JP3087805B2 - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

車両用シートベルト装置

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JP3087805B2 JP05236570A JP23657093A JP3087805B2 JP 3087805 B2 JP3087805 B2 JP 3087805B2 JP 05236570 A JP05236570 A JP 05236570A JP 23657093 A JP23657093 A JP 23657093A JP 3087805 B2 JP3087805 B2 JP 3087805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用シートベルト装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばセンタピラーの上部に、ア
ンカボルトにより、下端リングを有する回動アームとス
ルーリングを取付け、リトラクタに収納されているシー
トベルトを前記スルーリング及び下端リングを介して車
室内側へ引出すようにした構造の車両用シートベルト装
置が知られている〔日産自動車株式会社1990年8月
発行“新型車解説書(N14−1)”のD−75頁参
照〕。
【0003】この回動アームはシートベルトの装着感を
向上させるために、一定の回動角度で停止するようにな
っている。すなわち、回動アームの上端部はセンタピラ
ーの上部に設けられたロックプレートに重ね合わせてあ
り、該回動アームの上端部に設けたロックピースの一部
をロックプレートの係合孔に係入させることにより、回
動アームを所定の回動角度で位置決めできるようになっ
ている。
【0004】この回動アームの位置決めに用いられるロ
ックピースは断面U形をしており、非係合時はロックプ
レートと回動アームとの間で若干押し潰された状態とな
っているが、ロックピースが係合孔に合致した際に、ロ
ックピースの一部が弾性復元力により係合孔に勢い良く
係入し、両者の係合状態が得られるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ロックピースの一部が弾性
復元力によって勢い良く係合孔へ係入した際に、ロック
ピースの一部が係合孔の縁部に当たって、高音で不快な
打音が発生し、車室内の音環境を悪化させている。
【0006】この発明はこのような従来の技術に着目し
たものであり、ロックピースと係合孔との係合時に不快
な打音の発生しない車両用シートベルト装置を提供する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用シ
ートベルト装置は、上記の目的を達成するために、車体
上部に設けたロックプレートに、真下を向いた格納位置
と前側へ所定角度だけ回動した使用位置を有する回動ア
ームの上端部を重ね合わせてアンカボルトで軸支すると
共に、ロックプレート又は回動アームの上端部の一方に
傾斜背面を有する断面U形のロックピースを取付け、他
方に少なくとも使用位置でロックピースの傾斜背面の頂
部が係合する係合孔を形成し、該ロックピースと係合孔
との係合により、回動アームを使用位置に位置決めする
構造となっており、シートベルトを前記回動アームの下
端リング及びスルーリングを介して車室内側へ引出し自
在とした車両用シートベルト装置において、前記係合孔
におけるロックピースの移動方向において対向する2つ
のエッジのうち、ロックピースが格納位置へ移動する側
に位置するエッジは直角に形成され、使用位置へ移動す
る側に位置するエッジにはロックピースの傾斜背面に相
応した湾曲度の受面が形成されている。
【0008】
【作用】係合孔のロックピースの傾斜背面が当たる部分
が、傾斜背面に相応した湾曲度の受面となっているた
め、ロックピースの頂部が弾性復元力により係合孔内に
勢い良く係入し、ロックピースの傾斜背面が受面に当た
っても、傾斜背面と受面との接触面積が大きく、発生す
る打音の音質は低い。従って、従来のような点接触によ
る不快な高音の打音は発生せず、車室内の音環境の改善
を図ることができる。
【0009】
【実施例】以下この発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。1は自動車のセンタピラーで、このセンタ
ピラー1の上部には円形のロックプレート2が設けられ
ている。このロックプレート2の外縁の一部にはストッ
パ片2aが形成してあり、このストッパ片2aをセンタ
ピラー1内へ深く差し込むことにより、ロックプレート
2の回転を防止している。ロックプレート2の中央には
取付孔3が形成され、周縁部には第1・第2係合孔4、
5が形成されている。この第1・第2係合孔4、5の構
造は後述する。
【0010】このロックプレート2の車室内側に回動ア
ーム6の上端部7が重ね合わされている。この上端部7
の中央にも取付孔8が形成されており、取付孔8の上側
には湾曲状の長孔9が設けられていて、上端に細い幅の
上縁部10を区画形成している。この上縁部10の中央
には、上下に切欠11を有する円形の取付部12が形成
されている。そして、この取付部12にロックピース1
3が取付けられる。ロックピース13の構造は後述す
る。
【0011】そして、この回動アーム6の上端部7の取
付孔8にブッシュ14を介してアンカボルト15を挿通
し、そのアンカボルト15をロックプレート2の取付孔
3からセンタピラー1内に対して回動自在に固定する。
また、このアンカボルト15の頭部にスルーリング16
を一体的に取付ける。これにより、回動アーム6とスル
ーリング16がアンカボルト15を中心にして前側(図
中、F方向)へ一体的に回動可能となる。回動アーム6
の下端部は車体側へ向けて曲折されており、回動アーム
6の上端部7以外の部分は樹脂17にて覆われている。
そして、回動アーム6の下端部には下端リング18がピ
ン19を介して回動自在に取付けられている。
【0012】センタピラー1の内部にはシートベルトS
を巻取収納したリトラクタ(ELR)20が設置されて
おり、このリトラクタ20から取出されたシートベルト
Sの端末は、センタピラー1の引出口1aから車室内側
へ引き出され、そのままスルーリング16と下端リング
18に通した後に、センタピラー1の下端のアンカ部2
1に固定される。このシートベルトSの途中にはタング
22が通されており、このタング22を引き出して、シ
ート23の中央側にあるバックル24へ係合させること
により、シート23上の乗員を拘束できるようになって
いる。
【0013】そして、回動アーム6はシートベルトSの
格納時(不使用時)には真下を向いた第1ロック位置
(格納位置)R1にあり、シートベルトSを使用する際
にはこの第1ロック位置R1から所定角度だけ前側へ回
動した第2ロック位置(使用位置)R2に停止するよう
になっている。この第2ロック位置R2において、シー
トベルトSの途中位置が回動アーム6の下端リング18
にて支持されるため、シートベルトSのばたつき等が防
止され、シートベルトSの装着感が向上する。
【0014】この回動アーム6を第1ロック位置R1
び第2ロック位置R2 に位置決めできるのは、前記ロッ
クピース13と第1・第2係合孔4、5との係合による
ものである。このロックピース13は、断面U形を呈し
ており、その両側には取付片25が形成されている。ま
た、ロックピース13の後端には、回動アーム6の上縁
部10との当接を確実にするための幅広の当て板26が
形成されている。そして、このロックピース13の傾斜
背面27は、両側の取付片25を回動アーム6の上縁部
10に形成された上下切欠11へ加締めて取付けた状態
において、前端の頂部27a側が高く、後端の当て板2
6側が低くなる。また、ロックピース13の前端面28
も、前記傾斜背面27とは逆の傾斜面となっている。
【0015】一方、ロックプレート2には、ロックピー
ス13の頂部27aが回動アーム6の第1ロック位置R
1及び第2ロック位置R2において対応する位置に、そ
れぞれ同一形状をした第1・第2係合孔4、5が形成さ
れている。この第1・第2係合孔4、5は基本的には中
央の取付孔3を中心とした半径方向に沿う長方形をして
おり、その第1・第2係合孔4、5の前側(第1ロック
位置R1へ移動する側)のエッジ29は直角に形成さ
れ、後側(第2ロック位置R2へ移動する側)のエッジ
には受面30が面取り形成されている。この受面30は
ロックピース13の傾斜背面27に相応する断面湾曲度
を有し、側面視で概略半円状を呈したものである。
【0016】シートベルトSを使用していない時は、回
動アーム6は真下を向いた第1ロック位置R1 に停止し
ている。この時のロックピース13における傾斜背面2
7の頂部27aは、ロックプレート2の第1係合孔4に
係合しており、回動アーム6の回動を規制している。
【0017】そして、シートベルトSを使用するため
に、回動アーム6を前側の第2ロック位置R2側へ回動
させると、ロックピース13の傾斜背面27が第1係合
孔4の受面30を滑り上がり、該ロックプレート2は回
動アーム6の上端部7とロックプレート2との間で若干
押し潰されたように変形する。そして、ロックピース1
3の頂部27aが第2係合孔5に達すると、ロックピー
ス13の弾性復元力により頂部27aが第2係合孔5の
エッジ29から第2係合孔5内に勢い良く落ち込み、
2ロック位置R2で節度あるロック感が得られる。そし
て、第2係合孔5内に勢い良く落ち込んだ後、ロックピ
ース13の傾斜背面27が第2係合孔5の受面30に強
く当たる。しかしながら、受面30が傾斜背面27に相
応した湾曲度になっており、傾斜背面27と受面30と
の接触面積が大きいため、ロックピース13の傾斜背面
27が受面30に当たっても、発生する打音の音質は低
く、不快感を感じない。そして、このようにロックピー
ス13の頂部27aが第2係合孔5へ係合することによ
り、回動アーム6は第2ロック位置R2に停止し、そこ
で位置決めされる。
【0018】シートベルトSの使用が終わって、タング
22をバックル24から外すと、シートベルトSをリト
ラク20が巻取るので、回動アーム6にはこの巻取力に
起因した第1ロック位置R1 側への力が加わる。回動ア
ーム6にこのような力が加わると、ロックピース13の
前端面28が第2係合孔5のエッジ29に対する傾斜面
となっていることから、この前端面28がエッジ29に
乗り上げて、頂部27aと第2係合孔5との係合が解除
される。そして、ロックピース13の頂部27aが元の
第1係合孔4に達すると、頂部27aは第1係合孔4の
受面30を滑りながら徐々に係合するため、この時も不
快な打音は発生しない。
【0019】尚、以上の説明では、ロックピース13を
回動アーム6側に設け、係合孔4、5をロックプレート
2側に設けた例を示したが、逆にしても良い。また、係
合孔は1つでも、3つ以上設けても良い。
【0020】
【発明の効果】この発明に係る車両用シートベルト装置
は、以上説明して如き内容のものであって、係合孔のロ
ックピースの傾斜背面が当たる部分が、傾斜背面に相応
した湾曲度の受面となっているため、ロックピースの頂
部が弾性復元力により係合孔内に勢い良く係入し、ロッ
クピースの傾斜背面が受面に当たっても、傾斜背面と受
面との接触面積が大きく、発生する打音の音質は低い。
従って、従来のような点接触による不快な高音の打音は
発生せず、車室内の音環境の改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る車両用シートベルト
装置を示す車室内側面図である。
【図2】図3中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図3】回動アームとスルーリングを示す側面図であ
る。
【図4】回動アームの上端部とロックプレートとの関係
を示す斜視図である。
【図5】ロックピースと第2係合孔との係合状態を示す
断面図である。
【図6】ロックピースを示す平面図である。
【図7】ロックプレートを示す正面図である。
【図8】図5中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【符号の説明】
2 ロックプレート 4、5 係合孔 6 回動アーム 7 上端部 13 ロックピース 15 アンカボルト 16 スルーリング 18 下端リング 27 傾斜背面 27a 頂部 30 受面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 22/12 - 22/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上部に設けたロックプレートに、
    下を向いた格納位置と前側へ所定角度だけ回動した使用
    位置を有する回動アームの上端部を重ね合わせてアンカ
    ボルトで軸支すると共に、ロックプレート又は回動アー
    ムの上端部の一方に傾斜背面を有する断面U形のロック
    ピースを取付け、他方に少なくとも使用位置でロックピ
    ースの傾斜背面の頂部が係合する係合孔を形成し、該ロ
    ックピースと係合孔との係合により、回動アームを使用
    位置に位置決めする構造となっており、シートベルトを
    前記回動アームの下端リング及びスルーリングを介して
    車室内側へ引出し自在とした車両用シートベルト装置に
    おいて、 前記係合孔におけるロックピースの移動方向において対
    向する2つのエッジのうち、ロックピースが格納位置へ
    移動する側に位置するエッジは直角に形成され、使用位
    置へ移動する側に位置するエッジにはロックピースの傾
    斜背面に相応した湾曲度の受面が形成されていることを
    特徴とする車両用シートベルト装置。
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