JPH07266729A - 銀源を画像通りに還元するための還元剤の混合物を用いた熱転写印刷法 - Google Patents

銀源を画像通りに還元するための還元剤の混合物を用いた熱転写印刷法

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JPH07266729A
JPH07266729A JP7087737A JP8773795A JPH07266729A JP H07266729 A JPH07266729 A JP H07266729A JP 7087737 A JP7087737 A JP 7087737A JP 8773795 A JP8773795 A JP 8773795A JP H07266729 A JPH07266729 A JP H07266729A
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JP7087737A
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Geert Defieuw
ゲールト・デフイーウ
Wilhelmus Janssens
ウイルヘルムス・ジヤンセンス
Jean-Marie Dewanckele
ジヤン−マリー・デワンケレ
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Agfa Gevaert NV
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/494Silver salt compositions other than silver halide emulsions; Photothermographic systems ; Thermographic systems using noble metal compounds
    • G03C1/498Photothermographic systems, e.g. dry silver
    • G03C1/4989Photothermographic systems, e.g. dry silver characterised by a thermal imaging step, with or without exposure to light, e.g. with a thermal head, using a laser
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は熱転写印刷で用いるためのドナーを
提供するものであり、該ドナー要素は、結合剤及び加熱
すると銀源を金属銀に還元することができる少なくとも
2種の熱転写可能な還元剤の混合物を含むドナー層を支
持体上に含み、ドナー要素は、熱還元可能な銀源を含む
受像材料と接触しながら画像通りに加熱される。 【効果】 還元剤の混合物を用いることにより、結晶化
が減少し、得られる画像は濃度が増加し、より無彩のグ
レー色相を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は熱画像形成法(thermal
imaging process)、さらに特定する
とドナー要素の熱転写可能な(thermotrans
ferable)還元剤を受像要素の支持体上の受像層
に画像通りに転写する方法に関する。
【0002】
【発明の背景】熱画像形成又はサーモグラフィーは、画
像通りに調整された(imagewise modul
ated)熱エネルギーの使用により画像が形成される
記録法である。
【0003】サーモグラフィーでは2つの方法が既知で
ある: 1.化学的又は物理的方法により色又は光学濃度が変わ
る物質を含む記録材料を画像通りに加熱することによる
可視画像パターンの直接熱形成(directther
mal formation)。
【0004】2.着色種を画像通りに加熱されたドナー
要素から受像要素に転写することによる可視画像パター
ンの形成。
【0005】「直接熱」画像形成法の概要はKurt
I.Jacobson−RalphE.Jacobso
n.による本、“Imaging Systems”,
The Focal Press−London an
d New York(1976),Chapter
VII,題“7.1 Thermography”に示
されている。サーモグラフィーは感光性ではないが感熱
性である材料に関連している。画像通りに加えられる熱
は感熱画像形成材料において可視の変化をもたらすのに
十分である。
【0006】物理的変化により作用する直接熱実施態様
に従い、着色支持体又は着色層が塗布された支持体を含
む記録材料が用いられ、支持体自身は不透明の白色光反
射層が上塗りされており、それは熔融して着色支持体が
もはや遮蔽されていない透明な状態となることができ
る。そのような種類の記録材料を用いて操作する物理的
サーモグラフィー系はKurt I.Jacobson
et al.の上記の本の136及び137ページに
記載されている。
【0007】しかしほとんどの「直接」サーモグラフィ
ー記録材料は化学的種類のものである。ある変換温度に
加熱すると不可逆的化学反応が起こり、着色画像が形成
される。
【0008】印刷画像の透過における光学濃度を増すた
めに、直接熱フィルムにおいて還元剤と組み合わせた熱
還元可能な銀源を用いることが示唆された(ヨーロッパ
特許出願公開第537.795号明細書を参照)。該印
刷法により連続的な色調が得られるが、該印刷法によっ
て与えられる階調は高すぎ、中間濃度がわずかしか得ら
れない。熱源から印刷材料への熱伝達における変動は最
終的画像における濃度の差を生ずる。かくして均一な濃
度プロファイルを有する画像を得るのは非常に困難であ
る。さらに直接熱印刷法は、非画像部位に常に共反応物
が未反応で残り、保存寿命及び貯蔵性を損なうという欠
点を有する。
【0009】熱色素転写印刷(thermal dye
transfer printing)は、色素層を
備えた色素−ドナー要素(dye−donor ele
ment)が用いられる記録法であり、通常電子的情報
シグナルにより制御されるパターンで熱が加えられるこ
とにより染色された部分又は挿入された色素が、色素層
からそれと接している受像要素に転写される。
【0010】ヨーロッパ特許出願第94200612.
3号明細書において、(i)結合剤及び、加熱されると
銀源を金属銀に還元することができる熱転写可能な還元
剤を含むドナー層を支持体上に含むドナー要素、ならび
に(ii)還元剤の存在下で熱を用いて還元することが
できる銀源を含む受像層を支持体上に含む受像要素を用
い、 −該ドナー要素の該ドナー層を該受像要素の該受像層と
互に向い合った関係とし、 −かくして得る集合体をサーマルヘッドを用いて画像通
りに加熱し、それにより該サーマルヘッドによって加え
られた熱の量に従う量の熱転写可能な該還元剤を該受像
要素に画像通りに転写し、 −該ドナー要素を該受像要素から分離する段階を含む熱
画像形成法が提供されている。
【0011】この印刷法はさらに「還元剤転写印刷(r
educing agent transfer pr
inting)」又は「RTP」と呼ばれる。
【0012】しかし該ヨーロッパ特許出願におけるドナ
ー要素の安定性は悪いことが見いだされた。さらに特定
すると還元剤がドナー層で結晶化する傾向がある。保存
の間のこの結晶化の結果、サーマルヘッドによって熱が
加えられなかった部位においても印刷の間に還元剤の転
写が見られる。これは最終的画像において印刷カブリを
生ずる。この問題はドナー層で多量の還元剤が用いられ
た場合に特に見られる。この高濃度は最終的印刷画像の
高い光学濃度を得るために必要である(2.0〜2.5
以上)。
【0013】さらに印刷画像のグレースケールの無彩色
相(neutral hue)は特定の還元剤の選択に
依存する。無彩グレー−色調を与える(例えば医学的診
断用)還元剤をみつけるのは非常に困難である。還元剤
は、還元剤の酸化生成物が受像要素において結晶化し、
保存後に印刷表面において「ホワイトダスト(whit
e dust)」を生ずるという転写後の欠点を示すこ
とも見いだされた。
【0014】
【本発明の目的】本発明の目的は、高い光学濃度及び無
彩グレー色相(neutral grey hue)を
有する画像、ならびにドナー要素及び印刷画像の優れた
安定性を与える、熱転写印刷において用いるためのドナ
ー要素を提供することである。
【0015】本発明の別の目的は、安定性の向上したド
ナー要素を用いた印刷法を提供することである。
【0016】さらに別の目的は後文の説明から明らかに
なるであろう。
【0017】本発明に従えば、支持体上に(a)結合剤
及び、加熱されると銀源を金属銀に還元することができ
る少なくとも2種の熱転写可能な還元剤の混合物を含む
ドナー層、ならびに(b)支持体の、該ドナー層を含む
側と反対側に耐熱性裏打ち層(backing lay
er)を含んでなる熱転写印刷において用いるためのド
ナー要素が提供される。
【0018】本発明に従えば、さらに(i)支持体上に
(a)結合剤及び、加熱されると銀源を金属銀に還元す
ることができる少なくとも2種の熱転写可能な還元剤の
混合物を含むドナー層、ならびに(b)支持体の、該ド
ナー層を含む側と反対側に耐熱性裏打ち層を含むドナー
要素ならびに(ii)還元剤の存在下で熱を用いて還元
することができる銀源を含む受像層を支持体上に含んで
なる受像要素を用い、 −該ドナー要素の該ドナー層を該受像要素の該受像層と
互に向い合った関係とし、 −かくして得られる集合体を好ましくはサーマルヘッド
を用いて画像通りに加熱し、それにより加えられた熱の
量に従う量の熱転写可能な該還元剤を該受像要素に画像
通りに転写し、 −該ドナー要素を該受像要素から分離する段階を含む熱
画像形成法が提供される。
【0019】本発明に従えばさらに、ドナー要素及び該
ドナー要素と組み合わせて用いる受像要素から成り、該
ドナー要素が支持体上に(a)結合剤及び、加熱される
と銀源を金属銀に還元することができる少なくとも2種
の熱転写可能な還元剤の混合物を含むドナー層、ならび
に(b)支持体の、該ドナー層を含む側と反対側に耐熱
性裏打ち層を含み、該受像要素が還元剤の存在下で熱を
用いて還元することができる銀源を含む受像層を支持体
上に含んでなる熱画像形成系が提供される。
【0020】
【発明の詳細な記述】本発明のドナー要素は支持体の片
側に、加熱すると銀源を金属銀に還元することができる
少なくとも2種の還元剤及び結合剤を含むドナー層を含
む。
【0021】銀源のための還元剤は、それが熱転写可能
であれば当該技術分野で既知のいずれの従来の写真現像
主薬であることもでき、例えばフェニドン、ヒドロキノ
ン及びカテコールであることができる。
【0022】適した還元剤の例は、アミノヒドロキシシ
クロアルケノン化合物、アミノ レダクトン(redu
cton)のエステル、N−ヒドロキシウレア誘導体、
アルデヒド及びケトンのヒドラゾン、ホスホルアミドフ
ェノール、ホスホルアミドアニリン、ポリヒドロキシベ
ンゼン、例えばヒドロキノン、t−ブチルヒドロキノ
ン、イソプロピルヒドロキノン及び(2,5−ジヒドロ
キシフェニル)メチルスルホン、ジヒドロキシベンゼン
誘導体、例えばピロカテコール及び4−フェニルピロカ
テコール、t−ブチルカテコール、ピロガロールなどの
ピロガロール誘導体、又はピロガロールエーテルもしく
はエステルなどのピロガロール誘導体、ジヒドロキシ安
息香酸、ジヒドロキシ安息香酸エステル、例えばジヒド
ロキシ安息香酸メチルエステル、エチルエステル、プロ
ピルエステル、ブチルエステルなど、ジヒドロキシベン
ズアルデヒド及びケトン誘導体、没食子酸、没食子酸エ
ステル、例えば没食子酸メチル、没食子酸エチル、没食
子酸プロピルなど、没食子酸アミド、スルフヒドロキサ
ム酸、スルホンアミドアニリン、2−テトラゾリルチオ
ヒドロキノン、例えば2−メチル−5−(1−フェニル
−5−テトラゾリルチオ)ヒドロキノン、テトラヒドロ
キノキサリン、例えば1,2,3,4−テトラヒドロキ
ノキサリン、アミドキシム、アジン、ヒドロキサム酸、
5−ピラゾロン、スルホンアミドフェノール還元剤、2
−フェニルインダン−1,3−ジオンなど、1,4−ジ
ヒドロピリジン、例えば2,6−ジメトキシ−3,5−
ジカルベトキシ−1,4−ジヒドロピリジン、ビスフェ
ノール、例えばビス(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル
−5−メチルフェニル)メタン、ビス(6−ヒドロキシ
−m−トリル)メシトール、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−メチルフェニル)プロパン、4,4−エチリ
デン−ビス(2−t−ブチル−6−メチルフェノール)
及び2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、アスコルビン酸誘導体ならびに3
−ピラゾリドンである。
【0023】酸化形態で着色されている、又は酸化形態
で発色することができる還元剤(さらに発色還元剤と呼
ばれる)も用いることができる。特定の例は4−メトキ
シナフトール及びロイコアゾメチン、特に例えば:
【0024】
【化1】
【0025】などのロイコインドアニリンである。
【0026】還元剤の混合物は少なくとも2種、より好
ましくは少なくとも3種の還元剤を含む。1,2−ジヒ
ドロキシベンゼン(ピロカテコール)又は1,2,3−
トリヒドロベンゼン(ピロガロール)から誘導された2
種又はそれ以上の還元剤をドナー層で用いるのが好まし
い。
【0027】還元剤の混合物は強還元剤、弱還元剤又は
それらの混合物から成ることができ、少なくとも1種の
強還元剤を用いるのが好ましい。強及び弱還元剤という
用語は以下を意味する:強還元剤は、熱を加えることに
より銀イオンを金属銀に還元することができる試薬であ
るが、弱還元剤は金属銀の核が存在する場合のみにそれ
が可能である。還元剤が弱か強かを決定する簡単な方法
は、以下の組成: 化合物I(下記参照) 0.34g/m2 ポリビニルブチラル(Butvar B79) 4.5g/m2 ベヘン酸銀 4.5g/m2 調べるべき還元剤 2g/m2 を有する層を、厚さが175μmの透明なポリエチレン
テレフタレート支持体に塗布することである。かくして
得られた要素を次いでアルミニウムホットプレート上で
裏側から118℃の温度に10秒間加熱する。強還元剤
は0.15か又はそれ以上の透過における視覚濃度(v
isual density)(Macbeth TR
924上で測定)を与えるが、弱還元剤は0.15よ
り低い視覚濃度を示す。
【0028】化合物Iの構造:
【0029】
【化2】
【0030】ドナー層のための結合剤として、親水性又
は疎水性結合剤を用いることができるが、疎水性結合剤
の使用が好ましい。
【0031】用いることができる親水性結合剤はポリビ
ニルアルコール、ゼラチン、ポリアクリルアミド及び親
水性セルロース性結合剤、例えばヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどである。
【0032】疎水性結合剤は、例えば水中の分散液とし
て、又は有機溶媒中の溶液として用いることができる。
【0033】ドナー層のための適した結合剤はセルロー
ス誘導体、例えばエチルセルロース、メチルセルロー
ス、硝酸セルロース、酢酸蟻酸セルロース、酢酸水素フ
タル酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸
セルロース、酢酪酸セルロース、酢酸ペンタン酸セルロ
ース、酢酸安息香酸セルロース、セルロース三酢酸エス
テル;ビニル−型樹脂及び誘導体、例えばポリビニルア
セテート、ポリビニルブチラル、コポリビニルブチラル
−ビニルアセタール−ビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルアセトアセタール、ポリアクリル
アミド;アクリレート及びアクリレート誘導体から誘導
されたポリマー及びコポリマー、例えばポリメチルメタ
クリレート及びスチレン−アクリレートコポリマー;ポ
リエステル樹脂;ポリカーボネート;コポリ(スチレン
−コ−アクリロニトリル);ポリスルホン;ポリフェニ
レンオキシド;オルガノシリコン、例えばポリシロキサ
ン;エポキシ樹脂及び天然樹脂、例えばアラビアゴムで
ある。本発明のドナー層のための結合剤はポリ(スチレ
ン−コ−アクリロニトリル)又はポリ(スチレン−コ−
アクリロニトリル)とトルエンスルホンアミド縮合生成
物の混合物を含むのが好ましい。
【0034】ドナー層のための結合剤はスチレン単位及
びアクリロニトリル単位、好ましくは少なくとも60重
量%のスチレン単位及び少なくとも25重量%のアクリ
ロニトリル単位を含むコポリマーを含むのが好ましい。
結合剤コポリマーはスチレン単位及びアクリロニトリル
単位以外のコモノマーを含むことができる。適した他の
コモノマーは例えばブタジエン、ブチルアクリレート及
びメチルメタクリレートである。結合剤コポリマーはガ
ラス転移温度が少なくとも50℃であるのが好ましい。
【0035】スチレン単位及び少なくとも15重量%の
アクリロニトリル単位を含むコポリマーと、当該技術分
野において既知の他の結合剤との混合物を用いることも
可能であるが、アクリロニトリルコポリマーが結合剤の
合計量の少なくとも50重量%の量で存在するのが好ま
しい。
【0036】ドナー層は一般に厚さが約0.2〜5.0
μm、好ましくは0.4〜2.0μmであり、結合剤に
対する還元剤の量比は一般に重量により9:1〜1:
3、好ましくは重量により3:1〜1:2の範囲であ
る。還元剤の合計量はドナー層の合計重量の40〜80
重量%が好ましい。
【0037】ドナー層は他の添加物、例えば中でも熱溶
媒(thermal solvent)、安定剤、硬膜
剤、防腐剤、分散剤、帯電防止剤、脱泡剤及び粘度調節
剤を含むこともできる。
【0038】本発明に関連するドナー要素のドナー層は
多層から成ることができる。多層の場合、異なる熱転写
可能な還元剤が異なる層中に存在することができる。し
かし結晶化の問題を避けるために、1層中に少なくとも
2種の熱転写可能な還元剤を有するのが好ましい。
【0039】それが寸法的に安定であり、最高400℃
という遭遇する温度に最高20ミリ秒間耐えることがで
き、さらに片側に加えられた熱を他の側の還元剤に伝導
して典型的に1〜10ミリ秒という短時間以内に受像シ
ートに転写するのに十分な程薄ければ、いずれの材料も
ドナー要素のための支持体として用いることができる。
そのような材料にはポリエステル、例えばポリエチレン
テレフタレート、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリ
カーボネート、セルロースエステル、フッ素化ポリマ
ー、ポリエーテル、ポリアセタール、ポリオレフィン、
ポリイミド、グラシン紙及びコンデンサー紙(cond
enser paper)が含まれる。ポリエチレンテ
レフタレートを含む支持体が好ましい。一般に適した支
持体は厚さが2〜30μmであることができ、4〜10
μmの厚さを用いるのが好ましい。支持体に必要なら接
着剤又は下塗り層を塗布することもできる。
【0040】芳香族コポリエステル、ビニリデンクロリ
ドコポリマー、有機チタン酸塩、ジルコニウム酸塩及び
シラン、ポリエステルウレタンなどを含む下塗り層を用
いることができる。
【0041】ドナー要素のドナー層は支持体上に塗布す
ることができ、あるいはグラビア法などの印刷法により
その上に印刷することができる。
【0042】親水性ポリマーを含む障壁層をドナー要素
の支持体及びドナー層の間で用い、逆に支持体に向かう
還元剤の誤転写を避けることにより還元剤の転写を強化
することもできる。障壁層は意図された目的に有用ない
ずれの親水性材料を含むこともできる。一般にゼラチ
ン、ポリアクリルアミド、ポリイソプロピルアクリルア
ミド、ブチルメタクリレート−グラフトゼラチン、エチ
ルメタクリレート−グラフトゼラチン、エチルアクリレ
ート−グラフトゼラチン、酢酸セルロース、メチルセル
ロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレンイミン、
ポリアクリル酸、ポリビニルアルコールとポリビニルア
セテートの混合物、ポリビニルアルコールとポリアクリ
ル酸の混合物、又は酢酸セルロースとポリアクリル酸の
混合物を用いて優れた結果を得ることができる。
【0043】ヨーロッパ特許第227.091号に記載
されているようなある種の親水性ポリマーも支持体とド
ナー層に適した接着性を有し、別の接着剤又は下塗り層
の必要性を避けることができる。かくしてドナー要素の
1層で用いられる特定の親水性ポリマーは二重の機能を
果し、従って障壁/下塗り層と呼ばれる。
【0044】本発明のドナー要素はサーマルヘッド、レ
ーザー又は抵抗リボン加熱系(resistive r
ibbon heating system)と組み合
わせて用いることができる。サーマルヘッドが特に好ま
しい。
【0045】印刷作業の間に加熱されると薄い支持体は
軟化し、次いでサーマルプリンティングヘッドに粘着
し、それにより印刷装置の性能低下を起こし、画像の質
を下げるという事実の故に、支持体の裏面(ドナー層を
有する側の反対側)に典型的に耐熱層を備え、ドナー要
素のサーマルプリンティングヘッドの通過を容易にす
る。支持体と耐熱層の間に接着剤層を備えることができ
る。
【0046】熱昇華印刷(thermal subli
mation printing)又はワックス印刷の
分野で既知のいずれの耐熱層も本発明で用いることがで
きる。
【0047】一般に耐熱層は潤滑剤及び結合剤を含む。
従来の耐熱層の場合、結合剤は例えばヨーロッパ特許第
153,880号、ヨーロッパ特許第194,106
号、ヨーロッパ特許第314,348号、ヨーロッパ特
許第329,117号、JP60/151,096、J
P60/229,787、JP60/229,792、
JP60/229,795、JP62/48,589、
JP62/212,192、JP62/259,88
9、JP01/5884、JP01/56,587及び
JP92/128,899に記載の硬化結合剤、又は例
えばヨーロッパ特許第267,469号、日本特許58
/187,396、日本特許63/191,687、J
P63/191,679、JP01/234,292及
びJP02/70,485に記載の熱可塑性ポリマーで
ある。
【0048】印刷の際に、印刷全体に優れた濃度均一性
を得るためにドナーリボン及び受像要素の滑らかな輸送
が必要である。
【0049】サーマルヘッドに対するドナーリボンの連
続的な輸送を可能にするために種々の異なる潤滑剤を用
いるのが好ましい。
【0050】周知の潤滑剤はヨーロッパ特許第267,
469号、米国特許第4,738,950号、米国特許
第4,866,028号、米国特許第4,753,92
0号及び米国特許第4,782,041号に挙げられて
いるようなポリシロキサンである。特に有用な滑り剤は
ポリシロキサン−ポリエーテルブロック又はグラフトポ
リマーである。
【0051】ドナー要素の耐熱性滑り層のための他の潤
滑剤はヨーロッパ特許第153,880号及びヨーロッ
パ特許第194,106号に挙げられているようなリン
酸誘導体、長鎖脂肪酸の金属塩(ヨーロッパ特許第45
8,538号、ヨーロッパ特許第458,522号、ヨ
ーロッパ特許第314,348号、JP01/241,
491及びJP01/222,993に挙げられている
ような)、ポリオレフィンワックスなどのワックス化合
物、例えばポリエチレン又はポリプロピレンワックス、
カルナバワックス、キャンデリラワックス、ビスワック
ス、グリセリンモノステアレート、アミドワックス、例
えばエチレンビスステアラミドなどである。
【0052】ヨーロッパ特許出願第93 202 05
0.6号に記載のような耐熱層が特に好ましい。
【0053】シリカから誘導される塩などの無機粒子、
例えばタルク、クレー、チャイナクレー、雲母、クロラ
イト、シリカ、又は炭酸塩、例えば炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム又は炭酸マグネシウムカルシウム(ドロ
マイト)をさらに耐熱層に加えることができる。
【0054】ヨーロッパ特許出願第93201642.
1号に挙げられているような、モース硬度が2.7以下
の粒子及びモース硬度が2.7以上の粒子の混合物を耐
熱層に加えるのは非常に好ましい。
【0055】タルク及びドロマイト粒子の混合物は非常
に好ましい。
【0056】本発明のための特定の耐熱層は一般式(I
I):
【0057】
【化3】
【0058】[式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ
独立して水素、ハロゲン、C1−C8アルキル基、置換C
1−C8アルキル基、C5−C6シクロアルキル基、置換C
5−C6シクロアルキル基、C6−C10アリール基、置換
6−C10アリール基、C7−C12アラルキル基、又は置
換C7−C12アラルキル基を示し、Xは場合によりC1
6アルキル基、5−もしくは6−員シクロアルキル基
又は縮合5−もしくは6−員シクロアルキル基により置
換されていることができる5−〜8−員の脂肪族環を完
結するのに必要な原子を示す]に対応するビス(ヒドロ
キシフェニル)−シクロアルカンから誘導されるポリカ
ーボネートを結合剤として、ポリエーテル修飾ポリシロ
キサンブロックコポリマー及びステアリン酸亜鉛を潤滑
剤として、及び粒子として重量平均粒径が4.5μmの
タルク粒子を含む。
【0059】潤滑剤と結合剤は1層として塗布すること
ができ、あるいは別の層として流延することもできる。
脂肪酸の塩を(例えば分散液として)耐熱層中で流延
し、ポリシロキサンに基づく潤滑剤を別の上塗りとして
流延するのが非常に好ましい。この別の上塗りは耐熱層
の非溶剤から塗布するのが好ましい。
【0060】ドナー要素の耐熱層は支持体上に塗布する
ことができ、又はグラビア印刷などの印刷法によりその
上に印刷することもできる。
【0061】かくして形成される耐熱層の厚さは約0.
1〜3μm、好ましくは0.3〜1.5μmである。
【0062】支持体と耐熱層の間に下塗り層を備えて支
持体と耐熱層の接着を促進するのが好ましい。下塗り層
として、色素−ドナー要素に関する技術分野で既知のい
ずれの下塗り層も用いることができる。
【0063】下塗り層のために用いることができる適し
た結合剤はポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
エステルウレタン樹脂、修飾デキストラン、修飾セルロ
ースならびに、中でもビニルクロリド、ビニリデンクロ
リド、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリレー
ト、アクリレート、ブタジエン及びスチレンなどの繰り
返し単位を含むコポリマー(例えばポリ(ビニリデンク
ロリド−コ−アクリロニトリル))の種類から選ぶこと
ができる。適した下塗り層は例えばヨーロッパ特許第1
38,483号、ヨーロッパ特許第227,090号、
ヨーロッパ特許出願第92200907.1号、米国特
許第4,567,113号、米国特許第4,572,8
60号、米国特許第4,717,711号、米国特許第
4,559,273号、米国特許第4,695,288
号、米国特許第4,727,057号、米国特許第4,
737,486号、米国特許第4,965,239号、
米国特許第4,753,921号、米国特許第4,89
5,930号、米国特許第4,929,592号、米国
特許第4,748,150号、米国特許第4,965,
238号及び米国特許第4,965,241号に記載さ
れている。
【0064】本発明の印刷法に従って用いられる受像要
素は支持体上に与えられた受像層を含み、該受像層は還
元剤の存在下で熱を用いて還元することができる銀源を
含む。
【0065】還元可能な銀源は銀イオンの還元可能な供
給源を含むいずれの材料を含むこともできる。有機及び
複素有機酸、特に長鎖脂肪族カルボン酸(炭素数が10
〜30、好ましくは15〜25)の銀塩が好ましい。リ
ガンドの銀イオンに関する総安定度定数が404.0〜
10.0の有機又は無機銀塩の錯体も有用である。適し
た銀塩の例はResearch Disclosure
Nos.17029及び29963に開示されてお
り、有機酸、例えば没食子酸、シュウ酸、ベヘン酸、ス
テアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸などの塩;銀カ
ルボキシアルキルチオウレア塩、例えば1−(3−カル
ボキシプロピル)チオウレア、1−(3−カルボキシプ
ロピル)−3,3−ジメチルチオウレアなど;アルデヒ
ドとヒドロキシ−置換芳香族カルボン酸、例えばホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド及びブチルアルデヒドな
どのアルデヒドとサリチル酸、ベンジル酸、3,5−ジ
ヒドロキシベンジル酸及び5,5−チオジサリチル酸な
どのヒドロキシ−置換酸の重合反応生成物と銀の錯体;
チオン、例えば3−(2−カルボキシエチル)−4−ヒ
ドロキシメチル−4−チアゾリン−2−チオン及び3−
カルボキシメチル−4−メチル−4−チアゾリン−2−
チオンの銀塩又は錯体;イミダゾール、ピラゾール、ウ
ラゾール、1,2,4−トリアゾール及び1H−テトラ
ゾール、3−アミノ−5−ベンジルチオ−1,2,4−
トリアゾール及びベンゾトリアゾールから選ばれる窒素
酸との銀の塩の錯体;サッカリン、5−クロロサリチル
アルドキシムなどの銀塩;ならびにメルカプチドの銀塩
が含まれる。好ましい銀源はベヘン酸銀である。
【0066】銀源は受像層の塗布液に分散液として加え
るのが好ましい。
【0067】受像層のための結合剤として水に不溶性の
熱可塑性樹脂を用いるのが好ましく、その場合成分は均
一に分散することができ、又はそこで固溶体を形成する
ことができる。その目的のためにすべての種類の天然、
修飾天然、又は合成樹脂、例えばエチルセルロース、セ
ルロースエステル、カルボキシメチルセルロースなどの
セルロース誘導体、澱粉エーテル、α,β−エチレン性
不飽和化合物、例えばポリビニルクロリド、後塩素化ポ
リビニルクロリド、ビニルクロリドとビニリデンクロリ
ドのコポリマー、ビニルクロリドと酢酸ビニルのコポリ
マー、ポリビニルアセテート及び部分的加水分解ポリビ
ニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルア
セタール、例えばポリビニルブチラル、アクリロニトリ
ルとアクリルアミドのコポリマー、ポリアクリル酸エス
テル、ポリメタクリル酸エステルならびにポリエチレン
又はそれらの混合物を用いることができる。特に適した
生態学的に興味深い(ハロゲン−非含有)結合剤はポリ
ビニルブチラルである。ビニルアルコール単位をいくら
か含むポリビニルブチラルはMonsanto USA
のBUTVAR B79の商標で販売されている。
【0068】有機銀塩に対する結合剤の重量比は0.2
〜6の範囲が好ましく、受像層の厚さは5〜16μmの
範囲が好ましい。
【0069】受像層又は該受像層に隣接する層において
いわゆる調色剤を用いるのが好ましい。この調色剤は銀
画像の色調を褐色から黒又はグレーに変える作用をす
る。適した調色剤は例えばフタラジノン、フタラジン、
フタルイミド、スクシンイミド、フタル酸、ベンズイミ
ダゾール及び上記の化合物(I)である。フタラジノン
又は化合物(I)の使用が非常に好ましい。
【0070】受像要素において受像層の側で剥離剤を用
いるのが非常に好ましい。この剥離剤は受像層の塗布溶
液に加えることができ、あるいは場合により他の成分と
混合して該受像層の上に剥離層と呼ばれる別の層として
適用することができる。剥離層を用いた場合、剥離剤が
受像要素の上にあるので、剥離層を用いるのが好まし
い。
【0071】本発明において有用な還元剤がドナー要素
と受像要素の間で粘着接触を起こし得るので、本発明の
印刷法において剥離剤を用いるのが好ましい。
【0072】剥離剤として無機及び有機剥離剤を用いる
ことができる。それらの中でも有機剥離剤が好ましい。
【0073】固体ワックス、フッ素−又はホスフェート
−含有界面活性剤及びシリコン油を剥離剤として用いる
ことができる。適した剥離剤は例えばヨーロッパ特許第
133012号、JP85/19138及びヨーロッパ
特許第227092号に記載されている。
【0074】上記の通り、剥離剤を挿入した別の剥離層
を受像層の上に与える場合、還元可能な銀源を含む受像
層への還元剤の転写が起こることができれば、結合剤、
可塑剤又は粒子状充填剤、例えばタルク、シリカ又はコ
ロイド粒子などの他の成分を該剥離層に加えることがで
きる。
【0075】剥離層のための結合剤の例はポリビニルブ
チラル、エチルセルロース、酢酸プロピオン酸セルロー
ス、酢酪酸セルロース、ポリビニルクロリド、ビニルク
ロリド、酢酸ビニル及びビニルアルコールのコポリマ
ー、芳香族又は脂肪族コポリエステル、ポリメチルメタ
クリレート、ビスフェノールAから誘導されたポリカー
ボネート、式(I)のビスフェノールを含むポリカーボ
ネートなどである。剥離層は画像のための保護層として
も作用することができる。
【0076】通常支持体及び受像層の間に、例えば米国
特許第4,748,150号、米国特許第4,954,
240号、米国特許第4,965,239号及び米国特
許第4,965,238号ならびにヨーロッパ特許出願
第92 201 620.9号に記載のような下塗り層
を備える。
【0077】下塗り層はさらに他のポリマー、粒子、又
は低分子量添加物を含むことができる。シリカ、コロイ
ドシリカなどの無機粒子、ゼラチン、ポリマーラテック
ス、ポリスチレンスルホン酸及びポリスチレンスルホン
酸ナトリウム塩などの水溶性ポリマー、カチオン性、ア
ニオン性、両性及び非イオン性界面活性剤などの界面活
性剤、及びポリマー分散剤の添加が好ましい。
【0078】特に好ましい添加物はコロイドシリカ、上
記の界面活性剤、ブタジエン含有ラテックス、例えばポ
リ(ブタジエン−コ−メチルメタクリレート−コ−イタ
コン酸)、ポリスチレンスルホン酸及びポリスチレンス
ルホン酸ナトリウム塩である。下塗り層にシリカを添加
すると下塗り層の塗布後の塗布ロールへの粘着が減少す
る。ポリスチレンスルホン酸又はポリスチレンスルホン
酸ナトリウム塩を下塗り層に添加すると再循環プロセス
を加速する。
【0079】本発明の下塗り層は受像要素の支持体に直
接適用する。下塗り層は共押し出しにより適用すること
ができ、あるいは支持体上に塗布することができる。水
溶液からの塗布が簡単であり、他の成分を加えられるの
で好ましい。
【0080】受像層は、受像要素への還元剤の吸収を促
進するために通常疎水性である。しかしポリエステル再
循環法は、廃フィルムを水中のアルカリ性又は酸性石鹸
溶液中に浸すクリーニング段階を用いる。ポリマー基質
上に塗布されたすべての層を除去するのがこのクリーニ
ングプロセスの目的である。
【0081】疎水性受像層を除去するために、下塗り層
と受像層の間に親水性ポリマーの中間層を流延するのが
非常に好ましい。この中間層は再循環法におけるクリー
ニング段階を加速する。そのような中間層で用いること
ができる親水性ポリマーの典型的例はポリビニルアルコ
ール、ポリアクリルアミド、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ゼラチン、ポリスチレンスルホン酸、ポリエチレン
グリコール、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)ア
クリル酸、ポリアクリル酸のアルカリ金属塩、(メタ)
アクリル酸又は(メタ)アクリル酸のアルカリ金属塩を
含む架橋コポリマー、ポリスチレンスルホン酸のアルカ
リ金属塩、デキストラン、カラゲニンなどである。ポリ
スチレンスルホン酸のアルカリ金属塩、例えばポリスチ
レンスルホン酸のナトリウム塩は、中間層でこのポリマ
ーを用いると受像要素の帯電防止性を高くするので非常
に好ましい。ヨーロッパ特許第440,957号に記載
のような帯電防止塗料は中間層又は下塗り層に挿入する
ことができる。これは高い親水性及び優れた帯電防止性
の両方を与える。
【0082】中間層はさらにポリマー分散剤又はラテッ
クス、界面活性剤、無機粒子、例えばシリカ及びコロイ
ドシリカなどを含むことができる。界面活性剤、コロイ
ドシリカ及び/又はラテックスの添加が好ましい。中間
層にシリカを添加すると塗布後の塗布ロールへの粘着を
減少させる。中間層にラテックスを添加すると添加を促
進し、アクリル酸又はメタクリル酸型のラテックスの場
合に再循環プロセスにおける除去段階を促進する。
【0083】中間層は米国特許第4,734,397号
に記載のようなクッション性を有することもできる。
【0084】受像シートのための支持体は例えばポリエ
チレンテレフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリイ
ミド、セルロースエステル又はポリビニルアルコール−
コ−アセタールなどの透明なフィルムであることができ
る。支持体はバライタ塗布紙、ポリエチレン塗布紙又は
白色ポリエステル、すなわち白色−着色ポリエステルな
どの反射性の支持体であることもできる。青色ポリエチ
レンテレフタレートフィルムも支持体として用いること
ができる。
【0085】ポリエチレン塗布紙への適用に下塗り層は
有用であるが、透明又は反射性のポリエステルに基づく
基質が好ましい。この場合、下塗り層は二軸延伸法の
前、その間、又はその後に適用することができる。
【0086】受像要素の反対側(受像層の反対側)に裏
塗りを与えることができ、それは場合により裏塗りと支
持体の間の接着を促進するための適した下塗り層と組み
合わせることができる。
【0087】親水性ならびに疎水性裏塗りを用いること
ができる。親水性裏塗りは水から容易に適用することが
できるが、疎水性裏塗りはすべての湿度において裏塗り
の性能が優れている(カールしない)という利点を有す
る。
【0088】親水性裏塗り層の例は、ポリビニルアルコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミド、
ヒドロキシエチルセルロース、デキストラン及びゼラチ
ンを含む層である。ゼラチンの使用が非常に好ましい。
【0089】これらの親水性裏塗り層はさらに疎水性ポ
リマー、無機粒子、界面活性剤などの分散液又はラテッ
クスを含むことができる。これらの粒子の添加はヨーロ
ッパ特許出願第91 203 008.7号に記載のよ
うな特殊な表面光沢を得るために用いることができる。
特に好ましい粒子はシリカ及び0.5〜10μmのポリ
メチルメタクリレートビーズである。受像要素の支持体
の片側又は両側に帯電防止処理を与えることができる。
【0090】疎水性裏塗り層の例は、親水性裏塗り層の
ための上記の粒子と組み合わせた付加重合体、例えばポ
リメチルメタクリレート及びポリビニルクロリド、なら
びに重縮合物、例えばポリエステル、ポリカーボネート
を含む裏塗り層である。
【0091】疎水性裏塗り層を用いる場合、下塗り層と
裏塗り層の間に受像要素の受像側で用いるために挙げた
ような中間親水性層を備え、再循環法において裏塗り層
の除去を促進するのが有用であり得る。
【0092】本発明の印刷法は、受像要素と接触してい
るドナー要素の特定の部分を選択的に加熱するためにサ
ーマルヘッドを用いるのが好ましい。サーマルヘッドは
厚い又は薄いフィルムのサーマルヘッドであることがで
きるが、薄いフィルムのサーマルヘッドの方が適した階
調を得る機会をより多く与えるので、その使用が好まし
い。サーマルヘッドに与えられる圧力はヒーターライン
1cm当たり120〜400gが好ましい。150dp
iかそれ以上の空間的解像度(spatialreso
lution)が好ましい。平均印刷力は、ライン時間
(linetime)及び発熱素子の表面積で割った1
ライン時間の間に加えられるエネルギーの合計量として
計算する。
【0093】より高い平均印刷力は最終的画像における
より高い光学濃度を与えるが、10W/mm2以下の平
均印刷力を用いるのが好ましい。印刷エネルギーが高い
と受像層及び/又は受像シートの変形が起こる。
【0094】ライン時間とも呼ばれる、サーマルヘッド
を用いて1本のラインを印刷するのに要する時間は45
ミリ秒以下が好ましい。ライン時間が長いと、より長い
印刷時間及び受像シート及び/又は受像層のより多くの
変形を生ずる。
【0095】サーマルヘッドを用いてライン毎に印刷し
た後の最終的画像の濃度を増すために、受像要素の全体
的熱処理を行うことができる。この熱処理は、例えば赤
外源、加熱空気流又は熱プレートを用いて行うことがで
きるが、加熱ローラーを用いて行うのが好ましい。
【0096】全体的熱処理の間に、転写された還元剤が
還元可能な銀源とさらに反応することができると思われ
る。
【0097】加熱ローラーの適した直径及び速度を選択
することにより、全体的加熱のための熱処理時間を調節
することができる。さらに加熱ローラーを用いて印刷後
の受像シートのカールを伸ばすことができる。
【0098】以下の実施例は本発明をさらに詳細に例示
するが、その範囲を制限するものではない。
【0099】
【実施例】
受像要素の製造 厚さが100μmの下塗りしたポリエチレンテレフタレ
ート支持体に塗布して、以下の受像層を得た: ベヘン酸銀 4.5g/m2 上記の化合物I 0.34g/m2 ポリビニルブチラル (Butvar B79,Monsanto) 4.5g/m2 乾燥後、0.03g/m2のTegoglide 41
0(Goldschmidtからのポリエーテル−ポリ
シロキサンブロックコポリマー)を含むヘキサンから剥
離層を塗布した。この受像要素を以下の印刷実施例で用
いた。
【0100】ドナー要素の製造 5.7μmの厚さのポリエチレンテレフタレート支持体
の両側にエチレングリコール、アジピン酸、ネオペンチ
ルグリコール、テレフタル酸、イソフタル酸及びグリセ
ロールを含むコポリエステルの下塗り層を塗布した。
【0101】得られた下塗り層を、以下の構造式(V
I):
【0102】
【化4】
【0103】[式中、nはジクロロメタン中の0.5%
溶液において測定した相対粘度が1.30のポリカーボ
ネートを得るための単位の数を示す]を有する13%の
ポリカーボネート、0.5%のタルク(Nippon
Talc P3,Interorgana)及び0.5
%のステアリン酸亜鉛のメチルエチルケトン溶液で覆っ
た。
【0104】最後に、得られた耐熱ポリカーボネート層
上にポリエーテル−修飾ポリジメチルシロキサン(Te
goglide 410,Goldschmidt)の
上層をイソプロパノール中の溶液から塗布した。
【0105】支持体の他の側にドナー層を与えた。成分
の性質は表Iに挙げる。結合剤(Luran 388
S,BASF)はブタノン中の10重量%において還元
剤A、B、C及びDと組み合わせて用いた。塗布溶液に
0.5%Tospearl 145(Toshiba
Silicone)を加えた。これらの塗布溶液をワイ
アバーを用いて10μmの湿潤厚さで適用した。得られ
た層を溶媒の蒸発により乾燥した。
【0106】ドナー及び受像要素の組み合わせの印刷 ドナー要素のドナー層を受像要素の受像層と接触させ、
その後サーマルヘッドを用いて加熱することにより印刷
を行った。サーマルヘッドは薄いフィルムのサーマルヘ
ッドであり、5Watt/mm2の平均印刷力で加熱さ
れ(パルス状活性化)、ライン時間は18ミリ秒、デュ
ーティ・サイクル(duty cycle)は75%、
及び解像度は300dpiであった。サーマルヘッド
と、受像及びドナー要素を運ぶ回転ドラムの間に加えら
れる圧力はヒーターライン1cm当たり160gであっ
た。印刷の後、受像要素をドナー要素から分離した。
【0107】印刷画像はデータレベル0〜255(8ビ
ット)の16段階のグレースケールであった。本来のセ
ンシトメトリーを得るために異なる段階のデータレベル
を入力データレベルに関して等間隔で選んだ。
【0108】全体的熱処理 画像通りの加熱の後に、受像要素を118℃の熱プレー
ト上で10秒間再加熱し、最終的画像の濃度を増加させ
た。
【0109】印刷の光学濃度の測定 印刷の光学最大濃度を、Macbeth TR924デ
ンシトメーターの視覚フィルターの後でデータレベル2
55に対応するグレースケールの部分において測定し
た。
【0110】結晶化の程度の評価 塗布後、及び45℃及び相対湿度70%において1日保
存した後に得られた試薬のドナー層における結晶化を評
価した。以下の基準を用いた: B:広範囲の結晶化 M:中:いくらかの結晶が見える G:良:ドナー要素上に結晶は見られない 結果を表1にまとめる。
【0111】
【表1】
【0112】R1:4−メトキシナフトール R2:没食子酸プロピル R3:3,4−ジヒドロキシ安息香酸エチルエステル R4:没食子酸メチル R5:4−フェニルピロカテコール R6:没食子酸n.プロピル 表1から、本発明のドナー要素を用いることにより高い
光学濃度が得られることが明らかである。還元剤を1種
類のみ有するドナー要素と比較してドナー要素の安定性
が向上することも明らかである。
【0113】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0114】1.ドナー要素が支持体上に(a)結合剤
及び、加熱されると銀源を金属銀に還元することができ
る少なくとも2種の熱転写可能な還元剤の混合物を含む
ドナー層、ならびに(b)支持体の、該ドナー層を含む
側と反対側に耐熱性裏打ち層(backing lay
er)を含んでなる熱転写印刷において用いるためのド
ナー要素。
【0115】2.該ドナー層が加熱すると銀源を金属銀
に還元することができる少なくとも3種の熱転写可能な
還元剤の混合物を含む上記1項に記載のドナー要素。
【0116】3.該ドナー層が該ドナー層の合計重量に
対して40〜80重量%の熱転写可能な該還元剤を含む
上記1又は2項に記載のドナー要素。
【0117】4.熱転写可能な該還元剤が4−メトキシ
ナフトール、ピロカテコール及びピロカテコール誘導
体、ピロガロールならびにピロガール誘導体から成る群
より選ばれる上記1又は3項に記載のドナー要素。
【0118】5.(i)上記1項に記載のドナー要素及
び(ii)還元剤の存在下で熱を用いて還元することが
できる銀源を含む受像層を支持体上に含んでなる受像要
素を用い、 −該ドナー要素の該ドナー層を該受像要素の該受像層と
互に向き合う関係とし、 −かくして得られる集合体を画像通りに加熱し、それに
より加えられた熱の量に従う量の熱転写可能な該還元剤
を該受像要素に画像通りに転写し、 −該ドナー要素を該受像要素から分離する段階を含む熱
画像形成法。
【0119】6.該画像通りの加熱に続いて該受像要素
を全体的に加熱する上記5項に記載の熱画像形成法。
【0120】7.該全体的加熱を加熱ローラーを用いて
行う上記6項に記載の熱画像形成法。
【0121】8.ドナー要素及び該ドナー要素と組み合
わせて用いる受像要素から成り、該ドナー要素が支持体
上に(a)結合剤及び、加熱されると銀源を金属銀に還
元することができる少なくとも2種の熱転写可能な還元
剤の混合物を含むドナー層、ならびに(b)支持体の、
該ドナー層を含む側と反対側に耐熱性裏打ち層を含み、
該受像要素が還元剤の存在下で熱を用いて還元すること
ができる銀源を含む受像層を支持体上に含んでなる熱画
像形成系。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウイルヘルムス・ジヤンセンス ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 ジヤン−マリー・デワンケレ ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドナー要素が支持体上に(a)結合剤及
    び、加熱されると銀源を金属銀に還元することができる
    少なくとも2種の熱転写可能な還元剤の混合物を含むド
    ナー層、ならびに(b)支持体の、該ドナー層を含む側
    と反対側に耐熱性裏打ち層(backing laye
    r)を含んでなる熱転写印刷において用いるためのドナ
    ー要素。
  2. 【請求項2】 (i)請求項1に記載のドナー要素及び
    (ii)還元剤の存在下で熱を用いて還元することがで
    きる銀源を含む受像層を支持体上に含んでなる受像要素
    を用い、−該ドナー要素の該ドナー層を該受像要素の該
    受像層と互に向い合った関係とし、−かくして得られる
    集合体を画像通りに加熱し、それにより加えられた熱の
    量に従う量の熱転写可能な該還元剤を該受像要素に画像
    通りに転写し、−該ドナー要素を該受像要素から分離す
    る段階を含む熱画像形成法。
  3. 【請求項3】 ドナー要素及び該ドナー要素と組み合わ
    せて用いる受像要素から成り、該ドナー要素が支持体上
    に(a)結合剤及び、加熱されると銀源を金属銀に還元
    することができる少なくとも2種の熱転写可能な還元剤
    の混合物を含むドナー層、ならびに(b)支持体の、該
    ドナー層を含む側と反対側に耐熱性裏打ち層を含み、該
    受像要素が還元剤の存在下で熱を用いて還元することが
    できる銀源を含む受像層を支持体上に含んでなる熱画像
    形成系。
JP7087737A 1994-03-25 1995-03-22 銀源を画像通りに還元するための還元剤の混合物を用いた熱転写印刷法 Pending JPH07266729A (ja)

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