JP2007270462A - 基礎天端レベル調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基礎ベース部の端部等の局所的なスペースの天端レベルを精度をよく施工する。
【解決手段】建物の基礎ベース部2の端部2aの全周に亘って、鉛直方向に型枠8を配置し、型枠8の屋内側面の全周に亘って凸部10を設け、凸部10の下端面10aは平坦なものとし、凸部10の下端面10aが基礎ベース部2の仕上げ予定面11となる高さで水平となるように配置し、凸部10を設けた状態のまま型枠8内に生コン13を打設し、生コン13が硬化後に凸部10及び型枠8を取外す。
【選択図】 図1
【解決手段】建物の基礎ベース部2の端部2aの全周に亘って、鉛直方向に型枠8を配置し、型枠8の屋内側面の全周に亘って凸部10を設け、凸部10の下端面10aは平坦なものとし、凸部10の下端面10aが基礎ベース部2の仕上げ予定面11となる高さで水平となるように配置し、凸部10を設けた状態のまま型枠8内に生コン13を打設し、生コン13が硬化後に凸部10及び型枠8を取外す。
【選択図】 図1
Description
本発明は、建物基礎の基礎ベース部の端部での天端レベルの調整方法に関する。
建物の基礎部分としては、鉄筋コンクリートで基礎ベース部と立ち上がり部を構成する基礎が一般的な構成である。このような基礎の構成では、立ち上がり部の上部にアンカーボルト、床梁、外壁等を設けるため立ち上がり部の基礎天端レベルの精度が要求される。
そして、立ち上がり部の基礎天端レベルの調整方法としては、コテを使用してならすことにより天端レベルを調整している。
また、建物の基礎部分のその他の構成としては、例えば特許文献1のように、鉄筋コンクリート製の基礎ベース部を設け、立ち上がり部として基礎ベース部上に複数個の鋼製の柱型基礎を設け、その柱型基礎の外側に目隠しとしてコンクリート成形板やフラッシュパネルで構成された化粧パネルを設けたものがある。このような立ち上がり部に化粧パネルを設ける構成では、基礎の内側での気密性が保持しにくいため、基礎ベース部と化粧パネルとの間にシーリング材を設けて気密性の保持がなされる。したがって、基礎ベース部に不陸があると隙間ができるため気密性を保持できなくなるため、基礎ベース部の端部の天端レベルの精度が要求される。
特開2005−23595号
しかし、特許文献1のような立ち上がり部を化粧パネルで構成する基礎では、型枠で囲われた基礎ベース部が広い範囲となるため、基礎鉄筋コンクリートで基礎ベース部と立ち上がり部を構成する場合と同様の方法で、コテ押さえを行っても、作業性及び精度が悪くなるといった課題がある。
したがって、本発明の目的は、基礎ベース部の端部を作業性がよく、且つ精度のよい基礎天端レベルを調整できる方法を提供することにある。
したがって、本発明の目的は、基礎ベース部の端部を作業性がよく、且つ精度のよい基礎天端レベルを調整できる方法を提供することにある。
請求項1記載の発明は、建物の基礎ベース部の端部全周に亘って、鉛直方向に型枠を配置し、前記型枠の屋内側面の全周に亘って凸部を設け、前記凸部の下端面は平坦なものとし、凸部の下端面が基礎ベース部の仕上げ予定面となる高さで水平となるように配置し、凸部を設けた状態のまま型枠内に生コンを打設し、生コンが硬化後に型枠を取外すことを特徴とする基礎天端レベル調整方法である。
凸部としては、例えば、木製や金属製のものが使用でき、基礎ベース部に生コンを打設しても変形することがないものが好ましい。また、型枠の屋内側の全周に設けるので、長尺の部材とし、複数個を組み合わせることで型枠全周を囲うものとすることが好ましい。
請求項1記載の発明によれば、凸部の下端面が基礎ベース部の仕上げ予定面となる高さにあるため、打設された生コンは凸部の下端面で押さえられるため、基礎ベースの端部を容易で且つ精度よく、仕上げ予定面の高さとすることができる。
請求項2記載の発明は、建物の基礎ベース部の端部全周に亘って、鉛直方向に型枠を配置し、前記型枠の屋内側面の全周に亘って凸部を設け、前記凸部の下端面は平坦なものとし、凸部の下端面を基礎ベース部の仕上げ予定面から略2mm乃至10mmの高さに配置し、凸部を設けた状態のまま型枠内に生コンを打設し、前記凸部の下端面にコテを挿入して生コンのコテ押さえを行い、生コンが硬化後に型枠を取外すことを特徴とする基礎天端レベル調整方法である。
凸部としては、例えば、木製や金属製のものが使用でき、基礎ベース部に生コンを打設しても変形することがないものが好ましい。また、型枠の屋内側の全周に設けるので、長尺の部材とし、複数個を組み合わせることで型枠全周を囲うものとすることが好ましい。
凸部の下端面を基礎ベース部の仕上げ予定面から略2mm乃至10mmの高さに配置する際には、コテの厚みとコテ押さえを行う際の最低限の作業空間を加味して配置高さを決定することが好ましい。
請求項2記載の発明によれば、凸部の下端面が平坦なものなので、且つ、凸部の下端面が基礎ベース部の仕上げ予定面から略2mm乃至10mmの高さに配置しているので、打設した生コンの表面をならす際に、凸部の下端面にコテを挿入することで、凸部をガイドとして使用して、容易で且つ精度よく、仕上げ予定面の高さとなるようにコテ押さえを行うことができる。
請求項3記載の発明は、建物の基礎ベース部の端部全周に亘って、鉛直方向に型枠を配置し、前記型枠の屋内側面の全周に亘って凸部を設け、前記凸部の下端面は平坦なものとし、凸部の下端面を基礎ベース部の仕上げ予定面から離間配置し、前記凸部を設けた状態のまま型枠内に生コンを打設し、
型枠に平行に前記離間配置された長さと同一長さを有する第一平坦面と、基礎ベース部の仕上げ予定面に平行な第二平坦面とを有し、且つ第一平坦面と第二平坦面とが端部同士で接した二面コテを使用し、前記二面コテの第一平坦面の上端部を凸部の下端面に当接させながら、第二平坦面で基礎ベース部の端部をコテ押さえを行い、生コンが硬化後に型枠を取外すことを特徴とする基礎天端レベル調整方法である。
型枠に平行に前記離間配置された長さと同一長さを有する第一平坦面と、基礎ベース部の仕上げ予定面に平行な第二平坦面とを有し、且つ第一平坦面と第二平坦面とが端部同士で接した二面コテを使用し、前記二面コテの第一平坦面の上端部を凸部の下端面に当接させながら、第二平坦面で基礎ベース部の端部をコテ押さえを行い、生コンが硬化後に型枠を取外すことを特徴とする基礎天端レベル調整方法である。
二面コテとしては、例えば、薄い金属板に折れ点を設けことにより第一平坦面及び第二平坦面を構成するものなどが使用できる。また、第一平坦面及び第二平坦面を木製で構成し、端部を接合したものであってもよい。また、コテを使用し易いように、持ち手部を有するものとすることが好ましい。
請求項3記載の発明によれば、型枠に平行に離間配置された長さと同一長さを有する第一平坦面と、基礎ベース部の仕上げ予定面に平行な第二平坦面とを有し、且つ第一平坦面と第二平坦面とが端部同士で接した二面コテを使用するので、二面コテの第一平坦面の上端部を凸部の下端面に当接させながら移動させると、第二平坦面は仕上げ予定面の高さを維持したまま移動するので、凸部の下端面と型枠をガイドとして二面コテを移動させながらコテ押さえを行うことができる。したがって、容易で且つ精度よく、仕上げ予定面の高さとなるようにコテ押さえを行うことができる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の基礎天端レベル調整方法であって、前記離間配置する長さが略50mm乃至100mmとなっていることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明によれば、離間配置する長さが略50mm乃至100mmとなっているので、必要以上に凸部が離間配置されないので、二面コテの第一平坦面が長くならず精度を維持したまま、二面コテを移動させることができる。したがって、容易で且つ精度よく、仕上げ予定面となるようにコテ押さえを行うことができる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の基礎天端レベル調整方法であって、前記型枠を鋼製型枠とし、前記凸部の型枠側に磁性体を設けることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明によれば、型枠が金属型枠で、凹部形成部材の型枠側に磁性体を設けるので、型枠への凸部の着脱が容易に行うことができる。
請求項1記載の基礎天端レベル調整方法によれば、凸部の下端面が基礎ベース部の仕上げ予定面となる高さにあるため、打設された生コンは凸部の下端面で押さえられるため、基礎ベースの端部を容易で且つ精度よく、仕上げ予定面の高さとすることができる。
請求項2記載の基礎天端レベル調整方法によれば、凸部の下端面が平坦なものなので、且つ、凸部の下端面が基礎ベース部の仕上げ予定面から略2mm乃至10mmの高さに配置しているので、打設した生コンの表面をならす際に、凸部の下端面にコテを挿入することで、凸部をガイドとして使用して、容易で且つ精度よく、仕上げ予定面の高さとなるようにコテ押さえを行うことができる。
請求項3記載の基礎天端レベル調整方法によれば、型枠に平行に離間配置された長さと同一長さを有する第一平坦面と、基礎ベース部の仕上げ予定面に平行な第二平坦面とを有し、且つ第一平坦面と第二平坦面とが端部同士で接した二面コテを使用するので、二面コテの第一平坦面の上端部を凸部の下端面に当接させながら移動させると、第二平坦面は仕上げ予定面の高さを維持したまま移動するので、凸部の下端面と型枠をガイドとして二面コテを移動させながらコテ押さえを行うことができる。したがって、容易で且つ精度よく、仕上げ予定面の高さとなるようにコテ押さえを行うことができる。
請求項4記載の基礎天端レベル調整方法によれば、離間配置する長さが略50mm乃至100mmとなっているので、必要以上に凸部が離間配置されないので、二面コテの第一平坦面が長くならず精度を維持したまま、二面コテを移動させることができる。したがって、容易で且つ精度よく、仕上げ予定面となるようにコテ押さえを行うことができる。
請求項5記載の基礎天端レベル調整方法によれば、型枠が金属型枠で、凹部形成部材の型枠側に磁性体を設けるので、型枠への凸部の着脱が容易に行うことができる。
以下、本発明のパネル設置装置の実施の形態を図1及び図4に基づいて説明する。
実施例1は、本発明の基礎天端レベル調整方法を使用してユニット建物の基礎するものであり図1及び図5に基づいて説明する。図1は本発明の基礎天端レベル調整方法を用いた際の工程説明図である。図5は本発明の基礎天端レベル調整方法を用いて形成された基礎を使用したユニット建物の基礎部の断面図である。
ユニット建物は建物ユニットを複数個配置することにより構成されている。
ユニット建物の基礎部分は、図5のように基礎ベース部2に複数個の柱型鋼製基礎1 (立ち上がり部)を立設して、柱型鋼製基礎1の屋外側に化粧パネル3を設置して構成されている。そして、このような柱型鋼製基礎1(立ち上がり部)に化粧パネル3を設ける構成では、基礎部分の屋内側での気密性が保持しにくいため、基礎ベース部2の端部2aと化粧パネル3との間にシーリング材4を設けて気密性の保持がなされる。したがって、基礎ベース部2の端部2aに不陸があると隙間ができるため気密性を保持できなくなるので、基礎ベース部2の端部2aの天端レベルの精度が要求される。したがって、本実施例では基礎ベース部2の端部2aの天端レベルを作業性が良く、経済的に行うことを目的としたものである。
ユニット建物の基礎部分は、図5のように基礎ベース部2に複数個の柱型鋼製基礎1 (立ち上がり部)を立設して、柱型鋼製基礎1の屋外側に化粧パネル3を設置して構成されている。そして、このような柱型鋼製基礎1(立ち上がり部)に化粧パネル3を設ける構成では、基礎部分の屋内側での気密性が保持しにくいため、基礎ベース部2の端部2aと化粧パネル3との間にシーリング材4を設けて気密性の保持がなされる。したがって、基礎ベース部2の端部2aに不陸があると隙間ができるため気密性を保持できなくなるので、基礎ベース部2の端部2aの天端レベルの精度が要求される。したがって、本実施例では基礎ベース部2の端部2aの天端レベルを作業性が良く、経済的に行うことを目的としたものである。
基礎ベース部2の底面部より若干深い位置まで地盤面の掘削を行う。そして、掘削した掘削面に、基礎ベース部2の底面部までの高さとなるように捨てコンクリートを流し込み、地業5を形成する。地業5の上部にスペーサー6等を設けてかぶり厚さを確保して、基礎ベース2の内部に埋め込まれる鉄筋7を配置する。そして、基礎ベース部2の端部2aの側面部分に沿って全周に、鉛直方向に型枠8を設ける。型枠8は鋼製で形成され、掘削面から基礎ベース仕上げ予定面より高い位置まで鉛直に立設するように、型枠支持部材9等で支持する。
型枠8の屋内側面の全周に亘り金属製の凸部10を設ける。この凸部10の下端面10aは平坦なものとする。そして、凸部10の型枠8への設置位置は、凸部10の下端面10aを基礎ベース部2の仕上げ予定面11の高さで水平に配置する。また、凸部10の型枠側には磁性体12を設けて、型枠8の側面に磁着させる。
次に、型枠8に凸部10を設けた状態のまま型枠8内に仕上げ予定面11まで生コン13を打設する。この際、基礎ベース部2の端部2aは、凸部10の下端面10aにより押さえられた状態となる。
そして、生コン13が十分に硬化した後に型枠8及び凸部を取外し、型枠8があった部分の掘削部分に土を埋め戻す。
この工程により、端部2aの天端レベル精度がよい基礎ベース2が完成する。完成した基礎ベース2の上面に、柱型鋼製基礎1をボルト接合により立設させる。立設させた柱型鋼製基礎1の屋外側面に化粧パネル3をボルト接合にて取付を行う。その際、基礎ベース2aと化粧パネル3との間にシーリング材を挟み込んでおくことにより、基礎部分の気密性が確保される。
そして、この基礎天端レベル調整方法によれば、凸部の下端面が基礎ベース部の仕上げ予定面となる高さにあるため、打設された生コンは凸部の下端面で押さえられるため、基礎ベースの端部を容易で且つ精度よく、仕上げ予定面の高さとすることができる。
また、型枠が金属型枠で、凹部形成部材の型枠側に磁性体を設けるので、型枠への凹部形成部材の着脱が容易に行うことができる。
実施例2は、本発明の基礎天端レベル調整方法を使用してユニット建物の基礎するものであり図2及び図5に基づいて説明する。図2は本発明の基礎天端レベル調整方法を用いた際の工程説明図である。図5は本発明の基礎天端レベル調整方法を用いて形成された基礎を使用したユニット建物の基礎部の断面図である。
なお、実施例と同様の構成については、同符号を用いて説明を行う。
なお、実施例と同様の構成については、同符号を用いて説明を行う。
ユニット建物は建物ユニットを複数個配置することにより構成されている。
ユニット建物の基礎部分は、図5のように基礎ベース部2に複数個の柱型鋼製基礎1 (立ち上がり部)を立設して、柱型鋼製基礎1の屋外側に化粧パネル3を設置して構成されている。そして、このような柱型鋼製基礎1(立ち上がり部)に化粧パネル3を設ける構成では、基礎部分の屋内側での気密性が保持しにくいため、基礎ベース部2の端部2aと化粧パネル3との間にシーリング材4を設けて気密性の保持がなされる。したがって、基礎ベース部2の端部2aに不陸があると隙間ができるため気密性を保持できなくなるので、基礎ベース部2の端部2aの天端レベルの精度が要求される。したがって、本実施例では基礎ベース部2の端部2aの天端レベルを作業性が良く、経済的に行うことを目的としたものである。
ユニット建物の基礎部分は、図5のように基礎ベース部2に複数個の柱型鋼製基礎1 (立ち上がり部)を立設して、柱型鋼製基礎1の屋外側に化粧パネル3を設置して構成されている。そして、このような柱型鋼製基礎1(立ち上がり部)に化粧パネル3を設ける構成では、基礎部分の屋内側での気密性が保持しにくいため、基礎ベース部2の端部2aと化粧パネル3との間にシーリング材4を設けて気密性の保持がなされる。したがって、基礎ベース部2の端部2aに不陸があると隙間ができるため気密性を保持できなくなるので、基礎ベース部2の端部2aの天端レベルの精度が要求される。したがって、本実施例では基礎ベース部2の端部2aの天端レベルを作業性が良く、経済的に行うことを目的としたものである。
基礎ベース部2の底面部より若干深い位置まで地盤面の掘削を行う。そして、掘削した掘削面に、基礎ベース部2の底面部までの高さとなるように捨てコンクリートを流し込み、地業5を形成する。地業5の上部にスペーサー6等を設けてかぶり厚さを確保して、基礎ベース2の内部に埋め込まれる鉄筋7を配置する。そして、基礎ベース部2の端部2aの側面部分に沿って全周に、鉛直方向に型枠8を設ける。型枠8は鋼製で形成され、掘削面から基礎ベース仕上げ予定面より高い位置まで鉛直に立設するように、型枠支持部材9等で支持する。
型枠8の屋内側面の全周に亘り金属製の凸部20を設ける。この凸部20の下端面20aは平坦なものとする。そして、凸部20の型枠8への設置位置は、凸部20の下端面20aを基礎ベース部2の仕上げ予定面11より、コテの厚みとコテ押さえを行う際の最低限の作業空間を加味して、略2mm乃至10mm高い位置となるように設置する。また、凸部20の型枠側には磁性体22を設けて、型枠8の側面に磁着させる。
次に、型枠8に凸部20を設けた状態のまま型枠8内に仕上げ予定面11まで生コン13を打設する。打設した生コン13が完全に硬化してしまう前に、コテを使用して基礎ベース部の上面を水平にならす。その際、基礎ベース2の端部2aでは凸部20の下端面20aにコテ17を挿入して水平にならす。
そして、生コン13が十分に硬化した後に型枠8及び凸部を取外し、型枠8があった部分の掘削部分に土を埋め戻す。
この工程により、端部2aの天端レベル精度がよい基礎ベース2が完成する。完成した基礎ベース2の上面に、柱型鋼製基礎1をボルト接合により立設させる。立設させた柱型鋼製基礎1の屋外側面に化粧パネル3をボルト接合にて取付を行う。その際、基礎ベース2aと化粧パネル3との間にシーリング材を挟み込んでおくことにより、基礎部分の気密性が確保される。
そして、この基礎天端レベル調整方法によれば、凸部の下端面が平坦なものなので、且つ、凸部の下端面が基礎ベース部の仕上げ予定面から略2mm乃至10mmのコテ厚み高さと最低限の作業スペースを確保した高さに配置しているので、打設した生コンの表面をならす際に、凸部の下端面にコテを挿入することで、凸部を仕上げ予定面のガイドとして使用して、容易に仕上げ予定面の高さにコテ押さえを行うことができる。
また、型枠が金属型枠で、凹部形成部材の型枠側に磁性体を設けるので、型枠への凹部形成部材の着脱が容易に行うことができる。
実施例3は、本発明の基礎天端レベル調整方法を使用してユニット建物の基礎するものであり図3乃至図5に基づいて説明する。図3は本発明の基礎天端レベル調整方法を用いた際の工程説明図である。図4は本発明の基礎天端レベル調整方法を用いた実施例3で使用する二面コテの斜視図である。図5は本発明の基礎天端レベル調整方法を用いて形成された基礎を使用したユニット建物の基礎部の断面図である。
なお、実施例と同様の構成については、同符号を用いて説明を行う。
なお、実施例と同様の構成については、同符号を用いて説明を行う。
ユニット建物は建物ユニットを複数個配置することにより構成されている。
ユニット建物の基礎部分は、図5のように基礎ベース部2に複数個の柱型鋼製基礎1 (立ち上がり部)を立設して、柱型鋼製基礎1の屋外側に化粧パネル3を設置して構成されている。そして、このような柱型鋼製基礎1(立ち上がり部)に化粧パネル3を設ける構成では、基礎部分の屋内側での気密性が保持しにくいため、基礎ベース部2の端部2aと化粧パネル3との間にシーリング材4を設けて気密性の保持がなされる。したがって、基礎ベース部2の端部2aに不陸があると隙間ができるため気密性を保持できなくなるので、基礎ベース部2の端部2aの天端レベルの精度が要求される。したがって、本実施例では基礎ベース部2の端部2aの天端レベルを作業性が良く、経済的に行うことを目的としたものである。
ユニット建物の基礎部分は、図5のように基礎ベース部2に複数個の柱型鋼製基礎1 (立ち上がり部)を立設して、柱型鋼製基礎1の屋外側に化粧パネル3を設置して構成されている。そして、このような柱型鋼製基礎1(立ち上がり部)に化粧パネル3を設ける構成では、基礎部分の屋内側での気密性が保持しにくいため、基礎ベース部2の端部2aと化粧パネル3との間にシーリング材4を設けて気密性の保持がなされる。したがって、基礎ベース部2の端部2aに不陸があると隙間ができるため気密性を保持できなくなるので、基礎ベース部2の端部2aの天端レベルの精度が要求される。したがって、本実施例では基礎ベース部2の端部2aの天端レベルを作業性が良く、経済的に行うことを目的としたものである。
基礎ベース部2の底面部より若干深い位置まで地盤面の掘削を行う。そして、掘削した掘削面に、基礎ベース部2の底面部までの高さとなるように捨てコンクリートを流し込み、地業5を形成する。地業5の上部にスペーサー6等を設けてかぶり厚さを確保して、基礎ベース2の内部に埋め込まれる鉄筋7を配置する。そして、基礎ベース部2の端部2aの側面部分に沿って全周に、鉛直方向に型枠8を設ける。型枠8は鋼製で形成され、掘削面から基礎ベース仕上げ予定面より高い位置まで鉛直に立設するように、型枠支持部材9等で支持する。
型枠8の屋内側面の全周に亘り金属製の凸部30を設ける。この凸部30の下端面30aは平坦なものとする。そして、凸部30の型枠8への設置位置は、凸部30の下端面30aを基礎ベース部2の仕上げ予定面11より、略50mm乃至100mm高い位置となるように離間設置する。また、凸部30の型枠側には磁性体32を設けて、型枠8の側面に磁着させる。
次に、薄い金属板に折れ点を設けことにより第一平坦面16a及び第二平坦面16bを構成する二面コテ16を用意する。この二面コテ16は、型枠8に平行に、前記の離間配置された長さと同一長さを有する第一平坦面16aと、基礎ベース部2の仕上げ予定面11に平行な第二平坦面16bとを有し、且つ第一平坦面16aと第二平坦面16bとが端部同士で接したものとなっている。また、持ち手16cが設けられている。
次に、型枠8に凸部30を設けた状態のまま型枠8内に仕上げ予定面11まで生コン13を打設する。打設した生コン13が完全に硬化してしまう前に、二面コテ16の第一平坦面16aの上端部を凸部30の下端面30aに当接させながら、第二平坦面16bで基礎ベース部2の端部2aをコテ押さえを行う。
そして、生コン13が十分に硬化した後に型枠8及び凸部30を取外し、型枠8があった部分の掘削部分に土を埋め戻す。
この工程により、端部2aの天端レベル精度が良い基礎ベース2が完成する。完成した基礎ベース2の上面に、柱型鋼製基礎1をボルト接合により立設させる。立設させた柱型鋼製基礎1の屋外側面に化粧パネル3をボルト接合にて取付を行う。その際、基礎ベース2aと化粧パネル3との間にシーリング材を挟み込んでおくことにより、基礎部分の気密性が確保される。
そして、この基礎天端レベル調整方法によれば、型枠に平行に離間配置された長さと同一長さを有する第一平坦面と、基礎ベース部の仕上げ予定面に平行な第二平坦面とを有し、且つ第一平坦面と第二平坦面とが端部同士で接した二面コテを使用するので、二面コテの第一平坦面の上端部を凸部の下端面に当接させながら移動させると、第二平坦面は仕上げ予定面の高さを維持したまま移動するので、凸部の下端面と型枠をガイドとして二面コテを移動させながらコテ押さえを行うことができる。したがって、容易で且つ精度よく、仕上げ予定面の高さとなるようにコテ押さえを行うことができる。
また、離間配置する長さが略50mm乃至100mmとなっているので、必要以上に凸部が離間配置されないので、二面コテの第一平坦面が長くならず精度を維持したまま、二面コテを移動させることができる。
また、型枠が金属型枠で、凹部形成部材の型枠側に磁性体を設けるので、型枠への凹部形成部材の着脱が容易に行うことができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれるのは勿論である。
基礎ベース部の端部等の局所的なスペースの天端レベルの精度を向上させる基礎天端レベル調整方法として有効である。
1 柱型鋼製基礎
2 基礎ベース部
3 化粧パネル
4 シーリング材
5 地業
6 スペーサー
7 鉄筋
8 型枠
9 型枠支持部材
10 凹部形成部材
11 仕上げ予定面
12 磁石体
13 生コン
14 凹部
15 セルフレベリング材(レベル調整材)
16 二面コテ
2 基礎ベース部
3 化粧パネル
4 シーリング材
5 地業
6 スペーサー
7 鉄筋
8 型枠
9 型枠支持部材
10 凹部形成部材
11 仕上げ予定面
12 磁石体
13 生コン
14 凹部
15 セルフレベリング材(レベル調整材)
16 二面コテ
Claims (5)
- 建物の基礎ベース部の端部全周に亘って、鉛直方向に型枠を配置し、前記型枠の屋内側面の全周に亘って凸部を設け、前記凸部の下端面は平坦なものとし、凸部の下端面が基礎ベース部の仕上げ予定面となる高さで水平となるように配置し、凸部を設けた状態のまま型枠内に生コンを打設し、生コンが硬化後に型枠を取外すことを特徴とする基礎天端レベル調整方法。
- 建物の基礎ベース部の端部全周に亘って、鉛直方向に型枠を配置し、前記型枠の屋内側面の全周に亘って凸部を設け、前記凸部の下端面は平坦なものとし、凸部の下端面を基礎ベース部の仕上げ予定面から略2mm乃至10mmの高さに配置し、凸部を設けた状態のまま型枠内に生コンを打設し、前記凸部の下端面にコテを挿入して生コンのコテ押さえを行い、生コンが硬化後に型枠を取外すことを特徴とする基礎天端レベル調整方法。
- 建物の基礎ベース部の端部全周に亘って、鉛直方向に型枠を配置し、前記型枠の屋内側面の全周に亘って凸部を設け、前記凸部の下端面は平坦なものとし、凸部の下端面を基礎ベース部の仕上げ予定面から離間配置し、前記凸部を設けた状態のまま型枠内に生コンを打設し、
型枠に平行に前記離間配置された長さと同一長さを有する第一平坦面と、基礎ベース部の仕上げ予定面に平行な第二平坦面とを有し、且つ第一平坦面と第二平坦面とが端部同士で接した二面コテを使用し、前記二面コテの第一平坦面の上端部を凸部の下端面に当接させながら、第二平坦面で基礎ベース部の端部をコテ押さえを行い、生コンが硬化後に型枠を取外すことを特徴とする基礎天端レベル調整方法。 - 前記離間配置する長さが略50mm乃至100mmとなっていることを特徴とする請求項3記載の基礎天端レベル調整方法。
- 前記型枠を鋼製型枠とし、前記凸部の型枠側に磁性体を設けることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の基礎天端レベル調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006095062A JP2007270462A (ja) | 2006-03-30 | 2006-03-30 | 基礎天端レベル調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006095062A JP2007270462A (ja) | 2006-03-30 | 2006-03-30 | 基礎天端レベル調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007270462A true JP2007270462A (ja) | 2007-10-18 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100981061B1 (ko) * | 2010-02-10 | 2010-09-08 | 표영일 | 건축물의 단차부 되메우기 공법 |
KR101862761B1 (ko) * | 2016-03-16 | 2018-05-31 | 나대형 | 지중 기초 구조물 시공방법 |
-
2006
- 2006-03-30 JP JP2006095062A patent/JP2007270462A/ja active Pending
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KR100981061B1 (ko) * | 2010-02-10 | 2010-09-08 | 표영일 | 건축물의 단차부 되메우기 공법 |
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