28 ニープロテクタ本体 31 補強部材 33 ナット(ボルト・ナット手段)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングメンバに設けた左右一対の
    取付部に各々概略V字形をしたブラケットの前端部付近
    を取付けると共に、該左右ブラケット間に乗員膝部から
    の入力を受けるニープロテクタ本体を架設した車両用ニ
    ープロテクタ構造において、 前記取付部に上面と後面を形成すると共にブラケットの
    前端部上端に前向きの曲折部を形成し、該曲折部と前記
    取付部の上面とをボルト・ナット手段により取付けたこ
    とを特徴とする車両用ニープロテクタ構造。
  2. 【請求項2】 取付部の上面に溶接ボルトを立て、ブラ
    ケットの曲折部に形成された取付孔をこの溶接ボルトに
    挿通して、該溶接ボルトをナットにて固定した請求項1
    記載の車両用ニープロテクタ構造。
  3. 【請求項3】 ブラケットの曲折部及び前端部が断面逆
    ハット形で、このブラケットの曲折部及び前端部と、取
    付部の上面及び後面との間に、ブラケットの少なくとも
    曲折部と前端部との境界部を左右両側から挟持して該境
    界部の開き変形を防止する断面コ字形又はハット形の補
    強部材を介在させた請求項1又は請求項2記載の車両用
    ニープロテクタ構造。
  4. 【請求項4】 取付部の後面と上面との境界部を湾曲面
    にすると共に、この湾曲面に対応するブラケットの曲折
    部と前端部との境界部も前記湾曲面に対応する湾曲状態
    とした請求項1〜3記載のいずれか1項に記載の車両用
    ニープロテクタ構造。
  5. 【請求項5】 ブラケットが、底部に折れ線を有する概
    略V字形のロアブラケットに、同じく底部に折れ線を有
    する概略V字形のアッパブラケットを、ロアブラケット
    の折れ線を跨いだ状態で取付けた構造のものである請求
    項1〜4記載のいずれか1項に記載の車両用ニープロテ
    クタ構造。
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JP4617170B2 (ja) * 2005-02-09 2011-01-19 富士重工業株式会社 ニーガード構造
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