JP3097697U - コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート型枠から所定の位置に鉄筋を支持することができるとともに、コンクリートを打設した表面の水平出しを行なうことが容易なコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具を提供できるようにする。
【解決手段】平面状に形成されたコンクリートレベル出し具本体10aの中央部に鉄筋係合孔11を形成するとともに、上記鉄筋係合孔11と上記コンクリートレベル出し具本体10aの周縁部との間には鉄筋係合溝12を形成し、さらに、上記コンクリートレベル出し具本体10aの上面には高さ調整具14と螺合して、上記高さ調整具14を高さ調整可能に支持するネジ支持具13を突設して、一次コンクリートの打設を行った後で二次コンクリートを打設しなければならない不都合を解消できるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】平面状に形成されたコンクリートレベル出し具本体10aの中央部に鉄筋係合孔11を形成するとともに、上記鉄筋係合孔11と上記コンクリートレベル出し具本体10aの周縁部との間には鉄筋係合溝12を形成し、さらに、上記コンクリートレベル出し具本体10aの上面には高さ調整具14と螺合して、上記高さ調整具14を高さ調整可能に支持するネジ支持具13を突設して、一次コンクリートの打設を行った後で二次コンクリートを打設しなければならない不都合を解消できるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具に関し、特に、コンクリート打設現場で組立施工される鉄筋をコンクリート型枠から所定の間隔で支持して行なうコンクリートの打設を効率的に行なうために用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物の基礎として、鉄筋や鉄骨等をベースとしたコンクリート基礎が用いられている。このようなコンクリート基礎を施工するときには、先ず、地盤を掘削して根伐を形成し、必要に応じて根伐の底面に砕石、栗石を敷設してコンクリートを打設する。
【0003】
次に、鉄筋や鉄骨等を配設して、これら鉄筋や鉄骨等の両側にコンクリート型枠を配置固定し、上記コンクリート型枠間に形成されるコンクリート打設空間にコンクリートを打設して、コンクリート基礎を構築していた。
【0004】
建築物の基礎を形成するために行なうコンクリートの打設作業は、設計仕様書に基づいて高精度に行なう必要がある。特に、上記コンクリートの内部に配設する鉄筋等は設計された位置に正確に配置した状態でコンクリートを打設する必要がある。
【0005】
図5及び図6に示すように、従来は、上記鉄筋を正確に配置するために、スペーサーと呼ばれている鉄筋保持具40を用いて、コンクリート型枠Bから所定の位置に鉄筋を保持しながらコンクリートを打設するようにしていた。
【0006】
上記鉄筋保持具40には、鉄筋Aに係合する係合孔41が中央部に形成されており、その周縁部から上記係合孔41へと上記鉄筋Aを案内するための切欠き部42が形成されているとともに、複数の開口孔43が形成されている。
【0007】
このような構成により、上記鉄筋保持具40を用いることにより、図6に示すように、鉄筋Aをコンクリート型枠Bから所定の距離に支持することができる。図7は、上記鉄筋保持具40を用いて鉄筋Aをコンクリート型枠Bから所定の距離に支持し、基礎用コンクリートCを土台D上に打設した様子を示している。
【0008】
ところで、上述のように基礎用コンクリートCを打設する場合には、その表面を水平に形成する必要がある。このため、従来は、図8に示すような水平出し具70を用いて水平出しを行い、その後、図9の打設状態説明図に示すように、二次コンクリートC2を打設することにより、上記基礎用コンクリートCの上面が水平になるようにしていた。
【0009】
上記水平出し具70は、合成樹脂により形成された本体部71に高さ調整用ネジ72を螺合して構成したものであり、上記本体部71を基礎用コンクリートCに差し込んで設置した後で上記高さ調整用ネジ72を正逆方向に回転させることにより、上記高さ調整用ネジ72の先端部が所定の高さとなるようにすることができるものである。
【0010】
上述のように構成された水平出し具70を基礎用コンクリートC上に複数個設置し、各水平出し具70の高さ調整用ネジ72の先端部が所定の高さとなるように水平レベルの調整を行う。その後、上述したように二次コンクリートC2を打設することにより、表面が平滑な建築物の基礎を作成するようにしていた。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、表面が平滑なコンクリート基礎を形成する場合、図9に示したように、従来は最初に基礎用コンクリートCを打設し、その後で、二次コンクリートC2を打設するようにしなければならなかった。したがって、打設作業を2回行なわなければならないので作業効率が悪い問題点があった。
【0012】
また、コンクリート基礎を形成するために、鉄筋保持具40及び水平出し具70の2つの治具が必要であるため、部品点数が多くなってしまい、部品の手配及び管理に多くの手間が必要となってしまう問題があった。
【0013】
本考案は上述の問題点にかんがみ、コンクリート型枠から所定の位置に鉄筋を支持することができるとともに、コンクリートを打設した表面の水平出しを行なうことが容易なコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具を提供できるようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具は、平面状に形成されたコンクリートレベル出し具本体の中央部に鉄筋係合孔が形成されているとともに、上記鉄筋係合孔と上記コンクリートレベル出し具本体の周縁部との間には鉄筋係合溝が形成され、さらに、上記コンクリートレベル出し具本体の上面には高さ調整具と螺合して、上記高さ調整具を高さ調整可能に支持するネジ支持具が突設されていることを特徴としている。
【0015】
また、本考案の他の特徴とするところは、上記高さ調整具の先端に球状部が形成されていて、上記コンクリートレベル出し具本体が傾いた際に上記高さ調整具の高さ変化を可及的に少なくしたことを特徴としている。
【0016】
また、本考案のその他の特徴とするところは、上記鉄筋係合溝は、コンクリートレベル出し具本体の中央部から周縁部に行くに従って広くなるように構成されているとともに、上記鉄筋係合溝の壁面は弾発性を有するように構成されていて、上記鉄筋を係合する場合には上記鉄筋係合溝の幅が拡がることにより上記鉄筋の通過を許容するとともに、上記鉄筋係合孔内に進入した鉄筋が抜け落ちるのを防止するように構成したことを特徴としている。
【0017】
【考案の実施の形態】
次に、添付図面を参照しながら本考案のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具の実施の形態について説明する。
図1は、本考案に係るコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10の実施の形態を示す一部断面図である。
【0018】
図1に示すように、本実施の形態のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10は、コンクリートレベル出し具本体10aが平面状に形成されている。そして、上記コンクリートレベル出し具本体10aの中央部には鉄筋係合孔11が形成されており、上記鉄筋係合孔11と周縁部との間に鉄筋係合溝12が形成されている。
【0019】
図2に示すように、上記鉄筋係合溝12はコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10の中央部から周縁部に行くに従って広くなるように構成されている。また、上記鉄筋係合溝12の壁面は弾発性を有するように構成されており、上記鉄筋Aが係合する場合には図2中の矢印20に示したように、上記鉄筋係合溝12の幅が拡がることにより、鉄筋Aの通過を許容するとともに、鉄筋係合孔11内に進入した鉄筋Aが抜け落ちるのを防止している。このような構成により、鉄筋Aの係合を容易に行なうことができるとともに、確実に行なうことができるものである。
【0020】
図1に示したように、上記コンクリートレベル出し具本体10aの面上にネジ支持具13が突設されている。上記ネジ支持具13は、所定の長さの棒状に形成されており、図示しないがその内部にはメスネジ部が形成されている。上記メスネジ部は、高さ調整具14を螺合させるために形成されているものであり、本実施の形態においては上記高さ調整具14の先端を球状部15としている。また、図2に示したように、上記コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10には切り欠き穴16が形成されている。
【0021】
上述のように構成された本実施の形態のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10の使用例を図3に示す。
図3に示したように、本実施の形態のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10を用いる場合には、鉄筋Aをコンクリート型枠Bから所定の距離の位置に支持した状態で上記高さ調整具14の先端に形成された球状部15を上方に向けて保持することができる。したがって、この状態において上述したように上記高さ調整具14を正方向または逆方向に回転させることにより、上記球状部15のレベル出しを容易に行なうことができる。このようにして、上記球状部15のレベル出しを行った後で、コンクリートを打設すれば、1回の打設作業で基礎用コンクリートCの表面を平滑に仕上げることが可能となる。
【0022】
したがって、従来のように、一時コンクリートの打設を行った後で二次コンクリートを打設しなければならない不都合をなくすことができ、コンクリート基礎を形成する際の作業効率を大幅に向上させることができる。
【0023】
また、コンクリート基礎を形成するために必要なコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具が一つで済むので、部品点数を減らすことができる。これにより、部品の手配及び部品の管理を容易化することができる。
【0024】
さらに、本実施の形態のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10の場合には、図4に示すように、土台D上に基礎コンクリートD2を打設する際のレベル出し用具としても有効に使用することができる。上記コンクリートレベル出し具10の底部は平面状に形成されているので、上記土台D上に安定した状態で載置することができる。そして、上述したように、上記高さ調整具14を正方向または逆方向に回転させることにより、上記高さ調整具14先端に形成した球状部15のレベル出しを容易に行なうことができる。
【0025】
特に、本実施の形態のコンクリートレベル出し具10の場合、上記高さ調整具14の先端に球状部15を形成しているので、上記土台D上に載置したときに上記コンクリートレベル出し具10が多少傾いても先端の高さが大幅に変わってしまうことが無い。これにより、作業性を向上させることができるとともに、高い水平レベル精度が得られる。
【0026】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案によれば、平面状に形成されたコンクリートレベル出し具本体の中央部に鉄筋係合孔を形成するとともに、上記鉄筋係合孔と上記コンクリートレベル出し具本体の周縁部との間には鉄筋係合溝を形成し、さらに、上記コンクリートレベル出し具本体の上面には高さ調整具と螺合して、上記高さ調整具を高さ調整可能に支持するネジ支持具が突設したので、従来のように、一時コンクリートの打設を行った後で二次コンクリートを打設しなければならない不都合をなくすことができ、コンクリート基礎を形成する際の作業効率を大幅に向上させることができる。
【0027】
また、本考案の他の特徴によれば、上記高さ調整具の先端に球状部を形成し、上記コンクリートレベル出し具本体が傾いた際に上記高さ調整具の高さ変化を可及的に少なくしたので、水平出し作業を容易に、且つ正確に行なうことができて、コンクリートの打設作業を効率的に行なうことができる。
【0028】
また、本考案のその他の特徴によれば、上記鉄筋係合溝を、コンクリートレベル出し具本体の中央部から周縁部に行くに従って広くなるように構成するとともに、上記鉄筋係合溝の壁面は弾発性を有するように構成して、上記鉄筋を係合する場合には上記鉄筋係合溝の幅が拡がることにより上記鉄筋の通過を許容するとともに、上記鉄筋係合孔内に進入した鉄筋が抜け落ちるのを防止するようにしたので、鉄筋の係合を容易に行なうことができ、しかもいったん係合した鉄筋が不測に離脱するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態を示し、コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具の構成を説明するための図である。
【図2】コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具の平面形状を説明する図である。
【図3】コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具の第1の使用例を説明する図である。
【図4】コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具の第2の使用例を説明する図である。
【図5】従来の鉄筋保持具の構成例を示す図である。
【図6】従来の鉄筋保持具の使用例を示す図である。
【図7】従来の鉄筋保持具の使用例を示す断面図である。
【図8】従来の水平出し具の構成例を示す図である。
【図9】従来のコンクリートの打設作業手順を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具
10a コンクリートレベル出し具本体
11 鉄筋係合孔
12 鉄筋係合溝
13 ネジ支持具
14 高さ調整具
15 球状部
16 切り欠き穴
A 鉄筋
B コンクリート型枠
C 基礎用コンクリート
D 土台
【考案の属する技術分野】
本考案はコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具に関し、特に、コンクリート打設現場で組立施工される鉄筋をコンクリート型枠から所定の間隔で支持して行なうコンクリートの打設を効率的に行なうために用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物の基礎として、鉄筋や鉄骨等をベースとしたコンクリート基礎が用いられている。このようなコンクリート基礎を施工するときには、先ず、地盤を掘削して根伐を形成し、必要に応じて根伐の底面に砕石、栗石を敷設してコンクリートを打設する。
【0003】
次に、鉄筋や鉄骨等を配設して、これら鉄筋や鉄骨等の両側にコンクリート型枠を配置固定し、上記コンクリート型枠間に形成されるコンクリート打設空間にコンクリートを打設して、コンクリート基礎を構築していた。
【0004】
建築物の基礎を形成するために行なうコンクリートの打設作業は、設計仕様書に基づいて高精度に行なう必要がある。特に、上記コンクリートの内部に配設する鉄筋等は設計された位置に正確に配置した状態でコンクリートを打設する必要がある。
【0005】
図5及び図6に示すように、従来は、上記鉄筋を正確に配置するために、スペーサーと呼ばれている鉄筋保持具40を用いて、コンクリート型枠Bから所定の位置に鉄筋を保持しながらコンクリートを打設するようにしていた。
【0006】
上記鉄筋保持具40には、鉄筋Aに係合する係合孔41が中央部に形成されており、その周縁部から上記係合孔41へと上記鉄筋Aを案内するための切欠き部42が形成されているとともに、複数の開口孔43が形成されている。
【0007】
このような構成により、上記鉄筋保持具40を用いることにより、図6に示すように、鉄筋Aをコンクリート型枠Bから所定の距離に支持することができる。図7は、上記鉄筋保持具40を用いて鉄筋Aをコンクリート型枠Bから所定の距離に支持し、基礎用コンクリートCを土台D上に打設した様子を示している。
【0008】
ところで、上述のように基礎用コンクリートCを打設する場合には、その表面を水平に形成する必要がある。このため、従来は、図8に示すような水平出し具70を用いて水平出しを行い、その後、図9の打設状態説明図に示すように、二次コンクリートC2を打設することにより、上記基礎用コンクリートCの上面が水平になるようにしていた。
【0009】
上記水平出し具70は、合成樹脂により形成された本体部71に高さ調整用ネジ72を螺合して構成したものであり、上記本体部71を基礎用コンクリートCに差し込んで設置した後で上記高さ調整用ネジ72を正逆方向に回転させることにより、上記高さ調整用ネジ72の先端部が所定の高さとなるようにすることができるものである。
【0010】
上述のように構成された水平出し具70を基礎用コンクリートC上に複数個設置し、各水平出し具70の高さ調整用ネジ72の先端部が所定の高さとなるように水平レベルの調整を行う。その後、上述したように二次コンクリートC2を打設することにより、表面が平滑な建築物の基礎を作成するようにしていた。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、表面が平滑なコンクリート基礎を形成する場合、図9に示したように、従来は最初に基礎用コンクリートCを打設し、その後で、二次コンクリートC2を打設するようにしなければならなかった。したがって、打設作業を2回行なわなければならないので作業効率が悪い問題点があった。
【0012】
また、コンクリート基礎を形成するために、鉄筋保持具40及び水平出し具70の2つの治具が必要であるため、部品点数が多くなってしまい、部品の手配及び管理に多くの手間が必要となってしまう問題があった。
【0013】
本考案は上述の問題点にかんがみ、コンクリート型枠から所定の位置に鉄筋を支持することができるとともに、コンクリートを打設した表面の水平出しを行なうことが容易なコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具を提供できるようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具は、平面状に形成されたコンクリートレベル出し具本体の中央部に鉄筋係合孔が形成されているとともに、上記鉄筋係合孔と上記コンクリートレベル出し具本体の周縁部との間には鉄筋係合溝が形成され、さらに、上記コンクリートレベル出し具本体の上面には高さ調整具と螺合して、上記高さ調整具を高さ調整可能に支持するネジ支持具が突設されていることを特徴としている。
【0015】
また、本考案の他の特徴とするところは、上記高さ調整具の先端に球状部が形成されていて、上記コンクリートレベル出し具本体が傾いた際に上記高さ調整具の高さ変化を可及的に少なくしたことを特徴としている。
【0016】
また、本考案のその他の特徴とするところは、上記鉄筋係合溝は、コンクリートレベル出し具本体の中央部から周縁部に行くに従って広くなるように構成されているとともに、上記鉄筋係合溝の壁面は弾発性を有するように構成されていて、上記鉄筋を係合する場合には上記鉄筋係合溝の幅が拡がることにより上記鉄筋の通過を許容するとともに、上記鉄筋係合孔内に進入した鉄筋が抜け落ちるのを防止するように構成したことを特徴としている。
【0017】
【考案の実施の形態】
次に、添付図面を参照しながら本考案のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具の実施の形態について説明する。
図1は、本考案に係るコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10の実施の形態を示す一部断面図である。
【0018】
図1に示すように、本実施の形態のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10は、コンクリートレベル出し具本体10aが平面状に形成されている。そして、上記コンクリートレベル出し具本体10aの中央部には鉄筋係合孔11が形成されており、上記鉄筋係合孔11と周縁部との間に鉄筋係合溝12が形成されている。
【0019】
図2に示すように、上記鉄筋係合溝12はコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10の中央部から周縁部に行くに従って広くなるように構成されている。また、上記鉄筋係合溝12の壁面は弾発性を有するように構成されており、上記鉄筋Aが係合する場合には図2中の矢印20に示したように、上記鉄筋係合溝12の幅が拡がることにより、鉄筋Aの通過を許容するとともに、鉄筋係合孔11内に進入した鉄筋Aが抜け落ちるのを防止している。このような構成により、鉄筋Aの係合を容易に行なうことができるとともに、確実に行なうことができるものである。
【0020】
図1に示したように、上記コンクリートレベル出し具本体10aの面上にネジ支持具13が突設されている。上記ネジ支持具13は、所定の長さの棒状に形成されており、図示しないがその内部にはメスネジ部が形成されている。上記メスネジ部は、高さ調整具14を螺合させるために形成されているものであり、本実施の形態においては上記高さ調整具14の先端を球状部15としている。また、図2に示したように、上記コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10には切り欠き穴16が形成されている。
【0021】
上述のように構成された本実施の形態のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10の使用例を図3に示す。
図3に示したように、本実施の形態のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10を用いる場合には、鉄筋Aをコンクリート型枠Bから所定の距離の位置に支持した状態で上記高さ調整具14の先端に形成された球状部15を上方に向けて保持することができる。したがって、この状態において上述したように上記高さ調整具14を正方向または逆方向に回転させることにより、上記球状部15のレベル出しを容易に行なうことができる。このようにして、上記球状部15のレベル出しを行った後で、コンクリートを打設すれば、1回の打設作業で基礎用コンクリートCの表面を平滑に仕上げることが可能となる。
【0022】
したがって、従来のように、一時コンクリートの打設を行った後で二次コンクリートを打設しなければならない不都合をなくすことができ、コンクリート基礎を形成する際の作業効率を大幅に向上させることができる。
【0023】
また、コンクリート基礎を形成するために必要なコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具が一つで済むので、部品点数を減らすことができる。これにより、部品の手配及び部品の管理を容易化することができる。
【0024】
さらに、本実施の形態のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具10の場合には、図4に示すように、土台D上に基礎コンクリートD2を打設する際のレベル出し用具としても有効に使用することができる。上記コンクリートレベル出し具10の底部は平面状に形成されているので、上記土台D上に安定した状態で載置することができる。そして、上述したように、上記高さ調整具14を正方向または逆方向に回転させることにより、上記高さ調整具14先端に形成した球状部15のレベル出しを容易に行なうことができる。
【0025】
特に、本実施の形態のコンクリートレベル出し具10の場合、上記高さ調整具14の先端に球状部15を形成しているので、上記土台D上に載置したときに上記コンクリートレベル出し具10が多少傾いても先端の高さが大幅に変わってしまうことが無い。これにより、作業性を向上させることができるとともに、高い水平レベル精度が得られる。
【0026】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案によれば、平面状に形成されたコンクリートレベル出し具本体の中央部に鉄筋係合孔を形成するとともに、上記鉄筋係合孔と上記コンクリートレベル出し具本体の周縁部との間には鉄筋係合溝を形成し、さらに、上記コンクリートレベル出し具本体の上面には高さ調整具と螺合して、上記高さ調整具を高さ調整可能に支持するネジ支持具が突設したので、従来のように、一時コンクリートの打設を行った後で二次コンクリートを打設しなければならない不都合をなくすことができ、コンクリート基礎を形成する際の作業効率を大幅に向上させることができる。
【0027】
また、本考案の他の特徴によれば、上記高さ調整具の先端に球状部を形成し、上記コンクリートレベル出し具本体が傾いた際に上記高さ調整具の高さ変化を可及的に少なくしたので、水平出し作業を容易に、且つ正確に行なうことができて、コンクリートの打設作業を効率的に行なうことができる。
【0028】
また、本考案のその他の特徴によれば、上記鉄筋係合溝を、コンクリートレベル出し具本体の中央部から周縁部に行くに従って広くなるように構成するとともに、上記鉄筋係合溝の壁面は弾発性を有するように構成して、上記鉄筋を係合する場合には上記鉄筋係合溝の幅が拡がることにより上記鉄筋の通過を許容するとともに、上記鉄筋係合孔内に進入した鉄筋が抜け落ちるのを防止するようにしたので、鉄筋の係合を容易に行なうことができ、しかもいったん係合した鉄筋が不測に離脱するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態を示し、コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具の構成を説明するための図である。
【図2】コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具の平面形状を説明する図である。
【図3】コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具の第1の使用例を説明する図である。
【図4】コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具の第2の使用例を説明する図である。
【図5】従来の鉄筋保持具の構成例を示す図である。
【図6】従来の鉄筋保持具の使用例を示す図である。
【図7】従来の鉄筋保持具の使用例を示す断面図である。
【図8】従来の水平出し具の構成例を示す図である。
【図9】従来のコンクリートの打設作業手順を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具
10a コンクリートレベル出し具本体
11 鉄筋係合孔
12 鉄筋係合溝
13 ネジ支持具
14 高さ調整具
15 球状部
16 切り欠き穴
A 鉄筋
B コンクリート型枠
C 基礎用コンクリート
D 土台
Claims (3)
- 平面状に形成されたコンクリートレベル出し具本体の中央部に鉄筋係合孔が形成されているとともに、上記鉄筋係合孔と上記コンクリートレベル出し具本体の周縁部との間には鉄筋係合溝が形成され、
さらに、上記コンクリートレベル出し具本体の上面には高さ調整具と螺合して、上記高さ調整具を高さ調整可能に支持するネジ支持具が突設されていることを特徴とするコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具。 - 上記高さ調整具の先端に球状部が形成されていて、上記コンクリートレベル出し具本体が傾いた際に上記高さ調整具の高さ変化を可及的に少なくしたことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具。
- 上記鉄筋係合溝は、コンクリートレベル出し具本体の中央部から周縁部に行くに従って広くなるように構成されているとともに、上記鉄筋係合溝の壁面は弾発性を有するように構成されていて、
上記鉄筋を係合する場合には上記鉄筋係合溝の幅が拡がることにより上記鉄筋の通過を許容するとともに、上記鉄筋係合孔内に進入した鉄筋が抜け落ちるのを防止するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリート打設時のコンクリートレベル出し具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002597U JP3097697U (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具 |
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---|---|---|---|
JP2003002597U JP3097697U (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具 |
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---|---|
JP3097697U true JP3097697U (ja) | 2004-02-05 |
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ID=43251489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003002597U Expired - Lifetime JP3097697U (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | コンクリート打設時のコンクリートレベル出し具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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-
2003
- 2003-05-09 JP JP2003002597U patent/JP3097697U/ja not_active Expired - Lifetime
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