JP3094550B2 - 画像形成方法 - Google Patents
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- B41M5/382—Contact thermal transfer or sublimation processes
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- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
- B41M5/5227—Macromolecular coatings characterised by organic non-macromolecular additives, e.g. UV-absorbers, plasticisers, surfactants
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、感熱転写方式
によるカラービデオプリンターに使用して好適な画像形
成方法に関するものである。
によるカラービデオプリンターに使用して好適な画像形
成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子スチルカメラ等によって撮
影した画像を、銀塩系写真と同じように印画紙にプリン
トアウトするために、感熱転写方式による画像形成が試
みられている。この感熱転写方式は、受容層が形成され
た印画紙に対して染料を含むインクリボンを接触させ、
感熱ヘッド等によってインクリボンを加熱し、インクリ
ボンの染料を印画紙の受容層に移行せしめるものであ
る。そして、印画紙の受容層としてはポリエステル等
が、またインクリボンの染料としては分散染料等が用い
られている。
影した画像を、銀塩系写真と同じように印画紙にプリン
トアウトするために、感熱転写方式による画像形成が試
みられている。この感熱転写方式は、受容層が形成され
た印画紙に対して染料を含むインクリボンを接触させ、
感熱ヘッド等によってインクリボンを加熱し、インクリ
ボンの染料を印画紙の受容層に移行せしめるものであ
る。そして、印画紙の受容層としてはポリエステル等
が、またインクリボンの染料としては分散染料等が用い
られている。
【0003】ところで、通常この種の方式に用いられる
分散染料には、特開平1−259989号公報、特開平
1−275096号公報等に開示されるような様々な工
夫が凝らされているとは言え、受容層へ移行後は受容層
高分子とファンデルワールス力、双極子間力、水素結合
等の相互作用することによって受容層中に保持されてい
るに過ぎない。したがって、画像形成後に染料に対して
より親和力の優れた樹脂や溶媒等に接すると、あるいは
これらの相互作用を打ち消すだけの熱エネルギーが供給
されると、染料の移行や溶出が誘発されたり、画像のぼ
けが発生する等の不都合が生ずる。
分散染料には、特開平1−259989号公報、特開平
1−275096号公報等に開示されるような様々な工
夫が凝らされているとは言え、受容層へ移行後は受容層
高分子とファンデルワールス力、双極子間力、水素結合
等の相互作用することによって受容層中に保持されてい
るに過ぎない。したがって、画像形成後に染料に対して
より親和力の優れた樹脂や溶媒等に接すると、あるいは
これらの相互作用を打ち消すだけの熱エネルギーが供給
されると、染料の移行や溶出が誘発されたり、画像のぼ
けが発生する等の不都合が生ずる。
【0004】このような状況から、例えば特開昭59−
78893号公報、特開昭60−2398号公報、特開
昭60−110494号公報、特開昭60−22078
5号公報、特開昭60−260381号公報、特開昭6
0−260391号公報等に見られるように、化学結合
の形成に基づく手段も提案されている。
78893号公報、特開昭60−2398号公報、特開
昭60−110494号公報、特開昭60−22078
5号公報、特開昭60−260381号公報、特開昭6
0−260391号公報等に見られるように、化学結合
の形成に基づく手段も提案されている。
【0005】これらに開示される方法は、エポキシ基や
イソシアネート基と反応し得る基を有する色素を用いる
受容層に該当基を有する化合物を含有させる方法であ
り、またアクリロイル基やメタクリロイル基を有する色
素を用い受容層に活性水素を有する化合物を含有させる
方法であり、さらには金属錯体を形成し得る色素を用い
受容層に金属化合物を含有させる方法、活性メチル基
(あるいはメチレン基)を有する低分子化合物を昇華移
行させて受容層中のアルデヒド(ニトロソ)化合物と反
応させて色素を形成する方法等がある。
イソシアネート基と反応し得る基を有する色素を用いる
受容層に該当基を有する化合物を含有させる方法であ
り、またアクリロイル基やメタクリロイル基を有する色
素を用い受容層に活性水素を有する化合物を含有させる
方法であり、さらには金属錯体を形成し得る色素を用い
受容層に金属化合物を含有させる方法、活性メチル基
(あるいはメチレン基)を有する低分子化合物を昇華移
行させて受容層中のアルデヒド(ニトロソ)化合物と反
応させて色素を形成する方法等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、化学結
合の形成に基づく手段では、色素や受容層の反応性が高
く保存性が悪いことや、短時間で反応が完了せず安定な
画像形成に長時間を要すること、色素の調製が難しく使
用可能な色素の種類が限られること、等の欠点があり、
またこれら手段によっても定着性は十分なものとは言い
難い。
合の形成に基づく手段では、色素や受容層の反応性が高
く保存性が悪いことや、短時間で反応が完了せず安定な
画像形成に長時間を要すること、色素の調製が難しく使
用可能な色素の種類が限られること、等の欠点があり、
またこれら手段によっても定着性は十分なものとは言い
難い。
【0007】上述のように、従来の感熱転写方式では、
特に定着性の不足による染料の移行が実用化の大きな妨
げとなっており、その改善が望まれている。そこで本発
明は、かかる従来の実情に鑑みて提案されてものであっ
て、優れた熱転写感度を有し、しかも銀塩系写真像に匹
敵する定着性を付与できる画像形成方法を提供すること
を目的とする。
特に定着性の不足による染料の移行が実用化の大きな妨
げとなっており、その改善が望まれている。そこで本発
明は、かかる従来の実情に鑑みて提案されてものであっ
て、優れた熱転写感度を有し、しかも銀塩系写真像に匹
敵する定着性を付与できる画像形成方法を提供すること
を目的とする。
【0008】なお、本発明は特願平3−89592で示
した定着型感熱転写方式画像形成材料が完全な疎水系
(低誘電率媒体系)で造塩による定着効果を得たのに対
し親水系(高誘電率系)でも同様な造塩定着作用を得る
ことを目的とする。
した定着型感熱転写方式画像形成材料が完全な疎水系
(低誘電率媒体系)で造塩による定着効果を得たのに対
し親水系(高誘電率系)でも同様な造塩定着作用を得る
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成方法
は、酸性染料または塩基性染料との造塩によるレーキ化
が可能な沈澱剤を含有する印画紙に対し、両親媒性を有
する酸性染料または塩基性染料を含有するインクリボン
を接触せしめ、熱刺激によりインクリボンから印画紙に
酸性染料または塩基性染料を移行し定着する方法であ
る。また、本発明の画像形成方法は、両親媒性を有する
酸性染料または塩基性染料の水−クロロホルム系(重量
比1:1)での分配係数が0.05以上10以下である
上述構成の画像形成方法である。また、本発明の画像形
成方法は、酸性染料または塩基性染料のインク中濃度が
5〜100重量%である上述構成の画像形成方法であ
る。また、本発明の画像形成方法は、沈澱剤の受容層中
濃度が5〜90重量%である上述構成の画像形成方法で
ある。また、本発明の画像形成方法は、染料を両親媒性
化する有機カチオンが臭化テトラーn−ヘキシルアンモ
ニウム、ホウフッ化テトラーn−ブチルアンモニウム、
過塩素酸テトラーn−ブチルアンモニウム、臭化セチル
トリメチルアンモニウム、塩化ジオクタデシルジメチル
アンモニウム、塩化ミリスチリルジメチルベンジルアン
モニウム、塩化ベンジルジメチル−〔2−〔2−(P−
1,1,3,3−テトラメチルブチルフェノキシ)エト
キシ〕エチル〕アンモニウム、アルキルピリジニウム
塩、イミダゾリニウム塩から選択される少なくとも1種
である上述構成の画像形成方法である。また、本発明の
画像形成方法は、塩基性染料を両親媒性化する有機アニ
オンが、パラトルエンスルホン酸ソーダ、石鹸、N−ア
シルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシ
ル化ペプチド等のカルボン酸塩や、アルキルスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルナフタレン
スルホン酸、スルホコハク酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、N−アシルスルホン酸塩等のスルホン酸塩、硫
酸化油、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ア
ルキルアリルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩等
の硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテ
ルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩等のリン
酸エステルから選ばれる少なくとも1種である上述構成
の画像形成方法てある。
は、酸性染料または塩基性染料との造塩によるレーキ化
が可能な沈澱剤を含有する印画紙に対し、両親媒性を有
する酸性染料または塩基性染料を含有するインクリボン
を接触せしめ、熱刺激によりインクリボンから印画紙に
酸性染料または塩基性染料を移行し定着する方法であ
る。また、本発明の画像形成方法は、両親媒性を有する
酸性染料または塩基性染料の水−クロロホルム系(重量
比1:1)での分配係数が0.05以上10以下である
上述構成の画像形成方法である。また、本発明の画像形
成方法は、酸性染料または塩基性染料のインク中濃度が
5〜100重量%である上述構成の画像形成方法であ
る。また、本発明の画像形成方法は、沈澱剤の受容層中
濃度が5〜90重量%である上述構成の画像形成方法で
ある。また、本発明の画像形成方法は、染料を両親媒性
化する有機カチオンが臭化テトラーn−ヘキシルアンモ
ニウム、ホウフッ化テトラーn−ブチルアンモニウム、
過塩素酸テトラーn−ブチルアンモニウム、臭化セチル
トリメチルアンモニウム、塩化ジオクタデシルジメチル
アンモニウム、塩化ミリスチリルジメチルベンジルアン
モニウム、塩化ベンジルジメチル−〔2−〔2−(P−
1,1,3,3−テトラメチルブチルフェノキシ)エト
キシ〕エチル〕アンモニウム、アルキルピリジニウム
塩、イミダゾリニウム塩から選択される少なくとも1種
である上述構成の画像形成方法である。また、本発明の
画像形成方法は、塩基性染料を両親媒性化する有機アニ
オンが、パラトルエンスルホン酸ソーダ、石鹸、N−ア
シルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシ
ル化ペプチド等のカルボン酸塩や、アルキルスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルナフタレン
スルホン酸、スルホコハク酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、N−アシルスルホン酸塩等のスルホン酸塩、硫
酸化油、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ア
ルキルアリルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩等
の硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテ
ルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩等のリン
酸エステルから選ばれる少なくとも1種である上述構成
の画像形成方法てある。
【0010】
【作用】本発明によれば、酸性染料または塩基性染料と
の造塩によるレーキ化が可能な沈澱剤を含有する印画紙
に対し、両親媒性を有する酸性染料または塩基性染料を
含有するインクリボンを接触せしめ、熱刺激によりイン
クリボンから印画紙に酸性染料または塩基性染料を移行
し定着することにより、特に定着性を飛躍的に改善する
ことができ、銀塩系写真像に匹敵する定着性が付与され
た画像を得ることができる。
の造塩によるレーキ化が可能な沈澱剤を含有する印画紙
に対し、両親媒性を有する酸性染料または塩基性染料を
含有するインクリボンを接触せしめ、熱刺激によりイン
クリボンから印画紙に酸性染料または塩基性染料を移行
し定着することにより、特に定着性を飛躍的に改善する
ことができ、銀塩系写真像に匹敵する定着性が付与され
た画像を得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明画像形成方法の一実施例につい
て説明する。
て説明する。
【0012】まず、図1を参照しながら、本発明インク
リボンの作製方法について説明する。
リボンの作製方法について説明する。
【0013】染料の調製
【0014】酸性染料系
【0015】銅フタロシアニン四スルホン酸ナトリウム
(コダック社製)10gの水溶液1000ccを調製し
ておき、この溶液を19.57gの臭化テトラ−n−ヘ
キシルアンモニウムを溶解する水−エタノール(1/1
体積比)溶液2000ccに滴下した。混合液の一部を
採って等量のクロロホルムを加えて振とう、放置したと
ころ約0.3の分配比(Oil/Water)で染料は
油相にも分配した。同様な抽出実験で出発物質は油相に
殆ど分配せず、上述の処理により両親媒化したことが明
らかとなった。次に混合溶液に多量の水を加えたとこ
ろ、濃青色沈澱が析出した。沈澱物を濾取し、ヘキサン
で洗浄後、室温で減圧下乾燥し、約30gの固形物を得
た。出発染料はエタノールに不溶であるがこの操作によ
り水−エタノール混合溶媒に可溶となった。この染料を
精製するため約30gの染料を200gの水−エタノー
ル混合溶液に溶解し、ここに2gの酸性白土を加え、5
分間超音波で攪はんした後沈澱物を濾別し、濾液をエバ
ポレータにて減圧下乾燥すると出発物質とほぼ同量の染
料が得られた。
(コダック社製)10gの水溶液1000ccを調製し
ておき、この溶液を19.57gの臭化テトラ−n−ヘ
キシルアンモニウムを溶解する水−エタノール(1/1
体積比)溶液2000ccに滴下した。混合液の一部を
採って等量のクロロホルムを加えて振とう、放置したと
ころ約0.3の分配比(Oil/Water)で染料は
油相にも分配した。同様な抽出実験で出発物質は油相に
殆ど分配せず、上述の処理により両親媒化したことが明
らかとなった。次に混合溶液に多量の水を加えたとこ
ろ、濃青色沈澱が析出した。沈澱物を濾取し、ヘキサン
で洗浄後、室温で減圧下乾燥し、約30gの固形物を得
た。出発染料はエタノールに不溶であるがこの操作によ
り水−エタノール混合溶媒に可溶となった。この染料を
精製するため約30gの染料を200gの水−エタノー
ル混合溶液に溶解し、ここに2gの酸性白土を加え、5
分間超音波で攪はんした後沈澱物を濾別し、濾液をエバ
ポレータにて減圧下乾燥すると出発物質とほぼ同量の染
料が得られた。
【0016】塩基性染料系
【0017】次にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)の三原色(減色混合)の染料の両親媒化をお
こなった。染料母体としては、オーラミンO(Y)、ロ
ーダミンB(M)、メチレンブルー(C)の各塩酸塩を
用いた。
アン(C)の三原色(減色混合)の染料の両親媒化をお
こなった。染料母体としては、オーラミンO(Y)、ロ
ーダミンB(M)、メチレンブルー(C)の各塩酸塩を
用いた。
【0018】まず、2gのオーラミンO(Y)を溶解す
る水溶液600ccを調製しておき、この溶液に1gの
パラトルエンスルホン酸ソーダを含むエタノール溶液5
0gを滴下したところ沈澱が析出した。沈澱物を濾取
し、ヘキサンで洗浄後、室温で減圧下乾燥し、約2gの
固形物を得た。出発染料はMEKに不溶であるがこの操
作により水−MEK混合溶媒に可溶となり、明らかに両
親媒性を示した。
る水溶液600ccを調製しておき、この溶液に1gの
パラトルエンスルホン酸ソーダを含むエタノール溶液5
0gを滴下したところ沈澱が析出した。沈澱物を濾取
し、ヘキサンで洗浄後、室温で減圧下乾燥し、約2gの
固形物を得た。出発染料はMEKに不溶であるがこの操
作により水−MEK混合溶媒に可溶となり、明らかに両
親媒性を示した。
【0019】ローダミンB(M)、メチレンブルー
(C)についても、上と全く同様の方法で両親媒化をお
こなった。
(C)についても、上と全く同様の方法で両親媒化をお
こなった。
【0020】インクリボン作製
【0021】酸性染料系
【0022】上記実施例で示した酸性染料を用いてイン
クリボンを作製した。得られたフタロシアニン系染料を
バインダー高分子としてポリエステル樹脂と共に次の組
成でMEKに溶いて塗布溶液した。 組成 重量部 ポリエステル 1 染料 1 MEK 20
クリボンを作製した。得られたフタロシアニン系染料を
バインダー高分子としてポリエステル樹脂と共に次の組
成でMEKに溶いて塗布溶液した。 組成 重量部 ポリエステル 1 染料 1 MEK 20
【0023】この溶液をワイヤーバーを用いて裏面に耐
熱滑性層を有するPETフィルム上に塗布してから12
0℃の熱風にて2分間乾燥し、乾燥時膜厚が約1ミクロ
ンの透明着色層を有するリボンを得た。
熱滑性層を有するPETフィルム上に塗布してから12
0℃の熱風にて2分間乾燥し、乾燥時膜厚が約1ミクロ
ンの透明着色層を有するリボンを得た。
【0024】塩基性染料系
【0025】上記実施例で得られた塩基性染料をポリビ
ニルブチラール(商品名BL−1;積水化学製)を溶解
するMEK/エタノール混合溶液に溶いて次の組成の塗
布溶液(3種類)を得た。 組成 重量部 ポリビニルブチラール 1 染料 1 MEK/エタノール(1/1wt比) 50
ニルブチラール(商品名BL−1;積水化学製)を溶解
するMEK/エタノール混合溶液に溶いて次の組成の塗
布溶液(3種類)を得た。 組成 重量部 ポリビニルブチラール 1 染料 1 MEK/エタノール(1/1wt比) 50
【0026】この溶液をワイヤーバーを用いて裏面に耐
熱滑性層を有するPETフィルム上に塗布してから12
0℃の熱風にて2分間乾燥し、乾燥時膜厚が約1ミクロ
ンの透明着色層を有するリボンを得た。
熱滑性層を有するPETフィルム上に塗布してから12
0℃の熱風にて2分間乾燥し、乾燥時膜厚が約1ミクロ
ンの透明着色層を有するリボンを得た。
【0027】次に、これらのインクリボンを用いた画像
形成方法について説明する。
形成方法について説明する。
【0028】印画紙状態での定着効果の確認
【0029】酸性染料系
【0030】印画紙作製 塩化バリウムと変成酢酸ビニルを次の重量比で含む水溶
液を調製し、厚さが約200ミクロンの中性紙上にワイ
ヤーバーを用いて湿潤時厚を100ミクロンに設定して
塗布し、120℃で1時間減圧乾燥した。次にこの白色
の受容層を有する印画紙を100℃に加熱した加圧ロー
ラーに通して光沢を与えた。 塗布液組成 重量部 塩化バリウム 1 変成酢酸ビニル 5 シリコンオイル 5 水−メタノール(1/9体積比) 50
液を調製し、厚さが約200ミクロンの中性紙上にワイ
ヤーバーを用いて湿潤時厚を100ミクロンに設定して
塗布し、120℃で1時間減圧乾燥した。次にこの白色
の受容層を有する印画紙を100℃に加熱した加圧ロー
ラーに通して光沢を与えた。 塗布液組成 重量部 塩化バリウム 1 変成酢酸ビニル 5 シリコンオイル 5 水−メタノール(1/9体積比) 50
【0031】印画実験 作製したインクリボンと印画紙を用いて実用形態での画
像形成を行った。具体的にはリボンをソニー製カラービ
デオプリンターCVP−G500のリボンカセットにま
た、印画紙を印画紙カセットに装着して階調印画したと
ころシアン色相の光沢ある階調性に富んだ画像が得られ
た。次にこの画像上に水を噴霧した後に送り速度5mm
/secで加熱圧(100℃)ローラー間を通した。
像形成を行った。具体的にはリボンをソニー製カラービ
デオプリンターCVP−G500のリボンカセットにま
た、印画紙を印画紙カセットに装着して階調印画したと
ころシアン色相の光沢ある階調性に富んだ画像が得られ
た。次にこの画像上に水を噴霧した後に送り速度5mm
/secで加熱圧(100℃)ローラー間を通した。
【0032】ここで得られた画像の移行性を評価するた
めに、移行の相手となるべきフィルムを次の組成の塗布
液からワイヤーバーを用いて(乾燥時)厚さ100ミク
ロンに成膜して得た。その皮膜は室温で粘着性を発現
し、受容層に密着するが離型も容易である。 重量部 塗布液 ブチラール樹脂 1 エタノール(溶剤) 50
めに、移行の相手となるべきフィルムを次の組成の塗布
液からワイヤーバーを用いて(乾燥時)厚さ100ミク
ロンに成膜して得た。その皮膜は室温で粘着性を発現
し、受容層に密着するが離型も容易である。 重量部 塗布液 ブチラール樹脂 1 エタノール(溶剤) 50
【0033】この粘着フィルムを先の出力画像に貼付
し、100℃で30秒放置した後に剥離した。同様な移
行性評価試験を沈澱剤を全く含まない(他の成分、組成
は実施例と同一)印画紙に対しておこなった。その結
果、本発明の画像はほぼ100%の画像濃度が保持され
たが、従来の画像は10%程度の保持力を示すにとどま
り(90%は上記粘着フィルムに移った。)、本発明の
定着効果が明らかとなった。
し、100℃で30秒放置した後に剥離した。同様な移
行性評価試験を沈澱剤を全く含まない(他の成分、組成
は実施例と同一)印画紙に対しておこなった。その結
果、本発明の画像はほぼ100%の画像濃度が保持され
たが、従来の画像は10%程度の保持力を示すにとどま
り(90%は上記粘着フィルムに移った。)、本発明の
定着効果が明らかとなった。
【0034】塩基性染料系
【0035】印画紙作製 酸性白土(Japanese Acid Clay;和
光純薬)1gを水100ccに膨潤、分散させておき、
この分散液に5wt%ポリビニルアルコール(重合度5
00;和光純薬)水溶液20gを添加後1時間超音波分
散して白色のスラリーを得た。このスラリーをワイヤー
バーを用いてコート紙(厚さ約200μm)上に塗布
し、熱風乾燥後120℃で1時間減圧乾燥して乾燥時膜
厚5μmの受容層を有する印画紙を得た。この印画紙を
水中に浸漬させても皮膜の膨潤は認められたが再溶解は
認められなかった。
光純薬)1gを水100ccに膨潤、分散させておき、
この分散液に5wt%ポリビニルアルコール(重合度5
00;和光純薬)水溶液20gを添加後1時間超音波分
散して白色のスラリーを得た。このスラリーをワイヤー
バーを用いてコート紙(厚さ約200μm)上に塗布
し、熱風乾燥後120℃で1時間減圧乾燥して乾燥時膜
厚5μmの受容層を有する印画紙を得た。この印画紙を
水中に浸漬させても皮膜の膨潤は認められたが再溶解は
認められなかった。
【0036】印画実験 作製したインクリボンと印画紙を用いて実用形態での画
像形成を行った。具体的にはリボンをソニー製カラービ
デオプリンターCVP−G500のリボンカセットにま
た、印画紙を印画紙カセットに装着してY,M,Cの順
で重ねながらベタ(全面発色)印画したところ黒褐色色
相の光沢ある画像が得られた。
像形成を行った。具体的にはリボンをソニー製カラービ
デオプリンターCVP−G500のリボンカセットにま
た、印画紙を印画紙カセットに装着してY,M,Cの順
で重ねながらベタ(全面発色)印画したところ黒褐色色
相の光沢ある画像が得られた。
【0037】次に、この画像上を水を保持させた脱脂綿
を摺動させることにより受容層を膨潤させた。画像の流
れは生じなかった。
を摺動させることにより受容層を膨潤させた。画像の流
れは生じなかった。
【0038】この画像の一部を室温でエタノール(受容
層作製時の溶剤)中に投入したが、24時間経過しても
見かけ上、何等の変化もなかった。そこで溶剤中への含
浸前後での画像の反射濃度を測定したところO.Dが
2.2から2.1にやや減少していたが溶剤蒸気に接触
していた部分もふくめて画像のボケも全く認められなか
った。同様な定着性評価試験を画像を水中に含浸して行
ったが染料の溶出は認められず、画像が定着したことが
明白となった。
層作製時の溶剤)中に投入したが、24時間経過しても
見かけ上、何等の変化もなかった。そこで溶剤中への含
浸前後での画像の反射濃度を測定したところO.Dが
2.2から2.1にやや減少していたが溶剤蒸気に接触
していた部分もふくめて画像のボケも全く認められなか
った。同様な定着性評価試験を画像を水中に含浸して行
ったが染料の溶出は認められず、画像が定着したことが
明白となった。
【0039】表1には、酸性染料または塩基性染料を用
いた場合の、染料のインク中濃度及び沈澱剤の受容層中
濃度についての上限及び好ましい範囲を示してある。染
料のインク中濃度の上限が100wt%であるのは、染
料に造膜性のあるものを使った場合であり、造膜性のな
い染料の場合は、バインダー樹脂が必要となる。染料の
インク中濃度が5wt%以下になると充分な発色が得ら
れない。沈澱剤の受容層中濃度が90wt%以上になる
と沈澱剤自体には造膜性がないため、成膜が不可能にな
る。また、5wt%以下になると印画紙への充分な染料
の定着が得られない。
いた場合の、染料のインク中濃度及び沈澱剤の受容層中
濃度についての上限及び好ましい範囲を示してある。染
料のインク中濃度の上限が100wt%であるのは、染
料に造膜性のあるものを使った場合であり、造膜性のな
い染料の場合は、バインダー樹脂が必要となる。染料の
インク中濃度が5wt%以下になると充分な発色が得ら
れない。沈澱剤の受容層中濃度が90wt%以上になる
と沈澱剤自体には造膜性がないため、成膜が不可能にな
る。また、5wt%以下になると印画紙への充分な染料
の定着が得られない。
【0040】
【表1】
【0041】なお、受容層中にはイオン間造塩反応を阻
害しない限り他の補助的化合物(例えば蛍光増白剤、可
塑剤、吸湿剤等)を添加してもかまわない。また、バイ
ンダー樹脂は必ずしも水膨潤性でなくともよく、それ自
身で造塩反応を起こすに足る誘電率を与えるもの、もし
くは当該低分子との混合物であってもよい。その場合に
は、浸し水操作は必要なくなる。
害しない限り他の補助的化合物(例えば蛍光増白剤、可
塑剤、吸湿剤等)を添加してもかまわない。また、バイ
ンダー樹脂は必ずしも水膨潤性でなくともよく、それ自
身で造塩反応を起こすに足る誘電率を与えるもの、もし
くは当該低分子との混合物であってもよい。その場合に
は、浸し水操作は必要なくなる。
【0042】次に、印画紙の受容層における染料の挙動
を確認するために定着動作のシミュレションを行った。
を確認するために定着動作のシミュレションを行った。
【0043】酸性染料系
【0044】染料としては、銅フタロシアニン四スルホ
ン酸ナトリウム(コダック社製)を用いた。この染料1
重量部を1000重量部のエタノールに溶解させてお
き、塩化バリウムの1wt%水溶液10重量部を滴下し
たところ直ちに濃青色沈澱が析出し、ほとんど無色の上
澄み液が得られた。この沈澱物を濾別して回収し、多量
の水で洗浄後、アセトン、酢酸エチル、トルエンの順で
洗浄したが染料の溶出は全く認められず顔料化したこと
が確認された。
ン酸ナトリウム(コダック社製)を用いた。この染料1
重量部を1000重量部のエタノールに溶解させてお
き、塩化バリウムの1wt%水溶液10重量部を滴下し
たところ直ちに濃青色沈澱が析出し、ほとんど無色の上
澄み液が得られた。この沈澱物を濾別して回収し、多量
の水で洗浄後、アセトン、酢酸エチル、トルエンの順で
洗浄したが染料の溶出は全く認められず顔料化したこと
が確認された。
【0045】以上よりエタノール等の高誘電率溶媒中で
両親媒化した染料が造塩により顔料化することが明らか
である。このことは、レーキ化剤(沈澱剤)のカチオン
よりもイオン結合力が卑な有機カチオンで置換してイン
クリボン用染料としておけば、当該染料がイオン解離し
易い高誘電率媒体中で容易にイオン交換することを示し
ている。
両親媒化した染料が造塩により顔料化することが明らか
である。このことは、レーキ化剤(沈澱剤)のカチオン
よりもイオン結合力が卑な有機カチオンで置換してイン
クリボン用染料としておけば、当該染料がイオン解離し
易い高誘電率媒体中で容易にイオン交換することを示し
ている。
【0046】同様な手法で他のアニオン染料を両親媒性
化することができる。有機カチオンとしては、市販の界
面活性剤やアンモニウム塩、ホスホニウム塩から選択可
能であるが、生成(染料)の塩の水−クロロホルム系
(重量比1:1)での分配係数が0.05以上10以下
となることが好ましい。
化することができる。有機カチオンとしては、市販の界
面活性剤やアンモニウム塩、ホスホニウム塩から選択可
能であるが、生成(染料)の塩の水−クロロホルム系
(重量比1:1)での分配係数が0.05以上10以下
となることが好ましい。
【0047】有機カチオン系界面活性剤としては、臭化
テトラーn−ヘキシルアンモニウムの他、ホウフッ化テ
トラーn−ブチルアンモニウム、過塩素酸テトラーn−
ブチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、塩化ミ
リスチリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ベンジ
ルジメチル−〔2−〔2−(P−1,1,3,3−テト
ラメチルブチルフェノキシ)エトキシ〕エチル〕アンモ
ニウム、アルキルピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩
等が挙げられる。
テトラーn−ヘキシルアンモニウムの他、ホウフッ化テ
トラーn−ブチルアンモニウム、過塩素酸テトラーn−
ブチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、塩化ミ
リスチリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ベンジ
ルジメチル−〔2−〔2−(P−1,1,3,3−テト
ラメチルブチルフェノキシ)エトキシ〕エチル〕アンモ
ニウム、アルキルピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩
等が挙げられる。
【0048】一般の酸性染料のレーキ化について染料と
沈澱剤の代表的組み合わせ例を表2に列挙する。
沈澱剤の代表的組み合わせ例を表2に列挙する。
【0049】
【表2】
【0050】塩基性染料系
【0051】定着実験 酸性白土0.2gをエタノール20g中に投じて数分間
超音波照射して分散させた。この分散液にローダミン6
Gの10mmol/lエタノール溶液1ccを添加した
ところ直ちに濃橙赤色の沈澱が生じ、殆ど無色(やや黄
橙色の蛍光を発する)の上澄み液を与えた。着色沈澱物
を濾別して回収し、100ccのエタノールにて洗浄し
て未反応の染料を完全に除去した後に室温で乾燥した。
このような操作を経て回収された橙赤色粉体の層間距離
は16.03Åと測定され、層間距離は未処理の酸性白
土の値(9.77Å)より6Å程度増加していた。
超音波照射して分散させた。この分散液にローダミン6
Gの10mmol/lエタノール溶液1ccを添加した
ところ直ちに濃橙赤色の沈澱が生じ、殆ど無色(やや黄
橙色の蛍光を発する)の上澄み液を与えた。着色沈澱物
を濾別して回収し、100ccのエタノールにて洗浄し
て未反応の染料を完全に除去した後に室温で乾燥した。
このような操作を経て回収された橙赤色粉体の層間距離
は16.03Åと測定され、層間距離は未処理の酸性白
土の値(9.77Å)より6Å程度増加していた。
【0052】また、この粉体を水や他の有機溶媒(アル
コール、MEK、トルエン等)に含浸させても染料の溶
出を起こさず、顔料化したことを確認した。
コール、MEK、トルエン等)に含浸させても染料の溶
出を起こさず、顔料化したことを確認した。
【0053】同様な手法で他の塩基性染料を両親媒性化
することができる。有機アニオンとしては、市販の有機
アニオン系界面活性剤から選択可能であるが、生成(染
料)塩の水−クロロホルム系(重量比1:1)での分配
係数が0.05以上10以下となることが好ましい。
することができる。有機アニオンとしては、市販の有機
アニオン系界面活性剤から選択可能であるが、生成(染
料)塩の水−クロロホルム系(重量比1:1)での分配
係数が0.05以上10以下となることが好ましい。
【0054】有機アニオン系界面活性剤としては、パラ
トルエンスルホン酸ソーダの他、石鹸、N−アシルアミ
ノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプ
チド等のカルボン酸塩や、アルキルスルホン酸塩、アル
キルベンゼンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン
酸、スルホコハク酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、
N−アシルスルホン酸塩等のスルホン酸塩、硫酸化油、
アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルア
リルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩等の硫酸エ
ステル塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸
塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩等のリン酸エステ
ル塩等が挙げられる。
トルエンスルホン酸ソーダの他、石鹸、N−アシルアミ
ノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプ
チド等のカルボン酸塩や、アルキルスルホン酸塩、アル
キルベンゼンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン
酸、スルホコハク酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、
N−アシルスルホン酸塩等のスルホン酸塩、硫酸化油、
アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルア
リルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩等の硫酸エ
ステル塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸
塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩等のリン酸エステ
ル塩等が挙げられる。
【0055】一般の塩基性染料のレーキ化について染料
と沈澱剤の代表的組み合わせ例を表3に列挙する。
と沈澱剤の代表的組み合わせ例を表3に列挙する。
【0056】
【表3】
【0057】このように上述の実施例によれば、特に定
着性を飛躍的に改善することができ、銀塩系写真像に匹
敵する定着性が付与された画像を得ることができる。ま
た、定着性だけでなく、他に求められている耐光性、色
相、感度等の諸性能を改善することができる。またさら
に、本実施例におけるインクリボンの製造方法は、従来
用いられている製造方法に準拠しているので、従来の製
造装置をそのまま使用することができる。
着性を飛躍的に改善することができ、銀塩系写真像に匹
敵する定着性が付与された画像を得ることができる。ま
た、定着性だけでなく、他に求められている耐光性、色
相、感度等の諸性能を改善することができる。またさら
に、本実施例におけるインクリボンの製造方法は、従来
用いられている製造方法に準拠しているので、従来の製
造装置をそのまま使用することができる。
【0058】なお、本発明は上述の実施例に限らず本発
明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得ること
はもちろんである。
明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得ること
はもちろんである。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特に定着性を飛躍的に改善することができ、銀塩系写真
像に匹敵する定着性が付与された画像を得ることができ
るとともに、定着性だけでなく、他に求められている耐
光性、色相、感度等の諸性能を改善することができ、ま
た、本発明におけるインクリボンの製造方法は、従来用
いられている製造方法に準拠しているので、従来の製造
装置をそのまま使用することができるという利益が得ら
れる。
特に定着性を飛躍的に改善することができ、銀塩系写真
像に匹敵する定着性が付与された画像を得ることができ
るとともに、定着性だけでなく、他に求められている耐
光性、色相、感度等の諸性能を改善することができ、ま
た、本発明におけるインクリボンの製造方法は、従来用
いられている製造方法に準拠しているので、従来の製造
装置をそのまま使用することができるという利益が得ら
れる。
【図1】本例のインクリボンを示す線図である。
1 インク層 2 支持体 3 耐熱滑性層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−30992(JP,A) 特開 平5−17701(JP,A) 特開 平4−299183(JP,A) 特開 平3−243391(JP,A) 特開 平2−24194(JP,A) 特開 昭63−173692(JP,A) 特開 平3−114892(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40
Claims (6)
- 【請求項1】 酸性染料または塩基性染料との造塩によ
るレーキ化が可能な沈澱剤を含有する印刷紙に対し、両
親媒性を有する酸性染料または塩基性染料を含有するイ
ンクリボンを接触せしめ、 熱刺激により上記インクリボンから上記印画紙に酸性染
料または塩基性染料を移行して定着することを特徴とす
る画像形成方法。 - 【請求項2】 両親媒性を有する酸性染料または塩基性
染料の水−クロロホルム系(重量比1:1)での分配係
数が0.05以上10以下であることを特徴とする請求
項1記載の画像形成方法。 - 【請求項3】 酸性染料または塩基性染料のインク中濃
度が5〜100重量%であることを特徴とする請求項1
記載の画像形成方法。 - 【請求項4】 沈澱剤の受容層中濃度は5〜90重量%
であることを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。 - 【請求項5】 酸性染料を両親媒性化する有機カチオン
は、臭化テトラーn−ヘキシルアンモニウム、ホウフッ
化テトラーn−ブチルアンモニウム、過塩素酸テトラー
n−ブチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモ
ニウム、塩化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、塩
化ミリスチリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ベ
ンジルジメチル−〔2−〔2−(P−1,1,3,3−
テトラメチルブチルフェノキシ)エトキシ〕エチル〕ア
ンモニウム、アルキルピリジニウム塩、イミダゾリニウ
ム塩から選択される少なくとも1種であることを特徴と
する請求項1記載の画像形成方法。 - 【請求項6】 塩基性染料を両親媒性化する有機アニオ
ンは、パラトルエンスルホン酸ソーダ、石鹸、N−アシ
ルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル
化ペプチド等のカルボン酸塩や、アルキルスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルナフタレン
スルホン酸、スルホコハク酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、N−アシルスルホン酸塩等のスルホン酸塩、硫
酸化油、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ア
ルキルアリルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩等
の硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテ
ルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩等のリン
酸エステル塩から選ばれる少なくとも1種であることを
特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
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JPS61154995A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-14 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 感熱転写記録媒体 |
JP2601663B2 (ja) * | 1987-09-14 | 1997-04-16 | 日立マクセル株式会社 | Icカード |
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- 1991-09-26 JP JP03247932A patent/JP3094550B2/ja not_active Expired - Fee Related
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- 1992-09-22 DE DE69217435T patent/DE69217435T2/de not_active Expired - Fee Related
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US5391535A (en) | 1995-02-21 |
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