JP3094248B2 - エンジンの動力取出装置 - Google Patents

エンジンの動力取出装置

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JP3094248B2
JP3094248B2 JP03325664A JP32566491A JP3094248B2 JP 3094248 B2 JP3094248 B2 JP 3094248B2 JP 03325664 A JP03325664 A JP 03325664A JP 32566491 A JP32566491 A JP 32566491A JP 3094248 B2 JP3094248 B2 JP 3094248B2
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桂太郎 林
利隆 馬渡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は出力軸を小径化可能にし
たエンジンの動力取出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クランク軸の動力をエンジン外に取り出
すエンジン内の機構として、クランク軸に固定した歯車
と出力軸に固定した歯車とを噛合させ、その出力軸の軸
端に固定したフライホイールからクラッチを介して取り
出すようにしたものがある(例えば特開平1-249919号公
報) 。このようなエンジン内の機構において、出力軸の
軸径は、同一トルクの場合、出力軸上の入力歯車とその
軸端のフライホイールとの軸間距離を短くするほど細く
することが可能である。
【0003】一方、出力軸に固定する入力歯車として所
謂シザーズ歯車を使用するようにすれば、バックラシュ
に起因する騒音を小さくすることができる。しかし、シ
ザーズ歯車は、主歯車に副歯車をバックラッシュ相当の
微小角度回転可能に付勢支持した構成からなり、さらに
その副歯車の外側に押さえ用のプレートと、そのプレー
トの外れ止め用のクリップ(サークリップなど)とを装
着するようにしている。このためシザーズ歯車は出力軸
上において軸方向に比較的大きなスペースを占めること
になり、その軸上への配置如何によっては、上述した出
力軸上の入力歯車と軸端のフライホイールとの軸間距離
を大きくし、出力軸の軸径を大きくする結果になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、シザー
ズ歯車を出力軸に使用する場合であっても、その出力軸
の軸径を可及的に小さくできるようにしたエンジンの動
力取出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、クランク軸上に設けた歯車を出力軸上に設けた歯
車に噛合させると共に、該出力軸を前記歯車の両側で軸
支し、該出力軸の軸端に固定したフライホイールからク
ラッチを介して動力を取り出すエンジンにおいて、前記
クランク軸の歯車をハスバ歯車から構成する一方で、
記出力軸の歯車を、該出力軸に固定されたハスバの主歯
車と該主歯車に対し微小角度回転可能に付勢支持された
ハスバの副歯車とを組合せたシザース歯車から構成し、
前記ハスバ歯車と前記シザース歯車の歯の傾斜方向を前
記出力軸でのスラスト発生方向がフライホイール連結側
となるように設定し、かつ前記シザース歯車の外側に装
着する前記副歯車押さえ用のプレートと該プレートの外
側に装着する外れ止め用のクリップとを、前記シザース
歯車に対して前記フライホイール連結側とは反対側の側
面に配置したことを特徴とするものである。
【0006】このように副歯車の押さえ用に装着するプ
レートやそのプレートの外れ止め用のクリップを、シザ
ース歯車に対してフライホイール連結側と反対側に配置
したことにより、シザース歯車の主歯車をフライホイー
ルに可及的に近づけ、両者間の軸間距離を短縮できるよ
うになる。その結果、出力軸の軸径を可及的に小さくす
ることができる。また、シザース歯車の副歯車をフライ
ホイール連結側とは反対側の側面に配置したプレートと
クリップで抑えるにあたって、エンジン回転時に出力軸
に発生するスラストが前記クリップに負荷されると、ク
リップが破損しやすくなる。そのため、クランク軸の歯
車をハスバ歯車から構成すると共に、出力軸の歯車をハ
スバの主歯車とハスバの副歯車からなるシザース歯車か
ら構成し、これらハスバ歯車とシザース歯車の歯の傾斜
方向を出力軸でのスラスト発生方向がフライホイール連
結側となるように設定し、前記クリップにスラストが負
荷されないようにすることが必要である。
【0007】
【実施例】図1〜図3に示すエンジンにおいて、クラン
ク軸1はピストン2がシリンダ3を往復運動することに
よって回転動力を出力する。このクランク軸1のクラン
クアームのうちの一つにはハスバ歯車4が形成され、そ
のハスバ歯車4は出力軸6上に設けられたシザース歯車
5に噛合して回転動力を伝達するようにしている。上記
シザース歯車5は出力軸6上においてナット21によっ
て固定されている。出力軸6はシザース歯車5の両側で
軸支された支持構造を有すると共に軸端にフライホイー
ル7を連結し、そのフライホイール7はクラッチ8を介
して動力を不図示の負荷に伝達するようにしている。ま
た、この出力軸6上にはオイルポンプ22が設けられる
と共に、エアコンプレッサ等の補機を駆動するためのプ
ーリ23が設けられている。
【0008】上記クラッチ8としては、マニュアルトラ
ンスミッション用の乾式単板クラッチや、オートマチッ
クトランスミッション用のトルクコンバータなどが採用
できる。トルクコンバータを採用した場合のフライホイ
ール7は、スタータが噛み合うための所謂リングギヤが
これに相当する。シザーズ歯車5とフライホイール7と
の間にはスプロケット9が固定され、このスプロケット
9にチェン10が巻回されている。このチェン10は、
さらにチェン11に動力を伝達し、不図示のカム軸の軸
端に固定したスプロケット12,12に伝達するように
している。
【0009】また、図3に示すように、クランク軸1の
軸受部はシリンダブロック13とクランクキャップ14
とに挟まれるように形成され、この軸受部をクランク軸
1を間に挟むように配置した2本のリーマボルト15,
16が締付け固定するようにしている。この2本のリー
マボルト15,16は、一方のボルト15は潤滑油通路
17との干渉を避けるため短くしてあるが、反対側のボ
ルト16を長くすることによって確実な固定をするよう
にしている。ここで、クランク軸1の軸芯と出力軸6の
軸芯とを結ぶ線分とシリンダ3の軸芯とは、上記潤滑油
通路17を挟む側で鋭角をなしている。
【0010】上記シザーズ歯車5は、構造自体は公知と
同様の構成からなり、出力軸6上に固定されたハスバの
主歯車5mと、この主歯車5m上に同軸に回動可能に支
持されたハスバの副歯車5sとから構成されている。こ
の主歯車5mと副歯車5sとはバネ18により互いに反
対方向に付勢され、相対的に微小角度回転できるように
なっている。このためクランク軸側のハスバ歯車4と噛
合すると、上記主歯車5mの歯面と副歯車5sの歯面と
が、それぞれ互いに対面し合うハスバ歯車4側の歯面に
当接し、バックラシュのない状態になって騒音の発生を
小さくする。
【0011】このシザーズ歯車5は、さらに副歯車5s
の外側に環状のプレート19を装着し、その副歯車5s
を外側から押さえるようにしている。さらに、プレート
19の外側にサークリップ20が装着され、そのプレー
ト19が外れないようにしている。このプレート19と
サークリップ20とは、このシザーズ歯車5に対して上
記フライホイール7の連結側と反対側の側面に配置され
ている。
【0012】サークリップ20が上記配置になるように
シザーズ歯車5を出力軸6上に取り付けることによっ
て、動力伝達に関与する主歯車5mがフライホイール7
に最も近くなるように配置され、主歯車5mとフライホ
イール7との軸間距離が最短距離に設定される。この最
短距離の設定によって、出力軸6の軸径は小さくするこ
とが可能になる。
【0013】また、上述したエンジンでは、動力伝達に
ハスバ歯車が使用されているため噛合い率を大きくする
ことができ、動力伝達効率を向上することができる。し
かし、このハスバ歯車の噛み合いによってクランク軸1
と出力軸6にスラストが発生し、そのスラストの方向
は、ハスバ歯車の歯の傾斜方向(捩じれ方向)によって
決まる。図示の実施例では、ハスバ歯車4とシザーズ歯
車5の歯の傾斜方向が図示のように設定されており、こ
のような設定によって、クランク軸1が矢印R方向の回
転すると、出力軸6に矢印B方向のスラストが発生し、
サークリップ20にはスラストが負荷されないようにな
っている。
【0014】このようにサークリップ20にはスラスト
が負荷されないので、シザース歯車5の副歯車5sをフ
ライホイール連結側とは反対側の側面に配置したプレー
ト19とサークリップ20だけで抑えることが可能にな
る。
【0015】
【発明の効果】上述したように本発明は、クランク軸の
歯車と噛合する出力軸側の歯車にシザーズ歯車を使用す
る場合、そのシザーズ歯車の副歯車押さえ用に装着する
プレートやそのプレートの外れ止め用のクリップを、フ
ライホイール連結側と反対側に配置するようにしたの
で、シザーズ歯車の主歯車をフライホイールに対して最
短距離に配置することができ、その結果、出力軸の軸径
を可及的に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例からなるエンジンの要部を示す
横断面図である。
【図2】図1のA−A矢視により示すシザーズ歯車の側
面図である。
【図3】同エンジンの要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 クランク軸 4 ハスバ歯車
5 シザーズ歯車 5m 主歯車 5s 副歯車
6 出力軸 7 フライホイール 8 クラッチ
18 バネ 19 プレート 20 サークリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 55/00 - 55/30 F02B 61/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸上に設けた歯車を出力軸上に
    設けた歯車に噛合させると共に、該出力軸を前記歯車の
    両側で軸支し、該出力軸の軸端に固定したフライホイー
    ルからクラッチを介して動力を取り出すエンジンにおい
    て、前記クランク軸の歯車をハスバ歯車から構成する一
    方で、前記出力軸の歯車を、該出力軸に固定されたハス
    バの主歯車と該主歯車に対し微小角度回転可能に付勢支
    持されたハスバの副歯車とを組合せたシザース歯車から
    構成し、前記ハスバ歯車と前記シザース歯車の歯の傾斜
    方向を前記出力軸でのスラスト発生方向がフライホイー
    ル連結側となるように設定し、かつ前記シザース歯車の
    外側に装着する前記副歯車押さえ用のプレートと該プレ
    ートの外側に装着する外れ止め用のクリップとを、前記
    シザース歯車に対して前記フライホイール連結側とは反
    対側の側面に配置したエンジンの動力取出装置。
JP03325664A 1991-12-10 1991-12-10 エンジンの動力取出装置 Expired - Fee Related JP3094248B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101395618B1 (ko) * 2012-05-30 2014-05-19 (주)동부로봇 스카라 로봇용 구동축 동력전달장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101395618B1 (ko) * 2012-05-30 2014-05-19 (주)동부로봇 스카라 로봇용 구동축 동력전달장치

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