JP2016098479A - 基礎の構築に用いられるプレキャストコンクリート部材及び基礎の構築方法 - Google Patents

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【課題】鉄筋コンクリート造の基礎の構築に用いられる新たなプレキャストコンクリート部材を提供すること。【解決手段】鉄筋コンクリート造の床板(14)及び床板上の基礎梁(16)からなり、また、複数の直線部及び複数のコーナ部からなる周縁を有する基礎を構築するために用いられる第1のPC部材(10)及び第2のPC部材(12)と、これらのPC部材を含む基礎の構築方法とを提供する。第1及び第2のPC部材は、それぞれ、基礎の周縁の各直線部と各コーナ部とにおいて、基礎の床板(14)の一部をなす床板部(18、22)と床板及び基礎梁(16)の双方の一部をなす基礎梁部(20、24)とを有する。また、第1のPC部材の床板部(18)及び第2のPC部材の床板部(22)は、それぞれ、上方及び側方へそれぞれ伸びる少なくとも1つの定着筋(26、28、30,32)を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート造の建築物を支える鉄筋コンクリート造の基礎の一部として用いられるプレキャストコンクリート部材及び該プレキャストコンクリート部材を用いて基礎を構築する方法に関する。
従来、鉄筋コンクリート造の基礎の構築において、地盤上への配筋及びコンクリートの打設を経て形成された床板の上に基礎梁を形成するために設置される型枠の一部をプレキャストコンクリート部材(PC部材)で構成し、また、該PC部材を前記基礎梁の一部とすることが提案されている。これによれば、前記基礎の構築における型枠工事の簡素化及びこれに伴う工期の短縮が可能である。
特開平8−41899号公報
本発明の目的は、前記従来の提案に鑑み、鉄筋コンクリート造の基礎の構築に用いられる新たなプレキャストコンクリート部材を提供することにある。また、本発明の他の目的は、前記プレキャストコンクリート部材を用いた基礎の構築方法を提供することにある。
本発明は、鉄筋コンクリート造の床板及び該床板上の基礎梁からなる基礎であって複数の直線部及び複数のコーナ部からなる周縁を有する基礎を構築するために用いられる第1のプレキャストコンクリート部材(第1のPC部材)及び第2のプレキャストコンクリート部材(第2のPC部材)を提供する。
前記第1のPC部材及び前記第2のPC部材は、それぞれ、前記基礎の周縁の各直線部と各コーナ部とにおいて前記基礎の床板の一部をなす床板部と前記床板及び前記基礎梁の双方の一部をなす基礎梁部とを有し、また、前記第1のPC部材の床板部と前記第2のPC部材の床板部とは、それぞれ、側方及び上方へそれぞれ伸びる少なくとも1つの定着筋を有する。
本発明によれば、前記第1及び第2のPC部材はそれぞれ前記基礎の周縁の各直線部と各コーナ部とにおいて前記基礎の一部を構成することとなる床板部及び基礎梁部を有することから、構築予定の前記基礎の周縁に沿って配置される複数の前記第1及び第2のPC部材と、これらのPC部材が取り巻く空間に打設されるコンクリートとを以て鉄筋コンクリート造の前記基礎を構築することができる。前記周縁に沿って配置される複数の第1及び第2のPC部材は打設される前記コンクリートの型枠として機能し、これが前記基礎の構築に要する型枠工事や鉄筋工事の削減に寄与し、また、これに伴う工期の短縮に寄与する。
また、前記第1のPC部材の床板部及び前記第2のPC部材の床板部から側方及び上方へそれぞれ伸びる少なくとも1つの定着筋は前記打設コンクリートに埋設され、該定着筋を介して、前記床板部と前記打設コンクリートが規定する残余の床板部及び残余の基礎梁部との間に強固な一体性が付与される。
前記第1及び第2の両PC部材を用いた前記基礎の構築は、次のようにして行うことができる。
地盤上に、構築予定の前記基礎の周縁に沿って、複数の第1のプレキャストコンクリート部材と複数の第2のプレキャストコンクリート部材とをこれらの床板部が前記周縁の内側を向きかつこれらの基礎梁部同士が互いに当接するように並べて配置する。次に、前記周縁に沿って配置された複数の第1及び第2のプレキャストコンクリート部材が規定する前記地盤上の空間に配筋を施し、前記地盤上の空間に、複数の第1及び第2のプレキャストコンクリート部材の床板部の周囲を満たすコンクリートを打設し、これにより複数の第1及び第2のプレキャストコンクリート部材の床板部及び基礎梁部の一部分と、打設されたコンクリートとからなる床板を形成する。その後、前記床板上に、複数の第1及び第2のプレキャストコンクリート部材の基礎梁部と平行に複数の型枠を配置し、また、該型枠間に複数の他の型枠を配置し、これにより前記床板上に前記基礎梁部と前記複数の型枠と前記複数の他の型枠とが規定する格子状の空間を形成する。前記格子状の空間の形成に先立ち、形成予定の前記格子状の空間に配筋を施す。その後、前記床板上に、前記格子状の空間を満たすコンクリートを打設し、これにより前記基礎梁部と打設されたコンクリートとからなる基礎梁を形成する。
また、前記構築予定の基礎の周縁の長さと、該周縁に沿って並べて配置される前記複数の第1及び第2のPC部材の長さの総和との間に差があり、このため、互いに隣接する2つの第1のPC部材の相互間隔又は前記第1のPC部材と前記第2のPC部材との相互間隔の大きさが、前記第1のPC部材を配置するのに十分でないことがある。このときは、前記周縁の外側に型枠を、又は、前記周縁の内側の内側に他の第1のPC部材を、両隣の2つの第1のPC部材又は第1及び第2の両PC部材に接するように配置する。
また、前記格子状空間を形成するに先たち、前記形成された床板上に前記型枠を支持するための複数の支持金具を設置することができる。
構築予定の基礎の周縁に沿って地盤上に配置された第1のプレキャストコンクリート(第1のPC部材)及び第2のプレキャストコンクリート部材(第2のPC部材)の概略的な斜視図である。 構築予定の基礎の周縁に沿って配置された第1のPC部材相互間に隙間が生じる場合にこれを塞ぐための型枠がさらに配置された状態を示す、図1と同様の斜視図である。 構築予定の基礎の周縁に沿って配置された第1のPC部材相互間に隙間が生じる場合にこれを塞ぐための他の第1のPC部材がさらに配置された状態を示す、図1と同様の斜視図である。 第1及び第2の両PC部材の配置後に地盤上に配筋が施される状態を示す、図1と同様の斜視図である。 地盤上の空間にコンクリートが打設された状態を示す、図1と同様の斜視図である。 コンクリートの打設を経て形成された床板上に配筋が施され、型枠が設置される状態を示す、図1と同様の斜視図である。 コンクリートの打設により形成された床板上への配筋及び型枠の設置を完了した状態を示す、図1に示すと同様の斜視図である。 コンクリートの打設を経て基礎梁が形成された状態を示す、図1と同様の斜視図である。
図1及び図2を参照すると、地盤E上に鉄筋コンクリート造の基礎(図示せず)を構築するために用いられる第1のプレキャストコンクリート部材10と第2のプレキャストコンクリート部材12とが示されている。
前記基礎は、地盤E上に形成される床板14(図6参照)と、該床板上に形成される格子状の基礎梁16(図8参照)とからなり、鉄筋コンクリート構造の建物や鉄骨鉄筋コンクリート構造の建物であるコンクリート造の建物(図示せず)の支持を目的として構築される。
前記基礎は複数の直線部と複数のコーナ部とからなる周縁を有する。図示の例では、前記周縁は全体に矩形状を呈し、矩形の四辺に沿ってそれぞれ伸びる4つの直線部と、矩形の四隅にそれぞれ位置する4つのコーナ部とからなる。前記周縁は、図示の例のほか、例えば、クランク形に折れ曲がった部分を含むものがある。
第1のPC部材10は、前記基礎の周縁の各直線部において、前記基礎の床板14の一部をなす床板部18と、前記基礎の床板14及び基礎梁16の双方の一部をなす基礎梁部20とを有する。他方、第2のPC部材12は、前記基礎の周縁の各コーナ部において、前記基礎の床板14の一部をなす床板部22と、前記基礎の床板14及び基礎梁16の双方の一部をなす基礎梁部24とを有する。また、第1のPC部材10の床板部18は側方及び上方へそれぞれ伸びる少なくとも1つの定着筋26、28を有し、第2のPC部材12の床板部22は側方及び上方へそれぞれ伸びる少なくとも1つの定着筋30、32を有する。
図示の例において、第1のPC部材10の床板部18及び基礎梁部20は、それぞれ、直方体の外形を有するブロック体及び矩形の板体からなる(以下、理解を容易にするため、ブロック体18、板体20ということがある。)。
第1のPC部材10のブロック体18は相対する二対の側面18a、18bと、これらの側面に連なりかつ上下に相対する一対の平面(頂面及び底面)18cとを有する。また、第1のPC部材10の板体20は、互いに相対する2つの板面(表裏面)20aと、互いに相対する一対の側面20bと、両板面20a及び両側面20bに連なり、上下に相対する一対の平面(頂面及び底面)20cとを有する。また、板体20は、前記基礎の基礎梁の幅寸法(梁幅)より小さい大きさの板厚を有する。ブロック体18と板体20とはこれらの底面18c、20cが同一の平面上にある。ブロック体18は板体20の表面20aの側にあって板体20と一体をなしており、ブロック体18と板体20とはブロック体18の両側面18aの一方と板体20の表面20aとにおいて互いに連なっている。また、ブロック体18の両側面18b間の長さは板体20の両側面20b間の長さより小さく、ブロック体18は板体20の両側面20b間のほぼ中央に位置する。
図示の第1のPC部材10にあっては、ブロック体18と、板体20の一部20Aであるブロック体18の各側面18bと板体20の各側面20bとの間の板体20の部分とが、前記基礎の床板14の一部をなす。また、板体20の残りの一部すなわちブロック体18の頂面18cの高さ位置から板体20の頂面20cの高さ位置までの部分が前記基礎の基礎梁16の一部をなす。
他方、図示の第2のPC部材12の床板部22及び基礎梁部24は、それぞれ、直方体の外形を有するブロック体及び山形(図示の例では直角)に折れ曲がる板体(以下、理解を容易にするため、ブロック体22、山形の板体24ということがある。)からなる。
第2のPC部材12のブロック体22は互いに直交する二対の側面22a、22bと、これらの側面に連なりかつ上下に相対する一対の平面(頂面及び底面)22cとを有する。第2のPC部材12の板体24は、山形に折れ曲がる2つの相対する板面(表裏面)24aと、一対の側面24bと、山形の両板面24a及び両側面24bに連なり、上下に相対する一対の山形に折れ曲がる平面(頂面及び底面)24cとを有し、また、第1のPC部材10における板体20と同じ厚さ寸法を有する。ここにおいて、山形の表面24aは90度に開き、また、山形の裏面24aは270度に開いている。ブロック体22と山形の板体24とはこれらの底面22c、24cが同一の平面上にある。ブロック体22は山形の板体24の表面24aの側にあって板体24と一体をなしており、ブロック体22と板体24とはブロック体22の両側面22bと板体24の表面24aとにおいて互いに連なっている。ブロック体22の各側面22aは、板体24の各側面24bから、板体24の表面24aが規定する空間の内方に向けて、間隔をおかれている。
図示の第2のPC部材12にあっては、ブロック体22と、板体24の一部24Aすなわちブロック体22の各側面22aと板体24の各側面24bとの間の部分とが、前記基礎の床板14の一部をなす。また、板体24の残りの一部すなわちブロック体22の頂面22cの高さ位置から板体24の頂面24cの高さ位置までの部分が前記基礎の基礎梁の一部をなす。
また、図示の第1のPC部材10にあっては、複数の定着筋26がブロック体18の一つの側面18aから該側面に対して直角な水平方向に伸び、また、1つの定着筋26が各側面18bから該側面に対して垂直な水平方向に伸びている。さらに、複数の定着筋28が、ブロック体18の頂面18cから該頂面に対して垂直な上方向へ伸びている。また、図示の第2のPC部材12にあっては、同様に、2つの定着筋30がそれぞれブロック体22の直交する2つの側面22aから該側面に対して直角な水平方向に伸び、1つの定着筋32が、ブロック体22の頂面22cから該頂面に対して垂直な上方向へ伸びている。
再び図1を参照すると、前記基礎を構築するために、整地された地盤E上に、構築予定の前記基礎の矩形の周縁上に帯状のモルタル層Mが形成され、その一部分(L形に折れ曲がる一部分)が示されている。また、モルタル層Mの前記一部分上に配置された複数の第1のPC部材10と1つの第2のPC部材12とが示されている。モルタル層Mの形成は、整地後の地盤Eの表面を凹凸の少ないより平坦なものとすることを目的として行うものである。したがって、地盤Eの表面が所要の平坦度を有するときは、モルタル層Mの形成を省略し、地盤E上に直接に第1及び第2のPC部材10、12を配置することができる。
前記基礎の構築に際し、複数の第1のPC部材10と1つの第2のPC部材12とを前記周縁の各直線部と各コーナ部とに沿って、したがって前記周縁の全長にわたって、それぞれ配置する。図1においては、理解上の便宜のため、一つの前記直線部に沿って配置された2つの第1のPC部材10、これに隣接する一つの前記コーナ部に沿って配置された1つの第2のPC部材12、これに隣接する前記直線部の他の一つに沿って配置された1つの第1のPC部材10のみが示されている。なお、前記直線部の他の一つに沿って配置された1つの第1のPC部材10について、発明の理解を妨げる恐れのある図の煩雑を回避するため、便宜的に、図1においてはそのブロック体18及び定着筋26、28を省略してその板体20のみを想像線で示すに止め、また、後述する図4〜6においてはその図示を省略した。但し、後述する図7及び図8においては、このような発明の理解を妨げる恐れが少ないため、前記第1のPC部材を実線で示した。
前記周縁に沿っての複数の第1及び第2のPC部材10、12の配置は、これらのPC部材10、12の床板部18,22が前記周縁の内側を向き、また、隣接する2つの第1のPC部材10が互いに接しかつ隣接する第1及び第2のPC部材10、12が互いに接するように配置する。より詳細には、図1に示すように、隣接する2つの第1のPC部材10がこれらの基礎梁部20の側面20bにおいて対向しかつ接するように、また、隣接する第1及び第2の両PC部材10、12がこれらの基礎梁部20、24の側面20b、24bにおいて対向しかつ接するように配置する。
前記周縁に沿って複数の第1及び第2のPC部材10、12が配置されると、これらの床板部18、22が前記周縁に沿って互いに間隔をおいて並び、また、床板部18、22の両側面18b及び両側面22aからそれぞれ側方に伸びる定着筋26、30が前記周縁に沿って互いに間隔をおいて対向する。
隣接する2つの第1のPC部材10は、例えばコ字形の横断面形状を有する連結金具34と平板状の連結金具(図示せず)を用いて、互いに連結する。コ字形の連結金具34は、隣接する2つの第1のPC部材10の両基礎梁部20にこれらの頂面20cを跨ぐように被せ、釘(図示せず)で両基礎梁部20に固定する。また、前記平板状の連結金は、両基礎梁部20の裏面20aの下部に当て、釘(図示せず)で両基礎梁部20に固定する。隣接する第1及び第2の両PC部材10、12の相互連結も、また、コ字形の連結金具34及び前記平板状の連結金具を用いて、前記したと同様にして行うことができる。
第1及び第2のPC部材10、12の使用総数は、前記周縁の全長の大きさによって異なる。また、前記周縁の全長の大きさによっては、前記周縁に沿って配置される全ての第1及び第2のPC部材10、12が互いに接する場合(図1)と、隣接する2つの第1のPC部材10間に隙間D、すなわち第1のPC部材10の基礎梁部20の両側面20b間の長さ寸法に満たない長さの隙間Dが生じる場合(図2及び図3)、又は隣接する第1及び第2の両PC部材10、12間に前記隙間が生じる場合(図示せず)とがある。
隙間Dが生じる場合、図2に示すように、前記周縁の外側に、型枠36を、両隣の第1のPC部材10に接するように、より詳細には型枠36の板面が両隣のPC部材10の基礎梁部20の裏面20aに接するように配置し、さらに適当な連結部材(図示せず)を用いて第1の両PC部材10と型枠36とを相互に連結することができる。これにより、隙間Dが閉じられる。前記隙間が第1及び第2の両PC部材10、12間にあるときにおいても、同様に、型枠36を配置することできる。
また、型枠36を配置することに代えて、図3に示すように、前記周縁の内側に、他の第1のPC部材10を、両隣の第1のPC部材10に接するように、より詳細には他の第1のPC部材10の基礎梁部20の裏面20が第1の両PC部材10の基礎梁部20の表面20aに接するように配置し、さらに適当な連結部材(図示せず)を用いてこれらの3つの第1のPC部材10を相互に連結することができる。これにより、隙間Dが閉じられる。このとき、両隣の第1のPC部材10の床板部18及び定着筋26と、他の第1のPC部材10の床板部18及び定着筋26とが、基礎梁部20の厚さ方向に関して該基礎梁部20の厚さ寸法の大きさだけずれた状態で対向する。前記隙間が第1及び第2の両PC部材10、12間にあるときにおいても、同様に、他の第1のPC部材10を配置することできる。
前記周縁に沿って所要数の第1及び第2のPC部材10、12を配置し、あるいはさらに型枠36又は他の第1のPC部材10を配置すると、地盤E上に、これらのPC部材10、12が取り巻く空間(取り巻き空間)が生じる。
その後、図4に示すように、前記取り巻き空間内において地盤E上に配筋を施す。前記配筋は、図示の例では、各床板部18、22の側面18a、22aから伸びる定着筋26、30に重ね継手により接続される鉄筋38及び該鉄筋に交差する鉄筋40、床板部18、22の側面18b、22aから伸びる定着筋26、30に重ね継手により接続される鉄筋42、床板部18、22相互間を伸びるL形鉄筋44等を配置することにより行う。この配筋は、形成される床板14の補強のために行われる。
配筋後、図5に示すように、前記取り巻き空間内の地盤E上に、複数の第1及び第2のPC部材10、12の床板部18、22の周囲を満たすコンクリートC1を打設する。これにより複数の第1及び第2のPC部材の床板部18、22及び基礎梁部20,24の一部分20A、24A(図1)と、打設されたコンクリートC1とからなる床板14を形成する(図6)。ここにおいて、定着筋26、30はコンクリートC1に埋設され、コンクリートC1と既製のコンクリート部分である床板部18、22との相互結合の強度を高める働きをなす。また、このとき、各床板部18、22から上方に伸びる定着筋28、32とL形鉄筋44とが、打設されたコンクリートC1の上方空間に露出する。
床板14の形成後、より詳細には、コンクリートC1の硬化の発現後、図6及び図7に示すように、床板14上に、複数の第1及び第2のPC部材10,12の基礎梁部20、24と平行に複数の型枠46を配置し、また、これらの型枠46間に複数の他の型枠48を配置する。型枠46、48は合板型枠、プレキャストコンクリート製の型枠等からなる。前記型枠の配置により、床板14上に基礎梁部20、24と複数の型枠46と複数の他の型枠48とが規定する格子状の空間50を形成する。型枠46、48を床板14上に鉛直に支持するために、例えば、床板14上に型枠46,48の下縁部を受け入れ可能であるコ字形の横断面形状を有する複数の支持金具51、L字形の横断面形状を有する複数の支持金具(図示せず)等を配置し、固定することができる。これらの支持金具51は後述するコンクリートC2中に埋設可能である。
相対する基礎梁部20、24及び型枠46、並びに、相対する2つの型枠48には、これらの相互間隔を維持するために用いられるセパレータ(図示せず)の挿通を許すねじ穴又は穴(図示せず)が設けられている。
格子状の空間50を形成するに先立ち、格子状の空間50となるところに配筋を施す。配筋は、例えば、基礎梁部20、24と型枠46との間に形成されることとなる空間部分(格子状空間50の一部分)に、上方へ伸びる定着筋28、32に重ね継手により接続される複数の鉄筋52及び該鉄筋に交差する鉄筋54を配置し、また、型枠48相互間に形成予定の空間部分に他の鉄筋56を配置することにより行う。前記配筋は形成される基礎梁16の補強のために行われる。
その後、図8に示すように、床板14上に、格子状の空間50を満たすコンクリートC2を打設する。コンクリートC2の硬化後、型枠46、48が前記合板型枠からなる場合にはこれらを取り外し、併せて、支持金具51を撤去する。また、前記プレキャストコンクリート製の型枠からなる場合にはこれを取り外すことなくそのままにしておく。これにより、基礎梁部20、24と打設されたコンクリートC2とで形成された部分と、コンクリートC2のみで形成された部分とからなる基礎梁16を形成する。その結果、既成のPC部材10、12と、打設コンクリートC1、C2とからなる前記基礎が構築される。
10 第1のPC部材
12 第2のPC部材
14 基礎の床板
16 基礎の基礎梁
18 第1のPC部材の床板部
20 第1のPC部材の基礎梁部
22 第2のPC部材の床板部
24 第2のPC部材の基礎梁部
26、30 側方に伸びる定着筋
28、32 上方に伸びる定着筋
46、48 型枠

Claims (5)

  1. 鉄筋コンクリート造の床板及び該床板上の基礎梁からなり、また、複数の直線部及び複数のコーナ部からなる周縁を有する基礎を構築するために用いられる第1のプレキャストコンクリート部材及び第2のプレキャストコンクリート部材であって、
    前記第1のプレキャストコンクリート部材及び前記第2のプレキャストコンクリート部材は、それぞれ、前記基礎の周縁の各直線部と各コーナ部とにおいて、前記基礎の床板の一部をなす床板部と前記床板及び前記基礎梁の双方の一部をなす基礎梁部とを有し、
    前記第1のプレキャストコンクリート部材の床板部及び前記第2のプレキャストコンクリート部材の床板部は、それぞれ、上方及び側方へそれぞれ伸びる少なくとも1つの定着筋を有する、第1のプレキャストコンクリート部材及び第2のプレキャストコンクリート部材。
  2. 請求項1に記載の第1のプレキャストコンクリート部材及び第2のプレキャストコンクリート部材を用いて鉄筋コンクリート造の床板及び該床板上の基礎梁からなる基礎を構築する方法であって、
    地盤上に、構築予定の前記基礎の周縁に沿って、複数の第1のプレキャストコンクリート部材と複数の第2のプレキャストコンクリート部材とをこれらの床板部が前記周縁の内側を向きかつこれらの基礎梁部同士が互いに接するように並べて配置すること、
    前記周縁に沿って配置された複数の第1及び第2のプレキャストコンクリート部材が規定する前記地盤上の空間に配筋を施すこと、
    前記地盤上の空間に、複数の第1及び第2のプレキャストコンクリート部材の床板部の周囲を満たすコンクリートを打設し、これにより複数の第1及び第2のプレキャストコンクリート部材の床板部及び基礎梁部の一部分と、打設されたコンクリートとからなる床板を形成すること、
    前記床板上に、複数の第1及び第2のプレキャストコンクリート部材の基礎梁部と平行に複数の型枠を配置し、また、該型枠間に複数の他の型枠を配置し、これにより前記床板上に前記基礎梁部と前記複数の型枠と前記複数の他の型枠とが規定する格子状の空間を形成すること、
    前記格子状の空間の形成に先立ち、形成予定の前記格子状の空間に配筋を施すこと、
    前記床板上に、前記格子状の空間を満たすコンクリートを打設し、これにより前記基礎梁部と打設されたコンクリートとからなる基礎梁を形成することを含む、基礎の構築方法。
  3. 前記構築予定の基礎の周縁に沿って配置される前記第1及び第2のプレキャストコンクリート部材において隣接する2つの第1のプレキャストコンクリート部材間又は隣接する前記第1のプレキャストコンクリート部材と前記第2のプレキャストコンクリート部材との間に前記第1のプレキャストコンクリート部材を配置するのに十分でない大きさの隙間が生じるとき、前記周縁の外側に、型枠を、前記隣接する第1の両プレキャストコンクリート部材又は前記隣接する第1及び第2のプレキャストコンクリート部材に接するように配置することを含む、請求項2に記載の基礎の構築方法。
  4. 前記構築予定の基礎の周縁に沿って配置される前記第1及び第2のプレキャストコンクリート部材において隣接する2つの第1のプレキャストコンクリート部材間又は隣接する前記第1のプレキャストコンクリート部材と前記第2のプレキャトコンクリート部材との間に前記第1のプレキャストコンクリート部材を配置するのに十分でない大きさの隙間が生じるとき、前記周縁の内側に、他の第1のプレキャストコンクリート部材を、前記隣接する第1の両プレキャストコンクリート部材又は前記隣接する第1及び第2のプレキャストコンクリート部材に接するように配置することを含む、請求項2に記載の基礎の構築方法。
  5. 前記格子状空間を形成するに先立ち、前記形成された床板上に前記型枠を支持するための複数の支持金具を設置する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の基礎の構築方法。
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