JP3178488B2 - 安全ベルト用リトラクタ - Google Patents

安全ベルト用リトラクタ

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JP3178488B2
JP3178488B2 JP03850093A JP3850093A JP3178488B2 JP 3178488 B2 JP3178488 B2 JP 3178488B2 JP 03850093 A JP03850093 A JP 03850093A JP 3850093 A JP3850093 A JP 3850093A JP 3178488 B2 JP3178488 B2 JP 3178488B2
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和典 富松
健一 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は緊急ロック機構又は自
動ロック機構等のロック機構を備えた安全ベルト用リト
ラクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の安全ベルト装置のリトラクタ
は、座席に着座した者の前方移動を阻止するために設け
られているが、これには、着座者がベルトを装着した後
は自動的に巻取りのみを行い、ベルトの引出しは阻止す
る自動ロック機構(ALR)を有するものや、装着した
後も巻取り・引出しを行うことができ、緊急時に作動す
るウェビングセンサー若しくはビークルセンサーによっ
て作動するロック機構で引出しを阻止する緊急ロック機
構(ELR)を有するものとがある。
【0003】このような従来の安全ベルト用リトラクタ
として、例えば図3及び図4に示すようなものが知られ
ている(類似技術として、実開昭63−145747
号、実開平2−2264号公報参照)。
【0004】1はハウジングで、コ字形を呈しており、
該ハウジング1には両側壁1a、1bを貫通して巻取軸
2が回転可能に軸支され、一方の側壁1aから突出する
巻取軸2にはラチェットホイール3が一体回転可能に軸
着され、他方の側壁1bから突出する巻取軸2の他端部
に巻取りばね(図示略)の内端部が連結され、その巻取
りばねの外端部を連結したばねケース4が側壁1bに固
定されている。巻取軸2にはリール5が貫通して支持さ
れ、リール5には巻取軸2に端部を連結したウェビング
Wが捲回される。
【0005】ハウジング1の両側壁1a、1bの前記巻
取軸2付近には各々取付孔12、13が形成されてお
り、この取付孔12、13に貫通軸7が貫通状態で取付
けられている。貫通軸7は他端がカシメ用の小径部7a
となっており、一端にはEリング14を係合させるため
の溝部15が切削加工により形成されている。従って、
他方の側壁1b側の取付孔13は一方の取付孔12より
も小径となっている。また、この小径部7aを潰してカ
シメ部にすることにより、該小径部7aは他方の側壁1
bに対して貫通軸7の長手方向で相対移動不能状態で固
定されることとなる。
【0006】6はパウルで、先端6aが前記ラチェット
ホイール3の歯部3aに係脱自在で、その基端には前記
貫通軸7を通すための挿通孔16が形成されており、先
端6a付近にはピン8が突設されている。
【0007】そして、前記貫通軸7を一方の取付孔12
から挿通し、該貫通軸7の小径部7aを他方の取付孔1
3に挿入してかしめる。これにより、貫通軸7が両側壁
1a、1b間に取付けられた状態となり、一端が一方の
取付孔12から突出した状態となる。従って、この貫通
軸7の一端側にパウル6の挿通孔16を挿通させた後、
溝部15へEリング14を係合させ、パウル6を取付け
ている。
【0008】また、巻取軸2の欠円形断面とした「一
端」としての径小端部2aに、カムホイール9がその中
心孔9aを介して、ウェビング巻き取り方向A及びウェ
ビング引き出し方向Bへ回転自在に遊嵌され、そのカム
ホイール9の外周縁には前記パウル6のピン8を係合す
る長孔10が形成されている。更に、このカムホイール
9は図示せぬスプリングにて常時ウェビング巻き取り方
向Aへ回転するように付勢されている。また、このよう
に、巻取軸2及び貫通軸7が貫通状態で設けられている
両側壁1a、1bの先端同士は補強部材Hで連結されて
おり、各側壁1a、1bがそれぞれ開き方向Xへ変形し
ないようにされている。
【0009】そして、カムホイール9の内周面には歯部
11が形成されており、この歯部11には図示せぬ「ウ
ェビングセンサー」のフックに形成した爪が係合し、ウ
ェビングWに急激な引き出し力が加わった時のみ、スプ
リング(図示略)に抗してカムホイール9をウェビング
引き出し方向Bへ回転させるようになっている。そし
て、カムホイール9がウェビング引き出し方向Bへ回転
すると、カムホイール9の長孔10がピン8を引き寄せ
てパウル6の先端6aをラチェットホイール3の歯部3
aに係合させ、ウェビングWの引き出しをロックする。
その後、スプリング(図示略)によりカムホイール9が
ウェビング巻き取り方向Aへ回動すると長孔10がピン
8を遠去けてパウル6をラチェットホイール3から引き
離すようになっている。このようにして、ウェビングW
に急激な引き出し力が加わる緊急時のみウェビングWを
ロックする緊急ロック機構(ELR)を構成している。
このようなロック機能も、各側壁1a、1bの開き方向
Xへの移動が前記補強部材Hにより規制されることで確
実に維持されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ハウジング1の各側壁1
a、1bにおける開き方向Xへの移動を、側壁1a、1
bの先端同士を補強部材Hで連結することにより規制し
ているため、どうしても補強部材Hが不可欠で、その
分、部品管理及び作業工数の面で不利となっている。
【0011】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、ハウジングの側壁の開き防止の
ために、補強部材を要しない安全ベルト用リトラクタを
提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る安全ベル
ト用リトラクタは、上記の目的を達成するために、貫通
軸の他端をハウジングの他方の側壁に貫通軸の長手方向
で相対移動不能状態で固定し、且つ貫通軸の一端に一方
の側壁の外側面に係合する段差部を形成したものであ
る。
【0013】
【作用】この発明の安全ベルト用リトラクタによれば、
貫通軸の他端にて貫通軸の長手方向で移動不能状態で固
定されているハウジングの他方の側壁に対して、一方の
側壁が貫通軸の一端の段差部との係合により開き方向へ
の移動が規制されるため、両側壁の間隔が広がらない。
従って、従来の補強部材の如き部品を廃止でき、部品管
理及び作業工数の面で有利となる。
【0014】
【実施例】以下この発明の好適な一実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。尚、従来と共通する部分には同
一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0015】この実施例のハウジング1は、その両側壁
1a、1bを従来のように補強部材で連結しておらず、
両側壁1a、1bの開き防止は貫通軸17の構造により
図られている。すなわち、貫通軸17の他端側の小径部
17aは従来同様に他方の側壁1bの取付孔13に挿入
してから潰してカシメ部とし、該側壁1bに対して貫通
軸17の長手方向において相対移動不能状態で固定して
ある。そして、貫通軸17の一端には段差部18を貫通
軸17の全周にわたって形成している。この段差部18
はパウル19の厚さに相応する幅を有し、その垂直な係
合面18aを一方の側壁1aの外側面20に対面させて
いる。従って、一方の側壁1aが開き方向Xへ移動しよ
うとすると、この段差部18の係合面18aに係合し
て、その移動が規制される。また、段差部18の端部に
はパウル19の外側面21に係合するフランジ22も形
成されている。
【0016】このように、貫通軸17の他端の小径部1
7aをカシメ部として他方の側壁1bの取付孔13に固
定する一方で、一端の段差部18の垂直な係合面18a
を一方の側壁1aの外側面20に係合させることができ
るため、両側壁1a、1bの開き方向Xへの移動は互い
に規制され、両側壁1a、1b間の間隔が広がることは
ない。従って、パウル19及びラチェットホイール3の
円滑な回転動作が阻害されることはなく、常に確実なロ
ック効果を得ることができる。
【0017】加えて、パウル19を押さえるフランジ2
2の付け根部に相当する部分には、貫通軸17の全周に
わたって溝部23が凹設されている。従って、パウル1
9の挿通孔19aのエッジ部Eがフランジ22の係合面
22aと干渉することはない。すなわち、本来ならばフ
ランジ22の付け根部と挿通孔19aのエッジ部Eとは
互いに干渉し易く、フランジ22の係合面22aとパウ
ル19の外側面21との隙間Sをあまり小さくできない
ものであるが、この実施例では付け根部に相当する部分
を溝部23としており、両者の干渉の心配がないため、
この実施例における隙間Sは大変に小さく設定されてい
る。従って、パウル19が側壁1aに対して傾くことは
なく、側壁1aと平行状態のまま正確に回動するため、
このパウル19とラチェットホイール3との確実な係合
状態が得られ、ロック機能の信頼性が更に高まる。
【0018】このようにこの実施例では、貫通軸17で
両側壁1a、1bの開き防止を図ることができるため、
従来の補強部材の如き部品を廃止でき、部品管理及び作
業工数の面で有利となる。更に、貫通軸17の端末に形
成したフランジ22でパウル19を押さえることもでき
るため、パウル19の抜けを防止するために用いられて
いた従来のEリングの如き部品も不要となり、この点に
おいても部品低減を図ることができる。
【0019】尚、以上の説明では段差部18の係合面1
8aを垂直にした例を示したが、これに限定されず、パ
ウル19の円滑な回転を阻害しない範囲で側壁1aに対
し多少傾斜状させても良い。更に、パウル19の厚さに
相応する幅の段差部18を貫通軸17の全周にわたって
形成する例を示したが、これに限定されず、パウル19
の厚さより小さい幅で、且つ貫通軸17の周方向で非連
続な突起状の段差部であっても良い。尚、その場合は、
パウル19の回転を許容するために、パウル19の挿通
孔19aの対応部に該突起状段差部との干渉を回避する
ための凹部を形成しておく必要がある。
【0020】
【発明の効果】この発明の安全ベルト用リトラクタは、
以上説明してきた如き内容のものであって、貫通軸の他
端をハウジングの他方の側壁に貫通軸の長手方向で相対
移動不能状態で固定し、且つ貫通軸の一端に一方の側壁
の外側面に係合する段差部を形成したため、ハウジング
の両側壁の開き防止を貫通軸にて図ることができ、従来
の補強部材の如き部品を廃止でき、部品管理及び作業工
数の面で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る安全ベルト用リトラ
クタの要部構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1中矢示SA−SA線に沿う貫通軸の断面図
である。
【図3】従来の安全ベルト用リトラクタの要部構造を示
す分解斜視図である。
【図4】図3中矢示SB−SB線に沿う貫通軸の断面図
である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a、1b ハウジングの側壁 2 巻取軸 3 ラチェットホイール 3a ラチェットホイールの歯部 12、13 取付孔 17 貫通軸 18 段差部 19 パウル 20 側壁の外側面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−143219(JP,A) 特開 昭56−161062(JP,A) 実開 昭55−104445(JP,U) 実開 昭55−125343(JP,U) 実開 昭56−144555(JP,U) 実開 昭59−79153(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 22/12 - 22/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面コ字状をしたハウジングの両側壁に
    ウェビング捲回用の回転自在な巻取軸を設けると共に一
    方の側壁を貫通した巻取軸の一端にラチェットホイール
    を設け、前記巻取軸付近の両側壁に各々取付孔を形成す
    ると共に両取付孔に貫通軸を貫通状態で取付け、且つ一
    方の側壁を貫通する貫通軸の一端にラチェットホイール
    に係脱するパウルの挿通孔を回動可能に軸支した安全ベ
    ルト用リトラクタにおいて、 前記貫通軸の他端をハウジングの他方の側壁に貫通軸の
    長手方向で相対移動不能状態で固定し、且つ貫通軸の一
    端に一方の側壁の外側面に係合する段差部を形成したこ
    とを特徴とする安全ベルト用リトラクタ。
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