JP3090374B2 - オフセット印刷機の画像調整装置 - Google Patents

オフセット印刷機の画像調整装置

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JP3090374B2
JP3090374B2 JP04123612A JP12361292A JP3090374B2 JP 3090374 B2 JP3090374 B2 JP 3090374B2 JP 04123612 A JP04123612 A JP 04123612A JP 12361292 A JP12361292 A JP 12361292A JP 3090374 B2 JP3090374 B2 JP 3090374B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F13/00Common details of rotary presses or machines
    • B41F13/08Cylinders
    • B41F13/10Forme cylinders
    • B41F13/12Registering devices
    • B41F13/14Registering devices with means for displacing the cylinders

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷機にお
ける画像位置のズレを解消するための画像調整装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷にあっては、製版時に版
の決められた位置に画像部を形成することは実際上困難
であって、版上において画像位置は僅かであるがずれて
いる。また、版を印刷機の版胴に巻着した際、版がその
正規の設置箇所から多少ずれる場合がある。
【0003】従って、版を適正に作って定位置に取り付
けたとしても、印刷物に画像位置ズレを生じる場合があ
り、その都度画像位置関係を調整する必要がある。従
来、このような調整を行うため画像位置調整装置がオフ
セット印刷機に設けられている。
【0004】例えば、特公平2−16215号に開示さ
れる画像位置調整装置は、所定の胴と胴ギアとの間にウ
ォームギアを備え、胴ギア側のウォームを回転させて胴
側のセクタホイールを回転させることにより、胴を胴ギ
アに対して回動させるようになっている。また、ウォー
ムはモータを駆動源とする回転量伝達機構により回転す
るようになっている。
【0005】オペレータは、印刷画像が焼き付けられた
印刷版を版胴の所定箇所に取り付け、画像調整装置を原
点位置に移動させ、しかる後、印刷を開始する。原点位
置とは、セクタホイールの中心位置がウォームと噛み合
うような胴と胴ギアとの相対的位置関係のことである。
【0006】印刷開始後、印刷物等から画像位置にズレ
を生じていることが確認されると、そのズレ量を所要の
画像位置調整量として画像調整装置により調整する。こ
の調整量は所定の制御部からパルスモータに出力され、
パルスモータは胴を胴ギアの回りに調整量に応じた角度
だけ回動させて胴上の版の画像と印刷紙との間における
位置関係を調節する。具体的には、オペレータ等が所望
の画像位置調整量をセットボタン等により減数カウンタ
にセットすると、このセット量が0になるまでパルスモ
ータが駆動して胴を胴ギアに対して回すのである。
【0007】この後、胴ギアに伝達される動力によって
胴ギアと共に胴が回転し、印刷が再開される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像位置調整装置においては、調整を開始する際の
基準位置が明確でないので、パルスモータからセクタホ
イールに至る動力伝達経路内の歯車のバックラッシュ等
に起因し、胴を胴ギアに対して正確にセット量分だけ回
動させることができない。このため、印刷を再開しても
依然として画像位置にズレを生じることになる。このよ
うな不都合を防止するためには、胴と胴ギアとの間にロ
ータリエンコーダを介在させ胴と胴ギアとの相対的回動
量を検出することが考えられる。この検出された相対的
回動量を見ることで胴と胴ギアとが所望の画像位置調整
量だけ相対回動したかどうか確かめることができる。し
かし、ロータリエンコーダを胴と胴ギアとの隙間内に設
置することは事実上困難であるから、パルスモータから
セクタホイールに至る動力伝達経路内の歯車にロータリ
エンコーダを噛み合わせ、このロータリエンコーダで胴
と胴ギアとの相対的回動量を検出せざるを得ない。とこ
ろが、ロータリエンコーダに噛み合う歯車からセクタホ
イールに至る間に介在するバックラッシュ等の影響によ
りロータリエンコーダにより抽出される信号にも誤差が
含まれることとなるので胴と胴ギアとの正確な相対的回
動量を検出することは困難である。いずれにしても胴と
胴ギアとを所望の画像位置調整量だけ厳格に相対回動さ
せることは不可能である。 そこで、本発明者等はそのバ
ックラッシュ等による誤差はとりあえず甘受することと
し、上記ロータリエンコーダからの信号をモータにフィ
ードバックしつつ胴と胴ギアとを相対回動させる方式を
採用することとした。 しかし、上述したようにロータリ
エンコーダに噛み合う歯車からセクタホイールに至る間
にはバックラッシュが介在するのでロータリエンコーダ
は胴を胴ギアに対して回転させた量に対応して回動しな
い。所望の画像位置調整量を入力しても胴と胴ギアはこ
の画像位置調整量に対応した量だけ移動せず、ズレを生
じている(このズレは上述したように許容しうる程度の
誤差である。)。このため、版替え等に際し胴と胴ギア
を原点位置に復帰させる場合、セクタホイールの中心位
置がウォームの中心位置からずれてしまい、画像位置調
整を何回か繰り返すと、ついにはセクタホイールがウォ
ームから外れ、適正な画像位置調整が困難になるという
問題を生じる。
【0009】従って、本発明は、上記不都合を解消する
ことができるオフセット印刷機の画像調整装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、オフセット印刷機の胴(101)と胴ギア
(107)とを、ウォーム(129)とセクタホイール
(119)との噛み合わせを介することにより、画像位
置のズレに応じて相対的に回動させる回転量伝達機構
と、前記胴(101)の回動量を検出するエンコーダ
(12)と、該エンコーダ(12)から信号を受けなが
ら回転量伝達機構を制御する制御装置とを備えたオフセ
ット印刷機の画像調整装置において、前記制御装置が、
前記胴(101)及び胴ギア(107)が一体回転する
時に前記胴(101)及び胴ギア(107)の回転位置
を夫々検出する第1及び第2の検出器を有し、前記胴及
び胴ギアが一体回転する時に前記エンコーダが出力する
信号と第1及び第2の検出器(53,63)が出力する
信号とにより前記第1と第2の検出器(53,63)の
位相差を現在値として求めると共にこの現在値を表示器
(73)に表示させ、前記ウォーム(129)と前記セ
クタホイール(119)との噛み合いが維持されるよう
この現在値を基準にして画像位置調整量を前記回転量伝
達機構に対し入力するように構成されたオフセット印刷
機の画像調整装置を採用している。
【0011】
【作用】胴ギア(107)に動力が伝達されると、胴
(101)は胴ギア(107)と共に回転する。このた
め、第1の検出器(53)と第2の検出器(63)が、
(101)と胴ギア(107)の回転位置をそれぞれ
検出する。
【0012】また、エンコーダ(12)からの信号と、
第1と第2の検出器(53,63)の信号とにより、胴
(101)及び胴ギア(107)との現在値が検出され
る。この現在値は表示器(73)で表示される。次に、
印刷を行ない、印刷物から画像位置のズレを検出したと
する。
【0013】このズレが所要の画像位置調整量であり、
この画像位置調整量を前記現在値を基準として前記回転
量伝達機構に対し入力する。回転量伝達機構は、画像調
整量分だけ胴(101)と胴ギア(107)とを相対回
転させる。
【0014】この画像位置調整量を入力することで前記
現在値を基準に胴(101)と胴ギア(107)とが相
対回転するが、ウォーム(129)とセクタホイール
(119)とは噛み合いを維持するので、適正に画像調
整を行うことができる。
【0015】その後、何等かの原因で画像位置にズレを
生じた場合、そのズレを画像位置調整量として回転量伝
達機構に対し入力する。該画像位置調整量は、前回の調
整後の現在値を基準として入力され、胴及び胴ギアに伝
達される。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るオフセット印刷機の画像
調整装置の一実施例につき、図面に基づいて説明する。
【0017】図5に示されるように、オフセット印刷機
はシリンダ状の胴であるゴム胴101と、圧胴103と
を含んでおり、ゴム胴101及び圧胴103は、ゴム胴
軸51,圧胴軸61がベアリング50,60を介してフ
レーム113に軸支されることにより、回転可能に配置
されている。また、各胴101,103には相互に噛み
合うゴム胴ギア107,圧胴ギア108が夫々装着され
ている。
【0018】ゴム胴101はゴム胴ギア107に対して
相対的に回動可能であり、その回動量を随時調整するこ
とのできる画像位置調整装置が両者間に介装されてい
る。圧胴103は圧胴ギア108と一体化され、一体で
回転するようになっている。
【0019】画像位置調整装置は図1乃至図6に示され
るような構成を備えている。すなわち、この画像位置調
整装置は、画像位置のズレに応じてゴム胴101をゴム
胴ギア107に対して相対的に回動させるため、図1乃
至図5に示されるような回転量伝達機構を備え、かつ該
ズレを画像位置調整量として入力するため、図6に示さ
れるような制御装置を備えている。
【0020】まず、回転量伝達機構から説明すれば、ゴ
ム胴ギア107の側面にはブラケット117が固着さ
れ、該ブラケット117にはウォーム129がゴム胴軸
51と直角な向きで軸支されている。ゴム胴軸51に
は、ウォーム129と噛み合うセクタホイール119が
固着されている。
【0021】このため、ゴム胴101及び圧胴103が
停止した状態でウォーム129が回転すると、セクタホ
イール119はゴム胴101を伴って回転し、従って、
ゴム胴101がゴム胴ギア107に対して相対的に回転
することとなる。また、ゴム胴ギア107に動力が伝達
されると、ゴム胴101はゴム胴ギア107と一体的に
回転し、圧胴103もギア107,108同士の噛み合
いから同時に回転することになる。
【0022】前記ウォーム129の軸130の一端に
は、ハスバ歯車128が固着されている。上記ブラケッ
ト117には、ウォーム129の軸130と直角な方向
に伸びる軸127が回動可能に支持され、該軸127に
上記ハスバ歯車128と噛み合う他のハスバ歯車126
が固着されている。また、該軸127の自由端には、平
歯車125が固着されている。前記ゴム胴軸51には、
ブラケット117に隣接して平歯車131が遊嵌してお
り、該平歯車131に上記平歯車125が噛み合ってい
る。また、該平歯車131には、フレーム113にベア
リング7を介して軸支された調整用歯車116が噛み合
っている。
【0023】このため、調整用歯車116が回転する
と、平歯車131,125、ハスバ歯車126,128
を通じて軸130に動力が伝達され、ウォーム129が
回転することになる。
【0024】前記調整用歯車116は、図1乃至図3に
示されるような駆動系を通じて回転するようになってい
る。調整用歯車116の軸116aは前記フレーム11
3をその外側に貫通し、該フレーム113に固定された
支持ブロック10内に至り、該支持ブロック10内にて
ベアリング9により支持されている。また、支持ブロッ
ク10側にて該軸116aには、ハスバ歯車8が取付け
られ、さらに、軸継手11を介して回転量検出のための
パルス発生器であるロータリーエンコーダ12が取り付
けられている。
【0025】上記ハスバ歯車8には、他のハスバ歯車2
3が噛み合っており、該ハスバ歯車23の軸14aは前
記支持ブロック10にベアリング13,24を介して軸
支され、前記フレーム113に平行に伸びている。該軸
14aの先端には、平歯車14が取付けられている。
【0026】該平歯車14には他の平歯車15が同軸上
にて対向しており、該平歯車15の軸15aはフレーム
113に固着されたブラケット17に回動可能に支持さ
れている。また、該軸15aにはウォームホイール16
が固着され、該ウォームホイール16にウォーム18が
噛み合っている。ウォーム18の軸18aは、ブラケッ
ト17に回転可能に支持され、その他端はモーター27
の軸27aと軸継手25を介して連結されている。モー
タ27は、ブラケット26によりフレーム113に固定
されている。
【0027】上記相対向する平歯車14,15の回りに
は、双方に噛み合う平歯車20が配置されている。該平
歯車20はハ、ニの方向に摺動可能に軸19に遊嵌さ
れ、該軸19は前記支持ブロック10に固着されてい
る。また、平歯車20の一端面側にはフランジ部20a
により環状溝20bが設けられている。フランジ部20
aと支持ブロック10との間には圧縮バネ21が介装さ
れ、該平歯車20は該圧縮バネ21により平歯車14,
15の双方に噛み合う向きに付勢されている。
【0028】これにより、前記モータ27が駆動する
と、ウォーム18,ウォームホイール16,平歯車1
5,20,14,ハスバ歯車23,8等が回転し、調整
用歯車116も回転することになる。
【0029】前記平歯車20は、前記平歯車14,15
間を自在に断続できるようになっている。すなわち、支
持ブロック10にはブラケット28が取り付けられ、該
ブラケット28にはL形のアーム22がピン28aを中
心に回動可能に取付けられている。そして、アーム22
の一端にはピン22aが取付けられ、このピン22aが
前記平歯車20の環状溝20bにはまっている。また、
アーム22の他端には、リンク29及びピン22bを介
して、ソレノイド30のプランジャ30aが連結されて
いる。ソレノイド30は、ブラケット31を介してフレ
ーム113に取付けられている。
【0030】これにより、ソレノイド30がONになる
と、プランジャ30aがイ方向へ動き、アーム22はホ
の方向へ回転し、ピン22a及び環状溝20bを通じ
て、平歯車20をハの方向へ摺動させる。従って、平歯
車14,15間が繋がり、動力の伝達が可能になる。こ
れと逆に、ソレノイド30がOFFになると、ソレノイ
ド30の吸引力がなくなり、圧縮バネ21によって平歯
車20はニの方向へ移動する。このため、平歯車14,
15間の動力の伝達は断れることになる。そして、ピン
22aによってアーム22はヘの方向へ回転し、ソレノ
イド30のプランジャ30aはロの方向へ移動する。
【0031】次に、上記回転量伝達機構の操作について
説明する。通常の印刷時、空回転(アイドリング)時
は、ゴム胴ギア107に動力が伝達される。ゴム胴10
1及び平歯車131は、ウォーム129及びセクタホイ
ール119の介在により、ゴム胴ギア107と一体で回
転し、従って、調整用平歯車116も回転する。調整用
平歯車116が回転すると、ロータリーエンコーダ12
と、ハスバ歯車8から平歯車15に至るまでの部分が回
転する。
【0032】オペレータが印刷物等から画像位置にズレ
を発見し、このズレを解消するべく画像位置調整を行う
場合は、まずゴム胴101,圧胴103等を停止させ
る。これにより、平歯車14やロータリーエンコーダ1
2も停止する。
【0033】オペレータが、上記ズレ量を画像位置調整
量として後述の制御装置におけるテンキー74(図6参
照)によりセットすると、そこからの信号によって、ソ
レノイド30がONし、平歯車20がスライドして平歯
車14と平歯車15とを接続する。また、同時にモータ
27も回転を始める。なお、平歯車20と平歯車15の
歯同士が噛み合って、モータ27の駆動により、平歯車
15が回転するので、確実に運動の伝達が行なわれる。
平歯車20が平歯車15に噛み合うと、モータ27の動
きがハスバ歯車23,8を介して軸116aへ伝達され
る。これによって、調整用平歯車116がゴム胴101
側の平歯車131を回す。ゴム胴ギア107は圧胴ギア
108との噛み合いにより停止しており、従って、平歯
車131の回転は平歯車125、ハスバ歯車126、ハ
スバ歯車128と伝わって、そしてウォーム129に伝
わり、ゴム胴101はセクタホイール119の回動と共
にゴム胴ギア107に対して上記ズレ量を解消する角度
だけ回動する。なお、調整用平歯車116が実際に平歯
車131を回転させた量は、ロータリーエンコーダ12
によって検出され、制御装置にフィードバックされる。
【0034】必要な量の画像位置調整が終了すると、モ
ータ27の回転は止まり、ソレノイド30がOFFにな
る。これにより、平歯車20が平歯車14から外れる。
この後、再びゴム胴101等が回転し、印刷がなされ
る。
【0035】上記回転量伝達機構は図5及び図6に示さ
れるような制御装置により制御されるようになってい
る。すなわち、この制御装置は、ゴム胴101の回転位
置を検出する第1の検出器53と、ゴム胴ギア107の
回転位置を検出する第2の検出器63と、前記第1と第
2の検出器53,63の位相差からゴム胴101及びゴ
ム胴ギア107の位相差を得て記憶する記憶装置と、前
位相差を基準として画像位置調整量を前記回転量伝達
機構に対し入力する入力装置とを備えている。また、胴
ギア107の回転に伴ってパルスを発生するロータリー
エンコーダ12も備えている。
【0036】該制御装置はマイクロコンピュータ71を
備えており、該マイクロコンピュータ71の入力ポート
および出力ポート(図示せず)には、操作部72、原点
記憶ボタン70、エンコーダ12、第1の検出器53、
第2の検出器63、モータ27、ソレノイド30がそれ
ぞれ接続されている。
【0037】第1と第2の検出器53,63は、磁気近
接スイッチであり、印刷機のフレーム113に取付け部
材54,64により取り付けられている。これら第1と
第2の検出器53,63の夫々に対応して、ゴム胴軸5
1、圧胴軸61には、被検出体52,62が取り付けら
れている。第1の検出器53は、ゴム胴101と同期し
て回転する被検出体52によりON・OFFし、第2の
検出器63は、ゴム胴ギア107及び圧胴ギア108を
介して被検出体52と同期して回転する被検出体62に
よりON・OFFする。
【0038】被検出体52,62は、ゴム胴101等が
原点位置にある時に、相互に一定量だけ位相がずらされ
ている。原点位置とは、セクタホイールの中心位置がウ
ォームと噛み合うような胴と胴ギアとの相対的位置関係
のことである。該原点位置の位相差(第1及び第2の検
出器53,63のONする間隔)は、図9のように現れ
る。
【0039】画像調整によりゴム胴101とゴム胴ギア
107との位相を原点位置からずらすと、第1と第2の
検出器53,63のONするタイミングもずれることか
ら、そのずらした量が+又は−の調整量として表わすこ
とができ、その調整量が現在位置として把握される。
【0040】ロータリーエンコーダ12は、ゴム胴10
1等の回転に伴って図9に示されるようなパルスを発生
するようになっている。このパルスは、マイクロコンピ
ュータ71により、前記原点位置位相差、現在位置位相
差の夫々において計数される。そして、図9のように、
前者のパルス数が原点位置に対応し、前者と後者のパル
ス数の差が現在値に対応する。原点位置も現在値の一種
である。
【0041】なお、被検出体52,62は、画像調整量
がいかなる大きさであっても(ゴム胴101とゴム胴ギ
ア107の位相が最大限ずれた場合であっても)、第1
と第2の検出器53,63がONする順序が変わらない
ように配置されるのが望ましい。
【0042】また、上記第1と第2の検出器52,62
は、磁気近接スイッチに限らず、フォトセンサ等他の形
式の検出器であってもよい。第1と第2の検出器52,
62の取り付け箇所は、ゴム胴101及びゴム胴ギア1
07の回転位置を検出できる箇所であるならば上記箇所
に限るものではない。
【0043】記憶装置は、マイクロコンピュータ71内
にその一つの機能として設けられており(図示せず)、
前記原点位置及び現在値を例えばパルス数として記憶す
るようになっている。
【0044】入力装置は、マイクロコンピュータ71内
にその一つの機能として設けられており、操作部72の
操作により所定の画像位置調整量を前記回転量伝達機構
に入力するようになっている。
【0045】操作部72は、表示器73及びテンキー7
4を備えている。表示器73は、前記原点位置を±0と
表示し、また現在値を原点からのずれ量としてmm単位で
表示するようになっている。マイクロコンピュータ71
は表示器73に現在値を表示させるためにパルス数をmm
に換算する演算機能を有している。テンキー74は、印
刷物を通じて検出される画像位置ズレを解消するための
画像位置調整量を入力するためのものである。テンキー
74からは画像位置調整量をmm単位で入力するようにな
っている。
【0046】原点記憶ボタン70は、原点位置を前記記
憶装置に記憶させる場合に操作されるもので、印刷機の
フレーム113等の所定箇所に設置されている。次に、
この制御装置の操作手順について画像位置調整操作と共
に説明する。
【0047】印刷機のオペレータは、この操作の前に画
像位置調整機構を原点位置に移動させ、次に印刷機をア
イドリングさせて図7に示されるような原点位置を検出
し、記憶させるための操作を行う。
【0048】すなわち、オペレータは、まずオフセット
印刷機のアイドリング中に原点記憶ボタン70を押す。
マイクロコンピュータ71は、原点記憶ボタン70が押
されたかどうか判断し(step101)、第1の検出
器53がONするタイミングを待って(step10
2,step103)、記憶装置であるRAM(図示せ
ず)内の原点カウンタをクリアする(step10
4)。
【0049】そして、ロータリーエンコーダ12のパル
スを待ち(step105)、パルスが入力されるとR
AM内の原点カウンタを1だけ加算する(step10
6)。 第2の検出器63がONしたと判断すると(s
tep107)、原点カウンタの値をRAM内の原点メ
モリへ格納し(step108)、表示器73の現在値
表示をリセットして±0にする(step109)。
【0050】これにより、第1の検出器53がONして
から第2の検出器63がONするまでの間にロータリエ
ンコーダ12が発生するパルス数がカウントされ、これ
が原点位置のパルス数としてマイクロコンピュータ71
の電池(図示せず)によってバックアップされたRAM
内に記憶される。この操作は工場検収時に1度行なえ
ば、その後行なう必要はない。
【0051】この後、オペレータは、印刷を開始し、印
刷物等から画像位置にズレを発見すると、印刷機を停止
させ、テンキー74等を操作して該ズレに対応した画像
位置調整量をmm単位で打ち込む。
【0052】マイクロコンピュータ71は、この入力に
基づき、前記画像位置調整装置のモータ27を駆動させ
る。該モータ27の回転は回転量伝達機構を介してゴム
胴101に伝達される。
【0053】この調整時には、回転量伝達機構内の各歯
車間のバックラッシュの影響があり、調整量に対応した
量だけゴム胴101とゴム胴ギア107の位相差が調整
されているとは限らない。このときには、この調整量が
現在値として表示器73に表示され、試し刷り後に再度
調整すれば、ゴム胴101には画像位置調整量が適正に
伝達され、ゴム胴101はゴム胴ギア107に対して所
定の角度だけ回転することになる。
【0054】現在値の検出は、図8に示される手順で行
う。すなわち、第1の検出器53がONするタイミング
を待ち(step201,step202)、ONにな
るとRAM内の現在値カウンタをクリアする(step
203)。そして、RAM内の現在値カウンタを1だけ
加算し(step205)、第2の検出器63がONし
たと判断する(step206)まで、計数を繰り返
す。
【0055】第2の検出器63がONすると、マイクロ
コンピュータ71は、次式を用いてRAM内に記憶した
原点位置でのパルス数と今回計測したパルス数との差か
ら画像調整量の現在値を算出する。
【0056】 {(現在値カウンタ)−(原点カウンタ)}×定数 そして、その演算値をRAM内の現在値メモリへ格納す
る(step207)。また、この値を表示器73に現
在値として出力し表示する(step208)。
【0057】この後、なお画像位置にズレが認められ、
或いはその後何等かの原因で画像位置にズレが発生した
場合、オペレータは、印刷機を停止させ、テンキー74
を操作し該ズレに対応した画像位置調整量をmm単位で打
ち込む。
【0058】マイクロコンピュータ71は、この入力に
基づき、前記画像位置調整装置のモータ27を駆動させ
る。該モータ27の回転は回転量伝達機構を介してゴム
胴101に伝達される。この時、ゴム胴101及びゴム
胴ギア107は前記現在値に対応した位置関係にあり、
現在値を基準にして調整量を入力すればゴム胴101に
は画像位置調整量が適正に伝達され、ゴム胴101はゴ
ム胴ギア107に対して上記テンキー74から入力され
た画像位置調整量分の角度だけ現在位置を基準に回転す
ることになる。
【0059】かくて、回転量伝達機構は、順次更新され
る現在位置を基準に画像位置調整量をゴム胴101に伝
達することとなり、ゴム胴101はゴム胴ギア107に
対して上記ズレに対応した画像位置調整量だけ相対的に
回転することとなる。
【0060】なお、上記実施例では、ゴム胴101とゴ
ム胴ギア107の位相をずらすことによって画像調整を
行う機構となっているが、版胴と版胴ギア等他の胴と胴
ギアの位相をずらすことによって画像調整をする事も可
能である。また、印刷版の取換え時には、現在値が表示
されているので、容易に原点に戻すことができる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、エンコーダと第1及び
第2の検出器から胴及び胴ギアの位相差を現在値として
得、ウォームとセクタホイールとが分離しない程度の画
像位置調整量をこの現在値を基準に回転量伝達機構に対
し入力するので、画像位置調整を適正に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】オフセット印刷機の画像調整装置を示す部分切
欠断面図である。
【図2】図1中II−II線矢視図である。
【図3】図1中III−III線矢視図である。
【図4】画像位置調整装置が取り付けられたゴム胴の概
略側面図である。
【図5】画像位置調整装置が取り付けられたオフセット
印刷機の部分切欠断面図である。
【図6】オフセット印刷機の胴の画像位置調整量検出装
置のブロック図である。
【図7】原点位置を検出するためのフローチャート図で
ある。
【図8】現在値を検出するためのフローチャート図であ
る。
【図9】画像位置調整方式を説明するためのシーケンス
図である。
【符号の説明】
53…第1の検出器 63…第2の検出器 101…胴 107…胴ギア 12…ロータリーエンコーダ 71…マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−86547(JP,A) 特開 昭58−209571(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフセット印刷機の胴と胴ギアとを、ウ
    ォームとセクタホイールとの噛み合わせを介することに
    より、画像位置のズレに応じて相対的に回動させる回転
    量伝達機構と、前記胴の回動量を検出するエンコーダ
    と、該エンコーダから信号を受けながら回転量伝達機構
    を制御する制御装置とを備えたオフセット印刷機の画像
    調整装置において、前記制御装置が、前記胴及び胴ギア
    が一体回転する時に前記胴及び胴ギアの回転位置を夫々
    検出する第1及び第2の検出器を有し、前記胴及び胴ギ
    アが一体回転する時に前記エンコーダが出力する信号と
    第1及び第2の検出器が出力する信号とにより前記第1
    と第2の検出器の位相差を現在値として求めると共にこ
    の現在値を表示器に表示させ、前記ウォームと前記セク
    タホイールとの噛み合いが維持されるようこの現在値を
    基準にして画像位置調整量を前記回転量伝達機構に対し
    入力するように構成されたことを特徴とするオフセット
    印刷機の画像調整装置。
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