JPH0241434B2 - - Google Patents

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JPH0241434B2
JPH0241434B2 JP57155711A JP15571182A JPH0241434B2 JP H0241434 B2 JPH0241434 B2 JP H0241434B2 JP 57155711 A JP57155711 A JP 57155711A JP 15571182 A JP15571182 A JP 15571182A JP H0241434 B2 JPH0241434 B2 JP H0241434B2
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acid
thermal
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Publication of JPH0241434B2 publication Critical patent/JPH0241434B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/52Compositions containing diazo compounds as photosensitive substances
    • G03C1/61Compositions containing diazo compounds as photosensitive substances with non-macromolecular additives

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は定着(未発色部分が熱により再発色し
ない処理)可能な、熱現像ジアゾ型記録体に関
し、特に黒色発色性の熱現像ジアゾ型記録体に関
するものである。 従来、情報を可視像に変換する画像記録方法に
は、数多くのものが知られている。一般的には、
光、放射線、電解、磁気、熱、圧力等のエネルギ
ーに感応して物理的、あるいは化学的変化を起こ
し像形成をおこなつている。 例えば、熱を利用した記録方法には融解、昇
華、揮発等の物理的変化を利用して像形成するタ
イプのもの、熱による化学変化による発色を利用
して像形成するタイプのものの二通りある。しか
し、かかる感熱記録体は、熱によつて記録層を得
る構成になつている為、未画像部分も後で熱を加
えた時発色する能力を有している。その為、誤つ
て熱源に近づけると発色してしまい、記録体とし
ての能力を失うという感熱記録体の構成に起因す
る欠陥を有している。従つて、一般市場において
この点の改良が望まれている。 その為、近年ドライイメージングシステムであ
る熱現像ジアゾ型記録体が感熱記録材料として注
目され実用化に向けて開発が進められている。 ここで熱現像ジアゾ型記録体は、大別して三つ
のタイプに分類することができる。すなわち、ア
ルカリ前駆体タイプ、カツプラー前駆体タイプ、
及びジアゾ前駆体タイプである。この三つのタイ
プの画像形成方法は、現象的には同じであり、先
ず熱エネルギーによつてジアゾ化合物とカツプラ
ーがカツプリング反応を起こしアゾ染料による画
像を形成し、次に全面に光エネルギーを照射して
未画像部分の発色能を消失して定着し永久画像を
形成する。上記画像形成方法における三つのタイ
プの相異点はカツプリング反応を誘発する方法の
違いである。詳しくはアルカリ前駆体タイプは熱
エネルギーにより熱現像剤が分解、解離、溶融等
の化学変化を起こし、記録層をアルカリ雰囲気下
にし、ジアゾ化合物とカツプラーとがカツプリン
グ反応を起こし、アゾ染料による画像を形成する
方法である。カツプラー前駆体タイプは通常の温
度ではカツプリング反応不活性なカツプラーを用
いて、熱エネルギーによつて活性化させ、ジアゾ
化合物とカツプリング反応を起こしアゾ染料の画
像を形成する方法である。ジアゾ前駆体タイプ
は、ジアゾスルホネートの光による構造異性化反
応を利用した方法で、光エネルギーによつてカツ
プリング反応不活性なアンチ型ジアゾスルホネー
トが活性なシン型に異性化し熱エネルギーによつ
てカツプラーとカツプリング反応を起こし、アゾ
染料による画像を形成する方法である。 上記三つのタイプを用いた熱現像ジアゾ型記録
体は既に公知であり、数多くの特許が出されてい
る。例えば、アルカリ前駆体タイプとして米国特
許第2653091号公報、特公昭45−8500号公報、特
公昭43−10248号公報、特公昭49−3926号公報等
に各種の発色助剤を用いた熱現像ジアゾ型記録体
が記載されている。 カツプラー前駆体タイプとして、特公昭45−
40153号公報、特公昭47−11797号公報、特公昭49
−1562号公報、特公昭50−14522号公報には、熱
エネルギーによつてカツプリング活性なカツプラ
ーとして2,3−ジヒドロキシ安息香酸誘導体を
用いた熱現像ジアゾ型記録体が記載されている。
および、ジアゾ前駆体タイプとして米国特許第
2217189号公報、英国特許第544702号公報、独国
特許第734302号公報、特開昭56−5790号公報には
ジアゾスルホネート化合物、カツプリング剤及び
高分子結着剤から成る記録体及びその記録方法が
記載されている。 しかしながら、これら従来の熱現像ジアゾ型記
録体は、アルカリ前駆体タイプのように、感熱発
色感度はあるけれども保存安定性が無かつたり、
逆にカツプラー前駆体及びジアゾニウム前駆体タ
イプのように、保存安定性はあるけれども機構に
適合した発色感度が得られないという欠点をもつ
ていた。その為、種々の改良をして実用化に向け
て開発が進められているが、感熱発色感度及び保
存安定性両方とも兼ね備えた実用性のある熱現像
ジアゾ型記録体はいまだ完成していないというの
が現状である。 本発明者等は、上記従来型の熱現像ジアゾ型記
録体について追加実験をおこなつた結果、感熱発
色感度の高低は記録材料に起因することがわかつ
た。すなわち、カツプラー前駆体タイプ及びジア
ゾニウム前駆体タイプの感熱発色感度は、各々カ
ツプラー、ジアゾスルホネートの感熱感度に起因
する。これ等有機化合物の感熱感度は置換基の位
置又は種類により決定される。しかし、感熱感度
の向上する置換基をつけてもある程度の向上がみ
られるが、本発明者等の意図する感熱感度が得ら
れないという記録材料の構造に起因する欠点を有
している為、上記2つのタイプは実用の面で不適
当であつた。 そこで、本発明者等は、アルカリ前駆体タイプ
の特性、すなわち、感熱発色感度が高いことに着
目し、該タイプにおける感熱発色感度を決定する
熱現像剤について、数多くの物質を合成し、各合
成物質を熱現像剤とする熱現像ジアゾ型記録体の
感熱発色感度並びに保存安定性について調べた結
果、ある種のグアニジン化合物の塩を熱現像剤と
して用いた熱現像ジアゾ型記録体は、保存安定性
に優れ、かつ感熱発色感度の良好な特性を有する
ことを見出し、特願昭57−011243号として出願し
た。 本発明者等は、更に上記特許出願に用いた通常
ジアゾ感光紙に用いられる色相の異なるカツプリ
ング剤を組み合せて黒色発色性の熱現像ジアゾ型
記録体について研究したが、例えば黄色カツプリ
ング剤としてアセトアミド誘導体のような活性メ
チレン基を有する化合物と青色カツプリング剤と
してβ−ナフトール誘導体との組み合せにより黒
色を得ることができたが、活性メチレン基を有す
る化合物はβ−ナフトール誘導体に比べてカツプ
リング速度が速い為に活性メチレン基を有する化
合物を基準に実用性に供する保存安定性及び感熱
発色感度を有する熱現像ジアゾ型記録体を作製す
ると、熱発色条件すなわち、熱エネルギーの変化
によつて染料画像の色相に変化を来たし熱発色条
件によつては黒色の画像を形成することができな
いという欠点を有していた。 そこで本発明者等は上記欠点を補なうべく鋭意
研究した結果、ある種のα及びβ−ナフトール誘
導体の組み合せを用いることによつて熱エネルギ
ーの変化による染料の色相が変化しない保存安定
性の良好な黒色発色性熱現像ジアゾ型記録材料を
見出し、本発明を達成することができた。 すなわち本発明は支持体上にジアゾニウム硼弗
化物、α及びβ−ナフトール誘導体から成る黄色
及び青色カツプリング剤、酸安定剤及び熱現像剤
としてアルキル置換グアニジンの塩を基本的記録
構成要素から成る記録層を設けたことを特徴とす
る黒色発色性熱現像ジアゾ型記録体である。更に
具体的には支持体上にジアゾニウム硼弗化物、青
色及び黄色カツプリング剤、酸安定剤及び熱現像
剤を主成分とする記録層を設けた記録体において
青色カツプリング剤が一般式() (但し、Xは−OAr又は−NH−Arであること
を示し、かつArは、フエニル誘導体を示す。) で示される化合物であり、黄色カツプリング剤が
一般式() (但し、Xは−OAr′又は−NH−Ar′であること
を示し、かつAr′はフエニル誘導体を示す。) で示される化合物であり、又熱現像剤が一次解離
定数2×10-1〜1×10-4の多塩基性酸と 一般式()
【式】 (但し、R1及びR2の中で、少なくとも1個はC8
〜C24のアルキル基、他は水素原子又はC1以上の
アルキル基である。)で示される化合物であるこ
とを特徴とする黒色発色性熱現像ジアゾ型記録体
である。 本発明である熱現像ジアゾ型記録体は、アルカ
リ前駆体タイプであり、熱現像剤として、一次解
離定数が2×10-1〜1×10-4の多塩基性酸(−塩
基酸以上の無機もしくは有機酸を示す。)と一般
【式】 (但し、R1及びR2の中で少なくとも1個はC8
C24のアルキル基、他は水素原子又はC1以上のア
ルキル基である。)で表わされるアルキル置換グ
アニジンとの塩を用いたことを特徴とするもので
ある。 さらに本発明である熱現像ジアゾ型記録体にお
いて、カツプリング剤が、青色カツプリング剤と
して一般式() (但し、Xは−OAr、又は−NH−Arであるこ
とを示し、かつArはフエニル誘導体を示す。) で示される化合物であり、黄色カツプリング剤が
一般式() (但し、Xは−OAr′、又は−NH−Ar′であるこ
とを示し、かつAr′はフエニル誘導体を示す。) で示される化合物を用いたことを特徴とするもの
である。 本発明である熱現像ジアゾ型記録体は、ジアゾ
ニウム塩、熱現像剤及びカツプリング剤である青
色と黄色のカツプラーが上記構造式から明らかな
ように、水に対して難溶性の性質を示している為
に温湿度におけるプレカツプリング現象が抑制さ
れる為に、きわめて保存安定性に富んでいる。さ
らにカツプリング成分である青色、黄色のカツプ
ラーのカツプリング速度が同程度である為に、プ
レカツプリング防止である酸安定剤の記録層への
添加量は、カツプラーの速い方に基準をおく必要
がない。その為熱発色に対してどのような熱発色
条件においても熱発色した画像は黒色系を呈すこ
とに特徴がある。 ここで本発明に使用する記録材料について詳述
する。まず、本発明に使用するカツプリング剤は
青色カツプリング剤として一般式(1) (但し、XはOAr、又は−NH−Arであること
を示し、かつArはフエニル誘導体を示す。)で示
される化合物、具体的には、2−ヒドロキシナフ
タレン−3−カルボニルフエニルエステル、2−
ヒドロキシナフタレン−3−カルボニル−4′−メ
トキシフエニルエステル、2−ヒドロキシナフタ
レン−3−カルボニル−3′−ニトロフエニルエス
テル、2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボニ
ル−4′−クロルフエニルエステル、2−ヒドロキ
シナフタレン−3−カルボニル−2′−メチルフエ
ニルエステル、2−ヒドロキシナフタレン−3−
カルボニル−2′−エトキシフエニルエステル、2
−ヒドロキシナフタレン−3−カルボニル−2′−
メトキシフエニルエステル、2−ヒドロキシナフ
タレン−3−カルボニル−2′−メチル−4′−クロ
ルフエニルエステル、2−ヒドロキシナフタレン
−3−カルボニル−2′−メトキシ−5′−ニトロフ
エニルエステル、2−ヒドロキシナフタレン−3
−カルボニル−2′−メチル−5′クロルフエニルエ
ステル、2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボ
ニル−2′−メトキシ−5′クロルフエニルエステ
ル、2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボニル
−3′、6′−ジメトキシ−4−クロルフエニルエス
テル、2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボニ
ル−3′−クロル−4′、6′−ジメトキシフエニルエ
ステル、2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボ
ニル−4′−メトキシアニリド、2−ヒドロキシナ
フタレン−3−カルボニル−3′−ニトロアニリ
ド、2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボニル
−4′−クロルアニリド、2−ヒドロキシナフタレ
ン−3−カルボニル−2′−メチルアニリド、2−
ヒドロキシナフタレン−3−カルボニル−2′−エ
トキシアニリド、2−ヒドロキシナフタレン−3
−カルボニル−2′−メトキシアニリド、2−ヒド
ロキシナフタレン−3−カルボニル−2′−メトキ
シ−5′−ニトロアニリド、2−ヒドロキシナフタ
レン−3−カルボニル−2′−メチル−4′−クロル
アニリド、2−ヒドロキシナフタレン−3−カル
ボニル−2′−メトキシ−4′−クロルアニリド、2
−ヒドロキシナフタレン−3−カルボニル−3′、
6′−ジメトキシ−4′−クロルアニリド、2−ヒド
ロキシナフタレン−3−カルボニル−3′−クロル
−4′,6′−ジメトキシアニリド、等がある。 黄色カツプリング剤として一般式() (但し、Xは−OAr′、又は−NH−Ar′であるこ
とを示し、かつAr′はフエニル誘導体を示す。) で示される化合物、具体的には1−ヒドロキシナ
フタレン−2−カルボニル−フエニルエステル、
1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボニル−
4′−メトキシフエニルエステル、1−ヒドロキシ
ナフタレン−2−カルボニル−3′−ニトロフエニ
ルエステル、1−ヒドロキシナフタレン−2−カ
ルボニル−4′−クロルフエニルエステル、1−ヒ
ドロキシナフタレン−2−カルボニル−2′−メチ
ルフエニルエステル、1−ヒドロキシナフタレン
−2−カルボニル−2′−エトキシフエニルエステ
ル、1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボニル
−2′−メトキシフエニルエステル、1−ヒドロキ
シナフタレン−2−カルボニル−2′−メチル−
4′−クロルフエニルエステル、1−ヒドロキシナ
フタレン−2−カルボニル−2′−メトキシ−5′−
ニトロフエニルエステル、1−ヒドロキシナフタ
レン−2−カルボニル−2′−メチル−5′−クロル
フエニルエステル、1−ヒドロキシナフタレン−
2−カルボニル−2′−メトキシ−5′−クロルフエ
ニルエステル、1−ヒドロキシナフタレン−2−
カルボニル−3′,6′−ジメトキシ−4−クロルフ
エニルエステル、1−ヒドロキシナフタレン−2
−カルボニル−3′−クロル−4′,6′−ジメトキシ
フエニルエステル、1−ヒドロキシナフタレン−
2−カルボニル−4′−メトキシアニリド、1−ヒ
ドロキシナフタレン−2−カルボニル−3′−ニト
ロアニリド、1−ヒドロキシナフタレン−2−カ
ルボニル−4′−クロルアニリド、1−ヒドロキシ
ナフタレン−2−カルボニル−2′−メチルアニリ
ド、2−ヒドロキシナフタレン−2−カルボニル
−2′−エトキシアニリド、1−ヒドロキシナフタ
レン−2−カルボニル−2′−メトキシアニリド、
1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボニル−
2′−メトキシ−5′−ニトロアニリド、1−ヒドロ
キシナフタレン−2−カルボニル−2′−メチル−
4′−クロルアニリド、1−ヒドロキシナフタレン
−2−カルボニル−2′−メトキシ−4′−クロルア
ニリド、1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボ
ニル−3′,6′−ジメトキシ−4′−クロルアニリド、
1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボニル−
3′−クロル−4′,6′−ジメトキシアニリド等があ
る。 以下、本発明において使用するカツプリング剤
以外の記録材料についてそれぞれ詳述する。 本発明に用いられるジアゾ化合物は、各種公知
のものを使用することができる。例えば、パラフ
エニレンジアシンN−N−置換化合物(4−ジア
ゾ−N−ジエチルアニリンetc)、アミノハイドロ
キノンエーテル系(4−ジアゾ−2−5−ジブト
オキシ−N−N−ジエチルアニリン、4−ジアゾ
−2−クロロ−5メトキシ−N−ベンゾイルアニ
リンetc)、アミノジフエニル、アミノジフエニル
アミン及び類似化合物(4−ジアゾ−2−5−
4′−トリエトキシジフエニルアミンetc)、ヘテロ
サイクリツクアミンの誘導体(4−ジアゾ−2−
5−ジブトキシ−N−フエニルモルフオリンetc)
等である。尚以上述べたジアゾ化合物はジアゾニ
ウム硼弗化物等の有機溶剤可溶の塩として用い
る。 次に疎水性の熱現像剤としては、一次解離定数
が2×10-1〜1×10-4の多塩基性酸と一般式
【式】 (但し、R1及びR2の中で少なくとも1個はC8
C24のアルキル基、他は水素原子又はC1以上のア
ルキル基である) で表わされるアルキル置換グアニジンとの塩が使
用できる。 かかるアルキル置換グアニジンの塩は、水に対
する溶解度がきわめて小さく、水溶液100mlに対
して数mg以下の次数である。すなわち、グアニジ
ン化合物は親水性よりも疎水性の性質を具備して
いる。このような疎水性を示すアルキル置換グア
ニジンと適当な塩を形成することのできる酸とし
て一次解離定数2×10-1〜1×10-4の多塩基性酸
を選ぶことができる。 さらに詳細には、アルキル置換グアニジンとし
て、例えばオクチルグアニジン、ノニルグアニジ
ン、デシルグアニジン、ウンデシルグアニジン、
ラウリルグアニジン、トリデシルグアニジン、ミ
リスチルグアニジン、ヘキサデシルグアニジン、
オクタデシルグアニジン、アイコシルグアニジ
ン、ドコシルグアニジン、ジオクチルグアニジ
ン、ジオクタデシルグアニジン、N−メチル−N
−オクタデシルグアニジン、N−メチル−N−デ
シルグアニジン、N,N−ジデシルグアニジン、
等があげられる。 一方、アルキル置換グアニジンと塩を形成する
ことのできる一次解離定数2×10-1〜1×10-4
多塩基性酸として、例えばベンゼンスルホン酸、
トリクロロ酢酸、シユウ酸、グリセロリン酸、マ
レイン酸、リン酸、クエン酸、マロン酸、酒石
酸、リンゴ酸、乳酸等が適当である。 また、本発明に使用するアルキル置換グアニジ
ンの塩の合成方法は、公知の方法により合成する
ことができる。すなわち、適当な溶媒にアルキル
置換グアニジンを溶解した溶液を50℃に加温し、
撹拌しつつ、あらかじめ化学量論量に秤量し、溶
かした溶液を滴下する。滴下終了後10分間位撹拌
を続けることによつて約100%の収率で生成する
ことができる。 次に本発明に用いられる酸安定剤は、ジアゾタ
イプ材料に用いられる各種公知の不揮発性の酸を
用いることができる。例えば、クエン酸、グルコ
ン酸、蓚酸、酒石酸、スルフアミン酸、ヒドロキ
シルアミン塩酸塩、硼酸、リン酸等である。また
記録後の記録体の保存安定性を高める為酸化防止
剤として、チオ尿素、L−アスコルビン酸、尿素
及びアリルイソチオシアネート等を用いても、本
発明の記録体の発色感度及び保存安定性をそこな
うことはない。 さらに本発明である記録体の保存安定性及び耐
薬品性を向上する為に高分子結着剤として熱可塑
性樹脂を用いても本発明の記録体の特性をそこな
うことはない。そのような熱可塑性樹脂として例
えばポリスチレン、ポリメチルスチレン、ポリフ
エニルスチレン、ポリクロロスチレン、ポリキシ
レン、ポリビニルブチラール、セルロースアセテ
ートブチレートコポリマー、ポリエチレンテレフ
タレート、トリアセチルセルロース、ポリアクリ
レート、ポリアクリルニトリル、ポリメチルメタ
アクリレート、ポリメチル/ブチルアクリレー
ト、イソブチルメタアクリレート、ブチルメタア
クリレート、ポリクロルメチルアクリレート、ポ
リビニルターシヤリーブチルエーテル、ポリビニ
ルクロライド、塩酢ビコポリマー等である。 次に、本発明における支持体上に記録層を塗工
する方法は公知の方法を利用することができる。
具体的には、ジアゾ化合物、カツプリング剤、酸
安定剤、酸化防止剤及び高分子結着剤から成る記
録剤を有機溶媒で溶解した液と、あらかじめ作製
しておいた熱現像剤を含む分散液を均一に混合し
た塗工液を紙、ガラス又はフイルム等の支持体上
にワイヤーバーなどで塗布し、低温で乾燥するこ
とによつて熱現像ジアゾ型記録体を製造すること
ができる。また、記録層を2層構成にする場合に
は、熱現像剤と高分子結着剤とを有機溶媒にて均
一に分散した塗工液を支持体上にワイヤーバーな
どで塗布し、乾燥後、その層上にジアゾ化合物、
カツプリング剤、酸安定剤、高分子結着剤及び必
要に応じて酸化防止剤からなる記録剤を有機溶媒
で溶解した液をワイヤーバーなどで塗布し、乾燥
することによつて熱現像ジアゾ型記録体を製造す
ることができる。 かくして得られた熱現像ジアゾ型記録体の記録
方法は、該記録体の記録層上に熱エネルギーによ
つて画像を形成し、次に全面に光エネルギーを照
射し定着する熱及び光エネルギーを用いて永久画
像を形成したり、または該記録体の記録層に透過
原稿を密着して介し、光エネルギーを照射して潜
像を形成し、次に全面に熱エネルギーを加えて現
像する光および熱エネルギーを用いて永久画像を
形成する方法が可能である。但し、ここで使用す
るエネルギー源として、熱エネルギー源としてサ
ーマルヘツド、熱ペン、赤外線、レーザー光、熱
ロール等を用いることができる。又、光エネルギ
ーを発生する光源として水銀灯、キセノン灯、タ
ングステン灯、キセノンフラツシユ、レーザー等
を用いることができる。 本発明は以上の構成なので以下に示すような
種々の効果を有する。すなわち、 (1) ジアゾニウム化合物とカツプラーとのカツプ
リング生成物は黒色のアゾ染料を形成し、熱エ
ネルギーの変化による色相の変化はない。 (2) ジアゾニウム化合物、カツプラー及び熱現像
剤は疎水性の性質を示し、かつ該熱現像剤は
100℃以下の温度に対して熱的安定性がある為、
保存時における温湿度によるプレカツプリング
現象が抑制される。 (3) ジアゾニウム化合物及びカツプラーは疎水性
であるため、それ等の反応生成物である黒色の
アゾ染料は耐水性、耐薬品性に優れている。 このように本発明による黒色発色性の熱現像ジ
アゾ型記録体は、実用化への難点であつた満足で
きる保存安定性、感熱発色感度及び耐薬品性を兼
ね備えており、さらに黒色発色性である為種々の
応用が可能である。例えばコンピユーターの出力
プリンターやデータ通信の端末として、および為
造防止等の必要なチケツト、カード類やシールレ
ス定期券として特に有効な記録体である。 以下、本発明の実施例を示す。なお各実施例中
「部」は重量部を意味する。 実施例 1 n−デシルグアニジンの酒石酸塩3部、メチル
エチルケトン50部、トルエン50部から成る分散液
を分散器にて均一に分散した。その分散液中に蓚
酸0.6部、P−N、N−ジエチルアミノベンゼン
アゾニウム硼弗化物1部、2−ヒドロキシナフタ
レン−3−カルボニル−4′−メトキシフエニルエ
ステル0.6部、1−ヒドロキシナフタレン−2−
カルボニルフエニルエステル1.4部を加えて溶解
し感光液を作製した。その感光液を耐水耐油紙上
にエアナイフコーターにて塗布、乾燥して黒色発
色性熱現像ジアゾ型記録紙を作製した。該記録紙
を熱盤〔25×10m/m×10個〕に、予め50〜200
℃の範囲の温度傾斜をつけて設定してある熱傾斜
試験機にて同一条件(加圧;2Kg/cm2、時間:
2sec)でプレスし、次に水銀灯にて全面照射し定
着させて各温度における色相及び発色濃度を測定
した。発色濃度を測定する際、マクベス濃度計を
用い、フイルター無し又は赤フイルターを介して
スミ色として、又はアイ色として光学濃度を測定
した。その発色感度曲線を第1図に示す。第1図
の結果から明らかなようにフイルター無しの条件
の方が各温度における光学濃度が高いことより加
熱温度によつて染料画像の色相に変化をきたさな
い黒色の画像を形成することができた。 実施例 2 ミリスチルグアニジンの蓚酸塩5部、ポリスチ
レン20部、メチルエチルケトン70部、トルエン30
部から成る分散液を分散器にて均一に分散した。
その分散液中にクエン酸0.6部、チオ尿素0.2部、
P−トルエンスルホン酸0.1部、4−(P−トリル
メルカプト−)2.5−ジエトキシベンゼンジアゾニ
ウム硼弗化物1部、2−ヒドロキシナフタレン−
3−カルボニル−2′−メチルアニリド1部、1−
ヒドロキシナフタレン−2−カルボニル−4′−ク
ロルアニリド1部を加えて溶解して塗工液を作製
した。その塗工液をジアゾ感光紙原紙上にグラビ
アコーターにて塗布し、60℃で乾燥して黒色発色
性熱現像ジアゾ型記録紙を作製した。 該記録紙に透過原稿を密着して介し、リコー(株)
製ジアゾコピー機にて露光し、潜像を形成させた
後、130℃の熱ロールで全面加熱して現像したと
ころ淡い色をバツクに光学濃度1.2の黒色の複写
物が得られた。さらに未発色部分に熱をかけても
黒色の画像が形成されず定着を施こされた結果を
得た。また、該記録用紙を40℃、相対湿度20%、
10日間又は40℃、相対湿度90%、2日間の所に放
置後、上記と同様に光エネルギーで潜像を形成し
熱エネルギーで現像したところ、光学濃度1.2の
黒色の画像が得られ、さらにベースのカブリは見
られなかつた。 また、定着後、画像部を水で浸したガーゼで擦
つても画像は変色、退色しなかつた。このように
感熱発色感度及び保存安定性の優れた黒色発色性
の記録紙を提供することができた。 実施例 3 オクタデシルグアニジンのクエン酸塩5部、ポ
リメチルメタアクリレート15部、メチルエチルケ
トン70部、トルエン30部、から成る分散液を分散
器にて均一に分散した塗工液をポリエステルフイ
ルム(厚さ200μ)上にロールコーターにて塗
布・乾燥した。その層上にポリメチルメタアクリ
レート6部、蓚酸0.6部、4−モルホリノベンゼ
ンジアゾニウム硼弗化物1.2部、2−ヒドロキシ
−3−カルボニル2′−メチルフエニルエステル
0.6部、1−ヒドロキシ−2−カルボニル−2′−
メトキシ−4′−クロルアニリド0.8部、メチルエ
チルケトン50部、トルエン50部から成る感光液を
ロールコーターにて塗布し、60℃で乾燥して黒色
発色性熱現像ジアゾ型記録用フイルムを作製し
た。 この記録用フイルムを先ず東芝(株)製サーマルプ
リンター(印字条件0.45W、パルス巾2ms)に
て印字後、キセノンフラツシユ(露光エネルギー
450J)で全面露光したら、淡い色をバツクに光学
濃度1.1の黒色の画像が形成された。また、サー
マルプリンターで印字後キセノンフラツシユにて
全面露光を施こさず、30℃相対湿度20%4カ月、
30℃相対湿度90%1カ月間放置後、キセノンフラ
ツシユで全面露光して画像の変色、退色及びベー
スのカブリ具合をみたら上記条件下では画像の変
色、退色及びベースのカブリはみられなかつた。
また、定着後画像部を水、中性洗剤の水溶液、石
油エーテル、アルコール類で浸したガーゼで擦つ
ても画像の変色、退色は見られなかつた。 以上のように実用に耐え得る特性を具備した優
れた黒色発色性の記録用フイルムを提供すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1の黒色発色性熱現像
ジアゾ型記録紙の感熱発色感度曲線を示す。図中
1は該記録紙をマクベス濃度計(フイルター無
し)によつて測定された、各温度における発色濃
度をプロツトした感熱発色感度曲線を、又2は該
記録紙をマクベス濃度計(赤フイルターを介し
て)によつて測定された各温度における発色濃度
をプロツトした感熱発色曲線をそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 支持体上にジアゾニウム硼弗化物、青色及び
    黄色カツプリング剤、酸安定剤及び熱現像剤を主
    成分とする記録層を設けた記録体において、 青色カツプリング剤が一般式() (但し、Xは−OAr、又は、−NH−Arであるこ
    とを示し、かつ、Arはフエニル誘導体を示す。) で示される化合物であり、黄色カツプリング剤が
    一般式() (但し、Xは−OAr′又は−NH−Ar′であること
    を示し、かつAr′はフエニル誘導体を示す。) で示される化合物であり、又熱現像剤が一次解離
    定数2×10-1〜1×10-4の多塩基性酸と 一般式() 【式】 (但し、R1及びR2の中で、少なくとも1個はC8
    〜C24のアルキル基、他は水素原子又はC1以上の
    アルキル基である。)で示される化合物であるこ
    とを特徴とする黒色発色性熱現像ジアゾ型記録
    体。
JP57155711A 1982-01-27 1982-09-07 黒色発色性熱現像ジアゾ型記録体 Granted JPS5945190A (ja)

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EP19830100723 EP0084890B1 (en) 1982-01-27 1983-01-26 Diazotype heat development recording medium
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